JP3230999B2 - 異形部品のハンドリング装置 - Google Patents

異形部品のハンドリング装置

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JP3230999B2
JP3230999B2 JP26829396A JP26829396A JP3230999B2 JP 3230999 B2 JP3230999 B2 JP 3230999B2 JP 26829396 A JP26829396 A JP 26829396A JP 26829396 A JP26829396 A JP 26829396A JP 3230999 B2 JP3230999 B2 JP 3230999B2
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功雄 岡村
和広 宮沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異形部品のハンドリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、異形部品のハンドリング装置(例
えば複数の異形の電子部品を回路基板に装着するハンド
リング装置等)にあっては、各々の異形部品を保持する
それぞれのハンドリングヘッドが2次元運動して、保持
した異形部品を基板の所定の位置まで移動させて装着し
ていた。例えば異形の電子部品の場合には、ハンドリン
グヘッドである挿入ヘッドが、供給装置によって所定の
位置に供給された異形電子部品を保持して所定の位置に
移動すると共に、その異形電子部品から延設されたリー
ドピンを回路基板に設けられた孔に挿入するように上下
運動する。その際に、挿入ヘッドに対向する位置に、回
路基板の裏面側へ突出するリードピンを受けるクリンチ
ヘッドが、挿入ヘッドの運動に対応して移動し、位置し
ている。これにより、異形電子部品の回路基板への実装
(移載)を好適に自動化することができる。なお、同一
の電子部品を複数個、回路基板に移載する場合には、一
つの挿入ヘッドを用い、その挿入ヘッドを回路基板上の
複数の移載位置へ移動させればよく、挿入ヘッドを多数
要しない場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
異形部品のハンドリング装置では、複数のハンドリング
ヘッドを別々に運動させることを要するため、それぞれ
に運動機構を備える必要があり、装置が複雑化すると共
に大型化するという課題があった。例えば、多数の異形
の電子部品を回路基板に挿入するハンドリング装置で
は、その異形の電子部品に対応する数の挿入ヘッドおよ
びクリンチヘッドを運動させる多数の運動機構を必要と
するため、装置が複雑化し、その装置の製造コストが高
くなるという課題があった。また、各挿入ヘッドおよび
クリンチヘッド毎に運動機構を設けるため、それらの機
構を限られた空間内に構築することが困難であり、一般
的には回路基板の搬送方向に沿って装置が大型化すると
いう課題があった。そして、各挿入ヘッド毎に設けられ
る運動機構には、一般的に異形の電子部品の挿入向きを
変更するための回転運動機能も備える必要があり、さら
に構成が複雑になるという課題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、構成を簡略化で
きると共に、小型化が可能な異形部品のハンドリング装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次の構成を備える。すなわち、本発明は、そ
れぞれが基体に固定されて配設され、該当する異形部品
を取り扱う複数のハンドリングヘッドと、前記複数のハ
ンドリングヘッドと対向する平面内で移動可能に設けら
れた移動体と、該移動体を2軸方向に移動させる2次元
運動機構と、前記移動体に装着され、移動体の移動平面
に直交する軸を中心に回転可能に設けられた回転体と、
該回転体を回転させる回転運動機構と、前記回転体に装
着され、前記複数のンドリングヘッドにより異形部品
が移載される基板を保持する基板保持部とを具備し、前
記移動体の前記回転体および前記基板保持部を保持する
部分が枠体状に形成され、前記回転体がリング状に形成
されていると共に、前記基板保持部が前記基板の両側縁
部に当接して該基板を支持 するレール状に形成されてい
ることで、基板の位置される空間が前記移動平面に直交
する方向に中空に設けられていることを特徴としてい
る。
【0006】また、前記移動体の前記回転体および前記
基板保持部を支持する部分はアーム状の支持部によって
片方持ちに支持され、前記基板を給排する供給装置およ
び/または排出装置が上下動可能に設けられ、該供給装
置および/または排出装置が下方に位置した際に、移動
体が供給装置および/または排出装置上を移動可能に配
されたことで、装置全体をより小型化することができ
【0007】さらに本発明は、それぞれが基体に固定さ
れて配設され、該当する異形部品を取り扱う複数のハン
ドリングヘッドと、前記複数のハンドリングヘッドと対
向する平面内で移動可能に設けられた移動体と、該移動
体を2軸方向に移動させる2次元運動機構と、前記移動
体に装着され、移動体の移動平面に直交する軸を中心に
回転可能に設けられた回転体と、該回転体を回転させる
回転運動機構と、前記回転体に装着され、前記複数のハ
ンドリングヘッドにより異形部品が移載される基板を保
持する基板保持部とを具備し、前記移動体の前記回転体
および前記基板保持部を支持する部分はアーム状の支持
部によって片方持ちに設けられ、前記基板を給排する供
給装置および/または排出装置が上下動可能に設けら
れ、該供給装置および/または排出装置が下方に位置し
た際に、移動体が供給装置および/または排出装置上を
移動可能に配されたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる異形部品の
ハンドリング装置の好適な実施の形態を添付図面(図
1)に基づいて説明する。10は挿入ヘッドであり、複
数が設けられている。それぞれが基体12に固定されて
配設され、該当する異形部品を取り扱う複数のハンドリ
ングヘッドとして動作する。14は移動体であり、複数
の挿入ヘッド10と対向する平面内で移動可能に設けら
れている。16は2次元運動機構であり、移動体14を
2軸方向に移動させる。移動体14はY軸駆動装置18
上をY軸方向に移動でき、Y軸駆動装置18はX軸駆動
装置20上をX軸方向に移動できるように設けられてお
り、それによって移動体14を2次元運動させることが
できる。22は回転リングであり、移動体14に装着さ
れ、移動体14の移動平面に直交する軸を中心に回転可
能に設けられた回転体として動作する。24は回転運動
機構であり、回転リング22を回転させる。26は基板
保持部であり、回転リング22に装着され、複数の挿入
ヘッド10により異形部品が移載される基板を保持する
よう、レール状に形成されている。
【0009】
【実施例】次に、本発明にかかる好適な実施例を添付図
面と共に詳細に説明する。図1は本発明による異形部品
のハンドリング装置の一実施例を示す平面図であり、図
2は図1の実施例の右側面図である。また、図3は移動
体14上に装着された回転リング22(回転運動機構2
4)と基板保持部26の詳細を示す平面図である。挿入
ヘッド10は、異形電子部品(以下、単に「電子部品」
ともいう)を保持し、その電子部品を基板(以下、「回
路基板28」という)に移載するように動作する。すな
わち、挿入ヘッド10は、供給装置によって供給された
電子部品を保持し、その電子部品から延設されたリード
ピンを回路基板に設けられた孔に挿入するように上下運
動する。なお、本実施例では、挿入ヘッド10は全体と
しては基体12に固定されているが、電子部品を保持す
るヘッド部30は、ステックフィーダー32(図2参
照)等の電子部品供給装置によって所定の位置に供給さ
れた電子部品を保持する位置と、保持した電子部品を回
路基板28に挿入する位置との間を回動動作によって往
復できるように形成されている。挿入ヘッド10の詳細
については、図6に基づいて後述する。
【0010】34はクリンチヘッドであり、図2に示す
ように挿入ヘッド10に対向する位置に回路基板28の
裏面側へ突出するリードピンを受けるように、配されて
基体12に固定されている。このクリンチヘッド34に
よって回路基板28の裏面側へ突出したリードピンの先
端を曲げるなどして、電子部品を回路基板28に好適に
実装させることができる。
【0011】移動体14は、複数の挿入ヘッド10と対
向する平面内で、X軸駆動装置20およびY軸駆動装置
18から成る2次元運動機構16によって、XY方向に
移動される。この2次元運動機構16は、X軸駆動装置
20上にY軸駆動装置18がX軸方向に移動するように
装着され、Y軸駆動装置18上に移動体14がY軸方向
に移動するように装着されている。移動体14をY軸方
向に移動させるY軸駆動装置18は、Y軸ガイド部18
a、Y軸サーボモータ18b、およびそのY軸サーボモ
ータ18bによって回転され移動体14を駆動させるボ
ールネジ(図示せず)等によって構成することができ
る。また、Y軸駆動装置18をX軸方向に移動させるX
軸駆動装置20は、X軸ガイド部20a、X軸サーボモ
ータ20b、およびそのX軸サーボモータ20bによっ
て回転されY軸駆動装置18を駆動させるボールネジ
(図示せず)等によって構成することができる。
【0012】回転リング22は、図3に示すように、移
動体14上に、その移動体14の移動平面に直交する軸
を中心に回転可能に装着されている。詳細には、移動体
14の一部を構成するアーム状の支持部14aと一体的
に設けられた、リング状の支持リング14b上に、回転
リング22が重なるように回転可能に支持されている。
36はローラであり、回転リング22の側周面に当接し
て8個が支持部14aに回転自在に配されている。この
複数のローラ36は、回転リング22が支持リング14
bによって支持された状態で自転できるように、回転リ
ング22がスライドしないようにその位置を規制してい
る。38は回転用サーボモータであり、回転リング22
を回転させる回転運動機構24の構成要素として装着さ
れている。図4(回転運動機構24の側面図)に示すよ
うに、回転用サーボモータ38によって回転するピニオ
ンギア40が、回転リング22の下面で全周に設けられ
た歯車22aに噛み合っている。これにより、回転用サ
ーボモータ38が駆動することで、回転リング22を所
望の角度回転させることができる。これにより、従来の
ように各挿入ヘッド10側に所望の角度に回転できる回
転機構を設ける必要がなく、装置の構成を簡略化でき
る。
【0013】基板保持部26は、平行に配された2本の
レール41、42を構成要素とし、装置の内側に位置す
るレール42が図1および図3の図面上において上下方
向に移動し、その2本のレール41、42の間隔を調整
可能に回転リング22上に装着されている。 なお、本
実施例では、回転リング22上にY方向に固定された支
持枠材23、23の長孔23a、23aの長手方向(Y
方向)に沿って、内側のレール42を外側(基準側)の
レール41との平行度を維持しつつ移動させ、ハンドル
44の下方に延設されたボルト部44aを、支持枠材2
3の下面にスライド可能に当接するナット45に締め付
けることによってレール42を固定し、2本のレール4
1、42の間隔を調整できるように構成されている。
【0014】46は基板位置決め具であり、断面コの字
状の2本のレール41、42に沿って送られてきた回路
基板28を所定の位置に保持する。48はストッパであ
り、送られてきた回路基板28の先端側面に当接し、そ
の位置を決める。50、51は係止部材であり、回路基
板28に設けられた位置決め用孔(本実施例の回路基板
28では、レール41側に係止部材50、51に対応す
る位置に2個設けられている)に係合するピン52(図
5参照)を備える。係合部材50のピン52は、常時は
スプリング(図示せず)によって図5に実線で示すよう
に回路基板28の位置決め用孔に係合するように付勢さ
れて位置している。そして、回路基板28が搬送される
際には、シリンダ装置54のロッド54aの突出によっ
て係合部材50が回動され、図5に二点鎖線で示すよう
にピン52の回路基板28への係合が解除される。ま
た、ストッパ48も、係合部材50にかかる回動機構と
同様の構成によって、回路基板の先端に当接する位置と
当接しない位置との間を往復動可能に設けられている。
なお、ストッパ48と係合部材50の回動時期は、回路
基板28を好適に位置決めできるように設定されればよ
く、通常は回路基板28が送られてくる際にはストッパ
48が先に回路基板の先端に当接するように回動されて
おり、その後で係合部材50が回動され、ピン52が回
路基板28の位置決め用孔に係合する。係止部材51は
軸56によって係合部材50と連動されており、係合部
材50と同一に作動する。ストッパ48および係合部材
50は基板保持部26側に設けられ、シリンダ装置54
は基体12側に設けられており、回路基板28が基板保
持部26に保持された状態で好適に移動できるのであ
る。
【0015】また、基板保持部26が回路基板28の両
側縁部に当接し、その回路基板を支持するレール状(2
本のレール41、42)に形成されていると共に、前記
移動体14の回路基板28が搭載される部分が、枠体状
(アーム状の支持部14a)に形成され、前記回転リン
グ22がリング状に形成されている。これにより、回路
基板28の位置される空間が移動体14の移動平面に直
交する方向に中空に設けられた状態となっている。従っ
て、回路基板28の種類が異なって、それに対応して挿
入ヘッドとクリンチヘッドの配置位置を変更する場合に
も問題なく対応でき、その汎用性を向上できる。
【0016】また、移動体14の回転リング22および
基板保持部26を支持する部分はアーム状の支持部14
aによって片方持ちに設けられている。そして、回路基
板28を給排する供給装置58および排出装置60が上
下動可能に設けられ、その供給装置58および排出装置
60が下方に位置した際に、移動体14が供給装置58
および排出装置60上を移動可能に配されている。それ
により、移動体14の装置内での移動範囲を拡大でき、
装置全体をより小型化することができる。
【0017】また、図1に示すように基板保持部26が
供給装置58と排出装置60の中間で一列に位置した状
態において、供給装置58および排出装置60が上方に
位置した際に、回路基板28の給排ができる状態とな
る。すなわち、供給装置の2本のレール61、62と、
基板保持部の2本のレール41、42と、排出装置の2
本のレール63、64とが、図1に示すように直線的に
連続した2本のレールとなるように位置した際、回路基
板28の給排ができる。なお、回路基板28は、供給装
置58にベルトコンベア(図示せず)で供給され、排出
装置60からベルトコンベア(図示せず)で排出され
る。
【0018】66は送り機構であり、送りアーム68が
往復動して回路基板28を押圧して間欠的に一枚ずつ送
ることができる。送りアーム68には、2つの押圧用片
部68a、68bが設けられて、図1の図面上において
右から左への一回の移動駆動によって、回路基板28を
供給装置58から基板保持部26へ移動させると共に、
基板保持部26に位置していた他の回路基板28を排出
装置60へ移動させることができる。この送り機構66
の駆動装置としては、例えば、送りアーム68の送り方
向の駆動をするシリンダ装置69と、送りアーム68の
送り方向の移動をガイドするスプライン軸70と、その
スプライン軸70を回動させて2つの押圧用片部68
a、68bが回路基板28に対して接離するよう、送り
アーム68回転させるロータリーアクチュエータ71を
備えることができる。図1に示す状態では、押圧用片部
68a、68bが回路基板の後端に当接して回路基板2
8を押圧できる状態にあり、ロータリーアクチュエータ
71によって押圧用片部68a、68bがはね上げられ
た状態では、図示しないコンベアから回路基板28を供
給装置58へ導入することができる。
【0019】次に前述した挿入ヘッド10の一実施例の
構成について図2および図6に基づいて詳細に説明す
る。72はボールネジスプラインであり、サーボモータ
74によってタイミングベルト75を介して回転ナット
76が回転されることで上下動される。すなわち、ボー
ルネジスプライン72は、後述するロータリアクチュエ
ータ76が停止していることで回転されず、上下方向に
移動しない回転ナット76の回転によって上下動する。
これにより、ボールネジスプライン72の下端に固定さ
れた電子部品を保持するヘッド部30が上下動でき、そ
のヘッド部30に保持された電子部品を回路基板28を
好適に移載することができる。
【0020】76はロータリアクチュエータであり、図
6に示すようにヘッド部30をボールネジスプライン7
2の軸心を中心に90°回動させるように駆動する。す
なわち、ボールネジスプライン72のスプラインに係合
しているタイミングプーリとロータリアクチュエータ7
6の出力軸に固定されたタイミングプーリの間にタイミ
ングベルト77が掛け渡され、ロータリアクチュエータ
76の駆動によってボールネジスプライン72が軸心を
中心に回転し、それによってヘッド部30が回動するの
である。ヘッド部30は、図6上で二点鎖線で示した位
置に回動したところで、電子部品をステックフィーダー
32から受け取って保持する。そして、ヘッド部30
は、図6上で実線で示した位置に回動したところで下動
して、電子部品を回路基板28上へ挿入するのである。
このヘッド部30は、一軸を中心にする回動運動であ
り、移動精度の向上および動作速度の高速化が可能であ
る。
【0021】次に前述した供給装置58の一実施例の構
成について図7および図8に基づいて詳細に説明する。
80は送りベルトであり、送り用モータ82によって駆
動され、その送りベルト80上に載せられた回路基板2
8を送ることができる。82は間隔調整機構であり、2
本のガイドシャフト83、83と、その2本のガイドシ
ャフト83、83に移動可能に外嵌した2本の筒状移動
体84、84と、その2本の筒状移動体84、84を連
結すると共に回路基板28の送りをガイドする一方のレ
ール62が固定された移動板部材85と、筒状移動体1
4をガイドシャフト83に固定するためのハンドル86
によって構成されている。87はストッパ装置であり、
ストッパ部88がシリンダ部89によって上昇し、図示
しないコンベアによって搬送されてくる回路基板28に
当接し、その回路基板を所定の位置に停止させるように
作動する。90はシリンダ装置であり、供給装置58を
昇降させ、上昇させた状態では回路基板28を基板保持
部26側へ送ることが可能となり、下降させた状態では
基板保持部26が上方空間で移動可能になる。また、供
給装置58を下降させた状態では、回路基板28を図示
しないコンベアから導入することができる。従って、回
路基板28を好適に待機させることができ、その供給工
程を効率化できる。
【0022】次に以上の構成からなる異形電子部品のハ
ンドリング装置の使用方法について説明する。先ず、供
給装置58および送り機構66等によって、基板保持部
26に回路基板28が供給され、その基板保持部26に
回路基板28が保持される。回路基板28は、移動体1
4の2次元運動によって、本実施例では6対ある挿入ヘ
ッド10とクリンチヘッド34に対応するそれぞれの所
定の位置へ順次に移動され、それぞれの挿入ヘッド10
によって保持された電子部品が回路基板28の所定の位
置へ挿入される。この際にステックフィーダー32の電
子部品の供給向きと、電子部品の回路基板28への挿入
向きが異なる場合には、回転リング22を回転運動機構
24によって回転させることで回路基板28を回転さ
せ、その被挿入向きを合わせる。回路基板28を回転さ
せる角度は、両方向に最大180°であり、複数が同じ
方向となる場合にはその方向の全ての電子部品の挿入が
終わるまでは回転リング22の回転角度を変化させない
で、移動体14のみの運動によって回路基板28を移動
させればよい。このようにして複数の異形の電子部品を
回路基板28に好適に挿入(移載)できると共に、回路
基板28を移動させる機構であるため、構成が簡単であ
り、装置全体をコンパクト化することが可能である。以
上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明してき
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得る
のは勿論のことである。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれが基体に固定
されて配設され、該当する異形部品を取り扱う複数のハ
ンドリングヘッドと、複数のハンドリングヘッドと対向
する平面内で移動可能に設けられた移動体と、移動体を
2軸方向に移動させる2次元運動機構と、移動体に装着
され、移動体の移動平面に直交する軸を中心に回転可能
に設けられた回転体と、回転体を回転させる回転運動機
構と、回転体に装着され 、複数のハンドリングヘッドに
より異形部品が移載される基板を保持する基板保持部と
を具備し、移動体の回転体および前記基板保持部を保持
する部分が枠体状に形成され、回転体がリング状に形成
されていると共に、基板保持部が基板の両側縁部に当接
して該基板を支持するレール状に形成されていること
で、基板の位置される空間が前記移動平面に直交する方
向に中空に設けられているので、このため、装置の構成
を簡略化できると共に、小型化が可能であり、装置の製
造コストを低減することが可能であるとともに、基板の
種類が異なって挿入ヘッドとクリンチヘッドの配置位置
を変更する場合にも問題なく対応でき、その汎用性を向
上できる。
【0024】本発明によれば、移動体の回転体および基
板保持部を支持する部分はアーム状の支持部によって片
方持ちに支持され、基板を給排する供給装置および/ま
たは排出装置が上下動可能に設けられ、供給装置および
/または排出装置が下方に位置した際に、移動体が供給
装置および/または排出装置上を移動可能に配されたこ
とで、装置全体をより小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異形部品のハンドリング装置の一
実施例を示す平面図である。
【図2】図1の実施例の右側面図である。
【図3】基板保持部が装着された状態の詳細を示す平面
図である。
【図4】回転リングの回転機構の詳細を示す側面図であ
る。
【図5】基板保持部にかかる基板位置決め具の詳細を示
す側面図である。
【図6】挿入ヘッドの詳細を示す側面図である。
【図7】供給装置の詳細を示す側面図である。
【図8】供給装置の詳細を示す正面図である。
【符号の説明】
10 挿入ヘッド 12 基体 14 移動体 16 2次元運動機構 22 回転リング 24 回転運動機構 26 基板保持部 28 回路基板 30 ヘッド部 32 ステックフィーダー 34 クリンチヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−244421(JP,A) 特開 平9−275115(JP,A) 特公 平3−47000(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 13/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが基体に固定されて配設され、
    該当する異形部品を取り扱う複数のハンドリングヘッド
    と、 前記複数のハンドリングヘッドと対向する平面内で移動
    可能に設けられた移動体と、 該移動体を2軸方向に移動させる2次元運動機構と、 前記移動体に装着され、移動体の移動平面に直交する軸
    を中心に回転可能に設けられた回転体と、 該回転体を回転させる回転運動機構と、 前記回転体に装着され、前記複数のンドリングヘッド
    により異形部品が移載される基板を保持する基板保持部
    を具備し、 前記移動体の前記回転体および前記基板保持部を保持す
    る部分が枠体状に形成され、前記回転体がリング状に形
    成されていると共に、前記基板保持部が前記基板の両側
    縁部に当接して該基板を支持するレール状に形成されて
    いることで、基板の位置される空間が前記移動平面に直
    交する方向に中空に設けられていることを特徴とする異
    形部品のハンドリング装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体の前記回転体および前記基板
    保持部を支持する部分はアーム状の支持部によって片方
    持ちに設けられ、前記基板を給排する供給装置および/
    または排出装置が上下動可能に設けられ、該供給装置お
    よび/または排出装置が下方に位置した際に、移動体が
    供給装置および/または排出装置上を移動可能に配され
    たことを特徴とする請求項1記載のハンドリング装置。
  3. 【請求項3】 それぞれが基体に固定されて配設され、
    該当する異形部品を取り扱う複数のハンドリングヘッド
    と、 前記複数のハンドリングヘッドと対向する平面内で移動
    可能に設けられた移動体と、 該移動体を2軸方向に移動させる2次元運動機構と、 前記移動体に装着され、移動体の移動平面に直交する軸
    を中心に回転可能に設 けられた回転体と、 該回転体を回転させる回転運動機構と、 前記回転体に装着され、前記複数のハンドリングヘッド
    により異形部品が移載される基板を保持する基板保持部
    とを具備し、 前記移動体の前記回転体および前記基板保持部を支持す
    る部分はアーム状の支持部によって片方持ちに設けら
    れ、前記基板を給排する供給装置および/または排出装
    置が上下動可能に設けられ、該供給装置および/または
    排出装置が下方に位置した際に、移動体が供給装置およ
    び/または排出装置上を移動可能に配されたことを特徴
    とするハンドリング装置。
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