JP2000251552A - スイッチ、および、スイッチを備えた玩具 - Google Patents

スイッチ、および、スイッチを備えた玩具

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JP2000251552A
JP2000251552A JP11054413A JP5441399A JP2000251552A JP 2000251552 A JP2000251552 A JP 2000251552A JP 11054413 A JP11054413 A JP 11054413A JP 5441399 A JP5441399 A JP 5441399A JP 2000251552 A JP2000251552 A JP 2000251552A
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JP
Japan
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switch
conductor
toy
conductor tube
tube
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JP11054413A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kumagai
敦 熊谷
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から加わった力を検知するスイッチであ
って、スイッチ全体として柔軟性を有し、低コストで実
現可能なスイッチを提供する。 【解決手段】 両端部付近の直管部2aと、軸方向中央
部の膨出部2bとによってなり、膨出部2bの内面に導
体棒3に向かって突出する接触板7a,7b,7c,7
dを一体として備える導体管2と、導体管2内の中空部
に導体管2の軸方向に沿って配設される3と、導体棒3
を導体管2のほぼ軸中心部に位置するように保持する円
盤状絶縁体4,4と、を備えたスイッチ1である。この
スイッチ1においては、外部から導体管2の側面を押圧
する方向の力が加わった場合には導体管2の内面と導体
棒3とが接触して導通し、導体管2を軸方向に伸張させ
る方向の力が加わった場合には、膨出部2bが断面方向
に収縮して膨出部2bの内径が縮小するので、接触板7
a,7b,7c,7dと導体棒3とが接触し、導体管2
と導体棒3とが導通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性を有する導
体によって構成されたスイッチ、および、スイッチを備
えた玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、導電性ゴムをはじめとして、柔軟
性を有する導体材料が広く利用されるようになった。こ
のような柔軟性導体材料のうち、圧力が加わることによ
って電気抵抗値が変化する感圧導電ゴムを利用したスイ
ッチが知られている。
【0003】例えば、特開昭63−32330号公報に
開示されたように、上記の感圧導電ゴムを挟むように電
極を取り付けて構成される圧力センサが知られている。
この圧力センサによれば、感圧導電ゴムを挟む電極間に
おける電気抵抗値の変化によって当該圧力センサに対す
る圧力の有無を検知する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の導電性ゴムを利用した圧力センサは、圧力が加
わった際に導電性ゴムが変形して剛体部材に圧接される
構成であり、剛体部材として金属導体等の硬い部材を利
用していた。このため、圧力センサ全体としては硬い触
感を有するものであった。これは、この圧力センサをス
イッチとして利用した場合にも同様である。
【0005】従って、例えば、ぬいぐるみ等の柔軟性を
有する玩具に圧力を検知するスイッチとして適用する場
合には、内部に硬いスイッチが内蔵されていることが利
用者にすぐに分かってしまい、柔らかな玩具に特有の触
感を損なうとともに、興趣性を損なうという問題点があ
った。
【0006】さらに、上記従来の圧力センサの構成は複
雑で部品点数も多いため、低コストで製造することは困
難であった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するため、外
部から加わった力を検知するスイッチであって、スイッ
チ全体として柔軟性を有し、かつ、単純な構成によって
低コストで実現可能なスイッチを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、可撓性の導体管と、この導
体管内の中空部に前記導体管の軸方向に沿って配設さ
れ、前記導体管とは離隔して支持された導体棒と、を備
え、外部から加わる力に応じて前記導体管と前記導体棒
とが接触して導通するスイッチにおいて、前記導体管
は、一定の内径を有する直管部と、この直管部よりも大
きい内径を有し、前記導体管の軸方向に伸張されるとそ
の内径が縮小する膨出部と、前記膨出部の内径が縮小し
た場合にのみ前記導体棒に接触する接触部と、によって
なることを特徴とする構成とした。
【0009】ここで、導体管としては、例えば導電性ゴ
ムや導電性を有する樹脂等によって形成された所定の弾
力を有するチューブ状の導体が挙げられる。また、導体
棒としては、例えば、導電性ゴムや導電性を有する樹脂
等の所定の弾力を有する導体を棒状に形成したものが挙
げられる。さらに、接触部としては、例えば導電性ゴム
や導電性を有する樹脂等の所定の弾力を有する導体によ
ってなる平板状部材が挙げられる。従って、これら導体
管、導体棒および接触部は力が加わることで変形可能で
ある。
【0010】この請求項1記載の発明によれば、外部か
ら加わる力に応じて導体管が導体棒に接触して導通し、
さらに、導体管をその軸方向に伸張させる力が加わった
場合には膨出部の内径が縮小して、導体管の接触部が導
体棒に接触する。従って、様々な方向の力に応じて導体
管と導体棒とが導通するスイッチを提供することができ
る。また、このスイッチは所定の弾力を有する可撓性の
部材によって構成されるので、全体に渡って柔らかな触
感を有する。このため、例えばぬいぐるみ等の柔らかい
玩具に適用した場合には、玩具に特有の触感を損なうこ
と無くスイッチの存在を感じさせないので、興趣性の高
い玩具を提供することができる。さらに、このスイッチ
は比較的単純に構成されるため、低コストで実現可能で
ある。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
イッチにおいて、前記導体管は、複数の前記直管部と、
これら複数の前記直管部の間に位置する前記膨出部と、
によってなることを特徴とする構成とした。
【0012】ここで、導体管としては、例えば両端部に
設けられた2つの直管部と、この2つの直管部に挟まれ
るように軸方向中央部に位置する膨出部とが一体となっ
た構成が挙げられる。
【0013】この請求項2記載の発明によれば、導体管
は、複数の直管部の間に膨出部が位置するように構成さ
れるので、スイッチに対して導体管を伸張させる力が加
わった際に、この力によって膨出部が確実に伸張されて
膨出部の内径が縮小する。このため、導体管を伸張させ
るような方向の力が加わった場合に接触部が確実に導体
棒に接触するので、様々な方向の力に対してより確実に
反応するスイッチを提供することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のスイッチにおいて、前記導体管と前記導体棒との
導通状態を検知する導通状態検知手段と、この導通状態
検知手段による検知結果に応じて所定の信号を出力する
信号出力手段と、をさらに備えることを特徴とする構成
とした。
【0015】この請求項3記載の発明によれば、導体管
と導体棒との導通状態を導通状態検知手段によって検知
し、その検知結果に応じて信号出力手段によって所定の
信号を出力する。
【0016】従って、外部からの力に応じて導体管と導
体棒とが導通したことを検知して所定の信号を出力する
ので、確実に外部からの力の有無を検知するとともに、
このスイッチに接続された各種装置に対して外部からの
力の有無を示す信号を出力することができる。このた
め、全体的に柔らかな触感を有し、低コストで実現可能
なスイッチを、所定の信号に対応して動作する動作部を
備えた玩具や各種装置に容易に適用することができる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載のスイッチにおいて、玩具の本体内に収
納され、当該玩具に加わる力を検知するスイッチである
ことを特徴とする構成とした。
【0018】ここで、玩具の本体としては、例えば、ぬ
いぐるみの本体が挙げられるが、このぬいぐるみの頭部
や腕、脚等の各部にそれぞれスイッチが収納された構成
としても良い。
【0019】この請求項4記載の発明によれば、玩具に
加わった力を検知するスイッチを、全体的に柔軟性を有
し、低コストで実現可能な構成とするので、スイッチの
存在を感じさせない興趣性の高い玩具を低コストで提供
することができる。
【0020】請求項5記載の発明は、可撓性の導体管
と、この導体管内の中空部に前記導体管の軸方向に沿っ
て配設され、前記導体管とは離隔して支持された導体棒
と、を備え、外部から加わる力に応じて前記導体管と前
記導体棒とが接触して導通するスイッチを備えた玩具で
あって、前記スイッチの前記導体管は、一定の内径を有
する直管部と、この直管部よりも大きい内径を有し、前
記導体管の軸方向に伸張されるとその内径が縮小する膨
出部と、前記膨出部の内径が縮小した場合にのみ前記導
体棒に接触する接触部と、によってなることを特徴とす
る構成とした。
【0021】ここで、導体管としては、例えば導電性ゴ
ムや導電性を有する樹脂等によって形成された所定の弾
力を有するチューブ状の導体が挙げられる。また、導体
棒としては、例えば、導電性ゴムや導電性を有する樹脂
等の所定の弾力を有する導体を棒状に形成したものが挙
げられる。さらに、接触部としては、例えば導電性ゴム
や導電性を有する樹脂等の所定の弾力を有する導体によ
ってなる平板状部材が挙げられる。従って、これら導体
管、導体棒および接触部は力が加わることで変形可能で
ある。
【0022】この請求項5記載の発明によれば、外部か
ら加わる力に応じて導体管が導体棒に接触して導通し、
さらに、導体管をその軸方向に伸張させる力が加わった
場合には膨出部の内径が縮小して、導体管の接触部が導
体棒に接触するスイッチを備えている。即ち、様々な方
向の力に応じて導体管と導体棒とが導通するスイッチを
備えるので、例えば外部から力が加わった際に所定の動
作を行う動作部を備えることにより、外部から加わる力
に確実に反応して各種動作を行う玩具を提供することが
できる。また、所定の弾力を有する可撓性の部材によっ
て構成され、全体に渡って柔らかな触感を有するスイッ
チを備えるので、例えばぬいぐるみ等の柔らかい玩具の
場合、玩具に特有の触感を損なうことが無くスイッチの
存在を感じさせないので、興趣性の高い玩具を提供する
ことができる。さらに、比較的単純に構成される低コス
トのスイッチを備えるので、低コストで実現可能な玩具
を提供することができる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項5記載のス
イッチを備えた玩具において、前記スイッチは、前記導
体管と前記導体棒との導通状態を検知する導通状態検知
手段と、この導通状態検知手段による検知結果に応じて
所定の信号を出力する信号出力手段と、をさらに備える
ことを特徴とする構成とした。
【0024】この請求項6記載の発明によれば、前記ス
イッチにおいて、導体管と導体棒との導通状態を導通状
態検知手段によって検知し、この導通状態検知手段によ
る検知結果に応じて信号出力手段により所定の信号を出
力する。
【0025】従って、外部からの力に応じて導体管と導
体棒とが導通したことを検知して所定の信号を出力する
スイッチを備える玩具であるので、外部からの力に応じ
て各種動作を行う動作部を備える場合には、これらの動
作部に上記スイッチを接続すれば、動作部に対して外部
からの力の有無を示す信号が出力される。このため、外
部からの力に応じて各種動作を行う玩具を、より容易
に、かつ低コストで提供することができる。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項6記載のス
イッチを備えた玩具において、前記信号出力手段により
出力された信号に基づいて所定の音声を出力する音声出
力手段をさらに備えることを特徴とする構成とした。
【0027】この請求項7記載の発明によれば、信号出
力手段により出力された信号に基づいて、音声出力手段
によって所定の音声を出力する。
【0028】従って、外部からの様々な方向の力に確実
に反応して、所定の音声を出力する玩具を、容易に、か
つ、低コストで提供することができる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項5から7の
いずれかに記載のスイッチを備えた玩具において、外部
からの力に応じて変形可能な柔軟性を有する本体内に前
記スイッチを収納してなることを特徴とする構成とし
た。
【0030】ここで、外部からの力に応じて変形可能な
柔軟性を有する本体としては、例えばぬいぐるみ等の柔
らかい玩具が挙げられる。
【0031】この請求項8記載の発明によれば、外部か
らの力に応じて変形可能な本体内にスイッチを収納し、
さらに、このスイッチは、全体的に柔らかい触感を有
し、低コストで実現可能なスイッチであるので、外部か
らの力の有無を検知するスイッチを内蔵しながらスイッ
チの存在を感じさせず、玩具に特有の触感を損なうこと
がない玩具を提供することができる。これによって、よ
り興趣性の高い玩具を提供することができる。特に、ス
イッチにおける力の検知有無に対応して所定の動作を行
う動作部を備えた場合には、より興趣性の高い玩具を提
供することができ、さらにこれらの玩具は低コストで実
現可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。
【0033】[第1の実施の形態]まず、図1〜図3の
各図を参照して、本発明の第1の実施の形態について説
明する。
【0034】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
るスイッチ1の概略構成を示す外観斜視図である。ま
た、図2は、スイッチ1の内部構成を示す縦断面図であ
り、図3は、特にスイッチ1の膨出部2b部分の内部構
成を示す平断面図である。
【0035】図1および図2に示すように、スイッチ1
は、導体管2と、導体管2内に配設された導体棒3と、
導体管2の両端部にそれぞれ固定された円盤状絶縁体
4,4と、によって構成される。また、導体管2の膨出
部2bの内表面には接触部としての接触板7a,7b,
7c,7dが一体となって取り付けられている。
【0036】導体管2は、導電性ゴム等の可撓性を有す
る導体により構成される断面円形の管状部材である。こ
の導体管2の軸方向中央部から両端部までは一定の内径
を有する直管部2aによって構成されており、導体管2
の軸方向中央部分には、内径が拡大されて膨出部2bが
形成されている。
【0037】膨出部2bは、直管部2aに比べて内径お
よび外径が大きく、直管部2aよりも外側に突出した形
状をしている。なお、導体管2を構成する膜状の可撓性
導体は、直管部2aおよび膨出部2bにおいていずれも
厚さは一様である。
【0038】膨出部2bにおいて最も内径の大きい部分
には、導体管2の内面に接触板7a,7b,7c,7d
が設けられている。この接触板7a,7b,7c,7d
は、いずれも導体管2と同様に可撓性の導体によって構
成される平板状部材であり、一端を導体管2の内面に固
定され、他端は導体棒3に向かって突出する形状であ
る。そして、図3に示すように、接触板7a,7b,7
c,7dのうち、接触板7aと接触板7cとは、導体棒
3を挟んで相対するように固定され、同様に、接触板7
bと接触板7dとが導体棒3を挟んで相対するように固
定されている。
【0039】スイッチ1に対して、導体管2を軸方向に
伸張させる力が加わると、膨出部2bが伸張されること
により、図2中、符号A,Aで示す破線部のように膨出
部2bの内径が縮小する。すると、図2中、符号X,X
で示す破線部のように、接触板7a,7b,7c,7d
が導体棒3に向かって移動して、接触板7a,7b,7
c,7dと導体棒3とが接触することで導体管2と導体
棒3とが導通する。
【0040】導体棒3は、導体管2と同様に導電性ゴム
等の可撓性導体によって構成され、導体管2の軸方向に
沿って導体管2内に配設される棒状部材であり、導体管
2のほぼ軸中心部に位置するように、後述する円盤状絶
縁体4,4によって支持される。
【0041】円盤状絶縁体4,4は、各種樹脂やゴム等
の絶縁体によって構成される円盤状部材であり、スイッ
チ1の両端部において、導体管2の内側に配設される。
なお、円盤状絶縁体4,4の直径を直管部2aの直径よ
りも僅かに大きく構成して、円盤状絶縁体4,4を直管
部2aの弾力によって保持しても良いし、或いは、円盤
状絶縁体4,4と直管部2aとを接着して固定しても良
い。円盤状絶縁体4,4の中央部には穴が設けられ、こ
の穴を通るように導体棒3が配設されることにより、導
体棒3は、導体管2のほぼ軸中心部に位置するように導
体管2の両端で支持される。
【0042】以上のように構成されるスイッチ1の動作
について説明する。
【0043】スイッチ1に対して、導体管2の側面を押
圧する力が加わると、導体管2が屈曲して凹部を生じ
る。ここで、導体管2は、直管部2aおよび膨出部2b
のいずれにおいても屈曲可能である。そして、導体管2
が屈曲して生じた凹部において、直管部2aの内面或い
は膨出部2bの内面に設けられた接触板7a,7b,7
c,7dが導体棒3に接触し、導体管2と導体棒3とが
導通する。
【0044】また、スイッチ1に対して、スイッチ1を
その軸方向に縮める方向に力が加わった場合、導体管2
および導体棒3が変形し、その変形箇所において、導体
管2の内面と導体棒3とが接触して導通する。
【0045】さらに、スイッチ1に対して、スイッチ1
をその軸方向に引っ張る力が加わった場合には、導体管
2が引っ張られることによって、膨出部2bが導体管2
の軸方向に伸張する。このとき、図2中、符号A,Aで
示すように、導体管2が引っ張られて膨出部2bが伸張
すると、膨出部2bが断面方向に収縮してその内径が縮
小する。このため、接触板7a,7b,7c,7dは、
図2中、符号X,Xで示すように導体棒3に向かって移
動して、導体棒3と接触するので、導体管2と導体棒3
とが導通する。
【0046】つまり、スイッチ1の外部から力が加わっ
た場合には、その力に応じてスイッチ1の導体管2の各
部が変形し、導体管2と導体棒3とが導通する。これに
よって、導体管2と導体棒3との導通状態を検出可能な
装置をスイッチ1に接続することにより、スイッチ1
を、外部から加わる力を検知するスイッチとして利用す
ることができる。
【0047】以上のように、本発明の第1の実施の形態
におけるスイッチ1によれば、直管部2aと、この直管
部2aよりも内径の大きい導体管2bと、膨出部2bの
内面に接触板7a,7b,7c,7dと、を一体として
備えた導体管2と、導体管2内の中空部に導体管2の軸
方向に沿って配設された導体棒3と、導体管2と導体棒
3とを離隔した状態で支持する円盤状絶縁体4,4と、
を備えるスイッチ1であって、スイッチ1が伸張された
際には、膨出部2bの内径が縮小することによって接触
板7a,7b,7c,7dが導体棒3に接触して導体管
2と導体棒3とが導通し、スイッチ1が押圧された場合
には導体管2および導体棒3が屈曲、或いは変形して導
体管2と導体棒3とが接触して導通する。このため、外
部から力が加わった場合はその力の方向に関わらず確実
に導通するスイッチであるので、主に可撓性を有する部
材によって構成され、様々な方向の力の有無を確実に検
知するスイッチを実現することができる。
【0048】特に、スイッチ1は、導体管2および導体
棒3が所定の弾力を有する可撓性の部材であり、さら
に、円盤状絶縁体4,4を各種樹脂やゴム等の可撓性の
絶縁体によって構成することも容易である。従って、ス
イッチ1は全体に渡って比較的柔らかな触感を有するの
で、例えば、ぬいぐるみ等の柔軟性を有する玩具に用い
た場合には、スイッチ1の存在を利用者に感じさせず、
興趣性の高い玩具を提供することができ、従来のスイッ
チや圧力センサのように硬い触感によって興趣性を損な
うことが無い。
【0049】また、導体管2の両端から導体棒3を突出
させる構成として、スイッチ1の筐体となる導体管2に
1個の端子を接続し、導体管2から突出した導体棒3に
他の端子を接続して、これらの端子間における導通状態
を検知することにより、スイッチ1に加わる力の有無を
容易に検知することができる。さらに、スイッチ1は比
較的単純な構成によってなるので低コストで実現可能で
ある。従って、スイッチ1を各種の装置や玩具等に容易
に利用することができ、これらの各種装置や玩具等を低
コストで提供することができる。
【0050】なお、上記第1の実施の形態におけるスイ
ッチ1においては、導体管2は断面円形の管状部材とし
たが、その断面形状は特に限定されるものではなく、例
えば断面形状が方形であっても良いし、その太さについ
ても任意に構成可能である。また、接触板7a,7b,
7c,7dは、導体棒3の外周および膨出部2bの内周
を隙間無く囲むようなものでなければ、平板状部材に限
らず、例えば先端が尖った突起であっても良い。接触板
7a,7b,7c,7dの数についても任意に構成可能
である。
【0051】[第2の実施の形態]続いて、図4および
図5を参照して、本発明の第2の実施の形態について説
明する。なお、本第2の実施の形態においては、胴体部
21、頭部22、右腕部23、左腕部24、右脚部25
および左脚部26によって玩具本体が構成される。ま
た、スピーカー28は音声再生部108によって駆動制
御されることにより音声出力手段として機能し、センサ
ーモジュール101は、導通状態検知手段として機能
し、制御部106は信号出力手段として機能する。ま
た、スイッチ1と制御装置27とは一体となって請求項
3および6に記載のスイッチに対応する。
【0052】図4は、本発明の第2の実施の形態におけ
る玩具20の構成を示す図であり、この玩具20は、上
記第1の実施の形態におけるスイッチ1を適用した玩具
である。図4に示す玩具20の本体部分は、頭部22、
右腕部23、左腕部24、右脚部25および左脚部26
が胴体部21に取り付けられて構成されるぬいぐるみ等
の柔軟な玩具である。
【0053】なお、玩具20の各部に内蔵されるスイッ
チ1a,1b,1c,1d,1eは、いずれも上記第1
の実施の形態におけるスイッチ1と同様に構成されるも
のであり、その構成および動作については説明を省略す
る。
【0054】玩具20の頭部22内にはスイッチ1aが
内蔵され、スイッチ1aの胴体部21側の端部には、接
続部固定板6aが固定され、スイッチ1aの他方側の端
部には先端固定板5aが固定されている。
【0055】先端固定板5aおよび接続部固定板6a
は、いずれも各種樹脂やゴム等の絶縁体の平板状部材で
あり、その平面部分にスイッチ1aの端部が固定されて
いる。従って、先端固定板5aと接続部固定板6aとの
間が広がるような力が外部から加わった場合には、スイ
ッチ1aに対して、スイッチ1aが伸張される方向の力
が確実に加わることになる。
【0056】また、接続部固定板6aは、スイッチ1a
の導体管2と導体棒3とにそれぞれ接続される複数の端
子を備え、これらの端子は、後述する制御装置27のセ
ンサーモジュール101に接続されている。従って、ス
イッチ1aにおける導体管2と導体棒3との導通状態
を、接続部固定板6aを介して接続された制御装置27
によって検出することができる。
【0057】また、右腕部23にはスイッチ1bが内蔵
され、このスイッチ1bにはスイッチ1aと同様に、先
端固定板5bおよび接続部固定板6bが固定されてお
り、スイッチ1bは接続部固定板6bを介して制御装置
27に接続されている。さらに、左腕部24にはスイッ
チ1cが内蔵され、右脚部25には制御装置27に接続
されたスイッチ1dが内蔵され、左脚部26には制御装
置27に接続されたスイッチ1eが内蔵されている。こ
れらのスイッチ1c,1d,1eには、それぞれ先端固
定板5c,5d,5eおよび接続部固定板6c,6d,
6eが接続されており、スイッチ1c,1d,1eは接
続部固定板6c,6d,6eを介してそれぞれ制御装置
27に接続されている。
【0058】なお、これら先端固定板5b,5c,5
d,5eは、それぞれ上記先端固定板5aと同様の構成
によってなるものであり、接続部固定板6b,6c,6
d,6eは、上記接続部固定板6aと同様に構成される
ものである。また、先端固定板5a,5b,5c,5
d,5eおよび接続部固定板6a,6b,6c,6d,
6eは、頭部22、右腕部23、左腕部24、右脚部2
5および左脚部26の各部において、これら各部の長手
方向に垂直に収納されることで、前記各部に加わる力の
うち、特にスイッチ1を伸張させる方向の力をより確実
にスイッチ1に伝達することができる。
【0059】さらに、上記の頭部22、右腕部23、左
腕部24、右脚部25および左脚部26が取り付けられ
た胴体部21には、制御装置27およびスピーカー28
が内蔵されている。なお、玩具20は、その各部にモー
タやソレノイド(図示略)を備え、胴体部21と、頭部
22、右腕部23、左腕部24、右脚部25および左脚
部26との各接合部を動作させる構成とすることも可能
である。
【0060】制御装置27は、スイッチ1a,1b,1
c,1d,1eに接続され、これらスイッチ1a,1
b,1c,1d,1eにおける電気抵抗値の変化をそれ
ぞれ検知することによって、頭部22、右腕部23、左
腕部24、右脚部25および左脚部26における操作の
有無を検知する装置であり、各部における操作有無のほ
か、スイッチ1a,1b,1c,1d,1eのうち、操
作されたスイッチを特定することができる。
【0061】また、制御装置27は、スイッチ1a,1
b,1c,1d,1eにおける電気抵抗値の変化に基づ
いて玩具20における各種動作を制御する制御装置であ
り、スイッチ1a,1b,1c,1d,1eにそれぞれ
接続され、さらに、スピーカー28に接続され、胴体部
21に内蔵される。
【0062】図5は、制御装置27の概略構成を示すブ
ロック図である。図5に示すように、制御装置27は、
センサーモジュール101、レベルコンパレータ10
2、A/Dコンバータ103、スイッチングゲート10
4、データ入出力部105、制御部106、記憶部10
7、音声再生部108、機構駆動部109および電源制
御部110により構成されるとともに、制御装置27外
部のスピーカー28および出力端子29と接続されてい
る。なお、この出力端子29は、前述のモータやソレノ
イド(図示略)等に接続される。
【0063】センサーモジュール101は、スイッチ1
a,1b,1c,1d,1eの各スイッチにおける導体
筒2,…および導体棒3,…に取り付けられた端子(図
示略)にそれぞれ接続され、スイッチ1a,1b,1
c,1d,1eの各スイッチにおける導体筒2,…と導
体棒3,…との間の電気抵抗値をそれぞれ検出して、検
出した電気抵抗値をレベルコンパレータ102、A/D
コンバータ103、或いは、スイッチングゲート104
のいずれかに対して出力する。また、センサーモジュー
ル101は、スイッチ1a,1b,1c,1d,1eに
おける電気抵抗値を出力する際に、当該電気抵抗値を検
出したスイッチを示す信号を合わせてレベルコンパレー
タ102、A/Dコンバータ103あるいはスイッチン
グゲート104に出力する。
【0064】レベルコンパレータ102は、予め設定さ
れた所定の基準値をもとに、センサーモジュール101
から入力される電気抵抗値について、前記基準値より大
きいレベルか或いは小さいレベルかのレベル判定を行
い、判定結果を制御部106に出力する。また、レベル
コンパレータ102は、前記判定結果とともに、当該判
定を行ったスイッチを示す信号を制御部106に出力す
る。なお、レベルコンパレータ102は、スイッチ1に
おける電気抵抗値が「無限大(非操作時)」である場合
には、「基準値より大」との判定は行わず、非操作状態
であることを示す信号を制御部106に出力する。
【0065】A/Dコンバータ103は、センサーモジ
ュール101からスイッチ1a,1b,1c,1d,1
eにおける電気抵抗値を示すアナログ信号が入力される
と、このアナログ信号を、制御部106等によるデジタ
ル処理が可能なデジタル信号に変換し、制御部106に
出力する。また、センサーモジュール101から電気抵
抗値を検出したスイッチを示す信号が入力されると、こ
の信号を制御部106に出力する。
【0066】スイッチングゲート104は、センサーモ
ジュール101から入力された電気抵抗値が所定の条件
を満たすか否かに応じてON/OFFが切り替わるゲー
ト素子等を備え、制御部106に接続されている。従っ
て、制御部106によってスイッチングゲート104に
おけるゲート素子のON/OFFを検知することによ
り、センサーモジュール101からの入力が所定の条件
を満たしているか否かを判別することができる。なお、
センサーモジュール101から、電気抵抗値を検出した
スイッチを示す信号が入力されると、この信号は、スイ
ッチングゲート104を介して制御部106にそのまま
出力される。
【0067】データ入出力部105は、制御装置27の
外部に接続された各種の機器との間で、記憶部107に
記憶されるデータや、レベルコンパレータ102、A/
Dコンバータ103、スイッチングゲート104等から
出力された信号および制御部106から出力される制御
信号等の各種のデータや信号を授受するための入出力イ
ンターフェースを備えている。
【0068】制御部106は、制御装置27の各部を駆
動制御するための演算処理を実行し、レベルコンパレー
タ102からにスイッチ1a,1b,1c,1d,1e
における電気抵抗値のレベルを示す信号が入力される
と、この信号をもとにして、記憶部107内に記憶され
た各種プログラムを読み込んで実行し、記憶部107内
に記憶された設定内容に従って、所定の音声を出力する
ための制御信号を生成して音声再生部108に出力し、
また、玩具20が備える各種駆動部を駆動制御するため
の制御信号を生成して機構駆動部109に出力する。さ
らに、制御部106は、電源制御部110から入力され
る電源電力を、制御部106に接続された各部に供給す
る。
【0069】また、制御部106は、スイッチ1a,1
b,1c,1d,1eにおける電気抵抗値を示すディジ
タル信号がA/Dコンバータ103から入力されると、
このディジタル信号をもとにスイッチ1における電気抵
抗値を取得し、この電気抵抗値に基づいて、記憶部10
7内に記憶された設定内容に従って上記の各種動作を実
行する。
【0070】さらに、制御部106は、スイッチ1a,
1b,1c,1d,1eにおける電気抵抗値に応じてス
イッチングゲート104のON/OFFが切り替わった
ことを検知すると、スイッチングゲート104の状態に
応じて記憶部107内に記憶された設定内容に設定され
た上記の各種動作を実行する。
【0071】そして、制御部106は、レベルコンパレ
ータ102、A/Dコンバータ103、あるいはスイッ
チングゲート104から、センサーモジュール101に
よって電気抵抗値を検出したスイッチ1を示す信号が入
力されると、当該スイッチ1に対応づけて記憶部107
に記憶されたデータを読み出し、この読み出したデータ
に従って、音声再生部108或いは機構駆動部109に
対して制御信号を出力する。
【0072】記憶部107は、内部に半導体記憶素子、
或いは、光学的、磁気的記録媒体等の記憶媒体を備え、
制御装置27の各部を制御するために制御部106によ
って読み込まれる所定のプログラムやデータが記憶され
る。また、記憶部107には、スイッチ1における操作
に対応づけて、玩具20によって実行される各種の動作
が予め設定された設定内容が記憶される。そして、記憶
部107には、スイッチ1a,1b,1c,1d,1e
の各スイッチに対応づけて、スピーカー28から出力さ
れるべき音声を示す音声データが記憶される。
【0073】音声再生部108は、制御部106から入
力される制御信号に従って音声信号を生成し、この音声
信号をスピーカー28に出力して、スピーカー28から
音声を出力させる。
【0074】機構駆動部109は、出力端子29を介し
て、玩具20が備えるモータやソレノイド等(図示略)
と接続されており、これらのモータやソレノイド等(図
示略)を、制御部106から入力される制御信号に従っ
て駆動制御する。
【0075】電源制御部110は、乾電池や2次電池な
ど、制御装置27の各部に電源を供給するための電源を
備えている。なお、電源制御部110が備える電源は、
玩具20が備えるモータやソレノイド(図示略)、およ
び、スピーカー28など、玩具20全体に電源を供給す
るものであっても良いし、或いは、電源制御部110が
備える電源部と、玩具20が備えるスピーカー28、モ
ータやソレノイド(図示略)に対して電源を供給する電
源部(図示略)とを別体として備える構成としても良
い。
【0076】次に、上記のように構成される玩具20の
動作について説明する。まず、制御装置27において、
センサーモジュール101によって検出されたスイッチ
1a,1b,1c,1d,1eにおける電気抵抗値の変
化がレベルコンパレータ102に入力される場合につい
て説明する。
【0077】玩具20に対して利用者の操作が行われ、
スイッチ1a,1b,1c,1d,1eのいずれかのス
イッチに力が加えられると、操作されたスイッチ1の導
体筒2および導体棒3が屈曲し、導体筒2の内面と導体
棒3とが接触するので、導体筒2と導体棒3との間の電
気抵抗値は、無限大(非操作時)から所定の値へと変化
する。
【0078】ここで、制御装置27のセンサーモジュー
ル101によって、導体筒2と導体棒3との間の電気抵
抗値が検出され、電気抵抗値がレベルコンパレータ10
2に対して出力され、さらに、電気抵抗値が変化したス
イッチ1、即ち操作を検知したスイッチ1がスイッチ1
a,1b,1c,1d,1eのどのスイッチ1であるか
を示す信号が出力される。
【0079】レベルコンパレータ102は、センサーモ
ジュール101から入力された電気抵抗値の判定を実行
し、判定結果を示す信号を制御部106に出力する。例
えば、レベルコンパレータ102によって、導体筒2と
導体棒3との電気抵抗値が予め定められた基準値より小
さいレベルであると判定された場合には、基準値より小
さいレベルであることを示す信号がレベルコンパレータ
102から制御部106に出力される。また、センサー
モジュール101によって電気抵抗値を検出したスイッ
チ1を示す信号が、レベルコンパレータ102を介して
制御部106に出力される。
【0080】制御部106は、レベルコンパレータ10
2から入力された信号をもとに、利用者による操作を検
知したスイッチ1を特定するとともに、当該スイッチ1
における電気抵抗値のレベルを検知すると、記憶部10
7内に予め記憶された設定内容に基づいて、スピーカー
28によって所定の音声を出力するための制御信号を音
声再生部108に出力する。具体的には、操作を検知し
たスイッチ1に対応づけて記憶部107に記憶された音
声データを読み出して、この音声データが示す音声をス
ピーカー28により出力させるための制御信号を生成し
て音声再生部108に出力する。そして、音声再生部1
08において、制御部106から入力された制御信号に
従って音声信号が生成され、スピーカー28に出力され
て、スピーカー28から音声が出力される。
【0081】なお、ここで、玩具20に内蔵されるモー
タやソレノイド等(図示略)を動作させるための制御信
号が制御部106から機構駆動部109に出力され、機
構駆動部109によって、玩具20に内蔵されるモータ
やソレノイド等(図示略)が駆動制御されて玩具20の
各部が動作する構成としても良い。
【0082】また、センサーモジュール101から出力
された電気抵抗値がA/Dコンバータ103に入力され
た場合には、センサーモジュール101によって検出さ
れた電気抵抗値がA/Dコンバータ103によってディ
ジタル化されて、制御部106に出力される。制御部1
06では、操作を検知したスイッチ1を特定するととも
に、A/Dコンバータ103から入力されたディジタル
信号によって当該スイッチ1における電気抵抗値を取得
して、導体筒2と導体棒3とが導通したことを検知する
と、上記の場合と同様に、スピーカー28から所定の音
声を出力させるための制御信号を生成して音声再生部1
08に出力し、あるいは、モータやソレノイド(図示
略)を動作させるための制御信号を生成して機構駆動部
109に出力する。
【0083】さらに、センサーモジュール101により
検出された電気抵抗値がスイッチングゲート104に入
力された場合には、予め、センサーモジュール101か
ら入力された電気抵抗値が所定の値よりも小さい場合に
ONとなるようスイッチングゲート104を設定してお
くことによって、導体筒2と導体棒3とが導通した場合
には、センサーモジュール101から入力される電気抵
抗値に応じてスイッチングゲート104がONに切り換
えられる。そして、制御部106によってスイッチング
ゲート104がONに切り替わったことが検知される
と、制御部106によって、操作を検知したスイッチ1
が特定されるとともに、上述のように各種制御信号が生
成されて、音声再生部108あるいは機構駆動部109
に出力される。
【0084】以上のように、本発明の第2の実施の形態
における玩具20によれば、直管部2aおよび導体管2
bを有し、膨出部2bの内部に接触板7a,7b,7
c,7dを備える導体筒2と、導体筒2の内側に円盤状
絶縁体4,4によって支持される導体棒3と、をそれぞ
れ備え、両端に先端固定板5a,5b,5c,5d,5
eおよび接続部固定板6a,6b,6c,6d,6eが
それぞれ固定されたスイッチ1a,1b,1c,1d,
1eを、頭部22、右腕部23、左腕部24、右脚部2
5および左脚部26の各部に備え、スイッチ1a,1
b,1c,1d,1eにおける導体筒2と導体棒3との
間の電気抵抗値をセンサーモジュール101によって検
出し、検出された電気抵抗値をレベルコンパレータ10
2、A/Dコンバータ103またはスイッチングゲート
104において判定し、この判定結果に基づいて、記憶
部107に記憶されたプログラムまたはデータに従って
各種制御信号を生成して音声再生部108または機構駆
動部109に出力し、音声再生部108によってスピー
カー28から所定の音声を出力させ、あるいは、機構駆
動部109によってモータやソレノイド等(図示略)を
駆動制御させる。
【0085】従って、玩具20のスイッチ1a,1b,
1c,1d,1e付近が押圧されたり、引っ張られる
等、玩具20に対して力が加えられた場合には、スイッ
チ1a,1b,1c,1d,1eのうちいずれかのスイ
ッチ1が変形し、当該スイッチ1において導体筒2と導
体棒3とが導通する。そして、導体筒2と導体棒3との
電気抵抗値をセンサーモジュール101によって検出す
ることによって、導体筒2と導体棒3とが導通したこと
を制御装置27により検知して、操作されたスイッチ1
に対応づけて予め設定された玩具20の動作を実行させ
ることができる。
【0086】特に、玩具20に内蔵されるスイッチ1
a,1b,1c,1d,1eは、先端固定板5a,5
b,5c,5d,5eおよび接続部固定板6a,6b,
6c,6d,6eに固定されることにより、その側面を
押圧する方向、ねじる方向、圧縮する方向の力の他、ス
イッチ1a,1b,1c,1d,1eを伸張させる方向
の力についても確実に反応して、導体管2,…と導体棒
3,…とが導通する。
【0087】これによって、玩具20におけるユーザの
操作を確実に検出するとともに、操作を検知するための
スイッチ1a,1b,1c,1d,1eが柔軟な部材に
よって構成されるため、ぬいぐるみ等の柔軟性を有する
玩具20の柔らかい触感を損なうことがないので、興趣
性の高い玩具を提供することができる。また、上述のよ
うに、スイッチ1a,1b,1c,1d,1eは比較的
単純な構造により、低コストで実現可能であるので、玩
具20についても低コストで実現可能である。
【0088】さらに、スイッチ1a,1b,1c,1
d,1eが容易に変形可能であるので、玩具20に加え
られたユーザの操作を確実に検出することができる。こ
のため、ユーザの各種の操作に対応して確実に動作する
玩具をより低コストで提供することができる。
【0089】なお、本第2の実施の形態における玩具2
0は5個のスイッチ1a,1b,1c,1d,1eを備
える構成としたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、より大型のスイッチ1を1個備える構成としても
良い。また、スイッチ1a,1b,1c,1d,1eに
固定される先端固定板5a,5b,5c,5d,5eお
よび接続部固定板6a,6b,6c,6d,6eの形状
についても、円盤状、方形の板状など、任意に変更可能
である。
【0090】また、玩具20におけるスイッチ1a,1
b,1c,1d,1eの取付位置は、上記のように玩具
20の頭部22、右腕部23、左腕部24、右脚部2
5、および左脚部26にそれぞれ収納する構成のほか、
胴体部21にも収納する構成としても良く、その他、ス
ピーカー28の取付位置等の細部構成についても任意に
変更可能である。
【0091】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、外部から
加わる力に応じて導体管が導体棒に接触して導通し、さ
らに、導体管をその軸方向に伸張させる力が加わった場
合には膨出部の内径が縮小して、導体管の接触部が導体
棒に接触する。従って、様々な方向の力に応じて導体管
と導体棒とが導通するスイッチを提供することができ
る。また、このスイッチは所定の弾力を有する可撓性の
部材によって構成されるので、全体に渡って柔らかな触
感を有する。このため、例えばぬいぐるみ等の柔らかい
玩具に適用した場合には、玩具に特有の触感を損なうこ
と無くスイッチの存在を感じさせないので、興趣性の高
い玩具を提供することができる。さらに、このスイッチ
は比較的単純に構成されるため、低コストで実現可能で
ある。
【0092】請求項2記載の発明によれば、導体管は、
複数の直管部の間に膨出部が位置するように構成される
ので、スイッチに対して導体管を伸張させる力が加わっ
た際に、この力によって膨出部が確実に伸張されて膨出
部の内径が縮小する。このため、導体管を伸張させるよ
うな方向の力が加わった場合に接触部が確実に導体棒に
接触するので、様々な方向の力に対してより確実に反応
するスイッチを提供することができる。
【0093】請求項3記載の発明によれば、外部からの
力に応じて導体管と導体棒とが導通したことを検知して
所定の信号を出力するので、確実に外部からの力の有無
を検知するとともに、このスイッチに接続された各種装
置に対して外部からの力の有無を示す信号を出力するこ
とができる。このため、全体的に柔らかな触感を有し、
低コストで実現可能なスイッチを、所定の信号に対応し
て動作する動作部を備えた玩具や各種装置に容易に適用
することができる。
【0094】請求項4記載の発明によれば、玩具に加わ
った力を検知するスイッチを、全体的に柔軟性を有し、
低コストで実現可能な構成とするので、スイッチの存在
を感じさせない興趣性の高い玩具を低コストで提供する
ことができる。
【0095】請求項5記載の発明によれば、外部から加
わる力に応じて導体管が導体棒に接触して導通し、さら
に、導体管をその軸方向に伸張させる力が加わった場合
には膨出部の内径が縮小して、導体管の接触部が導体棒
に接触するスイッチを備えている。即ち、様々な方向の
力に応じて導体管と導体棒とが導通するスイッチを備え
るので、例えば外部から力が加わった際に所定の動作を
行う動作部を備えることにより、外部から加わる力に確
実に反応して各種動作を行う玩具を提供することができ
る。また、所定の弾力を有する可撓性の部材によって構
成され、全体に渡って柔らかな触感を有するスイッチを
備えるので、例えばぬいぐるみ等の柔らかい玩具の場
合、玩具に特有の触感を損なうことが無くスイッチの存
在を感じさせないので、興趣性の高い玩具を提供するこ
とができる。さらに、比較的単純に構成される低コスト
のスイッチを備えるので、低コストで実現可能な玩具を
提供することができる。
【0096】請求項6記載の発明によれば、外部からの
力に応じて導体管と導体棒とが導通したことを検知して
所定の信号を出力するスイッチを備える玩具であるの
で、外部からの力に応じて各種動作を行う動作部を備え
る場合には、これらの動作部に上記スイッチを接続すれ
ば、動作部に対して外部からの力の有無を示す信号が出
力される。このため、外部からの力に応じて各種動作を
行う玩具を、より容易に、かつ低コストで提供すること
ができる。
【0097】請求項7記載の発明によれば、信号出力手
段により出力された信号に基づいて音声出力手段によっ
て所定の音声を出力するので、外部からの様々な方向の
力に確実に反応して、所定の音声を出力する玩具を、容
易に、かつ、低コストで提供することができる。
【0098】請求項8記載の発明によれば、外部からの
力に応じて変形可能な本体内にスイッチを収納し、さら
に、このスイッチは、全体的に柔らかい触感を有し、低
コストで実現可能なスイッチであるので、外部からの力
の有無を検知するスイッチを内蔵しながらスイッチの存
在を感じさせず、玩具に特有の触感を損なうことがない
玩具を提供することができる。これによって、より興趣
性の高い玩具を提供することができる。特に、スイッチ
における力の検知有無に対応して所定の動作を行う動作
部を備えた場合には、より興趣性の高い玩具を提供する
ことができ、さらにこれらの玩具は低コストで実現可能
である。
【0099】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるスイッチ1
の概略構成を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示すスイッチ1の内部構成を示す縦断面
図である。
【図3】図1に示すスイッチ1の膨出部2bにおける内
部構成を示す平断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における玩具20の
構成を示す図である。
【図5】図4に示す制御装置27の内部構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 スイッチ 2 導体管 2a 直管部 2b 膨出部 3 導体棒 4,4 円盤状絶縁体 7a,7b,7c,7d 接触板(接触部) 20 玩具 21 胴体部(本体) 22 頭部(本体) 23 右腕部(本体) 24 左腕部(本体) 25 右脚部(本体) 26 左脚部(本体) 1a,1b,1c,1d,1e スイッチ 5a,5b,5c,5d,5e 先端固定板 6a,6b,6c,6d,6e 接続部固定板 27 制御装置 29 出力端子 101 センサーモジュール(導通状態検知手段) 102 レベルコンパレータ 103 A/Dコンバータ 104 スイッチングゲート 105 データ入出力部 106 制御部(信号出力手段) 107 記憶部 108 音声再生部(音声出力手段) 109 機構駆動部 110 電源制御部 28 スピーカー(音声出力手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性の導体管と、この導体管内の中空部
    に前記導体管の軸方向に沿って配設され、前記導体管と
    は離隔して支持された導体棒と、を備え、外部から加わ
    る力に応じて前記導体管と前記導体棒とが接触して導通
    するスイッチにおいて、 前記導体管は、一定の内径を有する直管部と、 この直管部よりも大きい内径を有し、前記導体管の軸方
    向に伸張されるとその内径が縮小する膨出部と、 前記膨出部の内径が縮小した場合にのみ前記導体棒に接
    触する接触部と、によってなることを特徴とするスイッ
    チ。
  2. 【請求項2】前記導体管は、複数の前記直管部と、これ
    ら複数の前記直管部の間に位置する前記膨出部と、によ
    ってなることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  3. 【請求項3】前記導体管と前記導体棒との導通状態を検
    知する導通状態検知手段と、 この導通状態検知手段による検知結果に応じて所定の信
    号を出力する信号出力手段と、をさらに備えることを特
    徴とする請求項1または2記載のスイッチ。
  4. 【請求項4】玩具の本体内に収納され、当該玩具に加わ
    る力を検知するスイッチであることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載のスイッチ。
  5. 【請求項5】可撓性の導体管と、この導体管内の中空部
    に前記導体管の軸方向に沿って配設され、前記導体管と
    は離隔して支持された導体棒と、を備え、外部から加わ
    る力に応じて前記導体管と前記導体棒とが接触して導通
    するスイッチを備えた玩具であって、 前記スイッチの前記導体管は、一定の内径を有する直管
    部と、この直管部よりも大きい内径を有し、前記導体管
    の軸方向に伸張されるとその内径が縮小する膨出部と、 前記膨出部の内径が縮小した場合にのみ前記導体棒に接
    触する接触部と、によってなることを特徴とするスイッ
    チを備えた玩具。
  6. 【請求項6】前記スイッチは、前記導体管と前記導体棒
    との導通状態を検知する導通状態検知手段と、 この導通状態検知手段による検知結果に応じて所定の信
    号を出力する信号出力手段と、 をさらに備えることを特徴とする請求項5記載のスイッ
    チを備えた玩具。
  7. 【請求項7】前記信号出力手段により出力された信号に
    基づいて所定の音声を出力する音声出力手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項6記載のスイッチを備えた
    玩具。
  8. 【請求項8】外部からの力に応じて変形可能な柔軟性を
    有する本体内に前記スイッチを収納してなることを特徴
    とする請求項5から7のいずれかに記載のスイッチを備
    えた玩具。
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