JP2011181059A - 自動販売機の商品見本展示装置 - Google Patents

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Yuhei Yamagami
雄平 山上
Eiji Nakamura
英司 中村
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Abstract

【課題】商品展示室の清掃作業を容易にすることが可能な自動販売機の商品見本展示装置を提供する。
【解決手段】本体キャビネット1の前面を開閉する片開き式の外扉2に画成され、前面の透明パネル6と背面の中扉4により覆われた商品展示室5に商品見本8を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置であって、左右方向に延在するとともに複数の商品見本8を載置する取付基台30(商品展示台)を上下方向に多段に設け、前記取付基台30を外扉2に回動自在に取付けることにより、商品展示室5の背面を構成する中扉4から商品展示台をなくして中扉4の表面(前面)の清掃を容易に行うことができるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動販売機の外扉前面に画成された商品展示室に商品見本を展示する自動販売機の商品見本展示装置に関する。
この種の自動販売機として缶入り飲料,ペットボトル入り飲料等の商品を販売する一般的な自動販売機は断熱筐体としてなる本体キャビネットの前面に片開き式の外扉が設けられ、当該外扉には複数の商品見本を展示する商品展示室が形成されている。この商品展示室の前面は商品見本を外部から視認できるように透明パネルで覆われ、前記商品展示室の背面を形成する中扉には左右方向に延在する横長の商品展示台が上下方向に複数段配設され、これらの商品展示台に商品見本が載置されている。前記商品見本は缶入り飲料,ペットボトル入り飲料等の容器形状と同一であってその表面に缶入り飲料,ペットボトル入り飲料等の意匠を施した本体部の底部に嵌合部が形成されている一方、前記商品展示台の載置面には円形若しくは半円状の開口部が複数穿孔されている。そして、前記商品見本の嵌合部を商品展示台の開口部に嵌合させることにより商品展示室に商品見本を横一列に並べて展示し、商品展示台の下部に配設された蛍光灯により照明するように構成されている(例えば、特許文献1)。

特開平10−79079号公報
ところで、この種の飲料自動販売機においては利用者の購買意欲を削ぐことがないよう清潔でなければならず、特に自動販売機の顔となる外扉の商品展示室内が汚れていると利用者に不潔なイメージを与えてしまう。このため、自動販売機への商品の補充時や保守・点検時に商品展示室内を清掃するようにされている。前記商品展示室の清掃には中扉表面(前面)、透明パネルの表面(表・裏面)などの拭き取り作業があるが、前記中扉には商品展示台が固着されているので、その表面の拭き取り作業を行う場合に清掃作業性が著しく悪い。すなわち、中扉に商品展示台が固着されている場合に中扉の表面の拭き取り作業を行うには商品展示台に展示された商品見本を商品展示台から取り外さねばならず、また、清掃後には商品展示台に商品見本を装着せねばならない。かかる点、上記特許文献1に記載された発明においては商品展示台を前方へ傾動可能とし、これにより商品見本の着脱を不要として商品見本の着脱作業の煩わしさをなくした点で優れている。しかしながら、特許文献1に記載された自動販売機においても商品展示台は依然として中扉に係合した状態にあるため、商品展示台が中扉に固着されている状態と変わりがない。このため、中扉の表面(前面)の拭き取り作業を行う場合に商品展示台が邪魔となって中扉の表面の拭き取り作業を一息に行うことができないとともに商品展示台に外力を加えて脱落しないように注意しながら拭き取り作業をせねばならない。したがって、商品展示室の清掃作業が甚だ煩雑であるという課題を有する。
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、商品展示室の清掃作業を容易にすることが可能な自動販売機の商品見本展示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、断熱筐体として形成された本体キャビネットと、この本体キャビネットの前面を開閉する片開き式の外扉を備え、前記外扉に画成され、前面の透明パネルと背面の中扉により覆われた商品展示室に商品見本を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置において、左右方向に延在するとともに複数の商品見本を載置する商品展示台を上下方向に多段に設け、前記商品展示台を透明パネルに接近・離隔する態様で外扉に個別に回動自在に取付けたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は左右方向の一端を外扉にヒンジ結合され、他端を外扉に係止してなることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は当該商品展示台に載置される商品見本に対応して販売促進用表示体と係合する複数の係合部を有することを特徴とする。
さらに、請求項4に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は外扉に回動自在に軸支され、透明パネルに接近した展示位置と透明パネルから離隔したメンテナンス位置において後方に傾倒した姿勢に回動することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明は、前面開口が断熱内扉により閉塞され、断熱筐体として形成された本体キャビネットと、この本体キャビネットの前面を開閉する片開き式の外扉を備え、前記外扉に画成され、前面の透明パネルと背面の中扉により覆われた商品展示室に商品見本を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置において、左右方向に延在するとともに複数の商品見本を載置する商品展示台を上下方向に多段に設け、前記商品展示台を透明パネルに接近・離隔する態様で外扉に個別に回動自在に取付けたことにより、商品展示室を構成する中扉から商品展示台をなくすことができるので中扉の表面(前面)の清掃を容易に行うことができ、また、透明パネルの裏面の清掃も商品展示台を透明パネルから離隔することにより行うことができるので商品展示室の清掃性を向上することが可能となる。また、中扉の表面(前面)に商品展示台がないことからその表面全域を広告宣伝、例えばその表面全域に亘る一枚のポスターを貼着して広告宣伝を行うことができるという効果を有する。
また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は左右方向の一端を外扉にヒンジ結合され、他端を外扉に係止してなることにより、常時は商品展示台を外扉に固定して商品見本を展示することができるとともに商品見本の交換作業も商品展示台の背面側から行うことができ、この場合、商品見本の商品展示台への嵌合状態を容易に確認することができるという効果を有する。
また、本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は当該商品展示台に載置される商品見本に対応して販売促進用表示体と係合する複数の係合部を有することにより、商品展示台の任意の位置に販売促進用表示体を配設、例えば、新発売の商品の表示、或いはキャンペーン期間の表示を行う販売促進用表示体を商品見本に対応して配設することができ、言い換えれば、新発売の商品見本を商品展示台の任意の位置に配設した場合にも当該商品見本の近傍に販売促進用表示体を配設することができるという効果を有する。
さらに、請求項4に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は外扉に回動自在に軸支され、透明パネルに接近した展示位置と透明パネルから離隔したメンテナンス位置において後方に傾倒した姿勢に回動することにより、常時は商品展示台を外扉に固定して商品見本を展示することができるとともに商品見本の交換作業も商品展示台の背面側から行うことができることは勿論のこと、商品展示台をメンテナンス位置に回動させることによって透明パネルの清掃を容易に行うことができるという効果を有する。
本発明の実施の形態である自動販売機を示し、(a)はその全体構成を示す正面図、(b)は(a)の自動販売機の外扉、および中扉を開放した状態を示す斜視図である。 図1の外扉の上部に敷設された装飾ユニットを示し、(a)は装飾ユニットを敷設した状態の前面側斜視図、(b)は(a)の装飾ユニットを分解して示す前面側斜視図である。 図2の外扉を背面側から見た図を示し、(a)は装飾ユニットを敷設した状態の斜視図、(b)は装飾ユニットを取り外した状態の斜視図である。 図1の商品展示台を構成する取付基台を示し、(a)はその正面側から見た斜視図、(b)はその背面側から見た斜視図である。 図4の取付基台に装着されるホルダーを示し、(a)はその正面側から見た斜視図、(b)はその背面側から見た斜視図である。 ホルダーを取付基台に装着した状態を示す斜視図である。 図1の販売促進用表示体を示す斜視図である。 図7の販売促進用表示体と取付け方向が異なる販売促進用表示体を示す斜視図である。 図7および図8のそれぞれの販売促進用表示体を、商品展示台を構成する取付基台に取付けた状態を示す斜視図である。 図1の照明光源としての発光ダイオードモジュールを示す斜視図である。 発光ダイオードモジュールのパネル押え金具への組付け状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2である自動販売機を示し、(a)はその全体構成を示す正面図、(b)は(a)の自動販売機の外扉、および中扉を開放した状態を示す斜視図である。 図12の商品展示台を示し、(a)は商品展示台を分解した斜視図、(b)は固定部材の側面図、(c)は商品展示台を外扉に組付けた状態の斜視図である。 図12の商品展示台をメンテナンス位置で後方に傾倒させた状態を示す一部断面で表す要部斜視図である。
以下、本発明における実施の形態である自動販売機を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態1である自動販売機の全体構成を示す。図において、1は前面が開放した断熱筐体として形成され、標準の外形寸法からなる本体キャビネットである。この本体キャビネット1の庫内は不図示の断熱仕切壁により左右方向に複数の商品収納室に区分され、各商品収納室には缶入り飲料,ペットボトル飲料等の商品を収容するとともにその下端に後述する商品選択ボタンの操作により商品を搬出する商品払出機構を有する商品収納ラックが収設されている。また、各商品収納室の下部には当該各商品収納室を冷却もしくは加熱して商品収納ラックに収容した商品を冷却・加熱する冷却/加熱ユニットが配設されている。そして、本体キャビネット1の前面開口は片開き式の断熱内扉3により閉塞されている。
前記本体キャビネット1の前面には不図示のヒンジ機構により開閉自在な片開き式の態様であって標準の外形寸法からなる外扉2が設けられ、この外扉2の前面の上部域には商品展示室5が設けられている。この商品展示室5は下方から上方に末広がりとなるようにデザインされており、その前面側が透明パネル6で覆われ、背面側が中扉4により覆われている。前記透明パネル6の上下左右の周縁はその裏面側に配設された上下左右のパネル押え金具21〜24(図1の(b)参照)により保持され、これらのパネル押え金具21〜24が商品展示室5の周囲の側壁を形成するため白色塗装が施されている。詳細については後述するが、商品展示室5内には上下方向に複数段、この実施の形態では4段の商品展示台を構成する取付基台30が外扉2に回動自在に配設されている。この取付基台30には商品見本8を個別に保持するホルダー40が装着され、前記取付基台30とホルダー40とにより商品展示台が構成される。また、前記取付基台30には新発売の商品、若しくはキャンペーン期間中のおすすめ商品などを表示する販売促進用表示体50が取付けられている。そして、前記ホルダー40に保持された商品見本8に対応して透明パネル6の前面には商品選択ボタン10が配設されている。なお、前記上側のパネル押え金具21には照明光源700(後述する発光ダイオードモジュールからなる)が配設されている。
前記商品展示室5の背面壁を形成する中扉4は左端側をヒンジ(不図示)により外扉2に開閉自在に取付けられている。この中扉4は上部領域が外扉2外形形状に対応する四角形状に形成されるとともに下部領域が商品展示室5の外形形状と一致する形状に形成され、その周囲を補強のために折り曲げられた薄板板金からなり、その表面には白色塗装が施されている。前記中扉4におけるヒンジとは反対側の端部にフックを有する係止片401とスライド片402が設けられ、前記係止片401が外扉2の扉枠に設けた係合ピン201に係合し、前記スライド片402がパネル押え金具24の背面に設けた係合金具202に係合することによって中扉4が外扉2に係止されるように構成されている。
前記外扉2の略中央部における正面視右側領域には接客部7が設けられ、この接客部7には硬貨投入口71、紙幣挿入口74、返却レバー73、投入金額,庫内温度,販売中,準備中等の各種情報をディスプレイに表示する販売情報表示部72が組付けられている。また、外扉2における高さ方向略中央であって右端側(反ヒンジ機構側)にはシリンダー錠付きの主ロック装置9が設けられ、前記外扉2における下部領域には硬貨返却口2a、商品販売口2bが設けられている。そしてまた、外扉2の正面視右側領域には外扉2の下端から上端まで曲線により連続するとともに上下端部側の幅が広く中央付近の幅が狭い合成樹脂製のリボン11が敷設され、このリボン11は外扉2の表面(前面)に対して前方側に突出する態様であたかも三次元的に浮き出ているような印象を与えるように構成されている。なお、図1の(b)における符号75は硬貨投入口71から投入された硬貨の真偽を識別する硬貨識別装置(不図示)、紙幣挿入口74から挿入された紙幣を識別する紙幣識別装置(不図示)を覆う防盗カバーである。
標準の外形寸法からなる前記外扉2の上部にはモジュール部品としての装飾ユニット60が着脱自在に敷設されており、その装着状態および取り外し状態を図2および図3に示している。この装飾ユニット60は図2の(b)示すように、外扉2の扉枠20に固定される外扉2の横幅に一致した幅を有する基台61と、前記外扉2の前面に位置して商品展示室5にまで延在する装飾部材62と、外扉2の前面に敷設したリボン11に対応するリボン部材63とからなる。前記基台61は上縁が湾曲するとともにその周縁を後方に折り曲げて薄い箱型形状に形成した薄板鋼板製の本体部材611(図3参照)と、本体部材611の後方側開口を閉塞する補強部材612(図3参照)とからなる。また、前記装飾部材62は上縁が基台61と同様に湾曲した薄板鋼板製になり、その幅は商品展示室5に対応し、上方に向けて末広がりの商品展示室5に一致させて末広がりに形成されている。さらに、前記リボン部材63はリボン11と同一の合成樹脂材料により形成され、外扉2の前面に敷設したリボン11の延長軌跡に一致する略台形状に形成されている。前記装飾ユニット60のモジュール部材としての組立は、基台61の本体部材611の後方側の開口を閉塞するように補強部材612を組付けた上で、基台61の前面側の所定位置に装飾部材62およびリボン部材63を組付けて完了する。
前記モジュール部品としての装飾ユニット60の外扉2への組付は次のとおりである。なお、自動販売機は標準品として形成されたものであるが、図2の(b)および図3の(b)に示すように、中扉2の扉枠20には左右一対の係止金具200が追加装備されている。この係止金具200は略Z字状に形成され、その一辺を扉枠20にねじにより固着することにより他片が扉枠20より離隔する態様で取付けられている。また、基台61の底面(本体部材611の下縁)には前記係止金具200に対応して当該係止金具200と係合する係合穴(不図示)が形成されている。したがって、装飾ユニット60の外扉2への組付の際、すなわち、装飾ユニット60を扉枠20の上部に載置する際、基台61の底面に形成した係合穴に係止金具200における扉枠20から離隔した他片を嵌め込んで係合させたうえで基台61の補強部材612と扉枠20に跨る略Z字状の固定金具64(図3参照)をねじ止めする。これにより装飾ユニット60が外扉2の上部に敷設され、この場合、係止金具200と基台61の係合穴との係合により装飾ユニット60の背面側への傾倒を防止することができる。
ここで、装飾ユニット60の装飾部材62の表面(前面)には商品展示室5の背面を形成する中扉4と同様に白色塗装が施されているものである。このように、商品展示室5の色彩と装飾部材62の色彩が同一であって、かつ、装飾部材62が外扉2に画成された商品展示室5の上端にまで延在していることによって宛ら商品展示室5が拡大された印象を与えることができる。すなわち、装飾ユニット60の装飾部材62と商品展示室5の色彩が同一であった場合にも装飾部材62が商品展示室5の上端まで延在していない場合には外扉2に画成された商品展示室5と装飾部材62との間が外扉2(商品展示室5の周囲のフレームであって商品展示室5の色彩とは異なる色彩が施されている)により区切られることから装飾部材62を商品展示室5の一部として印象付けることができない。かかる点、装飾部材62の色彩を商品展示室5の色彩と同一とし、かつ、装飾部材62を商品展示室5にまで延在させたことによって前述したように外扉2に画成された商品展示室5が装飾部材62の領域まで拡大したような印象を与えることができる。したがって、従来においては外扉2に画成された商品展示室5内に設けていた広告文字,図柄,ロゴタイプなどの表示媒体を装飾部材62に移動させることができる。この場合、装飾部材62は専ら広告文字,図柄,ロゴタイプなどの表示媒体に使用できることから商品展示室5内に設けていた表示媒体よりも格段に大きく表示することができるので絶大な宣伝効果を得ることが可能となり、また、外扉2に画成された商品展示室5は広告文字,図柄,ロゴタイプなどの表示媒体の制約を受けることなく専ら商品見本8の展示に使用することができるものである。
また、装飾部材60のリボン部材63は外扉2に敷設したリボン11と同一の材料・色彩からなるものであることからリボン11と一体である印象、つまり、リボン11を延長させて表示させることができる。したがって、曲線模様であって三次元的に浮き出すような印象を与えるリボン11をより一層際立たせることが可能となり、他の自動販売機との差別化を図ることができる。なお、基台61の前面を臨む面には外扉2の表面の塗装色と同一の色により塗装されているものである。
さて、商品展示室5内に上下方向に複数段、この実施の形態では上下方向に4段配設される取付基台30を図4に示している。図に示すように取付基台30は左右方向に細長い薄板鋼板からなり、その前面板部31の上下端縁を後方側に適宜折り曲げて上部脚片32,下部脚片33を備えた縦断面略「コ」字状に形成されてなり、中扉4と同様に白色塗装が施されている。前記前面板部31を左右方向に延在してなる取付基台30の左右両端は補強のために横断面が階段状となるよう折り曲げられ、その一端、図では正面視左端には蝶番90の一片が固着され、その他端にはフック34が形成されている。前記前面板部31には左右方向に複数の窓穴311が等ピッチで開口されるとともに当該窓穴311の下部にそれぞれ係合穴312が形成されている。また、前記前面板部31と上部脚片32との接続部である稜線上には前記窓穴311に対して左右対称位置に一対の嵌合穴313,313が形成されている。さらに、上部脚片32および下部脚片33は互いに外方(下方、上方)を向く縦断面略「く」字状に折り曲げられており、それぞれ「く」字状に折り曲げられた上部脚片32および下部脚片33の峰には前記窓穴311に対応して左右一対の係止穴321および係止穴331(図4の(b)参照)が形成されている。
前述したように、取付基台30の一端(図では正面視左端)には蝶番90の一片が固着されている。この蝶番90の他片は図1に示した外扉2における商品展示室5の側壁を形成する上下左右のパネル押え金具21〜24のうち、左側のパネル押え金具23に固着される。これにより前記取付基台30が蝶番90を支点として透明パネル6に接近・離隔する態様で外扉2に回動自在に軸支される。また、前記取付基台30の他端に形成されたフック34は商品展示室5の側壁を形成する右側のパネル押え金具24に植設した係合ピン(不図示)に係止されるように構成されている。
前記取付基台30に着脱自在に装着されるホルダー40は透明な合成樹脂により形成され、図5に示すように、水平面をなす商品見本載置部41とこの商品見本載置部41の後端から下方に延在する固着部42からなる。前記商品見本載置部41には商品見本8(の嵌合部)を嵌め込んで固定する嵌合穴411が形成されている。また、固着部42の上方側の左右両端には後方に突出するように形成されたフック片421,421と、左右の切欠きにより撓み易く形成された係止爪422を備えている。前記フック片421,421は取付基台30の嵌合穴313,313に対応して当該嵌合穴313,313を貫通するとともに取付基台30を構成する薄板板金の厚み分だけ固着部42の面から後方に突出するように形成されている。そして、前記係止爪422は前記取付基台30の窓穴311を貫通するとともに前記取付基台30を構成する薄板板金の厚み分だけ固着部42の面から後方に突出するように形成され、係止爪422の自由端に形成した鉤423は前方を向くように形成されている。
前記ホルダー40を取付基台30に装着した状態を図6に示している。図に示すようにホルダー40は取付基台30の前方側から装着される。すなわち、ホルダー40の固着部42における係止爪422と、左右一対のフック片421,421を取付基台30の窓穴311と嵌合穴313,313に同時に貫通させたうえでホルダー40を下方にスライドさせる。この場合、係止爪422の鉤423が窓穴311を形成する下縁に当接するが、係止爪422が可撓性を有することから係止爪422の撓みによって鉤423が窓穴311の下縁を乗り越え、当該鉤423が取付基台30の前面板部31の背壁を摺動しながら下降する。ホルダー40を下方にスライドさせるとホルダー40のフック片421,421が取付基台30の嵌合穴313,313の縁部に係合するようになる一方、係止爪422の鉤423が取付基台30の係合穴312に接近する。さらにホルダー40を下方にスライドさせて前記係止爪422の鉤423が係合穴312に達すると前記係止片422の復元力により鉤423が係合穴312に嵌まり込む。このようにしてホルダー40を取付基台30に装着すると、係合穴312に嵌まり込んだ係止爪422の鉤423によりホルダー40の上下方向の抜け止めとなる一方、嵌合穴313,313に嵌まり込んだフック片421,421によりホルダー40の前方への傾倒が防止される。このように、取付基台30に装着されたホルダー40における商品見本載置部41の嵌合穴411に商品見本8(図1参照)が取付けられる。前記商品見本8はこの実施の形態1においてペットボトル入り飲料の容器形状または缶入り飲料の容器形状の周囲にそれぞれの飲料の意匠を施した薄肉の合成樹脂成形品の本体部の底部に嵌合部が形成されてなり、商品見本8の嵌合部を前記嵌合穴411に嵌合させて取付けられるが、この取付け方法については周知であるのでここでは詳細な説明は省略する。
前記取付基台30に着脱自在に装着される販売促進用表示体50は透明な硬質の合成樹脂からなり、図7に示すように、本体部51と、この本体部51と下方で連結されるとともに前記本体部51と前後に重ね合わせるように形成された挟持部52とからなる縦断面がヘアピン形状で正面視矩形状をなしている。また、前記本体部51の上縁には左右一対のフック53,53が突設され、これらのフック53,53は互いに逆方向を向くように形成されている。この左右一対のフック53,53は取付基台30における下部脚片33における「く」字状の峰に形成したところの、窓穴311に対応して設けた左右一対の係止穴331,331を貫通する大きさであって、そのフック53,53の間のピッチは前記係止穴331,331のピッチに一致し、そのフック53,53の基部(本体部51から立ち上がる部分)における外側端縁間の寸法が係止穴331,331の両端間の寸法に一致、つまり、フック53,53を係止穴331,331に対峙させた場合にフック53,53の鉤が係止穴331,331よりも外側に位置するように形成されている。前記左右一対の係止穴331,331が販売促進用表示体50のフック53,53と係合する係合部を構成している。
前記販売促進用表示体50の本体部51と挟持部52の間には、新発売の商品の表示、或いはキャンペーン期間の表示などが表示されたポスター(不図示)がその表示面を前方(本体部51側)にして挿入される。この場合、挟持片52を本体部51から離隔するように引き離して両者間に隙間を形成することによりポスターを挿入することができる。そして、ポスターを挿入した後に挟持部52に加えた外力を解除すると挟持部52が復元して本体部51との間にポスターを挟持固定する。このようにしてポスターを挟持固定した販売促進用表示体50を取付基台30に取付けた状態を図9に示す。この場合、販売促進用表示体50は取付基台30における下部脚片33に取付けられる。この取付けにあたって、販売促進用表示体50におけるフック53,53の鉤が下部脚片33の係止穴331,331よりも外側に位置するように形成されているので、そのままでは装着することができない。そこで、販売促進用表示体50の可撓性を利用し、その左右両端を摘んで弓状に湾曲させることによりフック53,53を互いに接近させたうえでそれぞれの係止穴331,331に嵌め込む。そして、フック53,53の鉤が係止穴331,331を貫通した状態で販売促進用表示体50に加えた外力を解除すると販売促進用表示体50が復元してフック53,53が係止穴331,331に係合し、これにより販売促進用表示体50が取付基台30の下部脚片33に垂下状態で装着される。
前記販売促進用表示体50は取付基台30における下部脚片33に係合して垂下する態様で装着されるものであるのに対し、取付基台30における上部脚片32に係合して起立する態様で装着される販売促進用表示体500を図8に示している。この販売促進用表示体500も透明な硬質の合成樹脂製になり、図に示すようにこの販売促進用表示体500の本体部501および挟持部502は前記販売促進用表示体50の本体部51および挟持部52と同一であり、前記販売促進用表示体50との相違点は、本体部501の上方からヘアピン状に折り返した固定部503を設けた点である。なお、固定部503の下縁には左右一対のフック504,504が突設され、これらにフック504,504は互いに逆方向を向くように形成されている。また、このフック504,504は取付基台30における上部脚片32における「く」字状の峰に形成したところの、窓穴311に対応して設けた左右一対の係止穴321,321のピッチに一致するように形成されている。前記左右一対の係止穴321,321が販売促進用表示体500のフック504,504と係合する係合部を構成している。
この販売促進用表示体500へのポスターの挿入方法は販売促進用表示体50と同一であり、また、販売促進用表示体500の取付基台30の上部脚片32への装着方法も販売促進用表示体50の下部脚片33への装着方法と同一であるので、ここでは説明を省略する。なお、販売促進用表示体500は図9に示すように取付基台30の上部脚片32に起立状態で装着される。
前記商品展示室5の周壁を構成する上下左右のパネル押え金具21〜24(図1の(b)参照)のうち、上側のパネル押え金具21に配設される照明光源70を図10に示す。この実施の形態における照明光源は発光ダイオードモジュール70で構成されている。図に示すように前記発光ダイオードモジュール70は遮光材からなる短冊状の台座71と、拡散用レンズ72と、取付金具73と、配線接続用コネクタ74からなる。前記台座71には複数の発光ダイオード素子(不図示)を実装した回路基板が配設されており、当該回路基板に接続された配線接続用コネクタ74は拡散用レンズ72を貫通して引き出されている。前記発光ダイオードモジュール70の取付金具73の左右両端部はねじ固定部として形成されており、その一方の端部のねじ固定部には寸法誤差を吸収するために開放したねじ挿通穴として形成されている。
前述した発光ダイードモジュール70は図1に示した商品展示室5の周囲の側壁を形成する上側のパネル押え金具21に取付けられ、当該パネル押え金具21へ発光ダイードモジュール70を組付けた状態を図11に示す。図に示すように、上側のパネル押え金具21には発光ダイードモジュール70がその取付金具73(図9参照)の左右両端部のねじ固定部を介してねじにより固着されており、発光ダイードモジュール70が商品展示室5に露出するように組付けられている。この場合、上側のパネル押え金具21には3個の発光ダイードモジュール70が取付けられ、それぞれ配線接続用コネクタ74を介して直列接続されている。このように、発光ダイオードモジュール70を上側のパネル押え金具21に配設した状態で自動販売機に通電すると光ダイオードモジュール70から照射される照明光により商品展示室5内が明るく照明される。
前述したように、標準の自動販売機における外扉2の上部に装飾ユニット60を敷設し、また、外扉2の商品展示室5内に上下方向に複数配設される取付基台30を透明パネル6に接近・離隔する態様で外扉2に個別に回動自在に取付け、前記取付基台30に装着したホルダー40に商品見本8を取付けた一例を図1に示している。
図に示すように、標準の自動販売機における外扉2の上部に装飾ユニット60を敷設した場合、装飾ユニット60における装飾部材62(図2参照)が外扉2に画成された商品展示室5の上端まで延在し、かつ、その色彩を商品展示室5の色彩と同一としたことによって商品展示室5が装飾部材62の領域まで拡大したような印象を与えることができる。そして、前記装飾部材62は専ら広告文字,図柄,ロゴタイプなどの表示媒体の表示場所として使用することができる。したがって、従来においては商品展示室5内に商品見本8の制約を受けながら設けていた表示媒体の表示に対して格段に大きく表示することができるので絶大な宣伝効果を得ることが可能となり、また、外扉2に画成された商品展示室5は広告文字,図柄,ロゴタイプなどの表示媒体の制約を受けることなく専ら商品見本8の展示に使用することができるものである。さらに、装飾ユニット60のリボン部材63(図2参照)は外扉2に敷設したリボン11と同一の材料・色彩からなるものであることからリボン11と一体である印象、つまり、リボン11を延長させて表示させることができる。したがって、曲線模様であって三次元的に浮き出すような印象を与えるリボン11をより一層際立たせることが可能となり、他の自動販売機との差別化を図ることができる。
また、前記商品展示室5の清掃作業を行う場合、商品展示室5内に上下方向に複数配設される取付基台30は透明パネル6に接近・離隔する態様で外扉2に個別に回動自在に取付けられていることから、商品展示室5の背面を形成する中扉4の前面(表面)には拭き取り作業の邪魔となるものが存在しないのでその拭き取り作業を簡単かつ迅速に行うことができる。ここで、商品展示室5の前面を形成する透明パネル6(の裏面)を清掃する場合には、取付基台30を透明パネル6から離隔させれば透明パネル6の拭き取り作業を容易に行うことができる。なお、前述したように中扉4の前面(表面)には取付基台30が存在しないことからその表面全域に亘る一枚の大きなポスターを貼着することができるので、この点においても大きな宣伝効果を得ることができるものである。
さらに、取付基台30に装着されたホルダー40への商品見本8の取り付け、若しくは交換する場合には取付基台30が透明パネル6に接近した状態、つまり、取付基台30のフック34(図4参照)を商品展示室5の側壁を形成する右側のパネル押え金具24に植設した係合ピン(不図示)に係止させたままの状態で、その背面側からホルダー40に商品見本8を取り付けることができるので、従来のように中扉に商品展示台を取付けていたものと遜色なく商品見本8の取付け、若しくは交換作業を行うことができるうえ、商品見本8が飲料容器を鉛直方向に切断した半割り形状である場合には寧ろ作業時間を短縮できる。これは、半割り形状の商品見本8をホルダー40に取付ける場合、半割りされた左右両端を内側に萎ませつつホルダー40の嵌合穴411(図5参照)に嵌合させることになるが、前方側から商品見本8を取付ける際には後方側を視認することができないことから必要以上に商品見本8を萎ませる結果、商品見本8が破損するおそれがある。これを避けるために商品見本8の萎ませる量を手加減しながら慎重に行わねばならならず、熟練を要するものである。かかる点、取付基台30の後方側からホルダー40に商品見本8を取付ける場合には商品見本8の後方側を視認することができるので、半割りされた商品見本8の左右両端を適切に萎ませながら取付けることができ、熟練者でなくとも容易に取付けることが可能となる。
また、取付基台30には、当該取付基台30に装着されたホルダー40に取付けて展示される商品見本8に対応して販売促進用表示体50(500)と係合する複数の係止穴331,321を有することから、新発売の商品の表示、或いはキャンペーン期間の表示を行う販売促進用表示体50(500)を取付基台30の任意の位置に配設することができる。言い換えれば、新発売の商品見本8を取付基台30の任意に位置に展示した場合にも当該商品見本8の近傍に販売促進用表示体50(500)を配設することができるので、商品見本8の展示位置が制約されないという効果を有する。
なお、上述した実施の形態において装飾ユニット60は基台61および装飾部材62をそれぞれ個別の部品とし、また、基台61は強固なものとするために本体部材611と補強部材612により構成したものについて説明したが、これに限るものではなく一枚の薄板鋼板を適宜折り曲げて基台と装飾部材を一体に形成することもできる。
また、商品展示台を取付基台30とホルダー40との2部品に分割したものについて説明したが、これらが一体に形成されているものでもよく、取付基台30に着脱自在に装着されるホルダー40の材料も透明な合成樹脂に限られるものではない。さらに、ホルダー40には商品見本載置部41に加えて、商品価格(例えば、¥120),冷温状態(例えば、寒色の背景色に白抜きの「COLD」、若しくは暖色の背景色に白抜きの「HOT」)が表示された商品情報表示体を保持して掲示する掲示部を設けることもできるものである。
さらにまた、販売促進用表示体50,500は個別の商品見本8に対応した大きさのもの限らず、複数の商品見本8に跨って、若しくは取付基台30に展示された全ての商品見本8に跨るような大きさとすることもできるものである。
(実施例2)
本発明の実施の形態2である自動販売機を図12乃至図14を用いて説明する。図において図1に示した実施の形態1の自動販売機と同一のものには同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12乃至図14に示す実施の形態2の自動販売機が実施の形態1の自動販売機と相違する点は、実施の形態1の自動販売機における取付基台30(商品展示台)に変えて商品展示台80を用いた点であり、その他の構成は実施の形態1の自動販売機と同一であるのでその説明は省略する。なお、図12における商品展示室5に上下方向に複数段、この実施の形態では4段に配設された商品展示台80の構造および商品展示室5への取付け方法は同一であるので、図13に示した商品展示台80の構造および商品展示室5への取付け方法については、図12における4段の商品展示台80を代表して上方から3段目の商品展示台80を示している。
図13に示すように、商品展示台80は、商品見本を載置する載置台81と、この載置台81が上方から被さるように組付けられる左右一対の固定部材82,82とからなる。前記載置台81は上面部811と、この上面部811の両端から下方に延在された左右側壁812,812と、前面部813および後面部814(図14参照)を有して下方が開放する縦断面略「コ」字状に形成されている。前記上面部811には略円形の嵌合穴8A1が左右方向に複数、この例では12個並設され、それぞれの嵌合穴8A1に商品見本が嵌合保持される。また、前記載置台81の左右側壁812,812にはそれぞれ内側に向かって突出するピン83,83が取付けられている。前記ピン83,83は円柱状の上面側の周面一部を切欠き、該切欠き部を平坦面とした縦断面D形(図14参照)に形成されている。さらに、前記載置台81の前面部813には各商品見本に対応して複数、この例では12個の四角形状の透光穴8A2が設けられ、そして、この前面部813の下端には前方側に折り返して形成したガイド部8131が長手方向に延在して設けられている。また、載置台81の後面部814における前側には、前記前面部813のガイド部8131と同一の平面位置に左右方向に延在する溝状のガイド部(不図示)が設けられている。
前記載置台81には合成樹脂フィルムよりなる環状の冷温表示部材84が前面部813のガイド部8131および後面部814のガイド部に支持される態様で、前記前面部813および後面部814のそれぞれ前側を通るとともに載置台81の左右両端で折り返して掛け渡されている。前記冷温表示部材84は略半周に区画してそれぞれ自動販売機の庫内に収納した商品の保存状態(冷温状態)に対応する冷温表示が施されている。例えば、温蔵状態の場合には各商品見本8に対応して白抜きの文字(例えば、「あったか〜い」)の背景に暖色の背景色(例えば、赤色)が印刷され、冷蔵状態の場合には各商品見本8に対応して白抜きの文字(例えば、「つめた〜い」)の背景に寒色の背景色(例えば、青色)が印刷されてなる。前記載置台81の後面部814には開口8141(図14参照)が形成され、この開口8141を介して前記冷温表示部材84に指を当てて当該冷温表示部材84を周回させる、つまり、冷温表示状態を切り替えることができる。また、載置台81の前面部813のガイド部8131には、透明な合成樹脂フィルムにより形成され、かつ、各商品見本8に対応してそれぞれの販売価格が表示された価格表示部材85が前記冷温表示部材84の前面側に位置するように装着される。
前記載置台81とともに商品展示台80を構成する左右一対の固定部材82,82は縦断面が略L字形に形成されている。この固定部材82,82は底面側の係止片82A,82Aの折り曲げ方向が逆方向である以外は両者とも同一の構成であるので、以下図において右側の固定部材82を代表して説明する。図13の(b)に示すように、固定部材82の板面には上面に向けて一部が開放した異形溝820形成されている。ここで、異形溝820は、前記載置台81の左右側壁812,812に取付けられたピン83を回転可能に軸支する後半域の円弧状溝部821と、該円弧状溝部821に連ねて前半域に形成したスライド溝部822と、円弧状溝部821とスライド溝部822との中間位置から固定部材82の上縁との間に切欠き開口した挿脱溝部823とを組合せた形状になり、前記円弧状溝部821と挿脱溝部823の溝幅は前記ピン83の直径より僅かに大きく、スライド溝部822の高さ寸法は前記ピン83の断面D形の高さ(切欠平坦面までの寸法)に合わせて設定されている。前記固定部材82,82における係止片82A,82Aは、商品展示室5の周壁を構成する左右のパネル押え金具23,24(図12の(b)も参照)に切起しにより形成された突起片23A,24Aにねじ止めされ、これによって固定部材82,82が外扉2に取付けられる。
前記商品展示台80を外扉2へ組付けた状態を図13の(c)に示し、以下、その組付けについて説明する。まず、左右一対の固定部材82,82の係止片82A,82Aを商品展示室5の周壁を構成する左右のパネル押え金具23,24の突起片23A,24Aにねじ止めして取付ける。次いで、前記固定部材82,82に載置台81を組付ける。その際、前記載置台81を固定部材82,82の上方に位置させてその左右側壁812,813が固定部材82,82の外側に位置させるとともに前記左右側壁812,812から内側に突出するピン83,83を固定部材82,82の板面に形成された挿脱溝部823,823の開口端に対峙させたうえで、当該ピン83,83を、挿脱溝部823を通過させて異形溝820内に挿入させる。この後、前記ピン83,83をスライド溝部822,822に嵌め込むように載置台81を透明パネル6側に向けてスライド移動させると両者が結合されて商品展示台80が外扉2に組付けられる。この場合、載置台81の左右側壁812,812に取付けられたピン83,83が縦断面D形に形成されるとともに異形溝820のスライド溝部822の高さ寸法が前記ピン83の縦断面D形の高さ(切欠き部平坦面までの寸法)に合わせて設定されているので、載置台81は商品展示室5の前面を形成する透明パネル6に接近した展示位置で水平姿勢に維持される。
前記載置台81が透明パネル6に接近した展示位置で水平姿勢に維持される一方、図14に示すように、載置台81を透明パネル6から離隔する態様で後方に回動させることができる。図14は外扉2に組付けた商品展示台80を後方側(外扉2の背面側)の斜め上方から見た斜視図であり、図では商品展示台80の載置台81における正面視右側の側壁812を切断した断面を表している。前記載置台81を透明パネル6から離隔する態様で後方に回動させるには、前記載置台81を透明パネル6に接近した展示位置から後方にスライド移動させることにより載置台81の左右側壁812,812に取付けられたピン83,83が異形溝820,820のスライド溝部822,822から抜け出して後方の円弧状溝部821,821へ移動する。前記円弧状溝部821,821に移動したピン83,83は、当該円弧状溝部821,821の溝幅が前記ピン83,83の直径より僅かに大きく形成されていることから前記スライド溝部822,822のように溝部によって回転を阻止されることなく回転することができるようになる。前記ピン83,83をスライド溝部822,822から円弧状溝部821,821に移動させたメンテナンス位置で載置台81を後方に回動させると、前記載置台81はピン83,83を支点として後方側に傾倒する。前記ピン83,83を支点として後方側に傾倒する載置台81はその一部が固定部材82,82に当接することにより傾倒した姿勢に維持される。このように、透明パネル6から離隔する態様でメンテナンス位置に移動した載置台81を後方に傾倒させることによって透明パネル6の背面の清掃(拭き取り作業)を容易に行うことができる。また、載置台81の嵌合穴8A1に嵌合保持された商品見本を交換する際にも当該載置台81は透明パネル6から離隔する態様でメンテナンス位置に移動した状態で後方に傾倒して保持されるので、商品見本の交換作業を容易に行うことができる。
なお、前述した実施の形態2にかかる自動販売機においては、庫内に収納された商品の冷温状態を表示するため商品展示台80に装着される冷温表示手段として環状の冷温表示部材84について説明したが、これに変えて板状、例えば、価格表示部材85と同様な形状の冷温表示部材を用いることもできるものである。
前述したとおり本発明によれば、断熱筐体として形成された本体キャビネット1と、この本体キャビネット1の前面を開閉する片開き式の外扉2を備え、前記外扉2に画成され、前面の透明パネル6と背面の中扉4により覆われた商品展示室5に商品見本8を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置において、左右方向に延在するとともに複数の商品見本8を載置する商品展示台(取付基台30,商品展示台80)を上下方向に多段に設け、前記商品展示台(取付基台30,商品展示台80)を透明パネル6に接近・離隔する態様で外扉2に個別に回動自在に取付けたことにより、商品展示室5の背面を構成する中扉4から商品展示台(取付基台30,商品展示台80)をなくすことができるので中扉4の表面(前面)の清掃を容易に行うことができる。また、透明パネル6の裏面の清掃も商品展示台(取付基台30,商品展示台80)を透明パネル6から離隔するように回動させることにより行うことができるので商品展示室5の清掃性を向上することが可能となる。また、中扉4の表面(前面)に商品展示台(取付基台30,商品展示台80)がないことからその表面全域を広告宣伝、例えば表面全域に亘る一枚のポスターを貼着して広告宣伝を行うことができるという効果を有する。
1…本体キャビネット、2…外扉、4…中扉、5…商品展示室、6…透明パネル、8…商品見本、10…商品選択ボタン、11…リボン、21,22,23,24…パネル押え金具、30…取付基台、32…上部脚片、33…下部脚片、40…ホルダー、50、500…販売促進用表示体、60…装飾ユニット、62…装飾部材、63…リボン部材、70…発光ダイオードモジュール(照明光源)、80…商品展示台、81…載置台、82…固定部材、83…ピン、90…ヒンジ、321,331…係止穴(係合部)。

Claims (4)

  1. 断熱筐体として形成された本体キャビネットと、この本体キャビネットの前面を開閉する片開き式の外扉を備え、前記外扉に画成され、前面の透明パネルと背面の中扉により覆われた商品展示室に商品見本を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置において、左右方向に延在するとともに複数の商品見本を載置する商品展示台を上下方向に多段に設け、前記商品展示台を透明パネルに接近・離隔する態様で外扉に個別に回動自在に取付けたことを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
  2. 請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は左右方向の一端を外扉にヒンジ結合され、他端を外扉に係止してなることを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は当該商品展示台に載置される商品見本に対応して販売促進用表示体と係合する複数の係合部を有することを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
  4. 請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品展示台は外扉に回動自在に軸支され、透明パネルに接近した展示位置と透明パネルから離隔したメンテナンス位置において後方に傾倒した姿勢に回動することを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
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