JP3227910U - 衛生マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の靴下編機で迅速に編成できて着用心地が良好であり且つ筒編地のマスク本体を有する衛生マスクを提供する。【解決手段】横長の筒編地であるマスク本体2からなり、筒編地のマスク本体2は折り畳みによって前後編部3、5を有しており、前後編部3、5のいずれにも同様に上方および下方ゴアライン7、8をマスク本体2の二つ折り線10に沿って形成することにより、マスク本体2が平面V字形に湾曲することで着用者の顔面と自然に密接し、且つ該マスク本体の二つ折り線10の部分が丸みを有することで着用者の鼻部を圧迫することが少ない。【選択図】図4
Description
本考案は、既存の靴下編機で迅速に編成できて着用心地が良好であり且つ筒編地のマスク本体を有する衛生マスクに関する。
2019年に中国で発生した新型コロナウィルスは、2020年に全世界で感染が拡大しており、その流行を阻止することが各国の緊急課題になっている。厚生労働省による新型コロナウイルス感染症対策の基本方針では、適切な相談をせずに医療機関を受診することや感染しやすい環境に行くことを避けるだけでなく、手洗い、咳エチケット等を徹底するとともに、外出する場合にはマスクを着用することを要望している。
前記のマスクは市販の衛生マスクであればよく、比較的単純な構造であるから、既に数多くの特許や実用新案登録出願されている。例えば、特開2003−93527号および特開2019−77970号は、マスク本体と耳掛け部が一体の不織布シートからなり、マスク本体が着用者側と外側配置側との2層になっていても、マスク本体と顔面との接触を高くすると耳掛け部が内方へ引っ張られて不快感が生じやすい。また、特開平9−192247号、特開2005−34618号、実用新案登録第3200497号は、不織布製のマスク本体とは別体の耳掛け部を有し、該耳掛け部はゴム紐や平編の編物からなるので、着用者に不快感が生じないような張力に調整しやすい。
特開平9−192247号、特開2005−34618号、実用新案登録第3200497号は、いずれも独自の耳掛け部を有するけれども、特開平9−192247号では、マスク本体においてメルトブロー不織布を織編物繊維シートに着脱可能に取り付ける。特開2005−34618号のマスクは、多層構造糸で編成した編物である表地部と裏地部とを有し、該裏地部が2層以上の繊維層からなり、この繊維層として不織布シート、和紙の層などを例示する。実用新案登録第3200497号のマスクは、略台形のマスク本体を有し、該マスク本体の外側は竹繊維を主成分とする織物であり、使用者の口と接する内側は竹繊維を主成分とする編物である。
特開2005−34618号および実用新案登録第3200497号では、マスク本体に編物を使用しているけれども、前者のマスク本体は制菌加工処理された縦編み、横編みのいずれでもよく、袋体に形成してもフィルター層が交換できるように上辺部に切り込みを設ける。また、後者のマスク本体は略台形状に裁断した織地と編地からなり、織地と編地の2枚2組を重ね合わせ、台形状の底辺を4枚一緒に縫い合わせる。
特開2005−34618号のマスクは、袋体に形成した編物のマスク本体を有していても、その袋体の両端部は閉鎖されているのでフィルター層を交換するための切り込みを上辺部に設けるなど製作に手間が掛かるうえに強度が低下しやすく、且つマスク本体が平坦状であるので使用者の口との密着性が高くない。一方、実用新案登録第3200497号のマスクは、各織地と編地の底辺の両端部を湾曲させ、織地と編地の2枚2組を重ね合わせて台形状の底辺を縫い合わせてから、縫い合わせ後に左右に広げて立体状にするので使用者の口との密着性が高くても、製作工程が多くなって手間が掛かるのでコストが高くなってしまう。
本考案は、従来の衛生マスクに関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、マスク本体が筒編地であるので肌と接触した際に感触が良く、しかも着用者の顔面と自然に密接しても鼻部を圧迫することが少ない衛生マスクを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、既存の靴下編機だけを用いて迅速且つ安価に製造することができる衛生マスクを提供することである。
本考案に係る衛生マスクは横長の筒編地であるマスク本体からなる。本考案に係る衛生マスクでは、筒編地のマスク本体は折り畳みによって前後編部を有しており、前後編部のいずれにも同様に上方および下方ゴアラインをマスク本体の二つ折り線に沿って形成することにより、マスク本体が平面V字形に湾曲することで着用者の顔面と自然に密接し、且つ該マスク本体の二つ折り線部分が丸みを有することで着用者の鼻部を圧迫することが少ない。本考案の衛生マスクにおいて、マスク本体の前後編部における上方および下方ゴアラインの頂点からさらに各2本の小ゴアラインを形成することにより、側面から見てマスク本体の二つ折り線の縁が角張らずに面取りされて見栄えがよい。
本考案に係る衛生マスクにおいて、筒編地のマスク本体は折り畳みによって前後編部を有しており、該マスク本体の両側辺から伸びる1対の長紐部を樹脂紐止めによって緊結し、該樹脂紐止めは両長紐部を並べてから熱可塑性樹脂を射出成形して形成したので軟質であり、該樹脂紐止めを両長紐部に沿って動かすと耳掛け紐の長さを調整できる。
本考案に係る衛生マスクの一方では、マスク本体に両側にダブルウェルト部を備え、該ダブルウェルト部はポリウレタン糸を芯糸とする被覆弾性糸で編成することで伸縮可能であり、両ダブルウェルト端から1対の長紐部を直交線対称に編成し、1対の長紐部の先端部を緊結することによって耳掛け紐を形成する。このマスクにおいて、上方のリブ編のダブルウェルト部を編成してからマスク本体を連続的に編成し、さらに下方のリブ編のウェルト部を編成してから、該ウェルト部を二つ折りしてその端辺をマスク本体にかがり縫いで縫い付けることにより、ダブルウェルト編成を達成すると好ましい。
本考案に係る衛生マスクの他方では、マスク本体に両側にシングルウェルトを備え、該シングルウェルトはポリウレタン糸を芯糸とする被覆弾性糸で編成することで伸縮可能であり、両シングルウェルト部の端から1対の長紐部を直交線対称に編成し、1対の長紐部の先端部を緊結することによって耳掛け紐を形成する。このマスクにおいて、上方のリブ編のシングルウェルト部を編成してからマスク本体を連続的に編成し、さらに該マスク本体から下方のリブ編のシングルウェルト部を編成すると好ましい。
本考案に係る衛生マスクは、マスク本体が柔らかい筒編地からなるので、着用者の肌と接触した際に違和感が少なくて感触が良好であり、適当な通気性を有することで長時間の着用が可能である。本考案の衛生マスクでは、マスク本体が平面V字形に湾曲することで着用者の顔面と自然に密接し、且つ該マスク本体の二つ折り線部分が丸みを有することで着用者の鼻部を圧迫することが少ない。また、本考案の衛生マスクでは、筒状のマスク本体の中に抗菌防臭の不織布シートなどを挿入して保持でき、該不織布シートの交換も容易であるから、花粉微粒子、PM2.5、コロナウイルスなどに対して高い捕捉性能を長時間発揮できる。
本考案に係る衛生マスクでは、マスク本体が筒編地であるので丸編機などを用いると容易に編成でき、複数本のゴアラインが存在しても既存の靴下編機によって編成できる。既存の靴下編機を用いて編成する場合には、その製造工程が非常に単純になるので迅速に製造することができ、複数本のゴアラインを形成するとともにシングルウェルトやダブルウェルト部、耳掛け紐の一部または全部を同時に編成できる。本考案の衛生マスクは、マスク本体について平編、添え糸編やパイル編などの衛生マスクに適した編み組織を採用でき、該マスクを使用環境に応じた製品にすることができる。
本考案に係る衛生マスク1は、その両側辺にそれぞれ1対の長紐部を有し、両長紐部は樹脂紐止めによって緊結されて一連の耳掛け紐を得、該樹脂紐止めは両長紐部を通した低円柱形などの樹脂成形品である。この樹脂紐止めは軟質であるから、耳掛け紐を着用者の耳に掛けた際の違和感が少ない。また、この樹脂紐止めを1対の長紐部に沿って動かすと、マスク着用者に応じて耳掛け紐の長さを調整できて便利である。
図1から図3に示す衛生マスク1は、通常、既存の靴下編機で編成できる横長の筒編地からなるマスク本体2を有し、図4に示すように、筒編地のマスク本体2を使用時に折り畳むことによって前後編部3,5が存在する。マスク本体2には、二つ折りに畳んだ際に、前後編部3,5のいずれにも同じ上方および下方ゴアライン7,8(図5)を二つ折り線10に沿って形成することにより、該マスク本体は図4のように平面V字形に湾曲し、使用時に着用者の顔面の傾斜角度と合致する。
マスク本体2の前後編部3,5において、図5に示すように、上方および下方ゴアライン7,8の頂点からさらに各2本の小ゴアライン12,14を形成すると好ましい。この結果、図3に示すように、マスク本体2の側面から見て二つ折り線10の縁が角張らずに面取りされるので美観的に好ましい。
マスク本体2は、平編、添え糸編やパイル編などの筒編地であればよく、一般に、その編糸には、通気性や吸湿性の要望に応じて、綿糸、ポリエステル糸、ポリエステル/綿混糸、羊毛、絹糸、アクリル繊維糸などを用いる。この筒編地について、部分的に添え糸編で編成することで微粒子の捕捉性能を高めたり、パイル編によって感触性を高めてもよい。また、靴下編機がジャカード装置を備えていると、黒糸を用いた色模様16(図3)または適宜の無地柄を出すことができる。
図5に示すマスク本体2の展開編成図は、自動靴下編機を用いる場合に適用され、該編機にはトランスファダイアルやジャカード装置を備える。図5を参照すると、マスク本体2は左周縁から筒編みで編み始められ、前後編部3,5に折り畳むと幅10〜13cm程度になる径の筒編み寸法である。筒編み17を所定長さ続け、次にこの筒編みの前後部分においてシリンダ振幅を適宜調整しながら半回転以下の往復編みを行い、シリンダ振幅の調整に際し、次第にシリンダ振幅を縮小してゴアライン7,8を形成する。上下方のゴアライン7,8は、前後編部3,5において等しくなるように形成する。
ゴアライン7,8の頂点には、さらに各2本の小ゴアライン12,14を形成するようにシリンダ振幅を調整すると好ましい。小ゴアライン12,14により、マスク本体2の側面から見て二つ折り線10の縁が角張らず、着用した際に丸みを帯びて膨らんでいる。上下方のゴアライン7,8を形成した後に下方の筒編み19を上方のそれと同様の長さだけ続け、全幅16〜20cmのマスク本体2を得る。
マスク本体2は、その両側辺に任意の耳掛け紐(図示しない)を直接取り付けてそのままマスクとして使用可能であり、耳掛け紐の取り付けはパイピング縫製による接続、一体編成、縫い付け、融着のいずれでもよい。マスク本体2は、上下方ゴアライン7,8によって図4のように平面V字形に湾曲し且つ二つ折り線10の部分が丸みを有することにより、着用者の顔面と自然に密接でき且つ着用者の鼻部を圧迫することが少ない。マスク本体2は、中央が窄まった筒編体であるから、その中に抗菌防臭の不織布シートなどを挿入すると、特別な保持手段がなくても脱離することがなく、該不織布シートの交換も容易である。
図1から図3に示す衛生マスク1は、その両側辺にそれぞれ1対の長紐部20,20を有し、両長紐部はマスク本体2の側辺に直接または筒状のダブルウェルト部18,18などを介して延設する。1対の長紐部20,20は樹脂紐止め38によって緊結され、該樹脂紐止めは長紐部20,20を並べてから熱可塑性樹脂を射出成形して低円柱形などに形成することにより、一連の耳掛け紐22を得る。樹脂紐止め38は軟質であるから、耳掛け紐22を着用者の耳に掛けた際の違和感が少ない。また、樹脂紐止め38を長紐部20,20に沿って動かすと、マスク着用者に応じて耳掛け紐22の長さを調整できる。
マスク本体2は、例えば、図1から図3に示す衛生マスク1において、その両側に筒状のダブルウェルト部18,18を備え、両ダブルウェルト端から1対の長紐部20,20を接続してもよい(図6参照)。長紐部20,20は、その先端部を緊結することによって耳掛け紐22を形成する。ダブルウェルト部18,18は、一般にポリウレタン糸を芯糸とする被覆弾性糸で編成することで伸縮可能であり、マスク本体2の両端部を多少すぼめた形態にするとともに長紐部20,20の伸縮を補助する。
マスク本体2は、図7に示すように、その両側にシングルウェルト部24,24を備えてもよく、両シングルウェルト端から1対の長紐部26,26を接続し、両長紐部の先端部を緊結することで耳掛け紐を形成する。シングルウェルト部24,24もポリウレタン糸を芯糸とする被覆弾性糸で編成することで伸縮可能である。
次に、本考案を実施例に基づいて説明するが、本考案は実施例によって限定されるものではない。図1から図3に示す衛生マスク1は、その編成を図6に示す展開斜視図に基づいて説明する。衛生マスク1は、公知の自動靴下編機を用いて編成され、該編機にはシリンダー上部にトランスファダイアルを設置しさらにジャカード装置を備える。
図6において、衛生マスク1における上方のリブ編のダブルウェルト部18を編成するには、30/75FTYなどのポリウレタン糸を芯糸としてポリエステルやナイロンで被覆した弾性糸を用いる。上方のウェルト部27は、1コース目(C1)で1本置きのシリンダー針によって被覆弾性糸の編糸の1目おきのループが作られ、2コース目(C2)ですべてのシリンダー針に作用する。3コース目(C3)は、再び1本置きのシリンダー針の配列になり、不作用針の上にトランスファジャックのフックが進出し、リブ出合いの状態になる。ジャックはそのままループを保持してダイヤル内を後退し、ウェルト編成終了までその状態を続けるので止め編みが完了する。
ウェルト編成が半分完了して図6の一点鎖線28に達すると、全体の編成を一旦停止し、シリンダ直交線の対称位置の編針各10本程度だけで往復編みし、1対の長紐部20,20を編成する。各長紐部20の個所で往復編みすればその部分はウェルト部27において間隙になり、例えば、各長紐部20の一端をこの間隙の他の内壁に編み込んでからループ状に編成を続けても、この間隙の両内壁から長紐部の各紐を編成して行っても、押し出した一方の紐の前端をこの間隙の編針に目を移してループ状にしてもよい。長紐部20,20は、細いポリエステル糸やナイロン糸で平編で編成すると自然に細長く丸まる。
上方のウェルト部27が幅3.5cm編成されると、ダイヤルジャックは第3次給糸のループをフックに保持したままで不作用位置にある編針の上に進出する。編針は上昇して各ジャック先端の間隙に侵入し、該ジャックが保持ループを編針に移して後退することにより、編針にループが残されてトランスファを達成することにより、幅1.7cmのダブルウェルト18の編成が完了する。
次に、上方のダブルウェルト部18から筒編地のマスク本体2を連続的に編成し、該マスク本体は綿糸、ポリエステル糸またはポリエステル/綿混糸の平編である。マスク本体2は、前後編部3,5に折り畳むと縦幅12cm程度になる径の筒編みである。上方の筒編み30を幅8cm程度続け、次にこの筒編みの前後部分においてシリンダ振幅を適宜調整しながら半回転以下の往復編みを行い、シリンダ振幅の調整に際し、次第にシリンダ振幅を縮小して前後編部3,5において等しいゴアライン7,8を形成する。
ゴアライン7,8の頂点には、さらに各2本の小ゴアライン12,14を形成するようにシリンダ振幅を調整する。上下方のゴアライン7,8を形成した後に下方の筒編み32を上方のそれと同様にさらに幅8cm程度続け、幅17cmのマスク本体2を得る。筒編み30,32には、黒糸を用いたニコニコ模様16(図1から図3参照)を編み出す。マスク本体2の下方には、同様の被覆した弾性糸を用いてリブ編のウェルト部33を続いて編成する。
下方のウェルト部33の編成が半分完了すると、その編成を一旦停止し、シリンダ直交線の対称位置の編針各10本程度だけで往復編みし、前記と同様に1対の長紐部20,20を編成する。下方のウェルト部33が幅3.5cm編成されるとウェルト編成が完了する。下方のウェルト部33では、前記のトランスファダイアルによるダブルウェルト編成ができないので、通常、下方のウェルト部18を図6の一点鎖線34で二つ折りしてその下端辺をマスク本体2にかがり縫いで縫い付け、幅1.7cmのダブルウェルト18の編成を完了する。
図1から図3に示す衛生マスク1では、その両側に筒状のダブルウェルト部18,18を備え、両ダブルウェルト端から1対の長紐部20,20を接続する。ダブルウェルト部18,18は、ポリウレタン糸を芯糸とする被覆弾性糸で編成することで伸縮可能であり、マスク本体2の両端部を多少すぼめた形態にすることにより、マスク本体2が着用者の顔面と密接することを補助する。また、耳掛け紐22である長紐部20,20は平編であるからそれ自体で多少の伸縮性を有し、さらにダブルウェルト部18,18を経由することで伸縮性が高められ、着用者の耳に掛けた際の違和感が少ない。
衛生マスク1では、両ダブルウェルト部18,18の端からそれぞれ1対の長紐部20,20が直交線対称に編成され、各1対の長紐部20,20の先端部を相互に緊結すれば耳掛け紐22(図1)を得ることができる。図1から図3では、この緊結を軟質の樹脂紐止め38で行い、該樹脂紐止めは長紐部20,20を並べてから熱可塑性樹脂を射出成形することにより、一連の耳掛け紐22を得る。低円柱形の樹脂紐止め38は軟質であるから、耳掛け紐22を着用者の耳に掛けた際の違和感がいっそう少なくなる。
別の衛生マスクを図7に示す展開斜視図に基づいて説明し、この衛生マスクも公知の自動靴下編機を用いて編成する。図7において、まずシリンダ直交線の対称位置の編針各10本程度だけで往復編みし、長さ20cm程度の1対の長紐部26,26を編成する。長紐部26,26は、細いポリエステル糸やナイロン糸を用いて平編で編成することで細長く丸まる。
続いてシリンダの全回転により、上方のリブ編のシングルウェルト部24を編成し、該シングルウェルト部には30/75FTYなどの被覆弾性糸を用いる。上方のシングルウェルト部24が幅1.7cm編成されると、該シングルウェルト部に続いて筒編地のマスク本体2を連続的に平編で編成する。上方の筒編み40を幅8cm程度続けると、半回転以下の往復編みを行い、次第にシリンダ振幅を縮小して前後編部3,5において等しいゴアライン7,8を形成し、さらにシリンダ振幅を調整して各2本の小ゴアライン12,14を形成する。
下方の筒編み42は、上下方のゴアライン7,8を形成した後にさらに幅8cm程度編成し、幅17cmのマスク本体2を得る。マスク本体2の下方には、上方のシングルウェルト部24と同様の被覆弾性糸を用いて下方のシングルウェルト部24を編成する。さらに、シリンダ直交線の対称位置の編針各10本程度だけで往復編みすることにより、長さ20cm程度の1対の長紐部26,26を編成する。
図7に示す展開斜視図で得た衛生マスクは、その両側に筒状のシングルウェルト部24,24を備え、両シングルウェルト端から1対の長紐部26,26を接続する。シングルウェルト部24は、ポリウレタン糸を芯糸とする被覆弾性糸で編成することで伸縮可能であり、マスク本体2の両端部を多少すぼめた形態にすることにより、マスク本体2が着用者の顔面と密接することを補助する。また、耳掛け紐である長紐部26,26はシングルウェルト部24,24を経由することで伸縮性が高められる。
1 衛生マスク
2 マスク本体
3 前編部
5 後編部
7 上方ゴアライン
8 下方ゴアライン
10 二つ折り線
12,14 小ゴアライン
20,20 長紐部
22 耳掛け紐
38 樹脂紐止め
2 マスク本体
3 前編部
5 後編部
7 上方ゴアライン
8 下方ゴアライン
10 二つ折り線
12,14 小ゴアライン
20,20 長紐部
22 耳掛け紐
38 樹脂紐止め
Claims (5)
- 横長の筒編地であるマスク本体からなる衛生マスクであって、筒編地のマスク本体は折り畳みによって前後編部を有しており、前後編部のいずれにも同様に上方および下方ゴアラインをマスク本体の二つ折り線に沿って形成することにより、マスク本体が平面V字形に湾曲することで着用者の顔面と自然に密接し、且つ該マスク本体の二つ折り線部分が丸みを有することで着用者の鼻部を圧迫することが少ない衛生マスク。
- マスク本体の前後編部における上方および下方ゴアラインの頂点からさらに各2本の小ゴアラインを形成することにより、側面から見てマスク本体の二つ折り縁線が角張らずに面取りされる請求項1記載のマスク。
- 横長の筒編地であるマスク本体からなる衛生マスクであって、筒編地のマスク本体は折り畳みによって前後編部を有しており、該マスク本体の両側辺から伸びる1対の長紐部を樹脂紐止めによって緊結し、該樹脂紐止めは両長紐部を並べてから熱可塑性樹脂を射出成形して形成したので軟質であり、該樹脂紐止めを両長紐部に沿って動かすと耳掛け紐の長さを調整できる衛生マスク。
- マスク本体に両側にダブルウェルト部を備え、該ダブルウェルト部はポリウレタン糸を芯糸とする被覆弾性糸で編成することで伸縮可能であり、両ダブルウェルト部の端から1対の長紐部を直交線対称に編成し、1対の長紐部の先端部を緊結することによって耳掛け紐を形成する請求項1記載のマスク。
- マスク本体に両側にシングルウェルトを備え、該シングルウェルトはポリウレタン糸を芯糸とする被覆弾性糸で編成することで伸縮可能であり、両シングルウェルト端から1対の長紐部を直交線対称に編成し、1対の長紐部の先端部を緊結することによって耳掛け紐を形成する請求項1記載のマスク。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114504147A (zh) * | 2020-11-16 | 2022-05-17 | 织创流行科技控股有限公司 | 以针织物制成的口罩 |
JP2022136731A (ja) * | 2021-03-08 | 2022-09-21 | 株式会社レッグニットクリス | フェイスマスク |
-
2020
- 2020-06-19 JP JP2020002398U patent/JP3227910U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114504147A (zh) * | 2020-11-16 | 2022-05-17 | 织创流行科技控股有限公司 | 以针织物制成的口罩 |
JP2022136731A (ja) * | 2021-03-08 | 2022-09-21 | 株式会社レッグニットクリス | フェイスマスク |
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