JP2021167493A - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、鼻やあごにフィットするとともに息苦しさを感じることなく、また、呼吸によりマスクの内側に水滴が付着しても不快を感じることの少ないマスクを提供する。【解決手段】本発明に係るマスクは、着用者の鼻と口を覆うマスク本体部と一対の耳掛け部を備えるマスクにおいて、前記マスク本体部は外側マスク部と内側マスク部とを備え、前記外側マスク部は、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成しており、前記内側マスク部は、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成しており、前記外側マスク部と前記内側マスク部は、該外側マスク部と該内側マスク部のそれぞれ上縁部及び下縁部で接合されて前記マスク本体部を形成することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、着用者の鼻と口を覆うマスクとその製造方法に関する。
従来から、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等の吸入を防いだり、風邪を予防するため、あるいはせきやくしゃみの飛沫感染を防ぐためにマスクが使用されており、これらに用いられるマスクとして各種のマスクが提案されている。特に近年は、不織布を用いた使い捨てマスクが安価であることから広く普及している。
しかしながら、不織布を用いたマスクは伸縮性がないため、鼻やあごに上手くフィットせずに隙間ができ、そこから花粉、粉塵、細菌、ウイルス等が侵入することとなる。また不織布を用いたマスクは、マスクの紐が引っ張られることによって締め付け感を生じさせたり、耳が痛くなったりすることがある。さらに、不織布のマスクは呼吸によってマスクの内側に水滴が付着するため、不快感が生ずる。また、不織布のマスクは使い捨てが一般的であるため、資源の有効活用とは言えない状況となっている。
これらを解消するために、繰り返し使用できる不織布を用いないマスクが種々提案されており、特許文献1においては、布地で構成され、少なくとも口と鼻を覆うマスク本体と、一対の耳掛け部とを備え、マスク本体は、その中央部分でかつ上下方向、左右方向及び斜め方向のうちの少なくともいずれか1つの方向に、布地を補強し、着用した状態で内側に呼吸用空間を形成可能に湾曲させ保持する剛性部を備えたことを特徴とするマスクが開示されている。そして、特許文献1においては、マスク本体を、左半面を構成する左布地部と右半面を構成する右布地部とから構成し、左布地部と右布地部の隣接する辺縁を重ね合わせて縫い合わされた縫い合わせ部により、立体的に外側へ膨らむマスク本体が形成されることが開示されている。
また、特許文献2においては、一端側に耳掛け部として開口部が形成され、他端に外方へ膨らんだ湾曲形状部が形成されたシート状のマスク半体の2枚を前記湾曲形状部で接合して、前記接合した湾曲形状部が前記2枚のマスク半体を広げた際にマスク外方へ膨出するようにし、前記マスク半体の材質は、弾性を有するポリウレタンフォームを除膜したものからなるマスクが開示されている。特許文献2においては、除膜処理されたポリエステル系ポリウレタンフォームを使用することにより、通気性が良好で使用感に優れるマスクとするものである。
特開2004−351190公報 特開2015−3275公報
特許文献1においては、立体形状を形成するために左布地部と右布地部の隣接する辺縁を重ね合わせて縫い合わせるため、厚みのある布地を重ね合わせて縫い合わせると、重なり合った縫い合わせ部により段差が生じるため、着用者に不快感を生じさせることになる。また、特許文献2においては、シートの厚みにより、鼻やあごに上手くフィットせずに隙間ができることがある。
そこで、本発明は、鼻やあごにフィットするとともに息苦しさを感じることなく、また、呼吸によりマスクの内側に水滴が付着しても不快を感じることの少ないマスクを提供することを目的とする。
本発明に係るマスクは、着用者の鼻と口を覆うマスク本体部と一対の耳掛け部を備えるマスクにおいて、
マスク本体部は外側マスク部と内側マスク部とを備え、
前記外側マスク部は、上縁部、側縁部、下縁部を有する伸縮性を備えた左右一対の外側マスクシートが一端の側縁部で接合されて、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成しており、
前記内側マスク部は、上縁部、側縁部、下縁部を有する左右一対の内側マスクシートが一端の側縁部で接合されて、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成しており、
前記外側マスク部と前記内側マスク部は、該外側マスク部と該内側マスク部のそれぞれ上縁部及び下縁部で接合されて前記マスク本体部を形成することを特徴とする。
本発明に係るマスクにおいて、前記外側マスクシートは、フリーカット素材であるのが好ましい。
本発明に係るマスクにおいて、前記内側マスクシートは、立体編物であるのが好ましい。
本発明に係るマスクにおいて、前記内側マスクシートの厚みは、0.5mm〜10mmの厚みであるのがよい。
本発明に係るマスクにおいて、前記内側マスク部は、上縁部、側縁部、下縁部を有する左右一対の前記内側マスクシートを該内側マスクシートの一端の側縁部の表面及び/又は裏面にバイアステープを用いることで接合することができる。
本発明に係るマスクにおいて、前記バイアステープによる接合は、左右一対の前記内側マスクシートの側縁部側面を突き合せた状態で接合してなるのが好ましい。
本発明に係るマスクにおいて、前記外側マスク部の上端と下端とを結んだ直線距離は、前記内側マスク部の上端と下端とを結んだ直線距離の1.03〜1.3倍の長さであるのがよい。
本発明に係るマスクにおいて、前記外側マスク部と前記内側マスク部のそれぞれ上縁部及び下縁部を接合することにより、該外側マスク部と該内側マスク部の間にポケットを形成することができる。
本発明に係るマスクは、前記外側マスク部と前記内側マスク部の上縁部及び下縁部の接合において、該外側マスク部が折り返し部を形成するのが好ましい。
本発明に係るマスクは、前記マスク本体部の上縁部に略菱形又は略三角形の鼻覆い部を備えてもよい。
本発明に係るマスクは、前記一対の耳掛け部は、前記外側マスクシートの一部を切り抜いて形成されていてもよい。
本発明に係るマスクは、前記一対の耳掛け部は、該耳掛け部の一端が前記外側マスク部に接続され、該耳掛け部の他端が前記内側マスク部に接続されていてもよい。
本発明に係るマスクは、前記一対の耳掛け部は、該耳掛け部の一端が前記外側マスク部から連続して形成され、該耳掛け部の他端が前記内側マスク部に接続されているのが好ましい。
本発明に係るマスクは、前記一対の耳掛け部の他端は、前記左右一対の内側マスクシートが一端の側縁部で接合されて形成された内側マスク部の接合部又は接合部近傍に接続されていてもよい。
本発明に係るマスクは、前記一対の耳掛け部の他端は、前記内側マスク部の下縁部又は上縁部に接続されていてもよい。
本発明に係るマスクは、伸縮性を備えた左右一対の外側マスクシートを一端の側縁部で接合して、前方に向けて凸状になる湾曲形状となるように外側マスク部を形成することで、顔の形に添った立体形状と外側マスク部(外側マスクシート)の伸縮性により、顔とマスクの隙間を埋めることができるため、顔とマスクとの間に隙間ができにくくなり、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等の侵入を防ぐことができる。
また、本発明に係るマスクは、外側マスクシートにフリーカット素材を用いることで、一対の耳掛け部を外側マスクシートの一部を切り抜いて形成することができるため、切り抜き後の開口部の縁始末が不要で、製造工程の短縮化が図れるとともに、製造コストを軽減することができる。また、マスクの紐が引っ張られることによって締め付け感を生じさせたり、耳が痛くなったりすること防ぐことができる。
本発明に係るマスクは、耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、耳掛け部の他端を内側マスク部に接続させることで、内側マスク部が着用者の耳の方向に引っ張られるため、マスクと顔とのフィット性をより高めることができる。
さらに本発明に係るマスクは、一対の耳掛け部の他端を内側マスク部の下縁部近傍の接合部に接続することにより、マスク着用者のあご周辺に伸縮性のある外側マスクシートが備えられることとなり、リフトアップによる小顔効果を得ることができる。
また、本発明に係るマスクは、内側マスクシートに立体編物を用いることにより、前方に向けて凸状になる湾曲形状の保持が容易になり立体形状が保たれ、立体編物の高いクッション性と通気性により、呼吸によりマスクの内側に水滴が付着してもすぐに乾くため、着用者が不快を感じることが少なくなる。
(a)本発明に係るマスクの斜視図、(b)本発明に係る他の形態のマスクの斜視図。 (a)本発明に係る一対の外側マスクシートの正面図、(b)本発明に係る外側マスク部の正面図。 (a)本発明に係る一対の内側マスクシートの正面図、(b)本発明に係る内側マスク部の正面図。 (a)本発明の実施形態に係るマスクの正面図、(b)背面図、(c)中心断面図。 (a)本発明の他の実施形態に係るのマスクの正面図、(b)背面図、(c)中心断面図。 (a)本発明の更に他の実施形態に係るマスクの正面図、(b)背面図、(c)中心断面図。 (a)本発明に係る一対の内側マスクシートの斜視図、(b)本発明に係る内側マスク部を、一対の内部マスクシートの側縁部側面を突き合せた状態で接合した状態を示す平面図。 (a)本発明に係る内側マスク部をバイアステープで接合した状態を示す正面図。 (a)本発明の一実施例に係るマスクの正面図、(b)背面図、(c)中心断面図。 (a)本発明の他の実施例に係るマスクの正面図、(b)背面図、(c)中心断面図。 (a)本発明に係る耳掛け部の一端を外側マスク部、他端を内側マスク部に接続した状態を示す背面図、(b)本発明に係る他の形態の、耳掛け部の一端を外側マスク部、他端を内側マスク部に接続した状態を示す背面図。 (a)本発明に係る耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、他端を内側マスク部に接続した状態を示す背面図、(b)本発明に係る他の形態の、耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、他端を内側マスク部に接続した状態を示す背面図。 (a)本発明に係る内側マスク部の背面図、(b)本発明に係る外側マスク部の背面図、(c)本発明に係る外側マスク部において、耳掛け部の他端同士を接合した状態を示す背面図。 (a)本発明に係る耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、他端を内側マスク部の接合部に接続した状態を示す背面図、(b)本発明に係る他の形態の、耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、他端を内側マスク部の接合部に接続した状態を示す背面図。 (a)本発明に係る耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、他端を内側マスク部の接合部に接続した状態を示す背面図、(b)本発明に係る他の形態の、耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、他端を内側マスク部の接合部に接続した状態を示す背面図。 (a)本発明に係る耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、他端を内側マスク部の下縁部に接続した状態を示す背面図、(b)本発明に係る他の形態の、耳掛け部の一端を外側マスク部から連続して形成し、他端を内側マスク部の上縁部に接続した状態を示す背面図。 (a)本発明に係る略菱形の鼻覆い部を備えたマスクの背面図、(b)本発明に係る略三角形の鼻覆い部を備えたマスクの背面図、(c)本発明に係る鼻覆い部を備えたマスクを着用した状態を示す斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明に係るマスクの実施形態及び実施例について説明する。なお、以下各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。
(1)マスク
本発明に係るマスク1は、図4に示すように、着用者の鼻と口を覆うマスク本体部2と一対の耳掛け部11を備えるマスク1において、マスク本体部2は外側マスク部20と内側マスク部30とを備え、外側マスク部20と内側マスク部30が外側マスク部20と内側マスク部30のそれぞれ上縁部21、31及び下縁部22、32で接合されたことを特徴とするマスク1である。外側マスク部20と内側マスク部30とが上縁部21、31及び下縁部22、32で接合されることにより二層構造となるが、本発明に係るマスク1はこれらに限定されず、外側マスク部20、内側マスク部30の他にフィルター層等他の層を有していてもよく、少なくとも2層構造であればよい。
また、本発明に係るマスク1は、着用者の鼻と口を覆うマスク本体部2と一対の耳掛け部11を備えるマスク1において、マスク本体部2は外側マスク部20と内側マスク部30とを備え、外側マスク部20と内側マスク部30が外側マスク部20と内側マスク部30のそれぞれ上縁部近傍及び下縁部近傍で接合されていてもよい。
なお、本明細書において、「上縁部」というときは「上縁部近傍」を、「下縁部」というときは「下縁部近傍」を、「側縁部」というときは「側縁部近傍」をも含むものとする。
本発明に係るマスク1において、外側マスク部20は、図1及び図2に示すように、上縁部41、側縁部43、下縁部42を有する伸縮性を備えた左右一対の外側マスクシート40が一端の側縁部43で接合60されて、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成しているのが好ましい。前方に向けて凸形状になるような湾曲形状を形成することにより、マスクと鼻及び口との間に空間ができることで、息苦しさを感じることなく、また、話がしやすくなる。
また、本発明に係るマスク1においては、外側マスク部20は、少なくとも上縁部41及び下縁部42を有する伸縮性を備えた外側マスクシート40が、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成していればよく、例えば、一枚の外側マスクシート40を熱成形、プレス成形等で前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成してもよい。
図2に示すように、伸縮性を有する左右一対の外側マスクシート40は、左右対称であることが好ましい。また、伸縮性を有する外側マスクシート40は、上下対称であることがより好ましい。外側マスクシート40を上下対称とすることにより、製造の過程で上下を考慮して接合60を行う必要がないため、作業時間の短縮化が図れて生産性が向上するとともに、着用者も上下を気にすることなくマスクを着用することができるためである。
また、伸縮性を有する外側マスクシート40に用いることのできる繊維としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等のポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等のポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン系繊維等の合成繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル等の再生繊維、綿、麻、羊毛、絹などの天然繊維、これらの複合繊維から作られたシート、これらを2種以上組み合わせて作られたシート等が挙げられるがこれらに限定されない。外側マスクシート40に伸縮性を有するシートを用いることにより、マスクを鼻やあごにより上手くフィットさせることができる。
また、本発明に用いることのできる外側マスクシート40としては、ニット編地であることが好ましく、ダブルニット編地であることがより好ましい。例えば、特許第5241716号公報に記載のニット編地を用いることができる。
また、伸縮性を有する外側マスクシート40は、さらに抗菌、抗ウイルス、消臭、防臭、UVカット性能等を有するものが好ましい。
さらに、外側シートマスク40としては、フリーカット素材を用いるのが好ましい。シートの裁断によって裁断した個所からほつれが生じないため、裁断後に生地の縁始末が不要で、製造工程の短縮化が図れるとともに、製造コスト軽減となる。
本発明に用いることのできるフリーカット素材としては、特に限定されないが、伸縮性を備えるとともに肌へのフィット感がしなやかでソフトなもの、花粉、粉塵等を防ぐものが好ましい。
外側マスクシート40の厚みとしては、特に限定されず用いることができるが、好ましくは約0.01mm〜2mmの厚みであるのがよい。
一対の外側マスクシート40の接合60は、従来公知の接合方法を用いることができる。例えば、縫製に用いられるテープを用いることによる接合、ミシン等での縫合、接着剤等の接着による接合、熱溶着等が挙げられる。これらは、単独で用いることもできるし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。縫製に用いられるテープとしては、伸縮性を有するテープを用いるのが好ましく、バイアステープ61を好適に用いることができる。
本発明に係るマスク1において、内側マスク部30は、、図1及び図3に示すように、上縁部51、側縁部53、下縁部52を有する左右一対の内側マスクシート50が一端の側縁部53で接合60されて、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成しているのが好ましい。前方に向けて凸形状になるような湾曲形状を形成することにより、マスクと鼻及び口との間に空間ができることで、息苦しさを感じることなく、また、話がしやすくなる。
また、本発明に係るマスク1においては、内側マスク部30は、少なくとも上縁部51及び下縁部52を有する伸縮性を備えた内側マスクシート50が、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成していればよく、例えば、一枚の内側マスクシート50を熱成形、プレス成形等で前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成してもよい。
図3に示すように、左右一対の内側マスクシート50は、左右対称であることが好ましい。また、内側マスクシート50は、上下対称であることがより好ましい。内側マスクシートを上下対称とすることにより、製造の過程で上下を考慮して接合を行う必要がないため、作業時間の短縮化が図れて生産性が向上するとともに、着用者も上下を気にすることなくマスクを着用することができるためである。
内側マスクシート50に用いることのできる繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等のポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等のポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン系繊維等の合成繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル等の再生繊維、綿、麻、羊毛、絹などの天然繊維、これらの複合繊維から作られたシート、これらを2種以上組み合わせて作られたシート等が挙げられるがこれらに限定されない。本発明において用いることのできる内側マスクシート50の繊維としては、好ましくは、合成繊維、綿、天竺、ガーゼ、和紙を含む素材から選択されるいずれか1種であるのがよい。
また、本発明に用いることのできる内側マスクシート50としては、立体編物であるのが好ましい。立体編物の中でもダブルラッセルは、高いクッション性を有し、軽くて通気性が良いことから、立体形状の保持が容易になるとともに、呼吸によりマスクの内側に水滴が付着してもすぐに乾くため、着用者が不快を感じることが少なくなることから、本発明に好適に用いられる。
また、本発明に用いることのできる内側マスクシート50としては、ブラジャーのカップ用基材に用いられるシートであってもよい。ブラジャーのカップ用基材に用いられるシートもクッション性と通気性、適度な厚みを有することから、前方に向けて凸状になる湾曲形状の形成・保持が容易になる。
また、内側マスクシート50としては、抗菌、抗ウイルス、消臭、UVカット性能等を有するものが好ましい。
内側マスクシート50の厚みとしては、約0.5mm〜10mmの厚みであることが好ましく、約1.5mm〜5mmの厚みであることがより好ましい。内側マスクシート50の厚みを、好ましくは約0.5mm〜10mm、より好ましくは約1.5mm〜5mmとすることで、前方に向けて凸形状になるような湾曲形状を形成することが容易になるため、立体形状が保持されることでマスクと鼻及び口との間に空間ができて、息苦しさを感じることなく、また、話がしやすくなる。
内側マスクシート50の厚みは、約0.5mmより小さいと前方に向けて凸形状になるような湾曲形状をしっかりと保持できないため、立体状態が上手く保てなくなりマスクと鼻及び口との間に空間を作ることが難しくなる。一方、内側マスクシート50の厚みが約10mmより大きいと、内側マスクシート50の厚みによってマスク着用時に呼吸がしづらい等の不快を感じる。
一対の内側マスクシート50の接合60は、従来公知の接合方法を用いることができる。例えば、縫製に用いられるテープを用いることによる接合、ミシン等での縫合、接着剤等の接着による接合、熱溶着等が挙げられる。これらは、単独で用いることもできるし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。縫製に用いられるテープとしては、伸縮性を有するテープを用いるのが好ましく、バイアステープ61を好適に用いることができる。
本発明に係るマスク1において、内側マスク部30は、図3に示すように、上縁部51、側縁部53、下縁部52を有する左右一対の内側マスクシート50を、内側マスクシート50の一端の側縁部53で接合60することにより形成されるが、図8に示すように、バイアステープ61を用いることにより接合60してなることが好ましい。バイアステープ61は、伸縮性を有し、カーブや凹凸に沿うことができるため、内側マスク部30を前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成するのに適している。
バイアステープ61による接合60は、例えば、左右一対の内側マスクシート50の一端の側縁部53の表面又は裏面にバイアステープ61を重ね合わせて、バイアステープ61で片面のみを接合60してもよく、表面及び裏面にバイアステープ61を重ね合わせて、バイアステープ61で両面から接合60してもよい。好ましくは、左右一対の内側マスクシートの一端の側縁部の表面及び裏面にバイアステープ61を重ね合わせて、バイアステープ61で両面から接合60するのがよい。
バイアステープ61による接合60は、左右一対の内側マスクシート50の一端の側縁部53の表面及び/又は裏面にバイアステープ61を重ね合わせて、この上からロックミシン等を用いてミシンにより縫合することが好ましいが、これに限定されず、接着剤等を用いて接着により接合60してもよい。
また、バイアステープ61による接合60は、図7に示すように、左右一対の内側マスクシート50の側縁部側面55を突き合せた状態で接合60するのが好ましい。側縁部側面55を突き合せた状態で接合60することにより、内側マスクシート50が重なり合うことがないため、シートが重なりあうことにより生じる段差等の不快を着用者に感じさせることを防ぐことができる。
本発明に係るマスク1においては、左右一対の内側マスクシート50の上縁部51及び/又は下縁部52は、縁始末を行うことが好ましく、ロックミシン、端ミシン、バイアステープ等で縁始末を行うことが好ましい。
本発明に係るマスク1においては、図1、図4に示すように、外側マスク部20と内側マスク部30は、それぞれ上縁部21、31及び下縁部22、32で接合されて、マスク本体部2を形成する。外側マスク部20と内側マスク部20の接合は、例えば、例えば、縫製に用いられるテープを用いることによる接合、ミシン等での縫合、接着剤等の接着による接合、熱溶着等が挙げられる。これらは、単独で用いることもできるし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。縫製に用いられるテープとしては、伸縮性を有するテープを用いるのが好ましく、バイアステープ61を好適に用いることができる。
外側マスク部20と内側マスク部30の接合においては、外側マスク部20と内側マスク部30のそれぞれ上縁部21、31及び下縁部22、32において、図4及び図5に示すように、外側マスク部20の裏面29と内側マスク部30の裏面39を接合してもよいし、図6に示すように、外側マスク部20の裏面29と内側マスク部30の表面38を接合して、外側マスク部20が折り返し部70を形成するように接合してもよい。外側マスク部20の裏面29と内側マスク部30の表面38を接合して、外側マスク部20が折り返し部70を形成するように接合することで、外側マスク部20の裏面29と内側マスク部30の裏面39が接合されず、解放された状態になるため、外側マスク部20の伸縮性を妨げることがないためである。
また、外側マスク部20と内側マスク部30の接合においては、外側マスク部20と内側マスク部30を中表に重ねて接合し、外側マスク部20が折り返し部70を形成するように接合してもよい。外側マスク部20と内側マスク部30を中表に重ねて、外側マスク部20と内側マスク部30のそれぞれ上縁部21、31及び下縁部22、32を接合した後、外側マスク部20と内側マスク部30をひっくり返してマスク本体部2を形成することで、接合部が肌に当たらないため肌に優しく、肌当たりが柔らかいマスクとなる。また、ひっくり返すことによって外側マスク部20と内側マスク部30の接合部が着用者に見えないため、一体感のあるマスクとすることができる。また、外側マスク部20が折り返し部70を形成するように中表で接合することにより、外側マスク部20の裏面29と内側マスク部30の裏面39が接合されず、解放された状態になるため、外側マスク部20の伸縮性を妨げることがない。
また、外側マスク部20と内側マスク部30の接合においては、図4、図5及び図6に示すように、外側マスク部20と内側マスク部30の他端の側縁部33を接合しないことにより、外側マスク部20と内側マスク部30の間にポケット80を形成することができる。このポケット80には、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等が侵入することを妨げるフィルター等を挿入してもよい。フィルターの素材などは特に制限されず、公知のものを用いることができる。
本発明に係るマスク1においては、外側マスク部20の上端25と下端26とを結んだ直線距離は、内側マスク部30の上端35と下端36とを結んだ直線距離よりも長いことが好ましく、外側マスク部20の上端25と下端26とを結んだ直線距離は、内側マスク部30の上端35と下端36とを結んだ直線距離の1.03〜1.3倍の長さであることが好ましい。
また、本発明に係るマスク1においては、外側マスク部20の上端25と下端26を結んだ長さは、内側マスク部30の上端35と下端36を結んだ長さよりも長いことが好ましく、外側マスク部20の上端25と下端26を結んだ長さは、内側マスク部30の上端35と下端36を結んだ長さの約1.03〜1.3倍であるのが好ましい。外側マスク部20の上下方向の長さを内側マスク部30の上下方向の長さよりも長くすることにより、伸縮性を備える外側マスク部20が、顔とマスクの隙間を埋めることができるため、顔とマスクとの間に隙間ができにくくなり、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等の侵入を防ぐことができる。
本発明に係るマスク1においては、外側マスク部20の上端25は、内側マスク部30の上端35より上方になるように形成されているのがよく、外側マスク部20の上端25と内側マスク部30の上端35との間の長さは、約1mm〜30mmであることが好ましく、約3mmから20mmであることがより好ましい。また、外側マスク部20の下端26は、内側マスク部30の下端36より下方になるように形成されているのがよく、外側マスク部20の下端26と内側マスク部30の下端36との長さは、約1mm〜30mmであることが好ましく、約3mmから20mmであることがより好ましい。外側マスク部20の上下方向の長さを内側マスク部30の上下方向の長さよりも長くすることにより、伸縮性を備える外側マスク部が、顔とマスクの隙間を埋めることができるため、顔とマスクとの間に隙間ができにくくなり、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等の侵入を防ぐことができる。
また、本発明に係るマスク1においては、図示しないが、鼻に当たる部分にノーズワイヤーを設けることもできる。
さらに、本発明に係るマスク1においては、図17に示すようにマスク本体部2の上縁部に鼻覆い部90を備えてもいてもよい。鼻覆い部90の形状は、鼻周辺から花粉、粉塵、細菌、ウイルス等が侵入することを防ぐことができる形状であれば特に制限はないが、図17(a)に示す略菱形、若しくは図17(b)に示す略三角形の形状が好ましい。なお、鼻覆い部90は略菱形のシートを二つ折りにして略三角形状を形成してもよい。また、鼻覆い部90に使用することのできる素材としては、伸縮性を有するシート状のものが好ましい。伸縮性を有する素材を用いることで、より鼻によりフィットさせることができるため、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等が侵入することを防ぐことができる。また、鼻覆い部にノーズワイヤーを設けることもできる。
本発明に係るマスク1において、一対の耳掛け部11は、図2に示すように外側マスクシート40の一部を切り抜いて形成することができる。切り抜きは、略楕円状又は略三角形状に切り抜いて形成されたものであることが好ましく、切り抜きの方法としては、従来公知の方法が用いられる。一対の耳掛け部11を、伸縮性を備える外側マスクシート40の一部を切り抜いて形成することにより、シートの伸縮性によりマスクの紐が引っ張られることによって締め付け感を生じさせたり、耳が痛くなったりすること防ぐことができる。また、外側マスクシート40にフリーカット素材を用いることで、切り抜き後の開口部12の縁始末が不要で、製造工程の短縮化が図れるとともに、製造コスト軽減とすることができる。
外側マスクシート40の一部を切り抜いて耳掛け部11を形成する場合においては、内側マスク部30の側縁部33と耳掛け部11の開口部12までの長さは特に限定されないが、約15mmから50mmであるのが好ましい。外部マスク部20は伸縮性を有するため、外側マスク部20を内部マスク部30より大きくすることで顔への密着性を高めることができる。また、内側マスク部30の側縁部33と耳掛け部11の開口部12までの長さが短いと、耳掛け部11が伸びやすくなり耐久性が低くなるためである。
本発明に係るマスク1においては、図11に示すように、マスク本体部2と一対の耳掛け部11との接続は、外側マスク部20に接続する耳掛け部を一端16とすると、耳掛け部11の一端16が外側マスク部20に接続66され、耳掛け部11の他端17が内側マスク部30に接続66されていること好ましい。耳掛け部11の他端17を内側マスク部30に接続66することによって内側マスク部30が耳の方向に引っ張られ、顔と内側マスク部30とのフィット性を高めることができるため、顔とマスクとの間に隙間ができにくくなる。なお、以下本明細書において耳掛け部11の一端16と他端17は、外側マスク部20に接続する耳掛け部11を一端16とする。
本発明に係るマスク1においては、外側マスク部20に接続する一対の耳掛け部11の一端16及び内側マスク部30に接続された一対の耳掛け部11の他端17の接続位置は特に制限されず、接続方法も縫合等公知の接続方法を使用することができる。図11(a)には、外側マスク部20と耳掛け部11の一端16の接続位置が、内側マスク部30と耳掛け部11の他端17との接続位置よりも上方向に形成されたマスク1が示されている。内側マスク部30と耳掛け部11の他端17との接続位置が外側マスク部20と耳掛け部11の一端16との接続位置よりも下方向に形成されているときは、耳掛け部11によって着用者のあご周辺が耳方向に引っ張られるため、あご周辺のフィット性を高めることができる。
一方、図11(b)には、外側マスク部20と耳掛け部11の一端11の接続位置が、内側マスク部30と耳掛け部11の他端12との接続位置よりも下方向に形成されているマスク1が示されている。内側マスク部30と耳掛け部11の他端17との接続位置が外側マスク部20と耳掛け部11の一端16との接続位置よりも上方向に形成されているときは、耳掛け部11によって着用者の鼻周辺が耳方向に引っ張られるため、鼻周辺のフィット性を高めることができる。
また、本発明に係るマスク1においては、一対の耳掛け部11は耳掛け部11の一端16が外側マスク部20から連続して形成され、耳掛け部11の他端17が内側マスク部30に接続66されていてもよい。ここで、外側マスク部20は伸縮性を有する外側マスクシート40から形成されているため、伸縮性を有する一枚の外側マスクシート40から連続して一体に耳掛け部11を形成するということもできる。
内側マスク部30に接続された一対の耳掛け部11の他端17の接続位置は特に制限されず、接続方法も縫合等公知の接続方法を使用することができる。
図12(a)には、耳掛け部11の他端17が内側マスク部30の下縁部近傍で接続66されているマスク1が示されている。耳掛け部11の他端17が内側マスク部の下縁部近傍で接続されることにより、耳掛け部11によって着用者のあご周辺が耳方向に引っ張られるため、あご周辺のフィット性を高めることができる。
また、図12(b)には、耳掛け部11の他端17が内側マスク部30の上縁部近傍で接続66されているマスク1が示されている。耳掛け部11の他端17が内側マスク部の上縁部近傍で接続されることにより、耳掛け部11によって着用者の鼻周辺が耳方向に引っ張られるため、鼻周辺のフィット性を高めることができる。
図13(b)に示すように、耳掛け部11の一端16が外側マスク部20から連続して一体的に形成された外側マスク部20は、図13(a)に示す内側マスク部と縫合等によって接合され、耳掛け部11の他端17を内側マスク部に縫合66等で接合することで図12(a)に示すマスク1を得ることができる。
本発明に係るマスク1においては、耳掛け部11の形状に特に制限なく、耳掛け部としての機能を発揮する態様であれば本発明に含まれるが、図13(b)に示すように耳掛け部11の一端16及び他端17は耳掛け部11の他の部位に比して顔へのフィット性を得るために幅広であることが好ましく、耳掛け部11の一端16及び/又は他端17は略三角形の形状をしているのが好ましい。
また、本発明に係るマスク1においては、耳掛け部11の一端16は、図12に示すように、外側マスク部20の上縁部21及び下縁部22から延在して形成されていることが好ましい。耳掛け部11を外側マスク部20から連続して形成することで耳掛け部11を形成する外側マスクシート40の伸縮性によりより顔へのフィット性を高めることができるが、耳掛け部11の一端16を外側マスク部20の上縁部21及び下縁部22から延在させることで、顔とマスクとの間により隙間ができにくくなり、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等の侵入を防ぐことができる。
本発明に係るマスク1においては、一対の耳掛け部11の他端17は、前記左右一対の内側マスクシート50が一端の側縁部53で接合されて形成された内側マスク部30の接合部65又は接合部65近傍に接続66されていてもよい。耳掛け部11の他端17を内側マスク部30の接合部65又は接合部65近傍に接続66することにより、伸縮性のある外側マスクシート50による顔へのフィット性をより高めることができる。また、耳掛け部11の他端17を内側マスク部30の表面38に接続66すると耳掛け部11により肌触りが悪くなるため、他端17は内側マスク部の裏面39に接続するのが好ましい。
図14(a)、(b)に示すように、一対の耳掛け部11の他端17が内側マスク部30の下縁部32近傍の接合部65で接続66されることにより、本発明に係るマスク1の顔へのフィット性が高められるとともに、耳掛け部11によって着用者のあごが引き上げられるためリフトアップによる小顔効果を得ることができる。
また、図15(a)、(b)に示すように、一対の耳掛け部11の他端17が内側マスク部30の上縁部31近傍の接合部65で接続66されることにより、本発明に係るマスク1の顔へのフィット性が高まるとともに、耳掛け部11によって着用者の鼻周辺のフィット性がより高まるため、鼻とマスクとの間に隙間ができにくくなり、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等の侵入を防ぐことができる。
一対の耳掛け部11の他端17を内側マスク部30の接合部65又は接合部65近傍で接続66する場合において接続方法に特に制限はなく、例えば図13(c)のように耳掛け部11の一端17同士を縫合などにより接合した外側マスク部20を図13(a)に示す内側マスク部30と接合して、図14(a)に示すマスク1を形成してもよい。また、耳掛け部11の一部をさらに内側マスク部30の下縁部32若しくは上縁部31で縫合等により接合している形態であってもよい。
本発明に係るマスク1においては、一対の耳掛け部11の他端17は、内側マスク部30の下縁部32又は上縁部31に接続していてもよい。図16(a)に示すように、一対の耳掛け部11の他端17を内側マスク部30の下縁部32に接続66させることにより、耳掛け部11によって着用者のあごが引き上げられるためリフトアップによる小顔効果を得ることができる。また、図16(b)に示すように、一対の耳掛け部11の他端17を内側マスク部30の上縁部31に接続66させることにより、耳掛け部11によって着用者の鼻周辺のフィット性をより高めることができる。
一対の耳掛け部11の他端17を内側マスク部30の下縁部32又は上縁部31で接続66する場合において接続方法に特に制限はないが、耳掛け部11の他端17を内側マスク部30の表面38に接続66すると耳掛け部11により肌触りが悪くなるため、他端17は内側マスク部の裏面39に接続するのが好ましい。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限を受けるものではない。
本発明に係る実施例1においては、左右一対の外側マスクシート40として伸縮性を有するフリーカット素材を使用し、側縁部43の接合60を縫合により行って、前方に向けて湾曲形状を形成する外側マスク部20を得た。また、左右一対の内側マスクシート50として綿を使用し、側縁部53の接合60を縫合により行って、前方に向けて湾曲形状を形成する内側マスク部30を得た。なお、外側マスク部20と内側マスク部30の上縁部及び下縁部の接合は、縫合で行った。
図9に示す通り、外側マスク部20と内側マスク部30の上縁部及び下縁部の接合は、内側マスク部20と外側マスク部30とを中表に重ねて、外側マスク部20が折り返し部70を形成するように接合を行った。
外側マスク部20の上端25と内側マスク部30の上端35との間の長さを5mmとし、外側マスク部20の下端26と内側マスク部30の下端36との間の長さも5mmとして、顔への密着性がよく、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成したマスクを得た。
本発明に係る実施例2においては、左右一対の外側マスクシート40として伸縮性を有するフリーカット素材を使用し、側縁部43の接合60を縫合により行って、前方に向けて湾曲形状を形成する外側マスク部20を得た。また、左右一対の内側マスクシート50として厚みが3mmのダブルラッセルを使用し、側縁部53の接合60をバイアステープ61により行って、前方に向けて湾曲形状を形成する内側マスク部30を得た。なお、外側マスク部20と内側マスク部30の上縁部及び下縁部の接合は、縫合で行った。
図10に示す通り、外側マスク部20と内側マスク部30の上縁部及び下縁部の接合は、内側マスク部20と外側マスク部30とを中表に重ねて、外側マスク部20が折り返し部70を形成するように接合を行った。
外側マスク部20の上端25と内側マスク部30の上端35との間の長さを5mmとし、外側マスク部20の下端26と内側マスク部30の下端36との間の長さも5mmとして、顔への密着性がよく、前方に向けて凸状になる湾曲形状が保持されたマスクを得た。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明に係るマスクは、例えば上下反転させて着用することもできる。
本発明に係るマスク1は、顔とマスクとの間に隙間ができにくいため、花粉、粉塵、細菌、ウイルス等の侵入を防ぐマスクとして利用することができる。
1:マスク
2:マスク本体部
11:耳掛け部
12:開口部
16:(耳掛け部の)一端
17:(耳掛け部の)他端
20:外側マスク部
21:上縁部
22:下縁部
23:側縁部
25:上端
26:下端
28:表面
29:裏面
30:内側マスク部
31:上縁部
32:下縁部
33:側縁部
35:上端
36:下端
38:表面
39:裏面
40:外側マスクシート
41:上縁部
42:下縁部
43:側縁部
50:内側マスクシート
51:上縁部
52:下縁部
53:側縁部
55:側縁部側面
60:(外側マスクシート、内側マスクシートの)接合
61:バイアステープ
65:(内側マスク部の)接合部
66:(耳掛け部の)接続
70:折り返し部
80:ポケット
90:鼻覆い部

Claims (15)

  1. 着用者の鼻と口を覆うマスク本体部と一対の耳掛け部を備えるマスクにおいて、
    前記マスク本体部は外側マスク部と内側マスク部とを備え、
    前記外側マスク部は、上縁部、側縁部、下縁部を有する伸縮性を備えた左右一対の外側マスクシートが一端の側縁部で接合されて、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成しており、
    前記内側マスク部は、上縁部、側縁部、下縁部を有する左右一対の内側マスクシートが一端の側縁部で接合されて、前方に向けて凸状になる湾曲形状を形成しており、
    前記外側マスク部と前記内側マスク部は、該外側マスク部と該内側マスク部のそれぞれ上縁部及び下縁部で接合されて前記マスク本体部を形成することを特徴とするマスク。
  2. 前記外側マスクシートは、フリーカット素材である請求項1に記載のマスク。
  3. 前記内側マスクシートは、立体編物である請求項1又は2に記載のマスク。
  4. 前記内側マスクシートの厚みは、0.5mm〜10mmの厚みである請求項1から3のいずれか1項に記載のマスク。
  5. 前記内側マスク部は、上縁部、側縁部、下縁部を有する左右一対の前記内側マスクシートを該内側マスクシートの一端の側縁部の表面及び/又は裏面にバイアステープを用いることで接合してなる、請求項1から4のいずれか1項に記載のマスク。
  6. 前記バイアステープによる接合は、左右一対の前記内側マスクシートの側縁部側面を突き合せた状態で接合してなる請求項5に記載のマスク。
  7. 前記外側マスク部の上端と下端とを結んだ直線距離は、前記内側マスク部の上端と下端とを結んだ直線距離の1.03〜1.3倍の長さである請求項1から6のいずれか1項に記載のマスク。
  8. 前記外側マスク部と前記内側マスク部のそれぞれ上縁部及び下縁部を接合することにより、該外側マスク部と該内側マスク部の間にポケットを形成することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のマスク。
  9. 前記外側マスク部と前記内側マスク部の上縁部及び下縁部の接合において、該外側マスク部が折り返し部を形成すること特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のマスク。
  10. 本発明に係るマスクは、前記マスク本体部の上縁部に略菱形又は略三角形の鼻覆い部を備えたことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のマスク。
  11. 前記一対の耳掛け部は、前記外側マスクシートの一部を切り抜いて形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のマスク。
  12. 前記一対の耳掛け部は、該耳掛け部の一端が前記外側マスク部に接続され、該耳掛け部の他端が前記内側マスク部に接続されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のマスク。
  13. 前記一対の耳掛け部は、該耳掛け部の一端が前記外側マスク部から連続して形成され、該耳掛け部の他端が前記内側マスク部に接続されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のマスク。
  14. 前記一対の耳掛け部の他端は、前記左右一対の内側マスクシートが一端の側縁部で接合されて形成された内側マスク部の接合部又は接合部近傍に接続されていることを特徴とする請求項12又は13に記載のマスク。
  15. 前記一対の耳掛け部の他端は、前記内側マスク部の下縁部又は上縁部に接続されていることを特徴とする請求項12又は13に記載のマスク。
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