JP3218340B1 - 溶接用コンタクトチップ - Google Patents

溶接用コンタクトチップ

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JP3218340B1 JP2000239118A JP2000239118A JP3218340B1 JP 3218340 B1 JP3218340 B1 JP 3218340B1 JP 2000239118 A JP2000239118 A JP 2000239118A JP 2000239118 A JP2000239118 A JP 2000239118A JP 3218340 B1 JP3218340 B1 JP 3218340B1
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00—Arc welding or cutting
    • B23K9/24—Features related to electrodes
    • B23K9/26—Accessories for electrodes, e.g. ignition tips
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】溶接ワイヤの送給性および給電性が良好で耐久
性が高く、少ない製造工程で製造して製造コストを低減
できる。 【解決手段】チップ本体２と板バネ３とを有する。チッ
プ本体２は先端２ａから後端２ｂにかけて長さ方向に貫
通するワイヤ貫通孔４を有する。ワイヤ貫通孔４は後端
側４ｂが先端側４ａより太くなっている。板バネ３はワ
イヤ貫通孔４を貫通する溶接ワイヤＷをワイヤ貫通孔４
の内壁側に押圧するようワイヤ貫通孔４の後端側４ｂに
収容されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トーチノズル内に
配置される溶接用コンタクトチップに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の溶接用コンタクトチップとして、
特許第１８４１７６６号に示すものがある。すなわち、
溶接ワイヤをピースで内壁に押し付け、ワイヤ貫通孔の
先端部の磨耗による給電不良を防止し、耐久性を高める
ようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
溶接用コンタクトチップでは、チッップ本体の側部に貫
通する孔を設け、その孔にコイルバネで付勢したピース
を配置するため、製造工程が多く、製造コストが嵩むと
いう課題があった。また、溶接ワイヤが押し付けられた
内壁の摩耗が進むと、ワイヤの送給不良が起きやすいと
いう課題があった。
【０００４】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、溶接ワイヤの送給性および給電性が
良好で耐久性が高く、少ない製造工程で製造して製造コ
ストを低減することができる溶接用コンタクトチップを
提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る溶接用コンタクトチップは、チップ本
体と板バネとを有し、前記チップ本体は先端から後端に
かけて長さ方向に貫通するワイヤ貫通孔を有し、前記ワ
イヤ貫通孔は円筒状であって前記チップ本体の中心線と
同一の中心線を有し後端側が先端側より太くなってお
り、前記板バネは保持部とバネ部とから成って前記ワイ
ヤ貫通孔の後端側に着脱可能に収容されており、前記保
持部は前記ワイヤ貫通孔の後端側の内周に沿って弾力的
に取り付けられ、前記バネ部は前記保持部に一体的に設
けられて前記ワイヤ貫通孔を貫通する溶接ワイヤを前記
ワイヤ貫通孔の内壁側に押圧するよう前記ワイヤ貫通孔
の後端側に収容されていることを、特徴とする。
【０００６】本発明に係る溶接用コンタクトチップは、
トーチノズルの内部に配置され、溶接用ワイヤ給電部に
取り付け、溶接ワイヤをワイヤ貫通孔に挿入させて使用
される。溶接ワイヤは、ワイヤ貫通孔の後端側で板バネ
により内壁側に押圧されて、先端側の細いワイヤ貫通孔
との境界で内壁に接触する。このとき、溶接ワイヤは、
給電されてアークにより溶融し、溶接を行うことができ
る。溶接ワイヤと接触する内壁の摩耗が進んだときに
も、溶接ワイヤは板バネで内壁側に押圧されているた
め、先端側の細いワイヤ貫通孔との境界で内壁と接触
し、送給性に影響を受けることなく、給電され続ける。
このため、本発明に係る溶接用コンタクトチップは、溶
接ワイヤの送給性および給電性が良好で耐久性が高い。
本発明に係る溶接用コンタクトチップは、ワイヤ貫通孔
の後端側を先端側より太くし、その後端側に板バネを収
容することにより製造することができるので、少ない製
造工程で製造して製造コストを低減することができる。
【０００７】本発明に係る溶接用コンタクトチップにお
いて、前記板バネは前記ワイヤ貫通孔を貫通する溶接ワ
イヤを案内する溝を有することが好ましい。この場合、
溶接ワイヤが溝に沿ってワイヤ貫通孔の内部でずれるこ
となく安定して送られるので、アークを安定させ、溶接
性を向上させることができる。
【０００８】本発明において、チップ本体は、クロム銅
のほか、黄銅、純銅、ジルコニウム銅、しんちゅう、ア
ルミニウム、リン青銅、通電性セラミック、ベリリウム
銅などを材料に用いることができる。また、板バネは、
ワイヤ貫通孔の後端側に着脱可能に収容してある。これ
により、用途に応じて、板厚、長さ、幅、材質、弾力度
などが異なる板バネと交換し、チップ本体の摩耗度を調
整することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態について説明する。図１は、本発明の実施の形
態を示している。図１（Ａ）に示すように、溶接用コン
タクトチップ１は、チップ本体２と板バネ３とから成
る。チップ本体２は、先端２ａから後端２ｂにかけて長
さ方向に貫通するワイヤ貫通孔４を有する。ワイヤ貫通
孔４は、チップ本体２の中心線と同一の中心線ａを有し
ている。ワイヤ貫通孔４の先端側４ａは、円筒状であっ
て溶接用ワイヤＷの太さに合わせた口径を有している。
ワイヤ貫通孔４の後端側４ｂは、円筒状であって先端側
４ａより太くなっている。ワイヤ貫通孔４の後端側４ｂ
は、先端側４ａ付近の内壁４ｃが先端側４ａにかけて次
第に細くなるよう傾斜している。チップ本体２は、後端
２ｂに取付用雄ねじ部５を有する。
【００１０】図１（Ｂ）に示すように、板バネ３は、保
持部３ａとバネ部３ｂとから成っている。保持部３ａ
は、リングの一部を切り欠いた形状を有し、ワイヤ貫通
孔４の後端側４ｂの内径よりやや大きい径を有する。バ
ネ部３ｂは、湾曲した細長い板状で先端がＵ字状に折り
返した形状を有し、保持部３ａに一体的に設けられてい
る。バネ部３ｂは、長さ方向に沿って溝３ｃを有する。
溝３ｃは、ワイヤ貫通孔４を貫通する溶接ワイヤＷを案
内するよう溶接ワイヤＷの口径よりやや大きい溝幅を有
する。
【００１１】板バネ３は、バネ部３ｂをチップ本体２の
後端２ｂからワイヤ貫通孔４の後端側４ｂに挿入し、保
持部３ａをワイヤ貫通孔４の後端側４ｂの内周に沿って
弾力的に取り付けてワイヤ貫通孔４の後端側４ｂに収容
される。このとき、板バネ３は、バネ部３ｂがワイヤ貫
通孔４を貫通する溶接ワイヤＷをワイヤ貫通孔４の内壁
側に押圧するよう、ワイヤ貫通孔４の中心線ａを横切っ
て配置される。
【００１２】次に、作用について説明する。溶接用コン
タクトチップ１は、トーチノズルの内部に配置され、溶
接用ワイヤ給電部に取り付け、溶接ワイヤＷをワイヤ貫
通孔４に挿入させて使用される。図１（Ａ）に示すよう
に、溶接ワイヤＷは、ワイヤ貫通孔４の後端側４ｂで板
バネ３により内壁側に押圧されて、先端側４ａの細いワ
イヤ貫通孔４との境界４ｄで内壁に接触する。このと
き、溶接ワイヤＷは、給電されてアークにより溶融し、
溶接を行うことができる。板バネ３は、溶接ワイヤＷを
案内する溝３ｃを有する。このため、溶接ワイヤＷが溝
３ｃに沿ってワイヤ貫通孔４の内部でずれることなく安
定して送られるので、アークを安定させ、溶接性を向上
させることができる。
【００１３】溶接ワイヤＷと接触する内壁の摩耗が進ん
だときにも、溶接ワイヤＷは板バネ３で内壁側に押圧さ
れているため、先端側４ａの細いワイヤ貫通孔４との境
界４ｄで内壁と接触し、送給性に影響を受けることな
く、給電され続ける。このため、溶接用コンタクトチッ
プ１は、溶接ワイヤの送給性および給電性が良好で耐久
性が高い。なお、板バネ３は、用途に応じて、板厚、長
さ、幅、材質、弾力度、形状などが異なる板バネ３を用
いれば、チップ本体２の摩耗度を調整することができ
る。溶接用コンタクトチップ１は、ワイヤ貫通孔４の後
端側４ｂを先端側４ａより太くし、その後端側４ｂに板
バネ３を収容することにより製造することができるの
で、少ない製造工程で製造して製造コストを低減するこ
とができる。
【００１４】溶接用コンタクトチップを使用する溶接装
置は、造船業界、自動車業界では必需品であり、溶接用
コンタクトチップは産業用溶接ロボット等に広く使用さ
れるため、本実施の形態の溶接用コンタクトチップ１は
産業上の利用価値が極めて高いものである。
【００１５】
【発明の効果】本発明に係る溶接用コンタクトチップに
よれば、溶接ワイヤの送給性および給電性が良好で耐久
性が高く、少ない製造工程で製造して製造コストを低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の溶接用コンタクトチップ
の（Ａ）縦断面図、（Ｂ）板バネの斜視図である。
【符号の説明】
１ 溶接用コンタクトチップ ２ チップ本体 ３ 板バネ ３ａ 保持部 ３ｂ バネ部 ３ｃ 溝 ４ ワイヤ貫通孔 ４ａ ワイヤ貫通孔の先端側 ４ｂ ワイヤ貫通孔の後端側 ５ 取付用雄ねじ部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B23K 9/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】チップ本体と板バネとを有し、前記チップ
    本体は先端から後端にかけて長さ方向に貫通するワイヤ
    貫通孔を有し、前記ワイヤ貫通孔は円筒状であって前記
    チップ本体の中心線と同一の中心線を有し後端側が先端
    側より太くなっており、前記板バネは保持部とバネ部と
    から成って前記ワイヤ貫通孔の後端側に着脱可能に収容
    されており、前記保持部は前記ワイヤ貫通孔の後端側の
    内周に沿って弾力的に取り付けられ、前記バネ部は前記
    保持部に一体的に設けられて前記ワイヤ貫通孔を貫通す
    る溶接ワイヤを前記ワイヤ貫通孔の内壁側に押圧するよ
    う前記ワイヤ貫通孔の後端側に収容されていることを、
    特徴とする溶接用コンタクトチップ。
  2. 【請求項２】前記板バネは前記ワイヤ貫通孔を貫通する
    溶接ワイヤを案内する溝を有することを、特徴とする請
    求項１記載の溶接用コンタクトチップ。
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