JP3221997B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3221997B2
JP3221997B2 JP31941793A JP31941793A JP3221997B2 JP 3221997 B2 JP3221997 B2 JP 3221997B2 JP 31941793 A JP31941793 A JP 31941793A JP 31941793 A JP31941793 A JP 31941793A JP 3221997 B2 JP3221997 B2 JP 3221997B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像情報を符号化して
記憶媒体に格納し、また、記憶媒体から読み出した符号
化画像データを復号化し、表示装置あるいは印刷装置等
に出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像ファイリングシステムやファクシミ
リ等の画像処理装置では、高能率符号化処理が画像デー
タを効率よく蓄積し伝送するために行われる。この高能
率符号化処理として様々な方式が存在するが、いずれも
文字あるいは線画で構成される文書画像データを効果的
にデータ圧縮することができる。これは文書画像データ
の冗長性が高いためである。
【0003】写真のような原稿の濃淡画像は疑似中間調
処理により2値化されるが、これにより得られる画像デ
ータの冗長性は低い。これは、原稿中で一様な中間調濃
度値を持つ領域に対応する2値化データが意図的に白黒
階調の変化を生じるように設定されるためである。この
ような濃淡画像データでは、文書画像データのように高
いデータ圧縮効果を得ることができない。それどころ
か、データ圧縮を図る符号化が逆にデータ量を増大させ
る結果となる場合がある。
【0004】疑似中間調処理による2値化の代表的な方
式としては、ドット集中型組織的ディザ法(以下集中型
ディザ法と記す)および誤差拡散法が従来から知られ
る。集中型ディザ法は濃度の高さに比例して黒画素を集
中させ、この黒画素のかたまりの大きさにより階調を表
現する。このため、解像度は集中型ディザ法において低
下する。これに対し、誤差拡散法は注目画素の単純2値
化誤差を隣接画素に分散することにより黒画素をできる
だけ散在させ、その局所的な密度により階調を表現す
る。このため、誤差拡散法は良好な解像度を維持でき
る。
【0005】ところで、イメージスキャナが階調性およ
び解像度を維持できる誤差拡散法で原稿の濃淡画像を2
値化することは、イメージスキャナから得られる画像デ
ータを光ディスクなどの記憶媒体に蓄積し保存する場合
に何ら問題を生じない。しかし、記憶媒体から読出され
た画像データをこのイメージスキャナよりも低い解像性
の例えばCRTのような再生出力装置に出力する場合、
階調の再現性に問題が生じる。すなわち、白黒階調がき
め細かく変化しなくてはならない領域がすべて黒で表示
されてしまうことがある。
【0006】入力装置と異なる解像度の出力装置で画像
再生を行う場合に、従来から、解像度変換に伴う集中型
ディザ画像におけるモアレ発生などの画質劣化を防止す
るため、画像を一旦多値化した後に解像度変換を行い、
変換後に再2値化する方法がある。しかしながら、再2
値化の際の疑似中間調処理の方式を適応的に選択できな
いため、例えば誤差拡散画像の再生表示をすべきところ
が集中型ディザによる表示になってしまうという問題が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、写真
のような原稿の濃淡画像は疑似中間調処理により2値化
されるが、これにより得られる画像データの冗長性は低
く、さらに、データ圧縮を図る符号化が逆にデータ量を
増大させる場合があるという問題があった。また、低い
解像性の再生出力装置に出力する場合、白黒階調がきめ
細かく変化しなくてはならない領域がすべて黒で表示さ
れてしまうというような階調の再現性が悪いという問題
があった。
【0008】そこで、この発明は、疑似中間調処理によ
り冗長性が低下した画像データの圧縮効率を向上し、疑
似中間調処理で得た画像データをより低い解像性の再生
出力装置に出力する際の再現性を向上することのできる
画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】また、入力装置と異なる解像度の出力装置
で画像再生を行う場合に、従来から、解像度変換に伴う
集中型ディザ画像におけるモアレ発生などの画質劣化を
防止するため、画像を一旦多値化した後に解像度変換を
行い、変換後に再2値化する方法がある。しかしなが
ら、再2値化の際の疑似中間調処理の方式を適応的に選
択できないため、例えば誤差拡散画像の再生表示をすべ
きところが集中型ディザによる表示になってしまうとい
う問題があった。
【0010】そこで、この発明は、疑似中間調画像の圧
縮率を向上し、疑似中間調画像を再生出力する際の解像
度変換に伴う画質低下を少なくし、疑似中間調画像の取
扱いに適した画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、画像データ
の濃度を予測する濃度予測手段と、この濃度予測手段で
予測された濃度に基づき、高解像度の画像データにおけ
る近傍画素間の相関を強くするように画素の並びを入換
える入換手順が制御回路から与えられ、この制御回路か
ら与えられた入換手順に基づいて、高解像度の画像デー
タにおける画素の並びを入換える画素入換手段と、この
画素入換手段により入換えられた画像データの解像度を
前記高解像度の画像データより低い解像度に変換する画
素密度変換手段とを備える画像処理装置により達成され
る。
【0012】また、この発明は、画像データの画素の並
びを入換えて冗長形式にする第1画素入換手段と、この
第1画素入換手段から供給される画像データを符号化す
る符号化手段と、この符号化手段で符号化された画像デ
ータを記憶する記憶手段と、この記憶手段から供給され
る画像データを復号化する復号化手段と、この復号化手
段から供給される画像データの画素の並びを入換えて前
記第1画素入換手段によって入換えられる前の形式に戻
す第2画素入換手段と、画像データの濃度を予測する濃
度予測手段と、この濃度予測手段で予測された濃度に基
づき、高解像度の画像データにおける近傍画素間の相関
を強くするように画素の並びを入換える入換手順が制御
回路から与えられ、この制御回路から与えられた入換手
順に基づいて、高解像度の画像データにおける画素の並
びを入換える第3画素入換手段と、この第3画素入換手
段により入換えられた画像データの解像度を前記高解像
度の画像データより低い解像度に変換する画素密度変換
手段とを備える画像処理装置により達成される。
【0013】また、この発明は、画像データの濃度を予
測する濃度予測手段と、この濃度予測手段で予測された
濃度に基づいた画素入換え関数を出力する画素入換え関
数出力手段と、この画素入換え関数出力手段からの画素
入換え関数に基づいて、前記画像データの画素の並びを
入換えて冗長形式にする第1画素入換手段と、この第1
画素入換手段から供給される画像データを符号化する符
号化手段と、この符号化手段で符号化された画像データ
と前記画素入換え関数を記憶する記憶手段と、この記憶
手段から供給される画像データを復号化する復号化手段
と、この復号化手段から供給される画像データを前記記
憶手段に記憶されている画素入換え関数に基づいて画素
の並びを入換えて前記第1画素入換手段によって入換え
られる前の形式に戻す第2画素入換手段とを備える画像
処理装置により達成される。
【0014】また、画像データの2値化方式を識別する
2値化方式識別手段と、前記画像データを多値化する多
値化手段と、この多値化手段で多値化された画像データ
の画素密度を変換する画素密度変換手段と、この画素密
度変換手段で画素密度を変換された画像データを複数の
2値化方式で再び2値化する再2値化手段と、この再2
値化手段の複数の2値化方式で2値化された複数の画像
データのうち、前記2値化方式識別手段で識別した2値
化方式に基づいて2値化された画像データに切換える切
換手段と、この切換手段で切換えられた画像データを表
示する表示手段とをさらに備える画像処理装置により達
成される。
【0015】
【作用】この発明に係る画像処理装置は、画像データの
濃度を予測し、この予測された濃度に基づき、高解像度
の画像データにおける近傍画素間の相関を強くするよう
に画素の並びを入換える入換手順が制御回路から与えら
れ、この制御回路から与えられた入換手順に基づいて、
高解像度の画像データにおける画素の並びを入換え、こ
の入換えられた画像データの解像度を前記高解像度の画
像データより低い解像度に変換するようにしたものであ
る。
【0016】また、この発明に係る画像処理装置は、
像データの画素の並びを入換えて冗長形式にし、この画
像データを符号化し、この符号化された画像データを記
憶手段に記憶し、上記記憶手段から供給される画像デー
タを復号化し、この復号化した画像データの画素の並び
を入換えて画素の並びが冗長形式に入換えられる前の形
式に戻し、画像データの濃度を予測し、この予測された
濃度に基づき、高解像度の画像データにおける近傍画素
間の相関を強くするように画素の並びを入換える入換手
順が制御回路から与えられ、この制御回路から与えられ
た入換手順に基づいて、高解像度の画像データにおける
画素の並びを入換え、この入換えられた画像データの解
像度を前記高解像度の画像データより低い解像度に変換
するようにしたものである。
【0017】また、この発明に係る画像処理装置は、
像データの濃度を予測し、この予測された濃度に基づい
た画素入換え関数を出力し、この画素入換え関数に基づ
いて、前記画像データの画素の並びを入換えて冗長形式
にし、この画像データを符号化し、この符号化された画
像データと前記画素入換え関数を記憶手段に記憶し、前
記記憶手段から供給される画像データを復号化し、この
復号化された画像データを前記記憶手段に記憶されてい
る画素入換え関数に基づいて画素の並びを入換えて画素
の並びが冗長形式に入換えられる前の形式に戻すように
したものである。
【0018】また、この発明に係る画像処理装置は、
像データの2値化方式を2値化方式識別手段で識別し、
前記画像データを多値化し、この多値化された画像デー
タの画素密度を変換し、この画素密度が変換された画像
データを複数の2値化方式で再び2値化し、複数の2値
化方式で2値化された複数の画像データのうち、前記2
値化方式識別手段で識別した2値化方式に基づいて2値
化された画像データに切換え、この切換えられた画像デ
ータを表示するようにしたものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図2は、第1実施例の画像処理装置に係る
画像ファイリング装置の基本構成を示すものである。こ
の画像ファイリング装置は、CPU10、外部メモリイ
ンターフェース12、メインメモリ14、画像メモリ1
6、ディスプレイインターフェース18、画像処理モジ
ュール20、スキャナインターフェース22、プリンタ
インターフェース24、キーボード26、磁気ディスク
装置28、光ディスク装置30、CRTディスプレイ3
2、イメージスキャナ34、プリンタ36、システムバ
スSB、および画像バスIBによって構成されている。
【0020】CPU10は、画像の記憶、検索および編
集処理等のための各種制御を行なうために用いられる。
このCPU10はキーボード26に直接的に接続され、
外部メモリインターフェース12を介して磁気ディスク
装置28および光ディスク装置28に接続され、スキャ
ナインターフェース22を介してイメージスキャナ34
に接続され、プリンタインターフェース24を介してプ
リンタ36に接続される。イメージスキャナ34は、原
稿(文書)上をレーザビーム光で2次元的に走査するこ
とにより、原稿の画像に応じた画像データを出力する。
光ディスク装置30は、光ディスクを記憶媒体として有
し、イメージスキャナ34から得られた原稿の画像デー
タを順次格納すると共に検索コードに対応した画像デー
タを検索する。キーボード26は、光ディスク装置30
に格納された画像データに対応する固有の検索コードお
よび記憶、検索、編集処理等の各種動作指令などを入力
するために用いられる。磁気ディスク装置28は、記憶
媒体として磁気ディスクを有し、キーボード26から入
力された検索コードとこの検索コードに対応する画像デ
ータが記憶される光ディスクの格納アドレス、画像サイ
ズ等からなる検索データ(検索情報)を格納する。メイ
ンメモリ14は、CPU10の制御プログラムおよび管
理情報等を記憶し、画像メモリ16は画像処理モジュー
ル20で処理される画像データのワークエリアであり、
光ディスクに格納すべき画像データおよびこの光ディス
クから読出された画像データを一時的に格納する。ディ
スプレイインターフェース18はイメージスキャナ34
から得られた画像データ並びに光ディスク装置30から
得られた画像データを一時的に格納するディスプレイメ
モリ18Aを含み、ディスプレイメモリ18Aに格納さ
れた画像データを表示するCRTディスプレイ32に接
続される。プリンタ36は、イメージスキャナ34から
得られた画像データ、光ディスク装置30から得られた
画像データまたはCRTディスプレイ32に表示された
画像データを印刷するために用いられる。システムバス
SBは、各種装置の制御信号用のバスであり、CPU1
0、外部メモリインターフェース12、メインメモリ1
4、画像メモリ16、ディスプレイインターフェース1
8、画像処理モジュール20、スキャナインターフェー
ス22、およびプリンタインターフェース24を相互接
続する。画像バスIBは画像データ専用のバスであり、
画像メモリ16、ディスプレイインターフェース18、
および画像処理モジュール20を相互接続する。
【0021】画像処理モジュール20は、図1に示すよ
うに画像メモリ16から光ディスク装置30に供給され
る画像データを圧縮する圧縮回路50と、光ディスク装
置30から画像メモリ16に供給される画像データを伸
長する伸長回路60と、画像メモリ16からCRTディ
スプレイ32に供給される画像データをCRTディスプ
レイ32の解像度に適合させる変換処理を行なう解像度
変換回路70とを備える。ここで、イメージスキャナ3
4は原稿から読取った原稿画像を誤差拡散処理により2
値化する入力装置であり、CRTディスプレイ32は低
解像性画像出力装置であり、プリンタ36は高解像性画
像出力装置である。
【0022】圧縮回路50は画像メモリ16から読出さ
れる画像データの画素の並びを規則的に入換えて冗長形
式にする第1画素入換部52と、第1画素入換部52か
ら得られる画像データに対して高能率符号化処理を行な
い画像ファイルとして光ディスク装置30に格納させる
符号化器54とで構成される。復号回路60は光ディス
ク装置30から読出された画像データを復号化する復号
化器62と、復号化器62によって復号化された画像デ
ータの画素の並びを規則的に入換えて元の形式に戻す第
2画素入換部64とで構成される。解像度変換回路70
は画像メモリ16から読出される画像データの画素の並
びを規則的に入換えて冗長形式にする第3画素入換部7
2と、この第3画素入換部72から得られる画像データ
を縮小処理する画素密度変換部74とで構成される。
【0023】次に、電子ファイルシステムの動作を概略
的に説明する。画像データがイメージスキャナ34から
入力されると、CPU10がこの画像データを画像メモ
リ16に格納する。この画像データは、光ディスク装置
30にファイルする場合に画像メモリ16から読出され
第1画素入換部52に供給される。第1画素入換部52
はこの画像データの画素の並びを規則的に入換えて冗長
形式にし、これを符号化器54に供給する。符号化器5
4は第1画素入換部52から供給される画像データを符
号化し、画像ファイルとして光ディスク装置30に格納
させる。この画像データは、画像処理を行なう場合に光
ディスク装置30から読出され、復号化器62に供給さ
れる。復号化器62は光ディスク装置30から供給され
た画像データを復号化し、これを第2画素入換部64に
供給する。第2画素入換部64は復号化器62から供給
される画像データの画素の並びを規則的に入換えて元の
形式に戻し、これを画像メモリ16に格納させる。第2
画素入換部64において、画素の入換えは冗長形式を元
の形式に戻すために第1画素入換部52と完全に逆の手
順で実行される。これにより、画像メモリ16は入力装
置10によって入力されたときと同様の画像データを得
る。この画像データは、CRTディスプレイに出力する
場合に画像メモリ16から読出され第3画素入換部72
に供給される。第3画素入換部72は画像メモリ16か
ら読出される画像データの画素の並びを規則的に入換え
て冗長形式にし、これを画素密度変換部74に供給す
る。画素密度変換部74は第3画素入換部72から供給
される画像データの画素密度を縮小処理によりCRTデ
ィスプレイ32の解像度に適合させ、CRTディスプレ
イ32に供給する。ただし、第3画素入換部72および
画素密度変換部74は画像データがイメージスキャナと
同等の解像性を持つプリンタ36に出力する場合に上述
した処理を行わない。すなわち、画像データの出力装置
がイメージスキャナよりも解像性の低いCRTディスプ
レイであるような場合、第3画素入換部72が画像デー
タの画素の並びを入換え、画素密度変換部74が第3画
素入換部72から得られる画像データの画素密度を縮小
処理する。
【0024】ここで、第1画素入換部52、第2画素入
換部64および第3画素入換部72についてさらに説明
する。これらの画素入換処理は、いずれも画像データを
m×n画素のブロック単位に分割し、各ブロック内の画
素を図3の(A)から(C)に示すように入換える。図
3の(A)は2×2のブロック内で行われる第1パター
ンの画素入換え例を示し、図3の(B)は2×4のブロ
ック内で行われる第2パターンの画素入換え例を示し、
図3の(C)は4×4のブロック内で行われる第3パタ
ーンの画素入換え例を示す。こうした入換えは、予め設
定される入換規則情報に従って行われる。この入換規則
情報は各ブロック内で行われる画素入換えのために入換
えるべき画素とその入換え順序とを定義する。尚、図4
は画像データが第2パターンの入換えのために2×4ブ
ロック単位に分割された状態を示す。
【0025】第1画素入換部52、第2画素入換部64
および第3画素入換部72は例えば図5に示すような共
通な回路構成を有する。すなわち、これらの各々はライ
ンバッファを含む画像メモリ側インターフェースIF
1、I/Oポートを有しこのI/Oポートを介して供給
される入換規則情報を格納する入換規則情報メモリI
M、この入換規則情報に従って画素の入換えを行なう画
素入換ロジック部IL、およびラインバッファを含む入
出力装置側インターフェースIF2とで構成される。ラ
インバッファは画素の入換えブロックサイズをm×nと
してnラインの主走査でアクセスする情報を画素入換え
の前段と後段とで内部的に保持する必要が有るために設
けられる。画素入換ロジック部ILはCPU10等(制
御回路)によって入換規則情報メモリIMに設定される
入換規則情報によりプログラムされる。
【0026】図6は第1画素入換部52の入換規則情報
メモリIMに設定された入換規則情報を含む画素入換管
理情報の例を示す。この管理情報は符号化器54から得
られた画像データに付加され光ディスク装置30に格納
される。また、この画素入換管理情報は光ディスク装置
30から画像データと共に読出され、その入換規則情報
は第1画素入換部52で行なわれる入換手順と逆の手順
にして第2画素入換部64の入換規則情報メモリIMに
設定される。
【0027】図7は画素入換ロジック部ILの構成例を
示す。この構成例では、簡単化のために2×2のブロッ
ク単位を想定し、このブロックにおいて最大4画素の入
換えが行なわれる。画素入換ロジック部ILは4つの画
素値A、B、C、およびDに対応して画素値A’B’
C’およびD’を出力する。画素入換ロジック部ILは
全4画素にそれぞれ対応して設けられる4個の第1セレ
クタSEL1からSEL4、ブロックバッファBL、お
よび第2セレクタSEL5、D型フリップフロップFF
を備える。セレクタSEL1からSEL4はセレクト信
号として順次入力される入換規則情報の各入換ステップ
で4画素のうちの1画素をそれぞれ選択し、第1セレク
タSEL1からSEL4の選択結果を例えば4個のD型
フリップフロップで構成されるブロックバッファBLに
供給する。これら選択結果は入換ステップ毎に入力され
るシーケンスクロックに応答してブロックバッファBL
に格納され、対応入換ステップの中間結果としてセレク
タSEL5の第2入力に供給される。画素値A、B、
C、およびDはセレクタSEL5の第1入力に供給され
る。セレクタSEL5はクリア信号がD型フリップフロ
ップFFに入力される初期状態において画素値A、B、
C、およびDを選択し、その後中間結果を選択する。中
間結果が選択される間、中間結果は4個のセレクタSE
L1からSEL4の入力端に戻される。
【0028】次に、画素入換処理の実例について述べ
る。図8は誤差拡散処理による疑似中間調の白画素と黒
画素の分布パターンを示す。これらは、濃度0を白、濃
度1を黒としたときの中間の濃度を一様に持つ原画像を
イメージスキャナ34で読取って誤差拡散処理した結果
を示す。図8の(A)、(B)、(C)は濃度0.7、
0.5、および0.3の場合をそれぞれ示す。誤差拡散
処理による疑似中間調表現では、黒画素をできるだけラ
ンダムに分散させるようにしており、その分布密度が濃
度を表す。しかし、黒画素を分散させたため、図8の画
素はいずれも隣接ライン同士の相関が低くなっている。
【0029】そこで、図3の(A)に示す第1パターン
の入換えを行うと、図9に示すようになり、ライン間相
関が明らかに増大する。図3の(B)に示す第2パター
ンの入換えを行うと、図10の(A)および(C)に示
すようになり、ライン間の相関が図9に示す以上に強め
られる。従って、第1画素入換部52においてこのよう
な入換処理を行なうことにより、符号化の際の圧縮効率
が向上する。復号化の際には第2画素入換部64におい
てこれと逆手順の入換処理を行なうことによりもとの入
力画像が得られる。
【0030】一方、図3の(C)に示す第3パターンの
入換えを行うと、図11の(C)に顕著に示されるよう
に市松状パターンが縦横2倍の荒さになり、2×2の近
傍画素間の相関が強くなる。例えば、400ppiの分
解能で入力された画像を200ppiの解像度で表示す
る場合、画素密度を1/2に変換してから表示すること
になるが、このように2×2画素の相関が高ければ、画
素密度変換後の黒画素分布密度の変動を抑え、表示再現
性を維持することができる。
【0031】図12は図8の入力画像を縦横1/2に画
素密度変換(縮小)した結果を示し、図13は図11に
示した画素の入換え後に画像データを1/2に縮小した
結果を示す。図14は図8、図12、図13の画像の黒
画素分布密度、すなわち濃度の一覧を示す。図12の結
果はいずれも中間調の再現性が悪く、特に(B)では本
来なら濃度0.5を表すべきところが、濃度0の白画素
のみが残る結果となる。しかし、図13では(A)、
(B)、および(C)のどれもが黒画素分布密度が図8
の入力画像とほぼ等しくなっている。従って、第3パタ
ーンの画素入換処理を第3画素入換部72で行なうこと
により、低解像性の出力装置において中間調の再現性を
良好に維持できる。
【0032】以上説明したように上記第1実施例によれ
ば、疑似中間調画像のライン間相関を強制的に高めてか
ら符号化が行われるため、高能率符号化による圧縮効率
が向上する。さらに、近傍画素間の相関を強制的に高め
てから解像度変換(画素密度変換)が行われるため、疑
似中間調の表示再現性が良好に維持される。また、ライ
ン間相関および近傍画素間相関を高めるための画素入換
処理の手順がプログラマブルであるため、さまざまな画
像に対して上述のような2つの効果がえられるように最
適な処理手順を設定することが可能である。
【0033】次に、第2実施例について説明する。第2
実施例の画像処理装置に係る画像ファイリング装置の基
本構成は、図2で説明したので省略するが、第1実施例
の画像処理モジュール20と構成が異なっている。
【0034】図15は、第2実施例における画像処理モ
ジュール80の概略構成を示すものである。すなわち、
画像処理モジュール80は、画像メモリ16から光ディ
スク装置30に供給される画像データを圧縮する圧縮回
路90と、光ディスク装置30から画像メモリ16に供
給される画像データを伸長する伸長回路100 と、画像メ
モリ16からCRTディスプレイ32に供給される画像
データをCRTディスプレイ32の解像度に適合させる
変換処理を行なう解像度変換回路110 とを備える。
【0035】圧縮回路90は、画像メモリ16から読出
される画像データを一時記憶するバッファ91、バッフ
ァ91からの画像データの濃度予測値を計数する濃度予
測部92、濃度予測部92からの濃度予測値に応じてバ
ッファ91からの画像データの画素の並びを規則的に入
換えて冗長形式にする第1画素入換部93、第1画素入
換部93から得られる画像データを一時記憶するバッフ
ァ94、バッファ94からの画像データに対して高能率
符号化処理を行ない画像ファイルとして光ディスク装置
30に格納させる符号化器95とで構成される。
【0036】伸長回路100 は、光ディスク装置30から
読出された画像データを復号化する復号化器101 、復号
化器101 からの画像データを一時記憶するバッファ102
、バッファ102 からの画像データの濃度予測値を計数
する濃度予測部103 、濃度予測部103 からの濃度予測値
に応じてバッファ102 からの画像データの画素の並びを
規則的に入換えて元の形式に戻す第2画素入換部104 、
第2画素入換部104 からの画像データを一時記憶するバ
ッファ105 とで構成される。
【0037】解像度変換回路110 は,画像メモリ16か
ら読出される画像データを一時記憶するバッファ111 、
バッファ111 からの画像データの中間調処理方式(2値
化方式)の判別を行う2値化方式識別部112 、バッファ
111 からの画像データを多値化する多値化部113 、多値
化部113 からの画像データを縮小処理する画素密度変換
部114 、画素密度変換部114 からの画像データを複数の
方式で再2値化する再2値化部115 、再2値化部115 か
らの複数種類の方式で再2値化された複数の2値化デー
タを2値化方式識別部112 の判別結果としてのセレクト
信号により1種類の方式による2値化データ出力に切換
える2値化方式切換部116 とで構成される。
【0038】再2値化部115 は、多値データを2値化す
るための相異なる方式の疑似中間調処理部の複数(例え
ば、集中型ディザ、誤差拡散法等)で構成される。本実
施例の場合は、相異なる方式の疑似中間調処理部117 と
疑似中間調処理部118 とで構成される。
【0039】2値化方式切換部116 は、2値化方式識別
部112 のセレクト信号が入力されるパラメータレジスタ
119 、パラメータレジスタ119 にセットされた選択パラ
メータによって1種類の方式による2値化データだけを
選択するセレクタ120 とで構成される。また、パラメー
タレジスタ119 へは、CPU10のI/O出力によって
任意の値をセットすることもでき、再2値化方式を、原
画像の2値化方式に関わらず任意に設定することも可能
である。
【0040】次に、電子ファイルシステムの動作を概略
的に説明する。画像データがイメージスキャナ34から
入力されると、CPU10がこの画像データを画像メモ
リ16に格納する。この画像データは、光ディスク装置
30にファイルする場合に画像メモリ16から読出され
バッファ91を介して第1画素入換部93に供給され
る。第1画素入換部93はこの画像データの画素の並び
を規則的に入換えて冗長形式にし、これをバッファ94
を介して符号化器54に供給する。符号化器54は第1
画素入換部93から供給される画像データを符号化し、
画像ファイルとして光ディスク装置30に格納させる。
【0041】この画像データは、画像処理を行なう場合
に光ディスク装置30から読出され、復号化器101 に供
給される。復号化器101 は光ディスク装置30から供給
された画像データを復号化し、これをバッファ102 を介
して第2画素入換部104 に供給する。第2画素入換部10
4 は復号化器101 から供給される画像データの画素の並
びを規則的に入換えて元の形式に戻し、これを画像メモ
リ16に格納させる。第2画素入換部104 において、画
素の入換えは冗長形式を元の形式に戻すために画素入換
部93と完全に逆の手順で実行される。これにより、画
像メモリ16は入力装置10によって入力されたときと
同様の画像データを得る。
【0042】この画像データは、CRTディスプレイに
出力する場合に画像メモリ16から読出され、バッファ
111 を介して2値化方式識別部112 と多値化部113 とに
供給される。2値化方式識別部112 は、バッファ111 か
らの画像データの中間調処理方式(2値化方式)の判別
を行う。多値化部113 は画像バッファ111 からの画像デ
ータを多値化し、これを画素密度変換部114 に供給す
る。画素密度変換部114は多値化部113 からの画像デー
タを縮小処理し、再2値化部115 に供給する。再2値化
部115 は画素密度変換部114 からの画像データを複数の
方式で再2値化し、これを2値化方式切換部116 に供給
する。2値化方式切換部116 は、再2値化部115 からの
複数種類の方式で再2値化された複数の2値化データを
2値化方式識別部112 の判別結果としてのセレクト信号
により1種類の方式による2値化データ出力に切換え、
これをCRTディスプレイ32に出力する。
【0043】ここで、第1画素入換部93、第2画素入
換部104 の画素入換えの定義について説明する。これら
の画素入換部は、いずれも画像データをm画素×nライ
ンからなるサブブロックに分割し、各サブブロック毎に
画素の入換えを行う。本実施例では、サブブロックの大
きさを8×8とする。1番目のサブブロック内の入れ換
え前の8×8=64個の画素からなる64行1列の行列
をPi、入換え後の64行1列の行列をQi、サブブロ
ック毎の濃度予測値をdとして画素入換えの演算を、 Qi=F(d)・Pi と定義する。ただし、Fは予測濃度値dに応じて決まる
64×64の行列の関数で、各行各列ともにただ1個の
成分だけが「1」で残り63個の成分が「0」である。
【0044】次に圧縮回路90と伸長回路100 における
画素入換え処理の方法を説明する。まず、注目サブブロ
ックは、まずブロックバッファに読み込まれ、濃度予測
部によってブロックバッファ内の黒(または白)画素数
を計数され、その計数値が濃度予測値となる。従って、
濃度予測部の構成はm×n個の画素を入力してその中の
黒(または白)画素数を計数し、計数値dを出力する構
成となっていれば良い。
【0045】図16は、圧縮回路90における第1画素
入換部93、伸長回路100 における第2画素入換部104
の概略構成を示すもので、関数F記憶部131 、濃度予測
値入力/変換部132 と、関数F選択部133 と、入換処理
部134 とから構成される。
【0046】関数F記憶部131 は、4個の記憶テーブル
(6ビット)131a〜131dで構成されている。すなわち、
関数Fは上記のようにmn×mn行列であり、1列mn
個の成分の中のただ1個だけが「1」でそれ以外は全て
「0」である。1行分の情報はその何番目の成分が
「1」であるかを表せば十分であるので、取り得る値
は、mn通りであるからlog 2 (mn)ビットの情報量
があれば良い。従って、記憶テーブル(131a〜131d)
は、1個の関数Fを記憶するためにlog 2 (mn)ビッ
ト×mn行を備える。さらに、濃度予測値dに応じて関
数Fを変化させるためには、前記記憶テーブル(131a〜
131d)を最大(mn+1)個備えれば良い。本実施例で
は、簡単にするために(mn+1)=65通りの濃度予
測値を4種類に分類し、各分類毎に関数Fを選択するこ
とにしている。従って、本実施例の関数F記憶部131 で
は、4個の記憶テーブル131a〜131dを用いる。
【0047】関数F選択部133 は、64(=mn)個の
6ビット4to1のセレクタ133s,…で構成されている。
各々のセレクタ133sは、関数Fの1行分のデータに関し
て4個の記憶テーブル131a〜131dの同一番号のデータの
中から選択を行う。選択のためのセレクト信号は、当然
全てのセレクタ133sに共通である。
【0048】セレクト信号は、濃度予測部92から与え
られる予測値dから、濃度予測値入力/変換部132 によ
って生成される。濃度予測値入力/変換部132 は、図1
6に示すようにXオアゲート132aとXオアゲート132bと
から構成されている。図17に、この場合の濃度予測値
dとセレクト信号の関係を示す。
【0049】入換処理部134 は、64個の1ビット64
to1のセレクタ134s,…から構成されている。各セレク
タ134sへは共通に行列Pの64個の成分が入力される
が、セレクト信号はセレクタ134s毎に異なる。第j番目
のセレクタ134sのセレクト信号には、前段の関数F選択
部133 において第j番目の4to1のセレクタ133sから選
択出力された入換え関数Fの第j行のデータが用いられ
る。これにより、入換え後の画素列データである行列Q
の第j番、すなわち、第j番目の画素の値が出力され
る。このようにして、第1画素入換部93、または第2
画素入換部104 により、画素入換えの演算を上記Qi=
F(d)・Piと定義した式の行列のかけ算が実行され
る。
【0050】次に、画素入換処理の実例について述べ
る。サブブロック毎の濃度予測値dは、図17に示すよ
うに4つのクラス<a> <b><c> <d> に分類する。図17
においては、濃度が中間値から同程度離れている場合に
濃度の高低に関わらず同一クラスに分類されるように設
定されている。
【0051】図18〜図21は、各クラス毎に定義した
画素入換えの模式図を示すものである。クラス<a> は、
図18に示すように無変換(画素の入換えを行わない)
であるので、図18の(a)における仮に0〜63の番
号を付した画素の入換えが行われず、図18の(b)に
入換えを行わない画素の番号を記入せずに示すと全ての
画素の番号が記入されない。
【0052】クラス<b> は、図19の(a)における仮
に0〜63の番号を付した画素の入換えが行われ、図1
9の(b)に入換え後の画素の位置を示す(ただし、入
換えを行わなかった画素の番号は記入しない)。例え
ば、画素番号9と画素番号49、画素番号51と画素番
号11等の入換えが行われる。
【0053】クラス<c> は、図20の(a)における仮
に0〜63の番号を付した画素の入換えが行われ、図2
0の(b)に入換え後の画素の位置を示す(ただし、入
換えを行わなかった画素の番号は記入しない)。
【0054】クラス<d> は、図21の(a)における仮
に0〜63の番号を付した画素の入換えが行われ、図2
1の(b)に入換え後の画素の位置を示す(ただし、入
換えを行わなかった画素の番号は記入しない)。
【0055】図22,図23は、図18〜図21に示し
た画素入換えを行う関数F(64×64行列)を示すも
のである。図24は、誤差拡散処理による疑似中間調画
像の白画像と黒画像の分布パターンを示すものである。
これらは、中間調濃度を一様に持つ原画像を誤差拡散法
によって疑似中間調表現した結果であり、(A)は濃度
値7、(B)は濃度値15、(C)は濃度値23、
(D)は濃度値31、(E)は濃度値32、(F)は濃
度値40、(G)は濃度値48、(H)は濃度値56を
それぞれ示している。ただし、濃度の最小値を「0」、
最大値を「64」とする。誤差拡散処理による疑似中間
調表現では、黒画素をできるだけランダムに分散させる
ようにしており、その分布密度が濃度を表している。し
かし、黒画素を分散させたために図24の画像は、いず
れも近傍画素間相関が低くなっている。
【0056】そこで、図22,図23に示す入換え関数
Fによる画素入れ換えを行った際の分布パターンを図2
5に示し、(A)は濃度値7、(B)は濃度値15、
(C)は濃度値23、(D)は濃度値31、(E)は濃
度値32、(F)は濃度値40、(G)は濃度値48、
(H)は濃度値56をそれぞれ示している。この結果、
近傍画素間相関が増大する。
【0057】従って、第1画素入換部93においてこの
ような入換え処理を行うことにより、符号化の際の圧縮
効率の向上を図ることができる。復号化の際には、第2
画素入換部104 を用いて第1画素入換部93における入
換え処理の逆変換を行えば、元の画像データが得られ
る。
【0058】なお、符号化データには、その画像に対し
て第1画素入換部93で行った入換えの際のサブブロッ
クサイズを表すmおよびnと、関数Fの逆関数F-1=F
が管理情報として付加されている。すなわち、復号化時
に付加されている管理情報の関数FがCPU10によっ
て第2画素入換部104 の画素入換えの関数F記憶部131
にセットされる。
【0059】次に、解像度の変換について説明する。疑
似中間調画像の解像度変換は、多値化→画素密度変換→
再2値化の順に実行される。
【0060】解像度変換回路110 における多値化では、
濃度予測をサブブロック単位ではなく画素単位に行う。
具体的には、例えば特開平4−063809記載の方法
を用いることができる。すなわち、画素密度変換部114
では、多値化部113 から出力された多値の画素値をもと
に、線形補間によって多値の変換画素を求める。再2値
化部115 は、画素密度変換部114 で求めた多値データを
2値化するための相異なる方式の疑似中間調処理部117
と疑似中間調処理部118 とで2つの再2値化データが2
値化方式切換部116 に出力される。2値化方式切換部11
6 のパラメータレジスタ119 にセットされた選択パラメ
ータによって、1種類の方式による2値化結果だけがC
RTディスプレイ32に選択出力される。
【0061】一方、多値化前の原疑似中間調画像の中間
調処理方式(2値化方式)の判別が、2値化方式識別部
112 において行われる。識別の方式としては、例えば、
画像電子学会誌第22巻第2号「領域判別を用いた2値
画像からの多値画像復元」記載の方法を用いる。この判
別結果はセレクト信号として2値化方式切換部116 のパ
ラメータレジスタ119 に与えられる。再2値化方式選択
のパラメータが、原画像の疑似中間調処理方式と同等の
方式を選択するような値にセットされることにより、解
像度変換後においても原画像のもつ疑似中間調表現上の
特徴を良好に保存し、違和感のない再生出力画像が得ら
れる。
【0062】また、パラメータレジスタ119 へはCPU
10のI/O出力によって任意の値をセットすることも
でき、再2値化方式を、原画像の2値化方式に関わらず
任意に設定することも可能である。
【0063】以上説明したように上記第2実施例によれ
ば、疑似中間調画像の近傍画素間相関を強制的に高くし
てから符号化するので、高能率符号化による圧縮効率が
向上する。さらに、近傍画素間の相関を高めるための画
素入れ換えの変換関数は、画像の局所濃度に基づく黒画
素の分布傾向に適応して動的に変化するので、一様な入
換え規則に従う場合に比べて圧縮率の改善効果を高くす
ることができる。
【0064】また、解像度変換および部分的な拡大縮小
を伴う疑似中間調画像の再生出力では、入力の際の疑似
中間調処理の方式と同じ方式を用いて再2値化が行われ
ることにより、違和感のない高品位な出力画像を得るこ
とができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
疑似中間調処理により冗長性が低下した画像データの圧
縮効率を向上し、疑似中間調処理で得た画像データをよ
り低い解像性の再生出力装置に出力する際の再現性を向
上することのできる画像処理装置を提供することができ
る。
【0066】また、疑似中間調画像の圧縮率を向上し、
疑似中間調画像を再生出力する際の解像度変換に伴う画
質低下を少なくし、疑似中間調画像の取扱いに適した画
像処理装置を提供するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る画像ファイリングシ
ステムの基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像ファイリングシステムの構成を
詳細に示すブロック図である。
【図3】図2に示す画像処理モジュールで行われる画素
入換え例を示す図である。
【図4】図3に示す第2パターンの入換えのために画像
データが2×4ブロック単位に分割された状態を示す図
である。
【図5】図1に示す第1、第2、および第3画素入換部
に共通な回路構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示す第1画素入換部の入換規則情報メモ
リに設定された入換規則情報を含む画素入換管理情報の
例を示す図である。
【図7】図5に示す画素入換ロジック部の回路構成例を
示す図である。
【図8】誤差拡散処理により得られる疑似中間調画像を
示す図である。
【図9】図8の画像について第1パターンの画素入換え
を行なった結果を示す図である。
【図10】図8の画像について第2パターンの画素入換
えを行なった結果を示す図である。
【図11】図8の画像について第3パターンの画素入換
えを行なった結果を示す図である。
【図12】図8の画像について1/2の画素密度変換を
行なった結果を示す図である。
【図13】図11の画像について1/2の画素密度変換
を行なった結果を示す図である。
【図14】図8、図12、図13の画像の黒画素分布密
度の一覧を示す図である。
【図15】本発明の第2実施例に係る画像ファイリング
システムの基本構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示す画像入換え部の概略構成を示す
図である。
【図17】図16に示す濃度予測値の分類例を示す図で
ある。
【図18】画素入換えを説明するための模式図である。
【図19】画素入換えを説明するための模式図である。
【図20】画素入換えを説明するための模式図である。
【図21】画素入換えを説明するための模式図である。
【図22】図17に示す濃度予測値の分類毎に定義した
画素入換え関数Fの例を示す図である。
【図23】図17に示す濃度予測値の分類毎に定義した
画素入換え関数Fの例を示す図である。
【図24】誤差拡散画像の黒画素の分布を説明するため
の図である。
【図25】図24の画像に対して、画素入換えを行った
結果の黒画素の分布を説明するための図である。
【符号の説明】
16…画像メモリ、20,80…画像処理モジュール、
30…光ディスク装置、32…CRTディスプレイ、3
4…イメージスキャナ、36…プリンタ、52,93…
第1画素入換部、54,95…符号化器、62,101 …
復号化器、64,104 …第2画素入換部、72…第3画
素入換部、74,114 …画素密度変換部、92,103 …
濃度予測部、112 …2値化方式識別部、113 …多値化
部、115 …再2値化部、116 …2値化方式切換部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 松永 稔 (56)参考文献 特開 平5−75841(JP,A) 特開 昭64−866(JP,A) 特開 昭60−93880(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 G09G 5/00 H04N 1/387 101

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの濃度を予測する濃度予測手
    段と、 この濃度予測手段で予測された濃度に基づき、 高解像度
    の画像データにおける近傍画素間の相関を強くするよう
    に画素の並びを入換える入換手順が制御回路から与えら
    れ、この制御回路から与えられた入換手順に基づいて、
    高解像度の画像データにおける画素の並びを入換える画
    素入換手段と、この画素入換手段により入換えられた画
    像データの解像度を前記高解像度の画像データより低い
    解像度に変換する画素密度変換手段とを備えることを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像データの画素の並びを入換えて冗長
    形式にする第1画素入換手段と、この第1画素入換手段
    から供給される画像データを符号化する符号化手段と、
    この符号化手段で符号化された画像データを記憶する記
    憶手段と、この記憶手段から供給される画像データを復
    号化する復号化手段と、この復号化手段から供給される
    画像データの画素の並びを入換えて前記第1画素入換手
    段によって入換えられる前の形式に戻す第2画素入換手
    段と、画像データの濃度を予測する濃度予測手段と、こ
    の濃度予測手段で予測された濃度に基づき、高解像度の
    画像データにおける近傍画素間の相関を強くするように
    画素の並びを入換える入換手順が制御回路から与えら
    れ、この制御回路から与えられた入換手順に基づいて、
    高解像度の画像データにおける画素の並びを入換える第
    3画素入換手段と、この第3画素入換手段により入換え
    られた画像データの解像度を前記高解像度の画像データ
    より低い解像度に変換する画素密度変換手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2、および第3画素入換手
    段の各々は、m×n画素単位に分割された画像データの
    各矩形ブロック内で画素の入換えを行なう画素入換ロジ
    ック手段を有し、さらに、前記画素入換ロジック手段
    は、前記制御回路から与えられる画素の入換手順で画素
    の入換えを行うように設定するプログラミング手段を有
    することを特徴とする請求項2の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像データの濃度を予測する濃度予測手
    段と、 この濃度予測手段で予測された濃度に基づいた画素入換
    え関数を出力する画素入換え関数出力手段と、この画素
    入換え関数出力手段からの画素入換え関数に基づいて、
    前記画像データの画素の並びを入換えて冗長形式にする
    第1画素入換手段と、この第1画素入換手段から供給さ
    れる画像データを符号化する符号化手段と、この符号化
    手段で符号化された画像データと前記画素入換え関数を
    記憶する記憶手段と、この記憶手段から供給される画像
    データを復号化する復号化手段と、この復号化手段から
    供給される画像データを前記記憶手段に記憶されている
    画素入換え関数に基づいて画素の並びを入換えて前記第
    1画素入換手段によって入換えられる前の形式に戻す第
    2画素入換手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 画像データの2値化方式を識別する2値
    化方式識別手段と、前記画像データを多値化する多値化
    手段と、この多値化手段で多値化された画像データの画
    素密度を変換する画素密度変換手段と、この画素密度変
    換手段で画素密度を変換された画像データを複数の2値
    化方式で再び2値化する再2値化手段と、この再2値化
    手段の複数の2値化方式で2値化された複数の画像デー
    タのうち、前記2値化方式識別手段で識別した2値化方
    式に基づいて2値化された画像データに切換える切換手
    段と、この切換手段で切換えられた画像データを表示す
    る表示手段とをさらに備えることを特徴とする請求項4
    の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像データの2値化方式を指示する指示
    手段と、 画像データを多値化する多値化手段と、この多値化手段
    で多値化された画像データの画素密度を変換する画素密
    度変換手段と、この画素密度変換手段で画素密度を変換
    された画像データを複数の2値化方式で再び2値化する
    再2値化手段と、この再2値化手段の複数の2値化方式
    で2値化された複数の画像データのうち、前記指示手段
    で指示される2値化方式に基づいて2値化された画像デ
    ータに切換える切換手段と、この切換手段で切換えられ
    た画像データを表示する表示手段とをさらに備えること
    を特徴とする請求項4の画像処理装置。
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