JP3234163B2 - 盗難防止タグ - Google Patents
盗難防止タグInfo
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Description
止するために商品に固定して使用される盗難防止タグに
関し、特に、取り扱い中の誤動作の防止ができるものに
関する。
れ、盗難者が商品から剥がしたり、接続されているケー
ブルを切断して持ち出したりすると警報音が鳴動する形
式の盗難防止タグがある。このような盗難防止タグは、
小さな筺体の内部に電源電池、ブザー等の警報装置、こ
れらを接続する警報回路が形成された回路基板、盗難を
検知するための検出スイッチ等を収納したものである。
回路基盤からは、さらに、ループ状のケーブルが筐体の
外へと延びており、このケーブルを商品展示棚などに結
合させるようになっている。
ッチが用いられており、このプッシュスイッチの作動棒
が盗難防止タグを商品に固定する固定面から突出するよ
うに取り付けられ、この固定面を両面テープによって商
品に貼り付け、プッシュスイッチを押し込んだ状態にし
ておく。万引きをしようとする者が、この盗難防止タグ
を商品から剥がし取ると、プッシュスイッチが突出して
警報ブザーが鳴動し、店の者に知らせることができる。
また、盗難防止タグを付けたままケーブルを切断して持
ち出そうとしても、ケーブルの切断を検知して警報を発
することができる。さらに、商品にこの盗難防止タグを
付けたままで店外に持ち出そうとすると、店の出口に設
けられたゲートが常時、特定の波長の電波を発するよう
になっていて、盗難防止タグがこの電波をキャッチし、
警報を発するようになっているものもある。
を示す図である。同図において、筺体1はプラスチック
等からできており、内部には電源となる電池2、プリン
ト配線基板からなる警報回路3、警報装置4としてのブ
ザーがあり、これらの他に、警報回路3の検出スイッチ
5、電源スイッチ6、及び電源スイッチの作動部材7が
取り付けられている。警報回路3からはケーブル8が筺
体1の外部に延び、筺体1の固定面1aには、両面テー
プ9が貼付されている。
穿設された孔1bから固定面1aに垂直に延びたプッシ
ュスイッチで、押し込まれた状態で警報装置4はOFF
となり、突出した状態でONとなる。ただし、一度ON
となると自己保持され、電源スイッチ6をOFFにしな
ければ、警報装置は停止しない。
されたスライドスイッチで、固定面の孔1bの近くに開
けられた別の孔1cに臨んで取り付けられている。この
孔1cは人の指が入り込めない程度の小さな孔で、ここ
からドライバ等の棒状のものを差し込んでスイッチのO
N,OFFの操作がされる。この電源スイッチ6がON
になると電源から電気が供給され、警報回路3は作動可
能な状態となる。
部材7が貫通している。作動部材7は図6(c)に示す
ように、一端側がU字状になって電源スイッチ6に摺動
自在に取り付けられており、U字状の近傍の上方には凹
部7aが形成され、この凹部7aに、電源スイッチ6の
スライドから突出したピン6aが進入している。したが
って作動部材7を図6(b)の矢印方向に押すと電源ス
イッチ6を同図の上方に移動しONにすることができ
る。電源スイッチ6をONにしたとき、作動部材7は筐
体1にそのほとんど全長を没し、つかむことができなく
なり、突出した状態、すなわち、電源スイッチ6のOF
Fの状態に戻すことができなくなる。電源スイッチ6を
OFFにするには、固定面1a側から電源スイッチ6を
直接操作してOFFにしなければならない。
る。まず、ケーブル8の図示しない先端のループ部分を
商品棚のバーなどにくぐらせてから筺体1をそのループ
内に通す。これでケーブルと商品棚とはつながった状態
となる。つぎに、両面テープ9のシールを剥がして筺体
1を図示しない商品に貼り付け固定する。
イッチ5は押し込まれ、警報装置4はOFFの状態にさ
れる。次に、指などで作動部材7を押し込むと、電源ス
イッチ6がONとなり、警報装置4が鳴動可能な状態、
すなわち、セット状態になる。
万引きしようとして盗難防止タグを商品から剥がすと、
検出スイッチ5が突出して警報装置4がONとなり、警
報ブザーがなる。そして、回路は自己保持され、検出ス
イッチ5を指で押し込んでもブザーは鳴り止まない。そ
こで、店員は万引きを知り、迅速に対応できることにな
る。
持ち出そうしていも、ケーブル8が商品棚などにつなが
れているので、ケーブルを切断しなければ持ち出せな
い。しかし、ケーブル8を切断すれば同様に警報ブザー
がなることになる。仮に、運良くケーブルを切断せず
に、しかも盗難防止タグが付いたままで、商品を持ち出
せても、店の出口に設けられたゲートから所定の周波数
の電波が発信されているので、ゲートをくぐるときゲー
トからの電波を受信して警報ブザーが鳴る。警報ブザー
を停止させるには、ドライバーの先端などを孔1cに差
し込んで電源スイッチ6をOFFにし、警報回路3への
通電をOFFにしなければならない。
止タグでは、作動部材7がプッシュ式なので、次のよう
な問題があった。すなわち、作動部材7が筐体1から突
出しているので、盗難防止タグを取り扱っているとき、
偶発的に何かに触れると簡単に作動部材7が押し込ま
れ、電源スイッチ6がONとなって警報がセットされた
状態となり易い。この状態で、また別の原因から偶発的
に検出スイッチ5が押されて放されると、警報ブザーが
鳴り出してしまうことになる。そのような誤動作が生じ
るたびに、電源スイッチをOFFにしなければならな
い。また、この盗難防止タグは、電池を電源としてい
る。一方、警報ブザーは連続音なので、鳴動させると、
当然に電池の寿命が短くなる。
もので、誤動作を起こさない盗難防止タグを提供するこ
とを目的としている。また、本発明は、上記の目的に併
せて電池の寿命を延ばすことのできる盗難防止タグを提
供することを目的としている。
めに本発明は、電源と、警報装置と、電源と警報装置と
を接続する警報回路と、これらを収容する筺体とを有
し、該筺体を商品に固定して用いる盗難防止タグにおい
て、上記警報回路に、筺体の固定面に突出状態で設けら
れ上記警報装置を作動するプッシュ式の検出スイッチ
と、スライド式の電源用のスイッチとを設け、該電源ス
イッチの操作部材が、上記筺体の上記固定面以外の表面
から操作可能に設置されるとともに可撓性のロッキング
アームを有し、上記電源スイッチがONのときに上記ロ
ッキングアームと係合して操作部材のOFF側への移動
を阻止する突起を筺体側に形成し、筺体外部から該突起
とロッキングアームとの係合を解除可能としたことを特
徴としている。
キングアームとの係合を解除可能としり、上記筺体の固
定面に、該突起とロッキングアームとの係合を解除する
解除アームを設けたり、上記操作部材を筺体の表面から
凹んだ状態に取り付けたり、上記警報回路が、上記警報
装置を断続的に作動させるための発振回路を備えたりし
た構成とすることができる。
たがって説明する。図1は本発明の盗難防止タグの斜視
図、図2はブロック図、図3は内部構成を示す図であ
る。
は、従来例で説明したのと基本的には同じ構成で、筺体
1の内部には、電池2、警報回路3、警報装置4などを
組み込んだものである。図1において符号4aで示す筺
体1に開けられた細長い複数の孔は、警報装置4のスピ
ーカ部を示す。
出回路3a、パルス発生回路3b、及びブザー発信回路
3cが組み込まれている。検出回路3aは、ケーブル8
の切断と、検出スイッチ5のOFFとを検知する回路で
ある。ブザー発信回路3cは、警報装置4の作動をさせ
るもので、検出回路3aで検出スイッチ5のOFFかケ
ーブル8の切断を検知したことを受け、パルス発生回路
3bの指示通りに間欠的にブザーを鳴らすものである。
パルス発生回路3bについては、後述する。筺体1の固
定面には、粘着式の両面テープ9が貼付されている。
ライドスイッチで、しかも、その操作部材11が、筺体
1の表面から凹んだ位置に取り付けられたことを特徴と
している。すなわち、筺体1の上面に孔1dを穿設し、
この孔1dに臨むように電源スイッチ10のON,OF
Fを行う操作部材11を取り付けている。孔1dは人の
指先が入り込めない大きさとなっていて、操作部材11
の操作は、孔1dから細いドライバなどの棒を挿入して
行われる。図3(a)は、電源スイッチ10がOFFの
状態を示している。
ット状態にする電源スイッチ10をスライドスイッチと
したので、従来例の操作部材7がなくなり、盗難防止タ
グを取り扱い中に誤って操作部材7を押し込んで回路を
ONにしてしまうことが無くなった。
大きさを有し、その底面側には、可撓性のロッキングア
ーム11aが設けられている。ロッキングアーム11a
の先端部には操作部11bが、また、中間には係止部1
1cが形成されている。そして、筺体1の底面には、ロ
ッキングアーム11aと対向するように、解除アーム1
2と、突起13とが形成されている。解除アーム12
は、通常の状態では、その先端が筺体1の固定面より若
干下方に突出してもよいが、突出高さHは、両面テープ
9の厚さを越えないようにした方がよい。
源スイッチ10の操作部材11がOFFの位置にある状
態を示している。この状態では、ロッキングアーム11
aの係止部11cと筺体1の底面の突起13とは係合し
ておらず、操作部材11は同図の右方のONの位置に移
動することができる。
する。まず、図3(a)の状態からケーブル8で図示し
ない陳列棚に設けられた固定バーを取り巻き、ケーブル
8先端のループに筺体1をくぐらせてその輪の中に固定
バーが入るようにする。つぎに、両面テープ9の剥離紙
を剥がして筺体1を商品の所定の位置に貼り付ける。こ
れによって検出スイッチ5は押し込まれ、図2に示すよ
うにスイッチオンの状態となる。
ら操作部材11の丸い窪みに棒を挿入し、図3(a)の
右方に操作部材11を動かすと、ロッキングアーム11
aの係止部11cが突起13に乗り上げ、図4の仮想線
に示すようにロッキングアーム11aの先端が上方に変
位し、やがて係止部11cが突起13を乗り越え、実線
で示す位置に達し、電源スイッチ10はONとなる。係
止部11cは突起13と係合して孔1dから挿入した棒
で操作部材11をOFF位置へ復帰させようとしても復
帰しなくなる。以上でセットは完了である。
防止タグを商品から剥がすと、検出スイッチ5が突出し
てONとなり、警報が鳴動する。ケーブル8を切断して
盗難防止タグをつけたまま持ち去ろうとしても、警報が
鳴動する。鳴動した警報を停止させるには、電源スイッ
チ10をOFFにする必要があるが、それには、解除ア
ーム12の先端を図4の上方に押し上げ、係止部11c
と突起13との係合を解除し、解除した状態から棒を孔
1dに挿入して操作部材11を移動して行う。このと
き、解除アーム12の先端12aを傾斜面とし、操作部
11bの先端に同方向の傾斜面11dを形成しておけ
ば、解除と同時に操作部材11をOFFの方向に若干量
だけ動かすことができ、次のOFF位置への移動をさせ
易くなる。
除アーム12に相当する部分に孔を穿設し、ここから棒
等を挿入してロッキングアーム11aの先端の操作部1
1bを押し上げ、係止部11cと突起13との係合を解
除することとしてもよい。また、図1の実施例では、操
作部材11を筺体1の孔1d内に凹んだ状態で取り付け
ているが、操作部材11を筺体1の表面から突出するよ
うに取り付けてもよい。ただし、図1の実施例のよう
に、筺体1の表面から凹むようにした方が、確実に誤動
作を防止できる。
る。このパルス発生回路3bは、警報装置4の動作時間
を間欠的にするもので、従来の盗難防止タグには設けら
れていなかったものである。図5はこの発振回路3bの
詳細な構成を示す。図5の左端の端子は、図3(c)の
検出回路3aに接続され、右端はブザー発信回路3cを
経て警報装置4に接続されている。
1,22,23を直列に接続し、図5の右端のNAND
回路23の出力を2つの直列抵抗R1,R2を介して左
端のNAND回路の一方の入力端子に接続し、NAND
回路22,23の中間と抵抗R1,R2の中間とをコン
デンサCを介して接続し、左端のNAND回路21の他
方の入力端子をバイパスして抵抗R3を介して接地した
構成である。そして、右端のNAND回路の出力側に警
報装置4を接続している。
ンサCの容量をそれぞれ適当に選定することにより、断
続的に作動する警報装置4の作動時間(鳴動時間の長さ
と非鳴動時間の長さ)を自由に設定することができる。
り、そのために電池の消費量が大きく、寿命が短かっ
た。それに対し、本発明の実施例では、警報回路4に発
振回路3bを接続したので、警報音を断続的に鳴動させ
ることができ、電池の消費量を小さくして盗難防止タグ
の寿命を延ばすことができるようになった。
盗難防止タグにおいて、筺体の固定面に突出するプッシ
ュ式の検出スイッチと、スライド式の電源用のスイッチ
とを設け、電源スイッチの操作部材が、上記筺体の上記
固定面以外の表面から操作可能な状態に設置されるとと
もに可撓性のロッキングアームを有し、上記筺体側には
上記電源スイッチがONのときに上記ロッキングアーム
と係合して操作部材のOFF側への移動を阻止する突起
を形成し、筺体外部から該突起とロッキングアームとの
係合を解除可能としたので、盗難防止タグの取り扱い中
の誤動作を防止することができるようになった。また、
筺体の上記固定面から上記突起とロッキングアームとの
係合を解除可能としたり、上記筺体の固定面に、該突起
とロッキングアームとの係合を解除する解除アームを設
けた構成とすれば、万引きしようとする者が商品に貼り
付けられた状態のままで電源スイッチをOFFにするこ
とを防止できる。
り付けると、さらに確実な誤動作の防止ができる。警報
回路に発振回路を付加し、警報装置の作動時間を断続的
にすれば、盗難防止タグの寿命を延ばすことができる。
(b)のA−A断面図、(b)は盗難防止タグの底面
図、(c)は(b)のC−C断面図である。
は固定面を上方にした断面図、(b)は底面図、(c)
は(b)のD−D線から見た操作部材の図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 電源と、警報装置と、電源と警報装置と
を接続する警報回路と、これらを収容する筺体とを有
し、該筺体を商品に固定して用いる盗難防止タグにおい
て、上記警報回路に、筺体の固定面に突出状態で設けら
れ上記警報装置を作動するプッシュ式の検出スイッチ
と、スライド式の電源用のスイッチとを設け、該電源ス
イッチの操作部材が、上記筺体の上記固定面以外の表面
から操作可能に設置されるとともに可撓性のロッキング
アームを有し、上記電源スイッチがONのときに上記ロ
ッキングアームと係合して操作部材のOFF側への移動
を阻止する突起を筺体側に形成し、筺体外部から該突起
とロッキングアームとの係合を解除可能としたことを特
徴とする盗難防止タグ。 - 【請求項2】 上記筺体の上記固定面から上記突起とロ
ッキングアームとの係合を解除可能としたことを特徴と
する請求項1記載の盗難防止タグ。 - 【請求項3】 上記筺体の固定面に、該突起とロッキン
グアームとの係合を解除する解除アームを設けたことを
特徴とする請求項1記載の盗難防止タグ。 - 【請求項4】 上記操作部材を筺体の表面から凹んだ状
態に取り付けたことを特徴とする請求項1から3のいず
れかに記載の盗難防止タグ。 - 【請求項5】 上記警報回路が、上記警報装置を断続的
に作動させるための発振回路を備えたことを特徴とする
請求項1から4のいずれかに記載の盗難防止タグ。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26163196A JP3234163B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 盗難防止タグ |
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JPH10105837A JPH10105837A (ja) | 1998-04-24 |
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Family Applications (1)
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JP26163196A Expired - Fee Related JP3234163B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 盗難防止タグ |
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DE102013003312A1 (de) * | 2013-02-28 | 2014-08-28 | Deutsche Telekom Ag | Alarmvorrichtung |
JP6580327B2 (ja) * | 2015-01-19 | 2019-09-25 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 電池式警報器 |
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1996
- 1996-10-02 JP JP26163196A patent/JP3234163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10105837A (ja) | 1998-04-24 |
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