JP2878369B2 - 堅型粉砕機 - Google Patents
堅型粉砕機Info
- Publication number
- JP2878369B2 JP2878369B2 JP1727890A JP1727890A JP2878369B2 JP 2878369 B2 JP2878369 B2 JP 2878369B2 JP 1727890 A JP1727890 A JP 1727890A JP 1727890 A JP1727890 A JP 1727890A JP 2878369 B2 JP2878369 B2 JP 2878369B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mill
- coal
- rotary table
- air
- temperature
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Crushing And Grinding (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は竪型粉砕機に係り、特に最低負荷を切り下げ
るのに好適な手段を備えた竪型粉砕機に関する。
るのに好適な手段を備えた竪型粉砕機に関する。
第２図は、従来技術の竪型粉砕機により粉砕された微
粉炭を燃焼する微粉炭焚ボイラ装置の概略図である。こ
の装置は、石炭を粉砕するミル４と、該ミルで粉砕され
た微粉炭を燃焼させるボイラ８と、ボイラ８に供給され
る燃焼用空気およびミル４に供給される一次空気を予熱
する予熱器３とから構成される。このような構成におい
て、石炭バンカ５に貯溜された石炭は給炭機６を経てミ
ル４に供給されて粉砕される。粉砕された粉粒は微粉炭
管７を経てボイラ８に供給される。一方、押込通風機１
により導入される空気の一部は予熱器３を経てボイラ８
に供給され、燃焼に供される。また残りの空気は、一次
空気通風機２を経て、さらに予熱器３に送られた一部の
空気と他の空気とが混合されて空気温度が調整され、ミ
ル４に供給される。ミルに供給された空気はミル内の微
粉炭をボイラ８に搬送する。
粉炭を燃焼する微粉炭焚ボイラ装置の概略図である。こ
の装置は、石炭を粉砕するミル４と、該ミルで粉砕され
た微粉炭を燃焼させるボイラ８と、ボイラ８に供給され
る燃焼用空気およびミル４に供給される一次空気を予熱
する予熱器３とから構成される。このような構成におい
て、石炭バンカ５に貯溜された石炭は給炭機６を経てミ
ル４に供給されて粉砕される。粉砕された粉粒は微粉炭
管７を経てボイラ８に供給される。一方、押込通風機１
により導入される空気の一部は予熱器３を経てボイラ８
に供給され、燃焼に供される。また残りの空気は、一次
空気通風機２を経て、さらに予熱器３に送られた一部の
空気と他の空気とが混合されて空気温度が調整され、ミ
ル４に供給される。ミルに供給された空気はミル内の微
粉炭をボイラ８に搬送する。
第３図は、従来技術による竪型粉砕機の構成図であ
る。
る。
この竪型粉砕機（ミル）４は、電動機10および減速機
11を介して垂直軸廻りに回転する回転テーブル９と、該
回転テーブル９上に設けられ、ローラ軸13に設けられた
ベアリング14により支持されて上記ローラ軸13の廻りを
回転するローラ12と、石炭を供給する給炭管20と、粉砕
された粉粒を分級する、ホッパ18および該ホッパ18の上
部に円周方向に設けられた複数枚のベーン19とを有する
分級機17とから構成される。なお、ローラ軸13は支持体
15に支持され、油圧16により加圧される。またベーン19
は角度調整可能な構造となっている。
11を介して垂直軸廻りに回転する回転テーブル９と、該
回転テーブル９上に設けられ、ローラ軸13に設けられた
ベアリング14により支持されて上記ローラ軸13の廻りを
回転するローラ12と、石炭を供給する給炭管20と、粉砕
された粉粒を分級する、ホッパ18および該ホッパ18の上
部に円周方向に設けられた複数枚のベーン19とを有する
分級機17とから構成される。なお、ローラ軸13は支持体
15に支持され、油圧16により加圧される。またベーン19
は角度調整可能な構造となっている。
このような構成において、石炭等の原料は、その量が
調整されて給炭管20によりミル４内へ供給され、回転テ
ーブル９上に落下する。落下した石炭は回転テーブル９
の遠心力によりその外側に移動し、ローラ12と回転テー
ブル９の間に入り込み炭層を形成する。該炭層は、油圧
16によって加圧されたローラ12により粉砕される。一
方、空気は予熱器により予熱された熱風と冷風との混合
により一定温度に調整されてミル入口ダクト21からスロ
ート22を通ってミル４内へ供給され、粉砕された粉粒を
飛散させる。飛散された粉粒はその一部が重力により再
び回転テーブル９に落下し、残りの粉粒がミル４内上部
に配設された分級器17へ送られる。分級器17内に入った
粉粒はベーン19に沿うように旋回運動を行い、遠心力に
より粗粉を分離して要求される微粉だけがミル系外に送
り出される。上記分級器17としてはサイクロン式の他、
回転式でもよく、また外部分級機構の場合でもよい。
調整されて給炭管20によりミル４内へ供給され、回転テ
ーブル９上に落下する。落下した石炭は回転テーブル９
の遠心力によりその外側に移動し、ローラ12と回転テー
ブル９の間に入り込み炭層を形成する。該炭層は、油圧
16によって加圧されたローラ12により粉砕される。一
方、空気は予熱器により予熱された熱風と冷風との混合
により一定温度に調整されてミル入口ダクト21からスロ
ート22を通ってミル４内へ供給され、粉砕された粉粒を
飛散させる。飛散された粉粒はその一部が重力により再
び回転テーブル９に落下し、残りの粉粒がミル４内上部
に配設された分級器17へ送られる。分級器17内に入った
粉粒はベーン19に沿うように旋回運動を行い、遠心力に
より粗粉を分離して要求される微粉だけがミル系外に送
り出される。上記分級器17としてはサイクロン式の他、
回転式でもよく、また外部分級機構の場合でもよい。
近年、微粉炭焚ボイラは中間負荷運用が要求されてい
るが、上記従来のミルにおいては、第４図に示すミル負
荷と炭層および振動との関係からも明らかなように最低
負荷は30〜40％であった。この理由は従来技術において
は負荷が変化した場合でも、粉砕加重、ベーン角度、回
転テーブルの回転数、ミル出口温度等の運転操作を一定
として運転されるため、ローラと回転テーブルとの間の
炭層が薄くなり、振動が大きくなるためである。このよ
うな間題を解決するため、負荷に応じて粉砕加重や回転
テーブルの回転数を調整して一定の炭層を確保し、振動
を少なくする方法が提案されている。しかし、このよう
な方法では、ミル設備が大掛かりとなり、コストアップ
となる問題があった。
るが、上記従来のミルにおいては、第４図に示すミル負
荷と炭層および振動との関係からも明らかなように最低
負荷は30〜40％であった。この理由は従来技術において
は負荷が変化した場合でも、粉砕加重、ベーン角度、回
転テーブルの回転数、ミル出口温度等の運転操作を一定
として運転されるため、ローラと回転テーブルとの間の
炭層が薄くなり、振動が大きくなるためである。このよ
うな間題を解決するため、負荷に応じて粉砕加重や回転
テーブルの回転数を調整して一定の炭層を確保し、振動
を少なくする方法が提案されている。しかし、このよう
な方法では、ミル設備が大掛かりとなり、コストアップ
となる問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点をなくし、低
コストでミルの最低負荷を切り下げることができる竪型
粉砕機を提供することにある。
コストでミルの最低負荷を切り下げることができる竪型
粉砕機を提供することにある。
本発明は、駆動装置により垂直軸廻りに回転する回転
テーブルと、該回転テーブル上に少なくとも１つ以上設
けられたローラと、上記回転テーブル上に石炭を供給す
る給炭管と、前記回転テーブルとローラによって粉砕さ
れた粉粒を搬送する搬送用空気を供給する手段と、該搬
送用空気によって搬送された粉粒を分級する手段とを有
する竪型粉砕機において、該竪形粉砕機の低負荷時に、
前記搬送用空気の温度を低下させる手段および／または
前記給炭管に水を供給する手段を設けたことを特徴とす
る竪型粉砕機に関する。
テーブルと、該回転テーブル上に少なくとも１つ以上設
けられたローラと、上記回転テーブル上に石炭を供給す
る給炭管と、前記回転テーブルとローラによって粉砕さ
れた粉粒を搬送する搬送用空気を供給する手段と、該搬
送用空気によって搬送された粉粒を分級する手段とを有
する竪型粉砕機において、該竪形粉砕機の低負荷時に、
前記搬送用空気の温度を低下させる手段および／または
前記給炭管に水を供給する手段を設けたことを特徴とす
る竪型粉砕機に関する。
前記搬送用空気の温度を低下させる手段および／また
前記給炭管に水を供給する手段を設け、ミル低負荷時に
原料中の水分を多くし、または搬送用空気の温度を低下
させることにより、石炭の乾燥が遅くなるため粉砕に影
響を及ぼし、見掛け上ミルの粉砕性能が低下してミル内
の粉粒の循環量が増加し、これによりローラと回転テー
ブルの間の炭層が厚くなり、振動を防ぐことができ、ミ
ルの最低負荷を下げることができる。
前記給炭管に水を供給する手段を設け、ミル低負荷時に
原料中の水分を多くし、または搬送用空気の温度を低下
させることにより、石炭の乾燥が遅くなるため粉砕に影
響を及ぼし、見掛け上ミルの粉砕性能が低下してミル内
の粉粒の循環量が増加し、これによりローラと回転テー
ブルの間の炭層が厚くなり、振動を防ぐことができ、ミ
ルの最低負荷を下げることができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
第１図は、本発明の一実施例を示す竪型粉砕機の構成
図である。第１図において第３図と同一部分は同一符号
を付し説明を省略する。
図である。第１図において第３図と同一部分は同一符号
を付し説明を省略する。
第１図が第３図と異なる点は、石炭の供給量を測定す
る原料量測定器23と、ミル入口ダクト21の温度を測定す
るミル入口温度測定器25と、負荷変化に応じて給炭管20
に供給する水の量または搬送用空気の温度を調節する制
御装置24と、該制御装置24からの信号により給炭管20に
水を供給する注水用バルブ26と、上記制御装置24からの
信号により搬送用空気の温度を調節する熱風用ダンパ27
および冷風用ダンパ28とを設けたことである。
る原料量測定器23と、ミル入口ダクト21の温度を測定す
るミル入口温度測定器25と、負荷変化に応じて給炭管20
に供給する水の量または搬送用空気の温度を調節する制
御装置24と、該制御装置24からの信号により給炭管20に
水を供給する注水用バルブ26と、上記制御装置24からの
信号により搬送用空気の温度を調節する熱風用ダンパ27
および冷風用ダンパ28とを設けたことである。
このような構成において、ミル４へ供給される石炭量
は、原料量測定器23により計測されて制御装置24に送ら
れる。該計測値が一定以下となった場合、すなわちミル
負荷が例えば40％以下となった場合には、制御装置24か
らの信号により注水用バルブ26が開となり給炭管20に水
が供給される。または制御装置24からの信号により熱風
用ダンパ27および冷風用ダンパ28の開度が調節され、ミ
ル入口温度が通常の温度より低くい所定温度になるよう
に制御される。ミル入口温度はミル入口温度測定器25に
より測定されて制御装置24にフィードバックされる。上
記注水量はミル供給原料量の３〜６重量％にすることが
好ましく、またミル入口温度は通常の温度の50〜80％程
度の温度にすることが好ましい。
は、原料量測定器23により計測されて制御装置24に送ら
れる。該計測値が一定以下となった場合、すなわちミル
負荷が例えば40％以下となった場合には、制御装置24か
らの信号により注水用バルブ26が開となり給炭管20に水
が供給される。または制御装置24からの信号により熱風
用ダンパ27および冷風用ダンパ28の開度が調節され、ミ
ル入口温度が通常の温度より低くい所定温度になるよう
に制御される。ミル入口温度はミル入口温度測定器25に
より測定されて制御装置24にフィードバックされる。上
記注水量はミル供給原料量の３〜６重量％にすることが
好ましく、またミル入口温度は通常の温度の50〜80％程
度の温度にすることが好ましい。
このようにミル低負荷時に原料中の水分を多くし、ま
たは搬送用空気の温度を低下させることにより、石炭の
乾燥が遅くなるため粉砕に影響を及ぼし、見掛け上ミル
の粉砕性能が低下してミル内の粉粒の循環量が増加す
る。従ってローラ12と回転テーブル９の間の炭層が厚く
なり、振動を防ぐことができ、ミルの最低負荷を下げる
ことができる。
たは搬送用空気の温度を低下させることにより、石炭の
乾燥が遅くなるため粉砕に影響を及ぼし、見掛け上ミル
の粉砕性能が低下してミル内の粉粒の循環量が増加す
る。従ってローラ12と回転テーブル９の間の炭層が厚く
なり、振動を防ぐことができ、ミルの最低負荷を下げる
ことができる。
上記ミル低負荷時の注水および搬送用空気の温度低減
は同時に行うこともできる。
は同時に行うこともできる。
本発明の竪型粉砕機によれば、簡単な装置で低負荷時
におけるローラ下の炭層の厚さを確保し、振動の発生を
抑制することができるため、コストアップするとなくミ
ルの最低負荷を切り下げることができる。
におけるローラ下の炭層の厚さを確保し、振動の発生を
抑制することができるため、コストアップするとなくミ
ルの最低負荷を切り下げることができる。
第１図は、本発明の一実施例による竪型粉砕機の構成
図、第２図は、従来技術の石炭焚ボイラ装置の概略図、
第３図は、従来技術による竪型粉砕機の構成図、第４図
は、ミル負荷と、振動レベルおよびローラとテーブルの
間の炭層との関係を示す図である。 １……押込通風機、２……一次空気通風機、３……予熱
器、４……ミル、５……石炭バンカ、６……給炭機、７
……微粉炭管、８……ボイラ、９……回転テーブル、10
……電動機、11……減速機、12……ローラ、13……ロー
ラ軸、14……ベアリング、15……支持台、16……油圧、
17……分級器、18……ホッパ、19……ベーン、20……給
炭管、21……ミル入口ダクト、22……スロート、23……
原料量測定器、24……制御装置、25……ミル入口温度測
定器、26……注水用バルブ、27……熱風用ダンパ、28…
…冷風用ダンパ。
図、第２図は、従来技術の石炭焚ボイラ装置の概略図、
第３図は、従来技術による竪型粉砕機の構成図、第４図
は、ミル負荷と、振動レベルおよびローラとテーブルの
間の炭層との関係を示す図である。 １……押込通風機、２……一次空気通風機、３……予熱
器、４……ミル、５……石炭バンカ、６……給炭機、７
……微粉炭管、８……ボイラ、９……回転テーブル、10
……電動機、11……減速機、12……ローラ、13……ロー
ラ軸、14……ベアリング、15……支持台、16……油圧、
17……分級器、18……ホッパ、19……ベーン、20……給
炭管、21……ミル入口ダクト、22……スロート、23……
原料量測定器、24……制御装置、25……ミル入口温度測
定器、26……注水用バルブ、27……熱風用ダンパ、28…
…冷風用ダンパ。
フロントページの続き (72)発明者 廻 信康 広島県呉市宝町３番36号 バブコック日 立株式会社呉研究所内 (72)発明者 正路 一紀 広島県呉市宝町３番36号 バブコック日 立株式会社呉研究所内 (72)発明者 佐藤 一教 広島県呉市宝町３番36号 バブコック日 立株式会社呉研究所内 (56)参考文献 実開 平１−174052（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B02C 15/04
Claims (1)
- 【請求項１】駆動装置により垂直軸廻りに回転する回転
テーブルと、該回転テーブル上に少なくとも１つ以上設
けられたローラと、上記回転テーブル上に石炭を供給す
る給炭管と、前記回転テーブルとローラによって粉砕さ
れた粉粒を搬送する搬送用空気を供給する手段と、該搬
送用空気によって搬送された粉粒を分級する手段とを有
する竪型粉砕機において、該竪形粉砕機の低負荷時に、
前記搬送用空気の温度を低下させる手段および／または
前記給炭管に水を供給する手段を設けたことを特徴とす
る竪型粉砕機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1727890A JP2878369B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 堅型粉砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1727890A JP2878369B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 堅型粉砕機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03221155A JPH03221155A (ja) | 1991-09-30 |
| JP2878369B2 true JP2878369B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=11939514
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1727890A Expired - Lifetime JP2878369B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 堅型粉砕機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2878369B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5168983B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2013-03-27 | 株式会社Ｉｈｉ | 横型ミルの出口空気温度制御装置 |
-
1990
- 1990-01-26 JP JP1727890A patent/JP2878369B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03221155A (ja) | 1991-09-30 |
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