JPH10202137A - 石炭ミルの運転方法 - Google Patents

石炭ミルの運転方法

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JPH10202137A
JPH10202137A JP643397A JP643397A JPH10202137A JP H10202137 A JPH10202137 A JP H10202137A JP 643397 A JP643397 A JP 643397A JP 643397 A JP643397 A JP 643397A JP H10202137 A JPH10202137 A JP H10202137A
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JP
Japan
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coal
classifier
rotation speed
fuel ratio
inputted
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JP643397A
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English (en)
Inventor
Yutaka Iida
豊 飯田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭粉砕ミルの回転式分級機を制御する石炭
ミルの運転方法に関し、石炭の性状により分級機回転数
を適切に制御し、ミルの安定運転を保持する。 【解決手段】 演算器1には給炭量記号CFが入力さ
れ、所定のプログラムに従って対応するCFに応じて分
給機回転数R′を出力する。石炭性状入力装置2には石
炭の性状データが入力され、燃料比FR、粉砕性HGI
の各信号を出力する。演算器3はFRを入力し、これに
対応した補正係数Ffrを、演算器4はHGIを入力し、
これに対応した補正係数Fhgi を、それぞれ出力する。
演算器5は、R′、Ffr、Fhgi を入力し、制御信号R
=R′×Ffr×Fhgi を演算し、分級機回転数制御装置
6へ出力し、分級機回転数が制御され、石炭の性状変化
にかかわらず、灰中未燃分を増加しないように維持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石炭焚ボイラに適用
される石炭粉砕ミルの回転式分級機を石炭の性状に応じ
て適正に制御する石炭ミルの運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の石炭焚ボイラに適用される石炭ミ
ルの回転式分級機の制御系統図の1例を図8に、給炭量
と分級機回転数のプログラムを図9にそれぞれ示す。図
8において、11は演算器であり、図9に示す回転数の
特性を有するプログラムを有している。16は分級機回
転数制御装置で演算器11により制御される。CFは給
炭量の信号、Rは分級機の回転数制御信号である。
【0003】上記のような構成で、石炭性状にかかわり
なく給炭量に応じた信号CFが演算器11に入力され、
演算器11では図9に示すプログラムに従って入力した
CFに対応する分級機の回転数制御信号Rを出力し、分
級機回転数制御装置16へ入力する。或いは、石炭性状
をいくつかの種類に分類し、各分類に対応したプログラ
ムを保有し、石炭の種類に応じて対応するプログラムを
選択し、上記と同様に分級機回転数制御装置16に制御
信号Rを入力するのが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例におい
て、1種類の給炭量と分級機回転数の特性を有するプロ
グラムしか持たない制御方式の場合には、例えば、燃料
比(固定炭素/揮発分の比)が高く、燃え難い石炭に対
して、微粉粒度が細かくなるように、相対的に高い分級
機回転数にプログラムを設定した場合、燃え易い石炭に
対しては微粉粒度が不必要に高く設定されるため消費動
力が高くなり、経済的な運用とは言えない。また、非常
に硬い石炭が使用される場合には、過負荷運転となり、
ミルトリップ可能性もある。
【0005】逆に、燃え易い石炭に対応するプログラム
を採用すれば、燃え難い石炭を使用した際、必要な微粉
粒度が達成できず、灰中未燃分が高くなり、ボイラ効率
の低下、或は灰の有効利用(例えば、セメント原料とし
ての売却)に対する支障を来たすことになる。
【0006】一方、数種類の炭類に分け、それらの数に
相当するプログラムを設定し、選択する場合には、上記
のような不適合は回避されるものの、世界各地から産す
る石炭の使用に際しては、常に最適な分級機回転数の設
定で運転されているとは言い難く、改善の余地がある。
プログラムの数を増すことにより、よりきめ細かな運用
は可能となるが、現実的ではない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の(1)乃至(3)の手段を提供する。
【0008】(1)給炭量の信号を演算手段に入力し、
同演算手段によりあらかじめ定められた給炭量と分級機
回転数との関係データに基づいて入力された前記給炭量
の信号に対応する分級機回転数を設定して出力し、同出
力で分級機の回転を制御する石炭ミルの運転方法におい
て、前記演算手段は、使用される石炭の性状データより
燃料比と粉砕性のデータを設定し;同燃料比及び粉砕性
のデータに対応する所定の補正係数をそれぞれ求め;同
両補正係数により前記設定した分級機回転数の信号に補
正を加え、分級機の回転を制御することを特徴とする石
炭ミルの運転方法。
【0009】(2)上記(1)において、前記演算手段
は、分級機回転数を演算する第1演算器と、燃料比の補
正係数を演算する第2演算器と、粉砕性の補正係数を演
算する第3演算器と、前記第1、第2および第3演算器
からの信号を入力し、前記分級機回転数を補正する第4
演算器から構成し、同第4演算器の出力により分級機の
回転数を制御することを特徴とする石炭ミルの運転方
法。
【0010】(3)上記(1)または(2)において、
前記燃料比と粉砕性の各補正係数は、分級機の回転数と
して求め、前記設定された分級機回転数に加算して補正
することを特徴とする石炭ミルの運転方法。
【0011】本発明の(1)においては、演算手段によ
り、石炭微粉の燃え切り性に影響する因子として石炭の
燃料比と、ミルの粉砕能力に影響する因子として石炭の
粉砕性のデータを設定し、これらデータに対応する適正
な補正係数を求める。演算手段では、また、全水分を考
慮して試運転調整時に設定した給炭量と分級機回転数の
プログラムにより、分級機の回転数を設定し、この設定
値に上記の補正係数を用いて補正を加えることにより、
常に灰中の未燃分を抑えた経済的な運転と、ミルの過負
荷運転を防止する安定運転が確保できる。
【0012】即ち、試運転調整時に使用した石炭よりも
燃料比が高い石炭に対しては、分級機回転数を上げるこ
とにより、灰中未燃分を維持する。しかしながら、石炭
の粉砕性が小さい、或は、全水分が多い等ミルの粉砕能
力の低下を来たすことが予想される場合には、燃料比か
ら得られる最適分級機回転数を下げる方向の補正を効か
すことによりミルの安定運転を確保する。
【0013】また、(2)においては、演算手段を第1
乃至第4演算手段にそれぞれ分けた構成とし、それぞれ
演算手段を具体化し、(3)においては、補正係数を回
転数で補正する方法に特定したものであり、ミルの運転
方法の適用がより運用しやすくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の
実施の一形態に係る石炭ミルの運転方法を適用する回転
式分級機の制御系統図、図2は給炭量と分級機回転数の
プログラムを示す図、図3は燃料比に対する分級機回転
数補正係数との関係を示す図、図4は粉砕性に対する補
正係数との関係を示す図である。
【0015】図1において、1は分級機回転数信号R′
を出力する演算器、2は石炭性状入力装置で、石炭の性
状によって燃料比信号Rと粉砕性信号HGIを出力す
る。3は演算器で燃料比に対応した補正係数Ffrを出力
する。4も演算器で粉砕性に対応した補正係数Fhig
出力する。5は演算器で上記の各信号R′、Ffr、Fhg
i を入力し、分級機回転数Rを算出し、出力する。6は
分級機回転数制御装置で、信号Rを受け、分級機の回転
を制御するものである。
【0016】上記の構成において、演算器1には給炭量
信号CFが入力され、演算器1には図2に示す給炭量C
Fと分級機回転数R′のプログラムが組込まれており、
入力された信号CFに対応する適正な分級機回転数R′
を出力する。
【0017】一方、石炭性状入力装置2には、使用する
石炭微粉の燃え切り性に影響する因子として石炭の燃料
比と、ミルの粉砕能力に影響する因子として石炭の粉砕
性および全水分を考慮した石炭の性質の諸データを入力
し、石炭性状入力装置2からはこれらデータに基づいて
使用中の石炭の燃料比信号FRおよび粉砕性信号HGI
を出力する。
【0018】燃料比信号FRは演算器3に入力され、演
算器3は図3に示す燃料比FRに対する適切な補正係数
frの特性を保有しており、入力された信号FRに対応
した補正係数Ffrを求めその信号を出力する。補正係数
frは、図3に示すように燃料比FRが1.5で補正係
数が1.0であり、FRが1.0〜2.0の範囲で補正
係数が0.8〜1.2となり、FRが2以上では1.2
となるように設定してある。
【0019】粉砕性の信号HGIは演算器4に入力さ
れ、演算器4は図4に示す粉砕性HGIに対する適切な
補正係数Fhgi の特性を保有しており、入力された信号
HGIに対応する補正係数Fhgi を求め、その信号を出
力する。補正係数Fhgi は、図4に示すように粉砕性H
GIが50で補正係数が1.0であり、HGIが増加す
るに従い、補正係数が増加するように設定してある。
【0020】演算器5では上記の出力された分級機回転
数R′の信号、補正係数FfrおよびFhgi の各信号を入
力し、設定した分級機回転数信号R′に対し、補正係数
の信号Ffr、Fhgi を加味した制御信号、R=R′×F
fr×Fhgi を演算し、出力する。この出力された制御信
号Rは分級機回転数制御装置6へ入力され、分級機を適
正に回転させる。
【0021】次に、上記に説明の燃料比、粉砕性の各補
正係数Ffr、Fhgi の演算の他方法について説明する。
図5は燃料比FRに対する分級機回転数の補正回転数
F′frを設定した他の例を示し、図示のように燃料比F
Rに対して補正回転数F′fr(rpm)を、0を中心と
して−20〜+20の範囲に回転数の補正値として設定
した例である。
【0022】また、図6は粉砕性HGIに対する分級機
回転数の補正回転数F′hgi (rpm)を設定した他の
例を示し、図示のように粉砕性HGIが40、50、6
0、〜と増加するにつれて補正回転数F′hgi を、0を
中心として−20〜+20、+20以上と、増加するよ
うな回転数の補正値として設定した例である。
【0023】上記に説明の補正回転数F′fr、F′hgi
による制御については、演算器3に図5に示す補正回転
数F′frの特性を組込んでおき、また、演算器4には図
6に示す補正回転数F′hgi の特性を組込んでおき、演
算器5において制御信号Rを演算して出力する。この場
合の演算内容は、補正値が回転数であるので、R=R′
+F′fr+F′hgi となる。
【0024】図7は上記に説明の本発明に係る実施の形
態における効果を示す図で、石炭性状が変化した場合の
灰中未燃分の変化を示す。図において、実線は本発明の
データを、点線は従来システムのデータをそれぞれ示し
ており、図中に示すように給炭量Dを一定とし、燃料比
Fを1.5、粉砕性Eを50で運転開始したものであ
る。
【0025】図中前半では、石炭性状が燃料比Fのよう
に高いものに変化したにもかかわらず、従来のシステム
では分級機回転数Cを調整しないため灰中未燃分Aが増
加し、非効率的な運転となっている。本発明では燃料比
Fの上昇に対応して分級機回転数Cを適正に増加させる
ため、灰中未燃分Aが同一に維持できる。
【0026】図中後半では、石炭性状が燃料比Fの高い
ままで粉砕性Eの高いものに変化した場合を示すが、さ
らに微粉粒度Bを上げた運転となっており、経済的な運
用が実現できている。
【0027】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は、石炭ミルの運転方法において、演算手段が使用され
る石炭の性状データから燃料比と粉砕性のデータを設定
し、これらデータに対応する所定の補正係数をそれぞれ
求め、これら補正係数によりあらかじめ定められた給炭
量と分級機回転数の関係から設定した分級機回転数を補
正するようにし、また、上記演算手段を第1乃至第4演
算器に設定して分級機回転数を補正する方法、或は、補
正係数を分級機の回転数として求める方法も提供するの
で、常に灰中未燃分を抑えた経済的な運転と、ミルの過
負荷運転を防止する安定運転が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る石炭ミルの運転方
法を実施する制御系統図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る石炭ミルの運転方
法に適用する給炭量と分級機回転数のプログラムを示す
図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る石炭ミルの運転方
法に適用する燃料比と分級機回転数の補正係数カーブを
示す図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係る石炭ミルの運転方
法に適用する粉砕性と分級機回転数の補正係数のカーブ
を示す図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係る石炭ミルの運転方
法に適用する燃料比と分級機補正回転数のカーブを示す
図である。
【図6】本発明の実施の一形態に係る石炭ミルの運転方
法に適用する粉砕性と分級機補正回転数のカーブを示す
図である。
【図7】本発明の実施の一形態に係る石炭ミルの運転方
法による効果を示す図である。
【図8】従来の石炭ミルの分級機の制御系統図である。
【図9】従来の石炭ミルにおける給炭量と分級機回転数
のプログラムを示す図である。
【符号の説明】
1,3,4,5 演算器 2 石炭性状入力装置 6 分級機回転数制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給炭量の信号を演算手段に入力し、同演
    算手段によりあらかじめ定められた給炭量と分級機回転
    数との関係データに基づいて入力された前記給炭量の信
    号に対応する分級機回転数を設定して出力し、同出力で
    分級機の回転を制御する石炭ミルの運転方法において、
    前記演算手段は、使用される石炭の性状データより燃料
    比と粉砕性のデータを設定し;同燃料比及び粉砕性のデ
    ータに対応する所定の補正係数をそれぞれ求め;同両補
    正係数により前記設定した分級機回転数の信号に補正を
    加え、分級機の回転を制御することを特徴とする石炭ミ
    ルの運転方法。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、分級機回転数を演算す
    る第1演算器と、燃料比の補正係数を演算する第2演算
    器と、粉砕性の補正係数を演算する第3演算器と、前記
    第1、第2および第3演算器からの信号を入力し、前記
    分級機回転数を補正する第4演算器から構成し、同第4
    演算器の出力により分級機の回転数を制御することを特
    徴とする請求項1記載の石炭ミルの運転方法。
  3. 【請求項3】 前記燃料比と粉砕性の各補正係数は、分
    級機の回転数として求め、前記設定された分級機回転数
    に加算して補正することを特徴とする請求項1または2
    記載の石炭ミルの運転方法。
JP643397A 1997-01-17 1997-01-17 石炭ミルの運転方法 Pending JPH10202137A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003170079A (ja) * 2001-12-05 2003-06-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 石炭粉砕装置におけるミル適応制御装置
JP2018105592A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ミル分級機の回転数制御装置、及びこれに好適な燃料比算定装置

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JP2018105592A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ミル分級機の回転数制御装置、及びこれに好適な燃料比算定装置

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