JP3218936B2 - ラッピング加工方法 - Google Patents

ラッピング加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建具としての部品加工技
術であるラッピング加工方法に関するもので、詳しく
は、基材である薄紙に柔軟性を有する樹脂をコートし、
カールを防止するとともに、追従性を向上させたラッピ
ング用化粧紙シートを用いたラッピング加工方法であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ラッピング加工(建具等の造
作部材表面に化粧シート、樹脂シート等を貼り着ける化
粧技術)に用いられる化粧シートは、塩化ビニル樹脂シ
ートに印刷を施したものが多く使用されていた。この塩
化ビニルシートが多く用いられる理由は、熱を加えると
軟らかくなり、例えば、ラッピング加工の際に、溝形状
などの複雑な造作部材にも十分に追従し易い。しかし、
塩化ビニル樹脂シートは廃棄処理における焼却の際に、
塩素ガス等の有害ガスを発生し環境に悪い影響を与える
等の問題、また、安定した材料供給、材料見直しによる
コストダウンを図る等から薄紙への要求がでてきた。
【0003】しかし、薄紙は23g/m2 〜80g/m
2 のもので、塩化ビニル樹脂シートのように、熱を加え
ても伸縮することがなく、また、水分の影響を受けやす
く次のような欠点がある。例えば、溝形状を有する造作
部材の溝部に、ロールで入れようとするとラッピングシ
ートが切れたり、薄紙が湿度の影響でカールすることが
ある。すなわち、紙が湿度の影響でカールすることでラ
ッピングの際に、空気が入り膨れができたり、ラッピン
グの際に、塗布する接着剤で急激に水分が増加するた
め、紙間強度が弱くなりシートが切れたり、造作部材の
溝等の角部で切れやすく、またカールも発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、図2に示す
ように、薄紙を使用したラッピングシートの一例を考察
すると、表面は樹脂層(23)で保護されているため、
湿気等の水分の吸収はない。しかし、裏面は薄紙(2
1)の面がそのまま露出しているため水分を吸収しやす
い。このため表裏の水分吸収差からカールが発生すると
考えられる。そこで本発明は、薄紙の裏面に柔軟性を有
する樹脂をコーティングして、湿度の吸収を防ぎカール
を防止するとともに、ラッピング加工における追従性を
向上させて切れやすさを減少させたラッピング用化粧紙
シートを用いたラッピング加工方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、化粧シートの裏面に水分を含む接着剤を塗
布して造作部材表面にラッピング加工により貼り着ける
ラッピング加工方法において、前記化粧シートとして、
基材である薄紙(11)の表面に、木目柄印刷層(1
2)と透明な樹脂保護層(13)とを設け、この上に木
目柄印刷層に同調してなる導管模様層(14)を設ける
と共に、前記薄紙の裏面に樹脂コート層(15)を設け
たラッピング用化粧紙シート(10)を用いることを特
徴とするラッピング加工方法である。
【0006】また、前記樹脂コート層(15)に、隠蔽
性を付与するため顔料を添加混合し不透明なコート層と
したことを特徴とする。
【0007】さらに、前記基材である薄紙(11)が、
樹脂を含浸させた紙間強化紙からなることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明のラッピング用化粧シート(10)によ
れば、基材である薄紙(11)の裏面側に樹脂コート層
(15)を設けることで、接着剤による水分や湿度の吸
収を防ぐのでカールが発生しない。また、この樹脂コー
ト層(15)に、着色用の顔料を添加混合することで不
透明な層となるので、ラッピング加工での造作部材に中
密度繊維板、パーチクルボード、プラスチック、金属等
を用いても隠蔽作用により、部材の色の影響を少なくす
る。さらに、樹脂を含浸させた紙間強化紙を基材として
用いることで、シートの引っ張り強度が向上するので、
造作部材に深い溝部等があってもラッピングローラによ
るシートの切断が減少するとともに、ラッピング条件が
広がり加工能率を向上させることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図に基づき実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明のラッピング用化粧シートの一例を示す
断面で表した説明図である。
【0010】図に示すように、薄紙(11)を基材にし
て、この上に木目柄印刷層(12)と、この印刷層を保
護する透明な樹脂保護層(13)とを設け、この上から
木目模様に同調させて、木目柄印刷層のネガ印刷版によ
り導管模様層(14)を設け、さらに薄紙(11)の裏
面側に樹脂コート層(15)を設けてラッピング用の化
粧シートとした。
【0011】この基材である薄紙(11)は、坪量23
g〜80g/m2 範囲のものであればいずれでもよく、
樹脂コートにより少しは浸透するが、好ましくは、合成
繊維を抄造したもの、或いは樹脂を含浸させた樹脂含浸
紙等の紙間強化紙がよい。
【0012】木目柄印刷層(12)は、硝化綿タイプの
インキを用いてグラビア印刷方式等により印刷したもの
である。なお、印刷方式はいずれの方式でよく限定しな
いが、オフセット印刷は湿し水等の水を使用するのでグ
ラビア印刷が好適である。
【0013】柄印刷層を保護する樹脂保護層(13)
は、2液硬化タイプの透明なウレタン系樹脂を、ロール
コーター、ナイフコーター、グラビアコーティング等の
公知の方法で塗工することが可能である。
【0014】導管模様層(14)は、木目柄印刷層に同
調させて樹脂保護層(13)上に設けたものである。す
なわち、木目模様のネガを印刷版にして印刷を行う。こ
の導管模様層(14)に用いる樹脂は、保護層と同じ2
液硬化タイプのウレタン系樹脂を着色したものを使用し
た。これにより立体感が生じて意匠的に優れた化粧シー
トとなる。
【0015】次に、この基材である薄紙(11)の裏面
側に、樹脂コート層(15)を設けることで、樹脂コー
ト層及びコート層の樹脂の一部が浸透して湿気等の水分
を吸収しないようにしたものである。また、これに用い
る樹脂は、表面側と同様の2液硬化タイプのウレタン系
樹脂とした。なお、この樹脂コート層(15)を着色し
て不透明とすることで、隠蔽作用によりラッピング加工
の際に造作部材の色の影響を受けない。
【0016】<実施例1>坪量29g/m2 の紙間強化
紙「(株)興人社製,HPN−29」上に硝化綿インキ
(東洋インキ製造(株)社製,PTCインキ)を用いて
グラビア印刷により木目柄印刷層(12)を施し、この
上に2液硬化タイプのウレタン系樹脂(東洋インキ製造
(株)社製,TU−111)をロールコーターにより塗
工し、樹脂保護層(13)を設けた。さらにこの上に、
濃茶色に着色したウレタン系樹脂により導管模様層(1
4)を下層の柄印刷層に同調させて印刷した。さらに、
樹脂を含浸させた紙間強化紙(11)の裏面には、15
0l,深さ60μmのベタグラビア版により樹脂コート
層(15)設けた。このコート層の樹脂は、保護層と同
じ2液硬化タイプのウレタン系樹脂で、顔料で着色して
不透明にした樹脂を使用し、印刷速度50m/分、塗布
量10〜15g/m2 にてラッピング用化粧シートを得
た。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。すなわち、表裏に樹脂層を設ける
ことで、薄紙面からの湿度吸収を防ぐとともに、化粧シ
ートのカールの発生を抑え、ラッピング加工中の接着剤
によるシート同士の接着による不良を防止することがで
きる。また、薄紙自体は紙間が弱いため耐テープ性がな
く、従来はガムテープ等と接触すると紙が相関剥離する
ことがあり、樹脂を含浸させた紙間強化紙にすることで
紙間を強化することができ、これらの不良を防ぐことが
できる。さらに、このラッピング加工用の化粧シート
は、樹脂コート層、樹脂含浸によりシートの引っ張り強
度を向上させることができ、ラッピング加工の際に起き
るシートの切れが減少する。これによりラッピング加工
条件の幅が広がり、加工能率の向上が可能となる等の優
れた効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラッピング加工方法に用いるラッピン
グ用化粧紙シートの一例を示す断面で表した説明図であ
る。
【図2】従来のラッピング用化粧紙シートの一例を示す
説明図である。
【符号の説明】
10…ラッピング用化粧紙シート 11,21…薄紙(紙間強化紙) 12,22…木目柄印刷層 13,23…透明な樹脂保護層 14,24…導管模様層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04F 13/16 E04F 13/16 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 B32B 1/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧シートの裏面に水分を含む接着剤を塗
    布して造作部材表面にラッピング加工により貼り着ける
    ラッピング加工方法において、前記化粧シートとして、
    基材である薄紙の表面に、木目柄印刷層と透明な樹脂保
    護層とを設け、この上に木目柄印刷層に同調してなる導
    管模様層を設けると共に、前記薄紙の裏面に樹脂コート
    層を設けたラッピング用化粧紙シートを用いることを特
    徴とするラッピング加工方法
  2. 【請求項2】前記樹脂コート層に顔料を添加混合し、不
    透明なコート層としたことを特徴とする請求項1に記載
    ラッピング加工方法
  3. 【請求項3】前記基材である薄紙が、樹脂を含浸させた
    紙間強化紙からなることを特徴とする請求項1に記載の
    ラッピング加工方法
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