JP3227872B2 - フイラメント芯地基布及びその製造法 - Google Patents

フイラメント芯地基布及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は接着芯地用基布を起毛す
ることなく樹脂塗布がしやすく、かつ縫製プレス接着
時、樹脂が裏抜けすることが無く、風合いがソフトでド
レ−プ性の優れたフイラメント芯地基布並びにその製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来フイラメント、仮撚加工糸あるいは
紡績糸などの織編物が接着用芯地の基布として婦人衣
料、紳士衣料に使用されていることは公知である。例え
ば特開昭62−53480 号、特開平3−130434号などがあ
る。更に本出願人も既にポリエステル繊維の結束紡績糸
を経糸及び/又は緯糸として使用し、表生地に芯地をつ
けたときに表生地のソフトな風合いを保ち、ドレ−プ性
を損なうことのない芯地用織物の発明を完成した。(特
開平3−51304 号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年新合繊、新々合繊
などの出現によつて、婦人衣料分野の素材の多様化は目
まぐるしいものがある。これらの素材を縫製する場合、
可縫製を高めるためには表素材に合致した芯地が必要で
ある。本発明は有撚にして、毛羽を有するフイラメント
の接着芯地にして、表生地との接合性並びにドレ−プ性
が良好な新合繊に好適な接着芯地基布並びにその製造法
を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は撚係数が
2000〜8000のポリエチレンテレフタレ−トマルチフイラ
メント糸で、粗面体などで擦過せしめて得られた毛羽ル
−プを有する糸を経糸及び/又は緯糸に使用した織編物
に5〜30%重量%の減量加工を施してなることを特徴と
するフイラメント芯地基布であり、その第2は撚係数が
2000〜8000、好ましくは3000〜7000のポリエステルマル
チフイラメントで、ト−タルデニ−ルが20〜200 デニ−
ル、単繊維のデニ−ルが0.1 〜1.5 デニ−ル、好ましく
はト−タルデニ−ル30〜150 デニ−ル、単繊維のデニ−
ルが0.3 〜1.0 デニ−ルの該ポリエチレンテレフタレ−
トマルチフイラメント糸を粗面体のデイスクに接触擦過
せしめて30〜150ケ/mの毛羽を有する毛羽糸を作成し、該
毛羽糸を織物の経糸及び/又は緯糸として使用に供し、
経糸と緯糸とのカバ−フアクタ−の総和を700 〜1300好
ましくは800 〜1200で織成して得られた織物を5〜30重
量%、好ましくは10〜25重量%の減量加工を施したこと
を特徴とするフイラメント芯地基布の製造法に関するも
のである。
【0005】本発明におけるカバ−フアクタ−とは織編
物の面積に対する糸の占める面積の割合である。織組織
としては平織、綾織又は変化綾が好適である。ポリエス
テル芯地基布を苛性ソ−ダ処理による減量加工を施すこ
とによつて基布がソフトになり、かつドレ−プ性が上昇
した芯地基布が得られる。減量加工は連続減量機を使用
してNaOH、 濃度5〜10%(OWf) 、温度90〜100 ℃で行っ
た。
【0006】本発明に使用のポリエステルフイラメント
のト−タルデニ−ルが20デニ−ル未満、単繊維デニ−ル
が0.1 未満では得られた織物が芯地としても布帛として
も薄く柔軟にすぎるため、本発明の目的を達成すること
ができず、またト−タルデニ−ルが200 デニ−ルを超過
し、単繊維デニ−ルが1.5 デニ−ルを超過する場合には
芯地基布としてはフイラメント芯地に要求される一般特
性並びに該芯地と表生地と接合して複合体とした場合の
特性において実用上不満足なものしか得られない。更に
カバ−フアクタ−が700 未満では表生地と接着した場
合、適当な樹脂の付着量による接着が困難となり、芯地
と表生地との複合体として満足すべき特性が得られない
し、またカバ−フアクタ−が1300を超過すると表生地と
接着した場合、織物としての柔軟性に劣るため使用する
ことができない。更に得られる織物を苛性ソ−ダによる
減量加工を施す場合、5重量%未満の減量では芯地とし
ての柔軟性が劣り、また30重量%を超過した場合には反
対に芯地が柔軟になりすぎると共に強力が低下するため
表生地と一体になつた芯地としての特性に劣り、共に本
発明に使用することができない。
【0007】
【作用】本発明のフイラメント芯地基布は有撚のためフ
イラメントであるにも係らず、糸表面の摩擦抵抗が大き
く、染色加工工程中の目寄れが起り難く、毛羽の長さが
短く、接着樹脂の塗布性及び毛羽効果により樹脂の裏抜
けがなく、かつ表生地の風合いやドレ−プ性を阻害する
ことがない。更に縫製時の可縫性はストレツチ性が低い
ため良好であり、シ−ムパツカリングも起り難い。本発
明のフイラメント芯地を使用したガ−メントは着心地が
よくドレ−プ性がよいので着用時のシルエツトが美し
い。
【0008】
【実施例】次に実施例によつて本発明を説明する。 〔実施例1〕 63デニ−ル/108 フンラメントのポリエ
ステルマルチフイラメント糸を800T/mの撚糸とする。該
撚糸を回転粗面体のデイスクにより接触擦過させて毛羽
糸を作つた。該毛羽糸を経糸及び緯糸に使用して85×60
本/吋の密度の平織に織成した。該生機の基布を精練糊
抜き後、連続減量機で6%苛性ソ−ダ溶液を使用して10
0 ℃で処理し、25%の減量加工を施した。染色仕上げを
して芯地用基布を得た。該芯地用基布にポリエステル系
の樹脂を20ポイント/cmの点状に塗布して接着芯地とし
た。該接着芯地は新合繊のブラウス、ドレスの最適な芯
地となつた。
【0009】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。本発明のフイラメント芯地基布毛羽加工糸により、 (1) 接着樹脂の塗布加工がしやすく裏抜けがない。 (2) ドレ−プ性がよいため芯地として使用した場合表生
地の風合い、ドレ−プ性を阻害することがない。 (3) 本発明のフイラメント芯地基布を使用することによ
つて可縫性がよく、本発明の芯地を使用したガ−メント
の形態安定性が大で、かつ着心地がよく、シルエツトも
美しい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D03D 15/00 D06M 101:32 D06M 17/00 5/02 A // D06M 101:32 17/00 B (56)参考文献 特開 平3−51304(JP,A) 特開 平4−11070(JP,A) 特開 平2−277880(JP,A) 特開 平3−130434(JP,A) 特開 平4−361639(JP,A) 特公 昭56−14777(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 11/00 - 11/84 D03D 1/00 - 27/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撚係数が2000〜8000のポリエチレンテレ
    フタレ−トマルチフイラメント糸で、粗面体などで擦過
    せしめて得られた毛羽ル−プを有する糸を経糸及び/又
    は緯糸に使用した織物に5〜30重量%の減量加工が施さ
    れてなることを特徴とする芯地基布。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンテレフタレ−トマルチフイ
    ラメント糸のト−タルデニ−ルが20〜200 デニ−ル、単
    繊維が0.1 〜1.5 デニ−ルのマルチフイラメント糸を撚
    係数2000〜8000で追撚を施して粗面体のデイスクに接
    触、擦過させて30〜150ケ/mの毛羽を有する毛羽糸を作成
    し、該毛羽糸を織物の経糸及び/又は緯糸として使用
    し、かつ経糸と緯糸とのカバ−フアクタ−の総和が700
    〜1300となるように織成して得られた織物を苛性ソ−ダ
    溶液で処理して5〜30%の減量加工を施したことを特徴
    とするフイラメント芯地基布の製造法。
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UA72498C2 (uk) * 1999-02-03 2005-03-15 Куфнер Текстільверке Гмбх Еластична прокладка, спосіб її виготовлення і предмет одягу, в якому вона застосована

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