JP3221862B2 - 圧力センサ、および、音出力回路 - Google Patents

圧力センサ、および、音出力回路

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JP3221862B2
JP3221862B2 JP19121599A JP19121599A JP3221862B2 JP 3221862 B2 JP3221862 B2 JP 3221862B2 JP 19121599 A JP19121599 A JP 19121599A JP 19121599 A JP19121599 A JP 19121599A JP 3221862 B2 JP3221862 B2 JP 3221862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの圧力に
応じて導通する圧力センサ、および、この圧力センサに
より圧力を感知した際に種々の音階の音を出力する音出
力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、楽器よりも手軽に音楽を楽しむこ
とができ、幼児であっても容易に操作可能な玩具とし
て、簡単な操作によって各種の音階の音を出力させる音
発生装置があった。
【0003】例えば、特開平6−19478号公報およ
び特開平6−67659号公報に開示されたように、両
端にグリップを備えた筒状またはスティック状の筐体を
有する音発生装置があった。この音発生装置は、筐体内
に曲げセンサおよびねじれセンサを備え、筐体に対して
「曲げる」、或いは「ねじる」といった操作が行われた
際に、曲げセンサおよびねじれセンサによって検知した
変位量に基づいて、内蔵する音源回路によって演算処理
を行って所定の音階の音を出力する。
【0004】また、圧力センサとして、例えば特開昭6
3−194447号公報に開示されたように、導電性ゴ
ムを筒状の剛体の周囲に配設してなるものがあった。そ
して、このような圧力センサを玩具に用いることで、音
を出力する興趣性の高い玩具を提供する試みがなされて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の音発生装置は、利用者による操作をセンサによ
って検知した際に、センサが検知した変位量をデジタル
信号に変換して演算処理するものであった。このため、
演算処理回路を必要とし、コストの上昇を招くという問
題があった。また、コスト削減のために動作を単純化す
ると、利用者の操作に応じた出力音の変化が単調にな
り、興趣性を欠くという問題があった。
【0006】一方、上記の圧力センサは、筒状の剛体を
用いているために、ぬいぐるみ等の柔らかい触感を有す
る玩具への適用が困難であるという問題があった。柔ら
かい玩具の内部に上記の圧力センサを内蔵すると、圧力
センサの硬い触感が際だってしまって、玩具の触感を損
なってしまう。このため、圧力センサを収容する本体と
して適用可能な玩具は限られていた。
【0007】本発明の目的は、利用者により加えられた
操作に対応して種々の音を出力し、玩具に適用できる音
出力回路を低コストで提供するとともに、この音出力回
路に好適な圧力センサを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明の圧力センサ(2)は、単位長
さあたりの電気抵抗値が軸方向の位置によって異なる値
を示す可撓性の導体管(21)と、この導体管の軸方向
に沿って前記導体管の中空部分を通る可撓性の導体棒
(22)と、一端を前記導体棒の表面に前記導体棒の軸
方向に沿って固定されるとともに、他端を前記導体管の
内面に当該導体管の軸方向に沿って固定される可撓性の
絶縁部材(23,23,23)と、を備えることを特徴
とする構成とした。
【0009】ここで、導体管としては、例えば導電性ゴ
ムや導電性を有する樹脂等によって形成された可撓性の
チューブが挙げられる。また、導体棒としては、例え
ば、導電性ゴムや導電性を有する樹脂等を棒状に形成し
たものが挙げられる。さらに、絶縁部材としては、例え
ば細長い平板状の導電性ゴム製部材が挙げられる。これ
ら導体管、導体棒および絶縁部材は、所定の弾力を有
し、変形可能である。
【0010】この請求項1記載の発明の圧力センサによ
れば、外部からの力が加わらない状態では、導体管と導
体棒とは絶縁部材を挟んで絶縁状態にあり、外部から圧
力が加わった際には屈曲変形して、導体管と導体棒とが
導通する。従って、導体管と導体棒との間の導通状態を
検知することによって外部からの圧力の有無を容易に検
知することができる。また、導体管は、軸方向の位置に
よって単位長さあたりの電気抵抗値が変化する構成であ
り、導体管と導体棒とが接触して導通した位置によっ
て、導体管と導体棒との間の電気抵抗値が変化する。こ
れにより、本発明の圧力センサに対して外部からの圧力
が加わった位置を、その電気抵抗値から検知することが
できる。
【0011】さらに、圧力センサが導通した際の電気抵
抗値をもとに音を出力する回路を接続し、導体管の電気
抵抗値を適宜設定して、導体管と導体棒との間の電気抵
抗値の変化の度合いを調節することにより、外部から圧
力が加わる位置に応じた音階の音を出力する等、各種動
作を行うことも容易である。
【0012】また、導体管、導体棒および絶縁部材はい
ずれも可撓性を有するので、全体的に柔らかい触感を有
するスイッチを提供することができる。従って、特に、
ぬいぐるみや樹脂製の人形などの柔軟性を有する玩具に
適用した場合、玩具の触感を損なうことがないので、興
趣性の高い玩具を提供することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の圧
力センサにおいて、前記導体管の表面に複数の孔(例え
ば、抵抗値増幅孔2a,2a,…)が設けられ、これら
複数の孔が配設された密度が前記導体管の軸方向におけ
る位置によって異なること、を特徴とする構成とした。
【0014】この請求項2記載の発明によれば、導体管
の表面に複数の孔を設け、これら複数の孔が配設された
密度が導体管の軸方向の位置によって異なる構成とした
ので、導体管の単位長さあたりの電気抵抗値を容易に、
かつ任意の値にすることができる。即ち、孔が密に設け
られた部分では電流の流路が狭くなり、電気抵抗が増加
する。そして、その増加の程度は孔の密度によって決定
される。
【0015】このため、外部からの圧力が加わった位置
に応じた導体管と導体棒との間の電気抵抗値の変化の度
合いを、任意に設定することができる。例えば、導体管
の特定の部分では、圧力が加わる位置が僅かに変化する
ことで電気抵抗値が大きく変化する構成としたり、或い
は、圧力が加わる位置が大きく変化しても電気抵抗値の
変化が小さくなるように構成することも容易である。従
って、導体管における電気抵抗値を適切な値に設定する
ことで、圧力が加わる位置に応じた音階の音を出力する
等、外部からの圧力に応じて各種動作を行う装置に、容
易に適用することができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の圧
力センサにおいて、前記複数の孔は、前記導体管の一端
部から他端部へ向かって次第に密になるように配設され
ること、を特徴とする構成とした。
【0017】この請求項3記載の発明によれば、導体管
の一端部から他端部へ向けて次第に密になるように孔が
設けられるので、導体管における単位長さあたりの電気
抵抗値は、一端部から他端部へ向かって次第に増大す
る。従って、一端部から他端部へ向かって、圧力が加わ
る位置の変化をより大きく反映した電気抵抗値の変化が
現れるようになり、圧力が加わる位置に応じた各種動作
を容易に実現することができる。
【0018】例えば、圧力センサにおける電気抵抗値の
変化をもとに複数の音階の音を出力する場合に、導体管
の、孔が多く設けられた端部を低音域に対応させ、孔が
少ない端部を高音域に対応させる。この場合、導体管の
軸方向に一定の間隔を空けた位置で力を加えると、出力
される音は規則的な音階を構成する音となる。ここで、
導体管における電気抵抗値の変化が音階の各音の差に適
合するように孔を配設すれば、デジタル演算処理回路等
を用いない安価な回路構成で容易に実現可能である。本
発明の圧力センサを適用することにより、より低コスト
で、興趣性に富む玩具等を提供することができる。
【0019】請求項4記載の発明の音出力回路(1)
は、単位長さあたりの電気抵抗値が軸方向の位置によっ
て異なる値を示す可撓性の導体管(21)と、この導体
管の軸方向に沿って前記導体管の中空部分を通る可撓性
の導体棒(22)と、一端を前記導体棒の表面に前記導
体棒の軸方向に沿って固定されるとともに、他端を前記
導体管の内面に当該導体管の軸方向に沿って固定される
可撓性の絶縁部材(23,23,23)と、を備えた圧
力センサ(2)と、この圧力センサにおける前記導体管
と前記導体棒との間の電気抵抗値の変化に応じた周波数
の発振信号を出力する発振手段(例えば、音階発生回路
3)と、この発振手段から出力された発振信号の周波数
に対応する周波数の音を出力する音出力手段(例えば、
スピーカー4)と、を備えることを特徴とする構成とし
た。
【0020】この請求項4記載の発明によれば、単位長
さあたりの電気抵抗値が軸方向の位置によって異なる値
を示す可撓性の導体管と、この導体管の軸方向に沿って
導体管の中空部分を通る可撓性の導体棒と、一端を導体
棒の表面に導体棒の軸方向に沿って固定されるととも
に、他端を導体管の内面に導体管の軸方向に沿って固定
される可撓性の絶縁部材と、を備えた圧力センサを有
し、圧力センサにおける導体管と導体棒との間の電気抵
抗値の変化に応じた周波数の発振信号を発振手段によっ
て出力し、発振手段から出力された発振信号の周波数に
対応する周波数の音を音出力手段によって出力する。
【0021】従って、圧力センサに圧力が加わった際
に、圧力センサにおける電気抵抗値は圧力が加わった位
置に応じた値となる。そして、この電気抵抗値に応じた
音階の音が出力されるので、加わった圧力に応じて様々
な音を出力する音出力回路を提供することができる。こ
の音出力回路をぬいぐるみ等の各種玩具に適用すること
によって、より興趣性に富む玩具を実現することができ
る。
【0022】また、圧力センサに圧力が加わった位置
と、圧力センサにおける電気抵抗値との対応の仕方を任
意に設定することができるので、デジタル演算処理回路
等の複雑な回路構成を用いることなく、規則的な音階の
音を容易に出力させることができる。
【0023】即ち、規則的な音階の音を出力する際に
は、発振手段から出力される発振信号の周波数は不規則
な間隔をおいた周波数となる。これは、人間の耳に規則
的な音階として聞こえる複数の音の周波数は、規則的な
配列ではなく、隣り合う音同士の周波数の差が一定でな
いためである。
【0024】本発明の音出力回路は、圧力が加わった位
置によって、圧力センサの電気抵抗値が不規則に変化す
るように構成することができる。このため、圧力センサ
の電気抵抗値の変化を音出力回路に好適な設定とするこ
とにより、圧力センサに圧力を加える位置が一定間隔で
変化した際に、音出力手段から出力される音が規則的な
音階となるようにすることができる。
【0025】具体的には、圧力センサの、低音域に対応
する部分では、導体管の電気抵抗値を大きくし、高音域
に対応する部分では導体管の電気抵抗値を小さくする。
この場合、発振回路が単純なアナログ回路であっても、
規則的な音階を容易に出力させることができる。従っ
て、玩具に適用することで、規則的な音を容易に出力さ
せることができ、操作が簡単で興趣性に富む玩具を提供
することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧力センサおよび
音出力回路を適用した実施の形態について、図1〜図6
の図面を参照しながら説明する。
【0027】図1は、本発明の実施の形態における音出
力回路1の構成を示す図である。同図に示すように、音
出力回路1は、圧力センサ2、音階発生回路3およびス
ピーカー4により構成される。
【0028】図2は、圧力センサ2の概略構成を示す斜
視図であり、図3は圧力センサ2の断面図である。図2
および図3に示すように、圧力センサ2は、圧力センサ
2の筐体となる導体管21と、導体管21の軸中心上に
配設された導体棒22と、導体管21および導体棒22
の軸方向に沿って、導体管21および導体棒22と一体
として固定された絶縁部材23,23,23と、によっ
て構成される。
【0029】導体管21は、導電性ゴム等の弾力を有す
る膜状の可撓性導体を中空の円筒状に形成してなる筒状
部材である。この導体管21を形成する膜の表面には多
数の抵抗値増幅孔2a,2a,…が穿設され、開口して
いる。これら抵抗値増幅孔2a,2a,…は、圧力セン
サ2の導線28,29が接続された一端部から他端部へ
向かって、その数が次第に増すように設けられている。
【0030】そして、導体管21の断面には、電極接続
孔24,24,24が開口している。電極接続孔24,
24,24は、導体管21を形成する可撓性導体の膜表
面の内部を導体管21の軸方向に貫通する孔であって、
後述する圧力センサ2の押出成形時に導体管21と同時
に形成される。従って、導体管21の切断面には常に電
極接続孔24,24,24が開口する。
【0031】なお、導体管21において、電極接続孔2
4,24,24はいずれも導体管21に絶縁部材23が
固定された部分に設けられる。導体管21に絶縁部材2
3が固定された部分は、導体管21の他の部分に比べて
厚みが増しているので、導体管21を貫通する電極接続
孔24,24,24を設けても、圧力センサ2の弾力が
弱くなり過ぎる等の不具合が生じないので、電極接続孔
24,24,24を設ける場所としては適している。但
し、導体管21の厚みと電極接続孔24,24,24の
内径とを考慮して圧力センサ2を形成すれば、電極接続
孔24,24,24の位置が図3に示す位置でなくて
も、上記の不具合を確実に防止することは可能である。
【0032】また、圧力センサ2は、3つの電極接続孔
24,24,24を備えているが、これは後述する電極
部材26の取付作業を容易にするためである。従って、
圧力センサ2が備える電極接続孔24を1個または2個
のみとしても、その動作に影響することはない。
【0033】導体棒22は、導体管21と同様に導電性
ゴム等の所定の弾力を有する可撓性導体によってなる軸
状部材である。導体棒22は、導体管21内の中空部内
に導体管21の軸線上に沿って配設され、後述する絶縁
部材23,23,23によって保持されている。
【0034】また、導体棒22には、その軸線上に沿っ
て導体棒22の内部を貫通する電極接続孔25が設けら
れ、導体棒22の切断面には常に電極接続孔25が開口
する。なお、電極接続孔25は後述する圧力センサ2の
押出成形時に導体棒22と同時に形成できる。
【0035】絶縁部材23,23,23は、可撓性の絶
縁体によってなる平板状部材である。絶縁部材23,2
3,23は、いずれも導体管21内部の中空部に導体管
21の軸方向に沿って配設され、その一辺は導体管21
の内面に固定され、対辺は導体棒22の表面に固定され
ている。さらに、図3に示す圧力センサ2の断面で、絶
縁部材23,23,23は、導体棒22の周囲を3等分
するように互いに等間隔を空けて配設されている。
【0036】これら絶縁部材23,23,23はいずれ
も所定の弾力を有するため、圧力センサ2に外部からの
力が加わらない状態では、導体管21と導体棒22とは
所定の間隔を保って離隔されている。
【0037】圧力センサ2において、導体管21に設け
られた電極接続孔24,24,24および導体棒22に
設けられた電極接続孔25には、電極部材26,27が
挿入されて固定される。電極部材26,27は金属等の
導体の小片であり、例えば断面円形の棒状部材である。
導体管21および導体棒22に電極部材26,27を接
続することにより、圧力センサ2をセンサとして利用す
ることができる。なお、前述のように、電極部材26は
電極接続孔24,24,24のうちいずれか1個の電極
接続孔24に取り付ければ、その目的を十分達成するこ
とができる。
【0038】電極部材26,27を電極接続孔24,2
4,24の内径よりも若干大きめの棒状部材として構成
すれば、電極接続孔24,24,24にねじ込むように
取り付けることで、導体管21および導体棒22の弾力
によって保持することができる。あるいは、各種の接着
剤等を用いて電極部材26,27を電極接続孔24,2
4,24に固定しても良く、導体管21と電極部材2
6、および、導体棒22と電極部材27とが互いに導通
した状態が保たれればよい。
【0039】また、電極部材26,27には、圧力セン
サ2を各種装置に接続するための導線28,29がそれ
ぞれ接続される。これら電極部材26,27と導線2
8,29との接続部は、半田付け加工やカシメ加工等、
電極部材26,27と導線28,29とが互いに導通す
るような接続加工を適宜施すことで接続される。
【0040】以上のように構成される圧力センサ2は、
電極接続孔24,24,24を備えた導体管21、電極
接続孔25を備えた導体棒22を一体として押出成形技
術によって形成することができる。また、導電性ゴムと
絶縁性のゴムとを一体として形成することもできるの
で、圧力センサ2の導体管21、導体棒22および絶縁
部材23,23,23を押出成形技術によって同時に形
成することもできる。
【0041】続いて、圧力センサ2における圧力検知動
作について説明する。まず、外部から力が加わらない状
態では、前述のように圧力センサ2の導体管21と導体
棒22とは離隔された状態で保持され、絶縁状態にあ
る。
【0042】圧力センサ2に外部からの力が加わると、
導体管21および導体棒22の一方あるいは双方が屈曲
変形し、屈曲箇所で導体管21と導体棒22とが接触し
て導通する。圧力センサ2を構成する導体管21、導体
棒22および絶縁部材23,23,23はいずれも所定
の弾力を有するので、圧力センサ2の側面に加わる力だ
けでなく、例えば、圧力センサ2を軸方向に縮めるよう
な力や、あるいは、圧力センサ2をねじるような力に対
しても圧力センサ2が一部屈曲し、導体管21と22と
が導通する。
【0043】従って、導線28,29に接続された音階
発生回路3(図4)によって、導体管21と導体棒22
との導通状態を検知することにより、圧力センサ2に外
部からの力が加わったか否かを検知することができる。
さらに、音階発生回路3は、導体管21と導体棒22と
の間の電気抵抗値に応じた動作を行う。
【0044】導体管21および導体棒22は、その素材
に特有の電気抵抗を有している。このため、導線28と
導線29との間の電気抵抗値は、導体管21および導体
棒22で電流の流路となった距離、即ち、導体管21と
導体棒22とが接触した位置に応じた値となる。
【0045】また、導体管21を形成する膜には、導線
28,29が接続される一端部から他端部へ向かって漸
増する抵抗値増幅孔2a,2a,…が設けられるが、こ
の抵抗値増幅孔2a,2a,…が多く設けられた部分
は、他の部分に比べて電気抵抗が増大する。
【0046】このため、圧力センサ2における導線2
8,29間の電気抵抗値は、圧力センサ2が屈曲変形し
た位置に応じて変化する。さらに、抵抗値増幅孔2a,
2a,…が多く設けられた部分においては、導体管21
と導体棒22とが接触した位置に応じて導線28,29
間の電気抵抗値が著しく変化し、一方、抵抗値増幅孔2
a,2a,…の数が少ない部分では、導体管21と導体
棒22とが接触した位置に応じて導線28,29間の電
気抵抗値が緩やかに変化する。
【0047】図4は、音階発生回路3の内部構成を示す
回路図である。なお、図4には、説明の便利のために音
階発生回路3に接続される圧力センサ2およびスピーカ
ー4を図示する。
【0048】図4の回路図に示すように、音階発生回路
3は圧力センサ2における電気抵抗値に応じた振動電流
をスピーカー4へ出力するアナログ回路であり、抵抗R
1,R2,R3,R4、トランジスタTR1、コンデン
サC1およびオペアンプAMPにより構成され、図示し
ない電源回路から電源電圧VCCが供給されている。
【0049】そして、この図4に示す音階発生回路3内
の回路においては、抵抗R2、抵抗R4、コンデンサC
1およびオペアンプAMPによって、電圧制御発振器3
1が構成されている。電圧制御発振器31は、導線2
8,29にそれぞれ接続されたノードN1とノードN2
との間の電気抵抗値に応じて入力される電圧信号の電圧
変動に対応して、所定の発振周波数の出力信号をトラン
ジスタTR1へ出力する。
【0050】従って、音階発生回路3においては、圧力
センサ2の導体管21および導体棒22が絶縁状態にあ
る場合には、ノードN1とノードN2との間の電気抵抗
値が変化しない。このため、電圧制御発振器31に入力
される電圧信号は一定であり、電圧制御発振器31から
は振動電流が出力されない。
【0051】圧力センサ2に力が加わって導体管21と
導体棒22とが導通すると、導線28,29にそれぞれ
接続されたノードN1とノードN2との間の電気抵抗値
が変化し、電圧制御発振器31に入力される電圧信号の
電圧値が変化する。このため、電圧制御発振器31によ
って、入力された電圧値の変動に応じた所定の発振周波
数の電流がトランジスタTR1のベース入力端子に入力
され、この発振周波数の振動電流がスピーカー4に流れ
て、スピーカー4から音が出力される。
【0052】スピーカー4から出力される音の音階は、
スピーカー4に流れる電流の発振周波数に応じて変化す
るが、この発振周波数は圧力センサ2における導体管2
1と導体棒22との間の電気抵抗値により決定される。
【0053】例えば、圧力センサ2における電気抵抗値
が無限大(絶縁状態)から比較的大きい値に変化した場
合、電圧制御発振器31により出力される振動電流の発
振周波数は比較的低い周波数となって、スピーカー4に
より出力される音の音階は比較的低い音になる。また、
例えば、圧力センサ2における電気抵抗値が小さい値に
変化する場合、電圧制御発振器31における発振周波数
は比較的高い値となり、スピーカー4からは比較的高い
音が出力される。なお、以上の動作は、音階発生回路3
を構成する各部の仕様により適宜変更することができ
る。
【0054】このように、圧力センサ2に力が加わる位
置が変化することによって圧力センサ2における電気抵
抗値が変化すると、電圧制御発振器31から出力される
振動電流の発振周波数が変化して、スピーカー4から出
力される音の音階が変化する。
【0055】さらに、電圧制御発振器31によって、圧
力センサ2における電気抵抗値に応じた周波数の振動電
流がスピーカー4へ出力されるので、デジタル的に信号
を処理する場合とは異なり、スピーカー4から出力され
る音の音階は圧力センサ2に加わる力の変化を滑らかに
反映したものになる。
【0056】以上の構成により、音出力回路1の圧力セ
ンサ2に対して外部から力が加わると、圧力センサ2の
導体管21、導体棒22および絶縁部材23,23,2
3が屈曲変形して導通し、導体管21と導体棒22との
間の電気抵抗値が変化する。そして、導線28,29を
介して圧力センサ2に接続された音階発生回路3内のノ
ードN1とノードN2との間の電気抵抗値の値に応じた
発振周波数の電流がスピーカー4に流れることにより、
スピーカー4から音が出力される。
【0057】従って、圧力センサ2に対して外部から力
が加わった場合には、その力が加わった位置に応じた音
階の音がスピーカー4から出力される。また、圧力セン
サ2に力が加わる位置が変化した場合には、スピーカー
4から出力される音の音階も変化する。例えば、圧力セ
ンサ2を導線28,29付近で押圧し、押圧する箇所を
導線28,29から離れる方向へ移動させると、スピー
カー4から出力される音の音階は、高い音から低い音へ
変化する。
【0058】さらに、導体管21に設けられた抵抗値増
幅孔2a,2a,…の数によって、圧力センサ2におけ
る電気抵抗値の変化の度合いを変えることができる。
【0059】本実施の形態における音出力回路1は、規
則的な音階を構成する複数の音を出力することにより、
簡単な操作で楽しめる楽器としても利用できるものであ
る。一般に、人間の耳に規則的な音階として聞こえる複
数の音は、隣り合う音同士の周波数の差が一定でないこ
とが明らかになっている。詳細に言えば、隣り合う音同
士の周波数の差は、低音域では大きく、高音域に移るに
つれて小さくなることが判明している。
【0060】このため、一定の間隔で複数の周波数を設
定し、各周波数に対応する音を出力しても、人間の耳に
規則的な音階としては聞こえない。規則的な音階を構成
する複数の音を出力する場合には、異なる間隔を空けて
設定された複数の周波数の音を出力する必要がある。
【0061】一例として、圧力センサ2を、屈曲変形し
た位置に応じて導線28,29間の電気抵抗値が一様に
変化する構成、即ち、圧力センサ2の単位長さあたりの
電気抵抗値が常に一定である構成を想定する。
【0062】この場合、圧力センサ2を押圧する操作位
置を一定の間隔をあけて移動させると、スピーカー4か
ら出力される音は音階とは無関係に変化してしまう。ま
た、スピーカー4から規則的な音階の音を出力させるた
めには、圧力センサ2を、一見して不規則に見える操作
位置で押圧しなければならない。このため、操作位置と
出力される音との対応関係がわかりにくく、利用者が違
和感を感じ、興趣性を損なう恐れがある。
【0063】従来は、この問題を解決するため、圧力セ
ンサ2における電気抵抗値をもとにした演算処理を行っ
て、スピーカー4から規則的な音階の音を出力させる演
算処理回路が必要であった。
【0064】本発明を適用した音出力回路1では、圧力
センサ2に抵抗値増幅孔2a,2a,…を設けることに
より、圧力センサ2における操作位置によって、圧力セ
ンサ2の単位長さあたりの電気抵抗値を変えることがで
きる。例えば、低音域では、隣り合う音に対応する電気
抵抗値の差は大きく、高音域では隣り合う音に対応する
電気抵抗値の差は小さい。従って、圧力センサ2におい
て、低音域に対応する部分には抵抗値増幅孔2a,2
a,…を多く設け、高音域に対応する部分では抵抗値増
幅孔2a,2a,…を少なくすれば、圧力センサ2の単
位長さあたりの電気抵抗値は、低音域では大きく、高音
域では小さくなる。この傾向は、規則的な音階の各音の
周波数の差に一致する。
【0065】従って、本実施の形態における圧力センサ
2を用いれば、各音に対応する操作位置を等間隔で配置
することができる。このため、規則的な音階の各音に対
応する操作位置が規則的に配置されるので、利用者は直
感的に操作することができ、簡単に音楽を楽しむことが
できる。
【0066】以上のように、本発明の実施の形態におけ
る音出力回路1によれば、可撓性の導体によってなる導
体管21および導体棒22と、可撓性の絶縁体である絶
縁部材23,23,23と、によって構成される圧力セ
ンサ2と、この圧力センサ2に接続された音階発生回路
3と、流れる電流に応じた音階の音を出力するスピーカ
ー4と、によって構成される音出力回路1であって、外
部から圧力センサ2に対して力が加わった場合には、そ
の力が加わった位置に応じた音階の音がスピーカー4か
ら出力されるので、簡単な操作によって微妙な変化を生
じる音を出力することができる。従って、例えば玩具に
適用した場合、非常に興趣性に富む玩具を提供すること
ができる。
【0067】さらに、導体管21には抵抗値増幅孔2
a,2a,…が多数設けられ、その数は21の一端部か
ら他端部へ向かって漸増する。ここで、低音域に対応す
る部分に抵抗値増幅孔2a,2a,…を多く設け、高音
域に対応する部分では抵抗値増幅孔2a,2a,…を少
なくすれば、規則的な音階を出力するための操作位置は
全音域に渡って一定の間隔で配置される。これにより、
規則的な音階の音に対応する操作位置を規則的に配置で
きる。
【0068】また、音階発生回路3は、圧力センサ2に
おける電気抵抗値の変化をデジタル信号として演算処理
する回路を含まず、アナログ回路により構成されるの
で、従来のデジタル演算処理装置等を備える音発生装置
に比べ、より低コストで音出力回路を実現することがで
きる。
【0069】そして、圧力センサ2は全体的に柔軟な構
成によってなるので、例えばぬいぐるみ等の玩具に適用
した場合、玩具の触感を損なうことが無く、より興趣性
に富む玩具を低コストで提供することができる。
【0070】
【変形例1】次に、本発明の実施の形態における第1の
変形例として、音出力回路1を玩具に適用した玩具10
について説明する。図5は、音出力回路1を内蔵した玩
具10の概略構成を示す図である。図5に示すように、
玩具10は、ぬいぐるみの本体11内に音出力回路1の
各部を内蔵して構成される。なお、ここで玩具10の本
体11は、ぬいぐるみの一例としての猫のぬいぐるみで
あるが、勿論、本体11の形状について制限はない。
【0071】玩具10の本体11の中央部分には、音階
発生回路3およびスピーカー4が内蔵されている。音階
発生回路3およびスピーカー4には金属等の硬質な部材
が含まれるため、本体11の中央部分のように体積の大
きい部分に配設されることが望ましい。これにより、ぬ
いぐるみの柔らかい触感を損なうことなく音出力回路1
を適用することができる。
【0072】本体11の尾の内部には、その長手方向に
沿って圧力センサ2が配設されている。圧力センサ2
は、本体11の尾の付け根で音階発生回路3に接続され
ている。
【0073】玩具10に対して、利用者による「尾を触
る」、或いは「尾を握る」等の操作が加えられると、本
体11の尾に内蔵された圧力センサ2が屈曲変形して導
体管21と導体棒22とが導通する。そして、上記のよ
うに、圧力センサ2に力が加わった位置に応じた音階の
音がスピーカー4から出力されるので、本体11の尾に
対して加わる力に応じて、音が出力される。
【0074】本体11は猫のぬいぐるみであり、全体的
に柔軟な玩具であるので、本体11に外部から加わる力
が速やかに圧力センサ2に伝達される。このため、利用
者が本体11に加えた力を検知して、力が加わった位置
に対応する音をスピーカー4から出力することができ
る。
【0075】例えば、本体11の尾の先端を利用者が掴
んだ場合、導体管21と導体棒22との間の電気抵抗値
が大きいため、スピーカー4からは低音が出力される。
ここで、利用者が、尾を掴む位置を尾の付け根に向かっ
て移動すると、導体管21と導体棒22との間の電気抵
抗値は徐々に小さくなり、スピーカー4から出力される
音は高い音へと滑らかに変化する。ここで、導体管21
と導体棒22との間の電気抵抗値の変化に応じて、電圧
制御発振器31から出力される振動電流の発振周波数が
変化し、スピーカー4から出力される音の音階が変化す
るので、デジタル信号処理等を行う場合に比べて、出力
音の音階を非常に滑らかに変化させることができる。
【0076】さらに、図示はしないが、本体11の尾の
部分に一定間隔でマークを記し、このマークを利用者の
操作の目安とすることもできる。上記のように、圧力セ
ンサ2の導体管21には抵抗値増幅孔2a,2a,…が
多数設けられ、抵抗値増幅孔2a,2a,…の数によっ
て、単位長さあたりの電気抵抗値の差が異なる。このた
め、規則的な音階に対応するマークを付する場合であっ
ても、音域に応じて抵抗値増幅孔2a,2a,…の数を
適宜調節することにより、一定間隔で付されたマークを
各音に対応させることができる。
【0077】この場合、利用者は、本体11の尾に一定
間隔で記されたマークを参照して操作することにより、
規則的な音階の音を容易に出力させることができる。ま
た、尾に記されたマークは規則的に配列されているの
で、規則的な音階と感覚的に一致し、直感的に操作して
楽しむことができる。
【0078】以上のように、本発明の実施の形態におけ
る変形例としての玩具10によれば、本体11で圧力セ
ンサ2が内蔵された尾に対して力が加わった位置に応じ
た音階の音をスピーカー4から出力させることができ
る。そして、アナログ回路により構成される電圧制御発
振器31によって、圧力センサ2における電気抵抗値の
変化に応じてスピーカー4に流れる振動電流の発振周波
数を変化させるので、スピーカー4から出力される音の
音階は圧力センサ2に加わる力の変化に応じて非常に滑
らかに変化し、より興趣性に富む玩具を提供することが
できる。さらに、玩具10に力を加えて音を出力させる
操作は非常に簡単であり、スピーカー4から出力される
音の音階は多様に変化する。このため、通常の楽器のよ
うな複雑な操作を習得すること無く多様な音階の音を出
力することができ、より興趣性に富む楽器として提供す
ることができる。
【0079】さらに、本体11に内蔵される圧力センサ
2は、抵抗値増幅孔2a,2a,…の数によって単位長
さあたりの電気抵抗値を変化させることができるので、
圧力センサ2が内蔵された尾の部分に一定間隔でマーク
を付することにより、利用者は、このマークを参照して
容易に規則的な音階の音を出力させることができる。こ
れにより、玩具10は、直感的に操作できる楽器として
も楽しむことができる。
【0080】なお、上記第1の変形例としての玩具10
においては、本体11を猫のぬいぐるみとしたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば他の動物を
模したぬいぐるみであっても良く、圧力センサ2を内蔵
可能な柔軟な部位を有する玩具であれば、本体の一部の
みが柔軟な玩具にも適用可能である。さらに、音階発生
回路3内の細部構成等、その他の構成についても本発明
の主旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
【0081】
【変形例2】図6は、本発明の実施の形態における第2
の変形例として、音出力回路1を適用した音出力装置5
を示す図である。音出力装置5は、本体50と、本体5
0の両端に配設されたグリップ6,6とによって構成さ
れ、内部に上記の音出力回路1を格納する。
【0082】本体50は、外筒52,52および外筒5
3,53を、関節部51で互いに連結して構成される。
外筒52,52および外筒53,53は、いずれも中空
の筒状部材であって、外筒52,52の一端部、および
外筒53,53の両端には突起板51a,51a,…が
設けられている。
【0083】関節部51においては、隣り合う2つの外
筒52,52又は外筒53,53から相対するように伸
びる2枚の突起板51a,51aが、止め具54,54
によって回動可能に連結される。なお、関節部51は、
止め具54,54を結ぶ仮想の直線を中心とする方向に
のみ回動可能である。
【0084】さらに、音出力装置5に設けられる複数の
関節部51,51,…は、それぞれ異なる仮想軸線を中
心として回動可能である。このため、音出力装置5に対
して外部から力が加わった場合、加わった力の方向に回
動可能ないずれか1カ所の関節部51のみが回動し、他
の関節部51は回動しない。
【0085】また、外筒52,52の、突起板51a,
51a,…が設けられていない側の端部には、グリップ
6,6が固定されている。グリップ6,6は、利用者が
音出力装置5に力を加えて操作する際に握るためのグリ
ップであり、外筒52,52とグリップ6,6の接合の
方法については、必要な強度を有する方法であれば特に
限定されない。
【0086】音出力装置5において、本体50内の中空
部には、当該中空部を貫通するように圧力センサ2が配
設される。また、図示はしないが、音階発生回路3、ス
ピーカー4等、音出力回路1のその他の各部は、例えば
グリップ6,6の内部等、音出力装置5内に格納され
る。
【0087】従って、利用者が音出力装置5の両端のグ
リップ6,6を掴んで、音出力装置5を折り曲げるよう
な操作を行った場合には、いずれか1カ所の関節部51
のみが回動し、回動した関節部51内で圧力センサ2が
屈曲変形する。
【0088】そして、圧力センサ2が屈曲変形した位置
に応じてスピーカー4から音が出力されるが、出力され
る音の音階は、圧力センサ2が屈曲した位置、即ち、回
動した関節部51の位置により決定される。
【0089】前述のように、圧力センサ2には抵抗値増
幅孔2a,2a,…が多数設けられており、一端部から
他端部に向かって抵抗値増幅孔2a,2a,…の数が漸
増する。この抵抗値増幅孔2a,2a,…の数によっ
て、圧力センサ2の単位長さあたりの電気抵抗が変化す
るので、関節部51,51,…の間隔をほぼ等間隔にし
て、各関節部51,51,…に対応して規則的な音階の
音を出力することが可能である。
【0090】即ち、低音域では、隣り合う音同士の周波
数の差は比較的大きいので、単位長さあたりの電気抵抗
値が大きくなるように抵抗値増幅孔2a,2a,…を多
く備えた部分を低音域に対応づける。また、高音域では
隣り合う音同士の周波数の差が小さいので、抵抗値増幅
孔2a,2a,…の数が少なく、単位長さあたりの電気
抵抗値が小さい部分を高音域に対応づける。この構成に
より、音階の低音域での各音に対応する関節部51,5
1,…の間隔と、高音域での各音に対応する関節部5
1,51,…の間隔とを、同じ間隔とすることができ
る。なお、圧力センサ2の各部と低音域および高音域の
対応付けは、音階発生回路3内のアナログ回路の構成に
よって容易に実現可能である。
【0091】従って、簡単な操作によって規則的な音階
の音を出力でき、楽器としても楽しむことが可能な興趣
性に富む音出力装置5を、低コストで実現することがで
きる。また、音出力装置5の関節部51,51,…を一
定間隔で配置することにより、直感的な操作で楽しむこ
とができる。
【0092】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、導体管と
導体棒との間の導通状態を検知することで外部からの圧
力の有無を容易に検知することができる。また、導体管
は、軸方向の位置によって単位長さあたりの電気抵抗値
が変化する構成であり、導体管と導体棒とが接触して導
通した位置によって、導体管と導体棒との間の電気抵抗
値が変化する。これにより、本発明の圧力センサに対し
て外部からの圧力が加わった位置を、その電気抵抗値か
ら検知することができる。さらに、圧力センサにおける
電気抵抗値をもとに音を出力する回路を接続し、導体管
の単位長さあたりの電気抵抗値を適宜設定して、導体管
と導体棒との間の電気抵抗値の変化の度合いを調節する
ことにより、外部からの圧力に応じた音階の音を出力す
る等、各種動作を行う装置に適用することも容易であ
る。
【0093】請求項2記載の発明によれば、外部からの
圧力が加わった位置と、導体管と導体棒との間の電気抵
抗値との対応の仕方を、任意に設定することができる。
例えば、導体管の特定の部分では、圧力が加わる位置が
僅かに変化することで電気抵抗値が大きく変化する構成
としたり、或いは、圧力が加わる位置が大きく変化して
も電気抵抗値の変化が小さくなるように構成することも
容易である。従って、導体管における電気抵抗値を適切
な値に設定することで、圧力が加わる位置に応じた音階
の音を出力する等の各種装置に、容易に適用することが
できる。
【0094】請求項3記載の発明によれば、導体管の一
端部から他端部へ向けて次第に密になるように複数の孔
が設けられるので、導体管における単位長さあたりの電
気抵抗値は、一端部から他端部へ向かって次第に増大す
る。従って、一端部から他端部へ向かって、圧力が加わ
る位置の変化をより大きく反映した電気抵抗値の変化が
現れるようになり、圧力が加わる位置に応じた各種動作
を容易に実現することができる。
【0095】請求項4記載の発明によれば、圧力センサ
に圧力が加わった際に、圧力センサにおける電気抵抗値
は圧力が加わった位置に応じた値となる。そして、この
電気抵抗値に応じた音階の音が出力されるので、加わっ
た圧力に応じて様々な音を出力する音出力回路を提供す
ることができる。この音出力回路をぬいぐるみ等の各種
玩具に適用することによって、より興趣性に富む玩具を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における音出力回路1の概
略構成を示す図である。
【図2】図1の圧力センサ2の構成をより詳細に示す斜
視図である。
【図3】図1の圧力センサ2の構成をより詳細に示す断
面図である。
【図4】図1の音階発生回路3の内部構成を示す回路図
である。
【図5】図1の音出力回路1を適用した玩具10の構成
を示す図である。
【図6】図1の音出力回路1を適用した音出力装置5の
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 音出力回路 2 圧力センサ 2a 抵抗値増幅孔(孔) 21 導体管 22 導体棒 23 絶縁部材 24 電極接続孔 26,27 電極部材 28,29 導線 3 音階発生回路(発振手段) 31 電圧制御発振器 4 スピーカー(音出力手段) 5 音出力装置 50 本体 51 関節部 51a 突起板 52 外筒 53 外筒 54 止め具 6 グリップ 10 玩具 11 本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 1/20 G10L 15/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単位長さあたりの電気抵抗値が軸方向の位
    置によって異なる値を示す可撓性の導体管と、 この導体管の軸方向に沿って前記導体管の中空部分を通
    る可撓性の導体棒と、 一端を前記導体棒の表面に前記導体棒の軸方向に沿って
    固定されるとともに、他端を前記導体管の内面に当該導
    体管の軸方向に沿って固定される可撓性の絶縁部材と、 を備えることを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】前記導体管の表面に複数の孔が設けられ、
    これら複数の孔が配設された密度が前記導体管の軸方向
    における位置によって異なること、 を特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】前記複数の孔は、前記導体管の一端部から
    他端部へ向かって次第に密になるように配設されるこ
    と、 を特徴とする請求項2記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】単位長さあたりの電気抵抗値が軸方向の位
    置によって異なる値を示す可撓性の導体管と、 この導体管の軸方向に沿って前記導体管の中空部分を通
    る可撓性の導体棒と、 一端を前記導体棒の表面に前記導体棒の軸方向に沿って
    固定されるとともに、他端を前記導体管の内面に当該導
    体管の軸方向に沿って固定される可撓性の絶縁部材と、
    を備えた圧力センサと、 この圧力センサにおける前記導体管と前記導体棒との間
    の電気抵抗値の変化に応じた周波数の発振信号を出力す
    る発振手段と、 この発振手段から出力された発振信号の周波数に対応す
    る周波数の音を出力する音出力手段と、 を備えることを特徴とする音出力回路。
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