JP3244332U - 板状体の収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置面の面積を抑えつつ、より大きなサイズの板状体を積層させて収納可能な板状体の収納容器を提供する。【解決手段】複数枚のガラス板を傾けて積層させた状態で収納する収納容器100であって、台座110と、台座110上に設けられてガラス板の下縁を支持する底板120と、台座110上に設けられてガラス板の主面を受ける背板130と、を備え、台座110は、床面と接する設置面を有するベース部113と、ベース部113上に設けられて底板120及び背板130が載置される載置板部114と、を有し、載置板部114がベース部113から側方へ張り出している。【選択図】図1

Description

本考案は、板状体の収納容器に関する。
近年、液晶ディスプレイ用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板等のFPD(Flat panel Display)用ガラス基板は大型化のニーズが高まっている。このような大型のガラス板を収納・搬送する際に用いる収納容器には、収納したガラス板が搬送時に動いて欠けや割れといった欠陥が生じることを避けるために、収納容器の台座に積層させたガラス板が動くことなく安定して搬送できることが求められる。
このようなガラス板を積層させて収納する収納容器としては、積層させたガラス板の下縁を受ける底板と、ガラス板の主面を受ける背板と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-63274号公報
ところで、より大きなサイズのガラス板等の板状体を輸送することが求められるが、そのためには、収納容器の台座を大型化する必要がある。しかし、台座における床面と接する設置面の面積が制限される場合、台座を大型化してより大きなサイズの板状体を収納させることが困難である。
そこで本考案は、設置面の面積を抑えつつ、より大きなサイズの板状体を積層させて収納可能な板状体の収納容器を提供することを目的とする。
本考案は下記構成からなる。
複数枚の板状体を傾けて積層させた状態で収納する収納容器であって、
台座と、
前記台座上に設けられて前記板状体の下縁を支持する底板と、
前記台座上に設けられて前記板状体の主面を受ける背板と、
を備え、
前記台座は、
床面と接する設置面を有するベース部と、
前記ベース部上に設けられて前記底板及び前記背板が載置される載置板部と、
を有し、
前記載置板部が前記ベース部から側方へ張り出している、
板状体の収納容器。
本考案の板状体の収納容器によれば、設置面の面積を抑えつつ、より大きなサイズの板状体を積層させて収納できる。
図1は、本考案の実施形態に係る収納容器における板状体積層物を収納した状態の正面側斜視図である。 図2は、本考案の実施形態に係る収納容器の側面図である。 図3は、本考案の実施形態に係る収納容器の正面図である。 図4は、収納容器に収納するガラス板を積層させた板状体積層物の側面図である。 図5は、本考案の実施形態に係る収納容器の裏面図である。 図6は、本考案の実施形態に係る収納容器におけるケースを装着した状態の正面側斜視図である。
以下、本考案の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の実施形態に係る収納容器100における板状体積層物1を収納した状態の正面側斜視図である。図2は、本考案の実施形態に係る収納容器100の側面図である。図3は、本考案の実施形態に係る収納容器100の正面図である。
図1~図3に示すように、板状体の収納容器100は、収納部Sを有しており、この収納部Sに板状体積層物1を収納する。
板状体積層物1は、複数枚の板状体を積層させた積層物である。本例では、板状体は、平面視矩形状に形成されたガラス板Gであり、収納容器100は、複数枚のガラス板Gを積層状態で収納する。収納容器100は、例えば、第5世代サイズ(長辺1,300mm、短辺1,000mm)、第5.5世代サイズ(長辺1,500mm、短辺1,300mm)、第6世代サイズ(長辺1,850mm、短辺1,500mm)などの大型サイズのガラス板Gを収納する。ガラス板Gの厚さは、例えば、0.3mm以上0.7mm以下である。このような大型のガラス板Gが複数枚積層されて収納される収納容器100は、運搬車両(例えばトレーラーやトラック)の荷台に載置されて運搬される。
ガラス板Gは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やOLED(Organic Light-Emitting Diode)等のフラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)用に使用される無アルカリガラス系材料からなる。
図4は、収納容器100に収納するガラス板Gを積層させた板状体積層物1の側面図である。
図4に示すように、ガラス板Gは、合紙2を介して互いに重ね合わされて積層される。合紙2は、ガラス板Gよりも大きな面積を有する矩形状に形成されている。これにより、合紙2は、その縁部がガラス板Gの縁部からはみ出すようにガラス板Gの間に介在される。
図1~図3に示すように、収納容器100は、主に、台座110と、底板120と、背板130とから構成されている。底板120及び背板130は、台座110の上部に設けられている。底板120は、板状体積層物1の下縁を支持し、背板130は、板状体積層物1の主面を受ける。
台座110は、その上面が平坦面からなる載置面111とされている。台座110は、長短複数本の鋼材を縦、横、高さ方向に接合することにより構成されている。また、台座110の前面及び後面には、フォークリフトの爪(不図示)が挿抜される開口部112が形成されている。
図5は、本考案の実施形態に係る収納容器100の裏面図である。
図5に示すように、台座110は、ベース部113と、ベース部113の上部に設けられた載置板部114とを有している。ベース部113は、収納容器100を床面に載置させた際に、床面と接する設置面113aを有している(図5における斜線領域参照)。載置板部114は、その上面が載置面111とされている。この載置板部114は、その両側部がベース部113から側方へ張り出している。これにより、載置板部114の上面の載置面111が、ベース部113の設置面113aよりも大きな面積とされている。
図1~図3に示すように、底板120は、桁材121によって台座110の載置面111の上部に固定されて支持されている。この底板120は、台座110の載置面111に対して傾けて配置されている。底板120は、上面側に板状体積層物1の下縁が載せられる。この底板120には、その上面にクッション材123が貼り付けられている。
背板130は、フレーム部材131によって台座110の載置面111の上部に支持されている。背板130は、台座110の載置面111に対して傾けて立設されている。背板130には、その前面側に板状体積層物1のガラス板Gの主面が重ね合わされる。背板130には、その前面にクッション材133が貼り付けられている。
フレーム部材131は、支柱134と、補強材135とを有している。これらの支柱134及び補強材135は、鋼材からなるもので、それぞれ複数(本例では3本ずつ)設けられており、収納容器100の幅方向に間隔をあけて配置されている。支柱134は、台座110に固定された桁材121に接合されて斜めに立設されている。補強材135は、支柱134の後方に配置されており、下端が台座110に固定されて立設されている。補強材135は、その上端が支柱134の長手方向の中間部に連結されている。これにより、斜めに立設された各支柱134が補強材135によって補強されている。また、フレーム部材131の背面側には、台座110の載置面111に立設された背面板136が設けられており、フレーム部材131の各支柱134の上端が背面板136に連結されている。
収納容器100では、板状体積層物1の下縁が載せられる底板120と、板状体積層物1のガラス板Gの主面を受ける背板130とがなす角度が90°または約90°とされている。そして、板状体積層物1は、下縁が底板120に支持され、ガラス板Gの主面が背板130に受けられることにより、斜めに立て掛けられた状態で収納容器100に収納される。このように、収納容器100では、底板120と背板130とによって収納部Sが形成されており、この収納部Sに板状体積層物1が収納される。
図1に示すように、上記の収納容器100には、底板120と背板130とから形成された収納部Sに板状体積層物1が斜めに立て掛けられた状態で収納される。この収納状態において、収納容器100には、収納した板状体積層物1の前面側に、例えば、樹脂製の白色の保護板140が重ねられ、さらに、板状体積層物1の前方側のそれぞれの角部に、樹脂製の角当て部材141が宛がわれる。
この保護板140が重ね合わされて角部に角当て部材141が宛がわれた板状体積層物1は、前面側に掛けられた複数(本例では2本)のベルト145によって収納容器100に保持される。ベルト145としては、ラッシングベルトを用いることができる。ベルト145は、一端が、フレーム部材131の一側に設けられたアイボルトやカラビナなどの締結具(図示略)にそれぞれ固定され、他端が、フレーム部材131の他側に設けられたラチェット(図示略)に引き取られて固定される。
そして、ラチェットによってベルト145を引き取って固定することにより、板状体積層物1及び保護板140がベルト145によって締め付けられる。したがって、板状体積層物1は、保護板140を介して背板130に押さえ付けられ、動きが規制された状態で収納容器100に収納される。これにより、輸送時においても、収納させた板状体積層物1の位置ずれを抑えることができる。
図6は、本考案の実施形態に係る収納容器100におけるケース150を装着した状態の正面側斜視図である。
図6に示すように、収納容器100には、ケース150が装着可能とされている。このケース150は、前面板151と、上面板152と、側面板153とを有する箱型に形成されており、収納容器100に対して前方上方から被せるように台座110上に組付けられる。このケース150を収納容器100に組付けると、ケース150の上面板152及び側面板153の後部側の縁部が背面板136の上縁及び側縁に隙間なく沿わされる。そして、このケース150を収納容器100に組付けることにより、収納容器100は、その外周がケース150及び背面板136によって覆われ、収納されている板状体積層物1が保護され、板状体積層物1へのゴミや埃の付着が抑えられる。
上述したように、上記実施形態に係る収納容器100によれば、台座110は、床面と接する設置面113aを有するベース部113上に、底板120及び背板130が載置される載置板部114を有し、載置板部114がベース部113から側方へ張り出している。したがって、設置面113aの面積が制限される状況であっても設置面113aの面積を抑えつつ、載置板部114の上面の載置面111の面積を大きくし、より大きなサイズのガラス板Gを積層させて収納できる。
なお、本考案は、LCD、OLED、FPD以外の電子デバイス、例えば、光学素子用ガラス基板、ガラスディスク、太陽電池等の板状体を収納する収納容器として適用できる。また、収納する板状体としては、ガラス板に限らず、例えば、金属、セラミックあるいは樹脂から成形されたものでもよい。
このように、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本考案の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 複数枚の板状体を傾けて積層させた状態で収納する収納容器であって、
台座と、
前記台座上に設けられて前記板状体の下縁を支持する底板と、
前記台座上に設けられて前記板状体の主面を受ける背板と、
を備え、
前記台座は、
床面と接する設置面を有するベース部と、
前記ベース部上に設けられて前記底板及び前記背板が載置される載置板部と、
を有し、
前記載置板部が前記ベース部から側方へ張り出している、
板状体の収納容器。
この構成の板状体の収納容器によれば、設置面の面積が制限される状況であっても設置面の面積を抑えつつ、より大きなサイズの板状体を積層させて収納できる。
1 板状体積層物
100 収納容器
110 台座
113 ベース部
113a 設置面
114 載置板部
120 底板
130 背板
G ガラス板(板状体)

Claims (1)

  1. 複数枚の板状体を傾けて積層させた状態で収納する収納容器であって、
    台座と、
    前記台座上に設けられて前記板状体の下縁を支持する底板と、
    前記台座上に設けられて前記板状体の主面を受ける背板と、
    を備え、
    前記台座は、
    床面と接する設置面を有するベース部と、
    前記ベース部上に設けられて前記底板及び前記背板が載置される載置板部と、
    を有し、
    前記載置板部が前記ベース部から側方へ張り出している、
    板状体の収納容器。
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