JP3235279B2 - エピタキシャル強誘電体薄膜素子の作製方法 - Google Patents
エピタキシャル強誘電体薄膜素子の作製方法Info
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Description
て単結晶基板上に形成された、表面が光学的に平滑かつ
透明で、さらにエピタキシャルであるために光導波路等
の光学素子等に利用可能なエピタキシャル強誘電体薄膜
素子の作製方法に関する。
強誘電性、圧電性、焦電性、電気光学効果等の多くの性
質により、不揮発性メモリーを始めとして表面弾性波素
子、赤外線焦電素子、音響光学素子、電気光学素子等多
くの応用が期待されている。このなかでも薄膜光導波路
構造を持った第二次高調波素子、光変調素子等の電気光
学素子への応用には、低光損失化と単結晶なみの特性を
得るために単結晶薄膜の作製が不可欠である。そのた
め、BaTiO3 、PbTiO3 、Pb1-x Lax(Z
r1-y Tiy )1-x/4 O3 (PLZT)、LiNb
O3 、KNbO3 、Bi4 Ti3 O12等のエピタキシャ
ル強誘電体薄膜を、酸化物単結晶基板上に、高周波−マ
グネトロン・スパッタリング法、イオン・ビーム・スパ
ッタリング法、レーザー・アブレイション法、MOCV
D法等の方法によって形成することが数多く行われてい
る。これらの方法は装置が非常に高価な上、組成制御の
問題や薄膜の表面性の問題を持ち、成長温度も500℃
以上の比較的高い温度を必要としている。
均一性、プロセスの低温化、大面積化、低設備コスト等
の面での利点がある有機金属化合物を用いて強誘電体薄
膜を得る方法が特公昭62−27482号公報に示され
ているが、この方法では高温での焼成を行っても多結晶
で密度の低い薄膜を得ることしかできなかったため、強
誘電体の分極に基づく物性を充分に生かすことができ
ず、また、例えば光導波路等としては、結晶粒界および
ピンホールによる光の散乱が大きすぎて使用することは
できなかった。図2はその状態を模式的に示すものであ
って、基板1上に結晶粒界21およびピンホール22が
存在する強電体薄膜2が形成されている。
有機金属化合物としてLiおよびNbのエトキシド:L
iOC2 H5 およびNb(OC2 H5 )5 を用いると、
サファイア(Al2 O3 )単結晶基板上に単結晶のLi
NbO3 強誘電体薄膜がエピタキシャル成長することを
発見した(K. Nashimoto and M.
J. Cima: “Epitaxial LiNbO
3 Thin Films Prepared by
a Sol−Gel Process”, Mate
r. Lett. 10, 7, 8 (1991)
348)。具体的には、エチルアルコールを溶媒とする
Li[Nb(OC2 H5 )6 ]前駆体溶液にH2 Oを加
えていくと、焼成後LiNbO3 強誘電体薄膜は配向性
膜から多結晶膜へと変化していくが、H2 O量をゼロと
して加水分解をしない前駆体を用いて焼成すると、Li
NbO3 強誘電体薄膜がわずか400℃の温度でエピタ
キシャル成長をした。ところで多結晶膜および配向性膜
は、焼成温度400℃の場合は光学的に平滑な表面を持
っていたが、さらに高温で焼成した際には結晶粒成長と
細孔径成長とにより膜は低密度化した。一方、エピタキ
シャルLiNbO3 薄膜は、結晶粒成長後も多結晶膜や
配向性膜と比較して極めて大きなサブ・グレイン(結晶
粒状の構造であるが各結晶粒の方位がほぼまたは完全に
揃っている構造)を持ち、高密度であった。また、この
エピタキシャル薄膜は、多結晶膜や配向性膜と比較して
高い屈折率を示し、他の膜が高温結晶粒成長後に不透明
になったのに対しほぼ透明であった。
て400℃の温度で焼成されたエピタキシャルLiNb
O3 強誘電体薄膜は、単結晶状で表面が光学的に平滑で
あるが、透過型電子顕微鏡(TEM)によって薄膜の断
面を観察すると、数nm径の細孔を含むことが分かり、
そのため密度が十分に高くはなく、屈折率も単結晶並み
ではなかった。昇温速度10℃/minにて700℃の
温度で焼成されたLiNbO3 強誘電体薄膜は、単結晶
状で多結晶膜や配向性膜と比較して極めて大きなサブ・
グレインを持ち高密度で屈折率も単結晶並みであった
が、細孔を若干含み、表面が光学的に平滑ではなく、膜
の透明性も充分ではなかった。図3はその場合を示すも
ので、基板1上に細孔23を有する強誘電体薄膜2が形
成されている。
滑で透明な配向性強誘電体薄膜を得るための一方法とし
て熱処理温度の異なる膜からなる配向性多層強誘電体薄
膜を提案したが、その他の方法も検討した。また、上記
した熱処理はいずれも、昇温速度が10℃/minであ
るために、例えば700℃に至るためには1時間以上の
時間を要するという問題があった。本発明は、従来の技
術における上記した問題点を解消するためになされたも
のであって、その目的は、有機金属化合物を用いて単結
晶基板上に表面が光学的に平滑かつ透明で、さらにエピ
タキシャルであるために光素子に利用可能な強誘電体薄
膜素子を短時間に低コストで作製する方法を提供するこ
とにある。
するため、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、次のよ
うな知見を得て本発明を完成するに至った。すなわち、
沸点が80℃以上である有機化合物と金属との反応生成
物である有機金属を、特に沸点が80℃以上である溶媒
に溶解した前駆体を用いると、得られる薄膜が平滑であ
り細孔を抑制できることを発見した。また、加水分解を
しない有機金属化合物前駆体を用いて基板上に形成した
薄膜は、結晶化の前において熱分解が不可欠なことを発
見した。さらにまた、基板上に塗布した膜の高速加熱が
薄膜の平滑化および細孔の抑制に非常に重要であること
を発見し、本発明を完成した。すなわち、本発明のエピ
タキシャル強誘電体薄膜素子の作製方法は、金属アルコ
キシドと80℃以上の沸点を有するアルコールとの置換
反応によって得られ、かつ加水分解していない有機金属
化合物前駆体を、単結晶基板上に塗布して有機金属化合
物前駆体の薄膜を形成し、次いで該薄膜を熱分解処理し
た後、熱分解処理とは異なる温度で結晶化処理を行うこ
とにより、エピタキシャルの透明な酸化物強誘電体薄膜
を形成することを特徴とする。
金属化合物前駆体は、Li、K、Nb、Ta、Bi、B
a、Na、Sr、Pb、La、Ti、Zr等の金属と、
好ましくは常圧での沸点が80℃以上である有機化合物
との反応生成物である金属アルコキシドより選ばれる。
有機金属化合物前駆体を単結晶基板上に塗布するために
は、上記有機金属化合物前駆体を溶媒に溶解して得られ
た塗布液、または有機金属化合物前駆体を形成するため
の原料を溶媒に溶解し、反応させて得られた塗布液が用
いられる。その場合、溶媒としては、好ましくは常圧で
沸点が80℃以上である有機化合物を用い、所定の組成
になるように原料を調整して上記有機金属化合物前駆体
が形成された塗布液を得る。溶媒として使用される常圧
で沸点が80℃以上である有機化合物としては、アルコ
ール類、ジケトン類、ケトン酸類、アルキルエステル
類、オキシ酸類、オキシケトン類、及び酢酸等より選ば
れたものがあげられる。得られた塗布液は基体上に塗布
されるが、その場合、上記有機金属化合物前駆体を加水
分解した後に塗布することが可能であるが、エピタキシ
ャルの強誘電体薄膜を得るためには、加水分解をしない
で塗布する。沸点が80℃以上である溶媒としては、具
体的には、金属アルコキシドとのアルコール交換反応が
容易な、例えば(CH3 )2 CHOH(沸点82.3
℃)、CH3 (C2 H5 )CHOH(沸点99.5
℃)、(CH3 )2 CHCH2 OH(沸点108℃)、
C4 H9 OH(沸点117.7℃)、(CH3 )2 CH
C2 H4 OH(沸点130.5℃)、CH3 OCH2 C
H2 OH(沸点124.5℃)、C2 H5 OCH2 CH
2 OH(沸点135℃)、C4 H9 OCH2 CH2 OH
(沸点171℃)等のアルコール類が好ましい。
2 O3 、MgO、SrTiO3 、ZnO等の単結晶基板
が用いられる。塗布は、スピンコート法、ディッピング
法、スプレー法、スクリーン印刷法、インクジェット法
より選ばれた方法にて行うことができる。その後、熱分
解処理を行う。すなわち、酸素を含む雰囲気中、望まし
くは酸素中にて1〜500℃/秒の昇温速度で基板を急
速加熱し、100℃〜500℃の結晶化の起こらない温
度範囲で塗布によって形成された強誘電体薄膜を熱分解
する。この塗布と熱分解を一回以上の所定の回数繰り返
して所望の厚さの薄膜を形成する。
化処理を施す。すなわち、酸素を含む雰囲気中で、酸素
を含むまない雰囲気中で、または酸素を含む雰囲気に続
いて酸素を含まない雰囲気中で、1〜500℃/秒の昇
温速度で基板を急速加熱し、300℃〜1200℃の温
度範囲で強誘電体薄膜をエピタキシャルに結晶化させ
る。また、これらの雰囲気としては乾燥した雰囲気また
は強制的に加湿した雰囲気を用いることが可能である。
素子は、図1に示すように、単結晶基板上にエピタキシ
ャルであり、密度が高く屈折率も単結晶並みであり、表
面が光学的に平滑な、酸化物強誘電体薄膜を有するもの
である。なお、図1において、1は基板、2は強誘電体
薄膜である。本発明において、薄膜を構成する強誘電体
としては、BaTiO3 、PbTiO3 、Pb(Zr
1-x Tix )O3 (PZT)、Pb1-x Lax (Zr
1-y Tiy )1-x/4 O3 (PLZT)、Bi4 Ti3 O
12、LiNbO3 、LiTaO3 、KNbO3 、Pb
(Mg1/3 Nb2/3 )O3 、(Sr1-x Bax )Nb2
O6 、(Pb1-x Kx )Nb2 O6 、Ba2 NaNb5
O15、Pb2 KNb5 O15、K3 Li2 Nb5 O15等が
あげられる。また、酸化物強誘電体薄膜の膜厚は、0.
01μm〜10μmの範囲が好ましい。
は、これらによって何等限定されるものではない。 実施例1 等モル量のLiOC2 H5 (99.9%)とNb(OC
2 H5 )5 (99.999%)をモレキュラー・シーブ
で脱水した常圧での沸点が124.5℃である2−メト
キシエタノール:CH3 OC2 H4 OHに溶解して0.
6M溶液を得た。この溶液を、攪拌しつつ124.5℃
で2時間蒸留し、さらに22時間の還流を行い、ダブル
・アルコキシド:Li[Nb(OC2 H4 OC
H3 )6 ]を得た。このアルコール置換反応は 1H N
MRスペクトルによって確認した。この、LiNbO3
前駆構造を持つアルコキシドの形成は、Li/Nb=1
/1組成の制御と分子レベルの均一性のために重要であ
る。その後、溶液を0.2μmのフィルターを通してサ
ファイア単結晶基板(α−Al2 O3 )の(110)お
よび(001)面に、2000rpmでスピンコーティ
ングを行った。以上の操作はすべてN2 雰囲気中にて行
った。スピンコーティングの前に、サファイア基板は溶
剤洗浄、HCl によるエッチング、脱イオン水による
リンスを行い、最後にN2 中にてエタノールのスピンコ
ーティングによって乾燥した。スピンコーティングされ
た基板は、室温で脱イオン水中を1.0L/minでバ
ブリングをしたO2 雰囲気中で10℃/secにて昇温
して300℃に保持した後、400〜700℃に保持
し、最後に電気炉の電源を切って冷却した。上記のよう
に金属アルコキシド溶液の塗布を行った基板を300℃
で熱分解した後、さらにO2 中で400℃以上にて加熱
を行うと、10℃/secという高速で昇温したにもか
かわらず、エピタキシャルに結晶化したLiNbO3 薄
膜が得られた。
に、例えばサファイア単結晶の(110)面上に得られ
たエピタキシャルLiNbO3 薄膜は(110)面によ
る回折ピークのみを示し、さらに極点図によって解析を
行うと、サファイアとLiNbO3 の基板面内での結晶
方位は一致していた。結晶化温度を400℃から700
℃に上昇させていくと、(110)面による回折ピーク
強度および屈折率は上昇していき、700℃における屈
折率はバルク単結晶LiNbO3 と同様の値である2.
3を示した。さらに、700℃において得られたエピタ
キシャルLiNbO3 薄膜の表面を走査型電子顕微鏡
(SEM)によって観察したところ、上記Li[Nb
(OC2H4 OCH3 )6 ]を2−メトキシエタノール
に溶解した前駆体を用いて、10℃/minにて昇温し
て得た薄膜には、サブ・グレイン間に若干の粒界がみら
れたものの、細孔は殆どみられず、細孔径も非常に小さ
かった。さらに、10℃/secにて昇温して得た薄膜
は、表面が平滑であり、粒界や細孔は観察されなかっ
た。
2 H5 )6 ]を常圧での沸点が78.3℃であるエチル
アルコール:C2 H5 OHに溶解した前駆体を用いてエ
ピタキシャルLiNbO3 薄膜を上記と同様にして作成
した場合には、10℃/min(0.17℃/sec)
にて昇温した薄膜にはサブ・グレイン間にやや多めの細
孔が認められた。
いで700℃にて結晶化したLiNbO3 薄膜は、割れ
と気泡がみられ、極めて品質が悪かった。上記の比較か
ら、本発明では、結晶化の前における熱分解が不可欠で
あることが分かる。また、前駆体である有機金属化合物
の有機官能基に相当する有機化合物または前駆体の溶媒
の常圧での沸点が、得られる薄膜の平滑化および細孔の
抑制に非常に重要であり、また、基板上に塗布して形成
された薄膜の高速加熱が薄膜の平滑化および細孔の抑制
に非常に重要であることが分かる。
て作製した。すなわち、原料としてLiOC2 H4 およ
びTa(OC2 H5 )5 、またはKOC2 H5およびN
b(OC2 H5 )5 より選ばれた金属アルコキシドを2
−メトキシエタノールに溶解して0.6M溶液を得た。
この溶液を、攪拌しつつ124.5℃で2時間蒸留し、
さらに22時間の還流を行いダブル・アルコキシドを得
た。その後、各溶液を0.2μmのフィルターを通して
処理し、Li[Ta(OC2 H4OCH3 )6 ]溶液を
サファイア単結晶基板(α−Al2 O3 )の(001)
面に、K[Nb(OC2 H4 OCH3 )6 ]の溶液をM
gO単結晶基板の(100)面に、それぞれ2000r
pmでスピンコーティングを行った。以上の操作はすべ
てN2 雰囲気中にて行った。スピンコーティングの前
に、サファイア基板およびMgO基板は溶剤洗浄、HC
lによるエッチング、脱イオン水によるリンスを行い、
最後にN2 中にてエタノールのスピンコーティングによ
って乾燥した。
たO2 雰囲気中で10℃/secにて昇温して300℃
で保持した後、700℃に保持し、最後に電気炉の電源
を切って冷却した。得られた強誘電体薄膜素子につい
て、X線回折による解析を行ったところ、図5および図
6に示すX線回折パターンのように、サファイアの(0
01)面上に得られたエピタキシャルLiTaO3 薄膜
は(001)面による回折ピークのみを示し、MgO
(100)面上に得られたエピタキシャルKNbO3 薄
膜は(100)面による回折ピークのみを示した。それ
ぞれの屈折率はバルク単結晶と同様の値を示した。さら
に、得られたエピタキシャルLiTaO3 薄膜およびK
NbO3 薄膜の表面をSEMによって観察したところ、
実施例1と同様に薄膜には細孔がみられず、また表面が
平滑であった。
およびTi(O−i−C3 H7 )4 を用いてPTとPb
(Zr0.53Ti0.47)O3 (PZT)の前駆体溶液を得
た。すなわち、これらをモル比でPb:Zr:Ti=
1.00:0.52:0.48にて2−メトキシエタノ
ールに溶解し、6時間の蒸留を行ったのち18時間の還
流を行った。最終的にPb濃度で0.5Mの前駆体溶液
を得た。以上の操作はすべてN2 雰囲気中にて行った。
この前駆体溶液を実施例1と同様にして洗浄とエッチン
グをしたMgO(100)基板に室温N2 雰囲気中にて
2000rpmでスピンコーティングを行った。スピン
コーティングされた基板を、50℃/secにて昇温
し、加湿O2 雰囲気中で350℃にて熱分解を行った。
その後、基板を700℃にて加熱することによりPZT
薄膜をエピタキシャルでペロブスカイト単一相として結
晶化させた。得られたPZT薄膜は、図7に示すX線回
折パターンのように、(100)面による回折ピークの
みを示した。屈折率はバルク単結晶と同様の値を示し
た。さらに、得られたエピタキシャルPZT薄膜の表面
を、実施例1と同様にSEMによって観察したところ、
薄膜には細孔が全くみられず、また表面が極めて平滑な
ためにSEMによって表面を観察することは困難であっ
た。
ない有機金属化合物溶液を用い、かつ高速昇温による熱
処理および結晶化を行うので、得られた強誘電体薄膜素
子は、表面が光学的に平滑、かつ透明であり、高い屈折
率を持ち、さらにエピタキシャル性の酸化物強誘電体薄
膜を有している。したがって、本発明によれば、光導波
路等を用いた電気光学素子に利用可能な強誘電体薄膜素
子を短時間に得ることが可能である。また、本発明によ
れば、精密な化学組成制御、分子レベルの均一性、プロ
セスの低温化、大面積化、低設備コスト等の面で利点が
ある。
ピタキシャル薄膜を有する強誘電体薄膜素子の模式的断
面図である。
晶薄膜を有する強誘電体薄膜素子の模式的断面図であ
る。
・グレイン構造を持つエピタキシャル薄膜を有する強誘
電体薄膜素子の模式的断面図である。
結晶基板上に得られたエピタキシャルLiNbO3 薄膜
のX線回折スペクトル図である。
結晶基板上に得られたエピタキシャルLiTaO3 薄膜
のX線回折スペクトル図である。
基板上に得られたエピタキシャルKNbO3 薄膜のX線
回折スペクトル図である
基板上に得られたエピタキシャルPZT薄膜のX線回折
スペクトル図である。
ピンホール、23…細孔。
Claims (8)
- 【請求項1】 金属アルコキシドと80℃以上の沸点を
有するアルコールとの置換反応によって得られ、かつ加
水分解していない有機金属化合物前駆体を、単結晶基板
上に塗布して有機金属化合物前駆体の薄膜を形成し、次
いで該薄膜を熱分解処理した後、熱分解処理とは異なる
温度で結晶化処理を行うことにより、エピタキシャルの
透明な酸化物強誘電体薄膜を形成することを特徴とする
エピタキシャル強誘電体薄膜素子の作製方法。 - 【請求項2】 前記80℃以上の沸点を有するアルコー
ルが、(CH3 )2CHOH、CH3 (C2 H5 )CH
OH、(CH3 )2 CHCH2 OH、C4 H9 OH、
(CH3 )2 CHC2 H4 OH、CH3 OCH2 CH2
OH、C2 H5OCH2 CH2 OHおよびC4 H9 OC
H2 CH2 OHから選択されるものである請求項1記載
のエピタキシャル強誘電体薄膜素子の作製方法。 - 【請求項3】 前記アルコールが、CH3 OCH2 CH
2 OHである請求項2記載のエピタキシャル強誘電体薄
膜素子の作製方法。 - 【請求項4】 有機金属化合物前駆体が、常圧での沸点
が80℃以上である溶媒に溶解されている請求項1記載
のエピタキシャル強誘電体薄膜素子の作製方法。 - 【請求項5】 有機金属化合物前駆体の薄膜の熱分解処
理が、1〜500℃/秒の昇温速度で基板を急速加熱
し、100〜500℃の温度範囲で塗布層を熱分解させ
ることよりなる請求項1記載のエピタキシャル強誘電体
薄膜素子の作製方法。 - 【請求項6】 有機金属化合物前駆体の薄膜の熱分解処
理を、酸素を含む雰囲気中にて行う請求項1記載のエピ
タキシャル強誘電体薄膜素子の作製方法。 - 【請求項7】 有機金属化合物前駆体の薄膜の結晶化処
理が、1〜500℃/秒の昇温速度で基板を急速加熱し
て該薄膜を熱分解させ、続いて熱分解された塗布層を3
00〜1200℃の温度範囲で結晶化させることよりな
る請求項1記載のエピタキシャル強誘電体薄膜素子の作
製方法。 - 【請求項8】 有機金属化合物前駆体の薄膜の結晶化処
理を、酸素を含む雰囲気中で、酸素を含まない雰囲気中
で、または酸素を含む雰囲気に続いて酸素を含まない雰
囲気中で行う請求項1記載のエピタキシャル強誘電体薄
膜素子の作製方法。
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JP17089293A JP3235279B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | エピタキシャル強誘電体薄膜素子の作製方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0778508A JPH0778508A (ja) | 1995-03-20 |
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1993
- 1993-06-18 JP JP17089293A patent/JP3235279B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Materials Letters,Vol.10,No.7,8(1991)p.348−354 |
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