JP3221674B2 - ビデオ表示を選択的に配給する対話式テレビジョン・システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】

本発明は、一般的に視聴者にビデオ表示を選択的に配
給するシステムに関し、特に視聴者が有線網のようなテ
レビジョン・システムで視聴者に配給される静止画のビ
デオ画像及びオーデイオを対話式に選択できるシステム
に関するものである。

【従来の技術】

本発明が提供する型の静止画のテレビジョン配給シス
テムが、例えば米国特許4,734,764号に開示されてい
る。このようなシステムは、特にホームシヨツピング、
金融取引き、教育等の対話式のビデオサービスに適して
いる。一般にこの型のシステムでは、視聴者は彼の望む
ビデオ表示、例えば不動産サービスで販売のため提供さ
れた家を記述する指令を中央局に送る。取引可能な家を
示すビデオフレームがそれぞれ適当なビデオ記憶媒体か
ら捜し出され、各フレームがあるアドレスで符号化され
る。他の視聴者も同時にシステムで利用可能な他の表示
を要求できる。種々の視聴者により選択された符号化さ
れた画面（フレーム）の全ては、有線テレビジョン・シ
ステムの中継線のような伝送媒体上で多重化され、ビデ
オ表示サービスに割当てられたチヤネルを通して標準の
テレビジョン画面伝送速度、例えばNTSC標準では１秒に
30画面で伝送される。フレーム記憶部は伝送媒体の長さ
方向の種々の位置に位置付けられており、各記憶部は特
殊なアドレスで規定されている。中央局からフレーム記
憶部へビデオ信号を送る伝送路は主伝送路として示され
る。ビデオフレームが特定のフレーム記憶部のアドレス
で符号化される場合、そのフレーム記憶部は主伝送路か
らフレームを検索してメモリに格納し、検索されたフレ
ームを記憶部と視聴者間の副伝送路により、標準テレビ
ジョン・フレーム伝送速度で連続的に繰り返し伝送す
る。'764特許に開示された実施例では、この副伝送路が
中継線から分岐する配給線、且つ／又は配給線から各視
聴者の家へ分岐する引込み線（drop cable）を有するこ
とが出来る。 副伝送路によるフレームの伝送は、主伝送路と同じチ
ヤネルでも良いし異なるチヤネルでも良い。連続的に伝
送されるフレームは視聴者の受像器には静止画として表
われる。視聴者が次のフレームを表示したい場合は、電
話線を通じて中央局に信号が送られ、このフレームが検
索されて視聴者へのフレーム記憶部のアドレスで符号化
され、主伝送路を通じて伝送されて同様に表示される。 '764特許に開示されたシステムは、固定した数のチヤ
ネルを有する従来のテレビジョン・システムに、ビデオ
表示を選択的に分配できる有用なアプローチを提供して
いる。各申込み者に対し専用の伝送路あるいは伝送チヤ
ネルで応答する他の配給システムと違つて、'764特許に
開示されたシステムは、全視聴者に対し選択的配給を行
うのに、テレビジョン・システムの１チヤネルのような
少ないチヤネルを必要とするだけである。テレビジョン
・システムが十分な容量を持つ場合は、第１チヤネルあ
るいは限定された数のチヤネルを主伝送路用に使用し、
全視聴者に共有の他のチヤネルを副伝送路用に使用する
ことができる。

【発明が解決しようとする課題】

しかし、'764特許に開示された基本原理は、機能を追
加し、システムの効率を向上させるように、更に発展さ
せることが望まれている。例えば、伝送網資源の使用効
率を上昇させてシステムの容量を増大させること、又シ
ステムをアクセスする視聴者数の増加に伴う視聴者間の
衝突の問題の発生する可能性を減少させることが望まれ
ている。 従つて、本発明の目的は、テレビジョン・システム、
特に配給システムの容量を経済的方法で使用し、視聴者
数の増加に伴う衝突問題を最小にする新規な配給システ
ムを提供することである。 この方針に従う本発明のより独特な目的は、経済的方
法でサービスの拡張ができ、視聴者に利用可能なビデオ
表示をより大量により早く提供し、同時に視聴者により
選択された表示の秘密を保証する配給システムを提供す
ることである。すなわち、本発明の目的は、種々の型の
表示をある視聴者に特定できる新規な配給システムを提
供することである。 本発明の更なる目的は、視聴者側に容易に設置される
配給システムを提供することである。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本発明のビデオ表示を選択
的に配給する対話式テレビジョン・システムは以下のよ
うな構成を備える。即ち、 テレビジョン網の少なくとも１つのチャネルにより１
つ或はそれ以上のイメージと随意なオーディオ情報とを
含むビデオ表示を伝送する中央局の表示システムと、前
記テレビジョン網から伝送されたビデオ表示を受信し、
前記表示システムに対して電話回線を通してイメージを
特定する情報を送信する複数のリモート端末とを備える
対話式テレビジョン・システムであって、 前記表示システムは、 それぞれのイメージとオーディオ情報とをデジタル形
式で格納する格納システムと、 前記リモート端末から電話回線を介して伝達された情
報を受信し、前記情報で指示されたオーディオ情報を前
記格納システムから検索し前記電話回線を介して前記リ
モート端末に送信するオーディオシステムと、 前記格納システムに格納された個々のイメージを検索
する手段と、各イメージを前記リモート端末の少なくと
も１つを特定するアドレスで符号化する手段と、前記符
号化されたイメージを前記テレビジョン網を介して前記
リモート端末に送信する手段とを有するビデオシステム
と、 前記リモート端末から電話回線を介して伝送された情
報に応答して前記オーディオシステムと前記ビデオシス
テムとを制御して、前記情報により指示されたオーディ
オ情報とイメージとをそれぞれ前記格納システムから検
索して、前記情報を発信した前記リモート端末に送信す
るように制御する手段とを備え、 前記各リモート端末は、 前記リモート端末を電話回線と接続する手段と、 ビデオ情報を前記表示システムから当該リモート端末
に伝達するための前記テレビジョン網のチャネルを特定
する伝送路識別子を前記表示システムに送信する手段
と、 前記テレビジョン網を介して伝送されるテレビジョン
信号を受信する受信手段と、 前記伝送路識別子で特定されたチャネルで伝送された
イメージを検査して、自端末のアドレスで符号化されて
いることを確認すると前記自端末のアドレスで符号化さ
れた個々のイメージをフレーム単位で格納する格納手段
と、 前記格納手段に格納されたフレーム単位のイメージを
標準のテレビジョンフレーム伝送速度で連続して繰り返
し伝送して静止画のビデオ信号を形成する手段と、 視聴者の指令に応答して前記電話回線を介して前記表
示システムに情報を送信する送信手段と、 前記送信手段により送信した情報に応答して前記表示
システムから前記電話回線を介して伝達されたオーディ
オ情報を受信する手段と、 前記静止画のビデオ信号を、前記受信したオーディオ
情報と合成して合成テレビジョン信号を形成する手段と
を備えることを特徴とする。 また上記目的を達成するために本発明のビデオ表示を
選択的に配給する方法は以下のような構成を備える。即
ち、 テレビジョン網を介して中央局から各リモート端末へ
ビデオ表示を選択的に配給する方法であって、 リモート端末の１つから電話呼び出しを開始し、前記
中央局との電話回線の接続を確立する工程と、 前記接続が確立した後、ビデオ情報を前記中央局から
リモート端末へ伝達するために、前記テレビジョン網に
おける伝送路を特定するための伝送路識別子を前記電話
回線を接続して前記リモート端末から前記中央局へ伝送
する工程と、 前記リモート端末から前記中央局に、前記電話回線の
接続を通して特定のビデオ表示の選択子を伝達する工程
と、 前記選択子に基づいて前記中央局でビデオ表示に関連
したビデオデータを検索して、前記選択子を伝達したリ
モート端末に関連するアドレスと当該リモート端末によ
り伝達された前記伝送路識別子とで符号化する符号化工
程と、 前記符号化工程で符号化されたデータを前記中央局か
ら前記リモート端末へ前記伝送路識別子で特定された伝
送路を介して伝達する工程と、 前記リモート端末では、テレビジョン網を介して伝達
されるテレビジョン信号を受信し、前記伝送路識別子で
特定されたチャネルで伝送されたイメージを検査して、
自端末のアドレスで符号化されていることを確認すると
前記自端末のアドレスで符号化された個々のイメージを
フレーム単位で格納する格納工程と、 前記格納されたフレーム単位のイメージを標準のテレ
ビジョンフレーム伝送速度で連続して繰り返し伝送して
静止画のビデオ信号を形成する工程と、 視聴者の指令に応答して前記電話回線を介して前記表
示システムに情報を送信し、その送信した情報に応答し
て前記表示システムから前記電話回線を介して伝達され
たオーディオ情報を受信する工程と、 前記静止画のビデオ信号を、前記受信したオーディオ
情報と合成して合成テレビジョン信号を形成する工程
と、 を備えることを特徴とする

【作用】

以上の構成を備える対話式テレビジョン・システムに
よれば、表示システムはリモート端末から電話回線を介
して伝達された情報を受信し、その情報で指示されたオ
ーディオ情報を格納システムから検索し電話回線を介し
て、そのリモート端末に送信するとともに、格納システ
ムに格納された個々のイメージを検索し、そのイメージ
をリモート端末の少なくとも１つを特定するアドレスで
符号化しテレビジョン網を介してリモート端末に送信す
る。一方、各リモート端末は、電話回線と接続し、ビデ
オ情報を表示システムから当該リモート端末に伝達する
ためのテレビジョン網のチャネルを特定する伝送路識別
子を表示システムに送信し、そのテレビジョン網の、伝
送路識別子で特定されたチャネルで伝送されたイメージ
を検査して、自端末のアドレスで符号化されていること
を確認すると自端末のアドレスで符号化された個々のイ
メージをフレーム単位で格納し、その格納されたフレー
ム単位のイメージを標準のテレビジョンフレーム伝送速
度で連続して繰り返し伝送して静止画のビデオ信号を形
成するとともに、視聴者の指令に応答して電話回線を介
して表示システムに情報に応答して表示システムから電
話回線を介して伝達されたオーディオ情報を受信し、そ
の連続して伝送された静止画のビデオ信号を、その受信
したオーディオ情報と合成して合成テレビジョン信号を
形成するように動作する。 また本発明のビデオ表示を選択的に配給する方法によ
れば、リモート端末の１つから電話呼び出しを開始して
中央局との電話回線の接続を確立し、その接続が確立し
た後、ビデオ情報を中央局からリモート端末へ伝達する
ために、テレビジョン網における伝送路を特定するため
の伝送路識別子を電話回線を接続してリモート端末から
中央局へ伝送し、そのリモート端末から中央局に、電話
回線の接続を通して特定のビデオ表示の選択子を伝達す
る。この選択子に基づいて中央局でビデオ表示に関連し
たビデオデータを検索し、この選択子を伝達したリモー
ト端末に関連するアドレスと当該リモート端末により伝
達された伝送路識別子とで符号化し、その符号化された
データを中央局からリモート端末へ伝送路識別子で特定
された伝送路を介して伝達する。そして、リモート端末
では、テレビジョン網を介して伝達されるテレビジョン
信号を受信し、伝送路識別子で特定されたチャネルで伝
送されたイメージを検査して、自端末のアドレスで符号
化されていることを確認すると、自端末のアドレスで符
号化された個々のイメージをフレーム単位で格納し、そ
の格納されたフレーム単位のイメージを標準のテレビジ
ョンフレーム伝送速度で連続して繰り返し伝送して静止
画のビデオ信号を形成するとともに、視聴者の指令に応
答して電話回線を介して表示システムに情報を送信し、
その送信した情報に応答して表示システムから電話回線
を介して伝達されたオーディオ情報を受信し、その連続
して伝送された静止画のビデオ信号を、その受信したオ
ーディオ情報と合成して合成テレビジョン信号を形成す
る。 本発明の他の態様として、指令とデータとが中央局か
ら視聴者端末にビデオ伝達媒体を通して伝送される。こ
れら指令とデータとは端末の機能を増大させ、対話式シ
ステムにより提供されるサービスを高めることが出来
る。 前述の目的の達成を可能とする本発明の他の更に独特
な特徴が、添付の図面に示された対話式テレビジョン・
システムの具体例を参照して更に詳細に説明される。

【実施例】

以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳
細に説明する。 例示した実施例における以下の説明は、本発明の原理
やその動作を理解しやすくするために、有線テレビジヨ
ン網における対話式システムを参照して説明されてい
る。しかしながら、そのシステムは他の伝送媒体を用い
たテレビジヨン網で実施されてもよく、有線網にのみ限
定されるものではない。 まず最初、ここに開示される対話式の有線テレビジヨ
ンシステムの構成を、そのシステムの一般的な動作モー
ドを参照して説明する。このシステムの特有の特徴は、
このシステムの動作をより詳細に説明することにより明
らかになるであろう。 構成配置 本発明の原理を組込んでいる対話式の有線テレビジヨ
ン・システムの外観図が第１図に示されている。動作
時、視聴者は中央局の例示したシステム10に、見たい１
つあるいはそれ以上の表示（番組）を特定するための命
令を送出する。これらの命令は、遠く離れている視聴者
の位置から、電線或は光フアイバ等の電話回線12を通し
て中央局に伝送される。例えば、この命令は、使用者が
自分の電話器セツトのキーパツドのボタンを押すことに
より発生されるタツチトーンとして伝送されてもよい。
しかし、より好ましくは、その命令は視聴者の家にある
ユーザ端末14内で発生され、DTMFトーンとして電話回線
を通して伝送されるとよい。簡単に使用できるために、
その端末14は赤外線信号により端末14に命令を伝送する
遠隔制御ユニツト16により制御されてもよい。 表示システム10は視聴者より入力される要求を処理
し、種々の視聴者により希望された番組に関連したオー
デイオ（音声）とともにビデオフレームを読出す。各フ
レームは伝送される視聴者を特定するアドレスとともに
符号化され、選択されたビデオフレームの全ては視聴者
に伝送されるビデオ信号に組立てられる。表示システム
10は基本的に２つのメインサブシステム、即ちオーデイ
オ・サブシステム18とビデオ・サブシステム20とを備え
ており、これら２つのサブシステムによる、入力された
要求へのサービス及び要求されたフレームをビデオ信号
に組立ることが、システムコントローラ22の管理のもと
に実行されている。 種々の要求されたフレームがビデオ信号に組立てられ
ると、この信号は中継線24を介し、あるいはマイクロ波
信号により、１つあるいはそれ以上のCATVハブ26に伝送
される。これらの伝送は、１つのチヤネル或は複数のチ
ヤネルで行われる。CATVハブでは、ビデオ信号は対話式
のサービスが行われるテレビ・チヤネルに、中継線ケー
ブル28を通して再送される。ビデオ番組をハブ26に伝送
するのに使用されるチヤネルが、視聴者にその表示を配
給するのに使用されるのと異なつているときは、CATVハ
ブ26は、それを要求した視聴者の位置に関連したチヤネ
ル、及びそれに対応する適当な伝送路に切換えるフレー
ムゲート30を含んでいる。例えば、そのフレームゲート
は第１図に示すように、個々の中継線28を備える複数の
主要な線路の間で、入力される信号を切換えることがで
きる。逆に或は更に、フレームゲート30は同じ中継線上
の複数のチヤネルの間で、入力される信号を分配するこ
とができる。 ノード32は中継線28のそれぞれに設けられており、各
ノードにおいて、分配ケーブル34が中継線に接続されて
いる。この分配ケーブルは、中継線より各視聴者の家庭
に供給している引込み線35に、有線テレビジヨン網内の
全てのチヤネルのビデオ信号を伝送する。これら引込み
線35は、各家庭で使用者の端末と接続される。 視聴者がビデオ番組を見るために端末を動作させる時
は、ユーザ端末14を対話式のテレビジヨン回線に関連し
たチヤネル、例えばチヤネル33に切換える。ユーザ端末
は、そのチヤネルの特別のアドレスで符号化され、その
チヤネルを通して伝送されるフレームをサーチし、１回
に１つずつフレーム記憶部にそのようなフレームのそれ
ぞれを記憶する。記憶されたフレームは、端末14より視
聴者のテレビジヨン受像器36に、静止画フレームとして
表示するために連続して再伝送される。所望した表示の
次のフレームがユーザ端末に到着すると、フレーム記憶
部に記憶されていた前のフレームが置換えられて、表示
される。 番組表示システムのより詳細なブロツク図が第２図に
示されている。オーデイオサブシステムは複数のDAS
（デジタル・オーデイオ・システム）制御ユニツト38を
備え、ビデオサブシステムは複数のDVS（デジタル・ビ
デオ・システム）制御ユニツト40を含んでいる。制御ユ
ニツト38と40のそれぞれは、ローカル・エリア・ネツト
ワーク（LAN）、例えばSCSIバス42によつてシステムコ
ントローラ22と情報を交換しており、また制御ユニツト
の全てはLANによつてデイスク記憶システム44と接続さ
れている。デイスク記憶システムは44は種々のビデオ番
組をデジタル化された情報で記憶しており、この情報は
各表示に伴う音声（オーデイオ）をも含んでおり、この
対話式の回線によつて利用することができる。好ましく
は、デジタル化されたビデオ情報は圧縮された形式で記
憶されているのが望ましい。第２図に示すように、単一
のデイスク記憶システム44は、全てのDAS制御ユニツト3
8及びDVS制御ユニツト40によつて共有されているが、個
々のデイスク記憶システムは、オーデイオサブシステム
及びビデオサブシステムのそれぞれに対応させるように
してもよい。 デイスク記憶システム44はそれぞれがDAS及びDVS制御
ユニツトに接続された複数のポートを有するマルチポー
ト・コントローラ45を含んでいる。コントローラ45はま
た、それぞれが複数のデイスクドライブ46に接続された
多数のポートを有している。このコントローラは、例え
ば読出しや書込み等のデイスク制御コマンドを、LANを
介してDASやDVSより入力し、記憶されているデータをデ
イスクからコントロールユニツトに送出している。 DAS制御ユニツトは第３図のブロツク図に示されてい
る。それによると、各制御ユニツトは多数の電話回線イ
ンターフエースを有している複数のオーデイオ基板48を
含んでいる。例示された図によれば、各オーデイオ基板
は４つの電話回線に接続されている。オーデイオ基板は
受信した着呼及び電話回線を通して伝送されたタツチト
ーンを検知することができる。これらの基板は、システ
ム44で検索されたデジタル・オーデイオメツセージを、
電話回線を通してユーザにアナログオーデイオ信号とし
て再生されるD/Aコンバータを備えている。更に、各オ
ーデイオ基板は、各回線インターフエース毎にA/Dコン
バータを備え、デイスク記憶システムに記憶させるため
に、電話回線より受信した音声メツセージをデジタル化
している。 DAS制御ユニツト38はデイスク記憶システム用のイン
ターフエース50を含み、このインターフエース部はデジ
タル化されたオーデイオメツセージを記憶システムに記
憶させ、そこから読出すことができる。DAS制御ユニツ
トはまた、LANを介してシステムコントローラ22と通信
するためのインターフエース52を含んでいる。このイン
ターフエースにより、システムコントローラ22とDAS制
御ユニツト38の間で、制御メツセージが伝送される。 例えばマイクロプロセツサのような、DAS制御ユニツ
ト38のローカルコントローラは、電話線回路を走査し、
回線の呼出し音やタツチトーンの受信のようなイベント
を、システムコントローラ22に報告している。動作時、
ローカルコントローラ54は各アイドル回線のインターフ
エース回路を走査し、着呼を検知している。着呼が検知
されると、メツセージがインターフエース52を介してシ
ステムコントローラ22に送られる。コントローラ54はま
た各アクテイブ回線を走査してタツチトーンがあること
を検知すると、所定のトーンが受信された時は、システ
ムコントローラ22にメツセージを伝送する。システムコ
ントローラ22からのコマンドに応答して、ローカルコン
トローラ54はオーデイオ基板48内のインターフエース回
路のそれぞれを制御して着呼に応答し、デイスクサブシ
ステムよりオーデイオメツセージを読出し、指示された
回線にそれらを再生させ、アイドル回線を選択し、特定
の電話番号をダイアルして、回線にトーンを伝送し、そ
の表示が終了すると回線を切断する。 もし希望すれば、DAS制御ユニツトはシリアル伝送ポ
ート56を備え、診断及び試験の目的のために、遠隔の端
末で実行されるべき伝送を行うことができる。例えば、
遠隔端末がオーデイオ基板48の１つに命令を与え、基板
のうちの他の１つに接続させる数字をダイアルさせる。
それから、テスト信号は２つの基板の間で伝送され、シ
ステムの電話部分の動作品質を試験している。 再び第２図を参照すると、DVS制御ユニツト40のそれ
ぞれは、デイスク記憶システム44に記憶されている圧縮
され、デジタル化されたビデオ情報を入力すると、それ
を伸長し、ビデオ信号に変換する。更に、DVS制御ユニ
ツトは伝送される各フレームの垂直ブランキング期間に
適当なアドレスと制御情報を挿入している。DVS制御ユ
ニツトはまた、選択されたイメージにオーバレイされる
べきテキストを挿入することができる。ビデオフレーム
が一旦DVS制御ユニツト内で圧縮されると、ピクチユア
・マルチプレクサ58に供給される。 ピクチユア・マルチプレクサ58は、ビデオライン61を
介してDVS制御ユニツト40からビデオ信号を受信するビ
デオ入力ポート60を有しており、このマルチプレクサ
は、多数の伝送路に対応した複数の出力ポート62を有し
ている。これら入出力ポートのそれぞれは、RGBビデオ
・ポートを備えていることが好ましい。 このピクチユア・マルチプレクサ58に結合している、
各DVS制御ユニツトのためのコマンド／ステータスレジ
スタを含むコントローラ64がある。DVS制御ユニツトは
制御線66を介してコントローラ64と通信して、その制御
ユニツトからのビデオフレームのための伝送路を特定す
る情報や、フレームがフイールドモードあるいはフレー
ムモードで伝送されるかどうかの指示、及びフレームが
表われる入力ポート番号を提供している。この情報はDV
S制御ユニツトに接続しているコマンド／ステータスレ
ジスタに書込まれる。 コントローラ64は伝送のためのビデオ信号が出現した
全ての入力ポートの間の調停を行つており、そのような
入力ポートのそれぞれは、コマンドレジスタにおける伝
送路を特定する情報に基づいて出力ポートを選択し、マ
ルチプレクサ58の電気スイツチを動作させて、次のフイ
ールドの垂直同期の開始時に、選択された出力ポートに
入力ポートをゲートさせることにより、順次サービスさ
れている。この場合、各入力ポートでの全てのビデオフ
レームの伝送の同期をとるマスタタイミング情報は、マ
スタ同期信号発生器68より供給される。この発生器は、
ピクチユア・マルチプレクサのためにコントローラ64
と、DVS制御ユニツト40のそれぞれに供給される水平及
び垂直期間パルス信号を発生する。これらのパルスは、
ビデオフレームがピクチユア・マルチプレクサの入力ポ
ートに表われて、その出力ポートに切換えられるタイミ
ングを制御するのに使用される。これにより、連続して
同期がとられたビデオフレームが、例えばNTSCフオーマ
ツトでは１秒間に30フレームというような、標準的なテ
レビジヨンフレームレートで各出力ポートに確実に出現
することになる。 ビデオフレームの伝送が完了すると、そのフレームが
作成されたDVS制御ユニツトのために、コントローラは
適当なスタータスビツトをコマンド／ステータスレジス
タにセツトする。これにより、マルチプレクサが制御ユ
ニツトからの次のフレームを受信できる準備ができたこ
とを知らせることができる。 ピクチユア・マルチプレクサ58の出力ポートに表われ
るRGBフオーマツトのビデオ信号は、各NTSCコンポジツ
ト・ビデオエンコーダ70に供給される。これらエンコー
ダのそれぞれは、マスタ信号発生器68よりの、水平及び
ビデオ同期信号と同様な基準カラーサブキヤリアを含む
同期信号を受取る。RGBビデオ信号はNTSCコンポジツト
ビデオ信号に変換されて、各TVチヤネル変調器72に供給
される。これら変調器は、ビデオ表示に付随したバツク
グランド・ミユージツクを受取るオーデイオ入力ポート
を有している。変調器よりの変調された出力信号は、視
聴者に伝達するための適当な伝送設備に結合されてい
る。この設備は、同軸或は光フアイバケーブル、放送用
の送信器、あるいは個々の受信器に分配するためのマイ
クロ波チヤネル、CATVハブ或はDBS放送用の衛星局など
であつてもよい。 もし希望すれば、表示システムは信号をモニタするサ
ブシステム74を備え、ビデオプロセツサ及びピクチユア
マルチプレクサ内の誤りを検知することができる。信号
モニタリングサブシステムは、それぞれ変調器72の出力
ポートに接続された複数の入力を有するマルチプレクシ
ング・スイツチ76を含んでいる。ビデオ信号測定ユニツ
ト78は、スイツチ76よりのマルチプレクスされた信号を
受取る。このユニツトは、信号レベル、同期タイミング
などの、種々のビデオ信号のパラメータを測定してい
る。更に、フイールド或はフレームの走査線に挿入され
た制御データ及び情報データとともに、フレームの垂直
ブランキング期間に挿入されたアドレスを検出してデコ
ードする適当な手段を備えている。 信号測定ユニツト78で測定された結果は、その結果を
モニタして、通常の動作範囲にないときにシステムコン
トローラ22にアラームメツセージを送出する制御ユニツ
ト80に供給される。システムコントローラ22よりのコマ
ンドに応答して、制御ユニツト80はマルチプレクシング
・スイツチ76を動作させて、特定のアドレスに割当てら
れたビデオ信号を取込む。 DVS制御ユニツト40の構造は、第４図のブロツク図に
より詳細に示されている。それによると、制御ユニツト
は１対のインターフエース82と84を含み、それぞれはロ
ーカル・エリア・ネツトワークを介してシステムコント
ローラ22とデイスク記憶システム44との間で通信を行つ
ている。制御ユニツトはまた、そのうちの２つが第４図
の例に示されている、複数のビテオプロセツサ86を含ん
でいる。 ビデオプロセツサの基本機能は、デイスク記憶システ
ムより受取つた圧縮されたイメージフアイルを伸長し、
その伸長したイメージを内部のD/Aコンバータによりア
ナログビデオ信号に変換することである。更に、ビデオ
プロセスサ86はビデオイメージ上に、システムコントロ
ーラ22から供給されたテキスト情報、読出されたイメー
ジフアイル、或はその両方をスーパーインポーズする。
ビデオプロセツサからの変換されて伸長されたビデオ信
号は、ビデオ線61を介してピクチユア・マルチプレクサ
58に供給される。 処理に先行して、及び、或は処理中のビデオイメージ
を記憶するための、各ビデオプロセスサ86に接続された
イメージキヤツシユ88がある。例えば、インターフエー
ス84を通してデイスク記憶システム44より受取つた圧縮
されたイメージフアイルは、特定のビデオプロセツサに
関連したイメージキヤツシユ88にロードされる。プロセ
ツサがそのロードされたイメージを処理する準備ができ
ると、そのイメージデータをキヤツシユから読出し、そ
れを伸長して、適当なテキスト列を加える。更に、ビデ
オフレームのアドレスが、そのフレームの垂直ブランキ
ング期間に挿入される。ローカルバス92によりDVS制御
ユニツトの他の要素と通信しているローカルコントロー
ラ94の指示のもとに、この動作が実行される。ビデオプ
ロセツサがこれらのタスクを完了した後、その処理した
フレームをキヤツシユ64に記憶し、インターフエース90
を通してマルチプレクサコントローラ64に、ビデオフレ
ームを伝送する準備ができたことを指示する信号を送出
する。続いて、コントローラがそのフレームを受信する
用意ができたことを示すコマンドを制御ライン66を介し
て返送すると、ビデオプロセツサはそのキヤツシユより
そのフレームを読出し、デジタルからアナログ信号に変
換し、そのビデオ線61を介してマルチプレクサ供給す
る。これらの動作タイミングはマスタ同期信号発生器68
からの同期パルスによつて制御される。このように各ビ
デオプロセツサにキヤツシユを設けることにより、それ
以前に処理されたイメージが、出力伝送媒体の時間スロ
ツトの間待たされている間、その次のイメージが再生さ
れ、ビデオプロセツサ基板上で伸長することができる。 試験されるべきビデオサブシステムをエネーブルにす
ると、デジタイザ96は各ビデオプロセツサと、そのイメ
ージキヤツシユに関連付けられる。各デジタイザはNTSC
エンコーダ70のうちの１つよりアナログビデオフレーム
を受信し、それをデジタルビデオフレームに変換する。
このフレームはイメージキヤツシユ88のある部分に記憶
される。ローカルコントローラ94はデジタイザ96からの
フレームと、それ以前にビデオプロセツサ86によりキヤ
ツシユの他のエリアに記憶されている処理されたフレー
ムとを１ビツト毎に比較する。この比較結果により、ビ
デオプロセツサのD/Aコンバータ部分、マルチプレクサ5
8及びNTSCエンコーダ70の動作の品質が示される。 DVS制御ユニツトがアナログビデオ信号をピクチユア
・マルチプレクサ58に供給した後、その信号はエンコー
ダ70のうちの１つによつてNTSCフオーマツト信号に変換
され、適当なチヤネル周波数に変調され、中継線などの
適当な伝送設備によつてユーザ端末14に伝送される。ユ
ーザー端末の構成は第５図に示されており、これを参照
すると、引込み線35のような、ユーザーの家庭への入力
線が信号スプリツタ（分類器）98に接続されている。こ
のスプリツタの１つの出力端子は、ビデオカセツトレコ
ーダのようなユーザ付属物のいずれかに接続され、それ
から制御スイツチ100により視聴者のTV受像器に接続さ
れる。通常の視聴時には、制御スイツチ100は第５図に
示す位置にあつて、このときにはテレビジヨンが直接入
力ケーブルに接続されている。 スプリツタ98の他の出力端子はチヤネル・チユーナ10
2に接続され、このチユーナは対話式のサービスを受け
られるように特定のチヤネル、例えば33チヤネルに調整
されている。チユーナをこのチヤネルに調整するのは、
コントローラ104よりの制御信号によつて行われる。 このチユーナは、連続して同調される、サービス用に
指示されたチヤネルの信号のみを通過させる。この信号
は、ビデオ信号と結合されたバツクグランド・オーデイ
オ信号と共に、ピクチユア・マルチプレクサ58で組立て
られた、伸長されてアドレスされたビデオフレーム列を
含んでいる。指定されたチヤネルを伝送された信号はビ
デオ復調器106に入力され、ここでビデオ情報よりバツ
クグランドのオーデイオ信号が分離される。このオーデ
イオ信号はミユーテイング回路108に供給される。コン
トローラ104の制御により、ミユーテイング回路108はバ
ツクグランド・オーデイオ信号を選択的に通過させない
ようにするか、或はオーデイオ処理回路110に通過させ
ることができる。 ビデオ復調器106よりのビデオ情報はビデオ制御回路1
12に出力され、この制御回路にはコントローラ104より
のデータが供給されている。このデータの一部分には、
視聴者のアドレスが含まれており、この情報に応答して
ビデオ制御回路112は各フレームの垂直ブランキング期
間で符号化されたデータを検出し、どのフレームがコン
トローラ104により供給された特定のアドレスを有して
いるかを決定する。１つのフレームの垂直ブランキング
期間でそのアドレスが検出されると、そのフレームはフ
レーム記憶部114にゲートされる。そのフレーム記憶部1
14に記憶されたビデオフレームは連続してフレーム記憶
部から読出され、標準的なテレビジヨンレートで変調器
116に供給される。ローカルに作成されたグラフイツク
が、そのフレームにとともに表示される時は、そのグラ
フイツクはコントローラ104よりの命令によりグラフイ
ツク発生器104よりの指示のもとに作成され、フレーム
記憶部114に記憶される情報に含まれる。 ユーザー端末は、電話回線を通して伝送される付加情
報を受信するための電話器のジヤツク120を含んでお
り、この付加情報に含まれるものとしては、テレビスク
リーンに表示される家の説明のような、表示されるフレ
ームを特定するためのオーデイオ信号であつてもよい。
オーデイオ情報は電話インターフエース回路122に入力
される信号から検索され、オーデイオ処理回路110に供
給される。オーデイオ処理回路110は電話線からオーデ
イオ信号とバツクグランド信号とを結合させ、その結合
された信号を変調器116に出力する。オーデイオ処理回
路は音量制御スイツチ124を備えており、視聴者が特定
のオーデイオ信号に関連したバツクグランド・オーデイ
オのレベルを制御することができる。 ユーザーの端末が電話回線と接続するのに不便な場所
に設置されているときは、電話ジヤツク120は、コード
レス電話器で採用されているような、無線伝送システム
で置換えられてもよい。 ユーザーが選択した表示を見たいときは、コントロー
ラ104に適当な命令を挿入する。これらのコマンドは、
ユーザー端末に対応する赤外線信号を送出する遠隔制御
ユニツト16の適当なアルフアニユーメリツクキーを押下
することにより入力される。これらの信号は赤外線受信
器126で受信されて、コントローラに送出される。ユー
ザーがある表示を見たいという意志を示したときは、コ
ントローラは制御スイツチ100を動作させて、TV受像器
を変調器116に接続する。この状態で、受像器はオーデ
イオ処理回路110より供給されるオーデイオ信号ととも
に、フレーム記憶部114に記憶されたフレームを再生す
る。より詳しくは、記憶されたフレームは、それぞれフ
レーム記憶部114から標準的なテレビジヨンレート、例
えば１秒当たり30フレームで読出され、静止画として表
示するためにTV受像器に送られる。その静止フレーム
は、ケーブルを介して視聴者のアドレスを含む新たなフ
レームが受信されるまで、連続して表示される。新たな
フレームが受信されると、このフレームはフレーム記憶
部114のそれまで表示されていたフレームと置き換えら
れ、新たな静止画フレームとして連続して表示される。 動作 更に、本願発明の特別な特徴を第１図〜第５図に例示
されたシステムの動作を参照して説明する。そのシステ
ムの動作中に、システムコントローラで実行される機能
は、第６図のタスクチヤートに例示されている。 表示を開始するために、視聴者は遠隔端末16の適当な
キーを押下することにより、ユーザー端末14を作動させ
る。これは、例えば遠隔制御のオン・オフスイツチを押
すことによりなされ、更に、あるいは好ましくは、オン
／オフスイツチを押す代りに、視聴者は、まず見たい表
示の種類を特定するためのキーを押下する。例えば、こ
の対話式のテレビジヨンシステムでは、住所氏名録の職
業別ページを備えており、視聴者は遠隔制御ユニツトの
“Y"を押下することにより、ユーザー端末を作動させて
もよい。このキー走査に応答して、ユーザー端末のコン
トローラ104はスイツチ100を作動させて、受像器をその
端末に接続させる。これにより、アイドルモードにある
全ての端末にアドレスされた一般的な歓迎画面が視聴者
の受像器に表示される。このとき、端末はまた、利用で
きる電話サービスに応じたパルス或はDTMF制御信号を電
話インターフエース・ユニツト122に送出する。これら
制御信号は、その対話式テレビジヨン網に接続された表
示システム10の電話番号を特定する。これにより、電話
インターフエース122は、表示システムの電話番号をダ
イアルする。 表示システムのオーデイオ・サブシステムのオーデイ
オ基板48の１つが呼出し信号を受取ると、信号がサブシ
ステムのローカルコントローラ54に供給され、そのシス
テムが呼出されていることを指示する。このローカルコ
ントローラ54は、順次インターフエース52を介してシス
テムコントローラ22に信号を送出する。この信号はシス
テムコントローラ内のライン・ハンドラ・タスクLHTに
よつて検知され、分配開始タスク（セツシヨン・デイス
トリビユータ・タスク）SDT（第６図）に送られる。各D
AS制御ユニツト38は、それに関連したライン・ハンドラ
・タスクを有しているのが望ましい。この呼出し信号の
検知に応答して、分配開始タスクSDTはナビゲーシヨン
・セツシヨン・タスク（案内開始タスク）NSTを起動す
る。そのようなNSTは、表示システム内で実行されてい
るアクテイブな表示に対してオープンされている。 ナビゲーシヨン・システム・タスクNSTがオープンさ
れると、ライン・ハンドラタスクにコマンドを送出し、
関連しているDAS制御ユニツト38に、その入力されてい
る呼に応答して、その対話式のシステムをアクセスして
いる視聴者に指示する適当な言葉で応答するように指示
する。それから、ナビゲーシヨン・セツシヨン・タスク
は視聴者が遠隔制御ユニツトのキーを作動させて、DTMF
トーンで表示システムに伝送される特定情報を送出する
のを待つ。しかし、より好ましくは、この特定情報は前
もつてユーザー端末のコントローラ104に記憶されてい
るのが望ましい。このようにして、ナビゲーシヨン・セ
ツシヨン・タスクはDAS制御ユニツトに呼に応答して、
表示システムがその呼に応答したことを示すトーンをユ
ーザー端末に伝送する。このトーンを受信すると、ユー
ザー端末は表示システムに、そのアドレスや、ユーザー
がそのシステムを作動させるのに使用したキー、例えば
“Y"キーの押下及び伝送路を特定するトーン列を送出す
る。 伝送路特定情報（識別子）は、アイドルモードの全て
の端末に伝送され、視聴者が最初にそのシステムにアク
セスしたときに表示される歓迎スクリーンの垂直ブラン
キング期間で符号化される。この特定情報は、ユーザー
端末が接続されている特定の中継線28と、複数のチヤネ
ルサービスにおける、アクセスがなされ、歓迎スクリー
ンが表示されている時点でその端末が同調しているテレ
ビチヤネルを特定している。この情報は取り込んだフレ
ームから読出され、電話接続によつて表示システムに送
り返される。この情報を受信すると、表示システムはオ
ーデイオメツセージを視聴者に伝送し、パーソナルID或
はパスワードを入力するように促す。視聴者がこの情報
を遠隔制御ユニツト16より入力すると、そのシステムの
使用が開始される。 呼出し音を受取つて表示システムからユーザー端末14
にトーンを送る代りに、システムにダイアルした後、ユ
ーザー端末が所定時間待つて、それから自動的にそのア
ドレスや、キー押下及び伝送路ID等を送るようにしても
よい。 表示のオーデイオ部分を伝送する場合に、電話回線を
使用し易くするために、オーデイオ処理がユーザー端末
内で実行されてもよい。この結果、ログオン処理の間、
初期の回線接続ルーチンが端末と表示システムとの間で
実行されているとき、表示システムはユーザー端末で受
信されるトーン列を、電話回線を通して伝送することが
できる。ユーザー端末の電話インターフエース回路122
は、そのレベルと、その特定の接続による周波数応答を
検知し、その検知した結果を用いて、オーデイオ受信回
路の利得を調整することができる。例えば、この概念を
表わす簡単な例としては、トーンは表示システムより所
定の振幅で伝送され、受信されたトーンの振幅はユーザ
ー端末で測定され、スレツシヨホルド以下のレベルであ
れば、スイツチによりオーデイオ回路の増幅度を高める
ように作動するようにできる。 ロギング及び初期化手順が完了すると、ナビゲーシヨ
ン・セツシヨン・タスクは、DVS制御ユニツト40と交信
するビデオ表示タスクVDTを選択して、そのタスクをオ
ープンさせる（第６図）。このビデオ表示タスクには、
表示するためのユーザー端末アドレスや伝送路IDが備え
られており、伝送路IDによつて特定されたチヤネルが能
力の最大で動作しているとき、或は伝送容量により他の
チヤネルを利用しなければならないときは、ビデオ表示
タスクはユーザー端末に制御メツセージを送出して、他
のチヤネルに同調するように指示する。これらの命令は
DTMFトーンとして電話回線を伝達され、電話インターフ
エース122よりコントローラ104に供給される。より好ま
しくは、これらの命令は、その端末にアドレスされた次
のフレームの垂直ブランキング期間で符号化されたデー
タとして伝送されるとよい。端末では、このデータはフ
レームから分離され、ビデオ制御回路112でデコードさ
れて、コントローラ104に供給される。これらの命令に
応答して、コントローラ104は、チユーナ102を新たに指
示されたもう一方のチヤネルにセツトする。この変更の
確認応答は、電話回線を通してシステムコントローラに
送られる。 また、ナビゲーシヨン・セツシヨン・タスクはアプリ
ケーシヨン・タスクAPPLを選択して、それをオープンす
る。このタスクは、ユーザーがシステムを作動させた時
のキー押下、或はログオン手順で表示システムに伝送さ
れた特定情報によつて決定されるもので、例えば、視聴
者がそのシステムを作動させるために“Y"キーを押して
いると、システムコントローラはこのキーをデイレクト
リ・データベースの“職業別ページ”と関連付けるよう
にプログラムされているため、このアプリケーシヨンが
オープンされる。この結果、ナビゲーシヨン・セツシヨ
ン・タスクはデータベース130に記憶されているユーザ
ーの概要を調べ、その端末のために記憶されているユー
ザーが前もつて選択している表示を開始するためのパス
ウエイを選択する。他のキー操作を、その端末に関連付
けて、表示の開始時点で他の予め定義されているデータ
ベースをオープンすることもできる。この方法により、
家庭にいる各視聴者には別々のパスウエイが供給され、
それはそのシステムを作動させるのに使用される初期の
キー操作により決定され、これにより選択した開始表示
を受信することができる。 ログオンのときに予め定義されたキーが作動されない
ときは、オープニング・パスウエイがまた、そのユーザ
ー端末に関連付けられ、システムがその端末から最初に
アクセスされる時に、特定の表示データベースがオープ
ンされる。ある特定の端末にパスウエイが関連付けられ
ていないときは、ナビゲーシヨン・セツシヨン・タスク
は一般的なメニユースクリーンを、伝送路IDで指示され
た伝送路を介して視聴者の端末に伝送する。視聴者はこ
のメニユーより選択して利用できる１つを選び、この選
択が表示システムに伝送されると、適当なアプリケーシ
ヨンがオープンされるであろう。 アプリケーシヨンAPPLがオープンされると、APPLは制
御を引き継ぎ、ナビゲーシヨン・セツシヨン・タスクは
一時停止状態に戻り、アプリケーシヨンからの要求待ち
となる。基本的には、このナビゲーシヨン・セツシヨン
・タスクはこの間、必要ならば他のタスクに要求しなが
ら、アプリケーシヨンへのサーバーとして働く。アプリ
ケーシヨンが動作を完了して、終了すると、ナビゲーシ
ヨン・セツシヨン・タスクは表示制御を取り戻す。 ナビゲーシヨン・セツシヨン・タスクは、視聴者がそ
れを起動するのに行つたキー操作或は視聴者の個人的な
パスウエイにより決定される、オープンされたアプリケ
ーシヨンデータベースの開始ノードを選択する。データ
ベースにおけるこのノードは、ビデオ表示の一部分とし
て視聴者に提示される初期イメージを特定する。それか
ら、ビデオ表示タスクに開始コマンドが出力される。こ
れに応答して、ビデオ表示タスクがDVS制御ユニツトの
１つにより、選択されたノードに関連したイメージフア
イルをデイスク記憶システム44より読出し、この読出さ
れたされた情報が伸長されてビデオフレームを形成し、
そのビデオフレームがユーザーのアドレスで符号化され
る。そして、表示を開始するためにユーザー端末に伝送
されようにマルチプレクサ58に送られる。 表示が開始されると、ナビゲーシヨン・セツシヨン・
タスク或はアプリケーシヨンは、関連したDAS制御ユニ
ツトのために、ラインハンドラタスクに有効なキー押下
の組合わせリストを提供し、有効な一致情報を受信する
か、タイムアウトが発生するまで、そのキー押下に対応
するトーンが視聴者から受信されることを要求してい
る。これら有効なキー押下の組合わせにより、視聴者の
受像器に連続して表示されるビデオフレームを、視聴者
に利用できるものの中から種々選択することができる。
例えば、デイレクトリサービスが視聴者により選択され
ると、そのサービスの最初のフレームが視聴者により再
検討できるように、利用できる概要を表形式で表わして
もよい。この状態での有効なキー操作の組合わせが、利
用可能な選択子の各々に関連したコードとなる。視聴者
による選択キー操作に加えて、他のキーとの組合わせが
有効なキー入力として認識される。例えば、あるキー操
作の組合せを、ポーズ、再動作、フレームのリピート、
或は動作しているセグメントの最後のフレームにスキツ
プするような、特定のユーザーの要求を入力するために
用意することもできる。熟練したユーザーがメニユース
クリーンのシーケンスを省略できるように、あるキー操
作の組合わせにより、現在表示しているデータベース、
或は新たなデータベースの特定のノードに直接進むこと
を、ユーザーが希望していると認識するようにもでき
る。 これに関して、あるタツチトーン・シーケンスが電話
回線を伝送され、アルフアニユーメリツク及び句読点と
して解釈される。この能力により、ユーザーはいかなる
時にも、広い選択可能な範囲を有することになる。これ
はまた、表示システムよりオーデイオ情報を受信するの
と同時に、電話回線を通して表示システムにテキストメ
ツセージを送出できる能力を備えることになる。そのよ
うな能力は、例えば電子メールなどのように、視聴者が
デイスク記憶システムに記憶されているメツセージを表
示システムに伝送する場合に有効である。その対話式の
システムをアクセスしている他の視聴者は、その後その
システムに記憶されている、自分達へのメツセージを再
生することができる。 この結果、ナビゲーシヨン・セツシヨン・タスクは他
のユーザー端末に制御メツセージを伝送し、光のような
メツセージ表示を行わせる。このインジケータは、記憶
されたメツセージを取出すために、ユーザーがそのシス
テムをアクセスするように警告するものである。一方、
他の視聴者の端末内のコントローラ104は、その電源が
オンされている視聴者の受像器上に文字を表示させるよ
うに指示し、メツセージが記憶されていることを知らせ
る。この機能は、例えばそのメツセージが送られる予定
の視聴者の端末のメモリの１ビツトをセツトすることに
よつて実行されてもよい。この命令は、端末に伝送され
たフレームの垂直ブランキング期間で、データによつて
端末に送られるのが最も好ましい。 アルフアニユーメリツク及び句読点は電話回線により
伝送されるために、２対のトーン形式で符号化されるの
が望ましい。従来のDTMFによる信号では、電話器のキー
パツドにある数字やシンボルのそれぞれが、二重周波数
トーンとして伝送されており、例えば、数字の“1"は69
7Hzと1209Hzの周波数からなるトーンで表わされ、スタ
ー記号“＊”は852Hzと1477Hzの周波数のトーンで表わ
されている。合計７つの異なる周波数が対で使用され
て、従来の電話器の上のキーパツドの10個の数字と２つ
の記号とが伝送されている。 従来の数字や記号と同様に、電話回線よりアルフアベ
ツト文字を伝送するためには、これら７つの周波数と、
８番目の通常は使用されない周波数を用いる。この８番
目の周波数は、例えば1633Hzの値を有している。この付
加された周波数はDTMF信号により一般的に伝送されない
文字の伝送にのみ使用される。アルフアベツト文字の伝
送を指示するには、その文字を特定する１対のトーンの
最初のトーンが、その構成要素として８番目の周波数を
含むようにする。例えば、文字“A"は、697Hzと1633Hz
の周波数からなる１番目のトーンと、697Hzと1209Hzの
周波数からなる２番目のトーンとして伝送される。他の
文字のいずれも、従来からある７つの周波数のうちの１
つと組合わせた８番目の周波数を含む１番目のトーン
と、それに続く、８つの使用可能な周波数のうちのいず
れか２つを組合わせた２番目のトーンとで構成される。
同じようにして、他の従来は伝送されてない、例えば句
読点やスペースなどの文字は、遠隔制御キーパツド上の
１つのキーを押すことにより、二重周波数の特有の組を
形成することにより、明白な形でユーザー端末より伝送
することができる。 システムへのメツセージの入力を容易にするために、
ナビゲーシヨン・セツシヨン・タスクは制御信号をユー
ザー端末に伝送して、視聴者の入力のローカル・エコー
をエネーブルあるいはデスエネーブルにする。これらの
制御信号は、その端末にアドレスされたフレームの垂直
ブランキング期間で伝送されることが望ましい。これら
の制御信号により、キヤラクタジエネレータ118が作動
され、視聴者によつて入力されたキーのそれぞれが視聴
者の受像器に表示される。この遠隔制御ユニツト16は、
視聴者がスクリーン上でカーソルの位置を特定できる適
当なキーを備えているのが望ましい。また逆に、システ
ムコントローラ22がユーザー端末にコマンドを送り、ロ
ーカルに作成された文字がスクリーン上に位置付けされ
るべき位置を指示するようにしてもよい。 デイスク記憶システム44に記憶された各表示データベ
ースフアイルはノードを含み、各ノードは、視聴者の入
力に応じてアプリケーシヨンAPPLにより選択された１つ
あるいはそれ以上の枝別れした伝送路を介して他の伝送
路にリンクされている。データベース内の各ノードに対
するレコードは、ナビゲーシヨン部分、ビデオ表示セグ
メント及びオーデイオセグメント部分を含んでいる。ナ
ビゲーシヨン部分は、有効なユーザーのキー押下の組合
わせに対するノード説明及びブランチ情報を含んでい
る。オーデイオセグメント部分は、例えばスクリーンに
表示されている事項の説明等の、情報のオーデイオ部
分、及び視聴者へのヘルプメツセージのような、指令オ
ーデイオ部分のいずれか或は両方を含んでいる。ビデオ
表示セグメント部分は多数のピクチユア・ステツプを含
んでおり、各ピクチユア・ステツプは記憶システムでの
イメージフアイルの位置を特定する数や、DVS制御ユニ
ツトにより、いつセグメントの各フレームをユーザ端末
に伝送されるかを決定する時間コードを含んでいる。 以前説明したように、静止フレームイメージのそれぞ
れは、圧縮された形式で、イメージフアイルの一部とし
てデイスク記憶システム44に記憶される。各イメージフ
アイルは、ビデオの圧縮された１つのフレームに関連し
た情報を含んでおり、ビデオフレームがテキスト及び、
或はグラフイツク情報を含んでいるときは、そのフレー
ムはその中にあるこの情報とともには圧縮されない。そ
れよりもむしろ、伸長されたイメージの分解能を向上さ
せるために、テキストやグラフイツク情報は最初にフレ
ームから取り除かれて、例えばテキスト部分を差し引い
た背景画などのような絵情報が圧縮される。テキスト及
びグラフイツク情報は、情報より分離された事項として
イメージフアイルに記憶される。 更に、イメージフアイルは記憶されたイメージが伸長
されるべき方法に関連した指令とともに記憶される。よ
り詳しくは、圧縮されたイメージは、そのイメージの内
容に依存した異なつた解像度の要素で伸長できる。イメ
ージが非常に低いコントラストを有していれば、それは
低い解像度のアルゴリズムを用いて伸長されるが、より
高いコントラストを有しているか、テキストやグラフイ
ツクを含んでいるイメージの場合は、より洗練された伸
長アルゴリズムを必要とするであろう。イメージフアイ
ルの一部として記憶された伸長指令は、読出されたイメ
ージデータとともにDVS制御ユニツトに供給され、その
フレームに対して採用されるべき伸長アルゴリズムの種
類を、その制御ユニツトに指示している。これらの指令
は、例えばDVS制御ユニツトがより高度な解像度の伸長
アルゴリズムを選択するような、イメージがテキスト或
はグラフイツクを含んでいることを示す簡単なものであ
つてもよい。ビデオイメージがDVS制御ユニツト内で伸
長された後、イメージフアイルに記憶されていた指令に
応じてテキスト列とグラフイツクが作成されて再生さ
れ、イメージにオーバレイされて元のフレームが再生さ
れる。 テキスト情報を採用している表示の場合には、ある情
報は固定されており、他の情報は可変になつている。例
えば、不動産の表示サービスでは、各フレームは、その
家のイメージ、その場所、及び現在の価格からなる３種
類の情報を含んでいる。このうち場所の情報は固定であ
るから、そのビデオフレームに対し、テキスト列として
イメージフアイルに記憶される。しかし、価格はいつも
変化しているため、イメージフアイルの一部として記憶
システム44に記憶されず、この情報はピクチユア・ステ
ツプの一部として、例えばシステムコントローラに関連
したデータベース130に別に記憶される。そのフレーム
が視聴者に提示されると、圧縮された絵情報及び固定の
テキストはデイスク記憶システムより読出され、適当な
DVS制御ユニツト40に与えられる。更に、可変データは
システムコントローラによりDVS制御ユニツトに供給さ
れる。この変数データはまたビデオイメージにオーバレ
イされ、それから視聴者に伝送される。 ビデオ表示セグメントを処理しているとき、表示シス
テムは選択的に指令のオーデイオ部分或は通知用のオー
デイオ部分を抑制する。これらの抑制は、ユーザに既に
この特定のオーデイオセグメントが提示されているかど
うかに応じてなされる。この能力により、繰返される情
報が連続して視聴者に与えられることによる視聴者の不
快感を防止している。更に、この表示システムでは、特
定のビデオセグメントに対して、バツクグランド・ミユ
ージツクをオンするか、オフするかを指示することがで
きる。この指令は電話回線を通して、或はビデオフレー
ムの垂直ブランキング期間で、ユーザ端末内のミユーテ
イング回路108の適当な制御のために、ユーザ端末内の
コントローラ104に送られる。 一般的な表示の間、ユーザ端末14を通して、１本の電
話線によつて視聴者は表示システム10に接続されてい
る。ある種のサービスの場合は、視聴者は同様な第３の
パーテイに接続されるのが望ましい。例えば、ある不動
産サービスの一部として表示されている家に関するより
多くの情報を得たいときは、その視聴者は不動産の代理
人と話したいと思うであろう。DAS制御ユニツト38のオ
ーデイオ基板48は、表示がなされている間にそのような
機能を提供することができる。より詳しくは、視聴者は
遠隔制御ユニツト16の１つ或いはそれより多くのキーを
操作して、表示システムにコマンドを送出し、その表示
されている特定の家の責任者である不動産の代理人と話
したいことを知らせる。このコマンドに応答して、シス
テムコントローラ22は、例えばピクチユア・ステツプの
一部として記憶されている、その代理人の電話番号を読
出し、それからライン・ハンドラタスクの１つに指令が
送られ、異なる電話回線上で不動産の代理人の電話番号
がダイアルされる。この後者の電話回線は、視聴者に接
続された電話線にDAS制御ユニツト内で橋絡されてい
る。視聴者は単一の出力線を介して表示システム22に接
続されたままで、自分のハンドセツトにより代理人と話
すことができる。 また一方、３番目のパーテイとの接続がなされた時点
で、表示を自動的に停止することもできる。これを実行
するときは、３番目のパーテイへの呼は、表示システム
10からは始めることがない。むしろ、３番目のパーテイ
の電話番号がデイスク記憶システム44或はデータベース
130から読出された後、その番号をダイアルするための
コマンドとともにユーザ端末14に伝送される。これに応
答して、ユーザ端末14のコントローラ104は、電話イン
ターフエース回路122により表示システム10への呼を終
了させ、３番目のパーテイの電話番号をダイアルさせ
る。そして、視聴者は自分の電話器により直接３番目の
パーテイと話をすることができる。 前述したように、最初のログオンの過程で、ユーザ端
末のアドレスは、伝送路IDとともに端末から表示システ
ムに伝送されており、このアドレスは端末に特有のもの
で、好ましくは端末のコントローラに関連した不揮発性
のメモリに記憶されているとよい。このアドレスはま
た、その端末に指示された伝送フレームを選択するのに
使用するために、ビデオ制御回路112に供給されてい
る。その端末に関連した特有のアドレスに加えて、ビデ
オ制御回路112は端末の数に関連したグループアドレス
が提供される。この能力は、一度に一人以上の視聴者に
提供される番組に対して望まれる。例えば、対話式のゲ
ームが複数のプレーヤによつて実行されているときは、
種々のプレーヤに対して、異なるアドレスを持つフレー
ムを繰返し送るよりも、一度に全てのプレーヤに各フレ
ームを送ることが望ましい。同様に、教育用のネツトワ
ークでは、個々の視聴者よりもむしろ視聴者のグループ
に番組が提供されるであろう。これらのグループは職業
によつて分類され、例えば、ある番組は医者に、他の番
組は教師に、３番目の番組はビジネス・マネージャ等と
いうように伝送されるであろう。 このグループアドレスはダイナミツクに変更できるこ
とが望ましく、この結果、ある特定の番組、例えばゲー
ムなどに関連したグループアドレスが、DAS制御ユニツ
トや電話線を通して、或は伝送されたビデオフレームの
垂直ブランキング期間で、伝送されるべきユーザ端末に
表示システムより伝送される。そのアドレスは端末のコ
ントローラ104で受信され、ビデオ制御回路112に送られ
る。 グループアドレスは、ビデオ制御回路内に記憶されて
いる、その端末特有のアドレスと置換えられる。しか
し、グループアドレスは端末の特有のアドレスに付加さ
れて使用されるのが、より望ましい。従つて、特定の端
末に送られる個々のフレームは、視聴者のグループにア
ドレスされたフレームと同様にして、その端末でのみ受
信される。更に、制御信号が表示システムから個々のユ
ーザ端末のそれぞれに伝送されて、端末がその特有のア
ドレスで応答するか、或はグループアドレスか、あるい
はそれら両方で応答するかが指示される。こうして、端
末がアクテイブでない間、全てのアイドルフレームが符
号化される、ある特定のグループアドレスで応答される
ように指示されるのに対して、端末がアクテイブ状態に
なると、このグループアドレスを無視して、その特有の
アドレスを有するフレームのみに応答するように指示さ
れてもよい。 各ユーザ端末に記憶されている特有の端末アドレスは
また、視聴者がそのシステムを最初にアクセスするとき
に、特別な番組を提供することができる。例えば、ある
ユーザが、不動産表示サービスのような、単一のサービ
スを申込んでいるとき、このことがシステムコントロー
ラのデータベース130に、視聴者の端末アドレスととも
に記憶されている。そして視聴者がそのシステムをアク
セスしようとした時、その視聴者に伝送される最初の画
面が、不動産だけのための特別なものにすることができ
る。同様に、視聴者が他のサービスを申込んでいるとき
は、それぞれの初期画面を受信するようにプログラムす
ることもできる。 前述したことより明らかなように、ビデオフレームの
垂直ブランキング期間は、アドレスや制御信号のような
データを、表示システムよりユーザ端末に伝送するのに
使用される。これは、同様にして、表示システムよりユ
ーザ端末への他のデータを伝送できる対話式システムを
可能にしている。こうして、この能力がビデオ表示シス
テムの機能を向上するのに使用される。例えば、不動産
表示サービスの場合、家のアドレスや簡単な説明ととも
に、入手可能な家を列挙したデータベースが表示システ
ムよりユーザ端末のバツフア132にダウンロードされ
る。このダウンロードされたデータは、データ入出力ポ
ートを介してユーザ端末に接続された通常のプリンタに
供給され、視聴者に印刷出力される。また一方、パーソ
ナルコンピユータがユーザ端末のポート134に接続さ
れ、ビデオフレームの垂直ブランキング期間で伝送され
たデータを直接受信するようにもできる。 もし多量のデータが伝送されるときは、多数の連続し
たフレームの垂直ブランキング期間のラインでなく、全
ビデオフレーム或はフレームにおける水平線を使用する
のが適当である。 そのシステムをより増強させるために、プログラムデ
ータをユーザ端末のローカル・コントローラ内のマイク
ロプロセツサにダウンロードすることもできる。これに
より、ユーザ端末の機能を要求された特定のサービスに
応じて変更することができる。例えば、ユーザがテレビ
ジヨンで放送されるゲーム番組とともにプレイしたい場
合がある。この場合は、表示の開始時に、対話式のネツ
トワークに関連したチヤネルを介して伝送されたビデオ
フレームによつて、一連の特別な命令がユーザ端末のマ
イクロプロセツサにダウンロードされる。命令が一旦端
末にロードされると、端末はスイツチ100を通して受像
器に接続されたままであり、そしてチユーナ102はゲー
ム番組が放送されているチヤネルに同調されている。ゲ
ームがテレビ放送されている間、スコアや正しい答え等
の新しいデータが個々の端末にダウンロードされ、視聴
者は自分の端末によつて、テレビ放送されているゲーム
と対話することができる。更に、伝送されたフレームの
垂直ブランキング期間のコマンドによつて要求されたユ
ーザ端末は、更に処理を進めるために、視聴者の進捗に
応じた情報をアツプロードすることができる。この電話
回線を通してアツプロードされた情報は、ある特定の表
示中に、名前や高得点などによつて視聴者を特定するこ
とができる。 前述した例では、データはオンラインモードでユーザ
端末に伝送される。即ち、表示を対話式で制御するため
に、電話回線を通して視聴者が表示システムに接続され
ている間、データがその端末に伝送される。また、オフ
ラインモードで端末にデータを伝送することも可能であ
る。これによつて、通常のネツトワークチヤネルを介し
て伝送されたプログラムの垂直ブランキング期間で、命
令が全ての端末に伝送される。例えば、宣伝されている
製品の割引券に関するコマーシヤルを見ている全ての視
聴者に、その割引券を提供できるのが望ましい。コマー
シヤルのフレームの垂直ブランキング期間は、その割引
券の配布に関連した命令で符号化される。ある実施例で
は、ユーザ端末にはプリンタが組込まれるか、或はプリ
ンタに接続されており、コントローラ104を介してその
プリンタを制御し、その時点、或いはその後で、その割
引券を印刷することができる。もし希望すれば、そのコ
マーシヤルのフレームの垂直ブランキング期間で符号化
されたデータにより、コントローラ104が命令されて、
もし視聴者がその割引券を受取りたければ、あるキーを
押下するように指示するメツセージを表示するようにも
できる。コントローラは更にそのキー操作を待つて、プ
リンタにより割引券を印刷するようにも指示されること
ができる。 一方、命令によりコントローラ104に指令して、シス
テムコントローラ22或はその後他のコントローラにダイ
アルして、視聴者を特定する情報を伝送し、割引券が視
聴者に郵送されるようにもできる。 表示システムより視聴者端末にデータを伝送する能力
により、更にそのシステムを他のサービスに使用できる
ように機能を向上できる。例えば、この能力は字幕放送
や他の文字放送サービスにも使用できる。更に、ユーザ
端末にデータを伝送でき、表示システムにデータを伝送
できる能力により、ある種の診断を行うことができる。
例えば、表示システムから要求されると、ユーザ端末は
端末の機能を照合するための多数の初期化ルーチンを実
行でき、誤りが検出されると、この情報は表示システム
に伝送されて、そのシステムに申込要求を行う前に、修
正が実行されるのを可能にする。 この診断機能はまたケーブルシステム或は他の伝送媒
体の動作試験にまで拡張できる。S/N比や位相差及び利
得等の種々のパラメータ等がユーザ端末内で測定され、
その結果が表示システムに伝送される。 同様にして、ユーザ端末にはイメージエラー検出機能
があり、特に伝送中における、エラーがイメージ部分の
欠落となるため、ユーザ端末はそのようなエラーを検知
して、それを表示システムに伝送する機能を備えてい
る。ある実施例では、端末は正のフイードバツク機構を
備えており、イメージを受信するといつも適正であるこ
とを検知して、表示システムに応答を返送している。こ
の方法により、表示システムは受信されなかつたフレー
ムやエラーが発生したフレームを通知され、それを自動
的に再送する。もう一方の例では、受信したフレームの
エラーを検知したときにのみ、端末はエラーメツセージ
を表示システムに伝送できる。この後者の場合には、受
信できなかつたフレームは特定されないが、電話回線上
のデータ量を減少することができる。 前述したように、パーソナルコンピュータやプリンタ
などの種々の周辺機器が、そのデータバスポート134を
通してユーザ端末に接続される。これにより、CDROMの
ようなメモリユニツトを接続して、ユーザ端末に固定の
情報を記憶させることが望ましい。ROMに記憶されたデ
ータはコントローラ104により直接アクセスされてもよ
く、或は入出力ポートに接続された外部コンピユータに
よりアクセスされてもよい。視聴者がゲームを行うため
にシステムにアクセスしているとき、システムコントロ
ーラは、端末の中央コントローラで使用するために、そ
のゲームに関連した種々のデータをダウンロードでき
る。更に、コントローラ104にコマンドを送り、スクリ
ーン上に表示されるような固定情報を、ローカルメモリ
ユニツトより読出すことができる。受信者のローカル局
でいくらかのデータを記憶できるようにすることによ
り、特定のサービスのために対話式の回線を伝送されな
ければならないデータ量を少なくでき、システム能力に
対する要求を減少させることができる。 このように、本願発明の実施例では、視聴者とユーザ
端末との間の関連を１対１の場合で説明してきたが、１
台のユーザ端末がそれぞれ異なる局で多数の視聴者によ
り共有されていてもよい。例えば、アパートの建物よう
な多数の居住ユニツトでは、１つのユーザ端末が建物に
置かれていて、その建物の全ての保有者が、その出力を
受信するように接続された受像器を持つことができる。
この状態で、視聴者はユーザ端末のように同じ位置に存
在しないので、その端末を使用して表示システムにコマ
ンドや選択情報を送ることができないであろう。この場
合はむしろ、視聴者と表示システムの間の接続は、視聴
者の電話回線により行われるであろう。視聴者と表示シ
ステムの間の情報の伝送にDTMF信号を使用することによ
り、このモードでの動作、即ち、端末或はハンドセツト
のいずれかによりコマンドを伝送できるような動作が容
易になる。 この後者の動作モードで表示を開始するには、視聴者
は自分の受像器を対話式の回線に関するチヤネル、例え
ば３チヤネルに同調させて、自分の電話でその回線に電
話番号をダイアルする。入力した呼は、DAS制御ユニツ
ト38のオーデイオ基板48の１つで受信されて、システム
コントローラ22は、制御ユニツトによりデイスク記憶シ
ステム44から読出した歓迎メツセージで応答させて、視
聴者に適当な特定情報を入力して応答するように要求し
ている。このパスワードのような情報が、視聴者の電話
器セツトのキーパツドを用いて入力されると、これに応
答して、システムコントローラは、その視聴者の端末ア
ドレスを、データベース130に記憶されている視聴者の
情報より決定し、その端末に適当な開始フレームを伝送
して、その視聴者の受像器に表示させる。更に、システ
ムコントローラはDAS制御ユニツト38に指令を出し、２
番目の電話回線を通してユーザ端末をダイアルして、ユ
ーザ端末と電話回線と接続させる。この構成により、視
聴者はシステムコントローラに電話回線を通して選択情
報を送出し、システムコントローラは２番目の回線を通
して、その端末と通信する。 この実施例により、視聴者は表示システムにアルフア
・ニユーメリツク文字を送出することができず、視聴者
がコントローラ22に命令及び情報を伝送するのに、電話
器のキーパツドの10個の数字と２つの記号に限定され
る。しかし、視聴者がアルフア・ニユーメリツク情報を
伝送できることが望ましい。例えば、対話式のゲームで
は、ユーザが質問に応答してアルフアベツトの文字を入
力することが要求される。このような状況で、システム
コントローラは従来のDTMFトーンを、アルフアベツト文
字として解釈するように指示される。より詳しくは、初
期のログ・オン手順の一部で、システムコントローラ
は、視聴者がユーザの端末でなく、電話器のハンドセツ
トを介して接続されていることを判定する。その後、質
問に応答して入力されるべき有効なキー押下がアルフア
ベツト文字であれば、ある数字入力が、有効な文字との
組合わせに対応していると決定される。電話器のキーパ
ツドの２から９の数字キーのそれぞれは、それに関連し
た３つの文字を有しており、これらの文字はユーザによ
り入力された数字によつて特定される。例を挙げると、
質問に対する応答が“HELP"という文字を入力するよう
に要求されると、システムコントローラは数字列“435
7"を正しい答えとして解釈し、それからシステムコント
ローラは通常の方法で、例えばそれらを数値入力として
処理するようにして、その後のキー押下に応答すること
ができる。 前述より明らかなように、本願発明は機能性とユーザ
の収容力を増大した対話式テレビジヨン網を提供してい
る。この分野に熟知している人々にとつては、本願発明
はここで説明された以外の他の形式で実施されるであろ
うことは容易に理解できるであろう。例えば、本発明の
実施例では、ビデオ信号は表示システムよりユーザ端末
にアナログフオーマツトで伝送されている。ビデオ信号
がデジタル情報で伝送されるテレビジヨンシステムで、
本発明の特徴を実施することも可能である。このような
情況において、DVS制御ユニツトは、伸長されたビデオ
イメージをアナログ信号に変換するD/Aコンバータを含
まず、むしろデジタル化されたビデオフレームが、伝送
のために適当な媒体を介してマルチプレクサに提供され
る。この場合、ユーザ端末はD/Aコンバータを備えてお
り、テレビジヨン受像器に表示するために、記憶された
フレームをアナログ信号に変換する。もちろん、受像器
がデジタルビデオ情報を処理する能力を有していると、
そのような変換器は不要となるであろう。 更に、このような方向に沿つて、圧縮されたフオーマ
ツトのままで、ビデオ情報をユーザ端末に伝送すること
ができる。そのような実施例により、ビデオデータがよ
り高いフレームレートで効率良く伝送されるので、シス
テムの収容力を増大させることができるであろう。この
場合は、DVS制御ユニツトの機能は、中央にある表示シ
ステムにおけるよりもむしろ、離れているユーザ端末内
で実施されるであろう。伝送されたデータを伸長する種
々のアルゴリズムは、コントローラ104のメモリ、或は
前述したROMユニツトのような個々のメモリに記憶され
ていてもよい。 同様に、対話式のテレビジヨン網の前述の説明は、フ
レーム毎のビデオ情報を処理する概念で表わされてい
る。しかし、ビデオ情報が記憶されて処理され、同様に
フイールド（1/2フレーム）を基本として伝送されてい
る。例えば、デイスク記憶システムに、圧縮されたビデ
オフイールドとしてイメージを記憶することができる。
フイールドがDVS制御ユニツトで伸長された後、従来の
処理技術を用いて、有線網を介して伝送するためにビデ
オフレームに外挿される。逆に、個々のフイールドのみ
が伝送されると、その後、ユーザ端末でビデオフレーム
に外挿される。この後者の方法により、フレームモード
における１秒当り30でなく、１秒当り60台のユーザ端末
がアドレスされるため、テレビジヨンネツトワークの能
力が倍になる。この実施例では、伝送されたフイールド
を完全なフレームに外挿する異なるアルゴリズムが採用
され、伝送されたフイールドに適用可能な特別なアルゴ
リズムが、システムコントローラ22からユーザ端末にダ
ウンロードされる。 さらに、本発明の開示された実施例は、表示システム
から遠隔の端末への下流方向にのみケーブルでの伝送が
行われる、１方向のケーブルシステムで説明したが、双
方向のケーブルシステムを利用すると、電話接続の代り
にケーブルシステムの上流方向への伝送能力を用いて、
データをアナログ或はデジタル形式のいずれかで伝送す
ることができる。これにより、ここに例示されたシステ
ムと同様な機能が実現できる。 従つて、本願発明の趣旨或は本質的な特徴から離れる
ことなく、本願発明が他の形式で実現できる。よつて、
ここに開示された実施例は本願発明を例示したもので、
それを限定するものではない。従つて、この発明の技術
範囲は前述した実施例ではなく、添付した請求の範囲に
よつて規定され、本発明と等価な意味を有し、その範囲
内にある全ての変更例は、本発明に含まれるものであ
る。

【発明の効果】

以上説明したように本発明によれば、テレビジヨン・
システムを利用して、経済的に、視聴者の数の増加に伴
う競合の問題を少なくして、ビデオ表示を提供できる。 また、視聴者によるビデオ表示の選択及びアクセスを
容易にし、経済的にサービスを拡張した表示システムを
提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により実施された対話式テレビジョン・
システムの概略を示す図、 第２図は対話式テレビジョン網の表示システムを示すブ
ロツク図、 第３図はオーデイオ・サブシステムの詳細なブロツク
図、 第４図はビデオ・サブシステムの詳細なブロツク図、 第５図はユーザ端末の詳細なブロツク図、そして 第６図はシステム・コントローラで処理されるタスクの
関連を示す図である。 図中、10……表示システム、12……電話回線、14……ユ
ーザ端末、16……遠隔（リモート）制御ユニツト、18…
…オーデイオ・サブシステム、20……ビデオサブシステ
ム、22……システムコントローラ、24,28……中継線、2
6……CATVハブ、30……フレームゲート、38……DAS制御
ユニツト、40……DVS制御ユニツト、44……デイスク記
憶システム、48……オーデイオボード（基板）、54……
ローカルコントローラ、58……ピクチユア・マルチプレ
クサ、64……コントローラ、68……マスタ同期信号発生
器、70……NTSCビデオエンコーダ、72……変調器、74…
…信号モニタリング・サブシステム、76……マルチプレ
クサスイツチ、78……信号測定ユニツト、80……コント
ロールユニツト、86……ビデオプロセツサ、88……イメ
ージキヤツシユ、94……ローカルコントローラ、96……
デジタイザ、98……信号スプリツタ、100……スイツ
チ、102……チユーナ、104……コントローラ、106……
ビデオ復調器、108……ミユーテイング回路、110……オ
ーデイオ処理回路、114……フレーム記憶部、116……変
調器、118……グラフイツクジネレータ、122……電話イ
ンターフエース回路、124……ボリユーム制御スイツ
チ、132……データバツフアである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター カウマンズ カナダ国 オンタリオ ロンドン サマ ーデイル シーアール．54 (72)発明者 アラン ロツドバーグ カナダ国 オンタリオ ロンドン ノー マン アベニユー 1445 (56)参考文献 特開 昭48−71106（ＪＰ，Ａ) 特開 昭48−71126（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−107584（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−258592（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−106541（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−89687（ＪＰ，Ａ) 国際公開89／8967（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22

Claims (35)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テレビジョン網の少なくとも１つのチャネ
   ルにより１つ或はそれ以上のイメージと随意なオーディ
   オ情報とを含むビデオ表示を伝送する中央局の表示シス
   テムと、前記テレビジョン網から伝送されたビデオ表示
   を受信し、前記表示システムに対して電話回線を通して
   イメージを特定する情報を送信する複数のリモート端末
   とを備える対話式テレビジョン・システムであって、 前記表示システムは、 それぞれのイメージとオーディオ情報とをデジタル形式
   で格納する格納システムと、 前記リモート端末から電話回線を介して伝達された情報
   を受信し、前記情報で指示されたオーディオ情報を前記
   格納システムから検索し前記電話回線を介して前記リモ
   ート端末に送信するオーディオシステムと、 前記格納システムに格納された個々のイメージを検索す
   る手段と、各イメージを前記リモート端末の少なくとも
   １つを特定するアドレスで符号化する手段と、前記符号
   化されたイメージを前記テレビジョン網を介して前記リ
   モート端末に送信する手段とを有するビデオシステム
   と、 前記リモート端末から電話回線を介して伝送された情報
   に応答して前記オーディオシステムと前記ビデオシステ
   ムとを制御して、前記情報により指示されたオーディオ
   情報とイメージとをそれぞれ前記格納システムから検索
   して、前記情報を発信した前記リモート端末に送信する
   ように制御する手段とを備え、 前記各リモート端末は、 前記リモート端末を電話回線と接続する手段と、 ビデオ情報を前記表示システムから当該リモート端末に
   伝達するための前記テレビジョン網のチャネルを特定す
   る伝送路識別子を前記表示システムに送信する手段と、 前記テレビジョン網を介して伝送されるテレビジョン信
   号を受信する受信手段と、 前記伝送路識別子で特定されたチャネルで伝送されたイ
   メージを検査して、自端末のアドレスで符号化されてい
   ることを確認すると前記自端末のアドレスで符号化され
   た個々のイメージをフレーム単位で格納する格納手段
   と、 前記格納手段に格納されたフレーム単位のイメージを標
   準のテレビジョンフレーム伝送速度で連続して繰り返し
   伝送して静止画のビデオ信号を形成する手段と、 視聴者の指令に応答して前記電話回線を介して前記表示
   システムに情報を送信する送信手段と、 前記送信手段により送信した情報に応答して前記表示シ
   ステムから前記電話回線を介して伝達されたオーディオ
   情報を受信する手段と、 前記静止画のビデオ信号を、前記受信したオーディオ情
   報と合成して合成テレビジョン信号を形成する手段とを
   備えることを特徴とする対話式テレビジョン・システ
   ム。
2. 【請求項２】前記各リモート端末は、 視聴者の指令に応答して前記表示システムに関連する電
   話番号を自動的にダイヤルし、前記表示システムとの電
   話接続を確立する電話インターフエース回路を有するこ
   とを特徴とする請求の範囲第１項記載の対話式テレビジ
   ョン・システム。
3. 【請求項３】前記テレビジョン網は、複数の中継線を持
   つ有線テレビジョン・システムを備え、前記伝送路識別
   子はリモート端末が接続される前記中継線の特定の１つ
   の指示を含むことを特徴とする請求の範囲第１項記載の
   対話式テレビジョン・システム。
4. 【請求項４】伝送路識別子は、前記電話接続の確立前に
   前記リモート端末へ配給されたイメージ内に符号化され
   たデータとして前記表示システムから前記リモート端末
   へ伝達されることを特徴とする請求項第１項記載の対話
   式テレビジョン・システム。
5. 【請求項５】前記表示システムは、前記リモート端末か
   ら受信した前記伝送路識別子で前記リモート端末にアド
   レスされたイメージを符号化し、更に前記符号化された
   イメージを、当該イメージに符号化された前記伝送路識
   別子に対応するチャネルに指示するフレームゲートを有
   することを特徴とする請求の範囲第１項記載の対話式テ
   レビジョン・システム。
6. 【請求項６】前記各リモート端末は、前記リモート端末
   と視聴者のうち少なくとも一方の伝送路識別子を伝達す
   る手段を備え、 前記表示システムは伝達された前記伝送路識別子に応答
   して、前記リモート端末に接続されたテレビジョン受信
   機に表示させるために、前記伝送路識別子により決定さ
   れた初期ビデオ表示を選択する手段を備えることを特徴
   とする請求項第１項記載の対話式テレビジョン・システ
   ム。
7. 【請求項７】前記各リモート端末は、前記テレビジョン
   網で使用可能なテレビジョン・チャネルにチユーニング
   するチユーナを備え、前記表示システムは前記リモート
   端末に命令を送り、前記各リモート端末のチユーナを、
   その指示されたチャネルに自動的に同調させるように指
   令する手段を備えることを特徴とする請求の範囲第１項
   記載の対話式テレビジョン・システム。
8. 【請求項８】前記指令は、前記電話回線を通して各リモ
   ート端末に伝達されることを特徴とする請求の範囲第７
   項に記載の対話式テレビジョン・システム。
9. 【請求項９】前記指令は、各リモート端末にアドレスさ
   れて伝送されるビデオフレームの垂直ブランキング期間
   で符号化されたデータにより、各リモート端末に送信さ
   れることを特徴とする請求の範囲第７項記載の対話式テ
   レビジョン・システム。
10. 【請求項１０】前記ビデオシステムは、 前記格納システムからそれぞれのイメージを読出して、
    伝送される各リモート端末のアドレスで、その読み出さ
    れたイメージを符号化する複数のビデオ・プロセッサ
    と、 読み出され符号化されたイメージを、前記テレビジョン
    網を介してリモート端末に伝達する連続信号として組立
    てるマルチプレクサとを備えることを特徴とする請求の
    範囲第１項記載の対話式テレビジョン・システム。
11. 【請求項１１】前記複数のビデオ・プロセッサのそれぞ
    れは、検索された各イメージを少なくとも１フイールド
    のビデオ情報を有するアナログビデオに変換し、前記マ
    ルチプレクサは前記プロセッサからのアナログビデオを
    連続するアナログビデオ信号として組立てることを特徴
    とする請求の範囲第10項記載の対話式テレビジョン・シ
    ステム。
12. 【請求項１２】個々のイメージは前記格納システムに圧
    縮されて格納され、前記ビデオ・プロセッサは検索され
    た各イメージを伸長する手段を備えることを特徴とする
    請求の範囲第10項記載の対話式テレビジョン・システ
    ム。
13. 【請求項１３】個々のイメージはそれぞれ異なる伸長ア
    ルゴリズムで伸長され、特定のイメージのために使用さ
    れる伸長アルゴリズムを特定する情報が前記格納システ
    ムに当該イメージと共に格納され、前記イメージが格納
    システムから読出された時に、前記ビデオプロセッサに
    供給されることを特徴とする請求の範囲第12項記載の対
    話式テレビジョン・システム。
14. 【請求項１４】前記各イメージの幾つかは絵画情報と文
    書情報との合成から成り、イメージのための文書情報は
    圧縮された絵画情報と分離して前記格納システムに格納
    されていることを特徴とする請求の範囲第12項記載の対
    話式テレビジョン・システム。
15. 【請求項１５】前記ビデオ・プロセッサは、前記格納シ
    ステムのイメージに対し、圧縮された絵画情報と関連す
    る文書情報を読み出して前記絵画情報を伸長し、少なく
    とも１つのビデオフイールド上に、伸長された絵画情報
    と文書情報とを重ねて表示することを特徴とする請求の
    範囲第14項記載の対話式テレビジョン・システム。
16. 【請求項１６】更に、前記格納システムから検索された
    文書情報に加えて、イメージに重ねられる補足文書情報
    を前記ビデオ・プロセッサに与える手段を備えることを
    特徴とする請求の範囲第15項記載の対話式テレビジョン
    ・システム。
17. 【請求項１７】前記格納システムから検索された圧縮さ
    れたイメージを記憶し、前記マルチプレクサに与えるた
    め前記ビデオ・プロセッサによって伸長されたイメージ
    を受信して記憶するために、前記ビデオプロセッサに接
    続されたイメージキャッシュを更に備えることを特徴と
    する請求の範囲第12項記載の対話式テレビジョン・シス
    テム。
18. 【請求項１８】前記オーディオシステムは、 前記電話回線を通して電話番号をダイヤルし、前記表示
    システムに接続されたリモート端末を他方の電話回線に
    接続された電話器のラインに橋絡する手段を備えること
    を特徴とする請求の範囲第１項に記載の対話式テレビジ
    ョン・システム。
19. 【請求項１９】各リモート端末は、前記表示システムか
    ら受信したビデオフレームがエラーを含むかを判定し、
    前記受信したビデオフレームがエラーを含む時に前記表
    示システムに通知する通知手段を備えることを特徴とす
    る請求の範囲第１項記載の対話式テレビジョン・システ
    ム。
20. 【請求項２０】前記通知手段は、前記リモート端末でビ
    デオフレームが受信される毎に前記電話回線を介して前
    記表示システムに信号を供給することを特徴とする請求
    の範囲第19項記載の対話式テレビジョン・システム。
21. 【請求項２１】前記信号は前記受信したビデオフレーム
    がエラーを含むかどうかを示すことを特徴とする請求の
    範囲第20項記載の対話式テレビジョン・システム。
22. 【請求項２２】前記通知手段は、前記受信したビデオフ
    レームがエラーを含む時に前記電話回線を介して前記表
    示システムに信号を供給することを特徴とする請求の範
    囲第19項記載の対話式テレビジョン・システム。
23. 【請求項２３】前記符号化されたイメージは前記テレビ
    ジョン網を介してデジタルで各リモート端末に伝達さ
    れ、前記各リモート端末は前記イメージをアナログビデ
    オ画像に変換するビデオ・プロセッサを備えることを特
    徴とする請求の範囲第１項記載の対話式テレビジョン・
    システム。
24. 【請求項２４】前記イメージは前記格納システムに圧縮
    されて格納されており、その圧縮されたイメージが前記
    テレビジョン網を介してリモート端末に伝達され、前記
    ビデオ・プロセッサは前記圧縮されたイメージを伸長す
    る手段を備えることを特徴とする請求の範囲第23項記載
    の対話式テレビジョン・システム。
25. 【請求項２５】テレビジョン網を介して中央局から各リ
    モート端末へビデオ表示を選択的に配給する方法であっ
    て、 リモート端末の１つから電話呼び出しを開始し、前記中
    央局との電話回線の接続を確立する工程と、 前記接続が確立した後、ビデオ情報を前記中央局からリ
    モート端末へ伝達するために、前記テレビジョン網にお
    ける伝送路を特定するための伝送路識別子を前記電話回
    線を接続して前記リモート端末から前記中央局へ伝送す
    る工程と、 前記リモート端末から前記中央局に、前記電話回線の接
    続を通して特定のビデオ表示の選択子を伝達する工程
    と、 前記選択子に基づいて前記中央局でビデオ表示に関連し
    たビデオデータを検索して、前記選択子を伝達したリモ
    ート端末に関連するアドレスと当該リモート端末により
    伝達された前記伝送路識別子とで符号化する符号化工程
    と、 前記符号化工程で符号化されたデータを前記中央局から
    前記リモート端末へ前記伝送路識別子で特定された伝送
    路を介して伝達する工程と、 前記リモート端末では、テレビジョン網を介して伝達さ
    れるテレビジョン信号を受信し、前記伝送路識別子で特
    定されたチャネルで伝送されたイメージを検査して、自
    端末のアドレスで符号化されていることを確認すると前
    記自端末のアドレスで符号化された個々のイメージをフ
    レーム単位で格納する格納工程と、 前記格納されたフレーム単位のイメージを標準のテレビ
    ジョンフレーム伝送速度で連続して繰り返し伝送して静
    止画のビデオ信号を形成する工程と、 視聴者の指令に応答して前記電話回線を介して前記表示
    システムに情報を送信し、その送信した情報に応答して
    前記表示システムから前記電話回線を介して伝達された
    オーディオ情報を受信する工程と、 前記静止画のビデオ信号を、前記受信したオーディオ情
    報と合成して合成テレビジョン信号を形成する工程と、 を備えることを特徴とする方法。
26. 【請求項２６】前記電話回線の接続が確立する前に、前
    記中央局から各リモート端末へ選択されないビデオデー
    タを伝達する伝達工程と、 前記伝達工程で伝達される経路の伝送路識別子で、前記
    選択されないビデオデータを符号化する工程と、 前記リモート端末で前記伝送路識別子を検出する工程
    と、 前記接続が確立した時に、検出された伝送路識別子を前
    記伝送路識別子として前記リモート端末から前記中央局
    に伝達する工程とを更に備えることを特徴とする請求の
    範囲第25項記載の方法。
27. 【請求項２７】前記伝送路識別子は前記テレビジョン網
    の特定のテレビジョン・チャネルの指定を含むことを特
    徴とする請求の範囲第25項に記載の方法。
28. 【請求項２８】前記テレビジョン網は複数の中継線を有
    する有線テレビジョン・システムを備え、前記伝送路識
    別子は前記リモート端末が接続される前記中継線の特定
    の１つの指定を含むことを特徴とする請求の範囲第25項
    に記載の方法。
29. 【請求項２９】前記テレビジョン網は複数の出力路を有
    するフレームゲートを含み、 予め決定された伝送路の少なくとも１つを通して、前記
    中央局から前記フレームゲートに前記符号化されたビデ
    オデータを伝達する工程と、 前記符号化されたビデオデータ内の符号化された伝送路
    識別子を検出する工程と、 検出された前記伝送路識別子に対応して前記出力路の１
    つに前記符号化されたビデオデータを伝える工程とを更
    に備えることを特徴とする請求の範囲第25項記載の方
    法。
30. 【請求項３０】前記複数の出力路は前記テレビジョン網
    上で使用可能なそれぞれ異なるチャネルを備えることを
    特徴とする請求の範囲第29項に記載の方法。
31. 【請求項３１】前記複数の出力路は前記テレビジョン網
    内の異なる物理的通路を備えることを特徴とする請求の
    範囲第29項記載の方法。
32. 【請求項３２】前記異なる物理的通路は有線テレビジョ
    ン・システムの異なる中継線であることを特徴とする請
    求の範囲第31項記載の方法。
33. 【請求項３３】前記選択子は前記リモート端末から前記
    中央局へ英数字で伝達されることを特徴とする請求の範
    囲第25項記載の方法。
34. 【請求項３４】各数字は所定の周波数対から成るシング
    ルDTMFトーンにより前記電話回線で伝達され、各英字は
    少なくとも最初のトーンが非数字を表わす独自の周波数
    を含む２つの直列DTMFトーンにより伝達されることを特
    徴とする請求の範囲第33項記載の方法。
35. 【請求項３５】前記選択子を伝達する工程は、 特定のビデオ表示に関して、前記リモート端末と個々の
    視聴者のうちの少なくとも一方に関連している情報を前
    記中央局で記憶する工程と、 前記リモート端末と視聴者のうちの少なくとも一方の識
    別子を前記リモート端末から前記中央局へ伝達する工程
    と、 前記リモート端末に伝送して前記リモート端末に接続さ
    れたテレビジョン受像器に表示するため、前記識別子に
    応答して前記特定のビデオ表示を検索する工程とを備え
    ることを特徴とする請求の範囲第25項記載の方法。