JP3222716B2 - アナログ式感知器 - Google Patents

アナログ式感知器

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JP3222716B2
JP3222716B2 JP02242695A JP2242695A JP3222716B2 JP 3222716 B2 JP3222716 B2 JP 3222716B2 JP 02242695 A JP02242695 A JP 02242695A JP 2242695 A JP2242695 A JP 2242695A JP 3222716 B2 JP3222716 B2 JP 3222716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙が無い環境における
センサ出力(0点レベル)を基準として受信機が煙濃度
を検出する火災監視システムのアナログ式感知器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばイオンアナログ式煙感知
器では、煙が無い環境における煙検出器の出力、いわゆ
る0点レベルは、図11に示すようにイオン化式の原理
に起因する理由などにより、5%程度の範囲でふらつい
ている。光電アナログ式煙感知器にあっても、イオンア
ナログ式煙感知器に比べれば少ないが、やはりふらつい
ている。
【0003】一方、アナログ式煙感知器を接続した火災
受信機では、各アナログ式感知器により検出された0点
レベルと火災試験値Pを読み込むことにより、図12に
示す煙濃度Xに対する出力レベルYの一次方程式 Y=aX+b を予め各アナログ式感知器毎に認識し、この変換特性1
00に基づいて、アナログデータをサンプリングした毎
に、出力レベルYを煙濃度Xに換算して火災か否かを判
定するようにしている。
【0004】また火災受信機では、所定時間ごとに感知
器に火災試験を行わせ、その時のアナログデータである
火災試験値Pと0点レベルから新たな変換特性を認識
し、汚れ等による影響を補償するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようととする課題】しかしながら、この
ような火災監視システムにあっては、アナログ式感知器
の出力レベルYがかなりの範囲でふらついてしまうた
め、特性を設定する際、即ち出力データ(0点レベル)
を読み込むタイミングによって、図12に示すように特
性100´から100´´の範囲で設定される可能性が
あり、従ってサンプリングした検出出力Yが同じでも設
定した変換特性により異なった煙濃度Xに換算されてし
まうという問題があった。
【0006】この問題を解決するため、サンプリングし
た複数の検出出力を移動平均処理することも考えられる
が、イオンアナログ式煙感知器の出力レベル(0点レベ
ル)のふらつきは、図11に示すように、小さなふらつ
きと大きなふらつきの合成であることが実験から明らか
であり、また、大きなふらつきにおける最大値と最小値
を得るまでの時間が比較的長い(40秒〜1分程度)の
で、例えばアナログデータのサンプリング周期を1秒と
してT=40秒についての移動平均化処理を行う場合に
は、生データだけで40個のデータを記憶しなければな
らず、したがって、感知器内に大きな容量のメモリが必
要になるという問題点がある。なお、実際にはメモリに
は生データのみならず演算用の作業エリアや演算結果格
納用エリアも必要になる。
【0007】また、移動平均化処理では大きなふらつき
をある程度は滑らかにすることができるが完全には滑ら
かにすることができない。更に、移動平均化処理を行う
時間Tを長くしてサンプリング点数を増加すると、火災
が発生した場合実際に上昇する煙濃度よりも移動平均処
理をした平均値の上昇が遅くなり、実火災発見が遅れる
という問題点がある。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、ふらついている0点レベルの中心レ
ベルを少ないメモリ容量で決定して特性の誤差を最小限
とすることができ、また、実火災発生時にはタイムラグ
なしに火災判断を行うことができるアナログ式感知器を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のアナログ式感知器は、煙、熱、ガス等の物理量
を検出する検出部と、検出部からの検出出力をディジタ
ルデータに変換するA/D変換器と、所定のサンプリン
グ周期毎にA/D変換部を介して得られるサンプリング
データのレベルが所定の0点レベル範囲内の時にサンプ
リングデータをサンプリングデータ記憶部に記憶させる
と共に、サンプリングデータがサンプリング周期より長
く設定された所定時間Tの間連続して所定の0点レベル
範囲内であった場合に、サンプリングデータ記憶部に記
憶された所定時間Tの間のサンプリングデータを平均化
演算し、この演算された平均値データを所定時間T経過
後の出力データとして出力データ記憶部に記憶させる制
御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】また本発明のアナログ式感知器で扱うサン
プリングデータは、サンプリング周期毎に、A/D変換
部を介して得られるサンプリングデータの複数個の移動
平均値データであることを特徴とする。また本発明のサ
ンプリングデータ記憶部は、サンプリングデータの最大
値と最小値を記憶する最大値記憶部及び最小値記憶部を
有し、制御部は、所定時間Tの間、サンプリング毎にサ
ンプリングデータが最大値記憶部に記憶されている最大
値以上または最小値記憶部に記憶されている最小値以下
であるか判断し、最大値以上の場合に最大値記憶部のデ
ータをサンプリングデータに更新し、最小値以下の場合
に最小値記憶部のデータをサンプリングデータに更新す
ることを特徴とする。
【0011】また本発明の制御部は、サンプリングデー
タが前記0点レベル範囲外になった場合に、サンプリン
グデータを出力データとして出力データ記憶部に記憶さ
せることを特徴とする。また本発明の制御部は、受信機
からのポーリングによる呼出しにより、出力データを記
憶部に記憶してある出力データを、応答信号として受信
機に送信することを特徴とする。
【0012】また本発明の制御部は、受信機からの定期
診断信号を受けた時に、その時点での出力データ記憶部
に記憶してある出力データと、検出部からの検出出力を
強制的に擬似火災を想定した所定レベルとする火災試験
調整回路を駆動させたときの出力データ記憶部に記憶し
てある出力データとを応答信号として受信機に送信する
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明のアナログ式感知器によれば、サンプリ
ングデータのレベルが所定の0点レベル範囲内の時に、
サンプリングデータをサンプリングデータ記憶部に記憶
させると共に、サンプリングデータがサンプリング周期
より長く設定された所定時間Tの間連続して所定の0点
レベル範囲内であった場合に、サンプリングデータ記憶
部に記憶された所定時間Tの間のサンプリングデータを
平均化演算し、この演算された平均値データを所定時間
T経過後の出力データとすることにより、出力データの
レベルをふらついている検出出力の中心レベルとするこ
とができるので、出力レベルと煙濃度等の物理量との変
換特性を認識する際の誤差を最小限とすることができ
る。
【0014】また、サンプリングデータを、サンプリン
グデータの複数個の移動平均値データとする事により、
検出出力へのノイズ等による影響を除去することができ
る。また、所定時間Tの間、サンプリング毎にサンプリ
ングデータが最大値記憶部に記憶されている最大値以上
または最小値記憶部に記憶されている最小値以下である
かを判断し、最大値以上の場合に最大値記憶部のデータ
をサンプリングデータに更新し、最小値以下の場合に最
小値記憶部のデータをサンプリングデータに更新するこ
とにより、少ないメモリ容量でサンプリングデータを記
憶することができる。
【0015】更に、サンプリングデータが0点レベル範
囲外になった場合には、サンプリングデータをそのまま
出力データとしたことにより、実火災時にはタイムラグ
なしに火災判断を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係るアナログ式感知器の一実施例
としてのイオンアナログ式煙感知器16を備えた火災監
視システムを示している。受信機10から引き出された
伝送路12には、オンオフ型の感知器用中継器14、本
発明に係るイオンアナログ式煙感知器16、光電アナロ
グ式煙感知器18、及び制御用中継器20等の端末が接
続されている。感知器用中継器14からは感知器回線2
2が引き出され、この感知器回線22にはオンオフ感知
器24−1、24−2・・・とスイッチ操作により火災
信号を出力する発信機26が接続されている。また、制
御用中継器20からは制御線28が引き出され、この制
御線28には地区ベルや防排煙機器等の制御負荷30が
接続されている。
【0017】受信機10内にはCPUを用いた制御部3
2が設けられ、また、この制御部32には表示部34
と、操作部36と警報や音声メッセージを出力する鳴動
部38が接続されている。制御部32内にはCPUのプ
ログラムにより実現される呼出制御部3、割込処理部4
及び定期点検部5等が設けられている。これに対し、各
端末14、16、18、20には感知器用中継器14に
代表して示すように、呼出応答部6、割込送信部7、端
末駆動や作動試験等を行う端末制御部8が設けられてい
る。
【0018】受信機10側の呼出制御部3には予め各端
末14、16、18、20に対する一連の端末アドレス
が設定される。呼出制御部3は端末情報を収集するため
の通常のポーリング時には、端末アドレス及び呼出コマ
ンドを含む呼出信号を伝送路12に送出することによ
り、一定周期毎(例えば2〜3秒毎)に全端末14、1
6、18、20を呼出し、端末情報を返信させる。ま
た、呼出制御部3は端末14、16、18、20を制御
する時には端末アドレス及び制御コマンドを含む制御信
号を送信する。
【0019】ここで、端末に対する制御信号としては、
制御用中継器20に接続された制御負荷30を駆動する
ための制御コマンドを含む制御信号と、定期点検部5か
らの一定時間毎の定期点検指示を受けて感知器用中継器
14と、イオンアナログ式煙感知器16と光電アナログ
式煙感知器18の各アドレスを順次指定して試験コマン
ドを送るための作動試験用の制御信号等がある。なお、
作動試験は任意に端末アドレスを選択して行うこともで
きる。
【0020】この受信機10側の呼出制御部3からの呼
出信号又は制御信号は各端末14、16、18、20側
の呼出応答部6により受信され、受信信号内に含まれる
呼出アドレスと自己の端末アドレスが照合されて一致し
た場合に、呼出コマンドであればメモリに保持されてい
る端末情報を端末応答信号として受信機10に送信す
る。また、制御コマンドであればコマンド解読結果に応
じて火災作動試験や負荷駆動を行う。
【0021】次に、図2を参照して図1に示す受信機1
0と端末14、16、18の間で行われる通常時のポー
リングによる呼出動作を説明する。受信機10は呼出コ
マンドC1と端末アドレスAi(i=1〜127)を含
む呼出信号を間欠的に伝送路12上に送信し、各端末1
4、16、18は端末アドレスAiが自己アドレスと一
致した場合に次の端末アドレスAi+1を含む呼出信号
の送信までに端末応答信号を伝送路12上に送信する。
【0022】受信機10からの呼出信号は図3に詳しく
示すように、各8ビットのコマンドフィールド、アドレ
スフィールド及びチェックサムフィールドと、各フィー
ルドに付加されるパリティビットと、各フィールドの先
頭及びパリティビットの後にそれぞれ付加されるスター
トビット及びストップビットにより構成されている。ま
た、各端末14、16、18からの端末応答信号は図4
に詳しく示すように、各8ビットのデータフィールド及
びチェックサムフィールドと、各フィールドに付加され
るパリティビットと、各フィールドの先頭及びパリティ
ビットの後にそれぞれ付加されるスタートビット及びス
トップビットにより構成されている。チェックサムフィ
ールドの値はデータフィールドの値と自己の端末アドレ
スAiの加算値であり、したがって、受信機10側では
チェックサムフィールドの値からデータフィールドの値
を減算することにより端末アドレスAiを認識すること
ができる。もちろん、この伝送フォーマットは一例であ
って適宜構成することができる。
【0023】図1に戻り、受信機10の呼出制御部3は
また、順次、端末アドレスAiを指定したポーリングに
よる呼出し中に端末アドレスAiとは無関係に、全端末
14、16、18に対して各検出信号をAD変換により
サンプリングして内蔵メモリに保持させて一括情報収集
処理を指示するために、例えば1秒毎の一定周期でサン
プリングコマンド(一括AD変換コマンド)を送信す
る。
【0024】これに対し、各端末14、16、18の呼
出応答部6はアドレスAiとは無関係にコマンドフィー
ルド内のサンプリングコマンドを判別すると、各端末1
4、16、18における検出器の検出信号をAD変換し
て内蔵メモリに記憶する。このようなサンプリングコマ
ンドに基づいて一斉に収集された端末データは、端末ア
ドレスAiを指定したポーリングによる呼出信号に対す
る端末応答情報として受信機10に送信される。なお、
本発明はこのようなサンプリングコマンドによる一括デ
ータ収集に限定されず、呼出信号を受けた時のデータを
リアルタイムで返送するようにしてもよい。
【0025】各端末14、16、18側の割込送信部7
は、受信機10側の呼出制御部からのサンプリングコマ
ンドに基づいて検出信号をAD変換によりサンプリング
した際の検出データから例えば火災を検出した場合に、
端末応答タイミングを使用して火災発生を受信機10に
知らせるための割込信号を送信する。通常、受信機10
から各端末14、16、18に対する呼出信号は電圧モ
ードで送られ、一方、各端末14、16、18から受信
機10に対する応答信号は電流モードで送られている。
したがって、割込送信部7は端末応答信号のタイミング
で端末14、16、18のいずれかから送信された応答
信号を破壊するブレーク信号を電流信号として伝送路1
2上に送信することにより割込信号を送信する。
【0026】この各端末14、16、18側の割込送信
部7に対して、受信機10の制御部32には割込処理部
4が設けられている。割込処理部4は端末応答信号のタ
イミングのみで通常の端末応答信号では得られない特異
な信号、例えばオール1の信号を受信した場合に端末か
ら割込信号を受信したものと判断する。割込処理部4に
より端末からの割込信号の受信が判別されると、呼出制
御部3に対して割込原因の詳細を得るために割込確認要
求コマンドを送信させる。
【0027】この割込確認要求コマンドに対し、端末1
4、16、18側の呼出応答部6は割込詳細情報を送り
返す。呼出制御部3を介して割込詳細情報を入手した割
込処理部4は、割込信号を送信した端末14、16、1
8を特定するためのグループ検索を開始する。このグル
ープ検索は端末アドレスを所定数のグループに分け、グ
ループ毎に検索コマンドを送信することにより火災検出
が行われた端末が属するグループを特定し、グループを
特定できた場合にそのグループ内の端末を順次呼出し、
火災検出が行われた端末を特定する。なお、このグルー
プ検索は代わりに2分法などにより行うようにしてもよ
い。
【0028】次に、図5を参照して本発明に係るイオン
アナログ式煙感知器16について詳細に説明する。図1
に示す伝送路12は接続極性を無極性化するための整流
回路41に接続され、整流回路41に続いてノイズ吸収
回路42を介して10V定電圧回路43、伝送信号検出
回路48及び応答信号出力回路49が接続されている。
10V定電圧回路43の10Vの出力電圧は、増幅回路
44、抵抗RとFET46の直列回路、イオン式煙検出
部47及びコンデンサCと3V定電圧回路50に印加さ
れる。
【0029】煙検出部47は放射線源を備えた内部電極
47aと、中間電極47bと外部電極47cにより構成
され、内部電極47aと外部電極47cの間に10Vの
電圧が印加されてイオン電流が流れている。また、FE
T46のソースSには10Vの電圧が印加され、ゲート
Gには中間電極47bが接続され、ドレインDは接地さ
れている。
【0030】このような構成において煙粒子が外部電極
47cと中間電極47bの間に流入すると、FET46
のソースS−ドレインD間の電圧が変化し、この電圧が
増幅回路44により増幅され、この検出出力が煙濃度デ
ータとしてMPU(マイクロプロセッサ)52により取
り込まれる。また、受信機10からの火災試験コマンド
を受信した場合にはMPU52の制御により火災試験調
整回路45から所定の火災試験電圧P(図11参照)が
増幅回路45に印加され、MPU52により取り込まれ
る。
【0031】伝送信号検出回路48は受信機10からの
電圧モードによる呼出信号を検出してインタフェース回
路51を介してMPU52に送出し、応答信号出力回路
49はMPU52からインタフェース回路51を介して
入力する応答信号を電流モードで受信機10に送出す
る。3V定電圧回路50は10V定電圧回路43の10
Vの出力電圧に基づいて3Vの電源電圧を生成し、イン
タフェース回路51、MPU52、アドレス・種別設定
回路53及び電圧検出回路54に供給している。
【0032】MPU52は図1に示す呼出応答部6、割
込送信部7及び作動試験を行う端末制御部8の各機能を
実現するCPU52aと、CPU52aのプログラムが
予め記憶されたROM52bと、CPU52aの作業エ
リア特に図6に示すようなデータを記憶するためのエリ
アを有するRAM52cと、増幅回路44の出力電圧を
3VをフルスケールとしてA/D変換することによりデ
ィジタルデータとして煙濃度データを取り込むためのA
/D変換器52dを有する。
【0033】RAM52cは図6に示すように、4つの
煙濃度の検出データ(生データ)D1〜D4と、その4
つの生データの移動平均値AVE及び移動平均値の後述
する0点レベルの範囲内での最大値MAX、最小値MI
Nと、受信機10に対して送信される出力データを記憶
するためのエリアを有する。生データD1〜D4に関し
てはデータD4が最も新しく、また、サンプリング毎に
シフトされて最も古いデータが消去される。これらのデ
ータは受信機10からの一括A/D変換コマンド毎に更
新され、また、出力データは呼出コマンド毎に受信機1
0に送信される。
【0034】ここで図5のイオンアナログ式煙感知器1
6の基本的な動作を図7を参照して説明する。図7は図
5のイオンアナログ式煙感知器における移動平均値AV
Eの時間変化を示す。図5に示すMPU52のA/D変
換器52dは、CPU52aで受信機10からの一括A
D変換コマンド(サンプリングコマンド)を受信解読す
る毎に、そのとき増幅回路44を介して得られるいる出
力電圧をA/D変換して検出データとして取り込む。こ
れが生データとなり、生データが得られる毎に、4つの
生データの移動平均値AVEを求め、RAM52cに格
納している。図7は、この移動平均値AVEの時間変化
をプロットしている。
【0035】通常の監視状態にあっては、火災による煙
の流入はないので、煙濃度は0[%/m]であるが、実
際には生データは図11に示したようにふらついてお
り、その移動平均値AVEも図7のようにふらついてい
る。この0点レベルに対しては、0点レベルMAX値と
0点レベルMIN値の設定により0点レベル範囲が設定
されている。
【0036】0点レベル範囲は、検出データのふらつき
範囲よりわずかに広めに設定される。ふらつき範囲は、
検出原理によって異なるので、検出原理に対応して設定
することが望ましい。即ち、この実施例ではイオンアナ
ログ式煙感知器18であるが、他のアナログ式感知器で
あってもよい。イオンアナログ式煙感知器18は、検出
データの多きなふらつき周期に依存して、サンプリング
周期より長い所定の時間周期T、例えばT=40秒をも
つ周期T1,T2,T3・・・を設定している。この時
間周期Tの間、移動平均値AVEが連続して0点レベル
範囲内である場合には、時間周期T経過後に、それまで
の移動平均値AVEの平均値を計算し、この平均値をそ
の後の時間周期Tでの出力データとしてRAM52の出
力データエリアに記憶している。
【0037】実施例では、時間周期T分の移動平均値A
VEを記憶するメモリの容量を少なくし、且つ出力デー
タを求める平均計算を簡単にするため、時間周期T内で
の、移動平均値AVEの最大値MAXと最小値MINの
みを保持し、その平均計算を行って出力データを求めて
いる。即ち、移動平均値AVEを算出する毎に、既に記
憶してある最大値MAXと最小値MINのデータと比較
し、最大値MAXのデータ以上であれば移動平均値AV
Eで更新し、また最小値MINのデータ以下であれば移
動平均値AVEで更新する。
【0038】尚、RAM52cに余裕があれば、時間T
分の移動平均値AVEを全て記憶し、全記憶データの平
均値を求めるようにしてもよい。図7の周期T1,T2
の間は、プロットしている全ての移動平均値AVEが0
点レベル範囲内にあるため、受信機10からのポーリン
グによる呼出しに対しては、RAM52cの出力データ
エリアに記憶されている移動平均値AVEの時間周期T
内での平均値が出力データとして返送される。具体的に
は、周期T2終了時の時刻t2では、周期T2間では連
続して移動平均値AVEが0点レベル範囲内であったこ
とから、RAM52cの最大値MAXと最小値MINの
平均値を演算し、その平均値を出力データエリアに記憶
し、その後の周期T3での出力データとする。
【0039】また受信機10が出力特性を補正するため
に定期診断信号(火災試験コマンド)を送信した場合に
も、火災試験を行ったときにRAM52cの出力データ
エリアに記憶している出力データを、返送する。これに
対し次の周期T3の途中の時刻t3で、火災により移動
平均値AVEが0点レベルMAX値を越えたとする。こ
の場合には、0点レベルMAX値を越えた移動平均値A
VEそのものをRAM52cの出力データエリアに記憶
する。このため受信機10からのポーリングによる呼出
しに対しては、移動平均値AVEがそのまま返送される
ことになる。
【0040】このように本発明によるイオンアナログ煙
感知器18は、零点レベルに検出原理に依存した固有の
ふらつきがあっても、生データから移動平均値AVEを
求め、ふらつき周期に依存した時間Tの間での移動平均
値の平均値を求め、これを0点レベルとしていることか
ら、0点レベルをふらついている検出出力の中心レベル
とすることができ、安定した0点レベルを得ることがで
きる。
【0041】次に図1の受信機10の基本動作を説明す
る。通常時、受信機10がポーリングによりイオンアナ
ログ式煙感知器18を呼出すと、図5の出力データ記憶
部であるRAM52cの出力データエリアに記憶してい
る出力データが返送され、変換特性に従って出力データ
が煙濃度等の物理量に変換される。このとき返送された
出力データが図7の0点レベル範囲以下、即ち0点レベ
ル最小値MIN以下の場合は、異常と判断して感知器障
害を報知する。このため図7の0点レベル範囲を決める
0点レベルMAX値と0点レベルMIN値は、受信機1
0ももつことになる。
【0042】また受信機10は、定期点検部5によって
定期診断処理を行う。この定期診断処理としては、0点
レベルと火災作動試験による火災試験値Pを求め、出力
レベルYから煙濃度を求める変換特性を補正するもの
で、モード1〜3の3種類がある。 モード1の定期診断処理;受信機10は、所定期間毎
に、例えば1週間に1回、イオンアナログ式煙感知器1
8に対し定期診断信号(火災試験コマンド)を送信す
る。イオンアナログ式煙感知器18からは、その時点で
RAM52cに記憶している出力データ(0点レベル)
と、煙検出部47の検出出力を強制的に擬似火災を想定
した所定レベルとする火災試験調整回路45を駆動させ
たときの出力データ(火災試験値P)とが返送される。
【0043】受信機10は、この返送された0点レベル
と火災試験値Pとから、新たな変換特性を設定する(変
換特性の補正)。このとき0点レベルが図7の0点レベ
ル範囲外となっている場合には、0点レベルの異常と判
断し、変換特性を補正せずに、感知器障害を報知する。 モード2の定期診断処理 受信機10は、所定期間毎、例えば1週間に1回、イオ
ンアナログ式煙感知器18に対し定期診断信号(火災試
験コマンド)を送信する。イオンアナログ式煙感知器1
8からは、煙検出部47の検出出力を強制的に擬似火災
を想定した所定レベルとする火災試験調整回路45を駆
動させた時の出力データ(火災試験値P)のみが返送さ
れる。受信機10は、定期診断信号に応じて返送された
火災試験値Pと、前回のポーリング時に返送された出力
データ、即ち0点レベルから新たな変換特性を設定す
る。
【0044】このとき、前回のポーリングで得られた0
点データが図7の0点レベル範囲外となっている場合に
は、0点レベルは異常であると判断して新たな変換特性
の設定は行わず、感知器障害を報知する。このモード2
の処理は、定期診断信号(火災試験コマンド)に対し火
災試験値Pのみを返送し、0点レベルは返送せずに前回
のポーリングで得られたものを使用するため、その分、
感知器側からのデータ転送を簡単にできる。
【0045】モード3の定期診断処理 受信機10は、定期診断周期より短い所定期間毎、例え
ば1日に1回、ポーリングによる呼出しでイオンアナロ
グ式煙感知器18から返送される出力データである0点
レベルと、所定期間、例えば1週間に1回、イオンアナ
ログ式煙感知器18に対し定期診断信号(火災試験コマ
ンド)を送信することにより返送されてきている火災試
験値Pを使用し、新たな変換特性を設定する。
【0046】このとき、前回のポーリングで得られた0
点レベルが図7の0点レベル範囲外となっている場合に
は、0点レベルは異常であると判断して新たな変換特性
の設定は行わず、感知器障害を報知する。このモード3
の処理は、定期診断信号(火災試験コマンド)の送信周
期より短い例えば1日1回、変換特性の補正を行うこと
になる。この場合の補正は、火災試験値Pはそのまま
で、1日に1回、ポーリングで得られた0点レベルにか
ら新たな変換特性が設定される。感知器の火災作動試験
を行ったときの火災試験値Pと0点レベルによる変換特
性の補正は、1週間に1回となる。このため変換特性の
補正が、きめ細かく行われ、信頼性を更に向上できる。
【0047】この変換特性を設定するための定期診断処
理のモードは、システムへの対応等により適宜選択され
設定される。次に図8及び図9のフローチャートを参照
してMPU52の動作を説明する。尚、受信機10は端
末14、16、18、20に対し、例えばA/D変換コ
マンドは1秒毎、全端末分のポーリング周期は端末数に
も依るが2〜3秒、制御コマンドの1つである火災試験
コマンドを含む定期診断コマンドは1週間毎に送信す
る。また、制御用中継器20に対する負荷駆動用の制御
コマンドは必要に応じて送信される。また定期診断モー
ドは、定期診断信号としての火災試験コマンドに対し火
災試験値Pと0点レベルの各データを返送するモード1
を例にとっている。
【0048】図8において、先ず、電源が投入されると
ステップS1で初期設定が行われ、次にステップS2で
信号の待ち受け状態に移行し、この状態で信号の受信の
有無を監視して受信した場合には、ステップS3で、受
信した信号がAD変換コマンド(サンプリングコマン
ド)か否か判別し、AD変換コマンド(サンプリングコ
マンド)を判別した場合にはステップS3からステップ
S11に進む。
【0049】一方、ステップS4で呼出コマンドを判別
した場合には、ステップS4からステップS9以下に進
み、ステップS5で信号内の端末アドレスが自己のアド
レスと一致しているか否か判別し、自己アドレスと一致
した場合には、ステップS6に進み、ステップS6で制
御コマンドを受信した場合にはステップS7に進む。制
御コマンドとは、定期診断コマンド内の火災試験コマン
ドで火災試験を行ったり、図1に示す制御用中継器20
が負荷30を駆動するためのコマンドであり、この場合
には図9に示すように端末14、16、18、20が制
御コマンドを受信すると受信機10に対して応答コマン
ドを返信する。受信機10は、この応答コマンドを受信
し、制御を行って良いと判断すると、確認コマンドを返
信し、端末14、16、18、20がこの確認(AC
K)コマンドを受信すると、ステップS7で実際の火災
試験等の制御を実行する。
【0050】ここで、火災試験コマンドを含む定期診断
コマンドが受信機10から1週間の周期で送信される
と、図5に示す火災試験調整回路45が駆動され、この
時の出力データ(火災試験値P)と、通常の状態での出
力データ(0点レベル)がステップS8で受信機10に
返信される。ステップS6で、制御コマンドを判別でき
ない場合には、ステップS8に進み、RAM52cに記
憶してある出力データを端末応答情報として受信機1に
送信する。ステップS4においてポーリング内の呼出コ
マンドを受信した場合には、ステップS9で火災ビット
がオンか否かを判別し、オンの場合にはステップS10
に進み、端末応答信号の送信タイミングで割込信号を送
信してステップS2に戻る。また火災ビットがオフの場
合にはステップS5に進む。
【0051】ステップS3においてA/D変換コマンド
を受信した場合には、図10に詳しく示すステップS1
1のA/D変換コマンド解析処理を実行し、次いでサン
プリングデータが火災レベル以上か否かをステップS1
2で判別し、火災レベル以上の場合にはステップS13
で火災ビットをセットしてステップS2に戻る。また、
ステップS12においてサンプリングデータが火災レベ
ル以上でない場合には直接ステップS2に戻る。
【0052】次に、図10を参照してA/D変換コマン
ド解析処理を詳細に説明する。この処理は前述したよう
に、A/D変換コマンドを受信した場合、例えば1秒の
周期で実行され、先ず、増幅回路44、A/D変換器5
2dを介して得られる煙濃度の検出データ(生データ)
D4をステップと21で取り込んで記憶する。ここで図
6に示す前3つの生データD1〜D3はステップS32
においてシフトされ、生データD4のエリアは空いてい
る。
【0053】次いでステップS22でサンプリングデー
タを取り込む時間周期T、例えばT=40秒をカウント
するカウンタTをスタートさせるか、カウンタTが既に
スタートしている場合にはインクリメントし、次のステ
ップS23で生データD1〜D4の移動平均値AVEを
算出してサンプリングデータとして記憶する。続くステ
ップS24ではこの移動平均値AVEが図7の0点レベ
ル範囲内か否かを判別し、範囲内の場合にはステップS
25以下に進み、範囲内でない場合にはステップS33
に分岐する。ステップS25では、移動平均値AVEが
既に記憶されている最大値MAX以上か否か及び最小値
MIN以下か否かを判断し、最大値MAX以上の場合又
は最小値MIN以下の場合には、移動平均値AVEのデ
ータにより最大値MAXまたは最小値MINのデータを
更新する。
【0054】次いでステップS26で前回のA/D変換
コマンド解析処理において移動平均値AVEが所定の0
点レベル範囲外になったことを示すフラグがオンか否か
を判別する。フラグがオフの場合にはステップS27で
カウンタTの値が40秒経過したか否かを判別し、40
秒経過していない場合には直接ステップS32に進んで
生データD1〜D4をシフトし、生データD4のエリア
を空きにして図8に示すステップS12に進む。
【0055】また、ステップS27においてカウンタT
の値が40秒経過したと判別した場合には、ステップS
30で演算式(最大値MAX+最小値MIN)/2によ
り平均値を算出し、出力データとして出力データエリア
に記憶し、次のステップS31でカウンタT、最大値M
AX及び最小値MINのデータをクリアし、ステップS
32に進む。
【0056】また、ステップS26においてフラグがオ
ン、すなわち前回のA/D変換コマンド解析処理におい
て移動平均値AVEが所定の0点レベル範囲外の場合に
は、ステップS28でカウンタTの値が40秒経過した
か否かを判別し、40秒経過していない場合には、ステ
ップS35で移動平均値AVEのデータを出力データと
して出力データエリアに記憶し、ステップS32に進
む。またステップS28においてカウンタTの値が40
秒経過したと判別した場合には、ステップと29でフラ
グをオフにし、ステップS30に進む。
【0057】ステップS24において移動平均値AVE
が所定の0点レベル範囲外と判別した場合には、ステッ
プS33に進んでカウンタT、最大値MAX及び最小値
MINのデータをクリアし、次いでステップS34でフ
ラグをオンにし、ステップS35に進んで移動平均値A
VEのデータを出力データとして出力データエリアに記
憶し、ステップS32に進む。この場合はポーリングに
対し移動平均値AVEが出力データとして返送される。
【0058】尚、上記の実施例は、出力レベルから煙濃
度への変換特性を受信機が設定するものであったが、ア
ナログ式感知器自体に変換特性を設定して、感知器自体
で検出レベルから煙濃度等の物理量へ変換し、変換した
値を受信機に送信するようにしてもよい。また感知器側
で、変換した値から火災を判断してその結果を受信機に
送信するようにしてもよい。アナログ式感知器自体で変
換特性を新たに設定する補正処理は、感知器自身で定期
的に行ってもよいし、受信機からの定期診断信号で行っ
てもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明のアナログ式
煙感知器では、サンプリングデータのレベルが所定の0
点レベル範囲内の時に、サンプリングデータをサンプリ
ングデータ記憶部に記憶させると共に、サンプリングデ
ータがサンプリング周期より長く設定された所定時間T
の間連続して所定の0点レベル範囲内であった場合に、
サンプリングデータ記憶部に記憶された所定時間Tの間
のサンプリングデータを平均化演算し、この演算された
平均値データを所定時間T経過後の出力データとするこ
とにより、出力データのレベルをふらついている検出出
力の中心レベルとすることができるので、出力レベルと
煙濃度等の物理量との変換特性を認識する際の誤差を最
小限とすることができる。
【0060】また、サンプリングデータを、サンプリン
グデータの複数個の移動平均値データとする事により、
検出出力へのノイズ等による影響を除去することができ
る。また、所定時間Tの間、サンプリング毎にサンプリ
ングデータが最大値記憶部に記憶されている最大値以上
または最小値記憶部に記憶されている最小値以下である
かを判断し、最大値以上の場合に最大値記憶部のデータ
をサンプリングデータに更新し、最小値以下の場合に最
小値記憶部のデータをサンプリングデータに更新するこ
とにより、少ないメモリ容量でサンプリングデータを記
憶することができる。
【0061】更に、サンプリングデータが0点レベル範
囲外になった場合には、サンプリングデータをそのまま
出力データとしたことにより、実火災時にはタイムラグ
なしに火災判断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアナログセンサの一実施例として
のイオンアナログ式煙感知器を備えた火災監視システム
を示すブロック図
【図2】図1の受信機と中継器、感知器等の端末の間の
呼出時の通信シーケンスを示すタイミングチャート
【図3】図1の受信機の送信フォーマットを示す説明図
【図4】図1の端末の送信フォーマットを示す説明図
【図5】図1のイオンアナログ式煙感知器を詳細に示す
ブロック図
【図6】図5のRAMの記憶エリアを示す説明図
【図7】図5のイオンアナログ式煙感知器のサンプリン
グデータ(移動平均値)の時間変化をプロットした説明
【図8】図5のイオンアナログ式煙感知器の一般的な動
作を説明するためのフローチャート
【図9】図8において制御コマンドを実行する際の通信
シーケンスを示す説明図
【図10】図8に示すADコマンド解析処理を詳細に示
すフローチャート
【図11】一般的なイオンアナログ式煙感知器における
0点レベルのふらつきを示す説明図
【図12】感知器特性を示す説明図
【符号の説明】
3:呼出制御部 4:割込制御部 5:定期点検部 6:呼出応答部 7:割込送信部 8:端末制御部 10:受信機 12:伝送路 14:感知器用中継器 16:イオンアナログ式煙感知器 18:光電アナログ式煙感知器 20:制御用中継器 22:感知器回線 24−1,24−2〜:オンオフ感知器 26:発信機 28:制御回線 30:制御負荷 32:制御部 34:表示部 36:操作部 38:鳴動部 41:整流回路 42:ノイズ吸収回路 43:10V定電圧回路 44:増幅回路 45:火災試験調整回路 46:FET 47:煙検出部 47a:内部電極 47b:中間電極 47b:外部電極 48:伝送信号検出回路 49:応答信号出力回路 50:3V定電圧回路 51:インタフェース回路 52:MPU 52a:CPU 52b:ROM 52c:RAM 52d:A/D変換器 53:アドレス・種別設定回路 54:電圧検出回路 C:コンデンサ R:抵抗
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−217595(JP,A) 特開 昭61−247918(JP,A) 特開 平5−174267(JP,A) 特開 昭60−100296(JP,A) 特開 平5−325058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 17/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙、熱、ガス等の物理量を検出する検出部
    と、 該検出部からの検出出力をディジタルデータに変換する
    A/D変換器と、 所定のサンプリング周期毎に前記A/D変換部を介して
    得られるサンプリングデータのレベルが所定の0点レベ
    ル範囲内の時に該サンプリングデータをサンプリングデ
    ータ記憶部に記憶させる共に、該サンプリングデータが
    サンプリング周期より長く設定された所定時間Tの間連
    続して所定の0点レベル範囲内であった場合に、前記サ
    ンプリングデータ記憶部に記憶された前記所定時間Tの
    間のサンプリングデータを平均化演算し、該演算された
    平均値データを前記所定時間T経過後の出力データとし
    て出力データ記憶部に記憶させる制御部と、を備えたこ
    とを特徴とするアナログ式感知器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアナログ式感知器センサに
    おいて、前記サンプリングデータは、サンプリング周期
    毎に前記A/D変換部を介して得られるサンプリングデ
    ータの複数個の移動平均値データであることを特徴とす
    るアナログ式感知器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のアナログ式感知器に
    おいて、前記サンプリングデータ記憶部は、サンプリン
    グデータの最大値と最小値を記憶する最大値記憶部及び
    最小値記憶部を有し、前記制御部は、前記所定時間Tの
    間、サンプリング毎にサンプリングデータが前記最大値
    記憶部に記憶されている最大値以上または最小値記憶部
    に記憶されている最小値以下であるか判断し、最大値以
    上の場合に最大値記憶部のデータを該サンプリングデー
    タに更新し、最小値以下の場合に最小値記憶部のデータ
    を該サンプリングデータに更新することを特徴とするア
    ナログ式感知器。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のアナロ
    グ式感知器において、前記制御部は、サンプリングデー
    タが前記0点レベル範囲外となった場合に、該サンプリ
    ングデータを出力データとして前記出力データ部に記憶
    させることを特徴とするアナログ式感知器。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のアナロ
    グ式感知器において、前記制御部は、前記受信機からの
    ポーリングによる呼出しにより前記出力データ記憶部に
    記憶してある出力データを、応答信号として前記受信機
    に送信することを特徴とするアナログ式感知器。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれかに記載のアナロ
    グ式感知器において、前記制御部は、前記受信機からの
    定期診断信号を受けた時に、その時点での前記出力デー
    タ記憶部に記憶してある出力データと、前記検出部から
    の検出出力を強制的に擬似火災を想定した所定レベルと
    する火災試験調整回路を駆動させた時の前記出力データ
    記憶部に記憶してある出力データとを応答信号として前
    記受信機に送信することを特徴とするアナログ式感知
    器。
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