JPS606104Y2 - 軒樋の支持金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は軒樋の支持金具に関し、その要旨とするところ
は水平帯板片１の下面一端部に固定側耳係止部２ａを固
着し、水平帯板片１の他端部に水平帯板片１の長さ方向
に長い長孔３を穿孔して可動側耳珠止部２ｂの上端を長
孔３に挿通し、水平帯板片１の上面略中央にボルト軸４
を立設し、ボルト軸４に略中央を挿通させた山皮り状の
板ばね５の一端を可動側耳珠止部２ｂの上端に固着させ
ると共に板ばね５の他端を水平帯板片１に固定して可動
側耳珠止部２ｂを固定側耳係止部２ａの方へ弾性的に付
勢し、板ばね５の上方からボルト軸４にナツト６を螺着
して戒る軒樋に支持金具にあり、その目的とするところ
は軒先のような高所においても簡単に軒樋を施工するこ
とができ、しかも板ばねのばね力により軒樋を確実に保
持できる軒樋の支持金具を提供するにある。

以下本考案を添付図により詳述する。

１は水平帯板片であり、水平帯板片１の一端には固定用
片７を垂下してあり、固定用片７には透孔８を穿孔しで
ある。

また、水平帯板片１下面の固定用片７側端部にはコ字状
の固定側耳係止部２ａを固定してあり、水平帯板片１の
他方端部には水平帯板片１の長さ方向に長い長孔３を穿
孔してあり、水平帯板片１の上面略中央にはボルト軸４
を立設しである。

２ｂは略コ字状の可動側耳珠止部であり、可動側耳係止
部２ｂ上端のピン９が長孔３にスライド自在に挿通され
ている。

５は台形状に折曲された板ばねであり、板ばね５の略中
央に穿孔された通孔（図示せず）はボルト軸４に挿通さ
れており、板ばね５の一端は水平帯板片１上面の固定用
片７側に固定され、板ばね５の他端は可動側耳係止部２
ｂ上端のピン９に固着され、可動側耳珠止部２ｂは板ば
ね５により長孔３に沿って内向きに固定側耳係止部２ａ
の方へ付勢されている。

更に、板ばね５の上方からボルト軸４にはナツト６を螺
着しである。

しかして、この支持金具Ａは固定用片７の透孔８に通し
た釘を鼻板や垂木等に打って固定されるものであるが、
折版屋根の場合にはボルト軸４を折版屋根から吊下げる
ことも可能である。

支持金具Ａを軒先に固定した後、ナツト６を下方へ締め
て板ばね５を強制的に広げ、第２図のように可動側耳珠
止部２ｂを長孔３に沿って外向きに移動させておき、固
定側耳係止部２ａと可動側耳珠止部２ｂとの間に軒樋１
０の耳部１１を配置し、ナツト６を上方へ緩めて板ばね
５の弾性復元力により可動側方係止部２ｂを内向きに移
動させて第３図のように両耳係止部２ａｗ２ｂにより耳
部１１を引掛けて支持する。

本考案は叙述の如き構成を有しているので、固定側層係
止部と可動側方係止部を軒樋の耳部に引掛けるだけで簡
単に軒樋を吊下げることができるものであり、板ばねの
ばね力により可動側方係止部を内向きに付勢しであるの
で、板ばねのばね力により確実に軒樋を保持できるとい
う利点がある。

しかも、軒樋を吊下げる場合にはナツトを下方へ締めて
ゆくのでなくて、ナツトを上方へ緩めていくようになっ
ているので作業し易いという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図及び第
３図は同上の使用方法を示す正面図である。 １・・・・・・水平帯板片、２ａ・・・・・・固定側層
係止部、２ｂ・・・・・・可動側方係止部、３・・・・
・・長孔、４・・・・・・ボルト軸、５・・・・・・板
ばね、６・・・・・・ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平帯板片の下面一端部に固定側耳係止部を固着し、水
   平帯板片の他端部に水平帯板片の長さ方向に長い長孔を
   穿孔して可動側耳珠止部の上端を長孔に挿通し、水平帯
   板片の上面略中央にボルト軸を立設し、ボルト軸に略中
   央を挿通させた山皮り状のばねの一端を可動側耳珠止部
   の上端に固着させると共に板ばねの他端を水平帯板片に
   固定して可動側耳珠止部を固定側耳係止部の方へ弾性的
   に付勢し、板ばねの上方からボルト軸にナツトを螺着し
   て戒る軒樋の支持金具。