JP2506654Y2 - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP2506654Y2
JP2506654Y2 JP9614289U JP9614289U JP2506654Y2 JP 2506654 Y2 JP2506654 Y2 JP 2506654Y2 JP 9614289 U JP9614289 U JP 9614289U JP 9614289 U JP9614289 U JP 9614289U JP 2506654 Y2 JP2506654 Y2 JP 2506654Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電子オルガン,電子ピアノ,携帯用鍵盤
電子楽器等の鍵盤装置に関する。
〔考案の概要〕
この考案は、鍵盤装置において、複数の鍵をそれぞれ
可撓部を介して鍵支持部材に弾性的に支持させ、その各
鍵の後端部と前記鍵支持部材との間に、鍵の二次元の動
きを検出するセンサを挾持させることにより、簡単な構
成で演奏者の各鍵毎のタツチの仕方による複雑な感情表
現を可能にしたものである。
〔従来の技術〕
電子オルガン等の電子楽器は、基本的には押鍵による
キースイツチの開閉によつて発音を制御するようになつ
ていたが、それだけでは発音特性が単調で、ピアノのよ
うな演奏者の感情を表現した演奏ができない。
そこで、押鍵時の力の相違によつて発音特性に変化を
与えて感情表現を可能にするため、いわゆるタツチレス
ポンス機能を持たせる技術が種々開発されている。
このタツチレスポンス機能とは、押鍵時の立上り及び
押鍵後の音の持続状態における演奏者の指の動きに応じ
て、発生する楽音の音量,音高,音色等を制御してタツ
チコントロールをかけることである。
そのために、例えば特開昭50-51315号公報に見られる
ように、各鍵の支点を可動にしてその先端部を前後方向
に変位し得るようにし、その変位をセンサにより検出し
てコントロール信号として利用するものがある。
また、実開昭54-117132号公報に見られるように、鍵
盤フレームに立設した板ばねの先端部に鍵の後端を固着
して鍵を前後に揺動自在に装着し、押鍵後、鍵を後方へ
押圧させることにより常開型スイツチをオンさせてコン
トロール信号を得るものもある。
さらに、実公昭54-29779号公報に見られるように、鍵
盤全体を上下,左右,前後の3方向へ揺動可能に弾性体
で支承し、それぞれの方向の変位を3個のセンサで検出
して、音量,音程,音色等をコントロールするようにし
たものもある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの従来技術はそれぞれ次のよう
な問題点がある。
1番目のものは、鍵の前後の変位量を検出するセンサ
の構成が複雑でコストアツプにつながると共に、調整が
困難で各鍵の特性を揃えることが難しく、安定した動作
を期待することができないという問題点がある。
また、2番目のものは、鍵の前後の移動によりコント
ロール信号用のスイツチをオン・オフさせるだけである
ので、微妙なタツチコントロールは無理である。
3番目のものは、鍵盤全体を移動させて、音量,音
程,音色等をコントロールするものであるので、各鍵毎
の木目細かなコントロールは不可能である。
この考案は、従来の電子楽器の鍵盤装置におけるこの
ような問題を解決し、演奏者による各鍵毎の押鍵操作の
仕方による木目細かなタツチコントロールを、簡単な構
成で実現できるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は上記の目的を達成するため、鍵盤装置を構
成する複数の鍵をそれぞれ可撓部を介して鍵支持部材に
弾性的に支持させ、その各鍵の後端部と前記鍵支持部材
との間に、鍵の二次元の動きを検出するセンサを挾持さ
せたものである。
〔作用〕
上記のように構成することにより、簡単な構成で演奏
者による各鍵毎の鍵操作の仕方による二次元(例えば上
下方向と左右方向)の変位量に応じたセンサ出力を確実
に得ることができ、それによつて楽音制御パラメータを
変化させることにより、木目細かな安定したタツチコン
トロールを行うことが可能になる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの考案の実施例を説明す
る。
第1図はこの考案の第1実施例の白鍵部のみを示す斜
視図、第2図はその一部を拡大して示す斜視図、第3図
は第2図のIII-III線に沿う断面斜視図である。
鍵11を例えば弾性を有する合成樹脂によつて一体に形
成し、その後端部に鍵11の上下方向に弾性を有する断面
H状の第1の可撓部11aと、鍵11の並び方向に弾性を有
する断面T状の第2の可撓部11bとを設け、第1の可撓
部11aのフランジ部11cの中央に取付ピン11d(第3図)
を突設している。
そして、第3図に示すように、この取付ピン11dを図
示しない鍵盤フレームと一体の鍵支持部材であるブラケ
ツト12の取付孔12aに挿入し、裏面から抜け止め用のク
リツプ部材14を装着して固定し、フランジ部11cとブラ
ケツト12との間に、後述するセンサ部を形成したプリン
トサーキツトボード(以下「PCB」という)13を挾持さ
せる。
PCB13には、組付状態において取付ピン11dを挾んで上
下左右に第4図に示すように4個のセンサ部15を形成
し、各鍵11の二次元の動き、すなわち上下左右方向の変
位をそれぞれ独立して検出できるようにしている。
各センサ部15は、例えば第5図に示すように、ポリエ
ステルフイルム等からなるPCB13上に交互に入子になる
ように形成された一対の櫛歯状の導電パターン15a,15b
と、それに対応する感圧インクパターン15cが裏面に印
刷されたフイルム16とを張り合わせてなり、その導電パ
ターン15a,15bのリード線部a,bをそれぞれ図示しないタ
ツチレスポンス検出回路に接続している。
この第1実施例は上記のような構成からなるので、鍵
11を上下に回動させることにより上下のセンサ部15が押
圧され、左右に揺動させることにより左右のセンサ部15
が押圧される。
そして、その押圧されたセンサ部の感圧インクパター
ン15cが導電性を帯びて、導電パターン15a,15b間を押圧
力に応じた導電度で導通させるので、それをリード線部
a,bから取り出してタツチレスポンス検出回路で検出す
ることができ、その検出信号によつて個々にあるいはそ
の組み合わせによつて、楽音の各種制御パラメータを変
化させることにより、各鍵毎に演奏者の意図する微妙な
タツチコントロールを行なうことができる。
次に、第6図は上記の第1実施例の一部を変更したこ
の考案の第2実施例の一部拡大斜視図であり、鍵11の後
端に形成した第1,第2の可撓部11a,11bの上下及び左右
の空間部に導電性ゴム21をそれぞれ嵌入する。
そして、鍵11を第1実施例と同様にブラケツト12に取
付け、可撓部11a,11bのフランジ部11c,11eの前面の上下
及び左右にセンサ部23をそれぞれ形成する。
このセンサ部23は、例えば第7図に示すように、互い
に絶縁された一対の導電パターン23a,23bと、その上面
を蔽うように形成された感圧インクパターン23cからな
る。
そこで、鍵11を上下方向及び左右方向に変位させる
と、導電性ゴム21が圧縮される側のセンサ部23が強く押
圧され、その感圧インクパターン23cが導電性を帯びて
導電パターン23a,23b間を導通し、リード線a,b間に電流
を流すと、その押圧力に応じたタツチレスポンス信号が
発生する。
第8図は、この考案の第3実施例を示すものであり、
鍵31はその係合突部31aを鍵盤フレーム32の透孔32aに嵌
合させ、鍵盤フレーム32の後端立上り部32bに、弾性合
成樹脂で一体に成形した弾性部材33をプリント基板34を
挾んで装着し、その薄肉部33aの下端部にアクチユエー
タ部33bを突設して、このアクチユエータ部33bの先端部
を鍵31の後端部に当接させることにより、鍵31を前方へ
押圧して支点Cを中心として回動し得るようにし、弾性
部材33により鍵支持部の可撓部を構成する。
そして、第9図に示すようにアクチユエータ部33bの
後端部に感圧インク等による感圧パターン35aが印刷さ
れているフイルム35を貼着し、これに対応してプリント
基板34側に導電体対の検出パターン36を上下左右にそれ
ぞれ形成してセンサ部を構成している。
したがつて、鍵31の前後方向の変位及び後方に押して
からの上下方向及び左右方向の変位によつて、感圧パタ
ーン35aの少くとも一部が導電性を帯び、そこに接する
検出パターン36の導電体対を導通させるので、その押圧
力に応じた二次元のセンシングが可能である。
また、第10図はこの考案の第4実施例を示すものであ
る。
この実施例では、鍵盤フレーム32の後端折曲部32b
に、合成樹脂からなるケース43を装着し、このケース43
の内部に、鍵支持部の可撓部を構成する椀状のラバー45
の基部をプリント基板34と共に挾持させ、アクチユエー
タ部45aを前方に突出させてその先端部を鍵31の後端部
に当接させ、アクチユエータ部45aの後端部とプリント
基板34とに第9図と同様な感圧パターン及び検出パター
ンを形成してセンサ部を構成している。
その他の構成及び作用,効果は第8図及び第9図に示
した第3実施例と同様である。
なお、上記実施例ではすべて鍵が白鍵である場合の例
を示したが、黒鍵の場合も押鍵部の形状が異なるだけ
で、鍵支持部及びセンサ部の構造は上述の各実施例と同
様である。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案によれば、鍵盤装置の複
数の鍵をそれぞれ可撓部を介して鍵支持部材に弾性的に
支持させ、その各鍵の後端部と鍵支持部材との間に鍵の
二次元の動きを検出するセンサを挾持させるようにした
ので、演奏者による鍵操作の仕方によつて、各鍵毎にそ
の変位方向及び変位量に応じた多様なセンシングが可能
になり、それによつて木目細かな安定したタツチコント
ロールを行うことができる。
また、その構成が簡単で各鍵毎の特性を容易に揃える
ことができ、安価に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例を示す斜視図、 第2図はその要部を拡大して示す斜視図、 第3図は第2図のIII-III線に沿う断面斜視図、 第4図はそのセンサ部の配置状態を例示する説明図、 第5図はそのセンサ部の構造例を示す分解斜視図、 第6図はこの考案の第2実施例の要部を示す斜視図、 第7図はそのセンサ部の一例を示す説明図、 第8図はこの考案の第3実施例を示す断面図、 第9図はそのセンサ部の構成を示す要部拡大断面図、 第10図はこの考案の第4実施例を示す断面図である。 11,31…鍵、11a…第1の可撓部 11b…第2の可撓部 13…プリントサーキツトボード(PCB) 15,23…センサ部、21…導電性ゴム 32…鍵盤フレーム、33…弾性部材 33a…アクチユエータ部 34…プリント基板、45…腕状のラバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の鍵をそれぞれ可撓部を介して鍵支持
    部材に弾性的に支持させ、 その各鍵の後端部と前記鍵支持部材との間に、鍵の二次
    元の動きを検出するセンサを挾持させたことを特徴とす
    る鍵盤装置。
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