JPH10198282A - 自動販売機の表示部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動販売機の表示窓の面積を１００パーセント
利用できかつ表示カードを確実に保持することを目的と
する。 【解決手段】前面２に複数の商品の表示部３…３とこれ
に対応する選択ボタン４…４を設けた自動販売機におい
て、前面パネル２１に商品カード３２を臨ませる複数の
透明窓孔部２２…２２が整列して設けられ、前面パネル
２１の裏面側には前記窓孔部２２の上下辺に沿って選択
ボタン４を支える断面コ字状をなす支え部材５が、中央
辺５１を前面パネル２１裏面に接して前記窓孔部２２の
上下辺に沿って設けられ、該支え部材５の側壁５２、５
２間に断面コ字状をなし中央辺３２Ａ外面に商品表示を
描いた商品カード３２が、表示部を前面パネル２１裏面
へ向けて両側辺３２Ｂ、３２Ｂを前記支え部材５の側壁
５２、５２間に沿わせて嵌合され、かつ該商品カード３
２の両側片３２Ｂは前記支え部材５の両側片５２の縁
に、カードの幅に合わせて適宜間隔に突設された係止用
爪５３に縁を係合させて弾撥的に嵌合されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、自動販売機の表
示部の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機の接客面となる前面には選択
ボタンとこれに対応する商品表示部が設けられる。

【０００３】ところで、食券販売機などのように非常に
多数の商品を並列表示する場合、図７に示すように自動
販売機１の前面２には、商品表示部３と選択ボタン４と
を対に配列する必要があり、しかも表示部３の大きさは
できるだけ大きくすることが望ましい。

【０００４】このような自動販売機１の表示部の従来の
構成としては、図８に示すように自動販売機の前面２を
形成する透明又は透光性の前面パネル２１の裏面側に窓
孔２２を設けた鉄板製支持板２３を沿わせ、この支持板
２３に商品カード３１のガイド２４を設け、このガイド
２４に表示カード３１を嵌合させて取り付ける構造とさ
れていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記取付
構造の場合、表示カード３１と前面パネル２１とは密着
していないため、表示カード３１と前面パネル２１との
間に塵埃類が入りやすく、表示面が汚れて見苦しくなる
問題があった。

【０００６】また、商品カード３１には通常背面側から
照明３３を当てて明るく表示することが行われるが、表
面側にはガイド２４の影が写るので、影の部分だけ表示
部の面積が実質的に狭くなる問題があった。

【０００７】さらに、前面パネル２１と支持板２３とは
密着していないため、この間に表示カード３１が滑り落
ちることがあり、前面側からの表示が非常に見苦しくな
ったり、狭い隙間に表示カード３１が挟み込まれてしま
って前面パネル２１を取り外さない限り表示カード３１
を取出せなくなる場合があるなどの問題があった。

【０００８】この発明は上記問題点を解決することを目
的としてなされたものであって、表示窓の面積を100 パ
ーセント使用できかつ表示カードを確実に保持できる自
動販売機の表示部を提供することを目的としてなされた
ものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】即ち、請求項１に記載の
自動販売機の表示部は、前面に複数の選択ボタンとこれ
に対応する商品の表示部を設けた自動販売機において、
前面パネルに商品カードを臨ませる複数の窓孔部が整列
して設けられ、前面パネルの裏面側には選択ボタンを支
える、断面コ字状をなす支え部材が、中央辺を前面パネ
ル裏面に接して前記窓孔部の上下辺に沿って設けられ、
該支え部材の側壁間に断面コ字状をなし中央辺外面に商
品種を表示した商品カードが、表示部を前面パネル裏面
へ向けて両側辺を前記支え部材の側壁間に沿わせて嵌合
され、かつ該商品カードの両側片は前記支え部材の両側
片の縁に、カードの幅に合わせて適宜間隔に突設された
係止用凸片に縁を係合させて弾性的に嵌合されてなるこ
とを特徴とするものである。

【００１０】請求項２に記載の自動販売機の表示部は、
請求項１に記載の商品カードの両側片の縁に、支え部材
両側片の縁に形成した係止用凸片間に延出するタグ片を
延出形成してなることを特徴とするものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】次にこの発明の実施の形態を説明
する。請求項１に記載の自動販売機の表示部の実施の形
態は、図７に示すように前面２に複数の商品の表示部３
…３とこれに対応する選択ボタン４…４を設けた自動販
売機において、図１〜３に示すように前面パネル２１に
商品カード３２を臨ませる複数の透明窓孔部２２…２２
が整列して設けられ、前面パネル２１の裏面側には前記
窓孔部２２の上下辺に沿って選択ボタン４を支える、図
２、図３に示すような断面コ字状をなす支え部材５が、
中央辺５１を前面パネル２１裏面に接して前記窓孔部２
２の上下辺に沿って設けられ、該支え部材５の側壁５
２、５２間に断面コ字状をなし中央辺３２Ａ外面に商品
表示を描いた商品カード３２が、表示部を前面パネル２
１裏面へ向けて両側辺３２Ｂ、３２Ｂを前記支え部材５
の側壁５２、５２間に沿わせて嵌合され、かつ該商品カ
ード３２の両側片３２Ｂは前記支え部材５の両側片５２
の縁に、カードの幅に合わせて適宜間隔に突設された係
止用爪５３に縁を係合させて弾性的に嵌合されて構成さ
れている。

【００１２】なお、図１において、前面パネル２１は合
成樹脂製とされ、窓孔部２２は透明、他の部分には各種
色彩の印刷などが施された装飾板とされている。また、
図１において説明のため、最上段は支え部材５の取付前
でかつ次段以下の支え部材５には両側の列だけに選択ボ
タン４を嵌合し、他は嵌合前の状態の図を示すが、実際
の組み立て時には全ての段に支え部材５が取り付けら
れ、全ての貫通孔５１Ａ（２１Ａ）に選択ボタンが嵌合
されかつ全ての窓孔２２に商品カード３２が嵌合され
る。

【００１３】上記の構成において、選択ボタン４と支え
部材５との取付構造は図３に拡大して示す構造とされ
る。即ち、前面パネル２１に穿設された選択ボタン挿通
孔２１Ａと同大の挿通孔５１Ａが支え部材５の中央片５
１に穿設され、前面パネル２１表面側から挿入した選択
ボタン４の鍔部４２を前面パネル２１表面に当接させ基
部４１を同じく支え部材５の挿通孔５１Ａに挿通し、選
択ボタン４の基部側面にばねにより弾性的に突出するよ
うに設けた爪片４３、４３を支え部材の中央片５１裏面
に係合させて固定する構造とされている。

【００１４】なお、図３において４４はスイッチの接続
端子ボックスを示す。上記の構成によれば、商品カード
３２は上下の支え部材５の両側片５２、５２間に挿入し
た際、縁が係止用爪５３に係合し、かつ弾性的に嵌合す
るので商品カード３２の正面側が前面パネル側へ押しつ
けられ、表示部と前面パネル裏面とが密着し、塵埃類の
侵入する隙間ができない。

【００１５】また、裏面から照明を当てた場合、窓孔部
に影を作る部材は全く無いので、表示部の前面が有効に
明示される。さらに商品カード３２は断面コ字状をなす
から、前面パネル２１と支持部材５との間に落ち込んで
しまうこともない。

【００１６】請求項２に記載の自動販売機の表示部は、
図４、図５に示すように、上記の商品カード３２の両側
片３２Ｂ、３２Ｂの縁に、支え部材５両側片５２の縁に
形成した係止用爪５３、５３間に延出するタグ片３２Ｃ
を延出形成して構成されている。

【００１７】なお、他の構成部分は請求項１の実施の形
態と同じであるので図に同一符号を付すのみで詳細な説
明は省略する。上記の構成によれば、係止用爪５３、５
３間からタグ片３２Ｃが突出するので図６に示すように
着脱する際の手掛かりとなって各商品カード３２の取り
扱いが容易となる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、商品カードは、断面コ字状をなし、上下に配設
される支え部材を利用し、その間に嵌合する構成とした
ので、特に表示カードを支持するガイドなどを設けるこ
となく表示カードを取り付けることができる。

【００１９】また、表示カードは前面パネル裏面に押さ
えつけられる状態に嵌合するから、前面パネルとの間に
隙間ができにくく、塵埃類の侵入による表示の汚損など
が生じない。

【００２０】また、商品カードは断面コ字状の立体形状
をなすので、前面パネルと支持パネルとの間に落ち込む
ことはなく、長期間にわたり安定した支持を継続させる
ことができる。

【００２１】また請求項２の発明によれば、上記した効
果の他に、タグ片を把手として商品カードの脱着ができ
るので、取付、取り外し作業も容易にかつ迅速に行える
といった効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１に係る自動販売機の表示部の前面パネ
ルの裏面図である。

【図２】同上側面図である。

【図３】図２の要部拡大断面図である。

【図４】請求項２に係る自動販売機の表示部の要部拡大
断面図である。

【図５】同上の裏面側から見た斜視図である。

【図６】同上の操作状態を示す斜視図である。

【図７】自動販売機の説明正面図である。

【図８】同上の要部断面図である。

【符号の説明】

１…自動販売機 ２１…前面パネル ２１Ａ…貫通孔 ２２…透明窓孔部 ３…商品の表示部 ３２…商品カード ３２Ａ…中央辺 ３２Ｂ…両側辺 ３２Ｃ…タグ片 ４…選択ボタン ５…支え部材 ５１…中央辺 ５１Ａ…貫通孔 ５２…支え部材の側壁 ５３…係止用爪

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】前面に複数の選択ボタンとこれに対応する
   商品の表示部を設けた自動販売機において、前面パネル
   に商品カードを臨ませる複数の窓孔部が整列して設けら
   れ、前面パネルの裏面側には選択ボタンを支える、断面
   コ字状をなす支え部材が、中央辺を前面パネル裏面に接
   して前記窓孔部の上下辺に沿って設けられ、該支え部材
   の側壁間に断面コ字状をなし中央辺外面に商品種を表示
   した商品カードが、表示部を前面パネル裏面へ向けて両
   側辺を前記支え部材の側壁間に沿わせて嵌合され、かつ
   該商品カードの両側片は前記支え部材の両側片の縁に、
   カードの幅に合わせて適宜間隔に突設された係止用凸片
   に縁を係合させて弾性的に嵌合されてなることを特徴と
   する自動販売機の表示部。
2. 【請求項２】商品カードの両側片の縁に、支え部材両側
   片の縁に形成した係止用凸片間に延出するタグ片を延出
   形成してなることを特徴とする請求項１に記載の自動販
   売機の表示部。