JP2022123637A - マスク - Google Patents

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雅文 木舩
Masafumi Kibune
高彰 乾
Takaaki Inui
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Abstract

【課題】様々な場面で使用可能なマスクとして、装着時の呼吸が容易であることを含む装着感が良好であり、洗濯により繰り返し使用することが可能で、かつ独特な意匠性を有する、編地を有する本体部を備えたマスクを提供する。【解決手段】少なくとも口唇部および鼻尖を覆う本体部12を有し、前記本体部12に編地を配したマスク10であって、前記編地の一部が、ニットループを有するウェール方向の列Aと、フロートを有するウェール方向の列Bとが、コース方向に沿って規則的に配置されて編成されており、前記列Bがウェール方向に連続してフロートが形成されている連続フロート部を有し、前記連続フロート部の両端がつづり合わされて立体部20を形成している、マスク10。【選択図】図1

Description

本開示は、少なくとも口唇部と鼻尖とを覆う本体部を備えたマスク、特に家庭用マスクに関する。
従来、ウイルス感染予防ならびに花粉症の予防および緩和等のために、マスクが広く使用されており、種々の構成のマスクが提案されている。家庭用マスクの多くは不織布で構成された使い捨てタイプのものであるが、通気性の向上や洗濯による繰り返し使用を可能とするために、ガーゼ生地を含む織地、編地(ニット生地)からなるマスクも提案されている。編地からなるマスクを提案した特許文献としては、例えば、特許文献1ないし3が挙げられる。
さらに、近年のCOVID-19の世界的流行に伴い、マスクは特に外出時や対面の会話時等には常に装着すべきであるとの認識が広まっている。そのため、これまでマスクを装着しない、または装着するとしても一時的であった人々も、日常的に長時間マスクを装着するようになった。その結果、長時間装着の観点からの快適性、再利用性、およびデザイン性等に関し、これまで家庭用マスクでは求められていなかった様々な要求が生じている。そして、多様化する要求に応える形で、編地からなるマスクが着目されている。編地からなるマスクは衣料用製品に用いられる糸(例えば綿糸、綿混紡糸、合繊糸、ポリエステルやナイロン等の合繊フィラメント糸など)で作製することができ、合成繊維から成る不織布マスクとは異なる触感や外見が新たな需要を喚起している。
特許第5193075号公報 登録実用新案第3227224号公報 登録実用新案第3227382号公報
本開示は、様々な場面で使用可能なマスクとして、装着時の呼吸が容易であることを含む装着感が良好であり、洗濯により繰り返し使用することが可能で、かつ独特な意匠性を有する、編地を有する本体部を備えたマスクを提供することを目的とする。
本開示のマスクは、少なくとも口唇部および鼻尖を覆う本体部を有し、前記本体部に編地を配したマスクであって、
前記編地の一部が、ニットループを有するウェール方向の列Aと、フロートを有するウェール方向の列Bとが、コース方向に沿って規則的に配置されて編成されており、
前記列Bは、ウェール方向に連続してフロートが形成されている連続フロート部を有し、
前記連続フロート部の両端がつづり合わされて立体部を形成している、マスク
である。
本開示のマスクは、本体部において特定の編成により立体部が形成されるため、本開示のマスクによれば、例えば本体部の略中央にマスク着用時に鼻尖から口唇部にわたって延びる、縫製により形成される縫目を無くすことができ、マスクの外見をシンプルなものとすることができる。また、本開示のマスクは、本体部が編地で構成されるため、全体として伸長性を有し、編成により形成される立体部と相俟って良好な装着感を発揮する。さらにまた、本開示のマスクは、編地の組織によって種々の外観を呈するものとでき、糸の素材や色を適宜選択することで、利用者の要求に応じてデザインすることができ、優れた意匠性を発揮する。
本実施形態のマスクの一例を示す斜視図である。 本実施形態のマスクを半分に折り畳んだ状態を示す模式図である。 本実施形態のマスクの本体部に形成される立体部の編組織の一例の模式図である。 図3に示す編組織の一部を示す平面図である。 本実施形態のマスクの本体部に立体部が形成されることにより形成されるつまみを示す斜視図である。 本実施形態のマスクの本体部に形成される立体部の編組織の一例の模式図である。 図3に示す編組織の一部を示す平面図である。 本実施形態のマスクの本体部に形成される立体部の編組織の一例の模式図である。 丸編み機で作製される編地を示す平面図である。 本実施形態のマスクの一例を最内層から見た平面図である。 本実施形態のマスクの本体部に縁部を結合する方法を示す、本体部の厚さ方向の断面図である。
(本開示に至った経緯)
一般的な家庭用マスクのうち、特に織地や編地で構成されるマスクは、少なくとも口唇部と鼻尖を覆う本体部に耳掛け部が別に取り付けられた構成を有する。この本体部は、通常、頬部、下顎部および鼻背部の一部に接するような寸法および形状を有しており、本体部が装着感に与える影響は大きい。また、マスク装着時の装着感には、口および鼻を通じて行われる呼吸への影響、ならびにマスク装着時の会話への影響も含まれ、本体部は、呼吸や会話への影響を軽減できるような形状等を有するように設計される。
例えば、特許文献1では、ニット生地の一つであるメッシュ生地を略V字形状に切り欠いたものを用意し、これを立体縫製したマスクが提案されている。同文献においてはニット生地を用いることで、通気性が高く、呼吸が楽で、保湿効果のあるマスクが得られるとされている。また、特許文献2では、中央片部の左右両側に脇片部を縫合する構成において、縫合する側部を特定の湾曲状に形成することで、装着時に中央片部が外側に膨らむ立体的な形状のマスクが得られるとされている。特許文献3では、全体として1つの編物であるマスクを、複数の部分の編組織等を互いに異なるものとすることで、立体形状を有するものとすることが提案されている。
本発明者らは編地を用いたマスクの開発にあたり、呼吸や会話への影響が軽減される形状とするための構成を種々検討した。例えば、縫着により複数の編地片を一体化させることは、編地片を正確に所定寸法および形状となるように裁断するのに必要な手間や工数を考えたときに、必ずしも効率的ではないこともあり、本発明者らは縫製によらず立体形状を実現する手法を検討した。縫製によらない方法は特許文献3にて提案されているが、同文献に記載の方法は、マスク本体の口を覆う中部が平編、鼻を覆う上部及び顎を覆う下部がタック編みで構成されているが、必ずしも立体性がよくない。
そこで、本発明者らは、編組織の変更を伴うものではあるが、変更される部分が限定的であり、また、生産効率をそれほど低下させることなく、マスクに適した立体形状を得る手法をさらに検討した。その結果、コース方向に沿ってニットループを有するウェール方向の列Aとフロートを有するウェール方向の列Bとが規則的に配置されるように編成し、かつ列Bがウェール方向に連続してフロートが形成されている連続フロート部を有し、さらに連続フロート部の両端をつづり合わせることで、マスクに適した立体形状が得られることを見出した。
以下、本実施の形態を説明する。
(マスクの構成)
本実施形態のマスクは、少なくとも鼻尖と口唇部とを覆う本体部を有する。鼻尖と口唇部は呼吸が行われる部分であり、これらの部分を覆うように本体部を形成することで、外部からのウイルスや花粉の体内への侵入を有効に阻止でき、また、会話時や呼吸時の飛沫が、周囲へ飛び散ることを防止できる。
図1は、本実施形態のマスクの一例を斜視図で示したものである。図1に示すマスク10は、本体部12と、耳掛け部14と、本体部の周縁に結合された縁部16とを有する。以下の説明においては、マスクを装着したときに口唇部および鼻尖を結ぶ線と平行な方向および直交する方向をそれぞれ縦方向および横方向とする。また、縦方向において鼻尖に近い側の端を上、口唇部に近い側の端を下とする。
図示するマスク10の本体部12は、人の顔面に装着したときに、鼻尖および口唇部に加えて、鼻背の少なくとも一部、頬の少なくとも一部、および下顎部を覆うような形状および寸法を有している。図中、破線の円で囲んだ部分は立体部20であり、マスクの横方向の寸法を略等分する位置であって、略上端および略下端から、一定距離にわたって設けられている。この立体部20により、マスク10を装着したときに、鼻から口元にかけてマスク10が顔面へ密着しないような立体形状が得られる。
この立体部20の存在により、本体部12を平らな面に置いたときには、略中央部が当該平らな面と接触しない。また、マスク10を左右の耳掛け部が重なるように略中央で二つに折り畳んだときには、図2に示すように、本体部12の縦中心線12aが湾曲ないしは傾斜した部分を有する。
本実施形態では、所定の編み方により編成することで立体部20を形成している。以下、本体部12に含まれる立体部20について説明する。
(立体部)
立体部は、編地の一部において、ニットループを有するウェール方向の列Aとフロートを有するウェール方向の列Bとが、コース方向に沿って規則的に配置されて編成されており、列Bが、複数のウェールにわたってフロートが連続して形成されている連続フロート部を有し、かつ連続フロート部の両端がつづり合わされることにより形成されている。ここで、コースとは横に並んだ編目の列をいい、ウェールとは縦に並んだ編目の列をいい、コース方向はコースに平行な方向であり、ウェール方向はウェールに平行な方向である。したがって、ウェール方向の列AおよびBは、縦方向の列ともいえる。
本実施形態における立体部の編組織の一例を模式的に図3および図4に示す。図示した立体部は、以下の編組織を有する。
・ニットループを有する列Aと、連続フロート部を有する列Bとが、コース方向において交互に形成されている。
・連続フロート部の浮き数が18である列Bが右端に位置し、ウェール方向の両端から1ずつ浮き数が漸減している列Bがコース方向に7列存在する(第1領域)。
・第1領域の連続フロート部の浮き数が最も多い側に隣接して、連続フロート部の浮き数が20である列Bが、コース方向に連続して6列存在する(第2領域)。
・第1および第2領域において、連続フロート部の両端はつづり合わされている。
図3は、フロートの浮き数を容易に理解できるよう、フロートしているコースを黒い丸で示し、ニットループを構成しているコースを白い丸で示す模式図である。同図において、二重丸は連続フロート部の両端であってつづり合わされる部分を示す。図4は、ニットループとフロートを示す平面図である。
上記において、「連続フロート部の両端がつづり合わされる」とは、図3のa1位置で糸を保持した後、一定のコース数(浮き数に相当する)において糸を保有し続け、b1位置で次の糸とニットすることをいう。図4では、便宜上、つづり合わされている糸が両隣のループニット(連続したループにより形成された長さを有する)と同じ長さとなるように示されているが、実際の編地においては、両端をつづり合わせている糸は、ループ一つ分の長さ(またはそれに近い長さ)を有する。連続フロート部の両端部(a1とb1,a2とb2・・・)が第1領域および第2領域において「つづり合わされる」ことで、図5に示すような「つまみ」50が形成され、この「つまみ」の分だけ編地の寸法が変化することによって立体形状が形成される。
つまみ50の大きさおよび形状は、第1領域において連続フロート部の浮き数が最大となる列Bにおける浮き数、連続フロート部の浮き数の減少量(漸減量)、および第1領域を構成する列Aと列Bの総数、ならびに第1領域に隣接して第2領域が設けられる場合には第2領域における連続フロート部の浮き数および第2領域を構成する列Aと列Bの総数によって決定される。
図5に示すつまみ50は、スロープ50aとスロープ50aに隣接する略水平部50bを有する。つまみ50のスロープ50aは第1領域により形成される部分であり、一列あたりの浮き数の減少量が大きいほど、スロープ50aはより急峻なものとなる。略水平部50bは、第2領域により形成される部分である。
第1領域は、連続フロート部の浮き数が漸減している部分である。上記のとおり、第1領域はつまみのスロープを形成する部分である。つまみが形成された部分を、その反対側(一般的には、マスクの外側)から見ると、図2に示すように、縦中心線12aにおいて湾曲ないしは傾斜した部分を構成する。
湾曲ないしは傾斜した部分の形状および寸法等は、第1領域を構成する列Bのうち連続フロート部の浮き数が最大となる列Bにおける浮き数(以下、「最大浮き数」)および最小となる列Bにおける浮き数(以下、「最小浮き数」)、第1領域に含まれる列Bの一列ごとの連続フロート部の浮き数の減少数(以下、「漸減数」)、第1領域を構成する列Aと列Bを合わせた列の総数(以下、「総列数」)、および本体部を含む編地を構成する糸の太さ、本体部の編み組織等により決定される。すなわち、これらを適宜選択することにより、第1領域が形成する立体部の形状を所望のものとすることができる。
第1領域において、最大浮き数は、例えば20以上160以下としてよく、特に40以上140以下、より特には60以上120以下としてよい。最大浮き数が連続フロート部の浮き数が少なすぎると、マスクを装着したときに所望の立体形状(特に、鼻尖から口唇部にかけての空間部)が形成されないことがあり、多すぎると、本体部の形状がいびつなものとなってマスクとしての使用に適さないことがある。上記範囲の浮き数は、糸の繊度ないしは番手が後述する範囲内にある糸を用いるときに特に適している。
漸減数は、例えば1以上10以下、特に2以上6以下、より特には2以上4以下であってよい。漸減数が少なすぎると、所望の立体形状を得るために立体部を大きくする必要があり、例えば浮き数を最終的に1とする場合、限られたマスク本体部の面積内では所望の立体部を得られないことがある。漸減数が多すぎると、本体部の形状がいびつなものとなってマスクとしての使用に適さないことがある。
漸減数は、第1領域内の列Bすべてにおいて同じである必要はない。例えば、第1領域において、漸減数を10とする列Bを数列設けた部分と、漸減数を5とする列Bを数列設けた部とが互いに隣り合うように配置されていてよい。漸減数を変化させることによって、つまみのスロープの勾配を変化させることができ、また、漸減数を適宜変化させることでつまみのスロープを湾曲に近いものとでき、それに合わせて立体部の形状を変化させ得る。
あるいは、第1領域において、連続フロート部の浮き数は、例えば、減少した後、増加し、さらに減少する、のように変化してよい。第1領域における連続フロートの浮き数の変化態様は特に限定されない。
第1領域の総列数は、最大浮き数、最小浮き数、および漸減数(または変化態様)に応じて決定され得る。例えば、最大浮き数が20であり、漸減数が1である場合において、最終的な浮き数を2とするためには、列Bが10列必要となる。列Aおよび列Bを一列おきに設ける(すなわち、図3および図4のようなA-B-A-Bの並びとする)場合、総列数は20となり、A-A-B-A-Aのような並びとする場合、総列数は30となる。
あるいは、第1領域の設計に際しては、総列数を予め決定したうえで、所望の立体形状が得られるように、最大浮き数、最小浮き数、および漸減数を決定してよい。マスク本体部の面積が限られているため、このような設計手法を用いる必要が生じ得る。第1領域の総列数は、例えば15以上115以下、特に45以上105以下、より特には75以上95以下としてよい。総列数が多すぎると、本体部の形状がいびつなものとなってマスクとしての使用に適さないことがある。総列数が小さすぎると、所望の立体形状(特に、鼻尖から口唇部にかけての空間部)が形成されないことがある。
あるいはまた、第1領域の設計に際しては、同領域のコース方向の寸法(長さ)(図3において点線で示す枠のコース方向の寸法)を予め決定し、その長さに含まれる総列数と編目数とから、最大浮き数、最小浮き数、および漸減数を所望の立体形状が得られるように選択してよい。第1領域のコース方向の寸法は、例えば、例えば10mm以上70mm以下であってよく、特に30mm以上65mm以下、より特には50mm以上60mm以下であってよい。この寸法が小さすぎる、または大きすぎる場合の問題点は、第1領域の総列数数が小さすぎる、または大きすぎる場合のそれらと同様である。
また、第1領域のウェール方向の寸法(図3において点線で示す枠のウェール方向の寸法)は、例えば7.5mm以上60mm以下であってよく、特に15mm以上52.5mm以下、より特には22.5mm以上45mm以下であってよい。ウェール方向の寸法は、第2領域における列Aを構成するニットループ一つの寸法およびループ数によって決定される。
第1領域の最小浮き数は、例えば1ないし2としてよい。最小浮き数は、第1領域と立体部以外の部分との境界に位置するものであるから、これを小さくすることで、当該境界を目立ちにくくし得る。あるいは、最小浮き数は、3以上であってよく、または5よりも大きい数であってよい。
続いて、第2領域を説明する。第2領域は、第1領域において最大浮き数を有する列Bの側に、第1領域に隣接して配置されている。第2領域は、連続フロート部の浮き数が一定である領域である。第2領域は、前述のとおり、つまみ部の略水平部を形成し、第1領域とともに立体部を形成している。
本実施形態において、立体部の形状は第1領域の構成によって主に決定される。しかしながら、第1領域だけで立体部を形成しようとすると、後述のように1つの製編機で1つの編地を作製し、切断して個々のマスク本体部を得る場合に、より精密な切断作業が必要となり、わずかな切断ずれが生じると、所定の第1領域が得られないことがある。第2領域を設けることで、当該領域が「切り代」として機能し、多少の切断ずれが生じても、所定の第1領域を得ることが可能となる。また、第2領域は、後述するように、縁部を形成する場合の「縫い代」として機能し、縁部が第1領域と干渉することを防止し得る。
あるいは、第2領域の一部または全部は、単なる切り代等としてではなく、第1領域とともに所望の立体形状を形成するためのものとして設計されてよい。
第2領域における連続フロート部の浮き数は、例えば、第1領域における最大浮き数に第2領域の漸減数を加えた数としてよく、その場合、第1領域と第2領域との境界が目立ちにくく、立体部の形状を整ったものとすることができる。例えば、図3において、第1領域の最大浮き数は18であり、漸減数は2であり、第2領域の連続フロート部の浮き数は、最大浮き数と漸減数を合わせた数(20)となっている。
あるいは、第2領域における連続フロートの浮き数は、第1領域における最大浮き数と同じであってよく、小さくてもよい。第2領域における連続フロート部の浮き数は、例えば20以上160以下であってよく、特に40以上140以下、より特には60以上120以下であってよい。
第2領域に含まれる総列数(列Aおよび列Bを合わせた数)は、第2領域を設ける目的等に応じて、本体部の形状および寸法、ならびに本体部を構成する糸の太さ、および本体部における立体部以外の編組織等を考慮して適宜選択される。第2領域の総列数は、例えば0以上60以下であってよく、特に8以上45以下、より特には16以上30以下であってよい。第2領域の総列数が小さすぎると、上述した切り代等として十分に機能できないことがあり、あるいは第2領域とともに所望の立体形状(特に、鼻尖から口唇部にかけての空間部)を形成できないことがある。第2領域の総列数が多すぎると、本体部の形状がいびつなものとなってマスクとしての使用に適さないことがある。
第2領域の設計に際しては、同領域のコース方向の寸法(長さ)を予め決定し、その長さに含まれる総列数と編目数、および第1領域の構成から、連続フロート部における浮き数を選択してよい。第2領域のコース方向の寸法(長さ)は、例えば0mm以上40mm以下であってよく、特に5mm以上30mm以下、より特には10mm以上20mm以下であってよい。この寸法が小さすぎる、または大きすぎる場合の問題点は、第2領域の総列数が小さすぎる、または大きすぎる場合のそれらと同様である。
また、第2領域のウェール方向の寸法は、例えば7.5mm以上60mm以下であってよく、特に15mm以上52.5mm以下、より特には22.5mm以上45mm以下であってよい。ウェール方向の寸法は、第2領域における列Aを構成するニットループ一つの寸法およびループ数によって決定される。
図3に示すように、第1領域および第2領域を有する立体部を形成する場合、二つの領域を合わせたコース方向の寸法(長さ)は、例えば40mm以上70mm以下であってよく、特に50mm以上70mm以下、より特には60mm以上65mm以下であってよい。この寸法が小さすぎる、または大きすぎる場合の問題点は、第1領域の総列数が小さすぎる、または大きすぎる場合のそれらと同様である。
図3および図6に示した編組織において、第1領域の列Bにおける連続フロート部は、連続フロート部の浮き数が線分L(線分Lは、立体部をコース方向に沿って等分する)を境に同じ数となるように形成されている。第1領域における連続フロート部の位置は図示したものに限られず、例えば、図8に示すように配置されていてよい。図8に示す配置は、例えば、顔面のほうれい線付近で立体部を形成するのに適している。
立体部は図3等に示す第2領域を有さず、第1領域のみを有するものであってよい。すなわち、連続フロート部の浮き数が一定である領域を持たず、連続フロート部の浮き数が変化している領域のみで立体部が形成されてよい。
あるいは、立体部は図3等に示す第1領域を有さず、第2領域のみを有するものであってよい。その場合、つまみは、図5とは異なり、略矩形ないしは略正方形となる。
本実施形態における立体部の編組織の別の例を模式的に図6および図7に示す。図6および図7の編組織は、列Aの連続フロート部に隣り合う部分で、ニットループとフロートが1コースごとに交互に形成されている点において、図3の編組織と異なる。図6においては、連続フロート部と区別するため、列Aに形成されるフロートを「×」で示している。図6の編組織では、一つのコース方向の列においてフロートが連続しないように、列Aとそれに最も近い別の列A(図6において便宜的にA’で示している)においては、フロートの位置が互い違いとなっている。
列Aにフロートが形成されることで、ニットループの数を減らすことができ、図3および図4の編組織と比較して、つまみをより薄くする、および/またはつまみをより柔らかいものとすることが可能となる。したがって、図6および図7の編組織を用いた立体部をマスク本体部に適用すると、つまみが顔面に直接または間接的に当たる場合でも当たりが柔らかく、装着時に、本体部の他の部分との比較で感じる違和感をより軽減できる。
図1に示したマスクにおいて、立体部は、本体部の横方向の寸法を略等分する位置に形成されている。また、図1に示したマスクにおいては、図3および図4、または図6および7に示す編組織の第2領域がそれぞれ本体部の上端側および下端側に位置し、第1領域は上端および下端からより遠い側に位置する。このように立体部を配置することで、鼻部および下顎部でのフィット性に優れ、かつマスクを装着したときに、鼻尖から口唇部にかけてマスクと顔面との間で空間が形成されやすい。
図3、4、6および7はいずれも、立体部の編組織の一例であり、立体部の編組織はこれらに限定されない。例えば、列Aと列Bは、A-A-B-B-A-A-B-B、A-A-B-A-A、A-B-B-A-B-B等のように、AもしくはBの一方または両方がコース方向に二以上連続するように形成されていてよい。Aおよび/またはBがコース方向において二以上連続する場合、連続する数は例えば2以上6以下、特に2以上4以下、より特には2以上3以下としてよい。Aが多くBが少ないと、両端がつづり合わせられる箇所が少なくなり、つづり合わせ部分(図5においてつまみ50の根元部分に相当)の強力が弱くなる。Aが少なくBが多いと、浮き糸が多くなり、引っ掛かりが生じやすくなり、着用性が悪くなることがある。
立体部を図6および図7に示すような編組織とする場合、列Aにおいてウェール方向のフロートの浮き数は2以上であってもよい。あるいは、ニットループをウェール方向に2以上連続させた後、浮き数1または2以上のフロートを形成するように、ウェール方向において規則的にニットループとフロートを形成してよい。一つの列Aにおいて、ニットループは2以上160以下連続させてよく、特に2以上40以下、より特には2以上10以下連続させてよい。また、一つの列Aにおいて、フロートが連続して形成される場合、浮き数は、例えば2以上10以下であってよく、特に2以上6以下、より特には2以上4以下であってよい。ニットループの連続数が多すぎる場合には、編地の厚さが大きくなり、つづり合わせ部分(図5においてつまみ50に相当)も厚くなるため、マスクを着用しときに、立体部の「ごろつき感」が大きくなることがある。フロートの連続数が多すぎる場合には、浮き糸が多くなり、引っ掛かりが生じやすくなり、着用性が悪くなることがある。また所望の立体形状(特に、鼻尖から口唇部にかけての空間部)が形成されないことがあり、本体部の形状がいびつなものとなってマスクとしての使用に適さないことがある。
立体部の編組織および寸法等は、立体部を形成する位置、ひいてはマスクを装着したときに近接する顔面の部位に応じて適宜選択され、一つのマスクに異なる編組織および/または寸法の立体部が複数存在してよい。例えば、図1に示すマスクでは、本体部の上下に立体部が設けられ、上側の立体部の縦方向の長さ(編組織においてコース方向の寸法)は下側の立体部のそれよりも長い。これは、上側の立体部が装着時に鼻部近傍に位置するところ、比較的長い距離にわたる鼻部の隆起に合わせるためである。
より具体的には、図1に示すように、マスク本体部の横方向の寸法を略等分する位置にて、本体部の上端および下端に位置する立体部について第1領域および第2領域を合わせた立体部のコース方向の寸法は例えば次のようにすることができる。
上端側の立体部: 30mm以上70mm以下、特に40mm以上70mm以下、より特には45mm以上65mm以下。
下端側の立体部: 30mm以上70mm以下、特に40mm以上70mm以下、より特には45mm以上65mm以下。
あるいはまた、立体部は、連続フロート部の浮き数が一定である第2領域を二以上有するものであってよい。例えば、立体部は、連続フロート部の浮き数が50である列Bを有する総列数が数十の第2領域aと、連続フロート部の浮き数30である列Bを有する総列数が数十の第2領域bを有するものであってよい。第2領域を二以上有する立体部もまた、顔面の複雑な凹凸形状により対応した立体形状を得ることを可能とし得る。
(本体部のその他の構成)
上記においては立体部の構成を説明している。本実施形態において、立体部は編組織を上記特定のものとして編成した部分であり、立体部以外の部分(以下、便宜的に「非立体部」)と連続して編成されている。以下においては、立体部と非立体部に共通する構成、および非立体部の構成について説明する。
非立体部は、任意の編組織としてよい。非立体部の編組織は、例えば、平編組織、鹿の子編組織、フライス編組織、およびジャカード編組織のいずれであってもよい。また、異なる二以上の編組織を組み合わせて非立体部を形成してよい。本実施形態では、非立体部の編組織は、平編組織またはメッシュ編組織とすることが好ましい。これらの編組織は、シングル編機で可能な編組織であることによる。また、これらの組織は、下着等の肌と直接接する衣料で多く用いられていることから、肌当たり等の点で着用者に違和感を与えにくく、マスクの着用感をより良好なものとする。メッシュ編組織は、ニット、タック、およびフロートを組み合わせて、編地中に他の部分よりも大きなループや薄い部分を形成して、規則的な開口または凹凸を形成した組織である。メッシュ編組織として、例えば、ハニカム状ないしは他の模様に開口部もしくは凹部が形成された編組織、およびハニカム状ないしは他の模様に形成された凸部の周囲に凹部(小さな開口部を含む)が形成された編組織等が挙げられる。
本実施形態において、非立体部および立体部とも、添え糸編としてよい。添え糸編は、プレーティング編とも呼ばれ、2種の糸(表糸、裏糸)を用いて一方の糸(表糸)で他方(裏糸)を覆うようにして編まれた組織である。例えば、添え糸編みを平編組織に適用すると、ニットループが現れる表面にて表糸の露出が多く、その反対側の表面にて裏糸の露出が多い編地が得られる。
非立体部の編目密度は、ウェール数が、例えば20/インチ以上80/インチ以下、特に30/インチ以上70/インチ以下、より特には40/インチ以上60/インチ以下となり、コース数が、例えば20/インチ以上100/インチ以下、特に25/インチ以上90/インチ以下、より特には30/インチ以上80/インチ以下となるようなものであってよい。ここで、ウェール数は、コース方向1インチにおける編目の数であり、コース数は、ウェール方向1インチにおける編目の数である。
立体部および非立体部とも、これを構成する糸の種類は特に限定されない。例えば、以下に示す繊維から選択される1または複数の繊維からなる糸を用いてよい。
(1)綿(コットン)、麻、亜麻(リネン)、ラミー、ジュート、バナナ、竹、ケナフ、月桃、ヘンプ及びカポック等の植物に由来する天然繊維;
(2)ビスコース法で得られるレーヨン、ポリノジック、銅アンモニア法で得られるキュプラ、及び溶剤紡糸法で得られるテンセル(登録商標)及びリヨセル(登録商標)等の再生繊維;
(3)溶融紡糸法で得られるセルロース繊維;
(4)アセテート繊維等の半合成繊維;
(5)ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネートおよびその共重合体等のポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等を含む)、ポリブテン-1、プロピレンを主たる成分とするプロピレン共重合体(プロピレン-エチレン共重合体、プロピレン-ブテン-1-エチレン共重合体を含む)、およびエチレン-酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ナイロン6、ナイロン12およびナイロン66のようなポリアミド系樹脂;アクリル系樹脂;ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレンおよび環状ポリオレフィンなどのエンジニアリング・プラスチック、ならびにそれらのエラストマーから任意に選択される1または複数の熱可塑性樹脂からなる、合成繊維;
(6)羊毛、シルク等の蛋白質を主成分とする動物繊維
糸は、例えば、合成繊維からなる糸(例えばマルチフィラメント)を用いる場合には、総繊度が15dtex以上200dtex以下、特に20dtex以上150dtex以下、より特には33dtex以上110dtex以下の糸を用いてよい。合成繊維からなる糸は、通常、所定のdtexとなるように数dtexの繊維を数十本引きそろえて構成される。紡績糸を用いる場合、または紡績糸ではないが紡績糸の番手(綿番手)表記を用いて糸の太さを表す場合には、10番手以上100番手以下、特に30番手以上50番手以下の糸を用いてよい。また、立体部および非立体部の編成にあたっては、前述のとおり、表糸と裏糸を用いた添え編を実施してよい。表糸と裏糸の組み合わせ(表/裏)は、例えば、ポリエステル/ナイロン、綿/ポリエステル、綿/ナイロン 紙糸/ポリエステル等であってよい。
本実施形態において、本体部はその横方向が編地のウェール方向と一致していてよい。特に図1に示すように、鼻および下顎部付近に立体部を設ける場合、本体部の横方向と編地のウェール方向とを一致させることで、本体部における横方向の伸縮性が大きく、縦方向の伸縮性が小さくなるので、鼻および下顎部の形状に合う立体部を形成することが容易となるとともに、鼻から頬、耳にかけてのフィット感が向上する。
立体部を有する本体部を構成する編地は、例えば、連続フロート部を有するウェール方向の編目の列を形成可能な編機、例えば、成型丸編機または靴下編機等を用いて編成することができる。これらの編機を用いる場合、立体部は、ニードルの動きを制御することで編成される。特に、列Bの連続フロート部およびその両端部のつづり合わせは、ニットループを形成した後、ニードルを保持して、所定の浮き数のフロートが連続して形成されるようにし、それから次のニットループを形成することにより形成される。成型丸編機による編成においては、編地が筒状に形成されるので、例えば、図9に示すように、本体部の上端に位置する立体部と下端に位置する立体部20とを合わせて形成し、編成後、本体部の上端/下端となる部分(図中破線部)で切断すれば、本体部12を一度に複数得ることができる。
(マスクの構成)
前述のとおり、図1に示した本実施形態のマスクの一例は、立体部18を有する本体部12の他、本体部12の周縁に結合され、本体部を縁取りしている縁部16、および耳掛け部14を有する。
マスク本体部は、例えば丸編機で編成された編地を切断することにより、所望の形状にされるため、本体部の周縁は、糸の「ほつれ」が生じやすい。これを避けるために、本体部を縁部により縁取りしてよい。縁部は、テープ状布帛(細幅の織地または編地)を、例えば接着剤または縫合により取り付ける方法で、本体部の周縁に結合してよい。縁部は、本体部の非立体部と同じ編地を、別途細幅となるようにカットして、本体部の周縁に接着剤または縫合等により結合する。あるいは、縁部は本体部とは色や組織の異なる布地(織地を含む)を用いて形成してよい。
縁部の寸法(幅)は、例えば3mm以上30mm以下であってよく、特に5mm以上15mm以下、より特には8mm以上12mm以下であってよい。縁部の寸法はデザイン性等を考慮して適宜決定される。
テープ状布帛または細幅の編地である縁部を本体部に結合して縁取りする際には、つまみを左側または右側に倒した状態で縁部を結合してよい。つまみを倒す方向は特に限定されない。また、図1のように立体部が本体部の上端および下端の二か所に設けられている場合には、つまみを倒す方向を互いに異なるようにして、縁部を結合してよい。
別の実施形態においては、縁部による縁取りは、テープ状布帛等を本体部に結合する方法によらず、別の方法で実施してよい。例えば、本体部の周縁の一部または全部を折り込んで縫製または接着剤で接合し、糸のほつれが生じないようにしてよい。この場合、縫製または接着剤で接合された本体部の周縁部が縁部となる。あるいは、本体部の周縁部を折り込まず、そのままの状態でかがり縫いによって、縁取りを行い、糸のほつれが生じないようにしてよい。この場合、かがり縫いした部分が縁部となる。あるいはまた、本体部が、合繊糸、例えばポリウレタン弾性糸を含む編地からなる場合には、染色加工時の熱処理により、ポリウレタン同士を熱融着させることで、編地の周縁がほつれないようにしてもよい。この場合、切り端を熱融着した部分が縁部となる。
図示した形態において、耳掛け部14は、縁部16の一部として形成されている。すなわち、耳掛け部14と縁部16とは、細幅の布地が、一方の耳掛け部から、本体部の上端、他方の耳掛け部、本体部の下端を通過し、任意の箇所でつなぎ合わされて、輪を形成している。このような構成によれば、耳掛け部を別に結合する必要がなく、部品数および工数を減らすことができる。耳掛け部14において、テープ状布帛は弾性を有する糸またはテープ(例えば、ゴム紐、ゴムテープ)を被覆していてよく、それにより耳掛け部14の伸縮性を高めることができる。
別の実施形態において、耳掛け部は縁部とは独立した部材として、本体部に縫着または接着等の手段で結合されていてよい。耳掛け部は、ウレタン糸等を用いて製造した伸縮性の高い編物または織物を細幅のテープ状または紐状に形成したものであってよい。
耳掛け部はまた、その長さが調節できるようになっていてよい。耳掛け部の長さの調節は、ストッパーやバックルを取り付けた耳掛け部を形成することによって、あるいは耳掛け部を輪状とせず、上下に分離した紐状部として形成し、装着時にこれを結ぶようなものとすることで可能となる。
図示した実施形態は本体部が単層構造のものであり、1枚の編地で構成されている。別の実施形態において、本体部は、二以上の布帛を重ねてなる積層構造を有していてよい。例えば、上記において説明した立体部を有する二以上の編地を、立体部のつまみが互いに向かい合うように又は立体部のつまみが外から見えないように積層して一体化させてよい。立体部を有する編地を積層する場合、各編地の立体部は位置や編組織等が同じものであってよく、あるいは異なっていてよい。
立体部を有する編地を立体部のつまみが互いに向かい合うように積層して本体部を形成し、この本体部に縁部を結合する場合、互いに向かい合うつまみは、それぞれ反対の方向に、すなわち互い違いの方向に倒した状態としてよい。例えば、一方の編地のつまみを左側に倒した状態とし、もう一方の編地のつまみを右側に倒した状態として、縁部を結合してよい。つまみが向かい合うように編地を積層する場合、つまみを倒す方向を互い違いとすることによって、積層後の本体部において、つまみの重なり合いに起因する立体部の膨らみ、または編地表面に現れる凹凸を低減することができる。また、つまみの重なり合いを減らすことで、立体部が着用者の肌に当たったときでも、違和感(例えば硬い触感)を感じにくくすることができる。
積層構造の本体部は、立体部を有する編地で一層または複数層を形成し、立体部を有しない編地または織物で残りの層を形成したものであってよい。その場合、立体部を有しない編地または織物は、立体部を有する編地と同様の立体形状を実現できるように、所定の形状に切断した二以上のパーツを縫合する方法で立体形状を発現し得るようにしたものであってよい。例えば、立体部を有しない編地は、台形の底辺が膨出している形状の編地を二枚、膨出部の端部で縫合し、鼻から唇部にかけて膨らんだ形状を有するように構成されたものであってよい。
本体部を積層構造とする場合、顔面から最も遠い位置にある最外層を、立体部を有する編地の層としてよい。これにより、装着時に外から見える部分が、本実施形態の特徴的な編地となるため、当該編地の意匠性が有効に発揮される。
本体部を積層構造とする場合、一またはそれ以上の層を、抗ウイルス、抗アレルゲンおよび消臭から選択される少なくとも一つの機能を発揮する機能性シート、あるいは高精度フィルターシートとしてよい。機能性シートは、例えば、上記機能のいずれかを発揮する剤を含浸させた布帛(例えば不織布、織物、編物)または紙であってよい。あるいは、機能性シートは、上記機能のいずれかを発揮するように構成された繊維を含む布帛または紙であってよい。高精度フィルターシートは、例えば、メルトブローン不織布であってよい。
機能性シートを用いる場合、機能性シートは積層構造の内部(外部に露出しない位置)に配置することが好ましい。これにより、装着性に与える影響を少なくして、マスクに機能が付与され、マスクの付加価値が向上し得る。特に、装着時に顔面から最も遠い位置にある最外層および利用者の顔面に最も近い層である最内層は、立体形状を有する編地とし、これらの層の間に機能性シートを配置してよい。そのような積層構造によれば、本実施形態によるデザイン性および装着性をほとんど変化させることなく、機能性シートの機能を発揮させることができる。
あるいは、本体部分を積層構造とする場合、一またはそれ以上の層を、メッシュシートとしてよい。メッシュシートは、例えば経編のトリコットデンビー編みのような開孔を有する生地であってよく、開口部の面積は、編地組織、糸の番手、あるいは糸長を変更することにより調整することができる。メッシュシートは、本体部の通気性の調整に用いることができるほか、本体部の保形性を向上させることができる。メッシュシートは積層構造の内部に配置してよく、特に、最外層および最内層を立体部を有する編地とし、メッシュシートをその間に配置してよい。あるいは、メッシュシートは、抗ウイルス、抗アレルゲン、抗菌、および消臭から選択される少なくとも一つの機能を発揮する上記の機能性シートであってもよい。その場合、機能を発揮する薬剤をメッシュシートに担持させる、または機能を発揮するように構成された繊維を用いてメッシュシートが構成される。
本体部を積層構造とする場合、複数層は周縁部を縫合する方法で一体化してよく、その場合、縁部を取り付けるための縫合と同時に実施してよい。あるいは、複数層は、接着剤等を用いて一体化してよい。接着剤が塗布された部分は通気性が低下する傾向にあるので、その使用量および塗布面積はできるだけ小さくすることが好ましい。
また、積層構造の本体部100においては、例えば、図10に示すように、最内層を構成する層100aの下端を他の層の下端よりも上方に位置するようにし、下端にて最内層を他の層100bと一体化せずに(例えば縫合を行わずに)、開放部120を形成してよい。そのような積層構造の本体部は、下端の開放部から、別のシートを本体部内に挿入し、かつこれを取り出すことを可能とする。したがって、この構成によれば、例えば上記機能性シートを別途用意し、利用者が適宜挿入しかつ取り出すことが可能となるので、機能性シートの機能が低下したときに取り換えることが容易であり、利便性が向上する。開放部の形状や構成は図示したものに限定されず、最内層の下端は、シートの着脱性を向上させるために、別の形状等であってよい。
本実施形態のマスクは、その本体部を構成する編地に、ジャカード編で模様、記号、および文字等から選択される少なくとも一つを付与した構成とすることもできる。これにより、マスクの意匠性をさらに高めることができる。また、企業や団体のロゴ等をジャカード編で付与することにより、本実施形態のマスクをユニフォーム的に利用することも可能となる。
以下、本実施形態のマスクを実施例により具体的に説明する。
[実施例1]
本実施例では、図1に示す構成のマスク10を作製した。
表糸として、100d/72fのポリエステル糸を用意し、裏糸として、30dのナイロン糸を用意した。丸編機を用いて、ウェール数40/インチ、コース数65/インチの添え糸編の平編組織が得られるように、これらの糸で編地を編成し、さらに図9に示すように立体部20を編地中に形成した。立体部20は、編地切断後に得られるマスク本体部の横方向の寸法を略等分する位置であって、マスク本体部の上端および下端に位置するように、マスク本体部の設計寸法を考慮して、丸編機を制御して形成した。
立体部20は、図9に示す状態から切断された後において、図3と同様に、ニットループとフロートとがコース方向に交互に配置され、第1領域と第2領域とが隣り合うように形成した。本実施例においては、マスク本体部の上端に位置する立体部において、浮き数が80である連続フロート部を有する列Bを10列有する第2領域(総列数20)と、連続フロート部の浮き数が1ずつ漸減する列Bを40列有する第1領域(総列数80列)とを形成し、マスク本体部の下端に位置する立体部において、浮き数が80である連続フロート部を有する列Bを10列有する第2領域と、連続フロート部の浮き数が1ずつ漸減する列Bを40列有する第1領域とを形成した。
編地作成後、マスクの本体部12の上端および下端に対応する位置にて編地を切断し、さらに切断を実施して、縦方向の最大寸法(中央部)および最小寸法(左右両端部)がそれぞれ140mmおよび70mm、横方向の寸法220mmである、本体部12を得た。
マスクの本体部12とは別に、上記表糸および裏糸を用い、マスクの本体部の非立体部と同様の編組織および編目密度で編地を作成し、編地のコース方向が長さ方向と一致するように編地を切断して、幅18mmのテープ状の部材を作製した。このテープ状の部材を縁部を形成する部材16として用い、図11に示すように両側部を折り込んだ状態で、マスクの本体部12の周縁に縫着により結合した。縁部16の結合にあたっては、縁部16と耳掛け部14とが連続するように、耳掛け部14の形成も同時に実施した。縁部16がマスクの本体部12の上端を通って、一方の耳掛け部14を形成し、それからマスク本体部12の下端を通って、もう一方の耳掛け部14を形成するようにした。本体部12の左右端部は、耳掛け部を形成する縁部16とは別体の縁部16を用いて縁取りをし、左右端部の縁取りをしてから、上下端部の縁部16を取り付けるとともに、耳掛け部14を作製した。また、上下端部の縁取りに際しては、立体部の形成により生じたつまみを一方の側に倒した状態で縁部を結合した。
以上の工程を経て作製したマスクは、本体部が編地であるため肌へのあたりが柔らかく、また、立体部によって鼻尖から口唇部にかけて空間が形成され、呼吸の容易性も含めて優れた装着感を示した。また、立体部が本体部の上下端部にのみ編成により形成されているため、マスク本体部の中央に縦方向に延びる縫合線や横方向に延びるプリーツもなく、すっきりとしたシンプルな外観を呈していた。
[実施例2]
実施例1に用いたマスクの本体部を用いて二層構造のマスクを作製した。具体的には、本体部を2枚用意し、本体部に形成されたつまみ50が互いに向き合うように積層し、双方のつまみを互い違いの方向に倒した状態で、テープ状の部材をマスクの本体部の周縁に縫着して結合した以外は、実施例1と同様の方法で、マスクを作製した。
得られたマスクは、その本体部において偏った隆起もなく、鼻尖及び下顎への密着性も良好であった。
[実施例3]
実施例2に用いたマスクの本体部で構成される顔面から最も遠い位置にある最外層および顔面に最も近い位置にある最内層の間に(中層として)、ナイロンフィラメント30デニールのトリコット、デンビー編の編地を金属フタロシアニンを有効成分とする加工剤で処理した消臭・抗菌加工メッシュシートを挿入した三層構造マスクを作製した。具体的には、本体部の最内層となる編地の中央部に消臭・抗菌加工メッシュシートを縫着し、メッシュシートがマスクの中央部に位置するように編地を切断した。これに最外層となる編地を重ねたものを、テープ状の部材をその周縁に縫着することによって結合し、マスクとした。
得られたマスクは、機能性シート(消臭・抗菌防臭加工メッシュシート)を挿入することにより、細菌類の鼻または口への侵入がより防止され、さらに臭いも軽減されるので、着用者により安心感を与えることができる。
本実施の形態には以下の態様が含まれる。
(態様1)
少なくとも口唇部および鼻尖を覆う本体部を有し、前記本体部に編地を配したマスクであって、
前記編地の一部が、ニットループを有するウェール方向の列Aと、フロートを有するウェール方向の列Bとが、コース方向に沿って規則的に配置されて編成されており、
前記列Bは、ウェール方向に連続してフロートが形成されている連続フロート部を有し、
前記連続フロート部の両端がつづり合わされて立体部を形成している、マスク。
(態様2)
前記立体部において、連続フロート部の浮き数がコース方向に沿って変化している、態様1のマスク。
(態様3)
前記立体部以外の部分が、平編組織、鹿の子編組織、フライス編組織、ジャカード編組織、およびメッシュ編組織から選ばれる少なくとも一つの組織を有する、態様1または2のマスク。
(態様4)
前記マスクを装着したときに口唇部および鼻尖を結ぶ線と平行な方向および直交する方向をそれぞれ縦方向および横方向としたときに、前記立体部が前記本体部の横方向の寸法を略等分する位置に形成されている、態様1~3のいずれかのマスク。
(態様5)
前記マスクを装着したときに口唇部および鼻尖を結ぶ線と平行な方向および直交する方向をそれぞれ縦方向および横方向としたときに、前記編地のコース方向が前記本体部の縦方向と一致し、前記編地のウェール方向が前記本体部の横方向に一致しており、
前記マスクを装着したときに、縦方向において鼻尖に近い側の端を上、口唇部に近い側の端を下としたときに、前記立体部が、前記連続フロート部の浮き数が、下端に向かって一定数の列Bにわたって漸減している領域を含む、態様4のマスク。
(態様6)
前記マスクを装着したときに口唇部および鼻尖を結ぶ線と平行な方向および直交する方向をそれぞれ縦方向および横方向としたときに、前記編地のコース方向が前記本体部の縦方向と一致し、前記編地のウェール方向が前記本体部の横方向に一致しており、
前記マスクを装着したときに、縦方向において鼻尖に近い側の端を上、口唇部に近い側の端を下としたときに、前記立体部が、前記連続フロート部の浮き数が、上端に向かって一定数の列Bにわたって漸減している領域を含む、態様4または5のマスク。
(態様7)
前記連続フロート部の浮き数が漸減している部分において、連続フロート部の浮き数が一つの列Bにつき1以上10以下ずつ減少している、態様5または6のマスク。
(態様8)
前記立体部が、連続フロート部の浮き数が一定である部分をさらに含む、態様6または7のマスク。
(態様9)
前記連続フロート部の浮き数が一定である部分において、連続フロート部の浮き数が20以上160以下である、態様8のマスク。
(態様10)
前記本体部に、前記本体部と同じ又は異なるテープ状布帛からなる耳掛け部が結合されている、態様1~9のいずれかのマスク。
(態様11)
前記本体部が複数層からなり、少なくとも一層が、前記立体部が形成された編地である、態様1~10のいずれかのマスク。
(態様12)
前記複数層からなる本体部において、顔面から最も遠い位置にある最外層が、前記立体部が形成された編地である、態様1~11のいずれかのマスク。
(態様13)
前記複数層を構成する少なくとも一層が、抗ウイルス、抗アレルゲン、抗菌、および消臭から選択される少なくとも一つの機能を発揮する機能性シートである、態様11または12のマスク。
(態様14)
前記複数層からなる本体部において、顔面から最も遠い位置にある最外層および顔面に最も近い位置にある最内層がそれぞれ、前記立体部が形成された編地であり、前記最外層と前記最内層との間に前記機能性シートが配されている、態様13のマスク。
(態様15)
前記本体部は、縁部により縁取りされている、態様1~14のいずれかのマスク。
(態様16)
前記複数層からなる本体部において、顔面から最も遠い位置にある最外層および顔面に最も近い位置にある最内層がそれぞれ、前記立体部が形成された編地であり、
前記本体部は、前記立体部を互い違いの方向に倒した状態で、縁部により縁取りされている、
態様12~15のいずれかのマスク。
(態様17)
前記縁部が、前記本体部に結合した、前記本体部と同じ編地又は異なるテープ状布帛である、態様15または16のマスク。
本開示のマスクは、装着感が良好であり、洗濯により繰り返し使用することが可能で、かつ独特な意匠性を有する編地から成るものであるため、家庭用マスクとして利用するのに適している。
10 マスク
12 本体部
14 耳掛け部
16 縁部
20 立体部
50 つまみ
100a 最内層
100b その他の層
120 開口部

Claims (17)

  1. 少なくとも口唇部および鼻尖を覆う本体部を有し、前記本体部に編地を配したマスクであって、
    前記編地の一部が、ニットループを有するウェール方向の列Aと、フロートを有するウェール方向の列Bとが、コース方向に沿って規則的に配置されて編成されており、
    前記列Bは、ウェール方向に連続してフロートが形成されている連続フロート部を有し、
    前記連続フロート部の両端がつづり合わされて立体部を形成している、マスク。
  2. 前記立体部において、前記連続フロート部の浮き数がコース方向に沿って変化している、請求項1に記載のマスク。
  3. 前記立体部以外の部分が、平編組織、鹿の子編組織、フライス編組織、ジャカード編組織、およびメッシュ編組織から選ばれる少なくとも一つの組織を有する、請求項1または2に記載のマスク。
  4. 前記マスクを装着したときに口唇部および鼻尖を結ぶ線と平行な方向および直交する方向をそれぞれ縦方向および横方向としたときに、前記立体部が前記本体部の横方向の寸法を略等分する位置に形成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のマスク。
  5. 前記マスクを装着したときに口唇部および鼻尖を結ぶ線と平行な方向および直交する方向をそれぞれ縦方向および横方向としたときに、前記編地のコース方向が前記本体部の縦方向と一致し、前記編地のウェール方向が前記本体部の横方向に一致しており、
    前記マスクを装着したときに、縦方向において鼻尖に近い側の端を上、口唇部に近い側の端を下としたときに、前記立体部が、前記連続フロート部の浮き数が、下端に向かって一定数の列Bにわたって漸減している領域を含む、請求項4に記載のマスク。
  6. 前記マスクを装着したときに口唇部および鼻尖を結ぶ線と平行な方向および直交する方向をそれぞれ縦方向および横方向としたときに、前記編地のコース方向が前記本体部の縦方向と一致し、前記編地のウェール方向が前記本体部の横方向に一致しており、
    前記マスクを装着したときに、縦方向において鼻尖に近い側の端を上、口唇部に近い側の端を下としたときに、前記立体部が、前記連続フロート部の浮き数が、上端に向かって一定数の列Bにわたって漸減している領域を含む、請求項4または5に記載のマスク。
  7. 前記連続フロート部の浮き数が漸減している部分において、連続フロート部の浮き数が一つの列Bにつき1以上10以下ずつ減少している、請求項5または6に記載のマスク。
  8. 前記立体部が、連続フロート部の浮き数が一定である部分をさらに含む、請求項6または7に記載のマスク。
  9. 前記連続フロート部の浮き数が一定である部分において、連続フロート部の浮き数が20以上160以下である、請求項8に記載のマスク。
  10. 前記本体部に、前記本体部と同じ又は異なるテープ状布帛からなる耳掛け部が結合されている、請求項1~9のいずれか1項に記載のマスク。
  11. 前記本体部が複数層からなり、少なくとも一層が、前記立体部が形成された編地である、請求項1~10のいずれか1項に記載のマスク。
  12. 前記複数層からなる本体部において、顔面から最も遠い位置にある最外層が、前記立体部が形成された編地である、請求項1~11のいずれか1項に記載のマスク。
  13. 前記複数層を構成する少なくとも一層が、抗ウイルス、抗アレルゲン、抗菌、および消臭から選択される少なくとも一つの機能を発揮する機能性シートである、請求項11または12に記載のマスク。
  14. 前記複数層からなる本体部において、顔面から最も遠い位置にある最外層および顔面に最も近い位置にある最内層がそれぞれ、前記立体部が形成された編地であり、前記最外層と前記最内層との間に前記機能性シートが配されている、請求項13に記載のマスク。
  15. 前記本体部は、縁部により縁取りされている、請求項1~14のいずれかに記載のマスク。
  16. 前記複数層からなる本体部において、顔面から最も遠い位置にある最外層および顔面に最も近い位置にある最内層がそれぞれ、前記立体部が形成された編地であり、
    前記本体部は、前記立体部を互い違いの方向に倒した状態で、縁部により縁取りされている、
    請求項12~15のいずれか1項に記載のマスク。
  17. 前記縁部が、前記本体部に結合した、前記本体部と同じ編地又は異なるテープ状布帛である、請求項15または16に記載のマスク。
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