JP2002077627A - 画像符号化方法、画像符号化装置、画像復号化方法、画像復号化装置、画像形成装置及び記録媒体 - Google Patents

画像符号化方法、画像符号化装置、画像復号化方法、画像復号化装置、画像形成装置及び記録媒体

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JP2002077627A JP2000268618A JP2000268618A JP2002077627A JP 2002077627 A JP2002077627 A JP 2002077627A JP 2000268618 A JP2000268618 A JP 2000268618A JP 2000268618 A JP2000268618 A JP 2000268618A JP 2002077627 A JP2002077627 A JP 2002077627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディザ閾値が不明であったり変化するディザ
画像データ、誤差拡散係数が不明であったり変化する誤
差拡散画像データを高効率で圧縮する。 【解決手段】 複数画素からなるブロックを処理単位と
して画像データを符号化する。統計部102は、符号化
対象ブロックの近傍の符号化済みの複数ブロックより、
ブロック内の各位置毎に画素値の統計情報を抽出する。
符号化処理部103は、統計部102で抽出された統計
情報を利用して該符号化対象ブロックの符号化化処理を
行う。符号化処理部103は、例えば、統計情報に基づ
いて選択した参照画素から符号化対象画素の値を予測す
る予測部113、この予測値と符号化対象画素の値との
誤差を検出する比較部111と、その予測誤差をエント
ロピー符号化する符号化部102からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの符号
化及び復号化の分野に係り、特に、擬似中間調処理法と
して広く利用されている組織的ディザ法又は誤差拡散法
により処理された画像データの符号化及び復号化の分野
に関する。
【0002】
【従来の技術】ドットの有無で画像を形成するプリンタ
やファクシミリなどで写真などの中間調を表現するため
に、組織的ディザ法や誤差拡散方が広く利用されてい
る。
【0003】組織的ディザ法では、多階調画像データの
画素をディザマトリクスの対応した閾値により量子化
(2値化)する。この組織的ディザ法で処理されたディ
ザ画像では、同じディザマトリクスが繰り返し適用され
るため、ディザマトリクスと同じ周期の周期的特徴が現
れやすい。特に、写真などの低周波数成分の多い画像で
は、この周期的特徴が顕著に現れる。
【0004】ディザ画像の圧縮符号化には、このような
ディザ画像の周期的特徴が利用されることが多い。例え
ば、符号化対象画素からディザ周期だけ離れた符号化済
み画素とその周辺画素を利用して、符号化対象画素の値
を予測し、その予測誤差を符号化する技術(特許第13
79237号)、ディザ画像のブロック単位で画素をデ
ィザ閾値の大きさ順に並べ替えてから符号化する技術
(特許第1807514号)、復元した多階調データと
ディザ閾値との距離を推定確率として算術符号化を行う
技術(特開平7−231390号)などが知られてい
る。
【0005】誤差拡散法では、多階調画像データの画素
を所定の閾値で量子化(2値化)し、そこで発生した量
子化誤差を、誤差拡散マトリクスの係数を乗じて、これ
から量子化される近傍画素に配分する手法である。この
誤差拡散法により処理された画像(誤差拡散画像)は、
ディザ画像に比べ解像性が良く、またドット間にディザ
画像のような周期性が現れない。
【0006】誤差拡散画像の圧縮符号化のための従来技
術としては、例えば、注目領域の濃度を予測し、これに
基づいて所定の並べ替え規則の1つを選択し、それを適
用して不規則に離散した画素を集中させることにより、
圧縮率を向上させる技術(特開平7−79352号)が
知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ディザマトリクスの閾
値や誤差拡散マトリクスの係数は様々である。テキス
ト、グラフィックス、写真などの複数のオブジェクトか
らなる文書では、ページ内においてもオブジェクト毎に
ディザ閾値や誤差拡散係数が異なることもある。
【0008】しかし、ディザ画像に対する前記従来技術
は、用いられたディザマトリクスの閾値が既知であるこ
とを前提としているため、ディザ閾値が未知であった
り、ディザ閾値が変化するようなディザ画像では、効率
的な符号化を期待できない。
【0009】よって、本発明の1つの目的は、ディザ閾
値が未知であったり変化するようなディザ画像データの
高効率符号化が可能な画像符号化方法及び装置と、その
符号化データからディザ画像データを復元するための復
号化方法及び装置を提供することにある。
【0010】また、誤差拡散画像に対する前記従来技術
は、元データ(濃度)に対し発生するドットパターンを
予め想定しているため、誤差拡散係数が未知であったり
画像内で誤差拡散係数が変化する誤差拡散画像の符号化
に問題がある。すなわち、誤差拡散マトリックス(拡散
係数)が変わると、発生するドットパターンも変わって
しまうので、期待したようなドット集中による圧縮率向
上効果を得られない。これは、選択可能な並べ替え規則
の種類を限定すると、効果の得られる誤差拡散マトリッ
クス種も限定されることを意味している。しかし、誤差
拡散マトリクスが未知又は様々に変化するような誤差拡
散画像データの効率的な符号化を可能にすべく、効果の
得られる誤差拡散マトリックス種を無制限にしようとす
ると、符号化データとともに並び換え規則も保持する必
要があるため、符号化データ量増大とデータ管理の煩雑
化を招いてしまう。
【0011】よって、本発明のもう1つの目的は、その
ような不都合を伴うことなく、誤差拡散マトリクス(誤
差拡散係数)が未知又は変化するような誤差拡散画像デ
ータの高効率符号化が可能な画像符号化方法及び装置
と、その符号化データから誤差拡散画像データを復元す
るための復号化方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像符号化方法
の主要な特徴は、請求項1記載のように、複数画素から
なるブロックを処理単位として画像データを符号化する
画像符号化方法であって、各ブロックのために、その近
傍の複数ブロックより、ブロック内の各位置毎に画素値
の統計情報を抽出し、各ブロックの符号化処理に、該ブ
ロックのために抽出された統計情報を利用することであ
る。
【0013】本発明の画像符号化方法のもう1つの主要
な特徴は、請求項2記載のように、符号化対象ブロック
の符号化処理において、該符号化対象ブロックのために
抽出された統計情報に基づいて、該符号化対象ブロック
及びそれより符号化順が早い近傍の複数ブロックより該
符号化対象ブロック内の各画素のための参照画素を選択
し、該符号化対象ブロック内の各画素の値を、そのため
に選択された参照画素から予測し、該符号化対象ブロッ
ク内の各画素の値とその予測された値との誤差をエント
ロピー符号化することである。
【0014】本発明の画像符号化方法のもう1つの主要
な特徴は、請求項4記載のように、符号化対象ブロック
の符号化処理において、該符号化対象ブロック内の符号
化対象画素の位置の統計情報値から該符号化対象画素の
値を予測し、この予測値と該符号化対象画素の値との誤
差をエントロピー符号化することである。
【0015】本発明の画像符号化方法のもう1つの主要
な特徴は、請求項5記載のように、符号化対象ブロック
の符号化処理において、該符号化対象ブロック内の画素
を統計情報に基づき順序付けしてエントロピー符号化す
ることである。
【0016】本発明の画像符号化方法のもう1つの主要
な特徴は、請求項6記載のように、符号化対象ブロック
の符号化処理において、該符号化対象ブロックの直前に
符号化されるブロック内の画素値の合計値と、該符号化
対象ブロック内の符号化対象画素の位置の統計情報値と
から該符号化対象画素のシンボル出現確率を推定し、推
定された確率をパラメータとして該符号化対象画素を算
術符号化することである。
【0017】本発明の画像符号化装置の主要な特徴は、
請求項7記載のように、複数画素からなるブロックを処
理単位として画像データを符号化する画像符号化装置で
あって、符号化対象ブロックの近傍の符号化済みの複数
ブロックより、ブロック内の各位置毎に画素値の統計情
報を抽出する統計手段と、前記統計手段より抽出された
統計情報を利用して該符号化対象ブロックの符号化化処
理を行う符号化処理手段とを有することである。
【0018】本発明の画像符号化装置のもう1つの主要
な特徴は、請求項8記載のように、符号化処理手段が、
符号化対象ブロック及びその近傍の符号化済みの複数ブ
ロックより、該符号化対象ブロック内の符号化対象画素
のための参照画素を統計情報に基づいて選択し、該参照
画素から該符号化対象画素の値を予測する予測手段と、
前記予測手段による予測値と該符号化対象画素の値との
誤差を検出する誤差検出手段と、前記誤差検出手段によ
り検出された誤差をエントロピー符号化する符号化手段
とからなることである。
【0019】本発明の画像符号化装置のもう1つの主要
な特徴は、請求項10記載のように、符号化処理手段
が、符号化対象画素の位置の統計情報値から該符号化対
象画素の値を予測する予測手段と、前記予測手段による
予測値と該符号化対象画素の値との誤差を検出する誤差
検出手段と、前記誤差検出手段により検出された誤差を
エントロピー符号化する符号化手段とからなることであ
る。
【0020】本発明の画像符号化装置のもう1つの主要
な特徴は、請求項11記載のように、符号化処理手段
が、符号化対象ブロック内の画素を統計情報に基づいて
順序付けする画像変換手段と、該符号化対象ブロック内
の画素を前記画像変換手段により順序付けされた順にエ
ントロピー符号化する符号化手段とからなることであ
る。
【0021】本発明の画像符号化装置のもう1つの主要
な特徴は、請求項12記載のように、符号化処理手段
が、符号化対象ブロックの直前の符号化済みブロック内
の画素値の合計値と、該符号化対象ブロック内の符号化
対象画素の位置の統計情報値とから該符号化対象画素の
シンボル出現確率を推定する確率推定手段と、前記確率
推定手段により推定された確率をパラメータとして該符
号化対象画素を算術符号化する算術符号化手段とからな
ることである。
【0022】本発明の画像復号化方法の主要な特徴は、
請求項18記載のように、複数画素からなるブロックを
処理単位として符号化された画像データの符号化データ
に対する復号化方法であって、復号化対象ブロックの近
傍の複数ブロックの復元画像データより、ブロック内の
各位置毎に画素値の統計情報を抽出し、抽出した統計量
を、該復号化対象ブロックのための復号化処理に利用す
ることである。
【0023】本発明の画像復号化方法のもう1つの主要
な特徴は、請求項19記載のように、復号化処理におい
て、符号化データのエントロピー復号化を行い、復号化
対象ブロック及びその近傍の複数ブロックの復元画像デ
ータより、該復号化対象ブロック内の復号化対象画素の
ための参照画素を統計情報に基づいて選択し、該参照画
素から該復号化対象画素の値を予測し、その予測値とエ
ントロピー復号化により得られた該復号化対象画素の値
との和又は排他的論理和を復元画像データの画素値とし
て出力することである。
【0024】本発明の画像復号化方法のもう1つの主要
な特徴は、請求項21記載のように、復号化処理におい
て、符号化データのエントロピー復号化を行い、復号化
対象ブロック内の復号化対象画素の位置の統計情報値か
ら該復号化対象画素の値を予測し、その予測値とエント
ロピー復号化により得られた該復号化対象画素の値との
和又は排他的論理和を復元画像データの画素値として出
力することである。
【0025】本発明の画像復号化方法のもう1つの主要
な特徴は、請求項22記載のように、復号化処理におい
て、符号化データのエントロピー復号化を行い、エント
ロピー復号化により得られた復号化対象ブロック内の画
素値を、統計情報に基づき順序付けして復元画像データ
の画素値として出力することである。
【0026】本発明の画像復号化方法のもう1つの主要
な特徴は、請求項23記載のように、復号化処理におい
て、復号化対象ブロックの直前に復号化されたブロック
内の画素値の合計値と、該復号化対象ブロック内の復号
化対象画素の位置の統計情報値とから該復号化対象画素
のシンボル出現確率を推定し、推定した確率を該復号化
対象画素に関するパラメータとして符号化データの算術
復号化を行うことである。
【0027】本発明の画像復号化装置の主要な特徴は、
請求項24記載のように、複数画素からなるブロックを
処理単位として符号化された画像データの符号化データ
に対する画像復号化装置であって、符号化データから画
像データを復元するためのの復号化処理を行う復号化処
理手段と、該復号化処理手段の復号化対象ブロックの近
傍の複数ブロックの復元画像データより、ブロック内の
各位置毎に画素値の統計情報を抽出する統計手段とを有
し、前記復号化処理手段は、前記統計手段より抽出され
た統計情報を該復号化対象ブロックのための復号化処理
に利用することである。
【0028】本発明の画像復号化装置のもう1つの主要
な特徴は、請求項25記載のように、復号化処理手段
が、符号化データのエントロピー復号化のための復号化
手段と、復号化対象ブロック及びその近傍の複数ブロッ
クの復元画像データより、該復号化対象ブロック内の復
号化対象画素のための参照画素を統計手段によって抽出
された統計情報に基づいて選択し、該参照画素から該復
号化対象画素の値を予測する予測手段と、前記予測手段
による予測値と、前記復号化手段によるエントロピー復
号化によって得られた該復号化対象画素の値との和又は
排他的論理和を復元画像データの画素値として出力する
手段とからなることである。
【0029】本発明の画像復号化装置のもう1つの主要
な特徴は、請求項27記載のように、復号化処理手段
が、符号化データのエントロピー復号化のための復号化
手段と、復号化対象画素の位置の統計情報値から該復号
化対象画素の値を予測する予測手段と、前記予測手段に
よる予測値と、前記復号化手段によるエントロピー復号
化によって得られた該復号化対象画素の値との和又は排
他的論理和を復元画像データの画素値として出力する手
段とからなることである。
【0030】本発明の画像復号化装置のもう1つの主要
な特徴は、請求項28記載のように、復号化処理手段
が、符号化データのエントロピー復号化のための復号化
手段と、前記復号化手段によるエントロピー復号化によ
り得られた復号化対象ブロック内の画素値を、統計情報
に基づき順序付けして復元画像データの画素値として出
力する画像変換手段とからなることである。
【0031】本発明の画像復号化装置のもう1つの主要
な特徴は、請求項29記載のように、復号化処理手段
が、復号化対象ブロックの直前に復号化されたブロック
内の画素値の合計値と、該復号化対象ブロック内の復号
化対象画素の位置の統計情報値とから該復号化対象画素
のシンボル出現確率を推定する確率推定手段と、前記確
率推定手段により推定された確率を該復号化対象画素に
関するパラメータとして符号化データの算術復号化を行
う算術符号化手段とからなることである。
【0032】本発明の画像形成装置の主要な特徴は、請
求項35記載のように、画像データを入力するための画
像入力手段と、前記画像入力手段により入力された画像
データの符号化のための本発明の画像符号化装置と、前
記画像符号化装置による画像データの符号化データを蓄
積するための画像蓄積手段と、前記画像蓄積手段に蓄積
された符号化データを復号化して画像データを復元する
ための本発明の画像復号化装置と、前記画像復号化装置
により復元された画像データの画像形成のための手段と
を有することである。
【0033】以上に述べた本発明の主要な特徴及びその
他の特徴について、以下の実施の形態に関連して具体的
に説明する。
【0034】
【発明の実施の形態】添付図面を参照し、本発明の実施
の形態について説明する。なお、説明の重複を減らすた
め、添付図面中の複数の図面において同一部分又は対応
部分に同一の参照番号を用いることにより、説明を省略
又は簡略化する場合がある。
【0035】図1、図2及び図3はそれぞれ本発明の画
像符号化装置の異なった例を示すブロック図である。こ
れらの画像符号化装置は、符号化制御部100、バッフ
ァメモリ101、統計部102及び符号化処理部103
とから構成される。符号化制御部100は、符号化対象
の画像データ(ディザ画像データ又は誤差拡散画像デー
タ)のソース150(例えばメモリ)から処理に必要な
ブロックの画像データをバッファメモリ101に取り込
む制御と、統計部102及び符号化処理部103の動作
の制御を行う手段である。統計部102は、バッファメ
モリ101内の画像データを参照して統計情報を抽出す
る手段である。符号化処理部103は、統計部102に
よって抽出された統計情報を利用して、バッファメモリ
103内の画像データの符号化処理を行う手段であり、
図1乃至図3に示すような内部構成である。なお、画像
データ・ソース250がメモリである場合、このメモリ
をバッファメモリ101として利用し、画像符号化装置
そのものにはバッファメモリ101を設けない構成とす
ることも可能であり、そのような構成の画像符号化装置
も本発明に包含される。
【0036】図4に、これらの画像符号化装置の概略処
理フローを示す。符号化動作の概略は次の通りである。
符号化制御部100の制御下で、符号化処理部103に
よって画像データの1ブロックの符号化処理が実行され
(ステップS1)、次に統計部102により統計情報が
抽出される(ステップS3)。抽出された統計情報を利
用して次のブロックの符号化処理が実行される(ステッ
プS1)。同様のブロックを処理単位とした符号化処理
が最終ブロックまで終わると(ステップS2,Ye
s)、1つの画像データに対する符号化動作を終了す
る。なお、ここでは4×4画素の領域を1ブロックとす
る。以下、図1乃至図3に示した画像符号化装置の詳細
について説明する。
【0037】まず、処理対象となる画像データについて
説明する。図5は多階調画像データの一例を示し、図中
の数値は各画素の階調レベルである。
【0038】図6(a)はディザマトリクスの一例であ
り、図中の数値は閾値である。図5の多階調画像データ
に対し、図6(a)のディザマトリクスを用いて組織的
ディザ処理(2値化)を施すことにより得られるディザ
画像データを図6(b)に示す。
【0039】図7(a)は誤差拡散マトリクスの一例を
示し、網掛けされた注目画素の量子化誤差は図中に示す
係数(誤差拡散係数)が乗じられて周辺画素に配され
る。したがって、図7(b)に示すような画素値の場合
に、注目画素を量子化(2値化)すると、量子化誤差の
分配により周辺画素値は図7(c)に示すように変化す
る。図7(a)に示す誤差拡散マトリクスを用いて誤差
拡散処理を施して得られる誤差拡散画像データを図7
(d)に示す。
【0040】次に、図1乃至図3に示した統計部102
について説明する。
【0041】ディザ画像データを対象にする場合、統計
部102は、例えば、図6(b)に太線で囲んで示すよ
うな位置関係にある7ブロックにおいて、ブロック内の
各位置毎に、画素値を加算した値を統計情報として抽出
する。このようにして図6(b)に示す7ブロックから
得られた統計情報を図6(c)に示す。この統計情報の
各値は、ブロックの各位置毎の7ブロックにおける黒画
素数に対応する。統計情報値の大きい位置ほど、黒画素
になる傾向が強かったということ、つまり、その位置の
ディザ閾値が低かったことを意味し、ディザ閾値との相
関が大きい。本発明においては、図6(b)の太線で囲
んだ7ブロックより抽出された、このような統計情報
を、同図の右下の太線で囲まれていないブロックの符号
化処理にディザ閾値の代わりに利用する。したがって、
ディザ閾値が未知のディザ画像データでも高効率符号化
が可能である。
【0042】誤差拡散画像データを対象にする場合も同
様に、統計部102は、例えば、図7(d)に太線で囲
んで示すような位置関係にある7ブロックにおいて、ブ
ロック内の各位置毎に、画素値を加算した値を統計情報
として抽出する。このようにして図7(d)の7ブロッ
クから得られた統計情報を図7(e)に示す。この統計
情報の値が大きい位置ほど、過去に黒画素になる傾向が
強かったことを意味する。誤差拡散画像のドットがラン
ダムで周期性がないとすれば、統計母数(統計をとるブ
ロック数)が増えるほど各位置の統計情報値は同じ値に
近づくはずである。これはブロックのサイズに関係なく
言えることである。逆に、統計母数が少ない場合、各位
置の統計情報値のばらつきが大きくなるが、その値の大
きな位置では、近い過去にドットが繰り返して発生した
ということであるので、逆に近い未来にはドットが発生
しない可能性が高いことを意味する。同様に、統計情報
の値の小さな位置では、近い将来にドットが発生しやす
いと言える。このような考え方に基づき、本発明におい
ては、図7(d)の太線で囲んだ7ブロックより抽出さ
れた統計情報を、同図の右下の太線で囲まれていないブ
ロックの符号化処理に利用する。したがって、誤差拡散
係数が未知の誤差拡散画像データも高効率な符号化が可
能である。
【0043】また、符号化対象ブロックの移動に伴い統
計情報は更新されていく。したがって、このような統計
情報を符号化処理に利用することにより、画像内でディ
ザ閾値又は誤差拡散係数が変化する場合でも適応的な高
効率符号化が可能になる。
【0044】なお、ディザ画像データと誤差拡散画像デ
ータのいずれを対象とする場合においても、統計部10
2における統計情報の抽出方法は前述の方法のみに限定
されるものではない。例えば、統計をとるブロックの個
数の増減、符号化対象ブロックとの位置関係を変更する
ことも可能である。また、符号化対象ブロックに近いブ
ロックほど大きな重みを付けて画素値を重み付け加算し
た値を統計情報として抽出することも可能である。符号
化対象ブロックに近いブロックのデータのほうが符号化
対象ブロックのデータとの相関が高いと考えられるた
め、重み付け加算値を抽出する方法のほうが画像内容の
変動をより反映した処理を期待できる。
【0045】また、統計情報を演算によって求める代わ
りに、例えば図8に示すようなテーブルを利用して求め
てもよい。このテーブルは前述のように7ブロックの統
計をとる場合に適用されるもので、アドレスの各ビット
は、7ブロックの注目位置の画素値に対応する(黒画素
は1、白画素は0)。例えば、7ブロックの注目位置の
画素値が全て0(白画素)ならば、アドレスは”000
0000”となり、統計情報値として0が得られる。7
番目のブロックの注目位置の画素値が1、1番から6番
までのブロックの注目位置の画素値が0ならば、アドレ
スは”0000001”となり、統計情報値として7が
得られる。このようなテーブルを利用する方法は、一般
に、演算による方法に比べ、高速処理が可能であり、ま
た様々な統計情報の抽出方法に柔軟に対応できる利点が
ある。
【0046】また、統計情報を抽出する他の方法とし
て、ブロック内の各位置における画素値の遷移状態から
統計情報値を決定してもよい。図9はその説明図であ
る。図9において、丸で囲まれた数値がステートを意味
し、あるブロックの注目位置が現在属しているステート
が、その位置での統計情報値となる。例えば、あるブロ
ックの注目位置の統計情報値が現在14である場合に、
次の2ブロックでの注目位置の画素値が1ならば、左側
のステートへ遷移し統計情報値は15となるが、その2
ブロックでの注目位置の画素値が0ならば右側のステー
トへ遷移するので統計情報値は13となる。また、その
2ブロック中のいずれかの1ブロックでの注目位置の画
素値が1、残りの1ブロックでの注目位置の画素値が0
ならば、ステートは遷移せず、統計情報値は14のまま
となる。このように画素値の遷移状態により統計情報値
を決定する方法は、統計情報の抽出のために保持しなけ
ればならない画像データが、過去2ブロック分で足りる
という利点がある。
【0047】なお、以下の説明においては、図6及び図
7に関連して説明したような7ブロックの画像データか
ら統計情報を抽出するものとする。
【0048】次に、図1に示した画像符号化装置につい
て詳細に説明する。この画像符号化装置における符号化
処理部103は、予測符号化を行う構成であり、比較部
111、符号化部112及び予測部113からなる。予
測部113は、符号化対象画素の値を予測する手段であ
る。比較部111は、その予測値と、符号化対象画素の
実際の値との誤差(予測誤差)を検出するための手段で
あり、符号化対象画素値と予測値とが一致したときに0
を、不一致のときに1を出力する。すなわち、この比較
部111は符号化対象画素値と予測値との排他的ORを
とる。符号化部112は、比較部111より出力される
予測誤差データのランレングス符号化などのエントロピ
ー符号化を行う手段である。このような構成において、
予測部113による予測が成功する区間では、比較部1
11より0が連続して出力されるため、高能率の圧縮符
号化が可能となる。
【0049】予測部113における画素値予測方法は以
下の通りである。
【0050】まず、ディザ画像データを符号化する場合
における予測方法を、図10を参照して説明する。ディ
ザ画像データの場合、符号化対象画素の近傍にある符号
化済み画素を参照して、符号化対象画素の値を予測す
る。予測精度を高めるためには、参照画素として符号化
対象画素との相関の高い画素を選ぶ必要がある。本発明
では、符号化対象ブロック及び近傍の符号化済みブロッ
クより、符号化対象画素の位置における統計情報値と、
統計情報値が同一値か近い値をとるブロック内位置にあ
る符号化済み画素を参照画素に選ぶ。
【0051】図10の8ブロックが図6(b)に示す8
ブロックと同一であるとすると、図中右下の符号化対象
ブロックのための統計情報として図6(c)に示す統計
情報が得られている。この統計情報を見ると、図10に
示す符号化対象画素の位置での統計情報値は3であり、
ブロック内で統計情報値が3をとる位置はほかに3つあ
ることが分かる。そこで、同一の統計情報値をとる位置
の画素を参照画素として選ぶとすれば、例えば、図10
の近傍7ブロック及び符号化対象ブロックの記号bで示
す位置の画素が参照画素に選ばれる。統計情報値が同じ
又は近いということは、ディザ閾値が近い値であること
を意味する。実際、図6(a)に示すディザマトリクス
を見ると、符号化対象画素の位置(左下隅)のディザ閾
値は70であり、参照画素位置のディザ閾値90、8
0、50との差は±20の範囲に入っている。すなわ
ち、符号化対象画素と相関の強い画素が参照画素に選ば
れた。したがって、例えば、これら参照画素の値の多数
決をとって予測値とすることにより、高精度の予測が可
能となる。
【0052】この例では、符号化対象画素と同じ統計情
報値をとる位置の画素のみを参照画素に選択したが、符
号化対象画素位置の統計情報値と近い統計情報値(例え
ば差が±1の範囲)をとる位置の画素を参照画素に選ぶ
方法としてもよい。このような方法も本発明に包含され
る。
【0053】次に、誤差拡散画像データを符号化する場
合における予測方法を、図11を参照して説明する。誤
差拡散画像データの符号化では、予測部113は、統計
情報のみに基づいて予測値を決定する。具体的には、例
えば、0から1の統計情報値をAグループ、2から7の
統計情報値をBグループに分類する。そして、符号化対
象画素の位置の統計情報値がAグループに属するならば
予測値を1(黒画素)とし、Bグループに属するならば
予測値を0(白画素)とする。
【0054】例えば、図7(d)に示す符号化対象ブロ
ックの場合、図11(a)に示す統計情報(図7(e)
のものと同一)が抽出され、その網掛けされた位置は黒
画素と予測され、それ以外の位置は白画素と予測される
ことになる。符号化対象ブロックの元の画像データは図
11(b)に示す通りであるから、符号化対象ブロック
内の各位置の予測誤差は図11(c)に示すようにな
る。図11(c)と図11(b)を比較すれば明らかな
ように、予測誤差データは0が増えるため、圧縮率が向
上する。
【0055】ここで、画像データを図21に示すような
ブロック(I,J)の集合として、図1に示した画像符
号化装置の動作をより詳しく説明する。画像データの周
囲に、全画素が白画素(0)の仮想のブロックが存在す
るものとし、I=0のブロック行、及び、各ブロック行
の左端部分と右端部分では、実在しないブロックの代わ
りに仮想のブロックを利用して処理が行われる。
【0056】符号化制御部100は、バッファメモリ1
01(8ブロック分のメモリ容量を持つ)と統計部10
2をクリアした後、画像データ・ソース150より最初
の符号化対象ブロックであるブロック(0,0)の画像
データを取り込んでバッファメモリ101に書き込み、
符号化処理部103に符号化処理を実行させる(図4、
ステップS1)。この場合、統計部102より出力され
る統計情報値は全て0であり、また、符号化対象ブロッ
クの近傍の符号化済みの7ブロック(図6(b)、図7
(d)参照)は実在しないので、仮想の7ブロックがあ
るものとして扱われる。対象画像データがディザ画像デ
ータならば、予測部113は前述のように統計情報に基
づいて選択した参照画素から予測値を決定して出力し、
比較部111は予測値と符号化対象画素値との誤差を出
力する、この予測誤差データが符号化部112によって
符号化される。対象画像データが誤差拡散画像データな
らば、予測部113は前述のように統計情報のみに基づ
いて予測値を決定する。
【0057】ブロック(0,0)の符号化処理が終わる
と、符号化制御部100は統計部102に統計情報の抽
出処理を実行させる(図4、ステップS3)。この場
合、バッファメモリ101内のブロック(0,0)と全
位置が0の仮想ブロックからなる7ブロックより前述の
方法によって統計情報が抽出される。
【0058】次に、右隣のブロック(0,1)の画像デ
ータがバッファメモリ101に書き込まれ、その符号化
処理が実行される。この符号化処理では、直前に抽出さ
れた統計情報が利用される。ディザ画像データならば、
予測部113はバッファメモリ101内のブロック
(0,0)と仮想ブロックの7ブロックより統計情報に
基づいて選択した参照画素から予測値を決定する。誤差
拡散画像データならば、統計情報のみに基づいて予測値
を決定する。
【0059】以下、同様の動作が繰り返される。各ブロ
ックの処理の際に、バッファメモリ101上の不要なブ
ロックに必要なブロックのデータが上書きされる。
【0060】例えば、ブロック(1,3)が符号化対象
となった時には、参照される近傍7ブロック(0,
1),(0,2),(0,3),(0,4),(1,
0),(1,1),(1,2)は全て実在するデータが
バッファメモリ101に書き込まれ、実在する参照画素
のデータを用いて符号化対象画素値が予測される(ディ
ザ画像データの場合)。ブロック(1,3)が符号化さ
れると、ブロック(0,5)のデータがバッファメモリ
101上の不要となったブロック(0,1)に上書きさ
れ、実在する7ブロックのデータから統計情報が抽出さ
れる。次の符号化対象ブロック(1,4)がバッファメ
モリ101上のブロック(1,0)に上書きされ、実在
する参照画素データを用いて符号化対象画素値が予測さ
れる(ディザ画像データの場合)。このようにして、最
後のブロック(N,M)まで符号化されると、一連の符
号化動作を終了する。
【0061】次に、図2に示した画像符号化装置につい
て詳細に説明する。この画像符号化装置の符号化処理部
103は、符号化対象ブロック内の画素を統計情報に基
づいた順序で符号化する構成であり、ブロック内の16
画素を統計情報に基づいて順序付けする画像変換部12
1と、この画像変換部121により順序付けされた画素
列に対しランレングス符号化などのエントロピー符号化
を行う符号化部122とからなる。
【0062】図12と図13は、画像変換部121によ
る統計情報に基づいた画素順序付け操作の説明図であ
る。ただし、図12はディザ画像データの場合、図13
は誤差拡散画像データの場合である。図12及び図13
において、(a)は統計情報であり、図6(c)又は図
7(e)に示したものと同じものである。(d)は図6
(b)又は図7(d)に示したものと同じ符号化対象ブ
ロックで、図中の数値は画素番号を示し、また、網掛け
された位置は黒画素であることを示す。符号化対象ブロ
ック内の16画素を1番画素から16番画素へと単純に
並べて1次元化すると、(e)のようになり、ラン数が
多く符号化効率が悪い。そこで統計情報を(b)のよう
に単純に1次元化し、これを(c)のように統計情報値
の昇順に並べ替える。この統計情報の並べ替えによる1
対1対応変換を、符号化対象ブロック内の16画素に施
す。すなわち、16画素を、その統計情報値の小さい画
素から大きい画素へと(つまり昇順に)順序付けするわ
けである。(f)は、順序付け(並べ替え)後の画素列
を示し、単純に一次元化した場合に比べラン数が大幅に
少なくなるため、より効率的な符号化が可能となること
は明らかである。
【0063】画像変換部121の実際の操作としては、
符号化対象ブロックの画素を、順序付けした順にバッフ
ァメモリ101より読み込んで符号化部122へ出力す
る。あるいは、1番画素から16番までその順に一旦読
み込んで内部に保持した後、それら画素を順序付けした
順に符号化部122へ出力する。
【0064】なお、符号化対象ブロックの16画素を、
統計情報値の降順に順序付けすることも可能であり、そ
のような順序付けを行う構成の画像符号化装置及び画像
符号化方法も本発明に包含される。
【0065】図2に示す画像符号化装置の全体的動作は
図1の画像符号化装置と同様である。ただし、予測符号
化ではないので、ディザ画像データを対象とする場合で
も各ブロックの符号化処理に近傍7ブロックを参照する
必要がないため、バッファメモリ101は7ブロック分
のメモリ容量を持てば足りる。例えば、図21のブロッ
ク(1,3)が符号化対象となった時に、バッファメモ
リ101上にブロック(0,2),(0,3),(0,
4),(0,5),(1,1),(1,2),(1,
3)のデータを書き込んでおくことにより、ブロック
(1,3)の符号化と、その次のブロック(1,4)の
ための統計情報の抽出が可能であるからである。
【0066】次に、図3に示した画像符号化装置につい
て詳細に説明する。この画像符号化装置の符号化処理部
103は、マルコフ符号化を代表する算術符号化を行う
構成であり、符号化対象画素のシンボル出現確率を推定
する確率推定部131と、この推定確率をパラメータと
して符号化対象画素の算術符号を行う算術符号化部13
2からなる。確率推定部131は、符号化対象ブロック
の直前の符号化済みブロック内の黒画素数(画素値の合
計値)と、符号化対象画素位置の統計情報値との差の絶
対値(距離)を推定確率情報として出力する。
【0067】図14は、図6(b)に示す符号化対象ブ
ロックの左下隅画素が符号化対象画素となった時の確率
推定の説明図である。図15は、図7(d)に示す符号
化対象ブロックの左下隅画素が符号化対象画素となった
時の確率推定の説明図である。図中の距離a,bが推定
確率の情報である。この距離が大きいほど推定確率は1
又は0に近づき、この距離が小さいほど推定確率は0.
5に近づく。図15に示すように黒画素数が統計情報値
より右側にあれば、符号化対象画素は黒画素と予測され
る。算術符号化部132は、この予測値と実際の画素値
との誤差について、推定確率をパラメータとして算術符
号化を行う。
【0068】図3に示す画像符号化装置の全体的動作は
図1の画像符号化装置と同様である。ただし、図2に示
す画像符号化装置と同様に、バッファメモリ101は7
ブロック分のメモリ容量を持てば足りる。
【0069】以上説明した本発明の画像符号化装置は、
符号化処理部103と統計部102が交互に動作する構
成であったが、符号化処理部103と統計部102を並
行して動作させるように構成してもよい。このような構
成の画像符号化装置及び画像符号化方法も本発明に包含
される。
【0070】また、以上説明した画像符号化装置は、符
号化処理と統計情報の抽出とを1パスで実行する構成で
あったが、1パス目で全ブロックのための統計情報の抽
出を行い、2パス目で、抽出済みの統計情報を用いて各
ブロックの符号化処理を行うように構成することも可能
である。このような2パス方式の場合、画像データ全体
及び統計情報を保存するためのメモリが必要となるが、
画像データ・ソースが画像データ全体を保存するメモリ
であれば、画像符号化装置としては、前記画像符号化装
置と同様のバッファメモリと統計情報を記憶するための
メモリを持つだけでよい。また、符号化対象ブロックよ
り符号化順の早いブロックから、統計情報を抽出し、又
は画素値を予測するならば、復号化側へ統計情報を渡さ
なくとも符号化データを元の画像データに復元可能であ
る。逆に、符号化対象ブロックより符号化順の遅いブロ
ックも統計情報の抽出に利用するならば、統計情報を復
号化側へ渡す必要は生じるが、符号化対象ブロックより
符号化順の遅いブロックも含め、符号化対象ブロックと
相関の強い近傍ブロックの情報を利用できるため、圧縮
の向上を期待できる。このような2パス方式の画像符号
化装置及び画像符号化方法も、本発明に包含される。
【0071】次に、本発明の画像復号化装置について説
明する。
【0072】図16は、図1の画像符号化装置による符
号化データの復号化に適用される、本発明の画像復号化
装置のブロック図である。図17は、図2の画像符号化
装置による符号化データの復号化に適用される、本発明
の画像復号化装置のブロック図である。図18は、図3
の画像符号化装置による符号化データの復号化に適用さ
れる、本発明の画像復号化装置のブロック図である。
【0073】これら画像復号化装置は、復号化制御部2
00、バッファメモリ201、統計部202及び復号化
処理部203とから構成される。復号化制御部200
は、統計部202及び復号化処理部203の動作の制御
を行うとともに、復号化処理部203による復号化処理
と同期を取って、符号化データ・ソース250(例えば
メモリ)より符号化データを復号化処理部203へ送り
込み、またバッファメモリ201への復元画像データの
書き込みやバッファメモリ201からの復元画像データ
の読み出しを制御する手段である。バッファメモリ20
1は、復元された画像データ(ディザ画像データ又は誤
差拡散画像データ)を、1ページ分、又は復号化動作の
ために参照されるブロック分だけ一時的に記憶するため
のメモリである。統計部202は、バッファメモリ20
1内の復元画像データから符号化側と同じ統計情報を抽
出する手段である。復号化処理部203は、統計部20
2によって抽出された統計情報を利用し、符号化データ
の復号化処理を行って元の画像データを復元する手段で
あり、図16、図17図又は図18に示すような内部構
成である。なお、画像復号化装置の外部に、復元画像デ
ータを記憶するためのメモリがある場合、そのメモリを
バッファメモリ201として利用し、画像復号化装置そ
のものにはバッファメモリ201を設けない構成とする
ことも可能である。このような構成の画像復号化装置も
本発明に包含される。
【0074】図19に、これらの画像復号化装置の概略
処理フローを示す。復号化動作は符号化動作の裏返しの
動作であり、その概略は次の通りである。復号化制御部
200の制御下で、復号化処理部203によって符号化
データの復号化処理が行われて1ブロックの画像データ
が復元され(ステップS11)、次に統計部202によ
り次の1ブロックの画像データの復元のための統計情報
が抽出される(ステップS23)。この統計情報を利用
して次の1ブロックの復号化処理が実行される(ステッ
プS11)。同様のブロックを処理単位とした復号化処
理が最終ブロックまで終わると(ステップS12,Ye
s)、復号化動作を終了する。復号化時においても、符
号化時と同様に、画像の周囲に全画素値が0の仮想ブロ
ックがあるものとして復号化処理が実行される。
【0075】図16に示す画像復号化装置における復号
化処理部203は、符号化データのエントロピー復号化
のための復号化部211と、復号化対象画素の値を予測
する予測部213と、復号化部211により復号化され
た復号化対象画素の値と、予測部213による予測値と
の排他的ORをとる比較部212とからなり、比較部2
12の出力が復元画像データの画素値となる。なお、比
較部212は、エントロピー復号化された画素値(予測
誤差)と予測値との和を求めるためのものであるが、こ
こでは1ビットの2値データを処理しているため、排他
的ORをとっている。ディザ画像データの符号化データ
を復号化する場合には、予測部213は、統計部202
により抽出された統計情報に基づいて符号化側と同じ方
法で選択したバッファメモリ201内の復元画像データ
中の参照画素から、符号化側と同じ方法で予測値を決定
する。誤差拡散画像データの符号化データを復号化する
場合には、予測部213は、符号化側と同様に、統計情
報のみに基づいて予測値を決定する。
【0076】図17に示す画像復号化装置における復号
化処理部203は、符号化データのエントロピー復号化
のための復号化部221と、統計部202により抽出さ
れた統計情報に基づいて、復号化部221により復号化
されたブロック内の画素値を、符号化側と同様の方法で
順序付けして、復元画像データの画素値として出力する
画像変換部222とからなる。
【0077】図18に示す画像復号化装置における復号
化処理部203は、バッファメモリ201内の復号化対
象ブロックの直前ブロックの復元画像データの黒画素数
(画素値の合計値)と、統計部202により抽出された
統計情報とから、符号化側と同じ方法で復号化対象画素
のシンボル出現確率を推定する確率推定部231と、こ
の推定確率情報をパラメータとして符号化データの算術
復号化を行う算術復号化部232からなる。
【0078】ここまでは、ディザマトリクスが4×4画
素のサイズであることを前提としてブロックのサイズを
4×4画素として説明した。しかし、ディザマトリクス
のサイズが異なる場合には、そのサイズに応じてブロッ
クのサイズを選べばよい。
【0079】また、ブロックとして、横方向4画素、縦
方向1画素のような1次元のブロックを用いることもで
きる。この場合、水平方向の各ラインの終端と次のライ
ンの先頭を順次接続しているものとして扱い、符号化/
復号化対象ブロックの前にあるブロックを参照して統計
情報の抽出や符号化/復号化対象画素値の予測などを行
うことにより、画像全体を走査線に沿ってシリアルに処
理することができる。このような処理方式によれば、制
御を簡略化でき、また、画像データのバッファメモリ容
量を削減することができる。このような構成の画像符号
化/復号化装置及び方法も本発明に包含される。
【0080】また、2値の画像データ(ディザ画像デー
タ又は誤差拡散画像データ)を処理するものとして説明
したが、多値のディザ画像データ又は誤差拡散画像デー
タに対しても本発明を適用できる。多値画像データを対
象とする場合、符号化側の比較部111を符号化対象画
素値と予測値との差を計算する手段で置き換え、復号化
側の比較部212をエントロピー復号化された画素値と
予測値との和を計算する手段に置き換えた構成とすれば
よい。このような構成の画像符号化/復号化装置及び方
法も本発明に包含される。
【0081】また、本発明の画像符号化装置もしくは本
発明の画像符号化方法のための処理手順と、本発明の画
像復号化装置もしくは本発明の画像復号化方法のための
処理手順を、プロセッサとメモリなどから構成されるパ
ソコンなどのコンピュータのハードウェア資源を利用し
てソフトウェアにより実現することも可能である。コン
ピュータ上で実現する形態の場合、そのためのプログラ
ムは、例えば、それが記録された磁気ディスク、光ディ
スク、光磁気ディスク、半導体記憶素子などの各種記録
媒体からコンピュータのメモリに読み込まれ、あるい
は、ネットワーク経由でコンピュータのメモリに読み込
まれることになる。このようなプログラムが記録された
各種記録媒体も本発明に包含される。
【0082】以上に説明した本発明の画像符号化装置及
び画像復号化装置は、画像ファイリング、画像形成、画
像伝送などのための様々な画像処理装置に応用すること
ができる。本発明の画像符号化装置と画像復号化装置の
少なくとも一方が組み込まれた、そのような画像処理装
置も本発明に包含される。
【0083】次に、そのような画像処理装置の一例とし
て、本発明の画像符号化装置及び画像復号化装置が利用
された画像形成装置について図20を参照し説明する。
【0084】図20に示す画像形成装置は、ページ単位
で画像形成を行うレーザービームプリンタである。図2
0において、301は画像データを入力する画像入力部
であり、例えば外部から与えられるページ記述言語(P
DL)で記述されたプリントデータを画像データ(ディ
ザ画像データ又は誤差拡散画像データ)に展開する。3
02は入力された画像データを符号化するための画像符
号化部である。この画像符号化部302として、前述し
た本発明の画像符号化装置が用いられる。303は画像
符号化部302による符号化データを蓄積するための画
像蓄積部である。304は、画像蓄積装置303より符
号化データを読み込んで復号化し、元の画像データを復
元する画像復号化部である。この画像復号化部304と
して、前述した本発明の画像復号化装置が用いられる。
305はプリントエンジンで、復元されたディザ画像デ
ータ又は誤差拡散画像データの画像形成のための手段で
ある。このプリントエンジン305は、復元画像データ
に従って輝度変調したレーザービームで感光体を走査し
て画像の静電潜像を形成し、これを現像して印刷紙に転
写、定着させる。
【0085】この種のレーザービームプリンタでは、文
書のページを連続的にプリントするため、プリント動作
の開始前に、文書の全ページの画像データを予め用意し
ておく必要があるが、ディザ画像データ又は誤差拡散画
像データをそのままの形で蓄積したのでは画像蓄積部3
03として大容量のメモリが必要となる。しかし、ここ
に示すレーザービームプリンタでは、文書の画像データ
は圧縮符号化されてから画像蓄積装部303に蓄積され
るため、画像蓄積部303に必要なメモリ容量を大幅に
削減することができる。
【0086】
【発明の効果】以上の詳述な説明において述べたよう
に、本発明によれば、(1)ディザ閾値が不明なディザ
画像データに対して高効率な符号化とその復号化が可能
である。(2)ディザ閾値が変化するディザ画像データ
に対して適応的な高効率符号化とその復号化が可能であ
る。(3)誤差拡散係数が不明な誤差拡散画像データに
対して高効率な符号化とその復号化が可能である。
(4)誤差拡散係数が変化する誤差拡散画像に対して適
応的な高効率符号化とその復号化が可能である。(5)
画像形成装置における画像データの蓄積のためのメモリ
容量を削減できる、等々の多くの効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像符号化装置の一例を示すブロック
図である。
【図2】本発明の画像符号化装置の他の一例を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の画像符号化装置の他の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明の画像符号化装置の全体的動作を説明す
るための概略フローチャートである。
【図5】多階調画像データの一例を示す図である。
【図6】(a)ディザマトリクスを示す図である。 (b)ディザ画像データを示す図である。 (c)統計情報を示す図である。
【図7】(a)誤差拡散マトリクスを示す図である。 (b)注目画素と近傍4画素の処理前の画素値を示す図
である。 (c)注目画素の量子化後の近傍4画素の画素値を示す
図である。 (d)誤差拡散画像データを示す図である。 (e)統計情報を示す図である。
【図8】統計情報を求めるためのテーブルの一例を示す
図である。
【図9】統計情報作成用遷移図である。
【図10】符号化対象画素値の予測のための参照画素の
説明のための図である。
【図11】(a)統計情報とブロック内の各位置の予測
値を示す図である。 (b)符号化対象ブロックの画素値を示す図である。 (c)符号化対象ブロックの予測誤差を示す図である。
【図12】(a)統計情報を示す図である。 (b)統計情報を単純に1次元化したデータを示す図で
ある。 (c)統計情報を昇順に並べ替えたデータを示す図であ
る。 (d)ディザ画像の1ブロック内の画素値と画素番号を
示す図である。 (e)ブロック内の画素を単純に1次元化したデータを
示す図である。 (f)ブロック内の画素をその統計情報値の昇順に並べ
替えたデータを示す図である。
【図13】(a)統計情報を示す図である。 (b)統計情報を単純に1次元化したデータを示す図で
ある。 (c)統計情報を昇順に並べ替えたデータを示す図であ
る。 (d)誤差拡散画像の1ブロック内の画素値と画素番号
を示す図である。 (e)ブロック内の画素を単純に1次元化したデータを
示す図である。 (f)ブロック内の画素をその統計情報値の昇順に並べ
替えたデータを示す図である。
【図14】ディザ画像中の符号化対象画素のシンボル出
現確率推定の説明図である。
【図15】誤差拡散画像中の符号化対象画素のシンボル
出現確率推定の説明図である。
【図16】本発明の画像復号化装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図17】本発明の画像復号化装置の他の一例を示すブ
ロック図である。
【図18】本発明の画像復号化装置の他の一例を示すブ
ロック図である。
【図19】本発明の画像復号化装置の全体的動作を説明
するための概略フローチャートである。
【図20】本発明の画像符号化装置及び画像復号化装置
を利用した画像形成装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図21】画像のブロック配列を示す図である。
【符号の説明】
100 符号化制御部 101 バッファメモリ 102 統計部 103 符号化処理部 111 比較部 112 符号化部 113 予測部 121 画像変換部 122 符号化部 131 確率推定部 132 算術符号化部 150 画像データ・ソース 200 復号化制御部 201 バッファメモリ 202 統計部 203 復号化処理部 211 復号化部 212 比較部 213 予測部 221 復号化部 222 画像変換部 231 確率推定部 232 算術復号化部 250 符号化データ・ソース
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Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数画素からなるブロックを処理単位と
    して画像データを符号化する画像符号化方法であって、 各ブロックのために、その近傍の複数ブロックより、ブ
    ロック内の各位置毎に画素値の統計情報を抽出し、 符号化対象ブロックの符号化処理に、該符号化対象ブロ
    ックのために抽出された統計情報を利用することを特徴
    とする画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 符号化対象ブロックの符号化処理におい
    て、 該符号化対象ブロックのために抽出された統計情報に基
    づいて、該符号化対象ブロック及びそれより符号化順が
    早い近傍の複数ブロックより該符号化対象ブロック内の
    各画素のための参照画素を選択し、 該符号化対象ブロック内の各画素の値を、そのために選
    択された参照画素から予測し、 該符号化対象ブロック内の各画素の値とその予測された
    値との誤差をエントロピー符号化することを特徴とする
    請求項1記載の画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 符号化対象ブロックの符号化処理におい
    て、 該符号化対象ブロック及びそれより符号化順が早い近傍
    の複数ブロックより、該符号化対象ブロック内の符号化
    対象画素の位置の統計情報値との差が所定範囲内の統計
    情報値をとるブロック内位置にある、該符号化対象画素
    より符号化順が早い画素を参照画素に選ぶことを特徴と
    する請求項2記載の画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 符号化対象ブロックの符号化処理におい
    て、 該符号化対象ブロック内の符号化対象画素の位置の統計
    情報値から該符号化対象画素の値を予測し、この予測値
    と該符号化対象画素の値との誤差をエントロピー符号化
    することを特徴とする請求項1記載の画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 符号化対象ブロックの符号化処理におい
    て、 該符号化対象ブロック内の画素を統計情報に基づき順序
    付けしてエントロピー符号化することを特徴とする請求
    項1記載の画像符号化方法。
  6. 【請求項6】 符号化対象ブロックの符号化処理におい
    て、 該符号化対象ブロックの直前に符号化されるブロック内
    の画素値の合計値と、該符号化対象ブロック内の符号化
    対象画素の位置の統計情報値とから該符号化対象画素の
    シンボル出現確率を推定し、 推定された確率をパラメータとして該符号化対象画素を
    算術符号化することを特徴とする請求項1記載の画像符
    号化方法。
  7. 【請求項7】 複数画素からなるブロックを処理単位と
    して画像データを符号化する画像符号化装置であって、 符号化対象ブロックの近傍の符号化済みの複数ブロック
    より、ブロック内の各位置毎に画素値の統計情報を抽出
    する統計手段と、 前記統計手段より抽出された統計情報を利用して該符号
    化対象ブロックの符号化化処理を行う符号化処理手段と
    を有することを特徴とする画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化処理手段は、 符号化対象ブロック及びその近傍の符号化済みの複数ブ
    ロックより、該符号化対象ブロック内の符号化対象画素
    のための参照画素を統計情報に基づいて選択し、該参照
    画素から該符号化対象画素の値を予測する予測手段と、 前記予測手段による予測値と該符号化対象画素の値との
    誤差を検出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段により検出された誤差をエントロピー
    符号化する符号化手段とからなることを特徴とする請求
    項7記載の画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記予測手段は、符号化対象ブロック及
    びその近傍の符号化済みの複数ブロックより、該符号化
    対象ブロック内の符号化対象画素の位置の統計情報値と
    の差が所定範囲内の統計情報値をとるブロック内位置に
    ある符号化済み画素を参照画素に選ぶことを特徴とする
    請求項8記載の画像符号化装置。
  10. 【請求項10】 前記符号化処理手段は、 符号化対象画素の位置の統計情報値から該符号化対象画
    素の値を予測する予測手段と、 前記予測手段による予測値と該符号化対象画素の値との
    誤差を検出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段により検出された誤差をエントロピー
    符号化する符号化手段とからなることを特徴とする請求
    項7記載の画像符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記符号化処理手段は、 符号化対象ブロック内の画素を統計情報に基づいて順序
    付けする画像変換手段と、 該符号化対象ブロック内の画素を前記画像変換手段によ
    り順序付けされた順にエントロピー符号化する符号化手
    段とからなることを特徴とする請求項7記載の画像符号
    化装置。
  12. 【請求項12】 前記符号化処理手段は、 符号化対象ブロックの直前の符号化済みブロック内の画
    素値の合計値と、該符号化対象ブロック内の符号化対象
    画素の位置の統計情報値とから該符号化対象画素のシン
    ボル出現確率を推定する確率推定手段と、 前記確率推定手段により推定された確率をパラメータと
    して該符号化対象画素を算術符号化する算術符号化手段
    とからなることを特徴とする請求項7記載の画像符号化
    装置。
  13. 【請求項13】 前記統計手段は、画素値を加算するこ
    とによって統計情報を得ることを特徴とする請求項8乃
    至12のいずれか1項記載の画像符号化装置。
  14. 【請求項14】 前記統計手段は、符号化対象ブロック
    に近いブロックほど大きな重みを付けて画素値を加算す
    ることによって統計情報を得ることを特徴とする請求項
    8乃至12のいずれか1項記載の画像符号化装置。
  15. 【請求項15】 前記統計手段は、画素値の組み合わせ
    をアドレスとしてテーブルより統計情報を読み出すこと
    を特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項記載の画
    像符号化装置。
  16. 【請求項16】 前記統計手段は、画素値の遷移状態に
    基づいて統計情報を得ることを特徴とする請求項8乃至
    12のいずれか1項記載の画像符号化装置。
  17. 【請求項17】 コンピュータが読み取り可能な記録媒
    体であって、請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像
    符号化方法をコンピュータで実行するためのプログラム
    が記録された記録媒体。
  18. 【請求項18】 複数画素からなるブロックを処理単位
    として符号化された画像データの符号化データに対する
    復号化方法であって、 復号化対象ブロックの近傍の複数ブロックの復元画像デ
    ータより、ブロック内の各位置毎に画素値の統計情報を
    抽出し、 抽出した統計量を、該復号化対象ブロックのための復号
    化処理に利用することを特徴とする画像復号化方法。
  19. 【請求項19】 復号化処理において、 符号化データのエントロピー復号化を行い、 復号化対象ブロック及びその近傍の複数ブロックの復元
    画像データより、該復号化対象ブロック内の復号化対象
    画素のための参照画素を統計情報に基づいて選択し、該
    参照画素から該復号化対象画素の値を予測し、 その予測値とエントロピー復号化により得られた該復号
    化対象画素の値との和又は排他的論理和を復元画像デー
    タの画素値として出力することを特徴とする請求項18
    記載の画像復号化方法。
  20. 【請求項20】 復号化処理において、 復号化対象ブロック及びその近傍の複数ブロックの復元
    画像データより、該復号化対象ブロック内の復号化対象
    画素の位置の統計情報値との差が所定範囲内の統計情報
    値をとるブロック内位置にある画素を参照画素に選ぶこ
    とを特徴とする請求項19記載の画像復号化方法。
  21. 【請求項21】 復号化処理において、 符号化データのエントロピー復号化を行い、 復号化対象ブロック内の復号化対象画素の位置の統計情
    報値から該復号化対象画素の値を予測し、 その予測値とエントロピー復号化により得られた該復号
    化対象画素の値との和又は排他的論理和を復元画像デー
    タの画素値として出力することを特徴とする請求項18
    記載の画像復号化方法。
  22. 【請求項22】 復号化処理において、 符号化データのエントロピー復号化を行い、 エントロピー復号化により得られた復号化対象ブロック
    内の画素値を、統計情報に基づき順序付けして復元画像
    データの画素値として出力することを特徴とする請求項
    18記載の画像復号化方法。
  23. 【請求項23】 復号化処理において、 復号化対象ブロックの直前に復号化されたブロック内の
    画素値の合計値と、該復号化対象ブロック内の復号化対
    象画素の位置の統計情報値とから該復号化対象画素のシ
    ンボル出現確率を推定し、 この推定された確率を該復号化対象画素に関するパラメ
    ータとして符号化データの算術復号化を行うことを特徴
    とする請求項18記載の画像復号化方法。
  24. 【請求項24】 複数画素からなるブロックを処理単位
    として符号化された画像データの符号化データに対する
    画像復号化装置であって、 符号化データから画像データを復元するためのの復号化
    処理を行う復号化処理手段と、 該復号化処理手段の復号化対象ブロックの近傍の複数ブ
    ロックの復元画像データより、ブロック内の各位置毎に
    画素値の統計情報を抽出する統計手段とを有し、 前記復号化処理手段は、前記統計手段より抽出された統
    計情報を該復号化対象ブロックのための復号化処理に利
    用することを特徴とすることを特徴とする画像復号化装
    置。
  25. 【請求項25】 前記復号化処理手段は、 符号化データのエントロピー復号化のための復号化手段
    と、 復号化対象ブロック及びその近傍の複数ブロックの復元
    画像データより、該復号化対象ブロック内の復号化対象
    画素のための参照画素を前記統計手段によって抽出され
    た統計情報に基づいて選択し、該参照画素から該復号化
    対象画素の値を予測する予測手段と、 前記予測手段による予測値と、前記復号化手段によるエ
    ントロピー復号化によって得られた該復号化対象画素の
    値との和又は排他的論理和を復元画像データの画素値と
    して出力する手段とからなることを特徴とする請求項2
    4記載の画像復号化装置。
  26. 【請求項26】 前記予測手段は、復号化対象ブロック
    及びその近傍の複数ブロックの復元画像データより、該
    復号化対象ブロック内の復号化対象画素の位置の統計情
    報値との差が所定範囲内の統計情報値をとるブロック内
    位置にある画素を参照画素に選ぶことを特徴とする請求
    項25記載の画像復号化装置。
  27. 【請求項27】 前記復号化処理手段は、 符号化データのエントロピー復号化のための復号化手段
    と、 復号化対象画素の位置の統計情報値から該復号化対象画
    素の値を予測する予測手段と、 前記予測手段による予測値と、前記復号化手段によるエ
    ントロピー復号化によって得られた該復号化対象画素の
    値との和又は排他的論理和を復元画像データの画素値と
    して出力する手段とからなることを特徴とする請求項2
    4記載の画像復号化装置。
  28. 【請求項28】 前記復号化処理手段は、 符号化データのエントロピー復号化のための復号化手段
    と、 前記復号化手段によるエントロピー復号化により得られ
    た復号化対象ブロック内の画素値を、統計情報に基づき
    順序付けして復元画像データの画素値として出力する画
    像変換手段とからなることを特徴とする請求項24記載
    の画像復号化装置。
  29. 【請求項29】 前記復号化処理手段は、 復号化対象ブロックの直前に復号化されたブロック内の
    画素値の合計値と、該復号化対象ブロック内の復号化対
    象画素の位置の統計情報値とから該復号化対象画素のシ
    ンボル出現確率を推定する確率推定手段と、 前記確率推定手段により推定された確率を該復号化対象
    画素に関するパラメータとして符号化データの算術復号
    化を行う算術符号化手段とからなることを特徴とする請
    求項24記載の画像復号化装置。
  30. 【請求項30】 前記統計手段は、画素値を加算するこ
    とによって統計情報を得ることを特徴とする請求項24
    至29のいずれか1項記載の画像復号化装置。
  31. 【請求項31】 前記統計手段は、復号化対象ブロック
    に近いブロックほど大きな重みを付けて画素値を加算す
    ることによって統計情報を得ることを特徴とする請求項
    24乃至29のいずれか1項記載の画像復号化装置。
  32. 【請求項32】 前記統計手段は、画素値の組み合わせ
    をアドレスとしてテーブルより統計情報を読み出すこと
    を特徴とする請求項24乃至29のいずれか1項記載の
    画像復号化装置。
  33. 【請求項33】 前記統計手段は、画素値の遷移状態に
    基づいて統計情報を得ることを特徴とする請求項24乃
    至29のいずれか1項記載の画像復号化装置。
  34. 【請求項34】 コンピュータが読み取り可能な記録媒
    体であって、請求項18乃至23のいずれか1項記載の
    画像復号化方法をコンピュータで実行するためのプログ
    ラムが記録された記録媒体。
  35. 【請求項35】 画像データを入力するための画像入力
    手段と、 前記画像入力手段により入力された画像データの符号化
    のための請求項7乃至16のいずれか1項記載の画像符
    号化装置と、 前記画像符号化装置による画像データの符号化データを
    蓄積するための画像蓄積手段と、 前記画像蓄積手段に蓄積された符号化データを復号化し
    て画像データを復元するための請求項24乃至33のい
    ずれか1項記載の画像復号化装置と、 前記画像復号化装置により復元された画像データの画像
    形成のための手段とを有することを特徴とする画像形成
    装置。
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