JP4005403B2 - 溶接用コンタクトチップおよびチップ本体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トーチノズル内に配置される溶接用コンタクトチップおよびチップ本体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の溶接用コンタクトチップとして、特開平9−295151号公報、特開平1−289577号公報、特開平8−150479号公報および実開平7−15163号公報に示すものがある。すなわち、特開平9−295151号公報に記載の溶接用コンタクトチップは、後端側のワイヤガイド部の中心より偏心した位置に溶接ワイヤ用の孔を有し、給電部を安定化するものである。特開平1−289577号公報に記載のものは、溶接ワイヤと接触する接触子を用いて給電部を安定化するようになっている。特開平8−150479号公報に記載のものは、穴に溶接ワイヤを通したスリーブを弾性体により押圧して給電効果を向上するようになっている。実開平7−15163号公報に記載のものは、内挿管を介して押しネジにより溶接ワイヤをたわませ、確実な給電を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の溶接用コンタクトチップは、交換するときチップ全体を交換する必要があるため、コストが嵩むという課題があった。
本発明は、従来の溶接用コンタクトチップとは異なる構成により、溶接ワイヤの送給性および給電性が良好で耐久性が高く、少ない製造工程で製造して製造コストを低減することができるとともに、交換に際して経済的な溶接用コンタクトチップおよびチップ本体を提供することを目的としている。
【0004】
上記目的を達成するために、本発明に係る溶接用コンタクトチップは、チップ本体と溶接用ワイヤ給電部への取付け部材と板バネ保持部材と板バネとを有し、前記チップ本体は先端から後端にかけて長さ方向に貫通する本体ワイヤ貫通孔を有し、前記取付け部材は先端が前記チップ本体の後端を被覆して先端に前記チップ本体が着脱可能に取り付けられ、前記本体ワイヤ貫通孔の中心線上に前記本体ワイヤ貫通孔より太い後部ワイヤ貫通孔を有し、前記後部ワイヤ貫通孔は後端側に先端側より細い狭窄部を有し、前記板バネ保持部材は前記狭窄部より太い円筒状であって前記後部ワイヤ貫通孔の狭窄部より先端側に、前記狭窄部と前記チップ本体とに両側から挟まれて保持されており、前記板バネは保持部とバネ部とから成り、前記保持部は前記後部ワイヤ貫通孔の狭窄部より先端側で前記板バネ保持部材の内部に取り付けられ、前記バネ部は前記保持部に一体的に設けられて前記本体ワイヤ貫通孔を貫通する溶接ワイヤを前記本体ワイヤ貫通孔の内壁側に押圧するよう前記取付け部材の内側に収容されていることを、特徴とする。
【0005】
本発明に係る溶接用コンタクトチップは、トーチノズルの内部に配置され、取付け部材を溶接用ワイヤ給電部に取り付け、溶接ワイヤを後部ワイヤ貫通孔および本体ワイヤ貫通孔に挿入させて使用される。溶接ワイヤは、後部ワイヤ貫通孔の先端側で板バネにより内壁側に押圧されて、本体ワイヤ貫通孔で内壁に接触する。このとき、溶接ワイヤは、給電されてアークにより溶融し、溶接を行うことができる。
【0006】
溶接ワイヤと接触する内壁の摩耗が進んだときにも、溶接ワイヤは板バネで内壁側に押圧されているため、本体ワイヤ貫通孔で内壁と接触し、送給性に影響を受けることなく、安定した給電がなされる。このため、本発明に係る溶接用コンタクトチップは、溶接ワイヤの送給性および給電性が良好で耐久性が高く、アークが安定するので溶接結果が良好になる。アークが安定すると、スパッタ粒が小さくなり、その発生量が減少する効果もある。
【0007】
本発明に係る溶接用コンタクトチップは、板バネが取付け部材の後部ワイヤ貫通孔に配置され、チップ本体が取付け部材に対して着脱可能のため、溶接ワイヤと接触するチップ本体の内壁の摩耗が進んだとき、取付け部材からチップ本体のみを取り外して交換することができる。このため、溶接用コンタクトチップ全体を交換する場合に比べて経済的である。
【0008】
本発明に係る溶接用コンタクトチップでは、後部ワイヤ貫通孔が後端側に先端側より細い狭窄部を有し、板バネの保持部が狭窄部より先端側に取り付けられ、バネ部は取付け部材とチップ本体との間に設けられるので、板バネが取付け部材の後端から抜け出るのを防ぐことができる。
【0009】
本発明に係る溶接用コンタクトチップにおいて、前記板バネは前記本体ワイヤ貫通孔を貫通する溶接ワイヤを案内する溝を有してもよい。この場合、溶接ワイヤが溝に沿って本体ワイヤ貫通孔の内部でずれることなく安定して送られるので、アークを安定させ、溶接性を向上させることができる。
【0010】
本発明に係る溶接用コンタクトチップにおいて、チップ本体は、クロム銅のほか、黄銅、純銅、ジルコニウム銅、しんちゅう、アルミニウム、リン青銅、通電性セラミック、ベリリウム銅などを材料に用いることができる。なお、板バネは後部ワイヤ貫通孔の狭窄部より先端側に着脱可能に取り付けられてもよい。この場合、用途に応じて、板厚、長さ、幅、材質、弾力度などが異なる板バネと交換し、チップ本体の摩耗度を調整することができる。
【0011】
本発明に係る溶接用コンタクトチップでは、板バネの保持部を予め板バネ保持部材に取り付けておけば、板バネの取付け部材への取付けが容易になる。
【0012】
本発明に係る溶接用コンタクトチップでは、板バネの位置が安定するため、溶接ワイヤは安定して本体ワイヤ貫通孔で内壁と接触し、送給性に影響を受けることなく、安定した給電がなされる。しかしながら、板バネ保持部材とチップ本体との間が離れた構成を有していてもよい。
【0013】
本発明に係る溶接用コンタクトチップで、前記チップ本体は外筒部材と耐摩耗部材とから成り、前記外筒部材は先端から後端にかけて長さ方向に貫通する挿入孔を有し、前記耐摩耗部材は通電性を有して前記外筒部材より耐摩耗度が大きく、前記本体ワイヤ貫通孔を有し、前記挿入孔に挿入されて固定されていてもよい。
この本発明に係る溶接用コンタクトチップでは、溶接ワイヤは、外筒部材より耐摩耗度が大きい耐摩耗部材に接触して給電される。このため、耐久性が高い。
【0014】
本発明に係る溶接用コンタクトチップで、前記チップ本体は外筒部材と耐摩耗部材と挿入部材とから成り、前記外筒部材は先端に前記本体ワイヤ貫通孔の先端部を有し後端側に前記本体ワイヤ貫通孔より太い挿入孔を有し、前記耐摩耗部材は通電性を有して前記外筒部材より耐摩耗度が大きく前記挿入孔に挿入され前記先端部に連通する前記本体ワイヤ貫通孔の中間部を有し、前記挿入部材は前記取付け部材への取付部を有し、前記外筒部材との間に前記耐摩耗部材を挟んで前記挿入孔に挿入されて固定され前記中間部に連通する前記本体ワイヤ貫通孔の後部を有してもよい。
【0015】
この場合、外筒部材より耐摩耗度が大きい耐摩耗部材を有するので、耐久性が高い。耐摩耗部材は、外筒部材により被覆されているため、外筒部材の材質に耐摩耗部材より輻射熱およびスパッタによる劣化に強い材質を用いることにより、耐摩耗部材を溶接箇所からの輻射熱およびスパッタによる劣化から保護し、耐久性を高めることができる。
【0016】
本発明に係るチップ本体は、前述の溶接用コンタクトチップにおいて、前記取付け部材に着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
本発明に係るチップ本体は、溶接ワイヤと接触するチップ本体の内壁の摩耗が進んだとき、取付け部材からチップ本体のみを取り外して交換することができる。このため、溶接用コンタクトチップ全体を交換する場合に比べて経済的である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明の第1乃至第3の実施の形態について説明する。
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態を示している。
図1に示すように、溶接用コンタクトチップ10は、チップ本体11と溶接用ワイヤ給電部(トーチジョイント)への取付け部材12と板バネ保持部材13と板バネ14とから成っている。
【0018】
チップ本体11は、筒状をなし、先端から後端にかけて長さ方向に貫通する本体ワイヤ貫通孔15を有する。本体ワイヤ貫通孔15は、チップ本体11の中心線と同一の中心線を有している。本体ワイヤ貫通孔15の先端側15aは、円筒状であって溶接ワイヤWの太さに合わせた口径を有している。本体ワイヤ貫通孔15の後端側15bは、円錐形状であって後端にかけて次第に太くなるよう傾斜している。チップ本体11は、先端側外周11aに対して後端側外周11bが段差をなして細くなり円筒状をなしている。後端側外周には、雄ねじ部11cが形成されている。
【0019】
取付け部材12は、筒状であって、先端側の太い円筒部12aと後端側の細い円筒部12bとを一体的に有している。太い円筒部12aおよび細い円筒部12bは、同一の中心線を有している。太い円筒部12aは、先端の内周にチップ本体11の雄ねじ部11cと螺合する雌ねじ部12cを有している。太い円筒部12aは先端がチップ本体11の後端側外周11bを被覆し、雌ねじ部12cが雄ねじ部11cと螺合している。これにより、取付け部材12の先端に、チップ本体11が着脱可能に取り付けられる。細い円筒部12bは、外周に溶接用ワイヤ給電部の雌ねじ部と螺合可能な取付け用雄ねじ部(図示せず)を有している。取付け部材12は、本体ワイヤ貫通孔15の中心線上に本体ワイヤ貫通孔15より太い後部ワイヤ貫通孔16を有する。後部ワイヤ貫通孔16は、円筒状であってチップ本体11の中心線と同一の中心線を有している。後部ワイヤ貫通孔16は、後端側の太い円筒部12aと細い円筒部12bとの境界付近に先端側より細い狭窄部16aを有する。太い円筒部12aは、狭窄部16aより先端側の内周にも雌ねじ部12dを有している。後部ワイヤ貫通孔16は、狭窄部16aから後端にかけて次第に太くなっている。
【0020】
板バネ保持部材13は、狭窄部16aより太い円筒状であって外周に雄ねじ部13aを有している。板バネ保持部材13は、後部ワイヤ貫通孔16の狭窄部16aより先端側に挿入され雄ねじ部13aを取付け部材12の雌ねじ部12dと螺合させて固定されている。板バネ保持部材13は、狭窄部16aとチップ本体11とに両側から挟まれて狭窄部16aとチップ本体11とに押さえられて保持されている。これにより、板バネ14の位置が安定するため、溶接ワイヤWは安定して本体ワイヤ貫通孔15で内壁と接触し、送給性に影響を受けることなく、安定した給電がなされる。
【0021】
図2に示すように、板バネ14は、保持部14aとバネ部14bとから成る。保持部14aは、板バネ保持部材13の内部の後端位置に取り付けられている。これにより、保持部14aは、後部ワイヤ貫通孔16の狭窄部16aより先端側に取り付けられている。保持部14aは、リングの一部をジグザグ状に切り欠いた形状を有し、板バネ保持部材13の内径よりやや大きい径を有する。保持部14aは、弾力性を有し、板バネ保持部材13の内周に沿って広がって、弾力的に取り付けられている。板バネ保持部材13により、板バネ14の保持部14aを予め板バネ保持部材13に取り付けておくことができるため、板バネ14の取付け部材12への取付けは容易である。
【0022】
バネ部14bは、保持部14aに一体的に設けられている。バネ部14bは、細長い板状で、保持部14a付近から折れ曲がり、先端が保持部14aの中心線を越えた位置まで伸びている。バネ部14bは、取付け部材12の内側で板バネ保持部材13の内部に収容されている。バネ部14bは、本体ワイヤ貫通孔15を貫通する溶接ワイヤを本体ワイヤ貫通孔15の内壁側に押圧するよう本体ワイヤ貫通孔15の延長上を横切って配置される。バネ部14bの先端は、先端両側14cが突出するよう湾曲して断面U字状の溝を有している。これにより、溶接ワイヤが溝に沿って本体ワイヤ貫通孔15の内部でずれることなく安定して送られるので、アークを安定させ、溶接性を向上させることができる。
【0023】
次に、作用について説明する。
溶接用コンタクトチップ10は、トーチノズルの内部に配置され、取付け部材12を溶接用ワイヤ給電部に取り付け、溶接ワイヤWを後部ワイヤ貫通孔16および本体ワイヤ貫通孔15に挿入させて使用される。溶接ワイヤWは、後部ワイヤ貫通孔16の先端側で板バネ14により内壁側に押圧されて、本体ワイヤ貫通孔15で内壁に接触する。このとき、溶接ワイヤWは、給電されてアークにより溶融し、溶接を行うことができる。
【0024】
溶接ワイヤWと接触する内壁の摩耗が進んだときにも、溶接ワイヤWは板バネ14で内壁側に押圧されているため、本体ワイヤ貫通孔15で内壁と接触し、送給性に影響を受けることなく、安定した給電がなされる。このため、溶接用コンタクトチップは、溶接ワイヤWの送給性および給電性が良好で耐久性が高く、アークが安定するので溶接結果が良好になる。アークが安定すると、スパッタ粒が小さくなり、その発生量が減少する効果もある。
【0025】
溶接用コンタクトチップ10は、板バネ14が取付け部材12の後部ワイヤ貫通孔16に配置され、チップ本体11が取付け部材12に対して着脱可能のため、溶接ワイヤWと接触するチップ本体11の内壁の摩耗が進んだとき、取付け部材12からチップ本体11のみを取り外して交換することができる。このため、溶接用コンタクトチップ10全体を交換する場合に比べて経済的である。
【0026】
溶接用コンタクトチップ10では、後部ワイヤ貫通孔16が後端側に先端側より細い狭窄部16aを有し、板バネ14の保持部14aが狭窄部16aより先端側に取り付けられ、バネ部14bは取付け部材12とチップ本体11との間に設けられるので、板バネ14が取付け部材12の後端から抜け出るのを防ぐことができる。
【0027】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態を示している。
図3に示すように、溶接用コンタクトチップ20は、チップ本体21が外筒部材22と耐摩耗部材23とから成る。外筒部材22は、先端から後端にかけて長さ方向に貫通する挿入孔22aを有する。挿入孔22aは、本体ワイヤ貫通孔15の先端側15aより内径が太くなっている。チップ本体21は、取付け部材12の雌ねじ部12cと螺合する雄ねじ部11cを有している。耐摩耗部材23は、通電性を有してチップ本体21より耐摩耗度が大きい材質から成る。耐摩耗部材23は、長さ方向に中心を貫通する本体ワイヤ貫通孔15を有する。耐摩耗部材23は、挿入孔22aに挿入され、外筒部材22にかしめ固定されている。溶接用コンタクトチップ20の他の構成は、前述の第1の実施の形態の溶接用コンタクトチップ10の構成と同一であり、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0028】
次に、作用について説明する。
溶接用コンタクトチップ20では、溶接ワイヤWは、チップ本体21より耐摩耗度が大きい耐摩耗部材23に接触して給電される。このため、耐久性が高い。溶接用コンタクトチップ20の他の作用、効果は、前述の第1の実施の形態の溶接用コンタクトチップ10の作用、効果と同一であり、重複する説明を省略する。
【0029】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図4は、本発明の第3の実施の形態を示している。
図4に示すように、溶接用コンタクトチップ30では、チップ本体31が外筒部材32と耐摩耗部材33と挿入部材34とから成る。外筒部材32は、先端に本体ワイヤ貫通孔15の先端側15aの先端部32aを有し後端側に本体ワイヤ貫通孔15より太い挿入孔32bを有する。挿入孔32bの内周には、雌ねじ部32cが形成されている。耐摩耗部材33は、通電性を有して外筒部材32より耐摩耗度が大きい材質から成る。耐摩耗部材33は、円筒状であって外周に雌ねじ部32cと螺合する雄ねじ部33aを有する。耐摩耗部材33は、本体ワイヤ貫通孔15の先端側15aの中間部33bを有する。耐摩耗部材33は、雄ねじ部33aを雌ねじ部32cと螺合させて挿入孔32bに挿入されている。耐摩耗部材33の本体ワイヤ貫通孔15の中間部33bは、先端部32aに連通する。
【0030】
挿入部材34は、円筒状であって外周に雌ねじ部32cと螺合する雄ねじ部34aを有する。挿入部材34は、雄ねじ部34aの後端側が取付け部材12への取付部となっており、取付け部材12の雌ねじ部12cと螺合している。挿入部材34は、外筒部材32との間に耐摩耗部材33を挟んで、雄ねじ部34aの先端側を雌ねじ部32cと螺合させ挿入孔32aに挿入されて固定されている。挿入部材34は、本体ワイヤ貫通孔15の中間部33bに連通する本体ワイヤ貫通孔15の先端側15aの後部34bおよび後端側15bを有する。溶接用コンタクトチップ30の他の構成は、前述の第1の実施の形態の溶接用コンタクトチップ10の構成と同一であり、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0031】
次に、作用について説明する。
溶接用コンタクトチップ30では、外筒部材32より耐摩耗度が大きい耐摩耗部材33を有するので、耐久性が高い。耐摩耗部材33は、外筒部材32により被覆されているため、外筒部材32の材質に耐摩耗部材33より輻射熱およびスパッタによる劣化に強い材質を用いることにより、耐摩耗部材33を溶接箇所からの輻射熱およびスパッタによる劣化から保護し、耐久性を高めることができる。溶接用コンタクトチップ30の他の作用、効果は、前述の第1の実施の形態の溶接用コンタクトチップ10の作用、効果と同一であり、重複する説明を省略する。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、溶接ワイヤの送給性および給電性が良好で耐久性が高く、少ない製造工程で製造して製造コストを低減することができるとともに、交換に際して経済的な溶接用コンタクトチップおよびチップ本体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の溶接用コンタクトチップの縦断面図である。
【図2】図1の溶接用コンタクトチップで用いる板バネの(a)正面図、(b)側面図、平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の溶接用コンタクトチップの縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の溶接用コンタクトチップの縦断面図である。
【符号の説明】
10,20,30 溶接用コンタクトチップ
11 チップ本体
12 溶接用ワイヤ給電部(トーチジョイント)への取付け部材
13 板バネ保持部材
14 板バネ
15 本体ワイヤ貫通孔
16 後部ワイヤ貫通孔

Claims (4)

  1. チップ本体と溶接用ワイヤ給電部への取付け部材と板バネ保持部材と板バネとを有し、
    前記チップ本体は先端から後端にかけて長さ方向に貫通する本体ワイヤ貫通孔を有し、
    前記取付け部材は先端が前記チップ本体の後端を被覆して先端に前記チップ本体が着脱可能に取り付けられ、前記本体ワイヤ貫通孔の中心線上に前記本体ワイヤ貫通孔より太い後部ワイヤ貫通孔を有し、前記後部ワイヤ貫通孔は後端側に先端側より細い狭窄部を有し、
    前記板バネ保持部材は前記狭窄部より太い円筒状であって前記後部ワイヤ貫通孔の狭窄部より先端側に、前記狭窄部と前記チップ本体とに両側から挟まれて保持されており、
    前記板バネは保持部とバネ部とから成り、前記保持部は前記後部ワイヤ貫通孔の狭窄部より先端側で前記板バネ保持部材の内部に取り付けられ、前記バネ部は前記保持部に一体的に設けられて前記本体ワイヤ貫通孔を貫通する溶接ワイヤを前記本体ワイヤ貫通孔の内壁側に押圧するよう前記取付け部材の内側に収容されていることを、
    特徴とする溶接用コンタクトチップ。
  2. 前記チップ本体は外筒部材と耐摩耗部材とから成り、前記外筒部材は先端から後端にかけて長さ方向に貫通する挿入孔を有し、前記耐摩耗部材は通電性を有して前記外筒部材より耐摩耗度が大きく、前記本体ワイヤ貫通孔を有し、前記挿入孔に挿入されて固定されていることを、
    特徴とする請求項1記載の溶接用コンタクトチップ。
  3. 前記チップ本体は外筒部材と耐摩耗部材と挿入部材とから成り、前記外筒部材は先端に前記本体ワイヤ貫通孔の先端部を有し後端側に前記本体ワイヤ貫通孔より太い挿入孔を有し、前記耐摩耗部材は通電性を有して前記外筒部材より耐摩耗度が大きく前記挿入孔に挿入され前記先端部に連通する前記本体ワイヤ貫通孔の中間部を有し、前記挿入部材は前記取付け部材への取付部を有し、前記外筒部材との間に前記耐摩耗部材を挟んで前記挿入孔に挿入されて固定され前記中間部に連通する前記本体ワイヤ貫通孔の後部を有することを、
    特徴とする請求項1記載の溶接用コンタクトチップ。
  4. 請求項1,2または3記載の溶接用コンタクトチップにおいて、
    前記取付け部材に着脱可能に取り付けられることを特徴とするチップ本体。
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