JP2003190834A - 多炭種対応ミル状態推定装置 - Google Patents

多炭種対応ミル状態推定装置

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JP2003190834A
JP2003190834A JP2001393057A JP2001393057A JP2003190834A JP 2003190834 A JP2003190834 A JP 2003190834A JP 2001393057 A JP2001393057 A JP 2001393057A JP 2001393057 A JP2001393057 A JP 2001393057A JP 2003190834 A JP2003190834 A JP 2003190834A
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mill
grain system
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JP2001393057A
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Takashi Sonoda
隆 園田
Hideaki Katano
英明 片野
Kunifumi Yamazaki
邦史 山崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミルをより最適に制御することができる多炭
種対応ミル状態推定装置を提供する。 【解決手段】 性状の異なる複数種の石炭を燃料として
使用する石炭焚きボイラに付設され前記石炭を粉砕する
ためのロール3と回転分級器6を有し粉砕された前記石
炭を一次空気5にて搬送する石炭粉砕装置100におけ
る状態推定を行う多炭種対応ミル状態推定装置であっ
て、前記石炭粉砕装置に供給された石炭の給炭量Mcお
よび水分率Xcと、前記ロールに与えられた圧力Poi
lと、前記回転分級器の回転数MRSと、前記一次空気
の流量Maと、前記石炭の固さを示す固さ指標推定値H
GIの、複数の状態量に含まれる複数の前記状態量に基
づいて、前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値Pass
を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多炭種対応ミル状
態推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、本発明が適用され得る石炭粉砕
装置(ミル)100を示している。石炭(原炭)は、石
炭粉砕装置100上部から中央に挿設された給炭管1を
通って石炭粉砕装置100内底部に設けられた回転テー
ブル2上に落下し、該回転テーブル2の回転による遠心
力により外周部へと運ばれる。
【0003】回転テーブル2の外周部に設けられた複数
のロール3は、加圧装置4のミル加圧装置の油圧13に
よりテーブル2に押しつけられており、このロール3と
回転テーブル2間において石炭の粉砕が行われる。な
お、この油圧13は、ジャーナル油圧と呼ばれ、ロール
3をテーブル2に押えつける荷重として作用する。
【0004】微粉砕された石炭は、一次空気(熱空気)
5により上部へ噴き上げられる。この一次空気5は、石
炭の搬送と乾燥の役割を持っている。噴き上げられた微
粉炭のうち、比較的粗い粒子は、回転テーブル2上に落
下し、再粉砕され、比較的細かい粒子のみ、石炭粉砕装
置100上部に設けられた回転分級器(例えば、MR
S:Mitsubishi Rotary Separ
ator)6へと導かれる。ここで、さらに粗い粒子と
細かい粒子が再分級され、比較的細かい粒子である微粉
炭7のみ、回転分級器6を通過し、バーナ(不図示)に
供給される。
【0005】多炭種石炭焚きボイラにおいては、複数台
の石炭粉砕装置から微粉砕された石炭(微粉砕)が燃料
として供給される訳であるが、従来の制御装置にあって
は、ミル実容量の変化が把握できず、石炭粉砕装置の台
数制御は、かなり余裕を見た台数切替えが必要であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】石炭性状の固さを表す
指標である石炭の粉砕性は、炭種銘柄により異なり同一
銘柄でもばらつきがあることが知られている。粉砕機
(ミル)に関して、粉砕性指数であるHGIの推定を行
う技術は存在するが、ミルから排出される石炭の微粉度
の推定を行う技術は提供されていない。また、ミルの実
容量を推定する技術は提供されていない。さらに、ミル
内の石炭の燃料比を推定する技術は提供されていない。
【0007】上記のように、微粉度推定、ミルの実容量
推定、または燃料比推定が行われていないことから、特
に、HGIが異なる炭種において、最適なミル制御が実
施できていない。また、ミルの実容量推定が行われてい
ないことから、ミル性能を最大限に発揮させた効率的な
台数制御が実施できていない。
【0008】なお、本出願人の先の出願である特開20
01−157851号公報には、石炭粉砕性(HGI)
がボイラの運転中のオンラインで推定できることにより
得られる利点として、以下のものが生じると記載されて
いる。 1)石炭粉砕装置の最大容量の把握が容易となり、的確
な石炭粉砕装置の台数制御が可能である。 2)石炭粉砕装置からバーナに供給される微粉炭量の予
測も適当なモデルを用いることで可能となる。 3)上記利点を制御装置で活用すれば制御性及び信頼性
の向上が期待できる。
【0009】上記記載から明らかなように、上記公報で
は、ミルから排出される石炭の微粉度の推定を行う具体
的な技術は提供されていない。また、ミルの実容量を推
定する具体的な技術は提供されていない。さらに、ミル
内の石炭の燃料比を推定する具体的な技術は提供されて
いない。
【0010】なお、日本国特許第3124111号に
は、次の石炭ミル制御装置が開示されている。その石炭
ミル制御装置は、油圧作動の石炭ミルにおいて、ミル給
炭量信号を受けて所定の炭種における上記石炭ミルのジ
ャーナル油圧の先行信号を出力する第2の関数発生器
と、上記ミル給炭量信号を受けて上記石炭ミルのロール
リフトの設定信号を出力する第1の関数発生器と、同第
1の関数発生器の出力信号および上記石炭ミルのロール
リフト信号を受けてその差を出力する第1の減算器と、
同第1の減算器の出力を受けて制御信号を出力する第1
の制御器と、同第1の制御器および上記第2の関数発生
器の出力を受ける加算器と、同加算器の出力および上記
石炭ミルのジャーナル油圧信号を受けその差を出力する
第2の減算器と、同第2の減算器の出力を受け制御弁へ
操作信号を出力する第2の制御器とを備えてなることを
特徴としている。
【0011】また、特開平10−337494号公報に
は、次のミル適応制御装置が開示されている。そのミル
適応制御装置は、石炭焚きボイラの微粉炭ミルの投入さ
れた石炭粉砕性推定値を石炭湿分推定値で補正すること
により、より正確な石炭粉砕性の精度向上を図ることを
目的としている。そのミル適応制御装置は、石炭搬送量
を調節する給炭機と、前記給炭機からの石炭を粉砕する
微粉炭ミルと、を備えて、微粉炭ミルで粉砕された微粉
炭をバーナへ供給して燃焼させる微粉炭焚きボイラにお
いて、ミル物理モデルから算出されたミル保有炭量推定
値とミル入口温度実測値に基づいてミル出口温度を推定
し、ミル出口温度実測値とミル出口温度推定値とに基づ
いて微粉炭ミルで粉砕中の石炭湿分を推定し、ミル差圧
実測値とミル物理モデルから算出されたミル差圧推定値
とに基づいて求められた石炭粉砕性推定値を、石炭湿分
推定値で補正し、前記補正された石炭粉砕性推定値を用
いてミル操作量制御を行うものである。
【0012】本発明の目的は、ミルをより最適に制御す
ることができる多炭種対応ミル状態推定装置を提供する
ことである。本発明の他の目的は、ミル性能を最大限に
発揮させた効率的な台数制御を可能にする多炭種対応ミ
ル状態推定装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用する番号・符号を用いて、[課題を解決す
るための手段]を説明する。これらの番号・符号は、
[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記
載との対応関係を明らかにするために付加されたもので
あるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技
術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0014】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置は、
性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚
きボイラに付設され前記石炭を粉砕するためのロール
(3)と回転分級器(6)を有し粉砕された前記石炭を
一次空気(5)にて搬送する石炭粉砕装置(100)に
おける状態推定を行う多炭種対応ミル状態推定装置であ
って、前記石炭粉砕装置(100)に供給された石炭の
給炭量(Mc)および水分率(Xc)と、前記ロール
(3)に与えられた圧力(Poil)と、前記回転分級
器(6)の回転数(MRS)と、前記一次空気(5)の
流量(Ma)と、前記石炭の固さを示す固さ指標推定値
(HGI)の、複数の状態量に含まれる複数の前記状態
量に基づいて、前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値
(Pass)を推定する。
【0015】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置にお
いて、前記石炭粉砕装置(100)に供給された前記石
炭の粒系である原炭粒系から前記微粉度に対応する前記
石炭の粒系である微粉粒系までが複数段階に分けられ、
前記複数段階の各段階毎のモデルを有し、前記モデルで
は、当該モデルに対応する粒系に粉砕される前記石炭の
粉砕量、または当該モデルに対応する粒系で前記石炭粉
砕装置(100)から排出される前記石炭の排出量が求
められる。
【0016】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置にお
いて、前記モデルでは、前記石炭が当該モデルに対応す
る粒系に粉砕されることへの前記状態量の影響度が正規
化された係数として求められる。
【0017】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置にお
いて、前記複数段階は、前記原炭粒系に対応する第1段
階と、前記原炭粒系よりも小さく前記微粉粒系よりも大
きい中間粒系に対応する第2段階と、前記微粉粒系に対
応する第3段階の3段階であり、前記第1段階に対応す
る第1の前記モデルでは、前記原炭粒系から前記中間粒
系に粉砕される前記石炭の量である第1石炭量(a2w
1、a3w2)が求められ、前記第1石炭量(a2w
1、a3w2)と前記石炭粉砕装置(100)に供給さ
れた前記原炭粒系の前記石炭の量(Mc)に基づいて、
前記石炭粉砕装置(100)内での前記原炭粒系の前記
石炭の保有量(w1、w2)が求められ、前記第2段階
に対応する第2の前記モデルでは、前記中間粒系から前
記微粉粒系に粉砕される前記石炭の量である第2石炭量
(a4w3)が求められ、前記第2石炭量(a4w3)
と前記第1石炭量(a3w2)に基づいて、前記石炭粉
砕装置(100)内での前記中間粒系の前記石炭の保有
量(w3)と、前記石炭粉砕装置(100)から前記中
間粒系の前記石炭として排出される第1排出量(Mo
1)が求められ、前記第3段階に対応する第3の前記モ
デルでは、前記第2石炭量(a4w3)に基づいて、前
記石炭粉砕装置(100)内での前記微粉粒系の前記石
炭の保有量(w4)と、前記石炭粉砕装置(100)か
ら前記微粉粒系の前記石炭として排出される第2排出量
(Mo2)が求められ、前記第1排出量(Mo1)と前
記第2排出量(Mo2)に基づいて、前記微粉度指標値
(Pass)を推定する。
【0018】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置にお
いて、前記第1のモデルでは、前記固さ指標推定値(H
GI)を示す信号と前記圧力(Poil)を示す信号と
前記水分率(Xc)を示す信号に基づいて、前記固さ指
標推定値(HGI)と前記圧力(Poil)と前記水分
率(Xc)がもたらす、前記石炭が前記原炭粒系から前
記中間粒系に粉砕されるための影響度が正規化された第
1粉砕係数(33a)として求められ、前記第1粉砕係
数(33a)と前記石炭粉砕装置(100)内での前記
原炭粒系の前記石炭の保有量(w1、w2)の積が前記
第1石炭量(a2w1)として求められる。
【0019】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置にお
いて、前記第2のモデルでは、前記固さ指標推定値(H
GI)を示す信号と前記圧力(Poil)を示す信号と
前記水分率(Xc)を示す信号に基づいて、前記固さ指
標推定値(HGI)と前記圧力(Poil)と前記水分
率(Xc)がもたらす、前記石炭が前記中間粒系から前
記微粉粒系に粉砕されるための影響度が正規化された第
2粉砕係数(53a)として求められ、前記第2粉砕係
数(53a)と前記石炭粉砕装置(100)内での前記
中間粒系の前記石炭の保有量(w3)の積が前記第2石
炭量(a4w3)として求められ、前記回転数(MR
S)を示す信号と前記固さ指標推定値(HGI)を示す
信号と前記一次空気(5)の流量(Ma)を示す信号に
基づいて、前記回転数(MRS)と前記固さ指標推定値
(HGI)と前記一次空気(5)の流量(Ma)がもた
らす、前記石炭粉砕装置(100)から前記中間粒系の
前記石炭が排出されるための影響度が正規化された第1
搬送係数(63a、64a)として求められ、前記第1
搬送係数(63a、64a)と前記石炭粉砕装置(10
0)内での前記中間粒系の前記石炭の保有量(w3)の
積が前記第1排出量(Mo1)として求められる。
【0020】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置にお
いて、前記第3のモデルでは、前記回転数(MRS)を
示す信号と前記一次空気(5)の流量(Ma)を示す信
号に基づいて、前記回転数(MRS)と前記一次空気
(5)の流量(Ma)がもたらす、前記石炭粉砕装置
(100)から前記微粉粒系の前記石炭が排出されるた
めの影響度が正規化された第2搬送係数(67a、69
a)として求められ、前記第2搬送係数(67a、69
a)と前記石炭粉砕装置(100)内での前記微粉粒系
の前記石炭の保有量(w4)の積が前記第2排出量(M
o2)として求められる。
【0021】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置は、
性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚
きボイラに付設された石炭粉砕装置(100)における
状態推定を行う多炭種対応ミル状態推定装置であって、
前記石炭の固さを示す固さ指標値(HGI)と、前記石
炭粉砕装置(100)に供給された石炭の水分率(X
c)とに基づいて、前記石炭粉砕装置(100)の実容
量を推定する。
【0022】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置は、
性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚
きボイラに付設された石炭粉砕装置(100)における
状態推定を行う多炭種対応ミル状態推定装置であって、
前記石炭の固さを示す固さ指標値(HGI)に基づいて
前記石炭の燃料比の基準値である燃料比基準値を求める
燃料比基準値算出部と、基準となる基準炭を基礎として
前記ボイラから排出されるとして算出されたNOxの基
準値であるNOx基準値と、前記ボイラから実際に排出
されたNOxの実測値とに基づいて、燃料比補正値を求
める燃料比補正値算出部と、前記燃料比基準値と前記燃
料比補正値に基づいて、前記石炭の燃料比を推定する。
【0023】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明の一
実施形態を説明する。
【0024】以下に述べる各実施形態は、HGI推定値
(図面では符号HGIで示す)をオンラインで容易に推
定した後に、そのHGI推定値を用いてミル内の粉砕状
況の状態推定を行う技術である。
【0025】HGI推定値をオンラインで容易に推定す
る方法としては、例えば、本出願人の先の出願に係る特
開2001−157851公報、ならびに同公報にて引
用された特願平10−361298号公報および特開2
000−218191号公報のいずれかに開示された方
法を用いることができる。
【0026】また、以下の各実施形態において用語の定
義は、以下の通りである。図9において、回転分級器6
の回転数が回転分級器回転数MRS、ミル加圧装置4の
油圧がジャーナル油圧Poil、原炭の供給量が給炭量
Mc、原炭の水分率(推定値)が水分率(推定値)X
c、熱空気(一次空気)5の流量が一次空気流量Ma、
石炭粉砕装置100から排出される石炭(排炭)の排出
量が排炭量Mo、石炭粉砕装置100から排出される石
炭の微粉度が微粉度Passである。石炭粉砕装置10
0が安定的に作動しているときには、給炭量Mc=排炭
量Moである。
【0027】図1から図6を参照して、第1実施形態に
ついて説明する。
【0028】図1は、第1実施形態の全体の状態推定モ
デルを示す図である。図1に示すように、本実施形態で
は、給炭量Mc、ジャーナル油圧Poil、回転分級器
回転数MRS、一次空気流量Ma、HGI推定値HG
I、および水分率(推定値)Xcの各状態量(プロセス
値)に基づいて、排炭量Moと微粉度Passを推定す
る。
【0029】図2から図6のそれぞれは、図1の状態推
定モデルの一部を示している。本実施形態では、排炭中
に含まれる微粉度Passを求めるに際して、より簡略
なモデルとして表現すべく、原炭から微粉度Passま
での粒系を、例えば4種類に分けて取り扱っている。
【0030】本実施形態では、給炭量Mc、ジャーナル
油圧Poil、回転分級器回転数MRS、一次空気流量
Ma、HGI推定値HGI、水分率(推定値)Xcを入
力とし、粉砕粒系を4段階に簡略化したミルモデルを形
成し、排炭量推定値Moと微粉度推定値Passを出力
する。
【0031】原炭が粒系1であり、次に粒系の小さなも
のが粒系2であり、次に粒系の小さなものが粒系3であ
り、次に粒系の小さなものが微粉度Passに対応する
微粉(粒系4)である。本実施形態において、微粉度P
assの粒系4は、例えば、200メッシュをパスでき
る74μm以下の微粉に設定されている。微粉度Pas
sは、排炭量Moに占める粒系4の割合(重量%)であ
る。
【0032】図2は、原炭(粒系1)から粒系2に粉砕
される粉砕量(以下、符号a2w1で示す)を求めるた
めのモデル(ブロック)である。図3は、粒系2から粒
系3に粉砕される粉砕量(以下、符号a3w2で示す)
を求めるためのモデルである。図4は、粒系3から粒系
4に粉砕される粉砕量(以下、符号a4w3で示す)
と、粒系3のまま排炭される排炭量(以下、符号Mo1
で示す)を求めるためのモデルである。図5は、粒系4
として排炭される排炭量(以下、符号Mo2で示す)を
求めるためのモデルである。図6は、排炭量Moと微粉
度Passを求めるためのモデルである。
【0033】次に、図2から図6のそれぞれを参照し
て、各モデルについて説明する。
【0034】まず、図2を参照して、粒系2への粉砕モ
デルについて説明する。
【0035】HGI推定値HGIとジャーナル油圧Po
ilが第1関数発生器31に入力され、第1関数発生器
31からは、第1粉砕割合値31aが出力される。第1
粉砕割合値31aは、HGI推定値HGIとジャーナル
油圧Poilがもたらす、原炭が粒系2に粉砕されるた
めの粉砕割合を示している。第1関数発生器31におい
ては、その粉砕割合が0〜1の正規化された値をとるよ
うに設定されており、その粉砕割合が小さければ0に近
づき、その粉砕割合が大きければ1に近づく。
【0036】HGI推定値HGIと水分率(推定値)X
cが第2関数発生器32に入力され、第2関数発生器3
2からは、第1粉砕補正値32aが出力される。第1粉
砕補正値32aは、第1粉砕割合値31aに対して、H
GI推定値HGIと水分率(推定値)Xcがもたらす、
粉砕抵抗度を示している。第2関数発生器32において
は、その粉砕抵抗が0〜1の正規化された値をとるよう
に設定されており、その粉砕抵抗が大きければ0に近づ
き、その粉砕抵抗が小さければ1に近づく。
【0037】第1関数発生器31および第2関数発生器
32の各関数は、2変数関数である。第1粉砕割合値3
1aでは、HGI推定値HGIまたはジャーナル油圧P
oilの単独によるものではなく、両者の組合せに基づ
くものであるため、上記粉砕割合が相対的に高精度に表
現される。同様に、第1粉砕補正値32aでは、HGI
推定値HGIまたは水分率(推定値)Xcの単独による
ものではなく、両者の組合せに基づくものであるため、
上記粉砕抵抗が相対的に高精度に表現される。
【0038】乗算器33において、第1粉砕割合値31
aと第1粉砕補正値32aとが乗算され、その乗算結果
が第1粉砕値33aとして出力される。第1粉砕値33
aは、HGI推定値HGIと、ジャーナル油圧Poil
と、水分率(推定値)Xcとがもたらす、原炭が粒系2
に粉砕されるための影響度を示している。
【0039】乗算器34において、第1粉砕値33a
と、ミル内での粒系1の保有重量(w1)とが乗算さ
れ、その乗算結果が信号34aとして出力される。信号
34aは、粒系2として粉砕された粉砕量a2w1を示
している。このようにして、図2のモデルでは、(粒系
1から粒系2に粉砕された粉砕量a2w1)が順次求め
られる。この(粒系1から粒系2に粉砕された粉砕量a
2w1)は、後述する図3のモデルに用いられる。
【0040】給炭量Mcから、(粒系2に粉砕された粉
砕量a2w1)が減算されて値34bが求められる。値
34bに対して係数器で係数が乗算されてなる値34c
が積分器35に入力される。積分器35からの出力35
aは、ミル内での粒系1の保有重量(w1)である。
【0041】次に、図3を参照して、粒系3への粉砕モ
デルについて説明する。
【0042】HGI推定値HGIとジャーナル油圧Po
ilが第3関数発生器41に入力され、第3関数発生器
41からは、第2粉砕割合値41aが出力される。第2
粉砕割合値41aは、HGI推定値HGIとジャーナル
油圧Poilがもたらす、粒系2が粒系3に粉砕される
ための粉砕割合を示している。第3関数発生器41にお
いては、その粉砕割合が0〜1の正規化された値をとる
ように設定されており、その粉砕割合が小さければ0に
近づき、その粉砕割合が大きければ1に近づく。
【0043】HGI推定値HGIと水分率(推定値)X
cが第4関数発生器42に入力され、第4関数発生器4
2からは、第2粉砕補正値42aが出力される。第2粉
砕補正値42aは、第2粉砕割合値41aに対して、H
GI推定値HGIと水分率(推定値)Xcがもたらす、
粉砕抵抗を示している。第4関数発生器42において
は、その粉砕抵抗が0〜1の正規化された値をとるよう
に設定されており、その粉砕抵抗が大きければ0に近づ
き、その粉砕抵抗が小さければ1に近づく。
【0044】第3関数発生器41および第4関数発生器
42の各関数は、第1関数発生器31および第2関数発
生器32の各関数と同様に、2変数関数であり、HGI
推定値HGIとジャーナル油圧Poilの組合せ、また
は、HGI推定値HGIと水分率(推定値)Xcの組合
せに基づくものであるため、上記粉砕割合または粉砕抵
抗が相対的に高精度に表現される。
【0045】乗算器43において、第2粉砕割合値41
aと第2粉砕補正値42aとが乗算され、その乗算結果
が第2粉砕値43aとして出力される。第2粉砕値43
aは、HGI推定値HGIと、ジャーナル油圧Poil
と、水分率(推定値)Xcとがもたらす、粒系2が粒系
3に粉砕されるための影響度を示している。
【0046】乗算器44において、第2粉砕値43a
と、ミル内での粒系2の保有重量(w2)とが乗算さ
れ、その乗算結果が信号44aとして出力される。信号
44aは、粒系3として粉砕された粉砕量a3w2を示
している。このようにして、図3のモデルでは、(粒系
2から粒系3に粉砕された粉砕量a3w2)が順次求め
られる。この(粒系2から粒系3に粉砕された粉砕量a
3w2)は、後述する図4のモデルに用いられる。
【0047】図2で求めた(粒系2に粉砕された粉砕量
a2w1)から、(粒系3に粉砕された粉砕量a3w
2)が減算されて値44bが求められる。値44bに対
して係数器で係数が乗算されてなる値44cが積分器4
5に入力される。積分器45からの出力45aは、ミル
内での粒系2の保有重量(w2)である。
【0048】次に、図4を参照して、粒系3から粒系4
に粉砕される粉砕量a4w3と、粒系3のまま排炭され
る排炭量Mo1を求めるためのモデルについて説明す
る。
【0049】まず、図4のモデルのうち、粒系3から粒
系4に粉砕される粉砕量a4w3を求める部分について
説明する。
【0050】HGI推定値HGIとジャーナル油圧Po
ilが第5関数発生器51に入力され、第5関数発生器
51からは、第3粉砕割合値51aが出力される。第3
粉砕割合値51aは、HGI推定値HGIとジャーナル
油圧Poilがもたらす、粒系3が粒系4に粉砕される
ための粉砕割合を示している。第5関数発生器51にお
いては、その粉砕割合が小さければ0に近づき、その粉
砕割合が大きければ1に近づく。
【0051】HGI推定値HGIと水分率(推定値)X
cが第6関数発生器52に入力され、第6関数発生器5
2からは、第3粉砕補正値52aが出力される。第3粉
砕補正値52aは、第3粉砕割合値51aに対して、H
GI推定値HGIと水分率(推定値)Xcがもたらす、
粉砕抵抗を示している。第6関数発生器52において
は、その粉砕抵抗が0〜1の正規化された値をとるよう
に設定されており、その粉砕抵抗が大きければ0に近づ
き、その粉砕抵抗が小さければ1に近づく。
【0052】第5関数発生器51および第6関数発生器
52の各関数は、第1関数発生器31および第2関数発
生器32の各関数と同様に、2変数関数であり、HGI
推定値HGIとジャーナル油圧Poilの組合せ、また
は、HGI推定値HGIと水分率(推定値)Xcの組合
せに基づくものであるため、上記粉砕割合または粉砕抵
抗が相対的に高精度に表現される。
【0053】乗算器53において、第3粉砕割合値51
aと第3粉砕補正値52aとが乗算され、その乗算結果
が第3粉砕値53aとして出力される。第3粉砕値53
aは、HGI推定値HGIと、ジャーナル油圧Poil
と、水分率(推定値)Xcとがもたらす、粒系3が粒系
4に粉砕されるための影響度を示している。
【0054】乗算器54において、第3粉砕値53a
と、ミル内での粒系3の保有重量(w3)とが乗算さ
れ、その乗算結果が信号54aとして出力される。信号
54aは、粒系4として粉砕された粉砕量a4w3を示
している。このようにして、図4のモデルでは、(粒系
3から粒系4に粉砕された粉砕量a4w3)が順次求め
られる。この(粒系3から粒系4に粉砕された粉砕量a
4w3)は、後述する図5のモデルに用いられる。
【0055】図3で求めた(粒系3に粉砕された粉砕量
a3w2)から、(粒系4に粉砕された粉砕量a4w
3)と(粒系3のまま排炭される排炭量Mo1)が減算
されて値54bが求められる。値54bに対して係数器
で係数が乗算されてなる値54cが積分器55に入力さ
れる。積分器55からの出力55aは、ミル内での粒系
3の保有重量(w3)を示している。
【0056】次に、図4のモデルのうち、粒系3のまま
排炭される排炭量Mo1を求める部分について説明す
る。
【0057】一次空気流量Maが第7関数発生器62に
入力され、第7関数発生器62からは、第1搬送割合値
62aが出力される。第1搬送割合値62aは、一次空
気流量Maがもたらす、粒系3が粒系3のまま排炭され
るための搬送割合を示している。第7関数発生器62に
おいては、その搬送割合が0〜1の正規化された値をと
るように設定されており、その搬送割合が小さければ0
に近づき、その粉砕割合が大きければ1に近づく。
【0058】HGI推定値HGIと回転分級器回転数M
RSが第8関数発生器61に入力され、第8関数発生器
61からは、第1搬送補正値61aが出力される。第1
搬送補正値61aは、第1搬送割合値62aに対して、
HGI推定値HGIと回転分級器回転数MRSがもたら
す、搬送抵抗を示している。第8関数発生器61におい
ては、その搬送抵抗が0〜1の正規化された値をとるよ
うに設定されており、その搬送抵抗が大きければ0に近
づき、その搬送抵抗が小さければ1に近づく。
【0059】第8関数発生器61は、第1関数発生器3
1および第2関数発生器32の各関数と同様に、2変数
関数であり、回転分級器回転数MRSとHGI推定値H
GIの組合せに基づくものであるため、上記搬送抵抗が
相対的に高精度に表現される。
【0060】遅延器(一次遅れ要素)63においては、
第1搬送補正値61aが遅らされて、信号63aとして
出力される。遅延器(一次遅れ要素)64においては、
第1搬送割合値62aが遅らされて、信号64aとして
出力される。遅延器63、64は、一次空気流量Ma及
び回転分級器回転数MRSが増減されたときに、その一
次空気流量Ma及び回転分級器回転数MRSの増減が粒
系3の排炭の増減として反映されるまでの遅れを考慮し
たものである。
【0061】乗算器65では、ミル内での粒系3の保有
重量(w3)を示す信号55aと、信号63aと、信号
64aとが乗算されて、その乗算結果が信号65aとし
て出力される。信号63aと信号64aとの積は、HG
I推定値HGIと回転分級器回転数MRSと一次空気流
量Maとがもたらす、粒系3が粒系3のまま排炭される
ための影響度を示している。その粒系3が粒系3のまま
排炭されるための影響度と、ミル内での粒系3の保有重
量(w3)との乗算値が信号65aとして出力される。
信号65aは、粒系3のまま排炭される排炭量Mo1を
示している。この粒系3の排炭量Mo1は、後述する図
6のモデルに用いられる。
【0062】次に、図5を参照して、粒系4として排炭
される排炭量Mo2を求めるためのモデルについて説明
する。
【0063】一次空気流量Maが第10関数発生器66
に入力され、第10関数発生器66からは、第2搬送割
合値66aが出力される。第2搬送割合値66aは、一
次空気流量Maがもたらす、粒系4が排炭されるための
搬送割合を示している。第10関数発生器66において
も、その搬送割合が0〜1の正規化された値をとるよう
に設定されており、その搬送割合が小さければ0に近づ
き、その粉砕割合が大きければ1に近づく。回転分級器
回転数MRSが第9関数発生器68に入力され、第11
関数発生器68からは、第2搬送補正値68aが出力さ
れる。第2搬送補正値68aは、第2搬送割合値66a
に対して、回転分級器回転数MRSがもたらす、搬送抵
抗を示している。第9関数発生器68においては、その
搬送抵抗が0〜1の正規化された値をとるように設定さ
れており、その搬送抵抗が大きければ0に近づき、その
搬送抵抗が小さければ1に近づく。
【0064】遅延器(一次遅れ要素)67においては、
第2搬送割合値66aが遅らされて、信号67aとして
出力される。遅延器(一次遅れ要素)69においては、
第2搬送補正値68aが遅らされて、信号69aとして
出力される。
【0065】遅延器67、69は、一次空気流量Ma及
び回転分級器回転数MRSが増減されたときに、その一
次空気流量Ma及び回転分級器回転数MRSの増減が粒
系4の排炭の増減として反映されるまでの遅れを考慮し
たものである。
【0066】乗算器70では、ミル内での粒系4(微粉
炭)の保有重量(w4)を示す信号71aと、信号67
aと、信号69aとが乗算されて、その乗算結果が信号
70aとして出力される。信号67aと信号69aとの
積は、回転分級器回転数MRSと一次空気流量Maとが
もたらす、粒系4が排炭されるための影響度を示してい
る。その粒系4が排炭されるための影響度と、ミル内で
の粒系4の保有重量(w4)との乗算値が信号70aと
して出力される。信号70aは、粒系4が排炭される排
炭量Mo2を示している。このようにして、図5のモデ
ルでは、粒系4の排炭量Mo2が順次求められる。この
粒系4の排炭量Mo2は、後述する図6のモデルに用い
られる。
【0067】図4で求めた(粒系4に粉砕された粉砕量
a4w3)から、(粒系4の排炭量Mo2)が減算され
て値70bが求められる。値70bに対して係数器で係
数が乗算されてなる値70cが積分器71に入力され
る。積分器71からの出力71aは、ミル内での粒系4
の保有重量(w4)である。
【0068】次に、図6を参照して、排炭量Moと微粉
度Passを求めるためのモデルについて説明する。
【0069】粒系3の排炭量Mo1と粒系4の排炭量M
o2とが加算されてなる加算値72が排炭量(ミルから
排出される全ての排炭量)Moとして出力される。定数
設定値73にて設定された定数(例えば、0.01程度
の小さな値)と加算値72との最大値が選択され、信号
74として出力される。石炭粉砕装置100が安定的に
動作しているときは、その信号74は、排炭量Moを示
している。
【0070】除算器75では、粒系4の排炭量Mo2が
排炭量Moで除算される。その除算値75aに係数器に
て係数100が乗算されてなる値75bが微粉度Pas
sである。定数設定値73は、除算器75にて除算が行
われるときの分母が0になるのを防止している。
【0071】以上に述べた第1実施形態では、以下の技
術を開示する。
【0072】図1に示すように、給炭量Mc、ジャーナ
ル油圧Poil、回転分級器回転数MRS、一次空気流
量Ma、HGI推定値HGI、水分率(推定値)Xcを
入力とし、粉砕粒系を4段階に簡略化したミルモデルを
形成し、排炭量推定値Moと微粉度推定値Passを出
力する。
【0073】粒系2への粉砕として、ジャーナル油圧P
oil、HGI推定値HGI、水分率(推定値)Xcの
各々を入力とする関数出力を乗算し粒系2粉砕影響度を
求める。その結果と給炭量Mcを用いて粒系2への粉砕
量(a2w1)及び粒系1(原炭)保有重量(W1)を
計算する(図2)。
【0074】粒系3への粉砕として、ジャーナル油圧P
oil、HGI推定値HGI,水分率(推定値)Xcの
各々を入力とする関数出力を乗算し粒系3粉砕影響度を
求める。その結果とa2w1を用いて粒系3への粉砕量
(a3w2)及び粒系2保有重量(W2)を計算する
(図3)。
【0075】粒系4への粉砕として、ジャーナル油圧P
oil、HGI推定値HGI,水分率(推定値)Xcの
各々を入力とする関数出力を乗算し粒系4粉砕影響度を
求める。その結果とa3w2を用いて粒系4への粉砕量
(a4w3)及び粒系3保有重量(W3)を計算する
(図4)。
【0076】粒系3での排炭として、回転分級器回転数
MRS、一次空気流量Ma、HGI推定値HGIの各々
を入力とする関数出力を乗算し粒系3排炭影響度を求め
る。その結果と粒系3保有重量(W3)を用い、粒系3
での排炭量(Mo1)を計算する(図4)。
【0077】粒系4(微粉炭)での排炭として、回転分
級器回転数MRS、一次空気流量Maの各々を入力とす
る関数出力を乗算し粒系4(微粉炭)排炭影響度を求め
る。その結果と粒系4保有重量(W4)を用い、粒系4
(微粉炭)での排炭量(Mo2)を計算する(図5)。
【0078】排炭量Mo1と排炭量Mo2を加算した結
果を排炭量推定値Moとする。また、排炭量Mo2を排
炭量推定値Moで除算した結果を微粉度推定値Pass
とする(図6)。
【0079】第1実施形態によれば、粉砕性が異なる複
数種の石炭を対象とする場合であっても、そのミル10
0から排炭される微粉度の推定がボイラ運転中のオンラ
インで容易にできることから、粉砕機制御パラメータの
最適化及び/又は最適台数制御の自動化が可能となる。
【0080】なお、上記実施形態では、微粉度Pass
を求めるに際して、給炭量Mcと、ジャーナル油圧Po
ilと、回転分級器回転数MRSと、一次空気流量Ma
と、HGI推定値HGIと、水分率(推定値)Xcの全
ての状態量を用いたが、これらの全ての状態量に代え
て、これらの全状態量のうちのいくつかの状態量のみに
基づいて、微粉度Passを求めることも可能である。
要求される微粉度Passの推定精度等に応じて、用い
る状態量を減らすことができる。
【0081】また、上記実施形態においては、原炭から
微粉度Passまでの粒系を4種類に分けてモデル化し
たが、その種類は4に限定されるものではなく、一又は
複数種類であることができる。
【0082】次に、図7を参照して、第2実施形態につ
いて説明する。
【0083】第2実施形態では、ミルの実容量を推定す
る。ミルには、標準炭をベースにした基準ミル容量が設
定されているが、標準炭よりも固い石炭を対象とする場
合には、その分、粉砕し難くなる(負荷大)ことから、
ミル実容量は基準ミル容量よりも小さくなり、標準炭よ
りも軟らかい石炭を対象とする場合には、その分、粉砕
し易くなることから、ミル実容量は基準ミル容量よりも
大きくなる。
【0084】第2実施形態では、標準炭から得た基準ミ
ル容量に対して、HGI推定値HGIを入力とするHG
I用ミル容量補正値と、水分率(推定値)Xcを入力と
する関数出力で水分率用ミル容量補正値を作り、これら
の基準ミル容量とHGI用ミル容量補正値と水分率用ミ
ル容量補正値を乗算した結果をミル容量推定値とする。
【0085】定数発生器81には、標準炭から得た基準
ミル容量81aが設定されている。
【0086】第21関数発生器82には、HGI推定値
HGIが入力され、第21関数発生器82からは、HG
I用ミル容量補正値82aが出力される。
【0087】HGI用ミル容量補正値82aは、HGI
推定値HGIがもたらす、ミル実容量への影響度を示し
ている。第21関数発生器82においては、入力された
HGI推定値HGIが予め設定された基準値(標準炭と
同じHGI値)であれば、HGI推定値HGIがもたら
す、ミル実容量84aへの影響度は特に無いため、HG
I用ミル容量補正値82aが1になるように設定され、
その入力されたHGI推定値HGIが基準値よりも大き
ければ1を超えた値となり、その入力されたHGI推定
値HGIが基準値よりも小さければ1未満の値となるよ
うに、その影響度が1を中心とした正規化された値をと
るように設定されている。
【0088】HGI推定値HGIが標準炭のHGI値よ
りも小さく、標準炭よりも固い石炭である場合には、H
GI用ミル容量補正値82aは1未満であり、ミル実容
量84aが基準ミル容量81aよりも小さくなる方向に
設定される。HGI推定値HGIが標準炭のHGI値よ
りも大きく、標準炭よりも軟らかい石炭である場合に
は、HGI用ミル容量補正値82aは1を超えた値であ
り、ミル実容量84aが基準ミル容量81aよりも大き
くなる方向に設定される。
【0089】第22関数発生器83には、水分率(推定
値)Xcが入力され、第22関数発生器83からは、水
分率用ミル容量補正値83aが出力される。
【0090】水分率用ミル容量補正値83aは、水分率
(推定値)Xcがもたらす、ミル実容量への影響度を示
している。第22関数発生器83においては、入力され
た水分率(推定値)Xcが予め設定された基準値(標準
炭と同じ水分率)であれば、水分率(推定値)Xcがも
たらす、ミル実容量84aへの影響度は特に無いため、
水分率用ミル容量補正値83aが1になるように設定さ
れ、その入力された水分率(推定値)Xcが基準値より
も大きければ1未満の値となり、その入力された水分率
(推定値)Xcが基準値よりも小さければ1を超えた値
となるように、その影響度が1を中心とした正規化され
た値をとるように設定されている。
【0091】水分率(推定値)Xcが標準炭の水分率よ
りも小さい場合には、水分率用ミル容量補正値83aは
1を超えた値であり、ミル実容量84aが基準ミル容量
81aよりも大きくなる方向に設定される。水分率(推
定値)Xcが標準炭の水分率よりも大きい場合には、水
分率用ミル容量補正値83aは1未満の値であり、ミル
実容量84aが基準ミル容量81aよりも小さくなる方
向に設定される。
【0092】乗算器84では、基準ミル容量81aと、
HGI用ミル容量補正値82aと、水分率用ミル容量補
正値83aとが乗算されて、その乗算結果がミル実容量
84aとして出力される。HGI用ミル容量補正値82
aと水分率用ミル容量補正値83aとの積は、HGI用
ミル容量補正値82aと水分率用ミル容量補正値83a
とがもたらす、ミル実容量84aへの影響度を示してい
る。
【0093】以上に述べた第2実施形態によれば、粉砕
性が異なる複数種の石炭を対象とする場合であっても、
ミル実容量の推定、負荷率の推定がオンラインで容易に
できることから、粉砕機制御パラメータの最適化及び/
又は最適台数制御の自動化が可能となる。
【0094】次に、図8を参照して、第3実施形態につ
いて説明する。
【0095】第3実施形態では、HGI推定値HGI
と、NOx実測値と、負荷指令値(MWD)の各プロセ
スデータに基づいて、ミル内の石炭の燃料比の推定を行
う。ここで、燃料比とは、(固定炭素/揮発分)で表さ
れ、発火し易さ(燃え易さ)を示す指標である。燃料比
が小さいと発火し易く、燃料比が大きいと発火し難い。
【0096】燃料比が小さいと、燃焼温度が高くなり、
サーマルNOxが増えるので、燃焼温度を下げる制御が
必要になる。ここで、ボイラから排出されるNOxに
は、燃料そのものが有するN成分の値が反映される(石
炭の性状自体によって決定される)フューエルNOx
と、エアに含まれるNが反映され燃焼温度によって増減
するサーマルNOxとが含まれる。
【0097】燃料比が推定できれば、サーマルNOxを
減らすための制御を効率良く行うことができる。例え
ば、燃料比が小さく燃焼温度が高くなりそうなときに
は、燃焼パラメータ(OFAダンパー、AAダンパー等
によってバーナへの空気の送り方、送り先など)を変え
ることで燃焼温度を下げてサーマルNOxを減らす方向
に制御することができる。
【0098】図8に示すように、HGI推定値HGI
は、第31関数発生器91に入力され、第31関数発生
器91からは、燃料比基準値91aが出力される。HG
I推定値は、燃料比と相関が強く、HGI推定値が小さ
い(石炭が固い)と、相対的に燃料比が小さい。第31
関数発生器91では、この関係に基づいて、燃料比基準
値91aを出力する。
【0099】上記のように、HGI推定値と燃料比は相
関が高いが、その両者の関係のみでは、正確な燃料比が
得られない場合がある。そこで、次のように、併せてN
Ox値を用いることで、より正確な燃料比を推定する。
【0100】第32関数発生器92には、負荷指令値が
入力され、第32関数発生器92からはNOx基準値9
2aが出力される。第32関数発生器92では、入力さ
れた負荷に対して標準炭ベースで発生するNOxを、N
Ox基準値92aとして出力する。
【0101】ボイラから排出されるNOx実測値から、
NOx基準値92aを減算して減算値92bが求められ
る。減算値92bが大きな値である程、その石炭が標準
炭よりも燃え易く、燃料比が低いことを示している。減
算値92bは、第33関数発生器93に入力され、第3
3関数発生器93からは、燃料比補正値93aが出力さ
れる。より大きな値の減算値92bが第33関数発生器
93に入力される程、燃料比補正値93aは小さな値と
なり、燃料比推定値95が小さな値に補正されるように
設定されている。燃料比推定値95は、燃料比補正値9
3aが遅れ要素(レート設定)を経た後の信号93b
と、燃料比基準値91aとが加算されることにより求め
られる。
【0102】以上述べたように、第3実施形態では、以
下の技術を開示する。NOx実測値から負荷指令値(M
WD)を入力とする関数出力で作られたNOx基準値を
減算する。その減算値を入力とする関数で燃料比補正値
を作り、HGI推定値HGIを入力とする関数出力で作
られた燃料比基準値に加算し、その加算結果を燃料比推
定値とする。
【0103】第3実施形態では、より正確な燃料比を推
定できることで、その燃料比推定値を微粉燃焼制御装置
に用いることにより、ボイラ火炉内での燃焼温度の調整
も可能となり、窒素酸化物(NOx)の発生の抑制も可
能となる。
【0104】
【発明の効果】本発明の多炭種対応ミル状態推定装置に
よれば、ミルをより最適に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の多炭種対応ミル状態推定装置
の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の多炭種対応ミル状態推定装置
の第1実施形態の構成の一部を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の多炭種対応ミル状態推定装置
の第1実施形態の構成の他の一部を示すブロック図であ
る。
【図4】図4は、本発明の多炭種対応ミル状態推定装置
の第1実施形態の構成の更に他の一部を示すブロック図
である。
【図5】図5は、本発明の多炭種対応ミル状態推定装置
の第1実施形態の構成の更に他の一部を示すブロック図
である。
【図6】図6は、本発明の多炭種対応ミル状態推定装置
の第1実施形態の構成の更に他の一部を示すブロック図
である。
【図7】図7は、本発明の多炭種対応ミル状態推定装置
の第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、本発明の多炭種対応ミル状態推定装置
の第3実施形態の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、本発明が適用される従来一般の石炭粉
砕装置の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 給炭管 2 回転テーブル 3 ロール 4 加圧装置 5 一次空気(熱空気) 6 回転分級器 7 微粉炭 9 ミルモータ 13 油圧 31 第1関数発生器 31a 第1粉砕割合値 32 第2関数発生器 32a 第1粉砕補正値 33 乗算器 33a 第1粉砕値 34 乗算値 34a 信号 34b 値 34c 値 35 積分器 35a 出力 41 第3関数発生器 41a 第2粉砕割合値 42 第4関数発生器 42a 第2粉砕補正値 43 乗算器 43a 第2粉砕値 44 乗算値 44a 信号 44b 値 44c 値 45 積分器 45a 出力 51 第5関数発生器 51a 第3粉砕補正値 52 第6関数発生器 52a 第3粉砕割合値 53 乗算器 53a 第3粉砕値 54 乗算器 54a 信号 54b 値 55 積分器 55a 出力 61 第8関数発生器 61a 第1搬送補正値 62 第7関数発生器 62a 第1搬送割合値 63 遅延器 63a 信号 64 遅延器 64a 信号 65 乗算器 65a 信号 66 第10関数発生器 66a 第2搬送割合値 67 遅延器 67a 信号 68 第9関数発生器 68a 第2搬送補正値 69 遅延器 69a 信号 70 乗算器 70a 信号 71a 信号 70b 値 70c 値 71 積分器 71a 出力 72 加算値 73 定数設定値 74 信号 75 除算器 75b 値 81 定数発生器 81a 基準ミル容量 82 第21関数発生器 83 第22関数発生器 82a HGI用ミル容量補正値 83a 水分率用ミル容量補正値 84 乗算器 84a ミル実容量 91 第31関数発生器 91a 燃料比基準値 92 第32関数発生器 92a NOx基準値 92b 減算値 93 第33関数発生器 93a 燃料比補正値 93b 信号 95 燃料比推定値 100 石炭粉砕装置 Mc 給炭量 Poil ジャーナル油圧 MRS 回転分級器回転数 Ma 一次空気流量 HGI HGI推定値 Xc 水分率(推定値) Mo 排炭量 Pass 微粉度 a2w1 粒系2に粉砕される粉砕量 a3w2 粒系3に粉砕される粉砕量 a4w3 粒系4に粉砕される粉砕量 Mo1 粒系3のまま排炭される排炭量 Mo2 粒系4として排炭される排炭量 w1 粒系1の保有重量 w2 粒系2の保有重量 w3 粒系3の保有重量 w4 粒系4の保有重量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 邦史 東京都港区高輪二丁目19番13号 株式会社 菱友システム技術内 Fターム(参考) 4D063 EE03 EE12 GA08 GD01 GD11 4D067 FF01 FF11 GA04 GB02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 性状の異なる複数種の石炭を燃料として
    使用する石炭焚きボイラに付設され前記石炭を粉砕する
    ためのロールと回転分級器を有し粉砕された前記石炭を
    一次空気にて搬送する石炭粉砕装置における状態推定を
    行う多炭種対応ミル状態推定装置であって、 前記石炭粉砕装置に供給された石炭の給炭量および水分
    率と、前記ロールに与えられた圧力と、前記回転分級器
    の回転数と、前記一次空気の流量と、前記石炭の固さを
    示す固さ指標推定値の、複数の状態量に含まれる複数の
    前記状態量に基づいて、前記石炭の微粉度を示す微粉度
    指標値を推定する多炭種対応ミル状態推定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多炭種対応ミル状態推定
    装置において、 前記石炭粉砕装置に供給された前記石炭の粒系である原
    炭粒系から前記微粉度に対応する前記石炭の粒系である
    微粉粒系までが複数段階に分けられ、前記複数段階の各
    段階毎のモデルを有し、 前記モデルでは、当該モデルに対応する粒系に粉砕され
    る前記石炭の粉砕量、または当該モデルに対応する粒系
    で前記石炭粉砕装置から排出される前記石炭の排出量が
    求められる多炭種対応ミル状態推定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の多炭種対応ミル状態推定
    装置において、 前記モデルでは、前記石炭が当該モデルに対応する粒系
    に粉砕されることへの前記状態量の影響度が正規化され
    た係数として求められる多炭種対応ミル状態推定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の多炭種対応ミ
    ル状態推定装置において、 前記複数段階は、前記原炭粒系に対応する第1段階と、
    前記原炭粒系よりも小さく前記微粉粒系よりも大きい中
    間粒系に対応する第2段階と、前記微粉粒系に対応する
    第3段階の3段階であり、 前記第1段階に対応する第1の前記モデルでは、前記原
    炭粒系から前記中間粒系に粉砕される前記石炭の量であ
    る第1石炭量が求められ、前記第1石炭量と前記石炭粉
    砕装置に供給された前記原炭粒系の前記石炭の量に基づ
    いて、前記石炭粉砕装置内での前記原炭粒系の前記石炭
    の保有量が求められ、 前記第2段階に対応する第2の前記モデルでは、前記中
    間粒系から前記微粉粒系に粉砕される前記石炭の量であ
    る第2石炭量が求められ、前記第2石炭量と前記第1石
    炭量に基づいて、前記石炭粉砕装置内での前記中間粒系
    の前記石炭の保有量と、前記石炭粉砕装置から前記中間
    粒系の前記石炭として排出される第1排出量が求めら
    れ、 前記第3段階に対応する第3の前記モデルでは、前記第
    2石炭量に基づいて、前記石炭粉砕装置内での前記微粉
    粒系の前記石炭の保有量と、前記石炭粉砕装置から前記
    微粉粒系の前記石炭として排出される第2排出量が求め
    られ、 前記第1排出量と前記第2排出量に基づいて、前記微粉
    度指標値を推定する多炭種対応ミル状態推定装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の多炭種対応ミル状態推定
    装置において、 前記第1のモデルでは、 前記固さ指標推定値を示す信号と前記圧力を示す信号と
    前記水分率を示す信号に基づいて、前記固さ指標推定値
    と前記圧力と前記水分率がもたらす、前記石炭が前記原
    炭粒系から前記中間粒系に粉砕されるための影響度が正
    規化された第1粉砕係数として求められ、前記第1粉砕
    係数と前記石炭粉砕装置内での前記原炭粒系の前記石炭
    の保有量の積が前記第1石炭量として求められる多炭種
    対応ミル状態推定装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の多炭種対応ミ
    ル状態推定装置において、 前記第2のモデルでは、 前記固さ指標推定値を示す信号と前記圧力を示す信号と
    前記水分率を示す信号に基づいて、前記固さ指標推定値
    と前記圧力と前記水分率がもたらす、前記石炭が前記中
    間粒系から前記微粉粒系に粉砕されるための影響度が正
    規化された第2粉砕係数として求められ、前記第2粉砕
    係数と前記石炭粉砕装置内での前記中間粒系の前記石炭
    の保有量の積が前記第2石炭量として求められ、 前記回転数を示す信号と前記固さ指標推定値を示す信号
    と前記一次空気の流量を示す信号に基づいて、前記回転
    数と前記固さ指標推定値と前記一次空気の流量がもたら
    す、前記石炭粉砕装置から前記中間粒系の前記石炭が排
    出されるための影響度が正規化された第1搬送係数とし
    て求められ、前記第1搬送係数と前記石炭粉砕装置内で
    の前記中間粒系の前記石炭の保有量の積が前記第1排出
    量として求められる多炭種対応ミル状態推定装置。
  7. 【請求項7】 請求項4から6のいずれか1項に記載の
    多炭種対応ミル状態推定装置において、 前記第3のモデルでは、 前記回転数を示す信号と前記一次空気の流量を示す信号
    に基づいて、前記回転数と前記一次空気の流量がもたら
    す、前記石炭粉砕装置から前記微粉粒系の前記石炭が排
    出されるための影響度が正規化された第2搬送係数とし
    て求められ、前記第2搬送係数と前記石炭粉砕装置内で
    の前記微粉粒系の前記石炭の保有量の積が前記第2排出
    量として求められる多炭種対応ミル状態推定装置。
  8. 【請求項8】 性状の異なる複数種の石炭を燃料として
    使用する石炭焚きボイラに付設された石炭粉砕装置にお
    ける状態推定を行う多炭種対応ミル状態推定装置であっ
    て、 前記石炭の固さを示す固さ指標値と、前記石炭粉砕装置
    に供給された石炭の水分率とに基づいて、前記石炭粉砕
    装置の実容量を推定する多炭種対応ミル状態推定装置。
  9. 【請求項9】 性状の異なる複数種の石炭を燃料として
    使用する石炭焚きボイラに付設された石炭粉砕装置にお
    ける状態推定を行う多炭種対応ミル状態推定装置であっ
    て、 前記石炭の固さを示す固さ指標値に基づいて前記石炭の
    燃料比の基準値である燃料比基準値を求める燃料比基準
    値算出部と、 基準となる基準炭を基礎として前記ボイラから排出され
    るとして算出されたNOxの基準値であるNOx基準値
    と、前記ボイラから実際に排出されたNOxの実測値と
    に基づいて、燃料比補正値を求める燃料比補正値算出部
    と、 前記燃料比基準値と前記燃料比補正値に基づいて、前記
    石炭の燃料比を推定する多炭種対応ミル状態推定装置。
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