JP3222996B2 - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP3222996B2
JP3222996B2 JP19053093A JP19053093A JP3222996B2 JP 3222996 B2 JP3222996 B2 JP 3222996B2 JP 19053093 A JP19053093 A JP 19053093A JP 19053093 A JP19053093 A JP 19053093A JP 3222996 B2 JP3222996 B2 JP 3222996B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機の商品ディ
スプレイ内に、フィルム状に形成した商品サンプルを多
数飾り置くようにした商品サンプル装置を備えた自動販
売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動販売機の商品サンプル装置
として、例えば特開平4−342094号公報に記載の
ものが知られている。この商品サンプル装置は、商品デ
ィスプレイ内に立設した支持板と、フィルム状に形成し
た商品サンプルとを備えて構成されている。商品サンプ
ルは、該当する缶飲料の半周面と全く同一のデザインに
した樹脂で構成され、展開状態から半円筒形に湾曲させ
て支持板に位置決め状態で装着される。支持板は、上棚
板部、縦板部および下棚板部とで断面「コ」字状に形成
され、上棚板部から縦板部および下棚板部にかけて、商
品サンプルを装着するための開口が形成されている。開
口の中間部には、一対の係合片が対向して突出してお
り、この係合片に商品サンプルの側端部に形成した係合
溝が係合して、商品サンプルが支持板に位置決めされる
ようになっている。
【0003】すなわち、商品サンプルは、その係合溝を
支持板の係合片に係合させた状態で、各周縁部が支持板
の開口を貫通するようにし、自身の復元力で支持板に取
り付けられている。そして、商品サンプルは、支持板の
後方に配設した蛍光灯により、後方から照明されるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の商品
サンプル装置では、商品サンプルが、支持板の開口に嵌
め込まれて、その復元力で支持板に取り付けられ、かつ
半円筒形に保持されている。このため、商品サンプルの
側端部は、その復元力で、実際には、開口の後縁部に当
接している。したがって、装着された商品サンプルを斜
め前方から見た場合、商品サンプルと支持板との境界部
分に、商品サンプルの側端部と開口の後縁部との当接部
分の縦線と、開口の前縁部の縦線との2本の縦線が見え
ることになり、この部分が不自然で見苦しい仕上がりと
なってしまう。また、商品サンプルの側端部と開口の後
縁部との間に隙間が生ずると、照明光を遮るものが無い
ため、照明光がこの隙間から直接外部に漏れてしまい、
不自然なライトアップとなってしまう不具合があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、商品サンプルと支持板との境界部分
び商品サンプルの下端部分をすっきりした感じに仕上げ
ることができると共に、ライトアップ時にこの部分から
の光漏れを防止できる自動販売機を提供することをその
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の自動販売機は、商品ディスプレイ内に立設した支
持板と、展開状態から半円筒形に湾曲させて支持板に装
着され、かつ後方から照明される複数の商品サンプル
と、隣接する当該商品サンプル間の境界部に嵌め込ま
れ、各商品サンプルの側端部が当接するように前広がり
の横断面形状に形成したホルダーとを備えた商品サンプ
ル装置と、商品サンプルの下端部を隠すように商品サン
プル装置の前方に配設された下端部カバーとを備えたこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の自動販売機によれば、商品サンプル
は、展開状態から半円筒形に湾曲され、両側端部をホル
ダーに当てがうようにして支持板に装着される。この場
合、隣接する各商品サンプルの境界部に嵌め込まれるホ
ルダーを、前広がりの横断面形状に形成することによ
り、ホルダーの前端の角部に各商品サンプルの側端部が
当接される。したがって、ホルダーと商品サンプルとの
境界が一本の縦線となり、この部分がすっきりした仕上
がりとなる。また、ホルダーと商品サンプルとの間に微
小な隙間が生じても、ホルダーが、前広がりの横断面形
状になっているので、後方からの照明光が、この隙間か
ら直接外部に漏れ出ることがない。さらに、ホルダーの
前広がりの横断面形状は、商品サンプルが支持板から抜
け落ちるのを阻止するように働くため、商品サンプルの
脱落を防止することができる。また、下端部カバーによ
って、商品サンプル下端部の浮き上がり等を目立たない
ようにすることができるので、よりすっきりとした仕上
がりとなる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例に係るコーヒーやコーラなどの缶飲料を販売する自動
販売機について説明する。図1は、自動販売機の正面図
であり、同図に示すように、この自動販売機1のメイン
ドア2の前面には、広く前面パネル3が設けられてお
り、前面パネル3には、メーカー名などが裏面側からシ
ルク印刷された看板部4が構成されている。また、看板
部4の右上部にはディスプレイ部5が、ディスプレイ部
5の下側には接客部6が、看板部4の中間下部には商品
取出部7が、それぞれ設けられている。
【0009】ディスプレイ部5には、各8個の商品サン
プル8を3段に飾り置いた3組の商品サンプル装置9
と、3組の商品サンプル装置9に対応して設けた3段の
ボタン取付部材10と、各商品サンプル8に対応して各
ボタン取付部材10に取り付けたセレクションボタン1
1とが配設さている。接客部6には、返却レバー12、
コイン投入口13、紙幣投入口14および金銭表示器1
5が配設され、また、商品取出部7には、商品取出口1
6およびコイン返却口17が配設されている。
【0010】図2はディスプレイ部5の断面構成を、図
3はディスプレイ部5の平面構成を表しており、両図に
示すように、ディスプレイ部5は、メインドア2内の裏
板18と、前面パネル3との間の空間に構成されてい
る。ディスプレイ部5は、3段3列に配設した商品サン
プル8と、各列の商品サンプル8が装着される上中下3
個の支持板19と、各商品サンプル8の境界部分に嵌め
込まれたホルダー20と、各支持板19の下側前方に配
設した上中下3個のボタン取付部材10と、各ボタン取
付部材10の後方に配設した3個の蛍光灯21および最
上部の商品サンプル8の上側に配設した1個の蛍光灯2
1とで、構成されている。商品サンプル8は、缶飲料の
半周部を模して形成され、半円筒状に湾曲させた状態
で、支持板19に取り付けられている。
【0011】各ボタン取付部材10には、前面パネル3
を挟んで前面に、セレクションボタン11が取り付けら
れており、その内部には、このセレクションボタン11
と背合わせに、図示しないがセレクションボタン用の各
種の配線が収容されている。各ボタン取付部材11の上
(下端部カバー)は、斜め上側後方に延び、その端
が、各商品サンプル8の下端より幾分上方に位置してい
る。これにより、商品サンプル8の下端部が、ボタン取
付部材10の上部に隠され、商品サンプル8の浮き上が
りなどが目立たないようになっている。同様に、各ボタ
ン取付部材10の下部は、斜め下側後方に延び、その端
が、各商品サンプル8の上端より幾分下方に位置してい
る。これにより、商品サンプル8の上部の開口が、外部
から見えないようになっている。
【0012】各蛍光灯21は、裏板18に固定されてお
り、最上部の蛍光灯21は、最上部の商品サンプル8の
直上部に配設され、中間の2つの蛍光灯21は、各支持
板19の下端部後方に配設され、さらに、最下部の蛍光
灯21は、最下部の商品サンプル8の直下に配設されて
いる。すなわち、図2に示すように、最上部の商品サン
プル8は、最上部の蛍光灯21により上方から照明され
ると同時に、中間上部の蛍光灯21により下側後方から
照明され、中間部の商品サンプル8は、中間上部の蛍光
灯21により上側後方から照明されると同時に、中間下
部の蛍光灯21により下側後方から照明され、さらに、
最下部の商品サンプル8は、中間下部の蛍光灯21によ
り上側後方から照明されると同時に、最下部の蛍光灯2
1により下方から照明されている。また、各蛍光灯21
は、各ボタン取付部材10に取り付けたセレクションボ
タン11をも、後方から照明できるように配設されてい
る。
【0013】このようにして、各蛍光灯21の位置を考
慮すると共に、支持板19に後述する透過開口44およ
び打抜き開口45を形成することにより、各商品サンプ
ル8を後方から均一にかつ明るく、効率的に照明できる
ようになっている。なお、各蛍光灯21の左端部は、デ
ィスプレイ部5から看板部4まで横に延びており、各蛍
光灯21は、看板部4の照明器具をも兼ねている。
【0014】商品サンプル8は、図4に示すように、腰
のある樹脂フィルムに、商品の半周面と全く同一のデザ
インを印刷して構成され、展開状態で矩形に形成されて
いる。商品サンプル8の両側端部には、点対称の位置
に、上下各一対の係合片31a,31bが突設されてい
る。このように構成された商品サンプル8は、両側端を
把持し、これを半円筒形に撓ませて支持板19に装着さ
れる。装着された商品サンプル8は、自身の復原力と、
支持板19およびホルダー20により、半円筒形に保持
され、外観上、支持板19に対し、8個のサンプル缶が
一列に埋め込まれた状態になっている(図3参照)。ま
た、商品サンプル8は、展開した状態で、メインドア2
の内側などにストックされており、商品の変更などに適
宜、対応できるようになっている。
【0015】なお、この商品サンプル8では、上部にゴ
ミや塵などが堆積するのを防止するため、蓋を設けない
ようにしている。そして、この無蓋を補うため、上述の
ようにボタン取付部材10の下端が、商品サンプル8の
上端より幾分下方に配設されている。もっとも、最上部
の商品サンプル8については、購入者の視線が斜め上方
に向かうので、このような構造は採っていない。
【0016】各支持板19は、図2および図3に示すよ
うに、水平に前方へ延びる棚板部41と、棚板部41か
ら垂直に上方に延びる背板部42と、背板部42の両側
端部を折り曲げて形成した左右一対の取付部43とで構
成され、両取付部43でメインドア2の裏板18に固定
されている。各商品サンプル8は、棚板部41に載置し
た状態で、背板部42に取り付けられている。棚板部4
1には、各商品サンプル8が配設される位置に、半円形
の透過開口44が形成され、この透過開口44から蛍光
灯21の光が、直接商品サンプル8内に導入されるよう
になっている。
【0017】背板部42には、図5に示すように、各商
品サンプル8を取り付けるための8個の打抜き開口45
が横並びに形成され、各打抜き開口45には、上記商品
サンプル8の係合片31a,31bが係合する左右各一
対の係合溝46a,46bが形成されている。また、隣
接する打抜き開口45の境界部を構成する各連結部47
には、ホルダー20を係止するための係止孔48が各5
個、上下方向に形成されている。すなわち、商品サンプ
ル8は、この係合溝46a,46bに抜止め状態で係合
されると共に、この係止孔48に係止されたホルダー2
0に、その側端部が当接されるようになっている(図8
参照)。なお、打抜き開口45は、蛍光灯21の照明光
を直接商品サンプル8に導くための開口ともなってい
る。
【0018】ホルダー20は、図6ないし図9に示すよ
うに、支持板19の背板部42の高さとほぼ同一の長さ
の棒材で構成され、後面の上下5箇所に係止突起51が
形成されている。ホルダー20の横断面は、前広がりの
ほぼ台形形状となっており、前端の両角部に、隣接する
各商品サンプル8の側端部が隙間無く当接するようにな
っている(図9参照)。一方、ホルダー20の係止突起
51は、二股のフックとなっており、上記支持板19の
係止孔48に抜止め状態で係止される。すなわち、この
係止突起51を、支持板19の係止孔48に合わせて差
し込むことにより、ホルダー20が支持板19に取り付
けられる。
【0019】ここで、図5、図10および図11を参照
して、商品サンプル8の装着手順を簡単に説明する。先
ず、図5に示すように、8個の商品サンプル8が装着可
能な支持板19を、メインドア2の裏板18にねじ止め
する。次に、図10に示すように、支持板19の各連結
部47の部分に、ホルダー20を取り付ける。ここで、
展開状態でストックしておいた商品サンプル8を、表裏
および上下を確認した後、撓ませるようにして持つ。こ
の状態で、支持板19の係合溝46a,46bに商品サ
ンプル8の係合片31a,31bが合致するようにし
て、商品サンプル8の側端部を支持板19の打抜き開口
45に挿入し、商品サンプル8から手を離す。すると、
商品サンプル8は、自身の復原力で開こうとし、支持板
19に抜止め状態で係合する(図11参照)。また、商
品サンプル8が支持板19に係合した状態では、図9に
示すうに、ホルダー20の前端の角部に、商品サンプル
8の側端部が当接する。
【0020】以上のように、本実施例の自動販売機1
よれば、各商品サンプル8間の境界部分に嵌め込むよう
にホルダー20を設け、このホルダー20の横断面を、
前広がりのほ台形形状に形成しているので、支持板19
に装着した各商品サンプル8の側端部が、その復元力に
より、ホルダー20の前端の角部に当接することにな
る。このため、外部から見た商品サンプル8とホルダー
20との境界部は、一本の縦線となり、この部分がすっ
きりした自然な仕上がりとなる。また、ホルダー20
は、後端に対し前端が広がっているので、商品サンプル
8の抜け落ち防止として機能すると共に、商品サンプル
8の側端部とホルダー20との間に微小な隙間が生じて
も、後方からの照明光がこの部分で遮られ、光漏れを有
効に防止することができる。したがって、照明時および
非照明時を問わず、アピール性の良好な商品サンプル8
を構成することができる。しかも、全体の構造は単純で
あり、かつ商品サンプル8は展開した状態でストック可
能であり、低コストで扱い易いものとすることができ
る。また、下端部カバーによって、商品サンプル下端部
の浮き上がり等を目立たないようにすることができるの
で、よりすっきりとした仕上がりとなる。
【0021】なお、本実施例では、商品サンプルをサン
プル缶に適用した場合について説明したが、他の円筒形
の商品サンプルに適用できることは、いうまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、隣接する
商品サンプル間にホルダーを設け、このホルダーを、前
広がりの横断面形状に形成しているので、ホルダーと商
品サンプルとの境界部分がすっきりした仕上がりとなる
と共に、この部分からの照明光の漏れを有効に防止で
き、商品サンプルを、低コストでアピール度の高いもの
とすることができる。しかも、商品サンプルの脱落を有
効に防止することができる。さらに、下端部カバーによ
って、商品サンプル下端部の浮き上がり等を目立たない
ようにすることができるので、よりすっきりとした仕上
がりとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】品サンプル装置を組み込こんだ自動販売機の
正面図である。
【図2】品サンプル装置を配設したディスプレイ部の
裁断断面図である。
【図3】品サンプル装置を配設したディスプレイ部の
平面図である。
【図4】商品サンプルの展開状態の正面図である。
【図5】商品サンプル装置の支持板の正面図である。
【図6】支持板にホルダーを装着した状態の拡大正面図
である。
【図7】ホルダーの側面図である。
【図8】支持板にホルダーおよび商品サンプルを装着し
た状態の拡大平面図である。
【図9】図8のA部を拡大したホルダー廻りの拡大平面
図である。
【図10】支持板にホルダーを装着した状態の商品サン
プル装置の正面図である。
【図11】実施例の商品サンプル装置の正面図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品ディスプレイ内に立設した支持板
    と、展開状態から半円筒形に湾曲させて当該支持板に装
    着され、かつ後方から照明される複数の商品サンプル
    と、隣接する当該商品サンプル間の境界部に嵌め込ま
    れ、当該各商品サンプルの側端部が当接するように前広
    がりの横断面形状に形成したホルダーとを備えた商品サ
    ンプル装置と、前記商品サンプルの下端部を隠すように
    前記商品サンプル装置の前方に配設された下端部カバー
    とを備えたことを特徴とする自動販売機。
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