JP3236456B2 - テレビドアホン装置 - Google Patents

テレビドアホン装置

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JP3236456B2
JP3236456B2 JP29512494A JP29512494A JP3236456B2 JP 3236456 B2 JP3236456 B2 JP 3236456B2 JP 29512494 A JP29512494 A JP 29512494A JP 29512494 A JP29512494 A JP 29512494A JP 3236456 B2 JP3236456 B2 JP 3236456B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビドアホン装置に係
り、特に親機とカメラ子機とを共通2線方式で接続する
テレビドアホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スター方式の配線によらずに
定在波の影響を防止することができる監視テレビカメラ
装置が提案されている(特願平6−237764号)。
この監視テレビカメラ装置は図5に示すように、複数の
監視カメラPQ11〜PQ18が、例えば共通6線L11〜L
16で親機MQ11に並列に接続されている。
【0003】監視カメラPQ11〜PQ18は来訪者を撮像
する監視カメラユニット41と、この監視カメラユニッ
ト41を駆動させる電源回路42とを備えている。監視
カメラユニット41は映像信号f1を出力する映像信号
変調回路43に接続され、映像信号変調回路43は映像
信号f1により出力電流を変化させる定電流回路手段4
4に接続され、この定電流回路手段44はコンデンサC
13、C14を介して映像端子T31、T32に接続されてい
る。また、監視カメラユニット41の電源側は電源回路
42に接続され、この電源回路42は電源端子T33、T
34に接続されている。さらに、電源回路42は番号設定
スイッチ45が接続されたデジタルコンパレータ46に
接続され、デジタルコンパレータ46は入力信号からD
TMF信号を取り出しデジタル信号に変換するDTMF
レシーバ47に接続され、DTMFレシーバ47はデー
タ端子T35、T36に接続されている。
【0004】映像端子T31、T32、電源端子T33、T34
およびデータ端子T35、T36は、共通2線方式の共通映
像バスL11、L12、共通電源バスL13、L14および共通
データバスL15、L16にそれぞれ接続されている。
【0005】親機MQ11は監視カメラPQ11〜PQ18の
監視カメラユニット41からの映像をモニタするテレビ
モニタ48と、監視カメラユニット41に電源を供給す
るカメラ電源回路49と、監視カメラPQ11〜PQ18を
個々に呼出すことができるテンキー50とを備えてい
る。
【0006】テレビモニタ48で監視カメラユニット4
1からの映像をモニタするために、共通映像バスL11、
L12に接続された共通映像端子T21、T22はそれぞれコ
ンデンサC11、C12を介して平衡、不平衡変換コイル5
1に接続されている。この平衡、不平衡変換コイル51
の出力側は映像信号復調回路52を介してテレビモニタ
48に接続されている。
【0007】カメラ電源回路49は共通電源バスL13、
L14に接続された共通電源端子T23、T24に接続されて
いる。
【0008】テンキー50は共通データバスL15、L16
に接続された共通データ端子T25、T26にDTMFジェ
ネレータ53を介して接続されている。DTMFジェネ
レータ53はDTMFレシーバ54に接続され、DTM
Fレシーバ54はデコーダ55に接続されている。デコ
ーダ55はテンキー50により呼出された監視カメラP
Q11〜PQ18の何れか1つの監視カメラユニット41の
映像をテレビモニタ48でモニタするために、テレビモ
ニタ48に接続されている。
【0009】なお、共通映像バスL11、L12の両終端に
は出力電流を電圧変換させる終端抵抗R1、R2が設けら
れている。
【0010】このように構成された監視テレビカメラ装
置において、親機MQ11のテンキー50で例えば監視カ
メラPQ11を選局すると、監視カメラPQ11に相当する
DTMF信号がDTMFジェネレータ53から出力さ
れ、共通データバスL15〜L16を介して監視カメラPQ
11の共通データ端子T35、T36に入力される。DTMF
信号は監視カメラPQ11のDTMFレシーバ47により
デジタル信号に変換され、番号設定スイッチ45に予め
設定された自局番号と比較され、一致した場合には電源
回路42が駆動され、監視カメラユニット41にカメラ
用電源が供給される。
【0011】これにより動作する監視カメラユニット4
1のカメラアイ41aから入力される映像信号は映像信
号変調回路43でFM変調され、定電流回路手段44か
ら共通映像バスL11、L12に送出される。定電流回路手
段44から共通映像バスL11、L12に送出された映像信
号は、親機MQ11の映像信号復調回路52で復調される
ので、テレビモニタ48で監視することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな監視テレビカメラ装置では音声の伝送を行なうこと
ができないので、映像と同時に音声をモニタすることが
できなかった。したがって、この監視テレビカメラ装置
によって親機MQ11と監視カメラPQ11〜PQ18との通
話を行なうことができなかった。
【0013】また、この監視テレビカメラ装置によって
監視カメラPQ11〜PQ18から親機MQ11の呼出しがで
きなかった。
【0014】
【発明の目的】本発明は、このような従来の問題点を解
決するためになされたもので、親機に接続された共通バ
ス上に、映像信号、音声信号および呼出信号を伝送する
複数のカメラ子機を設置することができるテレビドアホ
ン装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明のテレビドアホン装置は、映像信号、音声信号
および呼出信号を伝送する共通バスに、テレビカメラ、
通話に使用する子機スピーカ、子機マイク、呼出信号発
生回路を有する複数のカメラ子機およびテレビカメラか
らの映像信号をモニタするテレビモニタ、通話に使用す
る親機スピーカ、親機マイクを有する親機を接続し、各
テレビカメラをその映像信号により出力電流を変化させ
る定電流回路手段を介して共通バスに接続し、出力電流
を電圧変換させる終端抵抗を共通バスの両終端にそれぞ
れ設け、各子機マイクをその音声信号により出力電流を
変化させる定電流回路手段を介して共通バスに接続し、
出力電流を電圧変換させる終端抵抗を共通バスの終端に
設け、各呼出信号発生回路をその呼出信号により出力電
流を変化させる定電流回路手段を介して共通バスに接続
し、出力電流を電圧変換させる終端抵抗を共通バスの終
端に設けたものである。
【0016】また、本発明のテレビドアホン装置におい
ては、テレビカメラをその映像信号により出力電流を変
化させる定電流回路手段は、映像信号が入力される定電
流回路と、定電流回路および終端抵抗間に介在し共通バ
スから各監視カメラ側をみたインピーダンスをn2倍(n
は2以上の整数)するバラントランスとを有するもので
ある。
【0017】さらに、本発明のテレビドアホン装置にお
いては、テレビカメラをその映像信号により出力電流を
変化させる定電流回路手段は、映像信号が入力され互に
逆相動作する1組の定電流回路と、1組の定電流回路お
よび終端抵抗間に介在し共通バスから各監視テレビカメ
ラ側をみたインピーダンスをn2倍(nは2以上の整数)
するバラントランスとを有するものである。
【0018】
【作用】このテレビドアホン装置において、複数のカメ
ラ子機のテレビカメラからの映像を親機のテレビモニタ
に伝送する場合には、複数のカメラ子機のテレビカメラ
から出力される映像信号を定電流回路手段を介して、共
通バスから親機のテレビモニタに入力させる。この際、
映像信号は定電流回路によって平衡電流に変換されて共
通バスに出力され、電流出力された映像信号は共通バス
の両終端に接続された終端抵抗により電圧に変換され
る。これにより、親機のテレビモニタにテレビカメラか
らの映像を鮮明に映し出すことができる。
【0019】また、複数のカメラ子機の子機マイクから
の音声信号を親機の親機スピーカに伝送する場合には、
複数のカメラ子機の子機マイクから出力される音声信号
を定電流回路手段を介して、共通バスから親機の親機ス
ピーカに入力させる。この際、音声信号は定電流回路に
よって電流に変換されて共通バスに出力され、電流出力
された音声信号は共通バスの終端に接続された終端抵抗
により電圧に変換される。これにより、親機の親機スピ
ーカに子機マイクからの音声を発声させることができ
る。
【0020】さらに、複数のカメラ子機の呼出信号発生
回路からの呼出信号を親機の親機スピーカに伝送する場
合には、複数のカメラ子機の呼出信号発生回路から出力
される呼出信号を定電流回路手段を介して、共通バスか
ら親機の親機スピーカに入力させる。この際、呼出信号
は定電流回路によって電流に変換されて共通バスに出力
され、電流出力された呼出信号は共通バスの終端に接続
された終端抵抗により電圧に変換される。これにより、
親機の親機スピーカに呼出信号発生回路からの呼出音を
鳴動させることができる。
【0021】また、各テレビカメラをその映像信号によ
り出力電流を変化させる定電流回路の出力側にバラント
ランスを設けると、映像信号による定電流回路の出力電
力が昇圧され、各テレビカメラ側をみた出力インピーダ
ンスを上げることができる。
【0022】さらに、映像信号が入力され互に逆相動作
する1組の定電流回路を設けると、同相信号が除去さ
れ、同相ノイズによる影響を受けにくい。
【0023】
【実施例】以下、本発明のテレビドアホン装置をその一
実施例について図面を参照して説明する。
【0024】本発明のテレビドアホン装置は図1に示す
ように、複数のカメラ子機PQ1〜PQ8が、共通映像バ
ス(共通音声バス)L1、L2、共通電源バスL3、L4お
よび共通データバスL5、L6から成る共通バス(共通6
線)L1〜L6で親機MQ1に並列に接続されている。
【0025】カメラ子機PQ1〜PQ8は来訪者を撮像す
るテレビカメラ1と、親機MQ1と通話するための子機
マイク2および子機スピーカ3と、テレビカメラ1およ
び子機スピーカ3を駆動させるPNP形トランジスタ4
とを備えている。
【0026】テレビカメラ1は映像信号f1を出力する
映像信号変調回路5に接続され、映像信号変調回路5は
映像信号f1により出力電流を変化させる定電流回路手
段6に接続され、定電流回路手段6はコンデンサC1、
C2を介して映像端子T11、T12に接続されている。
【0027】この定電流回路手段6は、例えば図2に示
すように映像信号f1が入力される定電流回路32と、
定電流回路32および終端抵抗R1、R2(図1に示す)
の間に介在し共通映像バスL1、L2から各カメラ子機P
Q1〜PQ8側をみたインピーダンスを4倍にするバラン
トランスBA1とを備えている。
【0028】定電流回路32の入力側は映像信号f1を
出力する映像信号変調回路5に接続され、定電流回路3
2の出力側はバラントランスBA1のコイルLA、LCお
よびコイルLD、LBに接続されている。コイルLAおよ
びLDはそれぞれ映像端子T11およびT12に接続され、
コイルLBおよびLCは電源+Bに接続されている。
【0029】なお、バラントランスBA1は一般的に
は、共通映像バスL1、L2から各カメラ子機PQ1〜P
Q8側をみたインピーダンスをn2倍(nは2以上の整数)
するものであってもよい。
【0030】また、定電流回路手段6は図3に示すよう
に、映像信号f1が入力される移相器33と、移相器3
3からの逆位相の出力が入力される1組の定電流回路3
4a、34bと、1組の定電流回路34a、34b、終
端抵抗R1、R2(図1に示す)の間に介在し共通映像バ
スL1、L2から各カメラ子機PQ1〜PQ8側をみたイン
ピーダンスを4倍にするバラントランスBA2とを備え
ている。
【0031】移相器33のインバーター33aの入力側
は映像信号f1を出力する映像信号変調回路5に接続さ
れ、インバーター33aの出力側は定電流回路34bに
接続されている。また、インバーター33aの出力側は
インバーター33bを介して定電流回路34aに接続さ
れている。
【0032】定電流回路34aはNPN形トランジスタ
Q1〜Q4で構成され、NPN形トランジスタQ1のコレ
クタはインバーター33bに接続され、エミッタはNP
N形トランジスタQ2のコレクタ、エミッタを介して基
準電位点に接続されている。NPN形トランジスタQ1
のコレクタはベースに接続され、このベースはNPN形
トランジスタQ3のベースに接続されている。NPN形
トランジスタQ3のエミッタはNPN形トランジスタQ4
のコレクタ、エミッタを介して基準電位点に接続されて
いる。NPN形トランジスタQ2のベースはNPN形ト
ランジスタQ4のベースおよびコレクタに接続されてい
る。
【0033】定電流回路34bはNPN形トランジスタ
Q1〜Q4で構成され、NPN形トランジスタQ3のコレ
クタはインバーター33aに接続され、エミッタはNP
N形トランジスタQ4のコレクタ、エミッタを介して基
準電位点に接続されている。NPN形トランジスタQ3
のコレクタはベースに接続され、このベースはNPN形
トランジスタQ1のベースに接続されている。NPN形
トランジスタQ1のエミッタはNPN形トランジスタQ2
のコレクタ、エミッタを介して基準電位点に接続されて
いる。NPN形トランジスタQ2のベースはNPN形ト
ランジスタQ1のエミッタおよびNPN形トランジスタ
Q4のベースに接続されている。
【0034】また、定電流回路34aに設けられたNP
N形トランジスタQ3のコレクタは、バラントランスB
A2のコイルLAおよびLCに接続され、定電流回路34
bに設けられたNPN形トランジスタQ1のコレクタは
バラントランスBA2のコイルLDとLBに接続されてい
る。コイルLAおよびLDはそれぞれ映像端子T11および
T12に接続され、コイルLBおよびLCは電源+Bに接続
されている。
【0035】なお、バラントランスBA2は一般的に
は、共通映像バスL1、L2から各カメラ子機PQ1〜P
Q8側をみたインピーダンスをn2倍(nは2以上の整数)
するものであってもよい。
【0036】図1に示すように、映像端子T11、コンデ
ンサC1間にはコイルLEが接続され、このコイルLEは
定電流回路手段7を介して子機マイク2に接続されてい
る。映像端子T12、コンデンサC2間にはコイルLFが接
続され、このコイルLFは基準電位点に接続されてい
る。
【0037】また、テレビカメラ1の電源側はPNP形
トランジスタ4のコレクタに接続され、このPNP形ト
ランジスタ4のエミッタは電源端子T13に接続されてい
る。また、PNP形トランジスタ4のコレクタはコンデ
ンサC3を介して子機スピーカ3に接続されている。な
お、電源端子T14は、基準電位点に接続されている。P
NP形トランジスタ4のベースは、番号設定スイッチ8
が接続されたデジタルコンパレータ9に接続され、デジ
タルコンパレータ9は入力信号からDTMF(Dual Ton
e Multi Frequency)信号を取り出しデジタル信号に変
換するDTMFレシーバ10に接続され、DTMFレシ
ーバ10はデータ端子T15に接続されている。このデー
タ端子T15には呼出ボタン11に接続された呼出信号発
生回路であるDTMFジェネレータ12が定電流回路手
段13を介して接続されている。なお、データ端子T16
は基準電位点に接続されている。
【0038】親機MQ1はカメラ子機PQ1〜PQ8のテ
レビカメラ1からの映像をモニタするテレビモニタ14
と、テレビカメラ1に電源を供給するカメラ電源回路1
5と、カメラ子機PQ1〜PQ8を個々に呼出すことがで
きるテンキー16と、カメラ子機PQ1〜PQ8と通話す
るための親機マイク17および親機スピーカ18とを備
えている。
【0039】テレビモニタ14でテレビカメラ1からの
映像をモニタするために、共通映像バスL1、L2に接続
された共通映像端子T1、T2はそれぞれコンデンサC
4、C5を介して平衡、不平衡変換コイル19に接続され
ている。この平衡、不平衡変換コイル19の出力側は映
像信号復調回路20に接続され、映像信号復調回路20
は映像アンプ21を介してテレビモニタ14に接続され
ている。共通映像端子T1、コンデンサC4間にはコイル
LG、コンデンサC6を介してフックスイッチ22が接続
され、このフックスイッチ22は受話アンプ23を介し
て親機スピーカ18に接続されている。なお、コンデン
サC6、フックスイッチ22間には終端抵抗R3が接続さ
れ、この終端抵抗R3は基準電位点に接続されている。
また、共通映像端子T2、コンデンサC5間にはコイルL
Hが接続され、このコイルLHは基準電位点に接続されて
いる。
【0040】カメラ電源回路15は共通電源バスL3、
L4に接続された共通電源端子T3、T4の共通電源端子
T3に、NPN形トランジスタ24を介して接続されて
いる。NPN形トランジスタ24のコレクタはカメラ電
源回路15に接続され、NPN形トランジスタ24のエ
ミッタは共通電源端子T3に接続され、NPN形トラン
ジスタ24のベースは抵抗R4に接続され、この抵抗R4
は基準電位点に接続されている。また、NPN形トラン
ジスタ24のベース、抵抗R4間にはコンデンサC7を介
してフックスッチ22が接続され、このフックスッチ2
2は送話アンプ25を介して親機マイク17に接続され
ている。なお、共通電源端子T4は基準電位点に接続さ
れている。
【0041】テンキー16はDTMFジェネレータ26
に接続され、DTMFジェネレータ26は呼出アンプ2
7を介して終端抵抗R5に接続され、終端抵抗R5は共通
データバスL5、L6に接続された共通データ端子T5、
T6の共通データ端子T5に接続されている。このように
接続されているDTMFジェネレータ26はDTMFレ
シーバ28に接続され、DTMFレシーバ28はデコー
ダ29に接続されている。なお、共通データ端子T6は
基準電位点に接続されている。また、DTMFレシーバ
28は呼出音発生回路32に接続され、この呼出音発生
回路32は受話アンプ23、親機スピーカ18間、およ
びDTMFジェネレータ26に接続されている。
【0042】デコーダ29はテンキー16により呼出さ
れたカメラ子機PQ1〜PQ8の何れか1つのテレビカメ
ラ1の映像をテレビモニタ14でモニタするために、テ
レビモニタ14に接続されている。また、デコーダ29
は抵抗R6を介してNPN形トランジスタ30のベース
に接続され、NPN形トランジスタ30のコレクタはL
ED31に接続され、LED31は抵抗R7を介して電
源Vccに接続されている。NPN形トランジスタ30
のエミッタは基準電位点に接続されている。抵抗R6、
NPN形トランジスタ30のベース間には抵抗R8が接
続され、抵抗R8は基準電位点に接続されている。
【0043】なお、共通映像バスL1、L2の両終端には
出力電流を電圧変換させる終端抵抗R1、R2が設けられ
ている。
【0044】このように構成されたテレビドアホン装置
の動作について、以下説明する。
【0045】例えばカメラ子機PQ1のテレビカメラ1
からの映像を親機MQ1のテレビモニタ14でモニタす
るには、親機MQ1のテンキー16の選局操作によって
テレビカメラ1を呼び出す。具体的にはカメラ子機PQ
1の子機番号に対応するテンキー16の選局ボタンを押
下することにより、DTMFジェネレータ26からテン
キー16に対応した選局信号としてのDTMF信号f5
が出力される。このDTMF信号f5は共通データバス
L5、L6を介してカメラ子機PQ1のDTMFレシーバ
10で受信され、デジタルコンパレータ9に4ビットの
デジタル信号として入力される。
【0046】入力されたデジタル信号はデジタルコンパ
レータ9で子機番号設定スイッチ8で設定された子機番
号と比較され、一致したときにはデジタルコンパレータ
9によりPNP形トランジスタ4がON状態になり、親
機MQ1のカメラ電源回路15からテレビカメラ1にカ
メラ動作用の電源が供給されるので、テレビカメラ1は
撮影を開始する。テレビカメラ1のカメラアイ1aから
出力された映像信号は映像信号復調回路5でFM変調さ
れ、定電流回路手段6により共通映像バスL1、L2に平
衡電流が出力される。
【0047】なお、図2に示すような定電流回路手段6
では、映像信号f1が入力されると定電流回路32の電
流が変化する。この電流の変化はバラントランスBA1
に送出され、バラントランスBA1のコイルLAおよびコ
イルLDで昇圧された出力電力が送出されるので、テレ
ビカメラ1側をみた出力インピーダンスを上げることが
できる。また、図3に示すような定電流回路手段6で
は、映像信号f1が入力されると移相器33のインバー
タ33aおよび33bの出力は逆移相となり、定電流回
路34aおよび34bに送出される。定電流回路34a
および34bのNPN形トランジスタQ1〜Q4は、NP
N形トランジスタQ1のベース電流に応じた電流を出力
する機能を有し、定電流回路34aおよび34bの1組
を相互に逆相で駆動することにより平衡出力となり、同
相信号が除去され、バラントランスBA2のコイルLAお
よびコイルLDで昇圧された出力電力が送出されるの
で、テレビカメラ1側をみた出力インピーダンスを上げ
ることができる。
【0048】電流出力された映像信号f1は終端抵抗R1
により電圧変換され、映像信号復調回路20および映像
アンプ21で復調、増幅されるので、テレビモニタ14
にカメラ子機PQ1のテレビカメラ1からの映像を映し
出すことができる。
【0049】親機MQ1はDTMF信号f5をカメラ子機
PQ1に送出すると同時に、DTMFレシーバ28でそ
のDTMF信号f5を受信し、DTMFレシーバ28か
ら出力される4ビットのデジタル信号をデコーダ29で
デコードし、該当するカメラ子機PQ1のLED31を
点灯させる。この時、フックスイッチ22を閉じると、
子機マイク2からの音声信号f2が定電流回路手段7に
より電流出力される。電流出力された音声信号f2は共
通音声バスとして使用される共通映像バスL1、L2を介
して終端抵抗R3により電圧変換され、親機スピーカ1
8からカメラ子機PQ1側の音声を聴くことができる。
【0050】また、親機MQ1の親機マイク17より送
話の場合は、親機マイク17より出力される音声信号f
4をカメラ電源回路15からのカメラ電源に重畳させ、
カメラ子機PQ1側で直流成分をカットした後、子機ス
ピーカ3より出力させる。
【0051】次に、カメラ子機PQ1からの呼出しに対
して親機MQ1が応答する場合について説明する。
【0052】カメラ子機PQ1の呼出ボタン11を押下
すると、DTMFジェネレータ12より子機番号設定ス
イッチ8で設定した子機番号に該当する呼出信号として
のDTMF信号f3が定電流回路手段13により電流出
力される。電流出力されたDTMF信号f3は共通デー
タバスL5、L6を介して終端抵抗R5により電圧変換さ
れ、親機MQ1のDTMFレシーバ28に受信される。
このDTMFレシーバ28から出力されるDTMF信号
f3に基づいた4ビットのデジタル信号をデコーダ29
でデコードし、該当するカメラ子機PQ1のLED31
を点灯させる。同時に、呼出音発生回路32が起動する
ので、親機スピーカ18から呼出音が出力される。
【0053】ここで、テンキー16により点灯中のLE
D31の子機番号を入力すると、前述と同様の動作によ
り、テレビモニタ14にカメラ子機PQ1のテレビカメ
ラ1からの映像を映し出すことができる。
【0054】また、終話、モニタ終了の場合は、テンキ
ー16の終話ボタン16aを押下することにより、「終
話」の意味をもつDTMF信号が送出される。このDT
MF信号は、どのカメラ子機PQ1にも設定されておら
ず、これが送出されるとカメラ子機PQ1のPNP形ト
ランジスタ4がOFF状態になるので、待受状態に復帰
する。
【0055】このように本実施例のテレビドアホン装置
は図4に示すように、カメラ子機PQ1〜PQ8からの映
像信号f1、音声信号f2、呼出信号f3を全て電流駆動
で伝送しているので、終端抵抗R1、R3、R5と比較し
て出力インピーダンスが十分に高くなり、共通バスL1
〜L6上に多数のカメラ子機PQ1〜PQ8を並列に接続
させても、カメラ子機PQ1〜PQ8側からみたインピー
ダンスの低下によるレベル低下の影響を受けにくい。
【0056】なお、本実施例においては選局、呼び出し
を行なうデータ信号としてDTMF信号を使用していた
が、これに限らず、他のフォーマットによるデータ信号
でもよい。また、親機MQ1からの音声信号f4はベース
バンド信号を伝送するものについて説明したが、これに
限らず、親機MQ1側にAM、FM変調回路、カメラ子
機PQ1〜PQ8側にAM、FM復調回路をそれぞれ設け
ることにより、音声信号を伝送させることができる。
【0057】さらに、本実施例においては共通音声バス
として使用される共通映像バスL1、L2の一端に終端抵
抗R3、共通データバスL5、L6の一端に終端抵抗R5を
設けていたが、共通映像バスL1、L2と同様に、両終端
に終端抵抗を設けてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明のテレビドアホン装置によれば、映像信号、音声信
号および呼出信号を伝送する共通バスに、テレビカメ
ラ、通話に使用する子機スピーカ、子機マイク、呼出信
号発生回路を有する複数のカメラ子機およびテレビカメ
ラからの映像信号をモニタするテレビモニタ、通話に使
用する親機スピーカ、親機マイクを有する親機を接続
し、各テレビカメラをその映像信号により出力電流を変
化させる定電流回路手段を介して共通バスに接続し、出
力電流を電圧変換させる終端抵抗を共通バスの両終端に
それぞれ設け、各子機マイクをその音声信号により出力
電流を変化させる定電流回路手段を介して共通バスに接
続し、出力電流を電圧変換させる終端抵抗を共通バスの
終端に設け、各呼出信号発生回路をその呼出信号により
出力電流を変化させる定電流回路手段を介して共通バス
に接続し、出力電流を電圧変換させる終端抵抗を共通バ
スの終端に設けたことにより、従来の監視テレビカメラ
装置の共通バスにカメラ子機からの音声信号および呼出
信号をそれぞれ電流駆動で多重することができるので、
共通バス上に複数のカメラ子機を設置することができ
る。
【0059】また、テレビカメラをその映像信号により
出力電流を変化させる定電流回路手段は、映像信号が入
力される定電流回路と、定電流回路および終端抵抗間に
介在し共通バスから各監視カメラ側をみたインピーダン
スをn2倍するバラントランスとを有することにより、映
像信号による定電流回路の出力電力が上昇するので、各
カメラ子機側をみたインピーダンスを上げることができ
る。
【0060】さらに、テレビカメラをその映像信号によ
り出力電流を変化させる定電流回路手段は、映像信号が
入力され互に逆相動作する1組の定電流回路と、1組の
定電流回路および終端抵抗間に介在し共通バスから各監
視テレビカメラ側をみたインピーダンスをn2倍するバラ
ントランスとを有することにより、同相信号が除去さ
れ、映像信号による定電流回路の出力インピーダンスが
上昇するので、ミスマッチングによる定在波が発生せ
ず、より鮮明な映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレビドアホン装置の一実施例を
示すブロック図。
【図2】本発明によるテレビドアホン装置に使用される
定電流回路手段を示すブロック図。
【図3】本発明によるテレビドアホン装置に使用される
定電流回路手段の他の実施例を示すブロック図。
【図4】本発明によるテレビドアホン装置で使用される
各信号の関連を示す図。
【図5】監視テレビカメラ装置のブロック図。
【符号の説明】
1・・・・・テレビカメラ 1a・・・・・カメラアイ 2・・・・・子機マイク 3・・・・・子機スピーカ 6、7、13・・・・・定電流回路手段 14・・・・・テレビモニタ 17・・・・・親機マイク 18・・・・・親機スピーカ 32、34a、34b・・・・・定電流回路 L1〜L6・・・・・共通バス R1、R2、R3、R5・・・・・終端抵抗 BA1、BA2・・・・・・バラントランス 映像信号・・・・・・f1 音声信号・・・・・・f2 呼出信号・・・・・・f3
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−145068(JP,A) 特開 平4−35593(JP,A) 特開 平2−35888(JP,A) 特開 平3−35681(JP,A) 特開 平8−102935(JP,A) 特開 平8−102794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/18 H04M 9/00 - 9/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号(f1)、音声信号(f2)および
    呼出信号(f3)を伝送する共通バス(L1〜L6)に、
    テレビカメラ(1)、通話に使用する子機スピーカ
    (3)、子機マイク(2)、呼出信号発生回路(12)
    を有する複数のカメラ子機(PQ1〜PQ8)および前記
    テレビカメラからの映像信号をモニタするテレビモニタ
    (14)、通話に使用する親機スピーカ(18)、親機
    マイク(17)を有する親機(MQ1)を接続し、 各前記テレビカメラをその映像信号により出力電流を変
    化させる定電流回路手段(6)を介して前記共通バスに
    接続し、前記出力電流を電圧変換させる終端抵抗(R
    1、R2)を前記共通バスの両終端にそれぞれ設け、 各前記子機マイクをその音声信号により出力電流を変化
    させる定電流回路手段(7)を介して前記共通バスに接
    続し、前記出力電流を電圧変換させる終端抵抗(R3)
    を前記共通バスの終端に設け、 各前記呼出信号発生回路をその呼出信号により出力電流
    を変化させる定電流回路手段(13)を介して前記共通
    バスに接続し、前記出力電流を電圧変換させる終端抵抗
    (R5)を前記共通バスの終端に設けたことを特徴とす
    るテレビドアホン装置。
  2. 【請求項2】前記テレビカメラをその映像信号により出
    力電流を変化させる前記定電流回路手段は、前記映像信
    号が入力される定電流回路(32)と、前記定電流回路
    および前記終端抵抗(R1、R2)間に介在し前記共通バ
    スから各前記テレビカメラ側をみたインピーダンスをn2
    倍(nは2以上の整数)するバラントランス(BA1)と
    を有することを特徴とする請求項1記載のテレビドアホ
    ン装置。
  3. 【請求項3】前記テレビカメラをその映像信号により出
    力電流を変化させる前記定電流回路手段は、前記映像信
    号が入力され互に逆相動作する組の定電流回路(34
    a、34b)と、前記組の定電流回路および前記終端
    抵抗(R1、R2)間に介在し前記共通バスから各前記テ
    レビカメラ側をみたインピーダンスをn2倍(nは2以上
    の整数)するバラントランス(BA2)とを有すること
    を特徴とする請求項1記載のテレビドアホン装置。
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