JPH0738952Y2 - スイッチング装置 - Google Patents

スイッチング装置

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JPH0738952Y2
JPH0738952Y2 JP15209386U JP15209386U JPH0738952Y2 JP H0738952 Y2 JPH0738952 Y2 JP H0738952Y2 JP 15209386 U JP15209386 U JP 15209386U JP 15209386 U JP15209386 U JP 15209386U JP H0738952 Y2 JPH0738952 Y2 JP H0738952Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は電子楽器等に利用されるスイッチング装置に
関する。
[考案の背景] 本願出願人は、1本の導電性弦部材(第1の接点部材)
の外側に絶縁性部材を装着し、この絶縁性部材に導電性
コイルスプリングや導電性チューブ等の導電性可撓部材
(第2の接点部材)を取り付け、第1の接点部材と第2
の接点部材とで楽音信号発生用のスイッチング機構部
(楽音トリガー信号発生部)を構成し、上記導電性弦部
材をはじめた時に、前記可撓性部材との間で電気的接触
を起こさせ、これにトリガー信号を発生させる方式のス
イッチング装置を出願している(たとえば、昭和61年7
月4日出願の実用新案登録願第102190号、同年8月9日
出願の実用新案登録願(1)及び(2)、同年8月20日
出願の実用新案登録願)。
しかしながら、上記考案はいずれも張設されている導電
性弦部材の外側に絶縁性部材を装着し、この絶縁性部材
に導電性可撓部材を取り付けてスイッチング機構部を構
成しおり、したがって、第1の接点部材となる導電性弦
部材と第2の接点部材となる導電性可撓部材とが絶縁部
材を介して一体的に取り付けられているので、演奏中の
際などに、導電性弦部材が切断したため、同部材を交換
しようとするときは、導電性弦部材を含んだ前記スイッ
チング部全体を取り外し、新たに導電性弦部材を張設し
直すとともに、スイッチング部を所定位置に取付けなけ
ればならず、したがって、導電性弦部材の交換等が煩雑
となるばかりでなく、いまだ良好に作動するスイッチン
グ部であっても、それを交換しなければならず、したが
って、高価なスイッチング機構部を無駄に消費してしま
うなどの欠点があった。
また、従来のスイッチング機構部は、長尺な導電性弦部
材の外周に、筒状の絶縁部材を介して、導電性可撓部材
を一体的に取付けて構成しているので、長尺な導電性部
材を所定位置に固定した状態のもとで、絶縁部材及び導
電性可撓部材を固着しなければならず、したがって、大
量生産を行うに適しない構造であるばかりでなく、導電
性弦部材と導電性可撓部材との間で電気的接触を行い、
所定の楽音トリガー信号を発生させるようにしているの
で、導電性弦部材を、多用されているナイロン弦等の非
導電性材料で形成することができず、したがって、安価
なスイッチング装置を提供し得ないという欠点があっ
た。
[考案の目的] この考案は上述した事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、弦部材の交換等の際、スイッチン
グ機構部を取り外すことなく弦部材の張り替えのみで簡
単に行うことができるとともに、大量生産に適し、か
つ、安価に生産することができる電子楽器のスイッチン
グ装置を提供しようとするものである。
[考案の要点] この考案は上述した目的を達成するために、導電性材料
により長尺な形状に形成され、一端が楽器本体に固定さ
れた支持部に支持され、前記本体に張設された弦が着脱
自在に連結される導電性部材と、絶縁性材料により形成
され、前記導電性部材の一部に取り付けられた絶縁性部
材と、導電性かつ可撓性材料により形成され、前記導電
性部材と所定距離をおいて対向するように前記絶縁性部
材に取り付けられた導電性可撓部材とを有し、前記弦の
振動に伴ない前記導電性部材が変動して前記導電性可撓
部材に接触するようにしたことを要点とする。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1実施例より第5実施例に分
けて、それぞれ図を参照して説明する。本考案の各実施
例は全て別体構造の弦部材とスイッチング機構部とを脱
着可能に連結したもので、第1A図及び第1B図が各実施例
の共通図であるが便宜上第1実施例に含めて説明してお
く。
本考案の第1実施例を示す第1A図、第1B図及び第2図
は、スイッチング機構部を構成する導電性部材を、それ
の後端に螺着されたナット部材を回動中心として、弦の
振動に連動して回動動作を行なうスイッチング装置を示
すもので、第1A図は電子弦楽器の入力装置の全体平面
図、第1B図は電子弦楽器の電気回路構成図、第2図はス
イッチング機構部の側面断面図である。
第2実施例を示す第3図ないし第5図は、導電性部材
を、枢着軸を中心として回動させるスイッチング装置を
示すもので、第3図はスイッチング部の側面断面図、第
4図は第3図のIV−IV破断線による側面断面図、第5図
は第3図のV−V破断線による平面断面図である。
第3実施例を示す第6図は、枢着軸を中心として回動す
る導電性部材の後方背部に、スイッチング機構部を形成
してなるスイッチング装置を示す側面断面図である。
第4実施例を示す第7図は、スイッチング機構部の第1
接点部材を導電性チューブ方式としたスイッチング装置
を示す側面断面図である。
第5実施例を示す第8図は、スイッチング機構部の第1
接点部材を一端開口型導電性コイルスプリング方式とし
たスイッチング装置を示す側面断面図である。
〈第1実施例(第1図,第2図)〉 本実施例は電子弦楽器に本考案を適用したもので、第1A
図は第1実施例に係る電子弦楽器の入力装置全体の平面
図である。
この入力装置は一般的に使用されているエレキギターの
形状に似ており、胴部1は木または合成樹脂製の固いソ
リットボディになっている。この胴部1にはネック2が
設けてあり、このネック2の先端にはヘッド3が延設さ
れている。このヘッド3は弦4を固定する部分で、弦4
を巻くためのペグ5が複数個(通常は6個)回転自在に
取り付けてある。このペグ5、……のそれぞれには長尺
のナイロン若しくはスチール製の弦4、……の一端が巻
き付けられている。この弦4、……はそれぞれネック2
に設けられた半音毎の音高指定スイッチPSWを有するフ
レット6を配設したフィンガーボード7上に張り渡さ
れ、さらにその他端は、胴部1に設けられた弦4の弾奏
の強弱に応じた電気信号を出力するタッチレスポンス部
8上を通ってスイッチング機構部9に係止されている。
前記タッチレスポンス部8は弾奏による振動の強弱を検
出して楽音の強弱をコントロールするものである。ま
た、胴部1上には回動操作に応じて発音中の楽音の音量
や音程を変えるトレモロアーム10及び音量調整用のボリ
ウム11等の制御スイッチが設けられている。なお、12は
楽音発生装置への接続用コードである。
上述の電子弦楽器において、上記フィンガーボード7の
フレット6間の弦4の上を指で押圧すると、フレット6
内に設けられた音高指定スイッチPSWがオンになり、こ
のオン操作は音高を指定する音高信号として接続用コー
ド12を介してCPU13によって検出され、楽音発生回路14
に伝えられる。この電気回路は第1B図に示すもので、楽
音発生回路14では後述するスイッチング部9からの楽音
トリガーを指示するトリガー信号の発生タイミングで、
前記音高信号に基づいて所定の楽音信号がD−A変換器
15、アンプ16、スピーカ17を介して放音される。
スイッチング機構部9は弦4の振動に応じて楽音トリガ
ー信号を発生させるトリガースイッチTSWを主構成要素
として構成されたものであって、第2図に示すような構
成をもっている。図に示すように、胴部1上に取り付け
られるスイッチング部取付台9a上に立設された支持部9b
は、後述する導電性部材18の一部を支持するようになっ
ている。この支持部9bには弦4の使用本数に対応する複
数の導電性部材18を挿通させる複数の挿通孔9c、……が
図の手前側より並設してある。この支持部9bの右側面
(ネック2側から見て奥側)にはプリント基板19が止ね
じ19aで支持部9bに固定してある。このプリント基板19
にはリードパターン19bやコモンパターン19cが印刷され
ており、前記支持部9bの挿通孔9cに対応する位置に、前
記挿通孔9cより僅かに小さな挿通孔19dが設けてある。
この挿通孔19dの近傍には前記コモンパターン19cが配さ
れていて、コモンパターン19cの上方にはリードパター
ン19bが設けてあり、リードパターン19bの近傍には支持
部9bにも貫通しているリード線挿通孔19eが設けてあ
る。
導電性部材18は所定の長さをもった金属の丸棒状の部材
で、先端部に弦4を係止する係止孔18aが設けてあり、
この係止孔18aの後方に第1E型止め輪20を係合する溝18b
が設けてある。この溝18bの後方には所定の長さを置い
て第2E型止め輪21を係合する溝18cが設けてあり、その
後方は僅かに細く形成された取付部18dが設けてある。
この取付部18dは前記支持部9bの挿通孔9cに挿通される
部分で、この後方には雄ねじ部18eが設けてあって、ワ
ッシャー22を介して前記雄ねじ部18cに螺合する断面半
球状のナット部材23により、前記プリント基板19上に取
り付けられるようになっている。。このナット部材22を
取り付けた雄ねじ部18eの最終端に近い位置に形成され
た環状溝には、第3E型止め輪24が係止されており、前記
ナット部材23が雄ねじ部18eから逸脱するのを防止して
いる。この導電性部材18は前記支持部9bに対し、弦4の
テンションによって回動可能に支持されるようになって
いる。この弦4の所定のテンション力による支持により
前記ワッシャー22はプリント基板19上のコモンパターン
19cに圧接されており、導電性部材18はコモンパターン
に接続されるようになっている。
上記導電性部材18の第1E型止め輪20と第2E止め輪21との
間には、2個1対の絶縁性部材25、25が対称的な位置に
配設されている。これら絶縁性部材25、25は一方側の端
面側に凸部を有する円筒状部材で、中心部に設けてある
貫通孔内に挿通された導電性部材18に固着状態に取り付
けられるようになっている。
この絶縁性部25、25には導電性可撓部材としての導電性
のコイルスプリング26が架け渡されており、このコイル
スプリング26の一端からはリード線26aが引き出され、
このリード線26aとは前記支持部9bとプリント基板19と
にそれぞれ形成されたリード線挿通孔19eを通して、プ
リント基板19のリードパターン19bに接続されている。
このように、コイルスプリング26の両端部は前記絶縁性
部材25、25に嵌合支持されている。したがって、導電性
部材18と導電性可撓部材とは同軸関係にあり、前記絶縁
性部材25、25に支持された導電性可撓部材の中央部は、
通常時の場合には、導電性部材18の外周面から一定の空
隙を保つようになっている。しかし、弦4の弾奏によっ
て導電性部材18の振動による変位に伴って、コイルスプ
リング26が振れ、その結果、導電性部材18とコイルスプ
リング26の相対位置が変動し、両者の間に電気的な接触
が生じると、楽音トリガーを指示するトリガー信号が発
生し、このトリガー信号は、リード線26aを介してプリ
ント基板19のリードパターン19bに出力され、さらに接
続用コード12を介して楽音発生装置に出力される。この
トリガー信号は第1B図に示すCPU13で検出されこのトリ
ガー信号に基づいて、楽音発生回路14から所定の楽音信
号が発生される。
上記構成になるスイッチング機構部9上には、演奏時に
右手が触れないようにするための収納ケース27が取り付
けられている。この収納ケース27は合成樹脂等の絶縁材
料からなるカバーでスイッチング部取付台9aに嵌合固着
されている。
上述した構成の電子弦楽器において、いま、フィンガー
ボード7上に張設されている所定の弦を押えた状態のも
とで、胴部1上の弦4を弾奏すると、その弦4が接続さ
れた導電性部材18が連動して振動し、それに伴って、導
電性のコイルスプリング26の中央部がたわみ、そのた
め、その中央部が導電性部材18に接触する。この接触は
楽音トリガーを指示するトリガー信号としてCPU13で検
出される。このトリガー信号の指示を受けたCPU13は、
そのトリガースイッチTSWに対応するフレット6の音高
指定スイッチPSWの状態検査に移る。ここにおいて、例
えば、5番目のフレット6に対応する5番目の音高指定
スイッチPSWがオン状態にあったとすると、CPU13はこの
スイッチPSWの指定する音高を、先のトリガー信号に係
る音高として割り当て発音処理を行なう。
ポリフォニック機能をもつCPU13及び楽音発生回路14に
この入力装置を接続した場合には、メロディ演奏だけで
なくコード演奏も行なうことが可能である。
〈第2実施例(第3図、第4図、第5図)〉 第2実施例は第3図に示すように、導電性部材18の形状
とスイッチング機構部9Aの支持方法を変えたものであ
る。図において導電性部材28には先端部に弦4を係止す
る係止孔28aが設けてあり、この係止孔28aの後方に第1E
型止め輪20を係合する溝28bが設けてある。この溝28bの
後方には所定の長さを置いて円板状の突出部28cが一体
成形されている。この突出部28cの後方には偏平形の取
付部28dが設けてあって、この取付部28dの中央には偏平
形の薄肉部を貫いて貫通孔28eが穿設してある。この取
付部28dの後方に一体形成した端子棒28fには、半田によ
り固着された接続用コード12が接続されている。この導
電性部材28の突出部28cと先端部の溝28bとの間には、1
対の絶縁性部材25、25が嵌合されており、この絶縁性部
材25、25の外周段差面上には導電性可撓部材としての導
電性のコイルスプリング26が架け渡され、このコイルス
プリング26の一端からはリード線26aが引き出されてい
る。このリード線26aは、後述する支持部29上の溝29eを
介して導電性部材28から引き出された接続用コード12と
ともに本体外の楽音発生装置(図示せず)へ接続され
る。
上記導電性部材28を回動可能に支持する支持台29は第4
図に示すようなブロック部材で構成され、その長手方向
には弦4の配設間隔に対応して配設された断面長方形の
挿通孔29a、……が並設してある。この挿通孔29a、……
の各々の中心には支持台29の下面側より穿設された座ぐ
り部29b……が設けてあって、この座ぐり部29b内には前
記挿通孔29aの下面側に達する雌ねじ29cが設けてある。
この雌ねじ29cの奥側で前記挿通孔29aの上面側には、前
記導電性部材28の取付部28dに設けた貫通孔28eと同径の
枢支孔29dが設けてある。前記支持台29の座ぐり29bには
先端部に枢支孔29dに挿入される枢支軸30aを有すねじ30
が螺合され、前記枢支軸30aで導電性部材28の枢支孔28e
を枢支するようになっている。この枢支によって導電性
部材28は支持台29に左右方向へ回動可能に取り付けられ
る(第5図参照)。この支持台29は胴部1上のスイッチ
ング機構部取付台31の所定位置に設けられたストッパー
部31aの奥側(第3図の右側)に取り付けられ、このス
イッチング機構部取付台31上に被せられる収納ケース32
の側面よりビス(図示せず)止めされている。
この第2実施例によるスイッチング装置は、前記第1実
施例の場合と同様、導電性部材28を第2接点とし、この
導電性部材28に固定された絶縁性部材25を介して設けら
れた導電性可撓部材を第1接点としてトリガースイッチ
TSWを構成しているが、前記第1実施例の場合と異な
り、弦4の振動に連動して第2接点となる導電性部材28
が枢支軸30aを回動中心として振動し、その振動に伴っ
て第1接点となる導電性のコイルスプリング26との間で
電気的接触を行っているので、簡単な構成で、スイッチ
ング機構部9Aを回動可能に指示することができる。
〈第3実施例(第6図)〉 第3実施例は、前記第2実施例と異なり、第6図に示す
ように棒状の導電性部材28取付部28dを枢支軸30aから更
に後方に向って延設し、この取付部28d上に一対の絶縁
部材25、25を介して導電性のコイルスプリング26を配設
してスイッチング機構部9Bを構成したものである。な
お、前記取付部28dの先端に形成した係止孔28aに、弦4
の一端が係止されている点、および導電性部材28の支持
機構は第2実施例と同様の機構となっているが、弦支持
台29はスイッチング機構部取付台32に設けた1対のスト
ッパー部32a、32bの間に挟持されている。この第3実施
例の作用は上記第2実施例の場合と同様であり、その説
明は省略する。
このように、第3実施例ではスイッチング機構部9Bを弦
4の張設側と反対側に配してので、接続用コード12とリ
ード線26aとの引き出しが容易になるばかりでなく、ス
イッチング機構部9Bの修理等を弦4の張設側と反対側位
置で行えるので、迅速かつ容易に修理等を行うことがで
きる。
〈第4実施例(第7図)〉 第4実施例は第7図に示すように、上記第1実施例の場
合と異なり、導電性可撓部材としてのコイルスプリング
26の代わりに、導電性弾性チューブ33を用いて、スイッ
チング機構部9Cを構成したものである。なお、この導電
性弾性チューブ33の両端部の外周には、絶縁性部材25、
25に対する取付状態の強化を図るため、円筒状の導電性
固着部材33a、……が固着されている。この導電性弾性
チューブ33を用いた場合によると、その中央部がへた
り、導電性部材18の外周面に接触するような事態を生じ
難いので、正確なトリガー動作を恒久的に維持し得る効
果がある。なお、この導電性弾性チューブ33は上記第1
実施例に限らず、第2実施例、第3実施例に示す方式の
スイッチング機構部9、9A、9Bにも使用可能であること
を付記しておく。
〈第5実施例(第8図)〉 第5実施例は第8図に示すように、導電性可撓部材とし
てのコイルスプリング26を片持ち支持するようにしたも
のである。すなわち、本実施例では、第2E型止め輪21の
前に絶縁性部材25を一つだけ固着し、この絶縁性部材25
の外周に、導電性可撓部材としてのコイルスプリング26
を固定してスイッチング機構部9Dを構成した構成になっ
ている。このコイルスプリング26の自由端側は定常状態
において導電性部材18の外周面から一定の距離を保つよ
うに配されているが、弦4をはじくと、弦4の振動に伴
って前記コイルスプリング26の自由端が導電性部材18と
の間で電気的接触を生じて楽音トリガー信号を発生する
ようになっている。なお、このコイルスプリング26のバ
ネ定数や導電性部材18との間の距離等を適当に選定する
ことにより、両部材26、18間の電気的な接触を1階の弾
弦操作に対し1回に限ることができ効果的にチャタリン
グの発生を防止することも可能である。以下、本実施例
の作用は第1実施例の場合と同じであるのでその説明は
省略する。
〈変形例〉 上述した一端開口型導電性コイルスプリング方式は、上
記第2実施例ないし第4実施例のスイッチング機構部9A
〜9Cにも使用可能であり、また、この一端開口型導電性
コイルスプリング26の代わりに、一端開口型の導電性弾
性チューブを使用してスイッチング機構部を構成するよ
うにしても、同様の作用効果を可能とすることを付記し
ておく。さらに、上記の各実施例ではフィンガーボード
7および胴部1上に張設された弦4の一端に、スイッチ
ング機構部9、9A〜9Dを連結した場合について説明した
が、前記フィンガーボード7上に張設された弦4とは別
に、胴部1上に設けた複数のトリガー弦の一端に、スイ
ッチング機構部を連結するようにしても、同様の効果を
得ることができる。
[考案の効果] この考案は以上詳細に説明したように、導電性材料によ
り長尺な形状に形成され、一端が楽器本体に固定された
支持部に支持され、前記本体に張設された弦が着脱自在
に連結される導電性部材と、絶縁性材料により形成さ
れ、前記導電性部材の一部に取り付けられた絶縁性部材
と、導電性かつ可撓性材料により形成され、前記導電性
部材と所定距離をおいて対向するように前記絶縁性部材
に取り付けられた導電性可撓部材とを有し、前記弦の振
動に伴ない前記導電性部材が変動して前記導電性可撓部
材に接触するようにしたので、演奏中などの際に、弦部
材が切断したためその交換が必要となった場合、スイッ
チング機構部を取り外すことなく弦部材の張り替えのみ
で足りる。したがって、弦部材の交換作業が簡単である
ばかりでなく、いまだ良好に作動するスイッチング機構
部を無駄に消費してしまうといった事態を未然に防止し
得る利点がある。また、本考案によれば、弦部材とスイ
ッチング機構部とを別個に製作することができるので、
安価で、大量生産に適したスイッチング装置を得る利点
がある。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本考案の第1実施例の電子弦楽器の入力装置の
全体斜視図、第1B図は第1A図の電子弦楽器の回路構成
図、第2図は第1A図のスイッチング機構部の側面断面図
である。第3図は本考案の第2実施例のスイッチング機
構部の側面断面図、第4図は第3図のIV−IV破断線によ
る側面断面図、第5図は第3図のV−V破断線による平
面断面図である。第6図は本考案の第3実施例のスイッ
チング機構部の側面断面図、第7図は本考案の第4実施
例のスイッチング機構部の側面断面図、第8図は本考案
の第5実施例のスイッチング機構部の側面断面図であ
る。 4……弦、9、9A〜9D……スイッチング機構部、18、28
……導電性部材、25……絶縁性部材、26……導電性のコ
イルスプリング、33……導電性弾性チューブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性材料により長尺な形状に形成され、
    一端が楽器本体に固定された支持部に支持され、前記本
    体に張設された弦が着脱自在に連結される導電性部材
    と、 絶縁性材料により形成され、前記導電性部材の一部に取
    り付けられた絶縁性部材と、 導電性かつ可撓性材料により形成され、前記導電性部材
    と所定距離をおいて対向するように前記絶縁性部材に取
    り付けられた導電性可撓部材と を有し、前記弦の振動に伴ない前記導電性部材が変動し
    て前記導電性可撓部材に接触することを特徴とするスイ
    ッチング装置。
JP15209386U 1986-07-04 1986-10-04 スイッチング装置 Expired - Lifetime JPH0738952Y2 (ja)

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JP15209386U JPH0738952Y2 (ja) 1986-10-04 1986-10-04 スイッチング装置
US07/069,612 US4911053A (en) 1986-07-04 1987-07-01 Electronic stringed instrument having a string trigger switch
DE87109612T DE3787759D1 (de) 1986-07-04 1987-07-03 Elektronisches Saitenmusikinstrument.
EP87109612A EP0251329B1 (en) 1986-07-04 1987-07-03 Electronic stringed instrument
KR1019870007102A KR900009168B1 (ko) 1986-07-04 1987-07-03 전자현악기

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