JP3214908B2 - 車両の振動低減装置 - Google Patents

車両の振動低減装置

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JP3214908B2
JP3214908B2 JP21154992A JP21154992A JP3214908B2 JP 3214908 B2 JP3214908 B2 JP 3214908B2 JP 21154992 A JP21154992 A JP 21154992A JP 21154992 A JP21154992 A JP 21154992A JP 3214908 B2 JP3214908 B2 JP 3214908B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ラジエータのウェイ
トマスをダイナミックダンパとして利用する車両の振動
低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の運転時(特に、エンジン
の低回転時)には、エンジンの回転に伴う振動が車体に
伝播し、車体前部が上下方向に首振り共振し、車室内へ
の振動・騒音として侵入するという現象がある。このよ
うな現象は、車室内の静音化を図る上での障害となると
ころから、従来から種々の工夫がなされている。
【0003】上記車体前部の首振り共振は、車体剛性を
向上させることである程度抑制できるものの、その場
合、車体構造の大幅な変更を余儀なくされるという不具
合がある。
【0004】そこで、車体前部に配設されるラジエータ
を車体部材に対して弾性体を介して支持することによ
り、ラジエータのウェイトマスをダイナミックダンパと
して利用し、以って車体前部の首振り共振を抑制する試
みがなされている(例えば、特開昭57−60911号
公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例
におけるように、ラジエータを車体部材に対して弾性体
を介して支持するようにした場合、弾性体のバネ定数が
変化すると、ダイナミックダンパとしての作用が失われ
てしまい、車体前部の首振り共振を抑制できない場合が
生ずるおそれがある。
【0006】例えば、車両の高速走行時においては、ラ
ジエータ周辺が空気流により冷却されるため、弾性体の
温度低下によりバネ定数が大きくなる(即ち、弾性体が
硬くなる)。従って、高速走行後において、ラジエータ
のウェイトマスが一定であるとダイナミックダンパとし
ての作用が失われることとなり、車体前部の首振り共振
を抑制できなくなるおそれがある。また、冬季等のよう
に外気温度が低くなると弾性体の温度が低下し、上記と
同様にダイナミックダンパとしての作用が失なわれるお
それがある。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、ラジエータのウェイトマスを弾性体のバネ定数の
変化に対応させて変化させることにより、ダイナミック
ダンパとしての作用を常時確保し得るようにすることを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、ラジエータを弾性
体を介して車体部材に支持して、ラジエータのウェイト
マスをダイナミックダンパとして作用させる車両の振動
低減装置において、前記弾性体のバネ定数が大きくなっ
た場合にラジエータのウェイトマスを増大させる調整手
段を付設し、前記調整手段を、前記ラジエータの重心線
上に一体的に重合配置され、余剰エンジン冷却水が導入
されるラジエータサブタンクとなしている。
【0009】請求項の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項記載の車両の振動低減
装置において、前記ラジエータの背面側に、ファンカウ
リングに囲繞された電動ファンを配設するとともに、前
記ラジエータサブタンクを、前記ファンカウリングの上
方であって該ファンカウリング後方からラジエータの前
方に向かう空気通路の途中に配設するようにしている。
【0010】請求項の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項あるいは記載の車両
の振動低減装置において、前記ラジエータサブタンクの
下方に過給機を配設するようにしている。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる
【0012】即ち、車両の高速走行後においてはエンジ
ン冷却水が膨張し、余剰エンジン冷却水がラジエータと
一体化されているラジエータサブタンクに導入されるこ
ととなるので、ラジエータサブタンクを含むラジエータ
ウェイトマスが増大することとなる。従って、車両の高
速走行後におけるように弾性体の温度が低くなって、弾
性体のバネ定数が大きく(即ち、弾性体が硬く)なって
も、ラジエータウェイトマスの増大によりダイナミック
ダンパとしての作用が確保されることとなる。なお、車
両の通常走行後におけるように弾性体の温度が低くなら
ない場合には、ラジエータサブタンクへの余剰エンジン
冷却水の導入がないので、ラジエータのみのウェイトマ
スがダイナミックダンパとして作用することとなる。
【0013】請求項の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0014】即ち、ラジエータを通過し、ファンカウリ
ング後方から吹き出される空気流が、後方に位置するエ
ンジンに衝突してラジエータ上方を通って前方に回り込
むおそれがあるが、当該空気通路の途中に配設されたラ
ジエータサブタンクにより空気流の回り込みがある程度
防止されることとなる。
【0015】請求項の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0016】即ち、過給機から発せられる運転音が上方
に位置するラジエータサブタンクによってさえぎられる
こととなる。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ラジエータを
弾性体を介して車体部材に支持して、ラジエータのウェ
イトマスをダイナミックダンパとして作用させる車両の
振動低減装置において、車両の高速走行後においてはエ
ンジン冷却水が膨張し、余剰エンジン冷却水が導入され
るラジエータサブタンクを、ラジエータの重心線上に一
体的に重合配置して調整手段として作用させるようにし
たので、車両の高速走行後におけるように弾性体の温度
が低くなって弾性体のバネ定数が大きくなっても(換言
すれば、硬くなっても)、ラジエータサブタンクを含む
ラジエータウェイトマスが増大してラジエータウェイト
マスと弾性体の弾性力との均衡が保たれ、車両の高速走
行後においてもダイナミックダンパとしての作用が確保
されることとなり、既存の機器であるラジエータサブタ
ンクの配設位置および配設構造を工夫するという極めて
簡易な手段により車体前部の首振り共振を可及的に減少
・抑制することができるという優れた効果がある。
【0018】なお、車両の通常走行後におけるように弾
性体の温度が低くなっていない場合には、ラジエータサ
ブタンクへの余剰エンジン冷却水の導入がないので、ラ
ジエータのみのウェイトマスがダイナミックダンパとし
て作用することとなり、高速走行後における場合と通常
の場合との切換が極めて簡単に行えるという効果もあ
る。
【0019】請求項の発明によれば、請求項記載の
車両の振動低減装置において、ラジエータの背面側に、
ファンカウリングに囲繞された電動ファンを配設すると
ともに、ラジエータサブタンクを、前記ファンカウリン
グの上方であって該ファンカウリング後方からラジエー
タの前方に向かう空気通路の途中に配設するようにした
ので、ラジエータを通過し、ファンカウリング後方から
吹き出され、後方に位置するエンジンに衝突してラジエ
ータ上方を通って前方に回り込む空気流がラジエータサ
ブタンクにより阻止されることとなり、ショートサーキ
ットによるラジエータの冷却性能低下を防止できるとい
う優れた効果がある。
【0020】請求項の発明によれば、請求項あるい
記載の車両の振動低減装置において、ラジエータサ
ブタンクの下方に過給機を配設するようにしたので、過
給機から発せられる運転音が上方に位置するラジエータ
サブタンクによってさえぎられることとなり、上方(即
ち、車体外方)への音漏れが効果的に防止できるという
優れた効果がある。
【0021】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0022】実施例1図1ないし図3には、本願発明の
実施例1にかかる車両の振動低減装置が示されている。
本実施例は、請求項1〜の発明に対応するものであ
る。
【0023】車体前部のエンジンルーム1の前部には、
車体部材であるシュラウドアッパメンバ3とクロスメン
バ2とが車輻方向上下に横設されている。図1に示すよ
うに、前記クロスメンバ2は閉断面構造とされ、シュラ
ウドアッパメンバ3は下方が開放された略コ字状断面と
されている。
【0024】前記クロスメンバ2とシュラウドアッパメ
ンバ3との間には、ラジエータ4がブラケット5,5お
よび6,6を介して支持されている。
【0025】即ち、ラジエータ4の下面には、図2に示
すように、ラジエータ4を正面視した時の重心線Gから
等距離の位置に下部支持ピン7,7が突設されており、
該下部ピン7,7をクロスメンバ2に固着されたブラケ
ット5,5の前端に装着された弾性体(本実施例の場合、
防振ゴム)8,8の中心孔に嵌挿することにより、ラジエ
ータ4が弾性支持される構成とされている。一方、ラジ
エータ4の上面には、ラジエータ4を正面視した時の重
心線Gから等距離の位置に上部支持ピン9,9が突設さ
れており、該上部支持ピン9,9をシュラウドアッパメ
ンバ3に固着されたブラケット6,6の前端に装着され
た弾性体(本実施例の場合、防振ゴム)10,10の中心
孔に嵌挿することにより、ラジエータ4が弾性支持され
る構成とされている。
【0026】上記のようなラジエータ支持構造としたこ
とにより、ラジエータ4のウェイトマスがダイナミック
ダンパとして作用することとなる。
【0027】即ち、エンジンのアイドリング運転時等に
は、車体前部が上下に振動し、これに起因して首振り共
振(車体の上下方向の曲げ共振あるいは捩り共振)が発生
する。この場合、クロスメンバ2およびシュラウドアッ
パメンバ3は車体と共に上下に振動するが、ラジエータ
4は上下で弾性支持され、上下方向のバネレートが小さ
くなるようにされているため、相対的に車体とは逆方向
に運動し、ダイナミックダンパとしてラジエータ4のウ
ェイトマスが作用することとなるのである。
【0028】また、前記ラジエータ4の背面側には、フ
ァンカウリング11,12にそれぞれ囲繞された一対の
電動ファン13,14が配設されている。該ファンカウ
リング11,12は、取付板15を介してラジエータ4
の背面に取り付けられており、一方のファンカウリング
11の後方突出量が他方のファンカウリング12の後方
突出量より大きくされている。
【0029】前記電動ファン13,14は、ファンカウ
リング11,12の開口部にそれぞれ架設されたモータ
支持部材16,17にモータ部13a,14aをそれぞれ固
定することにより取り付けられている。
【0030】しかして、前記ラジエータ4の重心線G上
には、余剰エンジン冷却水が導入されるラジエータサブ
タンク18が一体的に重合配置されている。つまり、該
ラジエータサブタンク18は、前記ファンカウリング1
1,12の上部に突設された取付ステー19,20に対し
てラジエータサブタンク18側から突設された取付片2
1,22をそれぞれボルト等の止着子23,23を介して
固着することにより重心線Gと重合するように取り付け
られているのである。なお、このラジエータサブタンク
18は、前記シュラウドアッパメンバ3の後方から斜め
前方下向きに延びるとともに、底部がファンカウリング
11側で突出せしめられた容器とされている。
【0031】また、ラジエータサブタンク18は、ファ
ンカウリング11,12後方からラジエータ4の前方に
向かう空気通路24の途中に配設されている。このよう
な配設構造とすることにより、ラジエータ4を通過し、
ファンカウリング11,12後方から吹き出され、後方
に位置するエンジン25に衝突してラジエータ4上方を
通って前方に回り込む空気流がラジエータサブタンク1
8により阻止されることとなり、ショートサーキットに
よるラジエータ4の冷却性能低下が防止できる。
【0032】そして、前記ラジエータサブタンク18
は、ラジエータ4の給水口4aと連絡ホース26を介し
て接続されており、車両の高速走行後に膨張した余剰エ
ンジン冷却水が前記連絡ホース26を介して導入される
こととなっている。つまり、本実施例の場合、ラジエー
タサブタンク18が、前記弾性体(換言すれば、防振ゴ
ム)8,10のバネ定数が大きくなった場合にラジエータ
4のウェイトマスを増大させる調整手段として作用する
こととなっているのである。
【0033】さらに、本実施例においては、前記ラジエ
ータサブタンク18の下方位置に過給機27が配設され
ている。該過給機27はエンジン25に取り付けられて
いる。このような配設構造としたことにより、過給機2
7から発せられる運転音が上方に位置するラジエータサ
ブタンク18によってさえぎられることとなり、上方
(即ち、車体外方)への音漏れが効果的に防止される。
【0034】図面中、符号28はボンネット、29はフ
ェイシャーである。
【0035】上記のように構成された車両の振動低減装
置は次のように作用する。
【0036】車両の高速走行後においてエンジン冷却水
が膨張し、余剰エンジン冷却水が導入されるラジエータ
サブタンク18を、ラジエータ4の重心線G上に一体的
に重合配置して調整手段として作用させるようにしたの
で、車両の高速走行後におけるように弾性体(換言すれ
ば、防振ゴム)8,10の温度が低くなって弾性体8,1
0のバネ定数が大きくなっても(換言すれば、硬くなっ
ても)、ラジエータサブタンク18を含むラジエータウ
ェイトマスが増大してラジエータウェイトマスと弾性体
8,10の弾性力との均衡が保たれ、車両の高速走行後
においてもダイナミックダンパとしての作用が確保され
ることとなり、既存の機器であるラジエータサブタンク
18の配設位置および配設構造を工夫するという極めて
簡易な手段により車体前部の首振り共振を可及的に減少
・抑制することができるのである。
【0037】なお、車両の通常走行後におけるように弾
性体(換言すれば、防振ゴム)8,10の温度が低くなら
ない場合には、ラジエータサブタンク18への余剰エン
ジン冷却水の導入がないので、ラジエータ4のみのウェ
イトマスがダイナミックダンパとして作用することとな
り、高速走行後における場合と通常の場合との切換が極
めて簡単に行えるのである。
【0038】参考例 図4には、本願発明の参考例にかかる車両の振動低減装
置が示されている
【0039】本参考例の場合、ラジエータ4の重心線G
上には、実施例1におけるラジエータサブタンクに代え
てウォッシャー液を貯溜するウォッシャータンク30が
一体的に重合配置されている。つまり、該ウォッシャー
タンク30は、ファンカウリング11,12の上部に突
設された取付ステー31,32に対してウォッシャータ
ンク30側から突設された取付片33,34をそれぞれ
ボルト等の止着子35,35を介して固着することによ
り重心線Gと重合するように取り付けられているのであ
る。
【0040】そして、前記ウォッシャータンク30は、
エンジンルーム1の適宜個所に取り付けられたウォッシ
ャーサブタンク36と連絡ホース37を介して接続され
ており、該連絡ホース37の途中には、ウォッシャータ
ンク30側からウォッシャーサブタンク36側へ、ある
いはウォッシャーサブタンク36側からウォッシャータ
ンク30側へウォッシャー液を送給するための可逆ポン
プ38が介設されている。なお、通常時においては、ウ
ォッシャータンク30のウォッシャー液の一部は、ウォ
ッシャーサブタンク36に分割収容されることとなって
いる。
【0041】また、前記ウォッシャータンク30には、
該ウォッシャータンク30内の水位を検出する水位セン
サー39が付設され、ラジエータ4を支持している下部
ブラケット5,5の一方側には、弾性体(換言すれば、防
振ゴム)8近傍の温度を検出するための温度センサー4
0が付設されている。
【0042】さらに、本参考例においては、前記水位セ
ンサー39および温度センサー40からの情報を得て、
前記可逆ポンプ38の運転状態(換言すれば、正回転運
転あるいは逆回転運転)を制御するコントローラ41が
付設されている。該コントローラ41は、温度センサー
40によって検出される温度が設定値以下になると、可
逆ポンプ38に対してウォッシャーサブタンク36から
ウォッシャータンク30へウォッシャー液を送給する運
転(即ち、正回転運転)を行うよう指令し、ウォッシャー
タンク30の水位が所定値に達した時点で可逆ポンプ3
8の正回転運転を停止するよう指令することとなってい
る。
【0043】つまり、本参考例の場合、ウォッシャータ
ンク30、ウォッシャーサブタンク36、コントローラ
41等がラジエータ4のウェイトマスを増大させる調整
手段として作用することとなっているのである。その他
の構成は、実施例1と同様なので重複を避けて説明を省
略する。
【0044】上記のように構成された車両の振動低減装
置は次のように作用する。
【0045】車両の高速走行後あるいは外気温度が低い
場合には、弾性体(換言すれば、防振ゴム)8,10が冷
却されてバネ定数が大きくなる(換言すれば、硬くなる)
が、その場合、温度センサー40により検出された温度
が設定値以下となると、コントローラ41からの指令に
より可逆ポンプ38が正回転運転されて、ウォッシャー
サブタンク36からウォッシャータンク30へ所定量の
ウォッシャー液が送給され、ウォッシャータンク30の
重量が増大する。水位センサー39は、ウォッシャータ
ンク30内のウォッシャー液が所定水位に達したことを
検知し、可逆ポンプ38の作動を停止させ、ウォッシャ
ータンク30からウォッシャー液がこぼれるのを防止す
る。従って、ウォッシャータンク30を含むラジエータ
ウェイトマスが増大してラジエータウェイトマスと弾性
体8,10の弾性力との均衡が保たれ、車両の高速走行
後あるいは外気温度が低い時においてもダイナミックダ
ンパとしての作用が確保されることとなり、車体前部の
首振り共振を可及的に減少・抑制することができるので
ある。
【0046】なお、温度センサー40により検出される
温度が設定値に戻ると、コントローラ41からの指令に
より可逆ポンプ38が逆回転運転されて、ウォッシャー
タンク30からウォッシャーサブタンク36へ所定量の
ウォッシャー液が送給され、ウォッシャータンク30の
重量が元の状態に復帰するので、ラジエータ4のみのウ
ェイトマスがダイナミックダンパとして作用することと
なり、高速走行後における場合と通常の場合との切換が
極めて簡単に行えるのである。その他の作用効果は、実
施例1と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0047】本願発明は、上記実施例1及び参考例の構
成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない
範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる車両の振動低減装
置の概略構成を示す側面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる車両の振動低減装
置の概略構成を示す背面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる車両の振動低減装
置の概略構成を示す平面図である。
【図4】本願発明の参考例にかかる車両の振動低減装置
の概略構成を示す背面図である。
【符号の説明】
2は車体部材(クロスメンバ)、3は車体部材(シュラウ
ドアッパメンバ)、4はラジエータ、8,10は弾性体
(防振ゴム)、11,12はファンカウリング、13,14
は電動ファン、18はラジエータサブタンク、24は空
気通路、27は過給機、30はウォッシャータンク、3
6はウォッシャーサブタンク、38は可逆ポンプ、39
は水位センサー、40は温度センサー、41はコントロ
ーラ。
フロントページの続き (72)発明者 岡村 和美 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−184029(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 3/18 F16F 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータを弾性体を介して車体部材に
    支持して、ラジエータのウェイトマスをダイナミックダ
    ンパとして作用させる車両の振動低減装置であって、前
    記弾性体のバネ定数が大きくなった場合にラジエータの
    ウェイトマスを増大させる調整手段が付設され 前記調整手段は、前記ラジエータの重心線上に一体的に
    重合配置され、余剰エンジン冷却水が導入されるラジエ
    ータサブタンクとされ ていることを特徴とする車両の振
    動低減装置。
  2. 【請求項2】 前記ラジエータの背面側には、ファンカ
    ウリングに囲繞された電動ファンが配設されており、前
    記ラジエータサブタンクが、前記ファンカウリングの上
    方であって該ファンカウリング後方からラジエータの前
    方に向かう空気通路の途中に配設されていることを特徴
    とする前記請求項記載の車両の振動低減装置。
  3. 【請求項3】 前記ラジエータサブタンクの下方には過
    給機が配設されていることを特徴とする前記請求項
    るいは記載の車両の振動低減装置。
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