JP3223268U - 不正開封防止包装箱及びブランク - Google Patents

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Abstract

【課題】破断片が外蓋片から完全に分離することを防止することによって開封した包装箱であっても蓋を閉じて継続して使用することができる不正開封防止包装箱を提供する。【解決手段】不正開封防止包装箱100において、内蓋片を閉じてから外蓋片11を閉じてタック片40をタック片挿入スリット16、17に挿入すると、一対の係止片が曲折された状態の差し込み片50を挿入可能な挿入スリット60がタック片に形成される。差し込み片を挿入スリットに挿入すると、差し込み片が一対の係止片によりタック片の内側に係止されて抜去不能となって不正開封防止包装箱が封止される。外蓋片には、破断線B1、B2により画定され、開封時に開いて差し込み片を挿入スリットから抜去可能とするための破断片70が設けられ、破断片の一部は外蓋片と分離不能に設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、不正開封防止包装箱及びブランクに関する。
従来から、商品の包装容器として、例えば、段ボール等で作製された包装箱が広く用いられている。このような包装箱として、蓋部の外蓋片に舌片を設け、この舌片の左右に突片、内側に略三角形状のジッパー片(破断片)を設け、蓋部の裏蓋片に略Uの字状の挿入スリットを形成し、舌片を挿入スリットに挿入することで、不正開封を防止している不正開封防止包装箱が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2010−285179号公報
従来の不正開封防止包装箱においては、商品を取り出す際に外蓋片のジッパー片(破断片)が破られることで包装箱に開封跡が残るため、包装箱内の商品の偽装工作等が不可能となっている。しかしながら、従来の不正開封防止包装箱においては、外蓋片のジッパー片が破られると、ジッパー片が外蓋片から完全に分離してゴミとなるばかりではなく、分離したジッパー片により包装箱に穴が開いて、開封された包装箱は再び蓋を閉じて継続使用することができないおそれがある。
本考案の目的は、破断片が外蓋片から完全に分離することを防止し、開封した包装箱であっても蓋を閉じて継続して使用することができる不正開封防止包装箱を提供することにある。
本考案の一態様に係る不正開封防止包装箱は、蓋部、側壁部及び底部が連設された直方体状の包装箱であって、蓋部は、外蓋片、内蓋片及び側蓋片を有している。外蓋片には、該外蓋片の先端縁から突出する曲折可能なタック片が設けられている。側壁部及び内蓋片には、該側壁部の一部と該内蓋片の一部とに切り込みが入れられることにより形成された曲折可能な差し込み片がタック片に対応する位置に設けられている。差し込み片の両側には曲折可能な係止片がそれぞれ突出している。内蓋片には、タック片を挿入可能なタック片挿入スリットが形成されている。タック片をタック片挿入スリットに挿入すると、一対の係止片が曲折された状態の差し込み片を挿入可能な挿入スリットがタック片に形成される。差し込み片を挿入スリットに挿入すると、差し込み片が一対の係止片によってタック片の内側に係止されて抜去不能となる。外蓋片には破断線により画定された破断片が設けられている。開封時に破断片を破断線に沿って分離すると、差し込み片を挿入スリットから抜去可能とするための開口が形成される。そして、破断片が外蓋片から完全に分離してゴミとならないように、破断片の一部は外蓋片と分離不能に連結している。
本考案の一態様に係るブランクは、蓋部、側壁部及び底部が連設された直方体状の包装箱を形成するためのブランクであって、蓋部は、外蓋片、内蓋片及び側蓋片を有している。側壁部には、後側壁部、右側壁部、前側壁部及び左側壁部が連設されている。後側壁部の一方側には外蓋片が連接されており、前側壁部の一方側には内蓋片が連接されている。外蓋片の一方側には該外蓋片の先端縁から一方側に突出するタック片が設けられている。前側壁部及び内蓋片には、該前側壁部の一部と該内蓋片の一部とに切り込みが入れられることにより形成された差し込み片が横方向中央部に設けられている。差し込み片には、該差し込み片の横方向に向かって両側から係止片が突出している。内蓋片には、前側壁部と内蓋片との折り目線に沿ってタック片挿入スリットが形成されている。外蓋片には外蓋片の先端縁から後側壁部に向かって延在する破断線により画定された破断片が設けられている。そして、前記破断片の一部は前記外蓋片と分離不能に連結している。
本考案に係る不正開封防止包装箱によれば、破断片が外蓋片から完全に分離することを防止し、開封した包装箱であっても破断片の位置を元に戻せば蓋を閉じて継続して使用することができる。
本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の蓋が閉じられた状態の斜視図である。 図1に示す不正開封防止包装箱のブランクの展開図である。 図2に示すブランクの破断片の拡大展開図である。 図2に示すブランクの差し込み片の拡大展開図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の補強部材のブランクの展開図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の補強部材の斜視図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の天板部材のブランクの展開図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の天板部材の斜視図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の組立方法を示す図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の組立方法を示す図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の組立方法を示す図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の組立方法を示す図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の組立方法を示す図である。 図1に示す蓋が閉じられた状態の不正開封防止包装箱の差し込み片を内側から見た斜視図である。 図1に示す不正開封防止包装箱の破断片を破断線に沿って破った状態の斜視図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の変形例における構成を概略的に示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の変形例における構成を概略的に示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の変形例における天板の構成を概略的に示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱の変形例における天板の構成を概略的に示す斜視図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100の蓋が閉じられた状態の斜視図である。以下、説明の便宜上、図1における不正開封防止包装箱100の深さ方向における一方側(矢印a方向)を上側とし、他方側(矢印b方向)を下側とする。また、図1における不正開封防止包装箱100の深さ方向に直交する長さ方向における一方側(矢印c方向)を右側とし、他方側(矢印d方向)を左側とする。また、図1における不正開封防止包装箱100の深さ方向及び長さ方向に直交する幅方向における一方側(矢印e方向)を前側とし、他方側(矢印f方向)を後側とする。なお、図6、図8〜19においても同様である。
本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100は、蓋部10、側壁部20及び底部30が連設された直方体状の包装箱である。蓋部10は、外蓋片11、内蓋片13及び側蓋片(右側蓋片12、左側蓋片14)を有しており、外蓋片11には、外蓋片11の先端縁11aから突出する曲折可能なタック片40が設けられている。側壁部20は、後側壁部21、右側壁部22、前側壁部23及び左側壁部24を有している。前側壁部23の上側には、タック片40に対応する位置から突出する曲折可能な差し込み片50が設けられている。差し込み片50は前側壁部23の一部と内蓋片13の一部とに切り込みが入れられて、差し込み片50の一辺のみを前側壁部23と連結させた舌片状に形成されている。
差し込み片50の長さ方向における両側には曲折可能な係止片(右側係止片53、左側係止片54)が突出している。内蓋片13には、タック片40を挿入可能なタック片挿入スリット(右側タック片挿入スリット16及び左側タック片挿入スリット17)が形成されている。タック片40をタック片挿入スリットに挿入すると、一対の係止片(右側係止片53、左側係止片54)が曲折された状態の差し込み片50を挿入可能な挿入スリット60がタック片40に形成される。差し込み片50を挿入スリット60に挿入すると、差し込み片50が挿入後に左右に開いた一対の係止片によってタック片40の内側に係止されて抜去不能となる。外蓋片11には、破断線により画定され、開封時に破断線を分離して差し込み片50を挿入スリット60から抜去可能とするための破断片70が設けられ、破断片70の一部は外蓋片11と分離不能に連結されている。以下、不正開封防止包装箱100の構成について具体的に説明する。
図2は、図1に示す不正開封防止包装箱100のブランク1の展開図である。図3は、図2に示すブランク1の破断片70の拡大展開図であり、図4は、図2に示すブランク1の差し込み片50の拡大展開図である。
以下、説明の便宜上、図2〜4における不正開封防止包装箱100のブランク1は折り曲げられていない状態であり、ブランク1の縦方向における一方側(矢印g方向)をブランク上側とし、他方側(矢印h方向)をブランク下側とする。また、ブランク1の縦方向に直交する横方向における一方側(矢印i方向)をブランク右側とし、他方側(矢印j方向)をブランク左側とする。また、ブランク1において、二点鎖線は折り目線(山折り線又は谷折り線)を、実線C1〜C7は切り込み線を夫々示している。破断線B1、B2は、例えば、ミシン目、断続的に形成された切り込み線等である。なお、図5、図7においても同様である。
図2における不正開封防止包装箱100のブランク1は、1枚の段ボール等の板紙により構成されており、不正開封防止包装箱100の内側から見た図を示している。不正開封防止包装箱100のブランク1は、例えばシングルフルートにより構成されており、フルートは縦方向に延在している(不図示)。
図2に示すように、不正開封防止包装箱100のブランク1には、横方向の折り目線F1〜F2、F4〜F8、及びF20〜F21を介して、縦方向に蓋部10、側壁部20及び底部30が連設されている。側壁部20には、縦方向の折り目線F9〜F11を介して、ブランク左側から順に後側壁部21、右側壁部22、前側壁部23及び左側壁部24が連設されている。後側壁部21のブランク左側には、縦方向の折り目線F12を介して、後側壁部21と左側壁部24とを接着するための左側貼付片25が連設されている。後側壁部21、右側壁部22、前側壁部23及び左側壁部24は、縦方向の長さよりも横方向の長さが長い横長の長方形形状に形成されている。しかし、縦方向の長さと横方向の長さの関係はこれに限定されない。
蓋部10には、縦方向の切れ目を介して、ブランク左側から順に、外蓋片11、右側蓋片12、内蓋片13及び左側蓋片14が設けられている。後側壁部21のブランク上側(一方側)には、横方向の折り目線F1を介して、外蓋片11が連設されており、右側壁部22のブランク上側には、横方向の折り目線F2を介して、右側蓋片12が連設されている。前側壁部23のブランク上側(一方側)には、横方向の折り目線F20と折り目線F21とを介して、内蓋片13が連設されており、左側壁部24のブランク上側には、横方向の折り目線F4を介して、左側蓋片14が連設されている。外蓋片11、右側蓋片12、内蓋片13及び左側蓋片14は、縦方向の長さよりも横方向の長さが長い横長の長方形形状に形成されている。しかし、縦方向の長さと横方向の長さの関係はこれに限定されない。
底部30には、縦方向の切れ目を介して、ブランク左側から順に、後側底片31、右側底片32、前側底片33及び左側底片34が設けられている。後側壁部21のブランク下側には、横方向の折り目線F5を介して、後側底片31が連設されており、右側壁部22のブランク下側には、横方向の折り目線F6を介して、右側底片32が連設されている。前側壁部23のブランク下側には、横方向の折り目線F7を介して、前側底片33が連設されており、左側壁部24のブランク下側には、横方向の折り目線F8を介して、左側底片34が連設されている。
後側底片31及び前側底片33は、縦方向の長さよりも横方向の長さが長い横長の長方形形状に形成されている。後側底片31及び前側底片33のブランク下側には、夫々、切り欠きが形成されており、後側底片31及び前側底片33のブランク右側には、夫々、折り目線F13、F14を介して、右側底片32及び左側底片34と接着するための略三角形状の後側貼付片31a及び前側貼付片33aが形成されている。右側底片32及び左側底片34は、縦方向の長さよりも横方向の長さが長い横長の略台形形状に形成されている。
図1、3に示すように、外蓋片11には、外蓋片11の先端縁11aから突出する曲折可能なタック片40が設けられている。具体的に、タック片40は、図3に示すように、外蓋片11の横方向中央部分において先端縁11aからブランク上側(一方側)に突出しており、外蓋片11の横方向の中心線から左右対称に延在している。タック片40のブランク下側には、タック片40のブランク左側の端部に切り込み線C1が延在しており、ブランク右側の端部に切り込み線C2が延在している。また、タック片40のブランク下側には、切り込み線C1の下端からブランク右側に向かって折り目線F15が延在しており、切り込み線C2の下端からブランク左側に向かって折り目線F16が延在している。
さらに、タック片40のブランク下側には、折り目線F15の右側の端部に切り込み線C3が延在しており、折り目線F16の左側の端部に切り込み線C4が延在している。そして、タック片40のブランク下側には、切り込み線C3の上端から切り込み線C4の上端まで結んで横方向に切り込み線C5が延在している。これにより、タック片40は、外蓋片11の先端縁11aよりも切り込み線C1、C2の長さの分だけブランク下側(図1における後側)で折り目線F15、F16に沿って下側(図1)に曲折可能となっており、タック片挿入スリット(右側タック片挿入スリット16、左側タック片挿入スリット17)に挿入可能となっている。
タック片40には、外蓋片11に対してタック片40を直角に折り曲げたときに差し込み片50を挿入可能な挿入スリット60(図12)が形成される。挿入スリット60は、曲折された状態の差し込み片50を挿入するために、差し込み片50に対応する位置に外蓋片11の先端縁11aに沿う方向(不正開封防止包装箱100の長さ方向)に延在する差し込み片挿入スリット61(図12)を有している。さらに、挿入スリット60は、一対の係止片(右側係止片53、左側係止片54)を挿入するために、差し込み片挿入スリット61の両側からタック片40の先端に向かう方向(不正開封防止包装箱100の深さ方向)に延在する一対の係止片挿入スリット(右側係止片挿入スリット62、左側係止片挿入スリット63)を有している。これにより、挿入スリット60は、逆U字状(図12)に画定されている。
具体的に、右側係止片挿入スリット62は、図3に示すように、切り込み線C5のブランク右側の端部からブランク上側に向かって延在しており、左側係止片挿入スリット63は、切り込み線C5のブランク左側の端部から右側係止片挿入スリット62と平行にブランク上側に向かって延在している。ここで、切り込み線C5は、外蓋片11の先端縁11aよりもブランク上側において切り込みされている。このため、差し込み片挿入スリット61は、図3のようにタック片40が折り曲げられていない状態ではタック片40の下端と、後述する突出片71とが接触して閉じられており、図12に示すように、タック片40を外蓋片11側に対して曲折したときには開口して、不正開封防止包装箱100の長さ方向に延在するようになっている。これにより、挿入スリット60は、タック片40を外蓋片11側に対して直角に曲折した状態において、差し込み片挿入スリット61、右側係止片挿入スリット62及び左側係止片挿入スリット63により逆U字状に画定されている。
図1、3に示すように、破断片70は、外蓋片11の先端縁11aから延在する一対の破断線(右側破断線B1、左側破断線B2)と、一対の破断線(右側破断線B1、左側破断線B2)の終端の間に延在する折り目線F17とにより略長方形形状に画定されている。また、破断片70には、図3に示すように、破断片70の先端部70aに外蓋片11の先端縁11aよりもブランク上側に突出して延在する突出片71が設けられている。ブランク1を組み立てた不正開封防止包装箱100の蓋が閉じられた状態を示す図1では、突出片71は前側壁部23よりも外側に突出している。
すなわち、右側破断線B1は、図3に示すように、折り目線F16のブランク左側の端部からブランク下側に向かって延在しており、左側破断線B2は、折り目線F15のブランク右側の端部から右側破断線B1と対称的にブランク下側に向かって延在している。折り目線F17は、右側破断線B1のブランク下側の終端から左側破断線B2のブランク下側の終端まで延在している。
突出片71は、破断片70の先端部70aでブランク上側に突出しており、横方向に延在している。突出片71は、切り込み線C3〜C5により画定されている。ここで、切り込み線C5は、外蓋片11の先端縁11aよりもブランク上側で切り込みが入れられている。このため、突出片71の先端は、図1に示すように、タック片40を下側に曲折すると、前側壁部23よりも外側に突出するようになっている。これにより、突出片71に指を引っ掛けて破断片70を開けやすくすることができる。
図4に示すように、前側壁部23及び内蓋片13には横方向の折り目線F18、F19に沿って曲折可能に延在する差し込み片50が、不正開封防止包装箱100の蓋を閉じたときにタック片40に対応する位置に設けられている。差し込み片50は、前側壁部23の切欠き部と内蓋片13の切欠き部18とにちょうど嵌まるように、略T字形状に設けられ、差し込み片50の先端部52aの両側から横方向に突出する一対の曲折可能な係止片(右側係止片53、左側係止片54)が設けられている。また、内蓋片13には、タック片40を挿入するためのタック片挿入スリット(右側タック片挿入スリット16、左側タック片挿入スリット17)が横方向に形成されている。
差し込み片50は、前側壁部23の横方向中央部と内蓋片13の横方向中央部に跨って設けられている。差し込み片50には、不正開封防止包装箱100を閉じたときに前側壁部23の切欠き部を塞ぐ可動片51と内蓋片13の挿入スリット60に挿入される挿入片52とが折り目線F19を境界線として設けられている。
可動片51は、前側壁部23のブランク上側において、横方向中央部に長方形形状に設けられている。可動片51は、前側壁部23の切欠き部内において、切り込み線C6、C7と、折り目線F18、F19とにより画定されている。切り込み線C6は、右側タック片挿入スリット16のブランク右側からブランク下側に向かって延在しており、切り込み線C7は、左側タック片挿入スリット17のブランク左側からブランク下側に向かって延在している。折り目線F18は、切り込み線C6のブランク下側の終端と切り込み線C7のブランク下側の終端とを結んで横方向に延在しており、折り目線F19は、切り込み線C6のブランク上側の終端と切り込み線C7のブランク上側の終端とを結んで横方向に延在している。可動片51には、折り目線F19を介して挿入片52が連接されている。
挿入片52は、内蓋片13のブランク下側において、折り目線F19からブランク上側に向かって略T字形状に設けられている。挿入片52は、内蓋片13の切欠き部18内において、折り目線F19からブランク上側に延在する長方形形状に形成された本体部52bと、本体部52bのブランク左側において折り目線F22から突出する右側係止片53と、本体部52bのブランク右側において折り目線F23から突出する左側係止片54とにより画定されている。
また、挿入片52の先端部52aには、ブランク下側に向かって凹む半円形状の切り欠きである指掛部55が形成されている。可動片51は、折り目線F18で曲折可能となっており、挿入片52は、折り目線F19で曲折可能となっている。右側係止片53は、折り目線F22で曲折可能となっており、左側係止片54は、折り目線F23で曲折可能となっている。
内蓋片13の切欠き部18は、前側壁部23の横方向中央部分からブランク上側に向かって延在する略長方形形状に形成されている。内蓋片13の切欠き部18のブランク左側の端部には、ブランク左側に向かって延在する右側タック片挿入スリット16が形成されている。内蓋片13の切欠き部18のブランク右側の端部には、ブランク右側に向かって延在する左側タック片挿入スリット17が形成されている。
次に、不正開封防止包装箱100の内側に収容される補強部材80の構成について説明する。図5は、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100の補強部材80のブランク2の展開図である。図6は、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100の補強部材80の斜視図である。
不正開封防止包装箱100においては、複数の内側壁部(内側後側壁部81、内側右側壁部82、内側前側壁部83、内側左側壁部84)が内側底部85と連設された補強部材80を更に備えることができる。補強部材80を追加することにより、金属部品のような重量物も不正開封防止包装箱100に梱包することができる。複数の内側壁部(内側後側壁部81、内側右側壁部82、内側前側壁部83、内側左側壁部84)は、夫々、対応する側壁部(後側壁部21、右側壁部22、前側壁部23、左側壁部24)の内側面に当接され、内側底部85は、底部30の内側面に当接される。複数の内側壁部のうちタック片40に最も近い第一の内側壁部(内側前側壁部83)は、タック片40に対応する位置に、先端縁83aから内側底部85に向かう方向(不正開封防止包装箱100の深さ方向)に延在する切欠き部86が形成されている。また、外蓋片11が閉じられた状態では、タック片40は切欠き部86内に収容され、タック片40の先端縁40aは内側前側壁部83と当接する。
補強部材80のブランク2は、1枚の段ボール等の板紙により構成されている。補強部材80のブランク2は、例えばシングルフルートにより構成されており、フルートは縦方向に延在している(不図示)。図5に示すように、補強部材80のブランク2は、内側底部85の各辺からそれぞれ内側後側壁部81、内側右側壁部82、内側前側壁部83、内側左側壁部84が突出する略十字形状に形成されている。
より詳細には、補強部材80のブランク2は、図5に示すように、横方向の折り目線F24、F25を介して、縦方向に内側後側壁部81、内側底部85及び内側前側壁部83が連設されている。また、補強部材80のブランク2は、縦方向の折り目線F26、F27を介して、ブランク左側から順に内側左側壁部84、内側底部85及び内側右側壁部82が連接されている。内側後側壁部81、内側底部85及び内側前側壁部83は、縦方向の長さよりも横方向の長さが長い長方形形状に形成されており、内側左側壁部84及び内側右側壁部82は、横方向の長さよりも縦方向の長さが長い長方形形状に形成されている。
内側後側壁部81の縦方向及び横方向における長さは、後側壁部21の縦方向及び横方向における長さよりも僅かに短くなっている。内側右側壁部82の縦方向及び横方向における長さは、右側壁部22の縦方向及び横方向における長さよりも僅かに短くなっている。内側前側壁部83の縦方向及び横方向における長さは、前側壁部23の縦方向及び横方向における長さよりも僅かに短くなっている。内側左側壁部84の縦方向及び横方向における長さは、左側壁部24の縦方向及び横方向における長さよりも僅かに短くなっている。内側底部85の縦方向及び横方向における長さは、底部30の縦方向及び横方向における長さよりも僅かに短くなっている。
従って、補強部材80は、不正開封防止包装箱100の内側面に当接して収容できるようになっている。すなわち、内側後側壁部81は、後側壁部21の内側面に当接するようになっており、内側右側壁部82は、右側壁部22の内側面に当接するようになっている。また、内側前側壁部83は、前側壁部23の内側面に当接するようになっており、内側左側壁部84は、左側壁部24の内側面に当接するようになっている。また、内側底部85は、底部30の内側面に当接するようになっている。
内側前側壁部83の先端縁83aには、横方向における中央部分において先端縁83aからブランク上側に向かって凹む長方形形状の切り欠きである切欠き部86が形成されている。切欠き部86の横方向における長さは、図2におけるタック片40の横方向における長さよりも長くなっており、切欠き部86の縦方向における長さは、図2におけるタック片40の縦方向における長さと略同じになっている。これにより、切欠き部86のブランク上側における端部86a(図6における下側)は、不正開封防止包装箱100においてタック片40の先端縁40aと当接するようになっている。
図6に示すように、補強部材80は、内側後側壁部81、内側右側壁部82、内側前側壁部83及び内側左側壁部84が上側に折り曲げられることにより組み立てられる。内側後側壁部81の左側の端部は、内側左側壁部84の後側の端部と当接し、内側後側壁部81の右側の端部は、内側右側壁部82の後側の端部と当接する。内側前側壁部83の左側の端部は、内側左側壁部84の前側の端部と当接し、内側前側壁部83の右側の端部は、内側右側壁部82の前側の端部と当接する。これにより、補強部材80では、内側後側壁部81、内側右側壁部82、内側前側壁部83及び内側左側壁部84により不正開封防止包装箱100の内部空間S1が画定される。
次に、補強部材80の内側上方に収容される天板部材90の構成について説明する。図7は、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100の天板部材90のブランク3の展開図である。図8は、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100の天板部材90の斜視図である。
不正開封防止包装箱100においては、内蓋片13の内側に天板部91及び天板側壁部(天板右側壁部92、天板左側壁部93)が連設された天板部材90を更に備えることができる。蓋部10と天板部91との間に上側空間S2(図10)が形成されている。また、天板部91又は天板側壁部(天板右側壁部92、天板左側壁部93)には、指掛部94が形成されている。
天板部材90のブランク3は、1枚の段ボール等の板紙により構成されている。天板部材90のブランク3は、例えばシングルフルート又はダブルフルートにより構成されており、フルートは横方向に延在している(不図示)。
図7に示すように、天板部材90のブランク3は縦方向の折り目線F28、F29を介して、ブランク左側から順に天板左側壁部93、天板部91及び天板右側壁部92が連接されている。天板部91は、縦方向の長さよりも横方向の長さが長い長方形形状に形成されており、天板左側壁部93及び天板右側壁部92は、横方向の長さよりも縦方向の長さが長い長方形形状に形成されている。天板部91のブランク左側には、縦方向中央部に円形状の孔が指掛部94として形成されている。指掛部94に指を掛けることによって不正開封防止包装箱100から天板部材90を容易に取り出すことができる。
天板部91の縦方向及び横方向における長さは、内側底部85の縦方向及び横方向における長さよりも僅かに短くなっている。天板右側壁部92の縦方向における長さは、内側右側壁部82の縦方向における長さよりも僅かに短くなっており、天板左側壁部93の縦方向における長さは、内側左側壁部84の縦方向における長さよりも僅かに短くなっている。天板右側壁部92の横方向における長さは、内側右側壁部82の横方向における長さよりも短くなっており、天板左側壁部93の横方向における長さは、内側左側壁部84の横方向における長さよりも短くなっている。
従って、天板部材90は、補強部材80の内側に収容されるようになっている。天板右側壁部92は、内側右側壁部82の内側面に当接するようになっており、天板左側壁部93は、内側左側壁部84の内側に当接するようになっている。
図8に示すように、天板部材90は、天板右側壁部92及び天板左側壁部93が上側に折り曲げられることにより組み立てられる。従って、天板右側壁部92及び天板左側壁部93の横方向における長さの分だけ蓋部10と天板部91との間に図10における上側空間S2が形成される。ここで、図7における天板右側壁部92及び天板左側壁部93の横方向長さは、図2における右側係止片53及び左側係止片54の横方向長さよりも長くなっている。
これにより、不正開封防止包装箱100では、差し込み片50を挿入スリット60に挿入した場合に、蓋部10と天板部91との間の上側空間S2があることにより、不正開封防止包装箱100の内部空間S1に収納される商品を保護するために封入される発泡スチロール等の緩衝材と干渉することがない。従って、不正開封防止包装箱100では、緩衝材の影響を受けることなく、右側係止片53及び左側係止片54が左右に開くことによりタック片40の内側に係止されて差し込み片50を抜去不能とすることができるようになっている。また、不正開封防止包装箱100では、天板右側壁部92及び天板左側壁部93の横方向長さを調節することで、補強部材80と天板部材90との当接する力を調節して補強部材80の上側に天板部材90を収容することができると共に、上側空間S2の高さを調節することができる。
続いて、上述した構成を有する不正開封防止包装箱100の組立方法について説明する。図9〜13は、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100の組立方法を示す図である。まず、図9に示すように、折り目線F9〜F11を介して後側壁部21、右側壁部22、前側壁部23及び左側壁部24を矩形筒形状となるように折り曲げると共に、折り目線F12を介して、左側貼付片25を折り曲げて左側壁部24の内側に接着剤等により貼り付ける。
次に、折り目線F5〜F8を介して、後側底片31、右側底片32、前側底片33及び左側底片34を折り曲げると共に、折り目線F13を介して後側貼付片31aを折り曲げて右側底片32の外側に貼着し、折り目線F14を介して前側貼付片33aを折り曲げて左側底片34の外側に貼着する。次に、後側底片31及び前側底片33を組み付けて底部30を形成する。
次に、補強部材80の折り目線F24〜F27を介して内側後側壁部81、内側右側壁部82、内側前側壁部83及び内側左側壁部84を上側に折り曲げて補強部材80を形成し、不正開封防止包装箱100の内部空間S1を画定する。次に、天板部材90の折り目線F28、F29を介して天板右側壁部92及び天板左側壁部93を上側に折り曲げて天板部材90を形成する。
次に、図10に示すように、不正開封防止包装箱100の内側に補強部材80を収容する。次に、不正開封防止包装箱100の内部空間S1に例えば商品である玉軸受と、玉軸受を保護するための発泡スチロール等の緩衝材とを収納する。次に、図10に示すように、補強部材80の内側且つ上側に天板部材90を収容する。次に、不正開封防止包装箱100の開口を覆う方向に図11に示す右側蓋片12及び左側蓋片14を折り曲げ、その後、内蓋片13も不正開封防止包装箱100の開口を覆う方向に折り曲げる。その際、折り目線F18に沿って差し込み片50を内蓋片13と反対方向(外側)に折り曲げ、右側係止片53と左側係止片54を上側に折り曲げる。タック片40も上側に折り曲げる。次に、図12に示すように、内蓋片13を覆う方向に外蓋片11を折り曲げ、下側を向いたタック片40をタック片挿入スリット(右側タック片挿入スリット16、左側タック片挿入スリット17)に挿入する。これによって切欠き部18が外蓋片11によって覆われ、不正開封防止包装箱100の前側壁部23側にスリット60が形成される。
次に、図13に示すように、差し込み片50の挿入片52を上側に折り曲げ、その後、折り目線F18に沿って折り曲げられた部分を元に戻しながら挿入片52を差し込み片挿入スリット61に挿入すると共に、右側係止片53と左側係止片54を折り曲げた状態でそれぞれ右側係止片挿入スリット62と左側係止片挿入スリット63に挿入する。これにより、図1に示すように、差し込み片50は挿入スリット60に挿入され、不正開封防止包装箱100の組立と梱包が完了する。
図14は、図1に示す蓋が閉じられた状態の不正開封防止包装箱100の差し込み片50を内側から見た場合を説明するための斜視図である。差し込み片50が挿入スリット60に挿入されると、右側係止片53及び左側係止片54が弾性により曲折された状態から左右に開いた元の状態に戻るため、図14に示すように、右側係止片53及び左側係止片54がタック片40の内側において係止されて差し込み片50が抜去不能となる。このようにして、不正開封防止包装箱100では、外蓋片11が差し込み片50に係止されて外蓋片11を開かなくすることができる。
また、タック片40がタック片挿入スリット(右側タック片挿入スリット16、左側タック片挿入スリット17)に挿入されると、タック片40の先端縁40aが補強部材80の切欠き部86の深さ方向における端部86aに当接する。このため、切欠き部86の端部86aにおいても外蓋片11にかかる荷重を支えることができ、不正開封防止包装箱100の深さ方向における強度を向上することができる。これによってより多くの不正開封防止包装箱100を重ねて運搬したり、保管したりすることができる。
続いて、上述した構成を有する不正開封防止包装箱100の開封方法について説明する。図15は、図1に示す不正開封防止包装箱100の破断片70を右側破断線B1及び左側破断線B2に沿って破った状態を説明するための斜視図である。図15に示すように、不正開封防止包装箱100を開封する際には、外蓋片11に設けられた破断片70の突出片71を上方に持ち上げることで、破断片70の右側破断線B1及び左側破断線B2が破断して破断片70が外蓋片11に対して折り目線F17に沿って折り曲げられる。これによって差し込み片50の指掛部55が露出する。次に、差し込み片50の指掛部55に指を掛けて挿入片52を手前側に引くことで、差し込み片50を外側に引き出す。そして外蓋片11、内蓋片13、右側蓋片12及び左側蓋片14を順に開く。続いて、天板部材90の指掛部94に指を掛けて上側に引っ張ることで、天板部材90を取り外す。このようにして、不正開封防止包装箱100の内部空間S1に収納されている玉軸受を取り出すことができる。
上述したように、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100では、差し込み片50の長さ方向の両側に曲折可能な右側係止片53及び左側係止片54が設けられている。また、内蓋片13には、タック片40を挿入可能なタック片挿入スリット(右側タック片挿入スリット16、左側タック片挿入スリット17)が形成されており、タック片40には、差し込み片50を挿入可能な挿入スリット60が形成されている。タック片40がタック片挿入スリットに挿入され、かつ差し込み片50が挿入スリット60に挿入された状態では、差し込み片50は右側係止片53及び左側係止片54によってタック片40の内側に係止されて抜去不能となり、外蓋片11と内蓋片13は閉じられた状態になる。外蓋片11には、開封時に差し込み片50を挿入スリット60から抜去可能とするための破断片70が外蓋片11に設けられている。破断片70は、右側破断線B1及び左側破断線B2と、折り目線F17とにより長方形形状に画定されている。右側破断線B1及び左側破断線B2とは、不正開封防止包装箱100の開封時に破断されて破断片70の長方形の対向する二辺が外蓋片11と分離されるが、折り目線F17に沿った一辺は外蓋片11と繋がったままにされる。これにより、折り目線F17に沿って破断片70を上方に折り曲げることが可能になる。折り目線F17に沿って破断片70を上方に折り曲げると、差し込み片挿入スリット61の代わりに大きな開口が外蓋片11に形成され、差し込み片50を挿入スリット60から抜去することができる。
このように、開封前の不正開封防止包装箱100では、外蓋片11が差し込み片50に係止されて外蓋片11が開かなくなるので、接着テープを使うことなく外蓋片11を開かなくすることができる。従って、不正開封防止包装箱100の開封時に接着テープを刃物等で切って開ける必要がないため、刃物による負傷を防止することができる。
そして、不正開封防止包装箱100を開封する際には、破断片70の右側破断線B1及び左側破断線B2が破断されるため、接着テープを使わずとも不正開封防止包装箱100の開封跡が残り、開封されたことが容易に分かることとなる。このため、不正開封防止包装箱100が不正に開封されることを防止することができ、この結果、不正開封防止包装箱100内部に収納されている玉軸受の盗難やすり替え等を防止することができる。
また、破断片70は、外蓋片11に対して折り曲げられるのみであり、箱を開封しても外蓋片11と折り目線F17の部分が繋がったままになるように設けられているため、破断片70が外蓋片11から完全に分離してゴミとなることを防止することができる。また、外蓋片11と一部が繋がっているため、破断片70を利用して外蓋片11を再び閉じることができ、不正開封防止包装箱100の孔部19が開いたまま継続して使用されることを防止することができる。
また、破断片70の先端部70aには前側壁部23よりも外側に突出して不正開封防止包装箱100の幅方向に延在する突出片71が設けられている。このため、不正開封防止包装箱100を開封する際には、突出片71を上方に持ち上げることで、右側破断線B1及び左側破断線B2を容易に破断することができる。
また、不正開封防止包装箱100では、挿入スリット60が、差し込み片挿入スリット61と、右側係止片挿入スリット62及び左側係止片挿入スリット63とにより逆U字状に画定されている。このため、差し込み片50が挿入スリット60に挿入されると、右側係止片53及び左側係止片54が段ボールの弾性により曲折された状態から元の状態に戻ろうとして左右に開き、右側係止片53及び左側係止片54がタック片40の内側において係止されて差し込み片50を抜去不能とすることができる。
また、不正開封防止包装箱100は、内側後側壁部81、内側右側壁部82、内側前側壁部83、内側左側壁部84からなる複数の内側壁部が内側底部85と連設された補強部材80を更に備えることができる。内側後側壁部81、内側右側壁部82、内側前側壁部83、内側左側壁部84は、夫々、対応する後側壁部21、右側壁部22、前側壁部23、左側壁部24の内側に当接されており、内側底部85は、底部30の内側に当接されている。金属製の玉軸受のような重量がある商品を詰めた場合、移動時や保管時に箱を重ねてもつぶれないようにする必要があるため、不正開封防止包装箱100は2940N以上の圧縮強度が必要となる。本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100では、補強部材80を設けることで、不正開封防止包装箱100の圧縮強度を2940N以上に向上させることができる。
不正開封防止包装箱100を閉じたときにタック片40に最も近くなる内側前側壁部83には、タック片40に対応する位置に、先端縁83aから内側底部85に向かう方向(深さ方向)に延在する切欠き部86が形成されている。このため、補強部材80が干渉して差し込み片50が挿入スリット60に挿入できなくなるという事態を回避できる。そして、差し込み片50を挿入スリット60に挿入した際に、右側係止片53及び左側係止片54により差し込み片50がタック片40の内側に係止されて抜去不能となる。
また、外蓋片11が閉じられた状態では、タック片40は切欠き部86内に収容され、切欠き部86の深さを規定する内側前側壁部83の端部86aは、タック片40の先端縁40aと当接されている。このため、内側前側壁部83の端部86aにより外蓋片11にかかる荷重を支えることができ、不正開封防止包装箱100の深さ方向における圧縮強度を向上させることができる。
また、不正開封防止包装箱100では、蓋部10と天板部91との間に上側空間S2が形成されている。このため、差し込み片50を挿入スリット60に挿入した場合に、蓋部10と天板部91との間の上側空間S2により、不正開封防止包装箱100の内部空間S1に収納される緩衝材の影響を受けることなく、差し込み片50を挿入スリット60に挿入することができる。
また、差し込み片50の挿入片52は、指掛部55を有しているため、半円状の切欠きからなる指掛部55に指を掛けて挿入片52を上側に引っ張ることで、差し込み片50を容易に外側に引き出すことができる。また、図10に示すように、天板部材90は、指を差し込み可能な貫通孔からなる指掛部94を有しているため、指掛部94に指を掛けて天板部材90を上側に引っ張ることで、天板部材90を容易に取り外すことができる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、本考案の概念および実用新案登録請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本考案の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
例えば、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100においては、補強部材80及び天板部材90が設けられている場合を一例に本考案の実施の形態について説明した。しかしながら、本考案はこれに限らない。例えば、図16に示すように、天板部材90があって補強部材80が設けられていなくてもよく、また、図17に示すように、補強部材80があって天板部材90が設けられていなくてもよい。
例えば、図16に示す不正開封防止包装箱100の場合、天板部91の縦方向及び横方向における長さは、底部30の縦方向及び横方向における長さよりも僅かに短くなっている。天板右側壁部92の縦方向における長さは、右側壁部22の縦方向における長さよりも僅かに短くなっており、天板左側壁部93の縦方向における長さは、左側壁部24の縦方向における長さよりも僅かに短くなっている。天板右側壁部92の横方向における長さは、右側壁部22の横方向における長さよりも短くなっており、天板左側壁部93の横方向における長さは、左側壁部24の横方向における長さよりも短くなっている。
従って、天板部材90は、不正開封防止包装箱100の内側且つ上側に収容されるようになっている。天板右側壁部92は、右側壁部22の内側に当接されるようになっており、天板左側壁部93は、左側壁部24の内側に当接されるようになっている。
また、図17に示す不正開封防止包装箱100の場合、不正開封防止包装箱100の内部空間S1に収納される発泡スチロール等の緩衝材の量を減らすことで、緩衝材の影響を受けることなく、差し込み片50を挿入スリット60に挿入することができる。そして、右側係止片53及び左側係止片54によってタック片40の内側に係止して差し込み片50を抜去不能とすることができる。
また、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100においては、天板部91の幅方向における中央部分に円形状の孔である指掛部94が形成されている場合を一例に本考案の実施の形態について説明した。しかしながら、本考案はこれに限らず、例えば、図18に示すように、指掛部94が天板部91の前側の縁部に設けられた切欠き94aにより形成されていてもよい。切欠き94aは限定されず、たとえば半円状や長方形形状であってもよい。また、指掛部94に代えて、図19に示すように、天板左側壁部93の上側の縁部に設けられた突出部により形成される摘み部95としてもよい。摘み部95の形状は限定されず、たとえば半円状や長方形形状であってもよい。
また、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100においては、挿入スリット60が差し込み片挿入スリット61の両側から不正開封防止包装箱100の深さ方向に平行に延在する一対の係止片挿入スリットである右側係止片挿入スリット62及び左側係止片挿入スリット63を有している場合を一例に本考案の実施の形態について説明した。しかしながら、本考案はこれに限らず、例えば、一対の係止片挿入スリットである右側係止片挿入スリット62及び左側係止片挿入スリット63が差し込み片挿入スリット61の両側から離れるように斜めに延在していてもよく、差し込み片挿入スリット61の両側から曲線状や円弧状に延在していてもよい。
また、本考案の実施の形態に係る不正開封防止包装箱100においては、破断片70が外蓋片11の先端縁11aから平行に延在する一対の破断線である右側破断線B1及び左側破断線B2を有している場合を一例に本考案の実施の形態について説明した。しかしながら、本考案はこれに限らず、例えば、一対の破断線である右側破断線B1及び左側破断線B2が、外蓋片11の先端縁11aから離れるように斜めに延在していてもよく、外蓋片11の先端縁11aから曲線状や円弧状に延在していてもよい。
1〜3…ブランク、10…蓋部、11…外蓋片、12…右側蓋片、13…内蓋片、14…左側蓋片、16…右側タック片挿入スリット(タック片挿入スリット)、17…左側タック片挿入スリット(タック片挿入スリット)、20…側壁部、30…底部、40…タック片、50…差し込み片、60…挿入スリット、70…破断片、80…補強部材、90…天板部材、100…不正開封防止包装箱、B1…右側破断線、B2…左側破断線、F1〜F29…折り目線、C1〜C8…切り込み線、S1…内部空間、S2…上側空間

Claims (9)

  1. 蓋部、側壁部及び底部が連設された直方体状の包装箱であって、
    前記蓋部は、外蓋片、内蓋片及び側蓋片を有しており、
    前記外蓋片には、該外蓋片の先端縁から突出する曲折可能なタック片が設けられており、
    前記側壁部及び前記内蓋片には、該側壁部の一部と該内蓋片の一部とに切り込みが入れられることにより形成された曲折可能な差し込み片が前記タック片に対応する位置に設けられており、
    前記差し込み片の両側には、曲折可能な係止片がそれぞれ突出しており、
    前記内蓋片には、前記タック片を挿入可能なタック片挿入スリットが形成されており、
    前記タック片を前記タック片挿入スリットに挿入すると、前記係止片が曲折された状態の前記差し込み片を挿入可能な挿入スリットが前記タック片に形成され、
    前記差し込み片を前記挿入スリットに挿入すると、前記差し込み片が前記係止片によって前記タック片の内側に係止されて抜去不能となり、
    前記外蓋片には、破断線によって画定され、開封時に前記差し込み片を前記挿入スリットから抜去可能とするための破断片が設けられ、
    前記破断片の一部が前記外蓋片と分離不能に設けられていることを特徴とする不正開封防止包装箱。
  2. 前記破断片は、前記外蓋片の先端縁から平行に延在する一対の破断線と、該一対の破断線の終端を結んで延在する折り目線とにより長方形形状に画定されていることを特徴とする請求項1記載の不正開封防止包装箱。
  3. 前記破断片には、該破断片の先端部に前記側壁部よりも外側に突出して延在する突出片が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の不正開封防止包装箱。
  4. 前記挿入スリットは、前記差し込み片に対応する位置に設けられ、前記差し込み片を挿入するための前記挿入スリットの先端に沿う方向に延在する差し込み片挿入スリットと、該差し込み片挿入スリットの両端から前記タック片の先端に向かう方向に延在する、曲折された状態の一対の前記係止片を挿入するための一対の係止片挿入スリットとにより画定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の不正開封防止包装箱。
  5. 複数の内側壁部が内側底部と連設された補強部材を更に備え、
    前記複数の内側壁部は、夫々、対応する前記側壁部の内側面に当接されており、
    前記内側底部は、前記底部の内側面に当接されており、
    前記複数の内側壁部のうち前記タック片に最も近い第一の内側壁部は、前記タック片に対応する位置に、前記第一の内側壁部の先端から内側底部に向かう方向に延在する切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の不正開封防止包装箱。
  6. 前記外蓋片が閉じられた状態では、前記タック片は前記切欠き部内に収容され、前記タック片の先端縁は前記第一の内側壁部と当接することを特徴とする請求項5記載の不正開封防止包装箱。
  7. 前記内蓋片の内側に天板部及び天板側壁部が連設された天板部材を更に備え、
    前記蓋部と前記天板部との間に空間が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の不正開封防止包装箱。
  8. 前記天板部又は前記天板側壁部には、指掛部又は摘み部が形成されていることを特徴とする請求項7記載の不正開封防止包装箱。
  9. 蓋部、側壁部及び底部が連設された直方体状の包装箱を形成するためのブランクであって、
    前記蓋部は、外蓋片、内蓋片及び側蓋片を有しており、
    前記側壁部は、後側壁部、右側壁部、前側壁部及び左側壁部が連設されており、
    前記後側壁部の一方側には、前記外蓋片が連接されており、前記前側壁部の一方側には、前記内蓋片が連接されており、
    前記外蓋片の一方側には、該外蓋片の先端縁から一方側に突出するタック片が設けられており、
    前記前側壁部及び前記内蓋片には、該前側壁部の一部と該内蓋片の一部とに切り込みが入れられることにより形成された差し込み片が横方向中央部に設けられており、
    前記差し込み片には、横方向に向かって延在する係止片が両側から突出しており、
    前記内蓋片には、前記前側壁部と前記内蓋片との折り目線に沿って延在するタック片挿入スリットが形成されており、
    前記外蓋片には、破断線により画定された破断片が前記外蓋片の先端縁に設けられており、
    前記破断片の一部が前記外蓋片と分離不能に設けられていることを特徴とするブランク。
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