JP4708539B2

JP4708539B2 - 商品陳列棚における棚板の前面ストッパー装置

Info

Publication number: JP4708539B2
Application number: JP2000256243A
Authority: JP
Inventors: 孝義土田
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 2000-08-25
Filing date: 2000-08-25
Publication date: 2011-06-22
Anticipated expiration: 2020-08-25
Also published as: JP2002065419A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スーパーマーケット等における商品陳列棚の棚板の前面ストッパー装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
商品陳列棚の棚板の上を左右方向に仕切る縦仕切板を、棚板前部に設けたレール等により、左右に移動させるようにすることは公知である。
また、棚板の前端に設けたプライスカードレールに係止させた前面ストッパーの係止レール部に、縦仕切板の前端に形成した垂直板片を係止させることも、例えば特開平９ー８４６６９号公報により公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者では、縦仕切板を取り付ける場合、溝の弾性を利用して上から係止するので、縦仕切板に横から力が加わると、外れやすいという問題がある。
後者では、縦仕切板の垂直板片は、上から単に差し込んだだけであるので、簡単に上に抜け外れるという問題がある。
【０００４】
本発明は、上述の問題点に鑑み、商品陳列棚における棚板の前端面に装着される前面ストッパー装置を、縦仕切板が外れにくく、しかも組み付け及び製造が容易で、簡単な構造とすることを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(１) 商品陳列棚における棚板の前端面に取り付けられるようにした前面ストッパー装置であって、前記棚板より上方に突出させたストッパー部の裏面に、棚板上の縦仕切板の前端に設けられた垂直の係止片を上下から挟持しうる係止部を形成し、この係止部を、ストッパー部の裏面の下部に狭い間隔を隔てて設けられた２個の起立片により形成された嵌溝と、ストッパー部の上端に形成され、かつ弾性変位可能な後方を向く突起とにより形成する。
【０００６】
(２) 商品陳列棚における棚板の前端面に取り付けられるようにした前面ストッパー装置であって、前記棚板より上方に突出させたストッパー部の裏面に、棚板上の縦仕切板の前端に設けられた垂直の係止片を上下から挟持しうる係止部を形成し、さらにストッパー部より下方へ延びる正面板の裏面を、棚板の前端に一体に設けられたプライスカードレールの上下を挟持するようにして、プライスカードレールに着脱自在に取り付ける。
【０００７】
(３) 上記(１)または(２)項において、ストッパー部より下方へ延びる正面板の表面に、プライスカード装着部を設ける。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１〜図３は、本発明の前面ストッパー装置の一実施形態を示す図で、図１に示すように、商品陳列棚の棚板(１)の前端面には、従来型のプライスカードレール(２)が一体的に取り付けられている。
【０００９】
プライスカードレール(２)は、図３にその断面形状を示すように、前面の上下部に、互いに対向する折り返し部(３)(４)を有し、それらの内側に、プライスカードを左右方向に移動可能に保持させることができるようになっている。
【００１０】
プライスカードレール(２)の後面上部には、浅い前向段部(５)が形成され、プライスカードレール(２)の後面を棚板(１)の前端面(1a)に固着したとき、この前向段部(５)によって、棚板(１)の前端面(1a)とプライスカードレール(２)の上部との間に、前後方向の幅が狭く、かつ上向きに開口する左右方向に長い係合溝(5a)が形成されるようになっている。
【００１１】
本発明の前面ストッパー装置(６)は、プライスカードレール(２)の上下部の折り返し部(３)(４)に、前側から係止されている。この前面ストッパー装置(６)は、図１に示すように、左右方向に長い例えば合成樹脂材料の成型品である。
【００１２】
図２及び図３に示すように、前面ストッパー装置(６)は、下部が前方を向くように傾斜する正面板(6a)の上下方向の中間部の裏面に、プライスカードレール(２)の前向段部(５)によって形成される前記係合溝(5a)に嵌合しう下向き突出片(７)と、この下向き突出片(７)の上端からほぼ水平に前方に延びる短い水平部(８)とを有し、かつ正面板(6a)の下端に、後端にプライスカードレール(２)の下部の折り返し部(４)の後側に引っ掛かる上向き鈎部(９)を備える水平片(19)とを有している。
【００１３】
かくして、前面ストッパー装置(６)は、プライスカードレール(２)の前面の折り返し部(３)(４)に被さって係合するようになっている。
【００１４】
正面板(6a)の上部、すなわち棚板(１)より上方に延びるストッパー部(6a')の裏面には、前記水平部(８)から狭い前後間隔をもって起立する左右方向に長い前後１対の起立片(10)(11)が設けられており、その間に嵌溝(12)が形成されている。この実施形態においては、後方の起立片(11)は、前方の起立片(10)よりも若干低くしてある。これによって、前方の起立片(10)の上部が、縦仕切板(15)の係止片(16)を嵌溝(12)に挿入する際の案内となり、係止片(16)が挿入し易くなる。
【００１５】
また、ストッパー部(6a')の上端には、嵌溝(12)の上方において、後方を向く突起(13)が形成されている。上述の１対の起立片(10)(11)及び突起(13)により、係止レール部が形成されている。
【００１６】
さらに、正面板(6a)の前面下端には、プライスカードを上方より挿入しうるプライスカード装着部を形成するための立ち上がり片(14)が設けられている。
【００１７】
図１及び図３に示す縦仕切板(15)は、棚板(１)の上面において前後方向に取り付けられるもので、その前端には、方形の垂直の係止片(16)が折曲げ形成されている。
【００１８】
前面ストッパー装置(６)は、図１及び図３に示すように、その後面の下向き突出片(７)及び上向き鈎部(９)を、棚板(１)の前端に一体的に取り付けられているプライスカードレール(２)の段部(５)及び折り返し部(４)に引っかけて取り付けられる。
【００１９】
ついで、縦仕切板(15)の係止片(16)の下縁を、前面ストッパー装置(６)の裏面の嵌溝(12)に嵌め込み、かつ係止片(16)の上縁を、突起(13)の下面に弾性係止させる。そのため、嵌溝(12)の底と突起(13)の下端との間の距離は、縦仕切板(15)の係止片(16)の上下方向の長さよりも若干短くしてある。
【００２０】
図４に示す縦仕切板(15)の係止片(16)は、溶接などにより縦仕切板(15)の前端面に取り付けられたもので、図１に示す係止片(16)とは異なり、縦仕切板(15)の左右に突出している。
【００２１】
図５に示す実施形態では、棒材(17)を図１に示す縦仕切板(15)の外郭と同様の形状に折り曲げて縦仕切板(15)を形成し、その前端に係止片(16)を溶着してある。係止片(16)の下部は、後方の起立片(11)の高さに合わせた高さの前向き段部(18)を形成してある。このような形状及び構造とすると、係止片(16)の係止がより確実となる。
【００２２】
【発明の効果】
請求項１および２記載の発明によれば、縦仕切板の前端の係止板が、その上下で係止されるので、縦仕切板が脱落しにくくなる。
【００２３】
請求項１記載の発明によれば、下部の溝と上部の突起とにより、確実に係止片を係止できるとともに、係止片を容易に着脱することができ、しかも構造が簡単で容易に製造することができる。
【００２４】
請求項２記載の発明によれば、前面ストッパー装置を棚板の前面に容易に着脱できるとともに、装着状態では、棚板から妄りに外れないようにする。
【００２５】
請求項３記載の発明によれば、前面ストッパー装置の前面全体を利用して、大きなプライスカードを装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を備えた商品陳列棚における棚板の前部の一部分を破断して示す部分斜視図である。
【図２】同じく、前面ストッパー装置のみの側面図である。
【図３】図１の棚板前部の縦断面図である。
【図４】縦仕切板の変形例の斜視図である。
【図５】本発明の他の実施形態を備えた商品陳列棚における棚板の前部の一部分を破断して示す部分斜視図である。
【符号の説明】
(１)棚板
(1a)前端面
(２)プライスカードレール
(３)(４)折り返し部
(５)段部
(5a)係合溝
(６)前面ストッパー装置
(6a)正面板
(6a')ストッパー部
(７)突出片
(８)水平部
(９)鈎部
(10)(11)起立片
(12)嵌溝
(13)突起
(14)立ち上がり片
(15)縦仕切板
(16)係止片
(17)棒材
(18)段部
(19)水平片

Claims

商品陳列棚における棚板の前端面に取り付けられるようにした前面ストッパー装置であって、前記棚板より上方に突出させたストッパー部の裏面に、棚板上の縦仕切板の前端に設けられた垂直の係止片を上下から挟持しうる係止部を形成し、この係止部を、ストッパー部の裏面の下部に狭い間隔を隔てて設けられた２個の起立片により形成された嵌溝と、ストッパー部の上端に形成され、かつ弾性変位可能な後方を向く突起とにより形成したことを特徴とする商品陳列棚における棚板の前面ストッパー装置。
商品陳列棚における棚板の前端面に取り付けられるようにした前面ストッパー装置であって、前記棚板より上方に突出させたストッパー部の裏面に、棚板上の縦仕切板の前端に設けられた垂直の係止片を上下から挟持しうる係止部を形成し、さらにストッパー部より下方へ延びる正面板の裏面を、棚板の前端に一体に設けられたプライスカードレールの上下を挟持するようにして、プライスカードレールに着脱自在に取り付けたことを特徴とする商品陳列棚における棚板の前面ストッパー装置。
ストッパー部より下方へ延びる正面板の表面に、プライスカード装着部を設けた、請求項１または２記載の商品陳列棚における棚板の前面ストッパー装置。