JP3785088B2 - 石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置 - Google Patents

石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置に関し、特に、性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設される石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図17は、本発明が適用され得る石炭粉砕装置(ミル)100を示している。石炭(原炭)は、石炭粉砕装置100上部から中央に挿設された給炭管1を通って石炭粉砕装置100内底部に設けられた回転テーブル2上に落下し、該回転テーブル2の回転による遠心力により外周部へと運ばれる。
【0003】
回転テーブル2の外周部に設けられた複数のロール3は、加圧装置4のミル加圧装置の油圧13によりテーブル2に押しつけられており、このロール3と回転テーブル2間において石炭の粉砕が行われる。なお、この油圧13は、ジャーナル油圧と呼ばれ、ロール3をテーブル2に押えつける荷重として作用する。
【0004】
微粉砕された石炭は、一次空気(熱空気)5により上部へ噴き上げられる。この一次空気5は、石炭の搬送と乾燥の役割を持っている。噴き上げられた微粉炭のうち、比較的粗い粒子は、回転テーブル2上に落下し、再粉砕され、比較的細かい粒子のみ、石炭粉砕装置100上部に設けられた回転分級器(例えば、MRS:Mitsubishi Rotary Separator)6へと導かれる。ここで、さらに粗い粒子と細かい粒子が再分級され、比較的細かい粒子である微粉炭7のみ、回転分級器6を通過し、バーナ(不図示)に供給される。
【0005】
現状のミル制御では、標準炭(基準炭)から得た基準値に、粉砕性の影響により変化するプロセス値から得た補正値を加算して指令値としている。
例えば、回転分級器6の回転数12の制御では、まず、標準炭を想定したプログラム関数により給炭量に対応した回転分級器6の回転数を基準値として求め、次いで、ミルモータ9を流れるミル電流11を粉砕性の影響の変化(標準炭との固さの差)を示す指標として用いて補正値を得て、その補正値を、上記基準値に加算して指令値としている。すなわち、ミル電流値が標準炭のときよりも高ければ、標準炭よりも固い石炭であると判定し、回転分級器6の回転数12を下げる制御を行うことで、石炭粉砕装置100から排出される石炭の微粉度の所定の要求(例えば、全体重量の80%が200メッシュをパスできる(74μm以下)微粉度の要求)に対応するようにしている。
【0006】
ところで、石炭性状の固さを表す指標である石炭の粉砕性(HGI)は、炭種銘柄により異なり同一銘柄でもばらつきがあることが知られている。
【0007】
石炭の粉砕性(HGI)の試験方法としては、オフラインではボールミル法とハードグローブ法がある。これに対し、石炭の粉砕性(HGI)をボイラ運転中のオンラインで計測することは困難であり、僅かに図18に示す装置が存在するのみである。
【0008】
図18において、操作量調節器102からの最適操作量u及び石炭粉砕性推定器105からのパラメータθを入力信号として、ミル動特性モデル103で得られたバーナ入口微粉炭流量推定値χを減算器101に入力して目標値との偏差を求め、該偏差を操作量調節器102に投入して最適操作量uを求め、該最適操作量uに基づいて給炭量、分級器回転数、加圧力の制御を行う。
【0009】
また、ミル動特性モデル103からの出力値として微粉炭流量推定値χとともに、ミル差圧予測値y’を得て、該ミル差圧予測値y’を減算器104でミルテーブル差圧計測値yとの偏差信号を石炭粉砕性推定器105に投入してパラメータθを求めている。
【0010】
しかしながら、かかる従来技術においても、ミル動特性モデルが性状の異なる石炭を変動が大きいミルの差圧を用いて精度良く推定するには、かなりの労力を必要とする。
【0011】
上記のように、例えば、ミル電流値などのプロセス値を用いてミル制御を行っていた理由は、従来より、石炭粉砕性(HGI)をオンラインで高精度に計測することができなかったことから、石炭粉砕性(HGI)をミル制御に用いることが想定できなかったためである。
【0012】
なお、本出願人の先の出願である特開2001−157851号公報には、石炭粉砕性(HGI)がオンラインで推定できることにより得られる利点に関して、以下の記載がある。すなわち、多炭種石炭焚きボイラにおいては、複数台の石炭粉砕装置から微粉砕された石炭(微粉砕)が燃料として供給される訳であるが、従来の制御装置にあっては、石炭粉砕性(HGI)によるミル実容量の変化が把握できず、石炭粉砕装置の台数制御は、かなり余裕を見た台数切替えが必要であったのに対し、石炭の粉砕性(HGI)がオンラインで推定できれば、以下の利点が生じると記載されている。
1)石炭粉砕装置の最大容量の把握が容易となり、的確な石炭粉砕装置の台数制御が可能である。
2)石炭粉砕装置からバーナに供給される微粉炭量の予測も適当なモデルを用いることで可能となる。
3)上記利点を制御装置で活用すれば制御性及び信頼性の向上が期待できる。
【0013】
上記記載から明らかなように、上記公報では、石炭粉砕性(HGI)をミル制御に用いること、また、石炭粉砕性(HGI)をミル制御にどのように用いるかという点については、十分には想定されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のプロセス値を用いたミル制御方法では、補正値を得るために多大な時間がかかるという問題がある。
さらに、その補正値には裕度があるため、粉砕機の性能が十分発揮できていないという問題がある。
【0015】
なお、日本国特許第3124111号には、次の石炭ミル制御装置が開示されている。その石炭ミル制御装置は、油圧作動の石炭ミルにおいて、ミル給炭量信号を受けて所定の炭種における上記石炭ミルのジャーナル油圧の先行信号を出力する第2の関数発生器と、上記ミル給炭量信号を受けて上記石炭ミルのロールリフトの設定信号を出力する第1の関数発生器と、同第1の関数発生器の出力信号および上記石炭ミルのロールリフト信号を受けてその差を出力する第1の減算器と、同第1の減算器の出力を受けて制御信号を出力する第1の制御器と、同第1の制御器および上記第2の関数発生器の出力を受ける加算器と、同加算器の出力および上記石炭ミルのジャーナル油圧信号を受けその差を出力する第2の減算器と、同第2の減算器の出力を受け制御弁へ操作信号を出力する第2の制御器とを備えてなることを特徴としている。
【0016】
また、特開平10−337494号公報には、次のミル適応制御装置が開示されている。そのミル適応制御装置は、石炭焚きボイラの微粉炭ミルの投入された石炭粉砕性推定値を石炭湿分推定値で補正することにより、より正確な石炭粉砕性の精度向上を図ることを目的としている。そのミル適応制御装置は、石炭搬送量を調節する給炭機と、前記給炭機からの石炭を粉砕する微粉炭ミルと、を備えて、微粉炭ミルで粉砕された微粉炭をバーナへ供給して燃焼させる微粉炭焚きボイラにおいて、ミル物理モデルから算出されたミル保有炭量推定値とミル入口温度実測値に基づいてミル出口温度を推定し、ミル出口温度実測値とミル出口温度推定値とに基づいて微粉炭ミルで粉砕中の石炭湿分を推定し、ミル差圧実測値とミル物理モデルから算出されたミル差圧推定値とに基づいて求められた石炭粉砕性推定値を、石炭湿分推定値で補正し、前記補正された石炭粉砕性推定値を用いてミル操作量制御を行うものである。
【0017】
本発明の目的は、ミルをより最適に制御することができる石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置を提供することである。
本発明の他の目的は、よりリアルタイムに近い形でミルを制御することができる石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0019】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置は、性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設される石炭粉砕装置(100)におけるミル適応制御装置であって、前記石炭粉砕装置(100)に供給される石炭の給炭量(15)と、前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の固さを示す固さ指標値(71)とに基づいて、前記石炭粉砕装置(100)を制御する。
【0020】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置において、前記給炭量(15)の関数として、前記石炭粉砕装置(100)が制御されるときの基準値(12a)が生成され、前記給炭量(15)および前記固さ指標値(71)の2変数関数として、前記基準値(12a)に対応する補正値(12c)が生成され、前記基準値(12a)および前記補正値(12c)に基づいて、前記石炭粉砕装置(100)を制御する。
【0021】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置において、前記補正値(12c)には、前記給炭量(15)が前記石炭粉砕装置(100)の制御に与える影響が正規化された上で反映されている。
【0022】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置において、前記給炭量(15)と前記固さ指標値(71)に加えて、前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値(72)とに基づいて、前記石炭粉砕装置(100)を制御する。
【0023】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置は、性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設され回転分級器(6)を有する石炭粉砕装置(100)におけるミル適応制御装置であって、前記石炭粉砕装置(100)に供給される石炭の給炭量(15)を示す信号に応答して、前記回転分級器(6)の回転数(12)の基準値(12a)を出力する第1関数発生器(31)と、前記給炭量(15)を示す信号に応答して、前記給炭量(15)が前記回転分級器(6)の前記回転数(12)の制御に与える影響を正規化して補正係数(32a)として出力する第2関数発生器(32)と、前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の固さを示す固さ指標値(71)を示す信号に応答して、前記基準値(12a)に対応する第1補正値(12b)を出力する第3関数発生器(33)と、前記補正係数(32a)と前記第1補正値(12b)とを乗算して第2補正値(12c)を出力する乗算器(34)と、前記基準値(12a)と前記第2補正値(12c)とを加算して前記回転数(12)の指令値(12d)を出力する加算器(35)とを備え、前記指令値(12d)に基づいて、前記回転分級器(6)の前記回転数(12)を制御する。
【0024】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置において、更に、前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値(72)に応答して、前記基準値(12a)に対応する第3補正値(12e)を出力する第4関数発生器(41)を備え、前記加算器(42)は、前記基準値(12a)と前記第2補正値(12c)に加えて前記第3補正値(12e)とを加算して前記指令値(12d)を出力する。
【0025】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置は、性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設され前記石炭を粉砕するためのロール(3)を有する石炭粉砕装置(100)におけるミル適応制御装置であって、前記石炭粉砕装置(100)に供給される石炭の給炭量(15)を示す信号に応答して、前記ロール(3)に与えられる圧力(13)の基準値(13a)を出力する第1関数発生器(36)と、前記給炭量(15)を示す信号に応答して、前記給炭量(15)が前記ロール(3)に与えられる前記圧力(13)の制御に与える影響を正規化して補正係数(32a)として出力する第2関数発生器(37)と、前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の固さを示す固さ指標値(71)を示す信号に応答して、前記基準値(13a)に対応する第1補正値(13b)を出力する第3関数発生器(38)と、前記補正係数(32a)と前記第1補正値(13b)とを乗算して第2補正値(13c)を出力する乗算器(34)と、前記基準値(13a)と前記第2補正値(13c)とを加算して前記圧力(13)の指令値(13d)を出力する加算器(40)とを備え、前記指令値(13d)に基づいて、前記ロール(3)に与えられる前記圧力(13)を制御する。
【0026】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置において、更に、前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値(72)に応答して、前記基準値(13a)に対応する第3補正値(13e)を出力する第4関数発生器(43)を備え、前記加算器(44)は、前記基準値(13a)と前記第2補正値(13c)に加えて前記第3補正値(13e)とを加算して前記指令値(13f)を出力する。
【0027】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置は、性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設され一次空気(5)にて粉砕された前記石炭を搬送する石炭粉砕装置(100)におけるミル適応制御装置であって、前記石炭粉砕装置(100)に供給される石炭の給炭量(15)を示す信号に応答して、前記一次空気(5)の空気流量(16)の基準値(16a)を出力する第1関数発生器(45)と、前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の固さを示す固さ指標値(71)を示す信号に応答して、前記基準値(16a)に対応する第1補正値(16b)を出力する第2関数発生器(46)と、前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値(72)に応答して、前記微粉度指標値(72)が前記一次空気(5)の前記空気流量(16)の制御に与える影響を正規化して補正係数(47a)として出力する第3関数発生器(47)と、前記補正係数(47a)と前記第1補正値(16b)とを乗算して第2補正値(16d)を出力する乗算器(48)と、前記基準値(16a)と前記第2補正値(16d)とを加算して前記空気流量(16)の指令値(16e)を出力する加算器(49)とを備え、前記指令値(16e)に基づいて、前記一次空気(5)の前記空気流量(16)を制御する。
【0028】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
【0029】
以下に述べる各実施形態では、HGI推定値71をオンラインで容易に推定した後に、そのHGI推定値71をそのままミル制御に用いる方法について述べる。
【0030】
HGI推定値71をオンラインで容易に推定する方法としては、例えば、本出願人の先の出願に係る特開2001−157851公報、ならびに同公報にて引用された特願平10−361298号公報および特開2000−218191号公報のいずれかに開示された方法を用いることができる。
【0031】
また、以下の各実施形態において用語の定義は、以下の通りである。
図17において、ミルモータ9を流れる電流がミルモータ電流11、回転分級器6の回転数が回転分級器回転数12、ミル加圧装置4の油圧がジャーナル油圧13、ロールのリフトがロールリフト14、原炭の供給量が給炭量15、熱空気5の流量が空気流量16である。
【0032】
図1から図4を参照して、第1実施形態について説明する。
【0033】
図1に示すように、給炭量15を示す信号は、第1関数発生器31に入力され、その第1関数発生器31から出力される回転分級器回転数12の信号12aが基準値となる。
給炭量15を示す信号は、第2関数発生器32に入力され、その第2関数発生器32から補正値の信号32aが出力される。
【0034】
例えば、上記3件の公報のいずれかに開示された方法により求められたHGI推定値71は、第3関数発生器33に入力され、その第3関数発生器33から回転分級器回転数12の信号12bが出力される。
【0035】
乗算器34は、回転分級器回転数12の信号12bと、補正値の信号32aとを乗算して、回転分級器回転数12の信号12cを出力する。
加算器35は、回転分級器回転数信号12aと回転分級器回転数信号12cとを加算して、回転分級器回転数信号12dを出力する。
本実施形態では、回転分級器回転数信号12dの回転分級器回転数により、石炭粉砕装置100が制御される。
【0036】
第1関数発生器31の入出力関係を図2に示す。図2に示すように、第1関数発生器31から出力される回転分級器回転数12aは、給炭量15が小さい値aまでの所定の範囲では、概ね所定の回転数bに保持され、その値aを超えての給炭量15の増加に連れて、その所定の回転数bから漸次増加傾向にあり、あるレベル(cからdのレベル)の給炭量15で概ね一定の値eを保持した後に、ある値dを超えた後の給炭量15の増加に連れて、その回転数12aは値eから漸次減少傾向にある。
【0037】
第2関数発生器32の入出力関係を図3に示す。図3に示すように、第2関数発生器32は、給炭量15の影響を正規化して表すもので、第2関数発生器32から出力される補正値32aは、給炭量15が所定値fになるまでは漸次増加傾向にあり、その所定値fにて1となり、その所定値fを超えた後は1に保持される。第2関数発生器32は、給炭量15が所定値f以下の場合には、制御値である回転数12dに対するHGI推定値71の影響を相対的に小さくするためのものである。
【0038】
第3関数発生器33の入出力関係を図4に示す。図4に示すように、第3関数発生器33から出力される回転分級器回転数12bは、HGI推定値71が小さい値gまでの所定の範囲では、概ね所定の回転数hに保持され、その値gを超えてのHGI推定値71の増加に連れて、その所定の回転数hから漸次減少傾向にあり、ある高いHGI推定値71の値iを超えてからは、低い回転数kに保持される。
【0039】
前述したように、従来は、回転分級器6の回転数12の制御では、例えば、まず、標準炭を想定したプログラム関数31’により給炭量15に対応した回転分級器6の回転数12a’を基準値として求め、次いで、ミルモータ9を流れるミル電流11を粉砕性の影響の変化を示す指標として用いて補正値を得て、その補正値を、上記基準値に加算して指令値としていた。このように従来のミル電流11(プロセス値)を用いて補正値を得る方法に代えて、本実施形態では、ミル電流11(プロセス値)に代えて、オンラインで求められたHGI推定値71そのものを直接用いて、回転分級器回転数12の制御を行うため、補正値を得るための時間が少なくて済む。さらに、本実施形態では、ミル電流11(プロセス値)を用いて得られた補正値に比べて、高精度の補正値を得られる。
【0040】
次に、図5から図8を参照して、第2実施形態について説明する。
【0041】
図5に示すように、給炭量15を示す信号は、第4関数発生器36に入力され、その第4関数発生器36から出力されるジャーナル油圧13の信号13aが基準値となる。
給炭量15を示す信号は、第5関数発生器37に入力され、その第5関数発生器37から補正値の信号37aが出力される。
【0042】
HGI推定値71は、第6関数発生器38に入力され、その第6関数発生器38からジャーナル油圧13の信号13bが出力される。
【0043】
乗算器39は、ジャーナル油圧13の信号13bと、補正値の信号37aとを乗算して、ジャーナル油圧13の信号13cを出力する。
加算器40は、ジャーナル油圧13aとジャーナル油圧13cとを加算して、ジャーナル油圧信号13dを出力する。
本実施形態では、ジャーナル油圧信号13dのジャーナル油圧により、石炭粉砕装置100が制御される。
【0044】
第4関数発生器36の入出力関係を図6に示す。図6に示すように、第4関数発生器36から出力されるジャーナル油圧13aは、給炭量15が小さい値lまでの所定の範囲では、概ね所定の油圧mに保持され、その値lを超えての給炭量15の増加に連れて、その所定の回転数mから漸次増加傾向にある。
【0045】
第5関数発生器37の入出力関係を図7に示す。図7に示すように、第5関数発生器37は、給炭量15の影響を正規化して表すもので、第5関数発生器37から出力される補正値37aは、給炭量15が所定値pになるまでは漸次増加傾向にあり、その所定値pにて1となり、その所定値pを超えた後は1に保持される。第5関数発生器37は、給炭量15が所定値p以下の場合には、制御値であるジャーナル油圧13dに対するHGI推定値71の影響を相対的に小さくするためのものである。
【0046】
第6関数発生器38の入出力関係を図8に示す。図8に示すように、第6関数発生器38から出力されるジャーナル油圧13bは、HGI推定値71が小さい値qまでの所定の範囲では、概ね所定の回転数rに保持され、その値qを超えてのHGI推定値71の増加に連れて、その所定の回転数rから漸次減少傾向にあり、ある高いHGI推定値71の値sを超えてからは、低い回転数tに保持される。
【0047】
前述したように、従来は、ミル加圧装置4のジャーナル油圧13の制御では、例えば、まず、標準炭を想定したプログラム関数36’により給炭量15に対応したジャーナル油圧13a’を基準値として求め、次いで、ロールリフト14を粉砕性の影響の変化を示す指標として用いて補正値を得て、その補正値を、上記基準値に加算して指令値としていた。このように従来のロールリフト14(プロセス値)を用いて補正値を得る方法に代えて、本実施形態では、ロールリフト14(プロセス値)に代えて、オンラインで求められたHGI推定値71そのものを直接用いて、ジャーナル油圧13の制御を行うため、補正値を得るための時間が少なくて済む。さらに、本実施形態では、ロールリフト14(プロセス値)を用いて得られた補正値に比べて、高精度の補正値を得られる。
【0048】
次に、図9および図10を参照して、第3実施形態について説明する。
【0049】
図9に示すように、第3実施形態では、図1の第1実施形態に加えて、微粉度推定値72を用いた補正値も、回転分級器回転数12の制御に用いられるようになっている。
【0050】
微粉度推定値72とは、プロセス値に基づいてオンラインで求められた微粉度(例えば、200メッシュをパスできる74μm以下の微粉が全体の中に含まれる割合)の推定値である。
【0051】
図9に示すように、給炭量15を示す信号は、第1関数発生器31に入力され、その第1関数発生器31から出力される回転分級器回転数12の信号12aが基準値となる。
給炭量15を示す信号は、第2関数発生器32に入力され、その第2関数発生器32から補正値の信号32aが出力される。
【0052】
HGI推定値71は、第3関数発生器33に入力され、その第3関数発生器33から回転分級器回転数12の信号12bが出力される。
【0053】
乗算器34は、回転分級器回転数12の信号12bと、補正値の信号32aとを乗算して、回転分級器回転数12の信号12cを出力する。
微粉度推定値72は、第7関数発生器41に入力され、その第7関数発生器41から回転分級器回転数12の信号12eが出力される。
加算器42は、回転分級器回転数12aと回転分級器回転数12cと回転分級器回転数12eとを加算して、回転分級器回転数12fを出力する。
本実施形態では、回転分級器回転数12fにより、石炭粉砕装置100が制御される。
【0054】
図9の第1関数発生器31、第2関数発生器32、第3関数発生器33の入出力関係は、基本的に、図1の第1関数発生器31、第2関数発生器32、第3関数発生器33の入出力関係と同様であり、図2、図3および図4に示した通りである。
【0055】
第7関数発生器41の入出力関係を図10に示す。図10に示すように、第7関数発生器41から出力される回転分級器回転数12eは、微粉度推定値72が小さい値auまでの所定の範囲では、概ね所定の回転分級器回転数vに保持され、その値auを超えての微粉度推定値72の増加に連れて、その所定の回転数vから漸次増加傾向にある。微粉度推定値72がax以上では、回転分級器回転数12eは、概ね所定の回転分級器回転数ayに保持される。
【0056】
本実施形態では、第1実施形態に加えて、オンラインで求められた微粉度推定値72を用いて回転分級器回転数12の制御を行うため、より最適な高精度の制御を行うことができる。
【0057】
次に、図11および図12を参照して、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、図5の第2実施形態に比べて、微粉度推定値72を用いた補正値も、ジャーナル油圧13の制御に用いられるようになっている。
【0058】
図11に示すように、給炭量15を示す信号は、第4関数発生器36に入力され、その第4関数発生器36から出力されるジャーナル油圧13の信号13aが基準値となる。
給炭量15を示す信号は、第5関数発生器37に入力され、その第5関数発生器37から補正値の信号37aが出力される。
【0059】
HGI推定値71は、第6関数発生器38に入力され、その第6関数発生器38からジャーナル油圧13の信号13bが出力される。
【0060】
乗算器39は、ジャーナル油圧13の信号13bと、補正値の信号37aとを乗算して、ジャーナル油圧13の信号13cを出力する。
微粉度推定値72は、第8関数発生器43に入力され、その第8関数発生器43からジャーナル油圧13の信号13eが出力される。
加算器44は、ジャーナル油圧13aとジャーナル油圧13cとジャーナル油圧13eとを加算して、ジャーナル油圧13fを出力する。
本実施形態では、ジャーナル油圧13fにより、石炭粉砕装置100が制御される。
【0061】
図11の第4関数発生器36、第5関数発生器37、第6関数発生器38の入出力関係は、基本的に、図2の第4関数発生器36、第5関数発生器37、第6関数発生器38の入出力関係と同様であり、図6、図7および図8に示した通りである。
【0062】
第8関数発生器43の入出力関係を図12に示す。図12に示すように、第8関数発生器43から出力されるジャーナル油圧13eは、微粉度推定値72が小さい値aaまでの所定の範囲では、概ね所定の回転数abに保持され、その値aaを超えての微粉度推定値72の増加に連れて、その所定の回転数abから漸次減少傾向にあり、ある高い微粉度推定値72の値acを超えてからは、低い回転数adに保持される。微粉度推定値72が高く、十分に微粉度が高い石炭が石炭粉砕装置100から排出されていると推定される場合には、ジャーナル油圧13を高く設定する必要がない。
【0063】
本実施形態では、第2実施形態に加えて、オンラインで求められた微粉度推定値72を用いてジャーナル油圧13の制御を行うため、より最適な高精度の制御を行うことができる。
【0064】
次に、図13から図16を参照して、第5実施形態について説明する。
【0065】
図13に示すように、給炭量15を示す信号は、第9関数発生器45に入力され、その第9関数発生器45から出力される熱空気5の空気流量16の信号16aが基準値となる。
【0066】
HGI推定値71は、第10関数発生器46に入力され、その第10関数発生器46から空気流量16の信号16bが出力される。
微粉度推定値72は、第11関数発生器47に入力され、その第11関数発生器47から補正値47aが出力される。
【0067】
乗算器48は、空気流量16の信号16bと、補正値47aとを乗算して、空気流量16の信号16dを出力する。
加算器49は、空気流量16aと空気流量16dとを加算して、空気流量16eを出力する。
本実施形態では、空気流量16eにより、石炭粉砕装置100が制御される。
【0068】
第9関数発生器45の入出力関係を図14に示す。図14に示すように、第9関数発生器45から出力される空気流量16aは、給炭量15の増加に連れて、漸次増加するように設定される。
【0069】
第10関数発生器46の入出力関係を図15に示す。図15に示すように、微粉度推定値72が小さい値afまでの所定の範囲では、概ね所定の空気流量agに保持され、その値afを超えての微粉度推定値72の増加に連れて、その所定の空気流量agから漸次減少傾向にある。微粉度推定値72がah以上では、空気流量16bは、概ね所定の空気流量aiに保持される。
【0070】
HGI推定値71は、揮発分(熱分解成分)または発火性(燃料比)と相関が強い。HGI推定値71が小さい(石炭が固い)と、相対的に発火性が強い(燃料比が小さい)。よって、HGI推定値71が小さい石炭は、バーナに供給されたときに、バーナ近傍で(投入直後に)、火炎が小さな状態で燃える。HGI推定値71が小さい石炭をバーナから離れたところで火炎が大きな状態で燃やすためには、空気流量16を増やして火炎を遠くに飛ばす必要があり、この考え方が第10関数発生器46に表れている。
【0071】
第11関数発生器47の入出力関係を図16に示す。図16に示すように、第11関数発生器47から出力される補正値47aは、微粉度推定値72が所定値akになるまでは概ね所定の値alに保持され、その所定値ak以上では所定値amに至る迄漸次増加傾向にあり、その所定値amにて1となり、その所定値amを超えた後は1に保持される。第11関数発生器47は、微粉度推定値72の影響を正規化して表すもので、微粉度推定値72の大きさに連れて、制御値である空気流量16に対するHGI推定値71の影響を相対的に大きくするためのものである。
【0072】
微粉度推定値72が高いと、その石炭がバーナに供給されたときに、火炎が小さな状態でバーナ近傍で燃える。微粉度推定値72が高い石炭をバーナから離れたところで火炎が大きな状態で燃やすためには、空気流量16を増やして火炎を遠くに飛ばす必要があり、この考え方が第11関数発生器47に表れている。
【0073】
図13に示すように、空気流量16の信号16dは、HGI推定値71と微粉度推定値72の2変数関数で表せる。
【0074】
本実施形態では、オンラインで求められたHGI推定値71および微粉度推定値72を用いて空気流量16の制御を行うため、より最適な高精度の制御を行うことができる。
【0075】
以上に述べたように、上記の実施形態では、以下の技術が開示される。
【0076】
(1)ミル給炭量を入力とする関数出力で基準ミル回転数を作り、HGI推定値を入力とする関数出力でHGI用補正ミル回転数を設ける。両者の加算結果をミル回転数設定とする(図1)。
【0077】
(2)ミル給炭量を入力とする関数出力で基準ミル油圧を作り、HGI推定値を入力とする関数出力でHGI用補正ミル油圧を設ける。両者の加算結果をミル油圧設定とする(図5)。
【0078】
(3)ミル給炭量を入力とする関数出力で基準ミル回転数を作り、HGI推定値を入力とする関数出力でHGI用補正ミル回転数を作り、微粉度推定値を入力とする関数出力で微粉度用補正ミル回転数を設ける。これらの加算結果をミル回転数設定とする(図9)。
【0079】
(4)ミル給炭量を入力とする関数出力で基準ミル油圧を作り、HGI推定値を入力とする関数出力でHGI用補正ミル油圧を作り、微粉度推定値を入力とする関数出力で微粉度用補正ミル油圧を設ける。これらの加算結果をミル設定油圧とする(図11)。
【0080】
(5)ミル給炭量を入力とする関数出力で基準空気流量を作り、HGI推定値を入力とする関数出力でHGI用空気流量補正値を作り、微粉度推定値を入力とする関数出力で微粉度用空気流量補正値を設ける。HGI用空気流量補正値と微粉度用空気流量補正値の乗算に基準空気流量を加算した結果を空気流量設定とする(図13)。
【0081】
以上に述べた実施形態によれば、負荷量や炭種に適応した最適制御の実施により、▲1▼ミル出炭量を安定に確保、▲2▼ミル性能を最大限発揮、▲3▼磨耗の減少により経年劣化防止が可能となる。また、安定した微粉度が得られるため安定した微粉燃料燃焼が得られ、NOx低減も可能となる。
【0082】
【発明の効果】
本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置によれば、ミルをより最適に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第1実施形態で用いられる第1関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図3】図3は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第1実施形態で用いられる第2関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第1実施形態で用いられる第3関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第2実施形態で用いられる第4関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図7】図7は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第2実施形態で用いられる第5関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図8】図8は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第2実施形態で用いられる第6関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図9】図9は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第3実施形態の構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第3実施形態で用いられる第7関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図11】図11は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第4実施形態の構成を示すブロック図である。
【図12】図12は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第4実施形態で用いられる第8関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図13】図13は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第5実施形態の構成を示すブロック図である。
【図14】図14は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第5実施形態で用いられる第9関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図15】図15は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第5実施形態で用いられる第10関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図16】図16は、本発明の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置の第5実施形態で用いられる第11関数発生器の入出力関係を示すグラフである。
【図17】図17は、本発明が適用される従来一般の石炭粉砕装置の構成を示す概念図である。
【図18】図18は、従来技術に係る石炭粉砕性を推定する装置を示す概念図である。
【符号の説明】
1 給炭管
2 回転テーブル
3 ロール
4 加圧装置
5 一次空気(熱空気)
6 回転分級器
7 微粉炭
9 ミルモータ
11 ミル電流(ミルモータ電流)
12 回転数(回転分級器回転数)
12a 信号
12b 信号
12c 信号
12d 信号
12e 信号
12f 信号
13 油圧(ジャーナル油圧)
13a 信号
13b 信号
13c 信号
13d 信号
13e 信号
13f 信号
14 ロールリフト
15 給炭量
16 空気流量
16a 信号
16b 信号
16d 信号
16e 信号
31 第1関数発生器
32 第2関数発生器
32a 信号
33 第3関数発生器
34 乗算器
35 加算器
36 第4関数発生器
37 第5関数発生器
37a 信号
38 第6関数発生器
39 乗算器
40 加算器
41 第7関数発生器
42 加算器
43 第8関数発生器
44 加算器
45 第9関数発生器
46 第10関数発生器
47 第11関数発生器
47a 補正値
48 乗算器
49 加算器
71 HGI推定値
72 微粉度推定値
100 石炭粉砕装置
101 減算器
102 操作量調節器
103 ミル動特性モデル
104 減算器
105 石炭粉砕性推定器
a 給炭量
b 回転数
c 給炭量
d 給炭量
e 回転数
f 給炭量
g HGI推定値
h 回転数
i HGI推定値
l 給炭量
m 油圧
p 給炭量
q HGI推定値
r 回転数
s HGI推定値
t 回転数
au 微粉度推定値
v 回転数
ax 微粉度推定値
ay 回転数
p 給炭量
aa 微粉度推定値
ab 回転数
ac 微粉度推定値
ad 回転数
af 微粉度推定値
ag 空気流量
ah 微粉度推定値
ai 空気流量
ak 微粉度推定値
al 補正値
am 微粉度推定値
an 補正値
u 最適操作量
y ミルテーブル差圧計測値
y’ ミル差圧予測値
χ バーナ入口微粉炭流量推定値
θ パラメータ

Claims (5)

  1. 性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設され回転分級器を有する石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置であって、
    前記石炭粉砕装置に供給される石炭の給炭量を示す信号に応答して、前記回転分級器の回転数の基準値を出力する第1関数発生器と、
    前記給炭量を示す信号に応答して、前記給炭量が前記回転分級器の前記回転数の制御に与える影響を正規化して補正係数として出力する第2関数発生器と、
    前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の固さを示す固さ指標値を示す信号に応答して、前記基準値に対応する第1補正値を出力する第3関数発生器と、
    前記補正係数と前記第1補正値とを乗算して第2補正値を出力する乗算器と、
    前記基準値と前記第2補正値とを加算して前記回転数の指令値を出力する加算器と、
    を備え、
    前記指令値に基づいて、前記回転分級器の前記回転数を制御する
    石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置。
  2. 請求項記載の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置において、
    更に、
    前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値に応答して、前記基準値に対応する第3補正値を出力する第4関数発生器を備え、
    前記加算器は、前記基準値と前記第2補正値に加えて前記第3補正値とを加算して前記指令値を出力する
    石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置。
  3. 性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設され前記石炭を粉砕するためのロールを有する石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置であって、
    前記石炭粉砕装置に供給される石炭の給炭量を示す信号に応答して、前記ロールに与えられる圧力の基準値を出力する第1関数発生器と、
    前記給炭量を示す信号に応答して、前記給炭量が前記ロールに与えられる前記圧力の制御に与える影響を正規化して補正係数として出力する第2関数発生器と、
    前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の固さを示す固さ指標値を示す信号に応答して、前記基準値に対応する第1補正値を出力する第3関数発生器と、
    前記補正係数と前記第1補正値とを乗算して第2補正値を出力する乗算器と、
    前記基準値と前記第2補正値とを加算して前記圧力の指令値を出力する加算器
    とを備え、
    前記指令値に基づいて、前記ロールに与えられる前記圧力を制御する
    石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置。
  4. 請求項記載の石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置において、
    更に、
    前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値に応答して、前記基準値に対応する第3補正値を出力する第4関数発生器を備え、
    前記加算器は、前記基準値と前記第2補正値に加えて前記第3補正値とを加算して前記指令値を出力する
    石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置。
  5. 性状の異なる複数種の石炭を燃料として使用する石炭焚きボイラに付設され一次空気にて粉砕された前記石炭を搬送する石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置であって、
    前記石炭粉砕装置に供給される石炭の給炭量を示す信号に応答して、前記一次空気の空気流量の基準値を出力する第1関数発生器と、
    前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の固さを示す固さ指標値を示す信号に応答して、前記基準値に対応する第1補正値を出力する第2関数発生器と、
    前記石炭焚きボイラの運転中に推定された前記石炭の微粉度を示す微粉度指標値に応答して、前記微粉度指標値が前記一次空気の前記空気流量の制御に与える影響を正規化して補正係数として出力する第3関数発生器と、
    前記補正係数と前記第1補正値とを乗算して第2補正値を出力する乗算器と、
    前記基準値と前記第2補正値とを加算して前記空気流量の指令値を出力する加算器とを備え、
    前記指令値に基づいて、前記一次空気の前記空気流量を制御する
    石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置。
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