JP3236043B2 - 竪型ローラミルおよびこれを用いた粉砕方法 - Google Patents

竪型ローラミルおよびこれを用いた粉砕方法

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JP3236043B2 JP31106091A JP31106091A JP3236043B2 JP 3236043 B2 JP3236043 B2 JP 3236043B2 JP 31106091 A JP31106091 A JP 31106091A JP 31106091 A JP31106091 A JP 31106091A JP 3236043 B2 JP3236043 B2 JP 3236043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竪型ローラミルを用いた
粉砕方法に係り、特に大きな振動の発生を抑制した竪型
ローラミルを用いた粉砕方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、一般的な竪型ローラミルの概略
構造およびボイラの装置系統図である。この装置は、燃
焼用空気Aを供給する押込通風機1と、この空気Aを予
熱する空気予熱器2と、予熱された空気を圧送する一次
空気用押込通風機3と、竪型ローラミル4と、該竪型ミ
ルに石炭Bを供給するためのバンカ5および給炭機6
と、ボイラ7および該ボイラ7に備えられたバーナ7a
とから主として構成される。
【0003】また竪型ミル4は、ハウジング8の下部に
設けられた一次空気入口9と、前述の給炭機6に連結さ
れる給炭管10と、該給炭管10の開口部の下方に配置
された粉砕テーブル11と、該粉砕テーブル11に固定
された粉砕リング13と、粉砕リング13上に支持され
た複数個のローラ14と、該ローラ14へ荷重をかける
加圧フレーム15と、その加圧力をスプリングフレーム
17およびスプリング16を介して調整する加圧シリン
ダ18と、多数の空気の噴出孔を有するスロートリング
19と、粉砕された石炭を回転羽根21により分級する
回転式分級機20と、該回転式分級機20を駆動させる
分級機モータ22と、粉砕テーブル11を回転させるギ
ヤが納入されたギヤボックス12とミルモータ23とか
ら主として構成される。なお、24は粉砕された石炭粒
子を前述バーナ7aに供給する送炭管、25はは一次空
気ダンパー、26は熱空気ダンパー、27は冷空気ダン
パーである。
【0004】このような竪型ミルにおいては、ローラ1
4は車軸により固定され、粉砕テーブル11と一体にな
った粉砕リング13と接触しており、粉砕テーブル11
が回転すると同時にローラも回転する。給炭管10から
粉砕テーブル11に供給された石炭は遠心力によって粉
砕テーブル11の外側に向かって送り出される時、粉砕
リング13と一定圧力で加圧されたローラ14の間で圧
縮粉砕される。一方、300℃前後に加熱された一次空
気は一次空気入口孔9から多数の空気噴出孔を有するス
ロートリング19を経てスロート上部19aへ供給さ
れ、粉砕された石炭粒子を上方へ搬送する。上方へ搬送
された石炭粒子のうち粗粒子は空気流速の低下に伴って
気流から分離し、再び粉砕テーブル11上へ戻される。
一方、分離されなかった粒子は一次空気とともにハウジ
ング8に沿って上昇し、分級機20の回転羽根21の回
転によって粒子に働く遠心力と粒子の求心方向の抗力の
バランスによって粗粉と微粉に分級される。すなわち、
粗粉は遠心力により分級機の外側に吹き飛ばされ、ハウ
ジング8に沿って流下し、再び粉砕テーブル11へ戻さ
れる。一方、小さい遠心力しか受けない微粉は分級羽根
21間の隙間を気流とともに通過し、送炭管24からバ
ーナ7aに輸送される。
【0005】このような竪型ミルを用いる最近の微粉炭
焚ボイラにおいては厳しい環境規制に対応しつつ性状の
異なる数十炭種の石炭が使用され、かつ運用面の拡大
(中間負荷運用、高速負荷変化、最低負荷の切下げ)を
計らなければならない等のニーズがあり、これには竪型
ミル自体の性能向上(微粉粒度の微細化、応答速度の向
上、運用幅の拡大/振動防止)のみならず高効率安定運
転のための制御も高度化する必要がある。例えば、ミル
への給炭量または給炭量の変化速度に応じて粉砕ローラ
への押圧力を調整する方法(特開昭57−87855号
公報、特開昭59−169543号公報)、ミルへの給
炭量とミル内圧力損失に応じて粉砕ローラへの押圧力を
調整する方法(特開平3−30841号公報)、ミルへ
の給炭量、給炭量の変化速度およびミル内圧力損失に応
じて粉砕ローラへの押圧力と分級機の回転数を調整する
方法(特開平2−157053号公報)、ミルへの給炭
量に応じて粉砕テーブルの回転速度を可変する方法(特
開昭59−193154号公報)、負荷要求の変化時に
粉砕ローラへの押圧力または粉砕テーブルの回転速度を
増加させる方法(特開昭58−88042号公報)等は
これに対応するものである。
【0006】図7は本発明者の発明にかかる従来のミル
の加圧力および分級機制御装置の構成を示すブロック図
である(特開平2−157053号公報)。以下、その
構成とその動作について説明する。加圧力制御装置50
0は、燃料量要求信号FDに対応して粉砕ローラを押圧
する加圧力を演算する標準加圧力演算器501(通常、
粉砕量の増加とともに加圧力も増加する関数関係にあ
る)と、加圧シリンダ圧力検出器33からのシリンダ圧
力信号33sを粉砕ローラへの実加圧力に変換する加圧
力演算器502と、標準加圧力演算器501からの加圧
力信号501sより加圧力演算器502からの加圧力信
号502sを減算する減算器503と、該減算器503
からの加圧力増減量要求信号503sから加圧シリンダ
圧力の増減量を演算する加圧力増減量演算器504とか
ら構成され、該加圧力増減量演算器504からの加圧力
増減量要求信号500sにより加圧シリンダ圧力調節器
41が駆動される。また、加圧力増減量要求信号500
sは、同時に分級機回転速度制御装置600のミル動力
変化量演算器611に入力される。分級機回転速度制御
装置600は、燃料量要求信号FDに対応して分級機の
標準回転速度を設定する分級機標準回転速度演算器60
1と、給炭流量検出器30により検出された給炭流量信
号30sに基づいて給炭流量の変化速度を演算する微分
器602と、該微分器602からの給炭流量変化速度信
号602sに基づいて分級機の回転速度の増減量を演算
する分級機回転速度増減量演算器603と、給炭流量検
出器30により検出された給炭流量信号30sに基づい
て設定ミル差圧を演算する設定ミル差圧演算器604
(通常、ミル差圧が給炭流量にほぼ比例した関数関係)
と、該設定ミル差圧演算器604からの設定ミル差圧要
求信号604sよりミル差圧検出器32からのミル差圧
信号32sを減算する減算器605と、該減算器605
からのミル差圧偏差信号605sに基づいて分級機の回
転速度の増減量を演算する分級機回転速度増減量演算器
606と、分級機標準回転速度演算器601からの分級
機標準回転速度要求信号601sと前記分級機回転速度
増減量演算器603からの分級機回転速度増減量要求信
号603sと分級機回転速度増減量演算器606からの
分級機回転速度増減量要求信号606sとを加算する加
算器607と、該加算器607からの分級機回転速度要
求信号607sから分級機回転速度検出器28からの分
級機回転速度信号28sを減算する減算器608と、該
減算器608からの分級機回転速度増減量要求信号60
8sに基づいてミル動力変化量を演算するミル動力変化
量演算器609と、前記加圧力制御装置500からの加
圧シリンダ圧力増減量要求信号500sに基づいてミル
動力変化量を演算するミル動力変化量演算器611と、
該ミル動力変化量演算器611からのミル動力変化信号
611sと前記ミル動力変化量演算器609からのミル
動力変化信号609sとミル動力検出器34からのミル
動力信号34sを加算する加算器610と、該加算器6
10からのミル動力予想信号610sを最大値以下およ
び最小値以上に制限するミル動力制限器612と、該加
算器610からのミル動力予想信号610sからミル動
力制限器612からのミル動力要求信号612sを減算
する減算器613と、該減算器613からのミル動力偏
差信号613sに基づいて分級機回転速度増減量の修正
量を演算する分級機回転速度増減量修正器614と、前
記減算器608からの分級機回転速度増減量要求信号6
08sから分級機回転速度増減量修正器614からの分
級機回転速度増減量修正量信号614sを減算する減算
器615とから構成され、該減算器615からの分級機
回転速度増減量要求信号600sにより分級機回転速度
調節器29が駆動される。
【0007】加圧力制御装置500は、燃料量要求信号
FDの関数として求められる粉砕ローラへの加圧力要求
信号501sと、加圧シリンダ圧力検出器33により検
出されるシリンダ圧力の関数として求められる実加圧力
信号502sが一致するように動作し、加圧シリンダ圧
力要求信号500sによりシリンダ圧力調節器41を駆
動する。分級機回転速度制御装置600は、燃料量要求
信号FDの関数として与えられる分級機標準回転速度要
求信号601sと、給炭流量検出器30により検出され
た給炭流量信号30sの変化速度に基づいた分級機回転
速度の増減量要求信号603sと、給炭流量検出器30
により検出された給炭流量の関数として求まるミル差圧
要求信号604sとミル差圧検出器32により検出され
たミル差圧信号32sとの偏差に基づく分級機回転速度
の増減量要求信号606sの和と分級機回転速度検出器
28からの回転速度信号28sが一致するように動作
し、分級機回転速度増減量要求信号600sにより分級
機回転速度調節器29が駆動する。さらに、該分級機回
転速度制御装置600においては、分級機回転速度の増
減量要求信号の関数として与えられるミル動力変化量信
号609sと、前述の加圧力制御装置500からの加圧
シリンダ圧力要求信号500sの関数として与えられる
ミル動力変化量信号611sと、ミル動力検出器34で
検出されるミル動力信号34sの和が演算され、これが
ミル動力値の設定範囲内にあるかどうか監視され、範囲
外になる場合には、分級機回転速度増減量が修正されて
分級機回転速度増減量要求信号600sとして出力され
る。
【0008】本公知例においては、ミルへの給炭流量が
一定の場合、給炭流量の変化速度に基づく分級機回転速
度増減量演算器603からの分級機回転速度増減量信号
603sは0であり、分級機20の回転速度は主として
燃料量要求信号FDに基づいて決定される標準回転速度
と、給炭流量から決定される設定ミル差圧と実測ミル差
圧が一致するように演算される分級機回転速度増減量と
から決定される。従って、供給石炭の性状(粉砕性、粒
度分布、水分、灰分含有率等)が変化してミル内循環量
が変動してもミル差圧が設定値になるように分級機の回
転速度が自動調整される。また、燃料量要求信号FDに
より給炭流量が急激に増加した場合、給炭流量の増加に
伴って分級機回転速度増減量演算器606からは回転速
度増加信号が出力されるが、給炭流量増加速度が大きい
ために、分級機回転速度増減量演算器603からは回転
速度減少信号が出力される。その結果、分級機20の回
転速度は一旦減少し、ミル内に保有される石炭粒子が瞬
時に払いだされるためにミルの応答遅れが短くなる。逆
に、燃料量要求信号FDにより給炭流量が急激に減少す
る場合、分級機20の回転速度は一旦増加されるため石
炭粒子のミル内循環量が一時的に増加してミルからの払
いだし量が減少し、ミルの応答遅れが短くなる特徴があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の竪型ミルの制御方法においては、主として給炭
流量が少ないミルの低負荷運用時や粉砕性のよい石炭の
粉砕時に起こりやすい振動に対する配慮がなされていな
い。一般に、竪型ローラミルにおいては給炭流量が少な
い低負荷運用時または粉砕されやすい石炭を粉砕すると
きミル内ホールドアップが減少して滑りやすくなり振動
が発生しやすくなると考えられてきた。このため、上記
した従来技術(特開平2−157053号公報、特開平
3−30841号公報)ではミル差圧が所定の値になる
ように粉砕ローラへの加圧力または分級機の回転速度を
調整すれば石炭種が変わっても安定運転が可能であると
されている。しかしながら、本発明者らの詳細な検討結
果によれば、図1に示したような竪型ローラミルにおい
ては給炭流量が少ない低負荷運用時にはミル内ホールド
アップが減少するため粉砕ローラ14とリング13間の
炭層が薄くなって滑りやすくなりいわゆるスリップース
ティック現象による自励振動が起こりやすくなるが、ホ
ールドアップが少なくなればなるほど振動が起こりやす
くなるのではなく、図2に示したように一定の範囲にあ
るとき最も起こりやすいことが判明した。すなわち、従
来の制御方法では対応できない問題点がある。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は給炭流量が少ない低負
荷運用時または粉砕性のよい被粉砕物(石炭)を粉砕す
る場合においても安定運転できる竪型ローラミルを用い
た粉砕方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ミルモータにより回転駆動される粉砕テーブ
ル上面に被粉砕物を供給し、加圧シリンダを備えた加圧
手段により粉砕ローラを粉砕テーブル上に押圧して被粉
砕物を粉砕し、粉砕した被粉砕物を一次空気により粉砕
テーブル端のスロート部から吹き上げ、これを回転式分
級機で微粉と粗粉に分級して微粉を取出す竪型ローラミ
ルの運転方法において、被粉砕物供給量またはその要求
信号に基づいてミルへ供給される一次空気量を算出し、
この算出値と一次空気の圧力、温度の検出値によりスロ
ート部の差圧を演算し、この演算値とミル差圧の検出値
とによりミル内の被粉砕物保有量(ホールドアップ)を
演算し、加圧シリンダの圧力検出値に基づき求めた基準
ホールドアップと上記演算ホールドアップより相対ホー
ルドアップ値を求め、この相対ホールドアップに基づい
てホールドアップが振動を誘発する範囲に入らないよう
に前記加圧手段の加圧力および、または分級機の回転数
を調整することを特徴とする竪型ローラミルの運転方法
に関する。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】本発明の方法により、相対ホールドアップが図
2の領域Aにあれば分級機の回転速度を減少させてホー
ルドアップを減少させて領域Aの左側の安全域に、また
ホールドアップが領域Bにあれば粉砕ローラへの押圧力
を減少させることおよび分級機の回転速度を増加させる
ことによりホールドアップを増加させて領域Bの右側の
安全域に入らせることができるので、振動を誘発しやす
い範囲に入ることがない。このため安定運転が可能にな
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3は、本発明による加圧力および分級機回転速
度制御装置の構成を示すブロック図である。図3におい
ては、図7と同一または同一機能を有するものには同一
引用数字を用いたので、以下においては重複する説明は
省略する。図3の構成が図7の構成と異なるところは、
燃料量要求信号FDの関数として得られる一次空気量を
演算する一次空気量演算器701と、該一次空気量演算
器701からの一次空気量信号701sと一次空気圧力
検出器35からの一次空気圧力信号35sおよび一次空
気温度検出器36からの一次空気温度信号36sに基づ
いて一次空気が噴射孔を有するスロートリング19(図
1参照)を通過するときの圧力損失を演算するスロート
差圧演算器702と、ミル差圧検出器32からのミル差
圧信号32sから前記スロート差圧演算器702からの
スロート差圧信号702sを減算する減算器703と、
該減算器703から出力される炭層差圧信号703sに
基づいてミル内ホールドアップ量を演算するホールドア
ップ演算器704と、加圧シリンダ圧力検出器33で検
出されるシリンダ圧力信号33sに基づいて粉砕ローラ
への押圧力に換算する加圧力演算器706と、該加圧力
演算器706からの粉砕ローラ加圧力信号706sに基
づいて基準ホールドアップ量を演算する基準ホールドア
ップ演算器707と、前記ホールドアップ演算器704
からのホールドアップ信号704sを前記基準ホールド
アップ演算器707からの基準ホールドアップ信号70
7sで割る割算器705と、該割算器705からの相対
ホールドアップ信号705sに基づいて分級機の回転速
度の増減量を演算する回転速度増減量演算器708と、
前記相対ホールドアップ信号705sに基づいて粉砕ロ
ーラの加圧力増減量を演算する粉砕ローラ加圧力増減量
演算器709が付加され、該回転速度増減量演算器70
8からの分級機回転速度増減量要求信号708sの絶対
値があらかじめ設定された値よりも大きい場合には分級
機回転速度増減量要求信号708sを分級機回転速度増
減量要求信号616sとして出力し、あらかじめ設定さ
れた値以下の場合には給炭流量検出器30により検出さ
れた給炭流量信号30sの関数として求まるミル差圧要
求信号604sとミル差圧検出器32により検出された
ミル差圧信号32sとの偏差に基づいて分級機回転速度
増減量演算器606で演算された分級機の回転速度増減
量要求信号606sを分級機回転速度増減量要求信号6
16sとして出力する信号制限器616が付加されたこ
と、かつ粉砕ローラ加圧力増減量演算器709からの加
圧力増減量要求信号709sを燃料量要求信号FDの関
数として与えられる粉砕ローラ加圧力要求信号501s
から加圧シリンダ圧力検出器33からのシリンダ圧力信
号を実加圧力に変換された加圧力信号502sを減算す
る減算器503に正の信号として入力するようにした点
にある。
【0016】まず、ミル内のホールドアップ量を求める
方法について説明する。燃料量要求信号FDに基づいて
一次空気量が一次空気量演算器701で演算される。演
算された一次空気量と一次空気圧力検出器35で検出さ
れた一次空気圧力および一次空気温度検出器36で検出
された一次空気温度からスロート差圧△Pth(すなわち
スロートリング19の入口出口間の圧力損失)が演算器
702で次式を用いて演算される。
【0017】 △Pth=Kρf 2 th/2gc (1) ここに、ρf は一次空気の密度(圧力と温度に依存)、
thは一次空気のスロート通過流速、gc は重力換算係
数、Kは圧力損失係数である。一方、ミル差圧△Pm
スロート差圧△Pthと炭層差圧△Pc の和であるからミ
ル差圧△Pm をミル差圧検出器32で検出し、この値か
ら演算したスロート差圧△Pthを減算器703で減算す
ることにより炭層差圧△Pc が演算される。
【0018】 △Pc =△Pm −△Pth (2) さらに、ミル内のホールドアップWは炭層差圧△Pc
一次の比例関係にあり、これがホールドアップ演算器7
04で求められる。一方、ローラミルの標準的なホール
ドアップ量すなわち基準ホールドアップWstはミルと粉
砕テーブルの回転数が与えられると粉砕リングへのトー
タル押圧力Mtの一次に比例する。従って、加圧シリン
ダ圧力検出器33で検出したシリンダ圧力から演算した
粉砕ローラへの実効加圧力Ms から基準ホールドアップ
stが演算器707により次のように計算される。
【0019】 Wst=k(Ms +Mw ) (3) ここで、Mw はローラ等粉砕部部品のトータル重量であ
り、kは比例定数である。次にWとWstから相対ホール
ドアップW′が割算器705で計算される。 W′=W/Wst (4) このようにして求めた相対ホールドアップ量W′に基づ
いて粉砕ローラ加圧力増減量が加圧力増減量演算器70
9で、また分級機の回転速度増減量が回転速度増減量演
算器708で演算されてそれぞれ減算器503、信号制
限器616に出力される。すなわち、相対ホールドアッ
プ量W′が図2における領域A(すなわち許容振動限界
レベルのVA を与える下限の相対ホールドアップWL
と振動レベルがピークとなるWP の間)にある場合、ホ
ールドアップを減少させるためのアクションがとられ
る。一方、相対ホールドアップ量W′が図2における領
域B(すなわち、振動レベルがピークとなるWPと許容
振動限界レベルのVA を与える上限の相対ホールドアッ
プWH ′の間)にある場合、ホールドアップを増加させ
るためのアクションがとられる。これらの領域の外にあ
る場合(すなわち、W′<WL ′またはW′>
H ′)、加圧力増減量および回転速度増減量とも0が
出力される。図4は加圧力増減量演算器709で演算さ
れる加圧力増減量と相対ホールドアップ量W′の関数関
係の一例、図5は回転速度増減量演算器708で演算さ
れる分級機の回転速度増減量と相対ホールドアップ量
W′の一例を示すものである。
【0020】本実施例においては、加圧力制御装置は燃
料量要求信号FDの関数として求められる粉砕ローラへ
の加圧力要求信号501sとミル内ホールドアップ量に
基づいた加圧力増減量要求信号709sの和と、加圧シ
リンダ圧力検出器33により検出されるシリンダ圧力の
関数として求められる実加圧力信号502sが一致する
ように動作し、加圧シリンダ圧力要求信号500sによ
りシリンダ圧力調節器41を駆動する。一方、分級機回
転速度制御装置は、燃料量要求信号FDの関数として与
えられる分級機標準回転速度要求信号601sと、給炭
流量検出器30により検出された給炭流量信号30sの
変化速度に基づいた分級機回転速度の増減量要求信号6
03sと、ミル内ホールドアップ量に基づいた分級機回
転速度増減量要求信号708sの絶対値があらかじめ設
定された値よりも大きい場合には分級機回転速度増減量
要求信号708sとの和、分級機回転速度増減量要求信
号708sの絶対値が設定値よりも小さい場合には給炭
流量検出器30により検出された給炭流量の関数として
求まるミル差圧要求信号604sとミル差圧検出器32
により検出されたミル差圧信号32sとの偏差に基づく
分級機回転速度の増減量要求信号606sとの和と分級
機回転速度検出器28からの回転速度信号28sが一致
するように動作し、分級機回転速度増減量要求信号60
0sにより分級機回転速度調節器29が駆動する。さら
に、該分級機回転速度制御装置600においては、分級
機回転速度の増減量要求信号の関数として与えられるミ
ル動力変化量信号609sと、前述加圧力制御装置50
0からの加圧シリンダ圧力要求信号500sの関数とし
て与えられるミル動力変化量信号611sと、ミル動力
検出器34で検出されるミル動力信号34sの和が演算
され、これがミル動力値の設定範囲内にあるかどうか監
視され、範囲外になる場合には、分級機回転速度増減量
が修正されて分級機回転速度増減量要求信号600sと
して出力される。
【0021】本実施例においては、ミルへの給炭流量が
一定の場合、給炭流量の変化速度に基づく分級機回転速
度増減量演算器603からの分級機回転速度増減量信号
603sは0であり、ホールドアップ量が振動が発生し
やすい領域外にあるときは、分級機20の回転速度は主
として燃料量要求信号FDに基づいて決定される標準回
転速度と、給炭流量から決定される設定ミル差圧と実測
ミル差圧が一致するように演算される分級機回転速度増
減量とから決定される。一方、ホールドアップ量が振動
が発生しやすい領域内にあるときは、分級機20の回転
速度は主として燃料量要求信号FDに基づいて決定され
る標準回転速度と、ホールドアップ量に基づいて決定さ
れる分級機回転速度増減量とから決定される。従って、
供給石炭の性状(粉砕性、粒度分布、水分、灰分含有率
等)が変化してミル内循環量が変動しても、また給炭流
量が少ない低負荷運用時においても安定運転できるよう
に粉砕ローラ加圧力と分級機回転速度が自動調整され
る。また、燃料量要求信号FDにより給炭流量が急激に
増加した場合、給炭流量の増加に伴って分級機回転速度
増減量演算器606からは回転速度増加信号が出力され
るが、給炭流量増加速度が大きいために、分級機回転速
度増減量演算器603からは回転速度減少信号が出力さ
れる。その結果、分級機20の回転速度は一旦減少し、
ミル内ホールドアップが瞬時に払いだされてミルの応答
遅れが短くなる。逆に、給炭流量が急激に減少する場
合、分級機20の回転速度は一旦増加されるため石炭粒
子のミル内循環量が一時的に増加してミルからの払いだ
し量が減少し、ミルの応答遅れが短くなる特徴がある。
【0022】本発明の他の実施例を図6に示す。図6に
おいては、図3と同一または同一機能を有するものには
同一引用数字を用いたので、以下においては重複する説
明は省略する。図6の構成が図3の構成と異なるところ
は、まずミル動力による分級機回転速度増減量補正回路
が省略されていること、すなわち図3における分級機回
転速度の増減量要求信号608sの関数として与えられ
るミル動力変化量信号609sと、前述加圧力制御装置
500からの加圧シリンダ圧力要求信号500sの関数
として与えられるミル動力変化量信号611sと、ミル
動力検出器34で検出されるミル動力信号34sの和が
演算され、これがミル動力値の設定範囲内にあるかどう
か監視され、範囲外になる場合には、分級機回転速度増
減量が修正されて分級機回転速度増減量要求信号600
sとして出力されるミル動力による補正回路が省略され
ていること、また燃料量要求信号FDの代わりに給炭流
量検出器30からの給炭流量信号30sに基づいて分級
機標準回転速度を分級機標準回転速度演算器601で演
算すること、図3における給炭流量検出器30により検
出された給炭流量の関数として求まるミル差圧要求信号
604sとミル差圧検出器32により検出されたミル差
圧信号32sとの偏差に基づく分級機回転速度の増減量
を演算する回路および信号制限器616が取り除かれ、
その代わりにミル内ホールドアップ量に基づいた分級機
回転速度増減量要求信号708sが加算器607に入力
されることであり、該分級機回転速度増減量要求信号7
08sと給炭流量の変化速度に基づいた分級機回転速度
増減量要求信号603sと給炭流量信号30sに基づい
た分級機標準回転速度要求信号601sとの和が加算器
607で演算され、分級機回転速度要求信号607sが
分級機回転速度検出器28からの分級機回転速度信号2
8sと一致するように分級機回転速度調節器29を駆動
する。
【0023】また、燃料量要求信号FDの代わりに給炭
流量検出器30からの給炭流量信号30sに基づいて粉
砕ローラへの標準加圧力を加圧力演算器501で演算す
ること、さらに給炭流量検出器30からの給炭流量信号
30sに基づいて給炭流量の変化速度を演算する微分器
505と該微分器505により演算された変化速度信号
505sに基づいて加圧力増減量を演算する加圧力増減
量演算器506が付加されたことであり、該加圧力増減
量演算器506からの加圧力増減量要求信号506sと
前記加圧力演算器501からの加圧力要求信号501s
とミル内ホールドアップ量に基づいた加圧力増減量要求
信号709sとの和が加算器504で演算され、演算さ
れた加圧力要求信号504sが加圧シリンダ圧力検出器
33により検出されるシリンダ圧力の関数として求めら
れる実加圧力信号502sと一致するようにシリンダ圧
力調節器41を駆動する。以上のように、本実施例にお
いても給炭流量の少ない低負荷運用時または石炭性状が
大きく変動した場合でも安定運転できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、基準ホールドアップと
演算ホールドアップより相対ホールドアップ値を求め、
この相対ホールドアップに基づいて粉砕ローラへの加圧
力および分級機の回転速度が調整でき危険振動を発生す
るホールドアップ域をさけた運転ができるので、給炭流
量の少ない低負荷運用時または石炭性状の大きく異なる
(例えば粉砕性のよい)石炭を粉砕する場合でも安定運
転できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用される一般的な竪型ロー
ラミルの概略構造とボイラの系統図である。
【図2】図2は、ミル内ホールドアップと振動レベルの
関係を示す説明図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施例の加圧力および
分級機回転速度制御装置の詳細を示すブロック図であ
る。
【図4】図4は、ミル内ホールドアップに基づく加圧力
増減量を示す説明図である。
【図5】図5は、ミル内ホールドアップに基づく分級機
回転速度増減量を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施例の加圧力および
分級機回転速度制御装置の詳細を示すブロック図であ
る。
【図7】図7は、従来の加圧力および分級機回転速度制
御装置の詳細を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…押込通風機、3…一次空気用押込通風機、4…竪型
ローラミル、5…石炭バンカ、6…給炭機、7…ボイ
ラ、7a…バーナ、8…ミルハウジング、9…一次空気
入口、10…給炭管、11…粉砕テーブル、13…粉砕
リング、14…粉砕ローラ、15…加圧フレーム、16
…スプリング、17…スプリングフレーム、18…加圧
シリンダ、19…スロートリング、20…回転式分級
機、21…回転羽根、30S…給炭流量信号、32S…
ミル差圧信号、33S…シリンダ圧力信号、35S…一
次空気圧力信号、36S…一次空気温度信号、500S
…加圧力増減量要求信号、501S…標準加圧力信号、
502S…加圧力信号、503S…加圧力増減量要求信
号、600S…分級機回転速度増減量要求信号、601
S…分級機標準回転速度要求信号、603S…分級機回
転速度増減量要求信号、604S…設定ミル差圧要求信
号、605S…ミル差圧偏差信号、606S…分級機回
転速度増減量要求信号、607S…分級機回転速度要求
信号、608S…分級機回転速度増減量要求信号、60
9S…ミル動力変化信号、610S…ミル動力予想信
号、611S…ミル動力変化信号、612S…ミル動力
要求信号、613S…ミル動力偏差信号、614S…分
級機回転速度増減量修正信号、701S…一次空気量信
号、702S…スロート差圧信号、703S…炭素差圧
信号、704S…ホールドアップ信号、705S…相対
ホールドアップ信号、706S…粉砕ローラ加圧信号、
708S…分級機の回転速度増減量要求信号、709S
…粉砕ローラ加圧力増減量要求信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 忠 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日 立株式会社 呉工場内 (72)発明者 田岡 善憲 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日 立株式会社 呉工場内 (72)発明者 金本 浩明 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日 立株式会社 呉工場内 (56)参考文献 特開 平3−30841(JP,A) 特開 平3−135449(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 15/00 - 15/16 B02C 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミルモータにより回転駆動される粉砕テ
    ーブル上面に被粉砕物を供給し、加圧シリンダを備えた
    加圧手段により粉砕ローラを粉砕テーブル上に押圧して
    被粉砕物を粉砕し、粉砕した被粉砕物を一次空気により
    粉砕テーブル端のスロート部から吹き上げ、これを回転
    式分級機で微粉と粗粉に分級して微粉を取出す竪型ロー
    ラミルの運転方法において、被粉砕物供給量またはその
    要求信号に基づいてミルへ供給される一次空気量を算出
    し、この算出値と一次空気の圧力、温度の検出値により
    スロート部の差圧を演算し、この演算値とミル差圧の検
    出値とによりミル内の被粉砕物保有量(ホールドアッ
    プ)を演算し、加圧シリンダの圧力検出値に基づき求め
    た基準ホールドアップと上記演算ホールドアップより相
    対ホールドアップ値を求め、この相対ホールドアップに
    基づいてホールドアップが振動を誘発する範囲に入らな
    いように前記加圧手段の加圧力および/または分級機の
    回転数を調整することを特徴とする竪型ローラミルを用
    いた粉砕方法。
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