JP2002292469A - 溶接用トーチジョイント - Google Patents

溶接用トーチジョイント

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JP2002292469A
JP2002292469A JP2001099244A JP2001099244A JP2002292469A JP 2002292469 A JP2002292469 A JP 2002292469A JP 2001099244 A JP2001099244 A JP 2001099244A JP 2001099244 A JP2001099244 A JP 2001099244A JP 2002292469 A JP2002292469 A JP 2002292469A
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torch joint
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welding
hole
tip
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Tsunemi Kuwabara
恒美 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接ワイヤの送給性および給電性が良好でコン
タクトチップの耐久性を高め、少ない製造工程で製造し
て製造コストを低減できる。 【解決手段】トーチジョイント本体2と板バネ3とを有
する。トーチジョイント本体2は先端2aから後端2b
にかけて長さ方向に貫通するワイヤ貫通孔4を有する。
先端がコンタクトチップ本体10を接続可能に構成され
る。板バネ3はトーチジョイント本体2の先端に取り付
けられる。板バネ3はトーチジョイント本体2の先端に
接続されるコンタクトチップ本体10の貫通孔11の内
部に挿入される。板バネ3は貫通孔11を貫通する溶接
ワイヤを貫通孔11の内壁側に押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トーチ本体に接続
される溶接用トーチジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶接技術として、特許第1841
766号に示すものがある。すなわち、溶接ワイヤをピ
ースで内壁に押し付け、ワイヤ貫通孔の先端部の磨耗に
よる給電不良を防止し、耐久性を高めるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
溶接技術では、コンタクトチップ本体の側部に貫通する
孔を設け、その孔にコイルバネで付勢したピースを配置
するため、製造工程が多く、製造コストが嵩むという課
題があった。また、溶接ワイヤが押し付けられた内壁の
摩耗が進むと、ワイヤの送給不良が起きやすいという課
題があった。
【0004】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、溶接ワイヤの送給性および給電性が
良好でコンタクトチップ本体の耐久性を高め、少ない製
造工程で製造して製造コストを低減することができる溶
接用トーチジョイントを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る溶接用トーチジョイント(チップボデ
ィ)は、トーチジョイント(チップボディ)本体と板バ
ネとを有し、前記トーチジョイント本体は先端から後端
にかけて長さ方向に貫通するワイヤ貫通孔を有し、先端
がコンタクトチップ本体を接続可能に構成され、前記板
バネは前記トーチジョイント本体の先端に接続されるコ
ンタクトチップ本体の貫通孔の内部に挿入されて前記貫
通孔を貫通する溶接ワイヤを前記貫通孔の内壁側に押圧
するよう前記トーチジョイント本体の先端に取り付けら
れることを、特徴とする。
【0006】本発明に係る溶接用トーチジョイントは、
トーチ本体に接続され、先端にコンタクトチップ本体を
接続し、溶接ワイヤをワイヤ貫通孔に挿入させて使用さ
れる。このとき、板バネは、コンタクトチップ本体の貫
通孔の内部に挿入される。溶接ワイヤは、コンタクトチ
ップ本体の貫通孔の内部で板バネにより内壁側に押圧さ
れて、先端側の細い貫通孔との境界で内壁に接触する。
このとき、溶接ワイヤは、給電されてアークにより溶融
し、溶接を行うことができる。溶接ワイヤと接触する内
壁の摩耗が進んだときにも、溶接ワイヤは板バネで内壁
側に押圧されているため、先端側の細いワイヤ貫通孔と
の境界で内壁と接触し、送給性に影響を受けることな
く、給電され続ける。このため、本発明に係る溶接用ト
ーチジョイントは、溶接ワイヤの送給性および給電性を
良好にし、コンタクトチップの耐久性を高める。本発明
に係る溶接用トーチジョイントは、先端に板バネを取り
付けるにより製造することができるので、少ない製造工
程で製造して製造コストを低減することができる。
【0007】本発明に係る溶接用コンタクトチップにお
いて、前記板バネは前記ワイヤ貫通孔を貫通する溶接ワ
イヤを案内する溝を有することが好ましい。この場合、
溶接ワイヤが溝に沿ってワイヤ貫通孔の内部でずれるこ
となく安定して送られるので、アークを安定させ、溶接
性を向上させることができる。なお、溝は、板バネをU
字状に湾曲させることにより形成されてもよい。
【0008】なお、板バネは、トーチジョイント本体の
先端に着脱可能に取り付けてもよい。この場合、用途に
応じて、板厚、長さ、幅、材質、弾力度などが異なる板
バネと交換し、チップ本体の摩耗度を調整することがで
きる。また、板バネをトーチジョイント本体に対し回転
させて取付け角度を変えるようにしてもよい。この場
合、板バネを持って手作業で容易に行うことができる。
板バネの取付け角度を変えることにより、コンタクトチ
ップ本体の耐久性をさらに高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態について説明する。図1および図2は、本発明
の実施の形態を示している。図1に示すように、溶接用
トーチジョイント(チップボディ)1は、トーチジョイ
ント本体2と板バネ3とから成る。トーチジョイント
(チップボディ)本体2は、先端2aから後端2bにか
けて長さ方向に貫通するワイヤ貫通孔4を有する。トー
チジョイント本体2は、先端2aにコンタクトチップ本
体10を螺合して接続可能な雌ねじ部5を有し、後端2
bにトーチ本体(図示せず)に接続可能な雌ねじ部6を
有する。
【0010】図2(a),(b),(c)に示すよう
に、板バネ3は、保持部3aとバネ部3bとから成って
いる。保持部3aは、リングの一部をジグザグ状に切り
欠いた形状を有し、ワイヤ貫通孔4の先端側4aの内径
よりやや大きい径を有する。バネ部3bは、保持部3a
に一体的に設けられている。バネ部3bは、細長い板状
で、保持部3b付近から折れ曲がり、先端3cが保持部
3aの中心軸線を越えた位置まで伸びている。バネ部3
bの先端3cは、先端両側3dが突出するよう湾曲して
断面U字状となっている。これにより、バネ部3bは、
内側に長さ方向に沿って溝3eを有する。
【0011】コンタクトチップ本体10は、先端10a
から後端10bにかけて長さ方向に貫通する貫通孔11
を有する。貫通孔11は、トーチジョイント本体2およ
びコンタクトチップ本体10の中心線と同一の中心線a
を有している。貫通孔11の先端側は、円筒状であって
溶接用ワイヤWの太さに合わせた口径を有している。貫
通孔11の後端側は、円筒状であって先端側より太くな
っている。貫通孔10の後端側は、先端側付近の内壁が
先端側にかけて次第に細くなるよう傾斜している。コン
タクトチップ本体10は、後端10bに取付用雄ねじ部
12を有する。
【0012】板バネ3は、弾力性を有し、保持部3aを
ワイヤ貫通孔4の先端側4aに挿入することによりトー
チジョイント本体2に取り付けられる。保持部3aは、
弾力性を有し、先端側4aの内部で広がって、しっかり
と保持される。先端側4aにコンタクトチップ本体10
を取り付けるとき、バネ部3bをコンタクトチップ本体
10の後端10bから貫通孔11に挿入して収容する。
このとき、板バネ3は、貫通孔11を貫通する溶接ワイ
ヤWを貫通孔11の内壁側に押圧するよう、バネ部3b
が貫通孔11の中心線aを横切って配置される。溝3e
は、貫通孔11を貫通する溶接ワイヤWを案内する。
【0013】次に、作用について説明する。溶接用トー
チジョイント1は、後端2bの雌ねじ部6でトーチ本体
に接続され、先端にコンタクトチップ本体10を接続し
て使用される。溶接ワイヤWが、溶接用トーチジョイン
ト1のワイヤ貫通孔4およびコンタクトチップ本体10
の貫通孔11に挿入される。
【0014】図1に示すように、溶接ワイヤWは、コン
タクトチップ本体10の貫通孔11の内部で板バネ3に
より内壁側に押圧されて、先端側11aの細い貫通孔1
1との境界11aで内壁に接触する。このとき、溶接ワ
イヤWは、給電されてアークにより溶融し、溶接を行う
ことができる。板バネ3は、溶接ワイヤWを案内する溝
3eを有する。このため、溶接ワイヤWが溝3eに沿っ
て貫通孔11の内部でずれることなく安定して送られる
ので、アークを安定させ、溶接性を向上させることがで
きる。
【0015】溶接ワイヤWと接触する内壁の摩耗が進ん
だときにも、溶接ワイヤWは板バネ3で内壁側に押圧さ
れているため、コンタクトチップ本体10の先端側の細
い貫通孔11との境界11aで内壁と接触し、送給性に
影響を受けることなく、給電され続ける。このため、溶
接用トーチジョイント1は、溶接ワイヤの送給性および
給電性が良好で、コンタクトチップ本体10の耐久性を
高める。なお、板バネ3は、用途に応じて、板厚、長
さ、幅、材質、弾力度、形状などが異なる板バネを用い
れば、コンタクトチップ本体10の摩耗度を調整するこ
とができる。溶接用トーチジョイント1は、先端に板バ
ネ3を取り付けるにより製造することができるので、少
ない製造工程で製造して製造コストを低減することがで
きる。
【0016】溶接用トーチジョイントを使用する溶接装
置は、造船業界、自動車業界では必需品であり、溶接用
トーチジョイントは産業用溶接ロボット等に広く使用さ
れるため、本実施の形態の溶接用トーチジョイントは産
業上の利用価値が極めて高いものである。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る溶接用トーチジョイントに
よれば、溶接ワイヤの送給性および給電性が良好でコン
タクトチップの耐久性を高め、少ない製造工程で製造し
て製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の溶接用トーチジョイント
の縦断面図である。
【図2】図1の溶接用トーチジョイントで用いる板バネ
の(a)正面図、(b)側面図、(c)平面図である。
【符号の説明】
1 溶接用トーチジョイント(チップボディ) 2 トーチジョイント(チップボディ)本体 3 板バネ 3a 保持部 3b バネ部 3c 溝 4 ワイヤ貫通孔 10 コンタクトチップ本体 11 貫通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トーチジョイント本体と板バネとを有し、
    前記トーチジョイント本体は先端から後端にかけて長さ
    方向に貫通するワイヤ貫通孔を有し、先端がコンタクト
    チップ本体を接続可能に構成され、前記板バネは前記ト
    ーチジョイント本体の先端に接続されるコンタクトチッ
    プ本体の貫通孔の内部に挿入されて前記貫通孔を貫通す
    る溶接ワイヤを前記貫通孔の内壁側に押圧するよう前記
    トーチジョイント本体の先端に取り付けられることを、
    特徴とする溶接用トーチジョイント。
  2. 【請求項2】前記板バネは前記貫通孔を貫通する溶接ワ
    イヤを案内する溝を有することを、特徴とする請求項1
    記載の溶接用トーチジョイント。
JP2001099244A 2001-03-30 2001-03-30 溶接用トーチジョイント Withdrawn JP2002292469A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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