JP3232434U - 板状体の収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納したガラス板等の板状体を安定して収納し、搬送時の振動や衝撃による欠陥の発生を抑えることが可能な板状体の収納容器を提供する。【解決手段】複数枚のガラス板を積層状態で収納するための収納容器11であって、台座13と、台座13の上部に配置され、ガラス板を積層した板状体積層物が載置される載置台15と、台座13と載置台15との間に設けられ、載置台15の荷重を吸収する複数の荷重吸収部100と、を備える。【選択図】図6

Description

本考案は、板状体の収納容器に関する。
近年、液晶ディスプレイ用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板等のFPD(Flat Panel Display)用ガラス基板は大型化のニーズが高まっている。このような大型のガラス板は、収納容器に積層されて収納された状態で保管・搬送される(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−153395号公報
上記のような大型のガラス板を積層させて収納する収納容器としては、収納したガラス板が搬送時の振動や衝撃によって欠けや割れといった欠陥が生じることを避けるために、安定して搬送できることが求められている。
そこで本考案は、収納したガラス板等の板状体を安定して収納し、搬送時の振動や衝撃による欠陥の発生を抑えることが可能な板状体の収納容器を提供することを目的とする。
本考案は下記構成からなる。
複数枚の板状体を積層状態で収納するための収納容器であって、
台座と、
前記台座の上部に配置され、前記板状体を積層した板状体積層物が載置される載置台と、
前記台座と前記載置台との間に設けられ、前記載置台の荷重を吸収する複数の荷重吸収部と、
を備える、
板状体の収納容器。
本考案の板状体の収納容器によれば、収納したガラス板等の板状体を安定して収納し、搬送時の振動や衝撃による欠陥の発生を抑えることができる。
板状体積層物が収納された本実施形態に係る収納容器の斜視図である。 ガラス板と合紙とを交互に積層させた板状体積層物の縁部における概略断面図である。 収納容器の斜視図である。 収納容器の裏面側から視た斜視図である。 収納容器の平面図である。 収納容器の長辺側から視た側面図である。 収納容器の短辺側から視た側面図である。 係止レールが設けられた台座の上部枠部における下方から視た斜視図である。 係止レールを示す図であって、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は端面側から視た正面図である。 コーナキャップを示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は後面図、(D)は正面図である。 コーナキャップが設けられた台座の上部枠部の角部における斜視図である。 収納容器のコンテナへの積み込み時の状態を示す概略平面図である。 台座に設けられたラベル用プレートを示す図であって、(A)は斜視図、(B)は正面図である。 台座の角部に立設された支柱の斜視図である。 支柱が立設された台座の角部における平面図である。 載置台の分解斜視図である。 載置台に装着された押さえ部材の概略側面図である。 載置台における押さえ部材の装着箇所を示す側面図及び一部の拡大図である。 荷重吸収部及び伸長吸収部の設置位置を示す台座の平面図である。 荷重吸収部の断面図である。 緩衝部材を示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図である。 伸長吸収部の断面図である。 図19におけるA−A断面図である。 図19におけるB−B断面図である。 図19におけるC−C断面図である。 図19におけるD−D断面図である。 図19におけるE−E断面図である。 図19におけるF−F断面図である。 図19におけるG−G断面図である。
以下、本考案の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る板状体の収納容器11は、板状体積層物1を収納する。板状体積層物1は、その上面側が保護シート5によって覆われて保護される。
板状体積層物1は、複数枚の板状体を積層させた積層物である。本例では、板状体は、平面視矩形状に形成されたガラス板Gであり、収納容器11は、複数枚のガラス板Gを積層状態で収納する。収納容器11は、例えば、第8.6世代サイズ(長辺2600mm、短辺2250mm)の大型サイズのガラス板Gを収納する。ガラス板Gの厚さは、例えば、0.3mm以上0.7mm以下である。このような大型のガラス板Gが複数枚積層されて収納される収納容器11は、運搬車両(例えばトレーラーやトラック)の荷台に載置されて運搬される。
図2に示すように、ガラス板Gは、合紙3を介して互いに重ね合わされて積層される。合紙3は、ガラス板Gよりも大きな面積を有する矩形状に形成されている。これにより、合紙3は、その縁部がガラス板Gの縁部からはみ出すようにガラス板Gの間に介在される。
ガラス板Gは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やOLED(Organic Light-Emitting Diode)等のフラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)用に使用される無アルカリガラス系材料からなる。
合紙3は、例えば平滑度18秒以下(JIS P 8119,1976)の粗面を有する。合紙3の樹脂分がガラス板Gに転写されてガラス面に紙肌模様、焼け、汚れ等が生じないように接触面積の小さな紙質が選択される。更に合紙3の樹脂分は、0.05質量%以下(JIS P 8205,1976)である。上述した紙面粗さとの複合効果によりガラス板G自体の品質に悪影響を及ぼさない紙質が選択される。
図3〜図7に示すように、収納容器11は、主として、台座13と、載置台15と、複数の押さえ部材17とから構成されており、台座13及び載置台15は、それぞれ平面視長方形状に形成されている。載置台15は、台座13の上部に重ねて配置されており、この載置台15の上面に板状体積層物1が載置される。
押さえ部材17は、本例では8つ設けられており、収納容器11の各長辺側11A及び各短辺側11Bのそれぞれに2つずつ設けられている。押さえ部材17は、それぞれ載置台15の側面に着脱可能とされている。
台座13は、例えば、アルミニウム製の角材21を接合させて枠状に構成されている。台座13は、上部枠部22と、下部枠部23とから構成されており、下部枠部23に対して上部枠部22が全周にわたって外方へ僅かに張り出している。収納容器11は、それぞれの長辺側11Aにおける台座13の下部枠部23に、フォークリフトのフォークが挿通可能なフォーク孔24が一対ずつ形成されている。
また、台座13には、その下面に、支持枠25が設けられている(図4参照)。この支持枠25は、ステンレス製の角パイプ26を接合して矩形の枠状に構成したもので、角材21からなる台座13の下部に接合されている。この支持枠25を構成する角パイプ26は、幅75mm、高さ45mm、肉厚2mmであり、幅75mmの面が地面に当接する向きに取り付けられている。収納容器11は、地面上に載置させた際に、台座13の下部の支持枠25が地面に接する。このように、地面に接する接地部分にステンレス製の角パイプ26からなる支持枠25を設けることにより、軽量化のためにアルミニウム製の角材21から構成した台座13の下部の耐久性を高めて損傷を抑制することができる。
また、台座13の上部枠部22には、その四隅における下面側に、係止レール31が固定されている(図4参照)。図8に示すように、係止レール31は、その長手方向が収納容器11の長辺方向に沿うように配置されている。
図9(A)〜図9(C)に示すように、係止レール31は、いわゆるエアラインレールであり、固定板部32と、固定板部32の両縁部から立ち上げられた側板部33と、それぞれの側板部33の縁部から互いに近接する方向へ突出する複数の係止片34とを有している。係止片34は、互いに対向した位置に形成されており、係止レール31の長手方向に同一ピッチで配置されている。この係止レール31には、側板部33同士の間へ挿し込んだ図示しない専用の端末器具の固定片が係止片34に係止される。これにより、係止レール31に端末器具が固定される。この端末器具には、結束ロープが緊結される。収納容器11は、例えば、トラックの荷台に載せられた状態で、係止レール31に係止させた緊結ロープ(図示略)をトラックの荷台に緊結することにより、荷台上に固定される。なお、専用の端末器具は、種類によって耐荷重(破断強度)が異なり、必要に応じた耐荷重のものを選定すればよい。
台座13は、上部枠部22の角部における長辺側11Aに、コーナキャップ40が取り付けられている。このコーナキャップ40は、例えば、ナイロン66またはナイロン6などの樹脂から成形されており、白色または乳白色とされている。
図10(A)〜図10(D)に示すように、コーナキャップ40は、板状に成形された本体部41と、この本体部41の後端に形成された嵌合部42とを有している。本体部41は、一方の面が上部枠部22への取付面43とされており、この取付面43には、係合部44が形成されている。また、本体部41は、取付面43と反対側の外面がガイド面45とされている。ガイド面45は、側面視において先端へ向かって取付面43側へ傾斜されている。また、本体部41は、その先端に、側面視円弧状の面取り部46を有している。なお、面取り部46は、側面視円弧状に限らずテーパ形状であってもよい。また、本体部41には、表裏に貫通する2つの座ぐり孔47が形成されている。
図11に示すように、コーナキャップ40は、上部枠部22に対して、長辺側11Aの角材21に嵌合部42を嵌合させるとともに、短辺側11Bの角材21に係合部44を係合させるように装着される。そして、本体部41に形成された座ぐり孔47へボルト(図示略)を挿し込み、短辺側11Bの角材21に形成されたネジ孔へねじ込むことにより、上部枠部22の角部に取り付けられる。
図12に示すように、収納容器11は、輸送する際に、輸送用のコンテナに搭載される場合がある。具体的には、収納容器11を端面側11Bからコンテナへ送り込んで載置させる。このとき、大型のガラス板Gを収納する収納容器11では、コンテナの側壁48に対して大きなクリアランスが確保できないことがある。例えば、収納容器11とコンテナの側壁48とのクリアランスCrは、片側で13mm程度になることがあり得る。そのような場合に、フォークリフト等を用いて収納容器11をコンテナに収容するには操縦者に高い技術が要求される。
本実施形態に係る収納容器11には、その角部に面取り部46を有するコーナキャップ40が装着されているので、収納容器11がコンテナの側壁48に接触したとしても、収納容器11は、コンテナの側壁48の間へ円滑に導かれる。また、コーナキャップ40のガイド面45がコンテナの側壁48に摺接することで、収納容器11が側壁48の間へガイドされる。しかも、コーナキャップ40は、樹脂製あるので、コンテナの側壁48への接触時の衝撃が良好に吸収される。
収納容器11のそれぞれの短辺側11Bにおける台座13には、ラベル用プレート50が設けられている。このラベル用プレート50は、短辺側11Bにおける台座13の幅方向の中央位置に設けられている(図3及び図7参照)。
図13(A)及び図13(B)に示すように、ラベル用プレート50は、矩形状の板材からなるもので、台座13の上面に立設されている。このラベル用プレート50は、その表面に、ラベルLが貼付される。このラベルLには、バーコードやQRコード(登録商標)などが表示されており、これらのコードを読み取ることにより、例えば、ガラス板Gの枚数や厚みなどの板状体積層物1の情報の読み取りが可能とされている。このラベル用プレート50には、その下端近傍に、表示線51が設けられている。この表示線51は、ラベル用プレート50の表面をけがくことにより形成されている。ラベル用プレート50は、表示線51の上方側が、ラベルLの貼り付け領域とされている。なお、台座13の上面は、収納容器11の下端から約271mmの高さとされており、ラベル用プレート50の貼り付け領域に貼り付けられるラベルLの下端位置は、収納容器11の下端から276mm±5mmとされている。このように、ラベルLが貼り付けられるラベル用プレート50が収納容器11のそれぞれの短辺側11Bにおける中央位置に設けられているので、このラベル用プレート50に貼り付けられたラベルLを容易に視認してガラス板Gの管理を行うことができる。
台座13には、それぞれの角部に支柱60が立設されている。これらの支柱60は、台座13の角部に設けられた角筒状の嵌合部65に嵌合されることにより台座13に装着される。
図14及び図15に示すように、支柱60には、その上端面61に、先端が先窄み形状とされた嵌合凸部62が形成されている。各支柱60の上端面61は、平坦面とされており、この平坦面からなる上端面61には、緩衝シート63が貼り付けられている。この緩衝シート63は、例えば、ゴム等の柔軟性を有するシートからなるもので、CRゴム硬度90±5のものが用いられる。また、台座13の角部には、その裏面側に、嵌合凹部64が形成されている(図4参照)。
収納容器11は、例えば、輸送車両によって輸送される際に、輸送車両の荷台上において上下に積み重ねられて載置される。このように、複数段に積み重ねる際に、上段側の収納容器11の嵌合凹部64に下段側の収納容器11の支柱60の嵌合凸部62が嵌合されて位置決めされるとともに、上段側の収納容器11の嵌合凹部64の縁部が下段側の収納容器11の緩衝シート63が貼り付けられた支柱60の上端面61に載置される。これにより、複数の収納容器11が上下方向に間隔をあけて重ねられる。
支柱60は、板状体積層物1が載置される載置台15の短辺側11Bに配置されている(図5参照)。支柱60は、平面視において、長方形状に形成されており、その長辺方向が載置台15の短辺に沿って配置されている。この支柱60の上端に形成された嵌合凸部62は、支柱60における載置台15側の長辺に寄った位置に形成されている。嵌合凸部62は、支柱60を断面視において長辺の長さで正方形状とした場合の中心に配置されている。つまり、支柱60は、断面視において長辺の長さで正方形状とした場合の中心に嵌合凸部62が配置され、このように、嵌合凸部62を配置させた場合において、載置台15側を除去して断面視長方形状とされている。これにより、台座13の上方における長辺方向へのスペースが広げられている。したがって、例えば、収納容器11に収納させるガラス板Gを第8.5世代サイズ(長辺2500mm、短辺2200mm)から第8.6世代サイズ(長辺2600mm、短辺2250mm)にサイズアップさせた際にも無理なく収納可能とされている。具体的には、ガラス板Gのサイズが第8.5世代サイズの場合、ガラス板Gを載置する載置台15の長辺は2500mmであるが、ガラス板Gが第8.6世代サイズになると、載置台15の長辺は2600mmとなる。そのため、第8.5世代サイズのガラス板Gを収容する場合、支柱60を略正方形とし、その中心に嵌合凸部62を形成すればよい。これに対して、第8.6世代サイズのガラス板Gを収容する場合、載置台15の長辺のサイズを大きくするのに伴い、嵌合凸部62の位置を変更せずに支柱60における載置台15側の一部を除去することで略長方形としている。このため、嵌合凸部62が支柱60の一方の長辺側に寄った位置に配置されることとなる。
図16に示すように、載置台15は、躯体71と、2枚の面板72とを有している。躯体71は、例えば、アルミニウム製の角材73を接合させて枠状に構成されている。この躯体71は、その周囲に側面板74が固定されている。面板72は、躯体71の上面に並べて貼り合わされたもので、平面視矩形状の板状に形成されている。面板72は、例えば、アルミニウムプレートの表面に弾性を有する樹脂プレートを、例えば、両面接着テープによって貼り付けることにより構成されている。これらの面板72は、躯体71に対して、長手方向に並べて配置されている。載置台15は、躯体71の上部に貼り付けられた面板72の上面が載置面75とされており、この載置面75に板状体積層物1が載置される。
図7に示すように、載置台15は、その上面の載置面75が、短辺方向に沿って凹状に湾曲されている。そして、載置台15の載置面75の高さは、短辺方向の中央位置15Aが、短辺方向の両端位置15Bに対して18.5mm低くされている。このように、載置面75を凹状に湾曲させたことにより、載置面75に載置させたガラス板Gの横ずれを抑えることができる。これにより、輸送時に振動が付与されたとしても、ガラス板Gに横ずれを生じさせることなく安定して輸送することができる。
図3に示すように、押さえ部材17は、収納容器11の各長辺側11A及び各短辺側11Bのそれぞれに2つずつ設けられており、それぞれ載置台15の側面に着脱可能とされている。押さえ部材17は、例えば、金属板から形成されている。押さえ部材17は、それぞれ2つのクランパ80を有しており、これらのクランパ80によって載置台15の側面板74にクランプされて固定される。
押さえ部材17は、収容容器11にネジ止めされていてもよい。ネジ止めする場合、例えば収容容器11に雌ネジとなるポップナットを取り付けてもよい。雄ネジとしては、例えば蝶ネジを用いることができる。
図17に示すように、押さえ部材17は、側部押さえ板部81と、上部押さえ板部82とを有している。上部押さえ板部82は、側部押さえ板部81の上縁から載置台15への取付方向へ向かって屈曲されて延在されている。側部押さえ板部81は、上部近傍箇所において、載置台15への取付側へ屈曲された傾斜部81aを有している。
また、押さえ部材17は、側部押さえ板部81に側部緩衝材83が貼り付けられ、上部押さえ板部82に上部緩衝材84が貼り付けられている。これらの側部緩衝材83及び上部緩衝材84は、例えば、ゴム等の弾性を有するシートからなるもので、そのNRゴム硬度は45±10である。
押さえ部材17は、載置台15に取り付けられることにより、側部押さえ板部81が載置面75に載置された板状体積層物1の側面を押え、上部押さえ板部82が載置面75に載置された板状体積層物1の上面における縁部を押える。押さえ部材17を載置台15に取り付けることにより、輸送時等において、横ずれしようとするガラス板Gが側部押さえ板部81の側部緩衝材83に接触し、飛び跳ねようとするガラス板Gが上部押さえ板部82の上部緩衝材84に接触する。これにより、輸送時等における板状体積層物1のガラス板Gの横ずれ及び飛び跳ねが抑制される。
ここで、押さえ部材17は、載置台15に固定された状態において、側部押さえ板部81が載置面75に対して略鉛直方向に配置される。即ち、押さえ部材17は、載置面75と側部押さえ板部81とのなす角γが略直角とされる。また、押さえ部材17の側部押さえ板部81における傾斜部81aの傾斜角αは、例えば、10°である。なお、この傾斜部81aの傾斜角αは特に10°に限定されない。ただし、傾斜角αが大きすぎると、押さえ部材17を取り付けた際に、傾斜部81aが板状体積層物1に接触するおそれがあるため、傾斜角αは20°以下が好ましい。また、側部押さえ板部81に対する上部押さえ板部82の屈曲角βは、95°に設定されている。この屈曲角βは、90°以上110°以下が好ましい。屈曲角βが110°以下であることにより、例えば、輸送中にガラス板Gが跳ねたときなどに、上部押さえ板部82の上部緩衝材84によってガラス板Gの跳ねを良好に抑制できる。
また、長辺側11Aで載置台15に固定される押さえ部材17では、側部押さえ板部81の側部緩衝材83の厚さが8mmとされている。これに対して、短辺側11Bで載置台15に固定される押さえ部材17では、側部押さえ板部81の側部緩衝材83の厚さが4mmとされている。したがって、図18(A)及び図18(B)に示すように、短辺側11Bにおいて載置台15に取り付けた押さえ部材17の側部押さえ板部81の側部緩衝材83に干渉させることなく、載置台15の面板72を躯体71から張り出させることができる。これにより、載置台15における載置面75を大きくし、より大型のガラス板Gの収納が可能となる。これにより、例えば、第8.5世代サイズのガラス板Gに比べ、特に長辺の長さが大きい第8.6世代サイズのガラス板Gの板状体積層物1を無理なく収納できる。この面板72の躯体71からの張り出し寸法は、側部緩衝材83の厚さを薄くした寸法と同等の4mmとされている。
なお、長辺側11Aで載置台15に固定される押さえ部材17では、前述のように、側部押さえ板部81の側部緩衝材83の厚さが8mmとされ、載置台15における躯体71の側面と面板72の端面とが一致されている。短辺側11Bのように、躯体71から面板72が張り出していると、ガラス板Gを積層させた板状体積層物1の合紙3を側方から押えることが難しい。これに対して、長辺側11Aでは、載置台15における躯体71の側面と面板72の端面とが一致されているので、載置台15にガラス板Gを積層させた板状体積層物1の合紙3を容易に押えることができる。
図6及び図7に示すように、台座13と載置台15との間には、荷重吸収部100が設けられている。図19に示すように、荷重吸収部100は、台座13と載置台15との間の複数箇所に設けられている。本例では、荷重吸収部100は、34箇所に設けられている。これらの荷重吸収部100は、平面視において、長辺方向及び短辺方向へ間隔をあけて略均等に配置されている。
図20、図21(A)及び図21(B)に示すように、荷重吸収部100には、緩衝部材110が設けられている。この緩衝部材110は、例えば、シリコンゴム等の柔軟性を有する樹脂材料から成形されたもので、ショア硬度が25°とされている。この緩衝部材110は、円錐台形状に形成されており、円形の第1主面111と、円形の第2主面112と、これらの第1主面111と第2主面112とを繋ぐ周面113とを有している。第1主面111の直径は、第2主面112の直径よりも大きくされている。例えば、第1主面111の直径は56mmであり、第2主面112の直径は42mmである。また、緩衝部材110の第1主面111及び第2主面112には、円板状の金属プレート115,116が接着剤等によって固定されている。金属プレート115,116には、その中心に、ボルト部117,118が一体に設けられている。
図20に示すように、荷重吸収部100では、緩衝部材110は、第2主面112を上方へ向けた状態で配置されている。そして、この緩衝部材110は、第1主面111側のボルト部117がナット119によって台座13を構成する角材21に締結固定され、第2主面112側のボルト部118がナット119によって載置台15を構成する躯体71の角材73に締結固定される。
図19に示すように、台座13と載置台15との間には、荷重吸収部100とともに、複数の伸長吸収部120が設けられている。本例では、伸長吸収部120は、10箇所に設けられている。これらの伸長吸収部120は、平面視において、長辺方向及び短辺方向へ間隔をあけて略均等に配置されている。
図22に示すように、伸長吸収部120においても、緩衝部材110が設けられている。なお、この伸長吸収部120に用いられる緩衝部材110では、第2主面112だけにボルト部118を備えた金属プレート116が設けられている。
緩衝部材110は、第2主面112を上方へ向けた状態で配置されている。伸長吸収部120では、台座13を構成する角材21に、L字状のブラケット121が固定されており、緩衝部材110は、第2主面112のボルト部118がナット123によってブラケット121に締結固定されている。また、伸長吸収部120では、載置台15を構成する躯体71の角材73に、コ字状のブラケット122がボルト124及びナット125によって固定されており、このブラケット122の底板部122aの上面に緩衝部材110の第1主面111が配置されている。
図23〜図29は、台座13と載置台15との間に設けられた荷重吸収部100及び伸長吸収部120の取付状態を示している。
そして、収納容器11によれば、台座13と載置台15との間に均等に配置された荷重吸収部100の緩衝部材110によって、輸送時に台座13に付与された振動や衝撃が吸収され、載置台15への伝達が抑制される。また、台座13と載置台15との間に均等に配置された伸長吸収部120の緩衝部材110によって、輸送車両が段差等を通過することによる台座13に対する載置台15の離間方向である上方への跳ね上がりが抑えられる。これにより、載置台15の載置面75に載置された板状体積層物1のガラス板Gが振動や衝撃によって損傷するのを抑えることができる。
また、荷重吸収部100及び伸長吸収部120の緩衝部材110は、円錐台形状に形成されているので、荷重の大きさに応じて荷重の吸収量が次第に大きくされる。これにより、載置台15に対して小さな荷重から大きな荷重までの幅広い範囲の荷重を良好に吸収することができる。なお、緩衝部材110の形状としては、円錐台形状に限らず、円柱状や角柱状等であってもよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る収納容器11によれば、例えば、ディスプレイ用のガラス板Gの収納容器として優れており、ガラス板Gを安定して保管及び輸送できる。
なお、本考案は、LCD、OLED、FPD以外の電子デバイス、例えば、光学素子用ガラス基板、ガラスディスク、太陽電池等の板状体を収納する収納容器として適用できる。また、収納する板状体としては、ガラス板に限らず、例えば、金属、セラミックあるいは樹脂から成形されたものでもよい。
このように、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本考案の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 複数枚の板状体を積層状態で収納するための収納容器であって、
台座と、
前記台座の上部に配置され、前記板状体を積層した板状体積層物が載置される載置台と、
前記台座と前記載置台との間に設けられ、前記載置台の荷重を吸収する複数の荷重吸収部と、
を備える、板状体の収納容器。
上記(1)の板状体の収納容器によれば、台座と載置台との間に設けられた複数の荷重吸収部によって、輸送時に台座に付与された振動や衝撃が吸収され、載置台への伝達が抑制される。これにより、載置台に載置された板状体が振動や衝撃によって損傷するのを抑えることができる。
(2) 前記台座と前記載置台との間には、前記台座に対する前記載置台の離間方向への荷重を吸収する複数の伸長吸収部を備える、(1)に記載の収納容器。
上記(2)の板状体の収納容器によれば、台座と載置台との間に設けられた複数の伸長吸収部によって、例えば、輸送車両が段差等を通過することによる台座に対する載置台の離間方向である上方への跳ね上がりが抑えられる。これにより、載置台に載置された板状体の跳ね上がりによる振動や衝撃によって損傷するのを抑えることができる。
1 板状体積層物
11 収納容器
13 台座
15 載置台
100 荷重吸収部
120 伸長吸収部
G ガラス板(板状体)

Claims (2)

  1. 複数枚の板状体を積層状態で収納するための収納容器であって、
    台座と、
    前記台座の上部に配置され、前記板状体を積層した板状体積層物が載置される載置台と、
    前記台座と前記載置台との間に設けられ、前記載置台の荷重を吸収する複数の荷重吸収部と、
    を備える、
    板状体の収納容器。
  2. 前記台座と前記載置台との間には、前記台座に対する前記載置台の離間方向への荷重を吸収する複数の伸長吸収部を備える、
    請求項1に記載の収納容器。
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