JP3213661B2 - 火災検出装置 - Google Patents

火災検出装置

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JP3213661B2 JP29566893A JP29566893A JP3213661B2 JP 3213661 B2 JP3213661 B2 JP 3213661B2 JP 29566893 A JP29566893 A JP 29566893A JP 29566893 A JP29566893 A JP 29566893A JP 3213661 B2 JP3213661 B2 JP 3213661B2
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    • G08B29/18Prevention or correction of operating errors
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、火災検出装置に関
し、特に検出した火災現象例えば煙、熱、炎の光、ガ
ス、または臭い等の物理量(アナログ量)の情報を火災
受信機あるいは中継器等の受信部に送出する火災検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の火災検出装置として例え
ば火災感知器内に検煙室、発光素子、受光素子を有する
アナログ式の光電式火災感知器があるが、これは内蔵す
るタイマ等のクロック装置から例えば3秒毎に出力され
る発光制御信号により、あるいは、受信部から送出され
た自己を呼び出すポーリング信号を例えば約3秒毎に受
信したときに、煙の物理量を検出し、その物理量に関連
した信号を例えばディジタル信号に変換して受信部に送
出するようにしている(例えば特開昭62−24929
9号公報参照)。
【0003】また、従来の火災検出装置として温度等を
測定する測定回路部に感温素子を用いたアナログ式の熱
式火災感知器や煙濃度等を測定する測定回路部に複数の
電極を含むイオン室を用いたアナログ式のイオン化式火
災感知器があり、これらは伝送回線を介して入力される
アドレス信号と自己のアドレスが一致したときのみ測定
回路部とその出力回路部に動作用電源を供給するように
したものである(例えば実開昭59−178794号公
報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の火災
検出装置は以上のように構成されているので、例えば光
電式火災感知器の場合には、煙の検出時に例えばカメラ
のフラッシュの光等の外光ノイズを感知器内の受光素子
が検出したり、受光出力に誘導ノイズが重畳したりする
と、これらのノイズ信号成分を煙の物理量として受信部
に送出してしまい、この結果受信部が火災でもないのに
火災と判断し、誤動作する等の問題点があった。
【0005】また、熱式火災感知器の場合には、感知器
が例えば空調の吹き出し口や厨房等の近傍に配置されて
いるようなときには、その空気流量の変化や発生する蒸
気等で感温素子が温度の影響を受けやすく、また外部に
出ている感温素子のリード線等に外部ノイズが重畳しや
すく、このために上述同様に感知器からの出力により受
信部は火災でもないのに火災と判断し、誤動作する等の
問題点があった。さらに、イオン化式火災感知器の場合
にも、感知器が配置されている場所の気流等の環境の変
化や火災以外の煙等により電極間の抵抗が変化する等の
影響を受けやすく、また中間電極に接続されているスイ
ッチング素子のインピーダンスが高いために外部ノイズ
が重畳しやすく、このために上述同様に感知器からの出
力により受信部が火災でもないのに火災と判断し、誤動
作する等の問題点があった。
【0006】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、環境の変化や外来ノイズ等の影響
をうけて誤った火災情報を受信部に送出してこれを誤動
作させることのない信頼性の高い火災検出装置を得るこ
とを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】この発明に係る火災検
出装置は、火災現象の物理量を検出する検出手段と、こ
の検出手段の検出出力の最新の複数回分を順次記憶する
記憶手段と、この記憶手段に記憶された複数回分の各検
出出力相互間の相関情報を求め、この相関情報の特定情
報に基づいて所定値を算出する演算手段と、この演算手
段で算出された所定値を現在の火災現象の物理量情報と
して送出する送出手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】この発明においては、火災現象の物理量を検出
する検出手段の検出出力の最新の複数回分を順次記憶
し、この記憶された複数回分の各検出出力相互間の相関
情報を求め、この相関情報の特定情報に基づいて所定値
を算出し、この算出された所定値を火災現象の物理量情
報として受信部に送出する。つまり、火災現象の物理量
の検出出力を多数決論理で決定し、この多数決論理で決
定された検出出力を現在の火災現象の物理量情報として
受信部に送出する。これにより、瞬間的に発生するノイ
ズ成分を排除でき、また、時々刻々変化する火災現象の
物理量の変化にも追随できる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明を例えば光電式火災感知器(散乱
光式の煙用火災感知器)に適用した場合の一実施例を示
すブロック図である。図において、1は例えば警備室や
防災センタ等に設けられた例えば火災受信機または中継
器等からなる受信部、2は受信部1に接続された光電式
火災感知器、3は後述する種々の演算処理等を行う演算
手段としてのマイクロプロセッサユニット(以下、MP
Uという)、4および5はそれぞれMPU3に接続され
たデータバスおよびコントロールバスである。
【0010】6はデータバス4およびコントロールバス
5を介してMPU3に接続された記憶手段としてのリー
ドオンリメモリ(以下、ROMという)であって、この
ROM6は後述する図2および図3に示すようなフロー
チャートに関連したプログラム等が予め格納されている
記憶領域61と、自己アドレス等が予め格納されている
記憶領域62と、火災感知器の検出出力と煙濃度の関係
を予め対照テーブル(変換テーブル)として格納されて
いる記憶領域63とを含む。
【0011】7はデータバス4およびコントロールバス
5を介してMPU3に接続されたランダムアクセスメモ
リ記憶手段としての(以下、RAMという)であって、
このRAM7はMPU3が演算処理等を行う場合に使用
される作業領域71と、感知器の検出出力の最新の複数
回分例えば3回分を記憶するための記憶領域72と、受
信部1へ送出する検出データ等を記憶するための記憶領
域73とを含む。
【0012】8はデータバス4およびコントロールバス
5を介してMPU3に接続されたインタフェース(以
下、IFという)、9はIF8に接続された発光回路、
10は発光回路9に接続され、その出力によって駆動さ
れる例えば発光ダイオード(LED)等を使用した発光
素子、11は図示せずも遮光体等を介して発光素子10
の光出力の煙による散乱光を受光できる位置に設けられ
た例えばフォトダイオード等を使用した受光素子であっ
て、発光素子10は受光素子11が発光素子10の光出
力によるいわゆる散乱光を受光できる時間例えば2.5〜
3秒に1回間欠的に発光するように発光回路9により駆
動されるようになされている。
【0013】12は受光素子11の出力を増幅する増幅
回路、13は増幅回路12に接続され、その出力をサン
プルホールドするサンプルホールド回路、14はサンプ
ルホールド回路13に接続され、その出力をアナログ信
号よりディジタル信号に変換するA/D変換回路、15
はA/D変換回路14とデータバス4およびコントロー
ルバス5の間に接続されたIF、16はデータバス4お
よびコントロールバス5を介してMPU3に接続された
IF、17はIF16と受信部1との間に接続され、図
示せずも受信回路、直並列変換回路、並直列変換回路お
よび送信回路等からなる送信手段としての送受信回路で
ある。なお、構成要素9〜14は検出手段を構成する。
【0014】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について図2〜図4を参照して説明する。なお、以
下の動作説明における判定は全てMPU3で行われる。
まず、警備室や防災センタ等にある受信部1より火災感
知器2に対して電源を投入し、図2のステップS1にお
いて、RAM7、IF8、IF15およびIF16等に
対して初期値を設定し、ステップS2において、信号受
信かどうかを判定し、受信でなければ受信できるまで待
機し、受信できたらステップS3に進んで、受信部1が
当該火災感知器2を呼び出しているかどうか、つまり、
受信部1から受信した受信アドレスコードと記憶領域6
2に格納されている自己アドレスコードとが一致するか
どうかを判定する。
【0015】ステップS3で当該火災感知器2の呼び出
しでなければ、呼び出されるまで待機し、呼び出された
ならば、ステップS4に進んで、いわゆるサムチェック
OKかどうか、つまり、受信アドレスコードと受信命令
コードの和が受信サムチェックコードに等しいかどうか
を判定し、OKでなければ、受信信号の異常なのでステ
ップS2に戻る。OKであれば、ステップS5に進ん
で、検出データの返送命令かどうかを判定し、返送命令
でなければ、ステップS6に進んで、受信命令に対応し
た処理、例えば、増幅回路12の増幅度を上げて所定値
にあるかどうか、あるいは発光素子10は正常に発光す
るか等火災感知器2の機能試験を行った後ステップS2
に戻って上述の動作を繰り返す。
【0016】ステップS5で返送命令であれば、ステッ
プS7に進んで、RAM7の記憶領域73より送出する
検出データコードを読み出し、ステップS8において、
サムチェックコードを作成する、つまり、受信アドレス
コードと受信命令コードと受信サムチェックコードと検
出データコードの和をサムチェックコードとする。次い
で、ステップS9において、検出データコードとサムチ
ェックコードを受信部1へ送出する。
【0017】そして、図3のステップS10において、
MPU3よりコントロールバス5およびIFを介して
発光回路9に対して発光命令を出力し、発光回路9によ
り発光素子10を駆動して発光させ、その発光出力を受
光素子11で受光し、その出力を増幅回路12で増幅し
てサンプルホールド回路13に供給する。次いで、ステ
ップS11において、MPU3よりコントロールバス5
およびIF15を介してサンプルホールド回路13に対
してサンプルホールド命令を出力してサンプルホールド
回路13に増幅回路12の出力をサンプルホールドさ
せ、次いで、ステップS12において、同じ経路でMP
U3よりA/D変換回路14に対して変換命令を出力し
てA/D変換回路14にサンプルホールド回路13の出
力をアナログ信号よりディジタル信号に変換させる。
【0018】次に、ステップS13において、MPU3
は、データバス4およびIF15を介してA/D変換回
路14から検出出力を読み込み、RAM7の記憶領域7
2の所定位置に記憶させる。記憶領域72における記憶
の仕方は、例えば図4に示すように、古いものから順に
捨てるようにする。つまり、いま、同図に示すように、
下から順に2回前読み込み検出出力SLV3、1回
み込み検出出力SLV2、今回読み込み検出出力SLV
1と記憶されていると、次の読み込みでは、2回前に読
み込んだ検出出力SLV3は捨てることになる。
【0019】次いで、ステップS14において、MPU
3は、これらの検出出力のデータを記憶領域72から読
み出し、連続する複数回分例えば3回分の検出出力相互
間の偏差を演算する。つまり、SLV1とSLV2の差
の絶対値、SLV2とSLV3の差の絶対値、SLV3
とSLV1の差の絶対値をそれぞれ求める。そして、一
旦これらの値をRAM7の記憶領域71に記憶する。次
いで、ステップS15において、MPU3は、記憶領域
71より偏差の少ない複数の例えば2つの検出出力を読
み出し、その平均値を算出する。つまり、その偏差が最
小のものの組み合わせの2つの検出出力の平均値を求め
る。
【0020】最後に、ステップS16において、MPU
3は、ROM6の記憶領域63からステップS15で算
出した平均値に対応する煙濃度のデータコードを読み出
し、RAM7の記憶領域73に記憶させる。その後、ス
テップS2に戻って、上述の動作を繰り返す。かくし
て、記憶領域73に記憶されているデータが現時点の火
災現象、つまりこの場合煙の物理量として受信部1へ送
出されることになる。
【0021】このように、本実施例では、3回分の各検
出出力の偏差を求め、その偏差の小さな2つの検出出力
の平均値を、現時点の火災現象の1つである煙の物理量
として受信部に送出するようにしたので、瞬間的に発生
するノイズ成分を排除でき、また、時々刻々変化する煙
の物理量の変化にも追随できる。さらに、多数決対象値
をサンプリング毎に書き換えることで、応答性も確保で
きる。
【0022】図5はこの発明を例えば熱式火災感知器に
適用した場合の他の実施例を示すブロック図である。図
において、図1と対応する部分には同一符号を付し、そ
の詳細説明は省略する。図において、2Aは受信部1に
接続された熱式火災感知器、3Aは後述する種々の演算
処理等を行うMPUである。
【0023】6Aはデータバス4およびコントロールバ
ス5を介してMPU3Aに接続されたROMであって、
このROM6Aは上述した図2および後述する図6に示
すようなフローチャートに関連したプログラム等が予め
格納されている記憶領域61Aと、自己アドレス等が予
め格納されている記憶領域62と、火災感知器の検出出
力と温度の関係を予め対照テーブルとして格納されてい
る記憶領域63Aと、火災感知器の検出出力の非直線性
特性と直線性特性を予め対照テーブル(変換テーブル)
として格納されている記憶領域64と含む。
【0024】20は例えばサーミスタを用いた感熱素子
であって、その一端は正の電源端子+Bに接続され、そ
の他端は抵抗器21を介して接地される。そして、感熱
素子20と抵抗器21の接続点がA/D変換回路14の
入力側に接続される。なお、感熱素子20、抵抗器21
およびA/D変換回路14は検出手段を構成する。その
他の構成は図1のものと同様である。
【0025】次に、図5に示したこの発明の他の実施例
の動作について図2および図6を参照して説明する。な
お、以下の動作説明における判定は全てMPU3Aで行
われる。まず、警備室や防災センタ等にある受信部1よ
り火災感知器2Aに対して電源を投入し、図2のステッ
プS1において、RAM7等に対して初期値を設定し、
ステップS2において、信号受信かどうかを判定し、受
信でなければ受信できるまで待機し、受信できたらステ
ップS3に進んで、受信部1が当該火災感知器2Aを呼
び出しているかどうか、つまり、受信部1から受信した
受信アドレスコードと記憶領域62に格納されている自
己アドレスコードとが一致するかどうかを判定する。
【0026】ステップS3で当該火災感知器2Aの呼び
出しでなければ、呼び出されるまで待機し、呼び出され
たならば、ステップS4に進んで、いわゆるサムチェッ
クOKかどうか、つまり、受信アドレスコードと受信命
令コードの和が受信サムチェックコードに等しいかどう
かを判定し、OKでなければ、受信信号の異常なのでス
テップS2に戻る。OKであれば、ステップS5に進ん
で、検出データの返送命令かどうかを判定し、返送命令
でなければ、ステップS6に進んで、受信命令に対応し
た処理、例えば、感熱素子20を図示しないヒータで加
熱し、その時の出力が所定値にあるかどうか等火災感知
器2Aの機能試験を行った後ステップS2に戻って上述
の動作を繰り返す。
【0027】ステップS5で返送命令であれば、ステッ
プS7に進んで、RAM7の記憶領域73より送出する
検出データコードを読み出し、ステップS8において、
サムチェックコードを作成する、つまり、受信アドレス
コードと受信命令コードと受信サムチェックコードと検
出データコードの和をサムチェックコードとする。次い
で、ステップS9において、検出データコードとサムチ
ェックコードを受信部1へ送出する。
【0028】そして、図6のステップS20において、
MPU3Aよりコントロールバス5およびIF15を介
してA/D変換回路14に対して変換命令を出力してA
/D変換回路14に感熱素子20と抵抗器21の接続点
における電圧値をアナログ信号よりディジタル信号に変
換させる。
【0029】次に、ステップS21において、MPU3
Aは、データバス4およびIF15を介してA/D変換
回路14から検出出力を読み込み、次いで、ステップS
22において、MPU3Aは、ROM6Aの記憶領域6
4を参照し、ここに格納されている検出出力の非直線性
特性と直線性特性の対照テーブルに基づいて読み込んだ
検出出力の直線化を行う。
【0030】そして、ステップS23において、MPU
3Aは、直線化した検出出力をRAM7の記憶領域72
の所定位置に記憶させる。記憶領域72における記憶の
仕方は、上記図4に関連して説明した場合と同様であ
る。ここで、検出出力相互間の偏差を求める前に検出出
力の直線化を行うのは、一般にサーミスタのような感熱
素子は温度−抵抗変化特性が非直線性であり、このまま
これを用いて偏差を計算したり、平均値を計算すると、
正確な偏差や平均値を求めることができないからであ
る。
【0031】次いで、ステップS24において、MPU
3Aは、これらの検出出力のデータを記憶領域72から
読み出し、連続する複数回分例えば3回分の検出出力相
互間の偏差を演算する。つまり、SLV1とSLV2の
差の絶対値、SLV2とSLV3の差の絶対値、SLV
3とSLV1の差の絶対値をそれぞれ求める。そして、
一旦これらの値をRAM7の記憶領域71に記憶する。
次いで、ステップS25において、MPU3Aは、記憶
領域71より偏差の少ない複数の例えば2つの検出出力
を読み出し、その平均値を算出する。つまり、その偏差
が最小のものの組み合わせの2つの検出出力の平均値を
求める。
【0032】最後に、ステップS26において、MPU
3Aは、ROM6Aの記憶領域63AからステップS2
5で算出した平均値に対応する温度のデータコードを読
み出し、RAM7の記憶領域73に記憶させる。その
後、ステップS2に戻って、上述の動作を繰り返す。か
くして、記憶領域73に格納されているデータが現時点
の火災現象、つまりこの場合熱の物理量として受信部1
へ送出されることになる。
【0033】このように、本実施例では、3回分の各検
出出力の偏差を求め、その偏差の小さな2つの検出出力
の平均値を、現時点の火災現象の1つである熱の物理量
として受信部に送出するようにしたので、瞬間的に発生
するノイズ成分を排除でき、また、時々刻々変化する熱
の物理量の変化にも追随できる。さらに、多数決対象値
をサンプリング毎に書き換えることで、応答性も確保で
きる。
【0034】なお、上記実施例では、連続する3回分の
検出出力相互間の偏差を求め、その偏差が最小のものの
組み合わせの2つの検出出力の平均値を現時点の火災現
象の物理量情報として受信部に送出する場合について説
明したが、要は確実な物理量情報が得られればこれに限
定されることなく、例えば検出出力相互間の比を求め、
その比が最小のものの組み合わせの2つの平均値を現時
点の火災現象の物理量情報として受信部に送出してもよ
く、また、この場合における偏差や比を求める際に検出
出力を何回分用いるか、あるいは平均値を求めるのに、
検出出力を幾つ用いるかは、確実な物理量情報が得られ
れば上述の値に限定されるものでない。
【0035】また、上記実施例では、現時点の火災現象
の物理量情報として、偏差や比が最小のものの組み合わ
せの2つの検出出力の平均値を用いる場合について説明
したが、要は確実な物理量情報が得られればこれに限定
されることなく、偏差や比の少ないものの組み合わせの
複数の検出出力の内の最大値、または最小値、あるいは
中間値を用いるようにしてもよい。
【0036】また、上記実施例では、検出出力の平均値
を記憶領域63、63Aの変換テーブルを参照して煙濃
度または温度に変換したデータを記憶するようになし、
しかる後受信部に送出する場合について説明したが、検
出出力の平均値をそのまま記憶し、コード信号に変換し
て受信部に送出し、受信部側で煙濃度や温度に変換する
ようにしてもよい。また、上記実施例では、検出出力の
読み込みを、受信部から呼び出しを受け、受信部に検出
出力の送出後に行う場合について説明したが、光電式火
災感知器や熱式火災感知器にタイマを設け、このタイマ
の例えば3秒毎のタイマ出力によって検出出力の読み込
みを行うようにしてもよい。
【0037】また、上記実施例では、火災検出装置とし
て光電式火災感知器および熱式火災感知器の場合につい
て説明したが、これに限定されることなく、その他の火
災感知器例えばイオン化式火災感知器等にも同様に適用
でき、同様の効果を奏する。さらに、上記実施例におい
て、自己アドレス等を格納しておく記憶領域62の代わ
りに、その他の手段例えばディップスイッチやEEPR
OMを用いてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、火災現
象の物理量を検出する検出手段と、この検出手段の検出
出力の最新の複数回分を順次記憶する記憶手段と、この
記憶手段に記憶された複数回分の各検出出力相互間の相
関情報を求め、この相関情報の特定情報に基づいて所定
値を算出する演算手段と、この演算手段で算出された所
定値を現在の火災現象の物理量情報として送出する送出
手段とを備えたので、瞬間的に発生するノイズ成分を排
除でき、また、時々刻々変化する熱の物理量の変化にも
追随でき、以て環境の変化や外来ノイズ等の影響を受け
て誤った火災情報を受信部に送出してこれを誤動作させ
ることのない信頼性の高い応答性の優れた火災検出装置
が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る火災検出装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1および図5の動作説明に供するためのフロ
ーチャートである。
【図3】図1の動作説明に供するためのフローチャート
である。
【図4】図1の動作説明に供するための図である。
【図5】この発明に係る火災検出装置の他の実施例を示
すブロック図である。
【図6】図5の動作説明に供するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
1 受信部 2 光電式火災感知器 2A 熱式火災感知器 3、3A マイクロプロセッサユニット(MPU) 6、6A リードオンリメモリ(ROM) 7 ランダムアクセスメモリ(RAM) 9 発光回路 10 発光素子 11 受光素子 12 増幅回路 13 サンプルホールド回路 14 A/D変換回路 17 送受信回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 29/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災現象の物理量を検出する検出手段
    と、 この検出手段の検出出力の最新の複数回分を順次記憶す
    る記憶手段と、 この記憶手段に記憶された複数回分の各検出出力相互間
    の相関関数を求め、該相関情報の特定情報に基づいて所
    定値を算出する演算手段と、 この演算手段で算出された所定値を現在の火災現象の物
    理量情報として送出する送出手段とを備えたことを特徴
    とする火災検出装置。
  2. 【請求項2】 演算手段は複数回分の各検出出力相互間
    の相関情報として複数回分の各検出出力相互間の偏差ま
    たは比を用いる請求項1記載の火災検出装置。
  3. 【請求項3】 演算手段は複数回分の各検出出力相互間
    の相関情報の特定情報に基づく所定値として各検出出力
    相互間の偏差または比の内のそれぞれ小さいものの複数
    の検出出力の平均値を用いる請求項1または2記載の火
    災検出装置。
  4. 【請求項4】 演算手段は複数回分の各検出出力相互間
    の相関情報の特定情報に基づく所定値として各検出出力
    相互間の偏差または比の内のそれぞれ小さいものの複数
    の検出出力の最大値、最小値または中間値を用いる請求
    項1または2記載の火災検出装置。
JP29566893A 1993-11-25 1993-11-25 火災検出装置 Expired - Fee Related JP3213661B2 (ja)

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