JP3224504B2 - 外壁の汚れ防止用水切り - Google Patents

外壁の汚れ防止用水切り

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JP3224504B2
JP3224504B2 JP31053095A JP31053095A JP3224504B2 JP 3224504 B2 JP3224504 B2 JP 3224504B2 JP 31053095 A JP31053095 A JP 31053095A JP 31053095 A JP31053095 A JP 31053095A JP 3224504 B2 JP3224504 B2 JP 3224504B2
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早百合 桝谷
隆 窪野
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ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は開口部下の外壁面の雨
水による汚れを防止する水切りに関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】開口部の
上方の外壁面に吹き付ける雨水はサッシ枠の上枠から両
側の縦枠を伝って落下し、サッシのガラスや戸板の表面
に吹き付ける雨水は下枠に集められた後にその両側から
落下するため、開口部のある壁面に当たる雨水はサッシ
枠の両縦枠位置に集中して開口部下の外壁面を流下す
る。この雨水の集中は開口部上の外壁面とサッシ枠及び
ガラス面等の汚れを雨水と共に縦枠の下方に流し出すた
め壁面に線状に跡を残し、壁面の美観を損ねる原因とな
る。
【0003】実公平1-7824号では皿板の端面に固定され
るブロックによって縦枠の下方から落下する汚れた雨水
を外壁面から遠ざけて落下させているが、雨水は両縦枠
位置に集中することから、風が壁面側へ吹き付ければ集
中した雨水がそのまま壁面に当たるため縦枠の部分にブ
ロックを設置しても開口部下の外壁面を汚れから保護す
ることはできない。
【0004】この発明は上記背景を踏まえてなされたも
ので、両縦枠位置に集中する汚れた雨水を効果的に排出
し得る水切りを提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では水切りの上面
側に雨水を溜める貯水部を形成することにより縦枠と下
枠の両側から落下した雨水を貯水部に一旦溜め、貯水部
の容積を超える水量があったときに貯水部から室外側へ
オーバーフローさせることにより水切りの長さ方向にほ
ぼ均一に雨水を落下させ、雨水を集中させたまま排出す
る場合の問題を解決する。
【0006】水切りはサッシ枠の全幅以上の長さを持
ち、貯水部の長さ方向両端に雨水を塞き止めるせき板が
形成されることによりサッシ枠の両縦枠位置から集中的
に落下する雨水を貯水部に溜め、オーバーフロー時に水
切りの全長に亘ってほぼ均一に落下させる。水切りから
落下する雨水はほぼ均一に拡散しているため落下後に風
が吹き付けた場合にも汚れた雨水が外壁面に集中して付
着することはなく、壁面の汚れは抑制され、美観は保た
れる。
【0007】貯水部は水切りの上面側に凹状の断面で、
水切りの全長に形成されるが、請求項2に記載の通り、
貯水部の上にそれを覆うカバー材を設置することにより
貯水部にゴミや落葉等の堆積物が溜まることを防止し、
雨水の貯水と排水を円滑にする。
【0008】また請求項3に記載の通り、カバー材をそ
の底面と、貯水部を構成する室外側の止水片との間に間
隔をおいて設置し、カバー材の底面と止水片との間に吸
水性のある吸水材を配置することにより、貯水部内の雨
水を止水片を乗り越えさせて止水片の室外側へ落下さ
せ、水切りの長さ方向に均一に雨水を落下させる。
【0009】吸水材は貯水部内に存在する雨水を毛細管
現象により吸い上げ、止水片を越えた位置で雨水を滴状
にして落下させるが、カバー材の底面と止水片間に配置
されることにより止水片からオーバーフローしようとす
る雨水の落下の勢いを抑制する働きもし、雨量の多い場
合にも水切りの長さ方向に均一に雨水を落下させる効果
を維持する。
【0010】
【実施例】この発明の水切り1は図5に示すようにサッ
シ枠8の下枠81の下方位置に取り付けられ、サッシ枠8
から落下する雨水を受け、外壁9面より外側にほぼ均一
に落下させるものである。
【0011】水切り1は室内側に外壁9や胴縁10に重な
る取付片5を持ち、下枠81の下方位置で柱や窓台11、あ
るいは胴縁10にねじ12によって固定される。図1〜図4
はサッシ枠8の取付時に同時に開口部回りに取り付けら
れる先付けタイプの水切り1を示すが、この場合、水切
り1は取付片5が外壁9や胴縁10と共に下枠81に重なる
形で固定される。既設のサッシ枠8に対して後付けされ
る場合は図7に示すように取付片5が外壁9に重なり、
外壁9を貫通するねじ12によって胴縁10や窓台11に固定
される。
【0012】図1,図2は最も簡単な形状の水切り1を
示すが、水切り1はサッシ枠8の全幅以上の長さを持
ち、上面側に雨水を溜める貯水部2が形成され、貯水部
2の長さ方向の両端に貯水部2内に溜まる雨水を塞き止
めるせき板3,3が形成される。せき板3は図5に示す
ように水切り1の端部を塞ぐキャップ等によって形成さ
れる。
【0013】図1は水切り1の上面に止水片4を立ち上
げ、止水片4と水切り1の上面とで貯水部2を形成した
場合、図2は水切り1に凹部を形成し、凹部を貯水部2
とした場合であるが、上面側の凹状の断面となる部分が
貯水部2となるため単純に上面を下に凸に湾曲、あるい
は屈曲させることによっても貯水部2は形成される。
【0014】水切り1は縦枠82,82と下枠81から落下し
た雨水を貯水部2に溜め、貯水部2の容積を超える水量
があったときにオーバーフローさせ、水切り1の全長か
らほぼ均一に雨水を落下させる。図2の場合は凹部を形
成する室外側の片が止水片4となり、水切り1の全長に
形成される。
【0015】図3,図4は水切り1にカバー材6を被せ
た請求項2記載の発明を示す。図3はカバー材6を水切
り1に係合によって取り付けた場合、図4はビスによっ
て取り付けた場合であるが、カバー材6と水切り1を一
体に成型する場合もある。図3はまた貯水部2の底面に
見込み方向に並列する複数枚の立上り片7を立ち上げ、
立上り片7毎に貯水部2内の雨水を段階的に塞き止める
と共に、室外側へ順次オーバーフローさせる場合であ
り、図4は水切り1の一部を中空断面形状にすることに
より強度と剛性を確保した場合である。
【0016】カバー材6の少なくとも縦枠82,82の位置
には図6に示すように縦枠82と下枠81の両側から落下す
る雨水を水切り1の貯水部2内に落とし込む多数の透孔
61が明けられる。透孔61は図示するように水滴がカバー
材6の上面に表面張力で付着して残ることのないスリッ
ト状の形状が好ましいが、形状は特に問われない。透孔
61に代えてカバー材6と水切り1間に隙間を形成する場
合もある。
【0017】底面を止水片4の上端に突き当てた状態で
カバー材6を被せた場合には貯水部2に蓋がされる形に
なることから、止水片4に貯水部2内の水を排出する水
抜き孔41が明けられる。カバー材6は貯水部2内にゴミ
や落葉等の堆積物が溜まり、水抜き孔41を塞ぐことを防
止する。
【0018】図5は水抜き孔41を明けた水切り1の取付
状態を示す。水抜き孔41は水切り1の長さ方向に適当な
間隔を隔てて明けられるが、縦枠82,82と下枠81から集
中的に落下した雨水はその勢いによって中央部へ向けて
流れることから、各水抜き孔41から均等に排出するため
に図5では各水抜き孔41のレベルを変え、中央部寄りの
水抜き孔41を両側寄りの水抜き孔41より低いレベルに配
置している。この場合、最下部に位置する水抜き孔41が
貯水部2の底面と同一レベルに位置すれば貯水部2内の
雨水を完全に排出することができる。
【0019】図8,図9はカバー材6の底面と止水片4
との間に吸水性のある吸水材13を配置した請求項3記載
の発明を示す。この発明では貯水部2内の雨水をカバー
材6と止水片4の間から排出させることから、カバー材
6はその底面と止水片4との間に間隔をおいて設置され
る。
【0020】吸水材13には水を吸い上げる性質を持つ布
や紙,毛等の繊維の類の他、スポンジの類が使用され
る。吸水材13はカバー材6、あるいは止水材4に吸水材
13の材料に応じて接着により、あるいは取り付く側に形
成されたポケットに埋め込まれることにより取り付けら
れる。
【0021】吸水材13は貯水部2内の雨水に浸ることに
より雨水を吸い上げて止水片4の室外側へ落下させる働
きをするため、止水片4を挟んで貯水部2側と室外側に
跨って配置される。吸水材13は水切り1の全長に亘って
連続的に配置される他、止水片4の上端の高さを部分的
に変え、相対的に低い部分に部分的に配置される。図
8,図9はモヘアを吸水材13として利用し、共に吸水材
13をカバー材6に取り付け、下に向けて配置した場合で
あるが、吸水材13を止水片4に取り付け、上に向ける場
合もある。
【0022】吸水材13は貯水部2内に存在する雨水を吸
い上げ、止水片4を越えた位置で雨水を滴状にして落下
させるが、雨量が多い場合には止水片4からオーバーフ
ローしようとする雨水の勢いを抑制しながら落下させ、
いずれの場合も水切り1の長さ方向に均一に雨水を落下
させる。
【0023】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、水切りの
上面側に雨水を溜める貯水部を形成すると共に、貯水部
の両側にせき板を形成し、縦枠から落下した雨水を一旦
溜め、貯水部の容積を超える水量があったときにオーバ
ーフローさせるものであるため、水切りの長さ方向にほ
ぼ均一に雨水を落下させることができ、水切りから落下
した後に風が吹き付けた場合にも汚れた雨水が外壁面に
集中して付着することはなく、壁面の汚れが抑制され、
壁面の美観を保つことができる。
【0024】請求項2記載発明では貯水部を覆うカバー
材を設けることにより貯水部にゴミや落葉等の堆積物が
蓄積することを防止でき、雨水の貯水と排水を円滑に行
うことができる。
【0025】請求項3記載発明ではカバー材の底面と、
貯水部を構成する室外側の止水片との間に間隔をおき、
両者間に吸水性のある吸水材を配置しているため、貯水
部内の雨水を止水片を乗り越えさせて止水片の室外側へ
落下させ、水切りの長さ方向に均一に雨水を落下させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の水切りの取付状態を示した断面
図である。
【図2】請求項1記載の他の水切りの取付状態を示した
断面図である。
【図3】カバー材を被せた請求項2記載の水切りの取付
状態を示した断面図である。
【図4】請求項2記載の他の水切りの取付状態を示した
断面図である。
【図5】サッシ枠と水切りの関係を示した立面図であ
る。
【図6】カバー材に透孔を明けた様子を示した平面図で
ある。
【図7】サッシ枠に対して後付けされる水切りを示した
断面図である。
【図8】カバー材と止水片間に吸水材を配置した請求項
3記載の水切りを示した縦断面図である。
【図9】請求項3記載の他の水切りの取付状態を示した
縦断面図である。
【符号の説明】
1……水切り、2……貯水部、3……せき板、4……止
水片、41……水抜き孔、5……取付片、6……カバー
材、61……透孔、7……立上り片、8……サッシ枠、81
……下枠、82……縦枠、9……外壁、10……胴縁、11…
…窓台、12……ねじ、13……吸水材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシ枠の下枠の下方位置に取り付けら
    れ、サッシ枠から落下する雨水を受けて外壁面より外側
    に落下させる水切りであり、サッシ枠の全幅以上の長さ
    を持ち、上面側に雨水を溜める貯水部が形成され、貯水
    部の長さ方向両端に雨水を塞き止めるせき板が形成され
    ている外壁の汚れ防止用水切り。
  2. 【請求項2】 貯水部の上にそれを覆う、透孔、または
    隙間が形成されたカバー材が設置されている請求項1記
    載の外壁の汚れ防止用水切り。
  3. 【請求項3】 カバー材はその底面と、貯水部を構成す
    る室外側の止水片との間に間隔をおいて設置され、カバ
    ー材の底面と止水片との間に吸水性のある吸水材が配置
    されている請求項2記載の外壁の汚れ防止用水切り。
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