JP3226394B2 - 屋根施工用安全フック装置 - Google Patents

屋根施工用安全フック装置

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JP3226394B2
JP3226394B2 JP24275093A JP24275093A JP3226394B2 JP 3226394 B2 JP3226394 B2 JP 3226394B2 JP 24275093 A JP24275093 A JP 24275093A JP 24275093 A JP24275093 A JP 24275093A JP 3226394 B2 JP3226394 B2 JP 3226394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、命綱又は命綱用の親
綱を係止するための屋根施工用安全フック装置に係り、
特に使用後に屋根面下方に没入させて撤去を不要にした
屋根施工用安全フック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根作業時における作業者の墜落を防止
する手段としては、例えば実公平4−37147号公報
に記載されているような屋根上施工時の親綱支持金物が
知られている。
【0003】この親綱支持金物は、屋根の棟母屋に固定
されるナット体と、このナット体にねじ込まれその上端
に親綱を連結するためのリングを有するねじ杆とから構
成されている。従って、屋根の棟部に上記親綱支持金物
を介して親綱を張り、その親綱に命綱を係止することに
より屋根作業を安全に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記親
綱支持金物においては、棟母屋に対するナット体の固定
と、このナット体に対するねじ杆のねじ込みを必要とす
るため、設置に手間がかかるばかりでなく、使用後には
ねじ杆をナット体から取外して撤去しなければならず、
撤去にも手間がかかるという問題点があった。また、上
記親綱支持金物がナット体とねじ杆とから構成されてお
り、部品点数が多いことから製造コストが多くかかると
いう問題点もあった。
【0005】この発明は、上記問題点を解決すべくなさ
れたもので、設置が容易であると共に、使用後には屋根
面下方に没入させることで撤去が不要であり、しかも製
造コストの低減が図れる屋根施工用安全フック装置を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、基部に上下方向の長孔を有し、上
端部に命綱又は命綱用の親綱を係止するための係止用穴
を有する板状のフック本体を形成し、このフック本体の
上端部を屋根面より上方へ延出させた状態でフック本体
の基部を隣接する屋根ユニット間の一方の接合面に上記
長孔を挿通する釘により固定し、上記長孔により上記フ
ック本体の上端部を屋根面より下方へ移動可能に構成し
たことを特徴とする。
【0007】また、請求項2の発明は、基部に固定用の
小孔を有し、この小孔より偏心した上端部に命綱又は命
綱用の親綱を係止するための係止用穴を有する板状のフ
ック本体を形成し、このフック本体の上端部を屋根面よ
り上方へ延出させた状態でフック本体の基部を隣接する
屋根ユニット間の一方の接合面に上記小孔を挿通する釘
により固定し、この釘を支点として上記フック本体の上
端部を屋根面の下方へ回動可能に構成したことを特徴と
する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
を前提とし、上記フック本体が、その上端部とは反対側
に上端部を屋根面より没入させたときに屋根裏へ突出
し、上端部を屋根面より上方へ押し戻すための突出部を
有していることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1又は2の発明によれば、フック本体を
屋根ユニットの接合面に釘で固定すればよく、容易に設
置することが可能となる。また、使用後には上記フック
本体の上端部を、請求項1の発明によれば基部の長孔に
より屋根面より下方へ移動させ、請求項2の発明によれ
ば基部の釘を支点として屋根面より下方へ回動させ、屋
根面より没入させることができるので、撤去を不要にす
ることが可能となる。また、部品点数の削減により製造
コストの低減が図れる。
【0010】請求項3の発明によれば、フック本体の上
端部の反対側には上端部を屋根面より没入させたときに
屋根裏へ突出する突出部を有しており、この突出部によ
りフック本体の上端部を屋根面より上方へ押し戻すこと
ができるので、屋根の補修等を行う場合に再び使用する
ことが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明の実施例を添付図面に基い
て詳述する。
【0012】この発明の第1実施例を示す図1におい
て、1は建物の屋根を構成する複数に分割された屋根ユ
ニットで、図1には棟部2を境に左右に分割された屋根
ユニット1が例示されている。この屋根ユニット1は、
屋根面3を有する屋根パネル4と、この屋根パネル4を
支持する支持構造部5とから主に構成されている。そし
て、上記隣接する屋根ユニット1における棟部2には、
屋根施工用安全フック装置6が設置されている。
【0013】この屋根施工用安全フック装置6は、図2
に示すように鋼板からなる長方形板状のフック本体7か
ら主に構成されており、このフック本体7の基部7aに
は長手方向である上下方向に連続した長孔8が形成され
ると共に、この長孔8よりも上方である上端部7bには
図1に示すように命綱9又は命綱用の親綱10を係止す
るための係止用穴11が形成されている。上記フック本
体7は、上端部7bを屋根面3より上方へ延出させた状
態で、基部7aが隣接する屋根ユニット1,1間の一方
の接合面12、具体的には支持構造部5の棟材13部分
に長孔8を挿通する釘14により固定され、その長孔8
により上端部7bを屋根面3より下方へ移動可能に構成
されている。
【0014】上記フック本体7は、棟部2の長手方向に
適宜間隔を隔てて配設され、親綱10を用いる場合には
両フック本体7,7間に親綱10が掛け渡される。
【0015】なお、命綱9としては、先端にフック部
(カラビナ)9aを有する通常構成の命綱が用いられる
が、屋根面3上の棟部2から軒先までの長さを有してい
るものが好ましい。
【0016】このように構成された屋根施工用安全フッ
ク装置6においては、屋根ユニット1を据付ける前に予
め一方の接合面12にフック本体7を釘14で固定して
おけばよく、屋根ユニット1を据付けると隣接する両屋
根ユニット1,1間の隙間にフック本体7が介在された
状態となる。このようにフック本体7を屋根ユニット1
の接合面12に釘14で固定するだけでよいので、容易
に設置することができる。そして、上記フック本体7の
係止用穴11に命綱9のフック部9aを直接係止する
か、或いは両フック本体7,7の係止用穴11,11間
に掛け渡される親綱10に命綱9のフック部9aを係止
することにより、屋根面3上における防水シ−トの取付
けや瓦等の屋根材の取付けなどの屋根作業を安全に行う
ことができる。
【0017】また、上記屋根施工用安全フック装置6に
おいては、フック本体7の上端部7bが長孔8によって
屋根面3より下方へ移動可能になっているので、使用後
には上記フック本体7の上端部7bを足で踏み付けるか
或いはハンマ−等で叩くことにより、フック本体7の上
端部7bを屋根面3より没入させることができる。従っ
て、フック本体7の撤去が不要であるため、その分工期
の短縮が図れる。また、上記屋根施工用安全フック装置
6は、一枚の鋼板製フック本体7からなるため、部品点
数の削減により製造コストの低減が図れる。なお、フッ
ク本体7が取付けられている棟部2の仕上げ(防水シ−
トや棟瓦等の取付け)は最後に行えばよい。
【0018】図3は本発明の第2実施例を示し、本実施
例のフック本体7は鋼板により側面略L字状に形成され
ている。このフック本体7の一端である基部7aには釘
14を挿通するための固定用の小孔15が形成され、他
端である上端部7bには係止用穴11が形成されてい
る。また、フック本体7の小孔15の周りには、フック
本体7が勝手に回動しないようにするための摩擦抵抗用
の凹凸部16が形成されている。このフック本体7の上
端部7bを屋根面3より上方へ延出させた状態で、フッ
ク本体7の基部7aが隣接する屋根ユニット1,1間の
一方の接合面12に上記小孔15を挿通する釘14によ
り固定され、その釘14を支点としてフック本体7の上
端部7bが屋根面3より下方へ回動可能に構成されてい
る。本実施例では、フック本体7の上端部7bを釘14
を支点として回動させつつ屋根面3より没入させること
ができ、上記第1実施例と同様の作用効果が得られる。
【0019】図4は本発明の第3実施例を示し、本実施
例のフック本体7は上記第2実施例のフック本体7の上
端部7bとは反対側に突出部17を形成することにより
横置きの側面T字状に形成されている。すなわち、上記
フック本体7に形成された突出部17は、図4の仮想線
で示すように上端部7bを屋根面3より没入させたとき
に屋根裏18へ突出するようになっており、この突出部
18をハンマ−等で叩くことにより上端部7bを屋根面
3より上方へ押し戻せるようになっている。また、上記
フック本体7の上端部7bには、針金を通す針金孔19
が形成されており、この針金孔19に針金を通して上端
部7bに巻き付けておくことにより上端部7bを踏んで
もその没入を防止できるようになっている。上記針金は
フック本体7の上端部7bを屋根面3より没入させると
きに取外せばよい。
【0020】本実施例では、第2実施例と同様の作用効
果が得られる他、フック本体7の上端部7bとは反対側
に上端部7bを屋根面3より没入させたときに屋根裏1
8へ突出する突出部17を有しており、この突出部17
によりフック本体7の上端部7bを屋根面3より上方へ
押し戻すことができるので、屋根の補修等を行う場合に
再び使用することができる。
【0021】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、第1実施
例のフック本体7は上端部7bを屋根面3より没入させ
ると再度屋根面3より上方へ押し戻すことが困難である
が、第3実施例のフック本体7のように再度使用するこ
とができるようにするためにフック本体7の下端部を延
長して形成し、この延長部を屋根裏に突出する突出部と
してもよい。また、実施例では、棟部2の接合面12に
フック本体7が取付けられているが、フック本体7の取
付位置は棟部2の接合面12に限られるものではなく、
屋根傾斜面等の接合面に取付けるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上要するにこの発明によれば、以下の
ような優れた効果が得られる。
【0023】(1)請求項1又は2の発明によれば、フ
ック本体を屋根ユニットの接合面に釘で固定すればよ
く、容易に設置することが可能となる。また、使用後に
は上記フック本体の上端部を、請求項1の発明によれば
基部の長孔により屋根面より下方へ移動させ、請求項2
の発明によれば基部の釘を支点として屋根面より下方へ
回動させ、屋根面より没入させることができるので、撤
去を不要にすることができ、工期の短縮が図れる。ま
た、部品点数の削減により製造コストの低減が図れる。
【0024】(2)請求項3の発明によれば、フック本
体の上端部の反対側には上端部を屋根面より没入させた
ときに屋根裏へ突出する突出部を有しており、この突出
部によりフック本体の上端部を屋根面より上方へ押し戻
すことができるので、屋根の補修等を行う場合に再び使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1における安全フック装置の拡大正面図であ
る。
【図3】この発明の第2実施例を示す正面図である。
【図4】この発明の第3実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 屋根ユニット 7 フック本体 7a フック本体の基部 7b フック本体の上端部 8 長孔 9 命綱 10 親綱 12 接合面 14 釘 15 小孔 17 突出部 18 屋根裏

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基部に上下方向の長孔を有し、上端部に命
    綱又は命綱用の親綱を係止するための係止用穴を有する
    板状のフック本体を形成し、このフック本体の上端部を
    屋根面より上方へ延出させた状態でフック本体の基部を
    隣接する屋根ユニット間の一方の接合面に上記長孔を挿
    通する釘により固定し、上記長孔により上記フック本体
    の上端部を屋根面より下方へ移動可能に構成したことを
    特徴とする屋根施工用安全フック装置。
  2. 【請求項2】基部に固定用の小孔を有し、この小孔より
    偏心した上端部に命綱又は命綱用の親綱を係止するため
    の係止用穴を有する板状のフック本体を形成し、このフ
    ック本体の上端部を屋根面より上方へ延出させた状態で
    フック本体の基部を隣接する屋根ユニット間の一方の接
    合面に上記小孔を挿通する釘により固定し、この釘を支
    点として上記フック本体の上端部を屋根面より下方へ回
    動可能に構成したことを特徴とする屋根施工用安全フッ
    ク装置。
  3. 【請求項3】上記フック本体が、その上端部とは反対側
    に上端部を屋根面より没入させたときに屋根裏へ突出
    し、上端部を屋根面より上方へ押し戻すための突出部を
    有していることを特徴とする請求項1又は2記載の屋根
    施工用安全フック装置。
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