JP3212837U - トレイ反転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱処理用のトレイを反転させるときの作業者の負担を軽減でき、且つ安全に反転させることができるトレイ反転装置を提供する。【解決手段】トレイを一定方向で往復移動させるトレイ搭載機構2と、その幅方向中央部を軸にトレイ搭載機構2を回転させる回転駆動機構3と、トレイ搭載機構2を支持する支持機構4とを備え、トレイ搭載機構2は、トレイの一面側に配置された第1案内テーブル21aと、他面側に配された第2案内テーブル21bと、一定方向の一端側に設けられた回転軸と、他端側に設けられた回転リング29とで構成され、第1案内テーブル21aと第2案内テーブル21bとがトレイの高さに対応する隙間を空けて対向し、支持機構4は、回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部41と、回転リング29の外周に接触する支持ローラ45を有し、回転リング29を回転自在に支持する回転リング支持台42とで構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、トレイ反転装置に関し、さらに詳しくは、被熱処理部品を炉に入れる際に被熱処理部品を載せるために使用するトレイの天地を反転させるトレイ反転装置に関する。
熱処理される被熱処理部品、例えば、自動車用部品は、複数の被熱処理部品を熱処理用のトレイの上に載せ、被熱処理部品をトレイごと炉の中に入れて行っている。熱処理用のトレイが複数回にわたって被熱処理部品の熱処理に用いられた場合、熱の影響、内部応力の影響、被熱処理部品の重量の影響等を受け、一面側に反り返ることがある。その場合、反り返った熱処理用のトレイを元の平坦な形態に戻すために、熱処理用のトレイは、一面側と他面側との天地を定期的に反転させて用いられている。ところが、熱処理用のトレイは重量があるので、人手で熱処理用のトレイの天地を反転させることは、作業者にとって重労働である。
重量物の反転装置は、作業者の負担を軽減するための装置である。こうした反転装置は、重量物の天地を反転するための構成を備えている。熱処理用のトレイを反転させる場合にも、重量物の反転装置が用いられることがある。重量物の反転装置は、これまでに、種々の形態のものが提案されている。
特許文献1で提案されている重量物反転機構は、重量物の向きを180°反転させることができるようにしたものである。この重量物反転機構は、ワークを反転させる反転ガイド体と、この反転ガイド体を回転駆動させる駆動機構とを備えている。この重量物反転機構では、反転させる重量物を反転ガイドの内側に搬入させ、重量物の搬入された反転ガイドを駆動機構で回転させることにより重量物の向きを反転させている。具体的に、反転ガイドには、内側にワークを内側に入れるための受け入れ部が形成されている。受け入れ部は、反転ガイドの外周部の一部に入り口を設け、この入り口から直径方向に延びて形成されている。すなわち、この重量物反転機構は、反転ガイドの外周面の一部から、ワークを直径方向に進めたり戻したりしてワークを受け入れ部に入れたり出したりする構成になっている。また、重量物反転機構は、受け入れ部の入り口を周方向に移動させて、ワークの向きを反転させている。
開口部の内部には、ワークの一面側と他面側に配置された一対の受け支え体が設けられている。各受け支え体のワークを支持するワーク支持部にはローラが設けられており、ワークを受け入れ部の入り口側と奥側とで往復移動させることができるように構成されている。各受け支え体は、反転ガイド回転することに伴って、間隔が狭まったり広がったりするように構成されている。具体的に、受け入れ部が水平を向いているときには、受け支え体の間隔は広がり、受け入れ部が垂直に向いたときには、受け支え体の間隔が狭まるように構成されている。
特許文献2で提案されている鋳型反転装置は、自動鋳造設備の枠付き造型ラインに組み込んで使用されるものである。この鋳型反転装置は、金枠を載せた反転ローラコンベヤの両側に1対の反転タイヤを取付け、1対の反転タイヤの外周面を2対の受けローラで支持し、反転タイヤの一方又は両方の上部に駆動ローラを設けることにより構成されている。
特開平05−155427号公報 特開2017−24067号公報
上記の特許文献1で提案されている重量物反転機構は、重量物を反転させるときに、重量物を出し入れする入り口が半径方向の外側を向いて反転ガイド体が回転する構造になっている。そのため、重量物が反転する直前で、遠心力の作用によって、重量物が反転ガイド体から飛び出すおそれがある。そのため、この文献で提案されている重量物反転機構を、熱処理用のトレイを反転させるためのトレイ反転装置に適用する場合には、安全対策を別途に採ることが必要になる。
一方、特許文献2で提案されている鋳型反転装置は、鋳型を反転させるための装置であり、熱処理用のトレイを反転させるためのトレイ反転装置に適用する場合には、熱処理用のトレイを円滑に出し入れすることができると共に、反転させている間、熱処理用のトレイを確実に保持することができる構成を別途に製造することが必要になる。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、熱処理用のトレイを反転させるときの作業者の負担を軽減でき、且つ安全に反転させることができるトレイ反転装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本考案に係るトレイ反転装置は、熱処理用の炉に入れ被熱処理物を熱処理する際に前記被熱処理物が置かれるトレイの天地を反転させるトレイ反転装置であって、前記トレイを一定方向で往復移動させるトレイ搭載機構と、該トレイ搭載機構の幅方向の中央部を中心に前記トレイ搭載機構を回転させる回転駆動機構と、前記トレイ搭載機構を支持する支持機構と、を備え、前記トレイ搭載機構は、前記トレイの一面側に配置された第1案内テーブルと、前記トレイの他面側に配された第2案内テーブルと、前記一定方向の一端側に設けられた回転軸と、前記一定方向の他端側に設けられた回転リングと、で構成され、前記第1案内テーブルと前記第2案内テーブルとは、前記トレイの高さに対応する隙間を空けて対向し、前記支持機構は、前記回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部と、前記回転リングの外周に接触する支持ローラを有し、前記回転リングを回転自在に支持する回転リング支持台とで構成されている、ことを特徴とする。
この考案によれば、トレイ反転装置が上記のように構成されているので、第1案内テーブルと第2案内テーブルとの間にトレイを入れてトレイ搭載機構に載せ、回転駆動機構でトレイ搭載機構を回転させることにより、トレイを反転させることができる。そのため、トレイの天地を容易に反転させることができ、作業者の負担を低減することができる。
本考案に係るトレイ反転装置において、前記回転リングは、半径方向に歪みが形成されている。
この考案によれば、回転リングは半径方向に歪みが形成されているので支持機構で回転リングを支持しながらトレイ搭載機構を回転させる際、回転リングの歪みがトレイ搭載機構の円滑な回転を防止するブレーキとして機能する。そのため、トレイ搭載機構を適度なスピードで回転させることができ、トレイがトレイ搭載装置から飛び出してしまうことを防止することができる。
本考案に係るトレイ反転装置において、前記一面側が上側を向いた位置で前記トレイ搭載機構の回転を止めると共に、前記一面側が下側を向いた位置で前記トレイ搭載機構の回転を止める回転ストップ機構をさらに備えている。
この考案によれば、回転ストップ機構が設けられているので、トレイ搭載機構が回転する範囲を180°に設定することができ、トレイの天地を確実に反転させることができる。
本考案に係るトレイ反転装置において、前記トレイ反転装置の内側と外側とを仕切る安全柵をさらに備え、前記安全柵には、前記トレイが前記安全柵の内側と外側とに出し入れされる出入り口が前記隙間に対応する位置に設けられている。
この考案によれば、安全柵が設けられているので、反転作業を行う作業者やトレイ反転装置の周囲にいる人の安全を確保することができる。また、安全柵には出入り口が設けられているので、トレイを安全柵の内側と外側との間で移動させ瑠ことができる。そのため、安全柵の外側にあるトレイを容易にトレイ反転装置に搬入することができると共に、トレイ反転装置からトレイを容易に取り出すことができる。
本考案に係るトレイ反転装置において、前記安全柵には、前記出入り口を交差する方向に前記安全柵に着脱可能な飛び出し防止部材が設けられている。
この考案によれば、安全柵には、出入り口を交差する方向に安全柵に着脱可能な飛び出し防止部材が設けられているので、トレイを反転させている最中にトレイが出入り口から安全柵の外側に飛び出すことを防止することができる。
本考案によれば、熱処理用のトレイを反転させるときの作業者の負担を軽減でき、且つ、熱処理用のトレイが落下したり、飛び出したりしないで安全に反転させることができる。
本考案に係る一実施形態のトレイ反転装置の斜視図である。 図1に示したトレイ反転装置の平面図である。 図1に示したトレイ反転装置の側面図である。 図1に示したトレイ反転装置の正面図である。 図1に示したトレイ反転装置によって天地が反転されるトレイの一例を示す平面図である。 回転ストップ機構の説明図である。 回転ストップ機構の説明図である。 トレイ反転装置の作用を説明するための説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。本考案は、以下に説明する実施形態及び図面に記載した形態と同じ技術的思想の考案を含むものであり、本考案の技術的範囲は実施形態の記載や図面の記載のみに限定されるものでない。
[基本構成]
本考案に係るトレイ反転装置1は、被熱処理物を熱処理する際に被熱処理物が置かれるトレイ70の天地を反転させるトレイ反転装置1である。本明細書において、トレイ搭載機構2がトレイ70を往復移動させる方向を一定方向Xとし、一定方向Xに直交する水平方向を幅方向Yとする。また上下の方向を上下方向Zとする。ただし、一定方向Xは、本明細書の中で必要に応じ長軸方向Xとして説明したり、幅方向Yを短軸方向Yとして説明したりする場合がある。
トレイ反転装置1は、図1から図4に示すように、トレイ搭載機構2、回転駆動機構3及び支持機構4を備えている。トレイ搭載機構2は、トレイ70を一定方向Xで往復移動させることができる機構である。回転駆動機構3は、トレイ搭載機構2の幅方向Yの中央部を軸にしてトレイ搭載機構2を回転させる機構である。支持機構4は、トレイ搭載機構2を支持するための機構である。トレイ搭載機構2は、第1案内テーブル21a、第2案内テーブル21b、回転軸28及び回転リング29とで構成されている。第1案内テーブル21aはトレイ70の一面側に配置され、第2案内テーブル21bは一面側と反対側の他面側に配されている。回転軸28は一定方向Xの一端側に設けられ、回転リング29は一定方向Xの他端側に設けられている。第1案内テーブル21aと第2案内テーブル21bとは、トレイ70の高さに対応する隙間を空けて対向している。また、支持機構4は、回転軸支持部41と回転リング支持台42で構成されている。回転軸支持部41は回転軸28を回転自在に支持し、回転リング支持台42は、回転リング29の外周に接触する支持ローラ45を有し、回転リング29を回転自在に支持している。
このトレイ反転装置1によれば、トレイ70を反転させるときの作業者の負担を軽減でき、且つ、トレイ70が落下したり、飛び出したりしないで安全に反転させることができるという特有の効果を奏する。以下、本考案に係るトレイ反転装置1の各構成について具体的に説明する。
[安全柵]
安全柵5は、本発明に係るトレイ反転装置1の内側と外側とを仕切る構成要素である。安全柵5は、トレイ70の反転作業を行う際に、トレイ反転装置1の周囲にいる人の安全を確保している。図1に示す例の安全柵5は、4つの壁面5a,5b,5c,5dからなる直方体をなしている。安全柵5は、支柱51と梁52とで構成されたフレーム50と、フレーム50の支柱51と梁52とで形成された矩形状の空間に板材53を取り付けて構成されている。支柱51は、安全柵5の四隅で上下に延びている。梁52は、安全柵5の上側と下側とで支柱51の上端同士及び下端同士を連結している。さらに、安全柵5は、上下に延びる補強材54を長軸方向Xの中央に備えている。これらの支柱51と梁52とで形成された矩形状の空間に取り付けられる板材53としては、例えば、エキスパンドメタルを挙げることができる。ただし、板材53は、安全柵5の外部から内部の状態を観察することができる部材であればエキスパンドメタルであることには限定されない。
安全柵5の長軸方向Xの一方の端面をなす壁面5aには、安全柵5の内側と外側とを連絡している出入り口60が形成されている。この出入り口60は、トレイ70を安全柵5の外側から内側に入れたり、安全柵5の内側から外側に出したりするときに利用される部位である。図1に示したトレイ反転装置1の例では、出入り口60は、幅方向Yに延びる窓口を板材53に設けることで形成されている。また、この出入り口60は、幅方向Yの中央に半円状の開口部61が形成されている。この開口部61は、作業者が安全柵5の内側に手を入れるための部位である。また、出入り口60には、この出入り口60を交差する方向に安全柵5に着脱可能な飛び出し防止部材65が設けられている。この飛び出し防止部材65は、後述するトレイ搭載機構2に搭載されたトレイ70を反転させるときに、トレイ70が出入り口60から飛び出してしまうことを防止するための構成要素である。この飛び出し防止部材65は、トレイ搭載機構2に搭載されている取りを引き出す際に、トレイ70に引っかけて、安全柵5の内側から外側に取り出すための治工具としても機能する。
図1に示した例の安全柵5は、地盤に固定させることができる構造をなしている。具体的に、安全柵5の四隅には、安全柵5を図示しないアンカーボルトで固定することができるように、被固定部材58が設けられている。この被固定部材58は、アンカーボルトを通すための穴がそれぞれ形成されている。
[トレイ搭載機構]
トレイ搭載機構2は、反転させるトレイ70を、長軸方向Xのあらかじめ定められた領域に搭載させるための機構である。トレイ搭載機構2は、トレイ反転装置1の外部からあらかじめ定められた領域にトレイ70を移動させ、且つ、反転されたトレイ70をトレイ反転装置1の外部に向かう一定方向Xに移動させることができるように構成されている。上述したように、トレイ搭載機構2は、第1案内テーブル21a、第2案内テーブル21b、回転軸28及び回転リング29で主に構成されている。第1案内テーブル21aの構成と第2案内テーブル21bの構成は、同じか又は略同じなので、図2に示すように、上側に配置されている第1案内テーブル21aに基づいて第1案内テーブル21a及び第2案内テーブル21bの具体的な構成を説明する。なお、図2は、トレイ反転装置1の平面図であり、第1案内テーブル21aが図示されている。
第1案内テーブル21aは、平面視の形状が長方形をなしている。第1案内テーブル21aは、保持フレーム22と、保持フレーム22に保持された2台のローラコンベヤ25とで主に構成されている。保持フレーム22は、外形が長方形をなしていて、短軸方向Yの両端で長軸方向Xに延びる第1フレーム22aと、長軸方向Xの両端で、短軸方向Yに延びる第2フレーム22bとを備えている。また、保持フレーム22は、第2フレーム22bの位置よりも中心側に一定の距離だけ離れた位置に、第2フレーム22bと平行をなす第1補強フレーム23aを備えている。さらに、保持フレーム22は、長軸方向Xの中央部に平行をなす2本の第2補強フレーム23bを備えている。こうした構成の保持フレーム22は、ローラコンベヤ25を保持するための構成要素である。
2台のローラコンベヤ25は、保持フレーム22の短軸方向Yの両側で保持フレーム22に保持されている。各ローラコンベヤ25は、その送り方向(一定方向X)が、保持フレーム22の第1フレーム22aが延びる方向にそれぞれ一致し、保持フレーム22の長軸方向X(一定方向X)に延びる形態で平行をなしている。各ローラコンベヤ25は、平行をなす2本の支持フレーム26と2本の支持フレーム26の間に設けられ、各支持フレーム26に対して回転自在な複数のローラ27とで構成されている。複数のローラ27は、円筒をそれぞれなしている。これらのローラ27は、支持フレーム26が延びる方向に複数配置されている。各ローラ27の軸方向は支持フレーム26が延びる方向に対して直交し、各ローラ27の軸方向の両端が支持フレーム26に回転自在に支持されている。こうした構成の第1案内テーブル21aは、一定方向X、すなわち、ローラコンベヤ25が延びる方向にトレイ70を往復移動させている。
第1案内テーブル21aと第2案内テーブル21bとは、上下方向Zに一定の隙間を空け、平行をなして配置されている。この隙間は、後述するトレイ70が搬入される空間である。第1案内テーブル21aと第2案内テーブル21bとの間に形成されている隙間は、それらの長軸方向Xの一端が安全柵5に形成されている出入り口60の位置に対応している。そのため、出入り口60から安全柵5の内側に入れられたトレイ70は、そのまま第1案内テーブル21aと第2案内テーブル21bとの間に形成されている隙間に搬入される。反対に、第1案内テーブル21aと第2案内テーブル21bとの間に形成されている隙間に搬入されているトレイ70は、第1及び第2案内テーブル21a,21bから外側に引き出したとき、出入り口60から安全柵5の外側に取り出される。
回転軸28は、一定方向Xの一端側に設けられている。具体的に、回転軸28は、一定方向Xにおける、出入り口60が形成された壁面5aに対向する壁面5b側に設けられている。回転軸28は、保持フレーム22の短軸方向Yの中心で、保持フレーム22から外側に向かって、第1案内テーブル21a及び第2案内テーブル21bが延びる方向と同じ方向に突出している。
回転リング29は、安全柵5の壁面5a側、すなわち、一定方向Xの他端側に設けられている。この回転リング29の径方向は幅方向Y及び上下方向Zに一致しており、その中心が保持フレーム22に軸等を介して取り付けられている。この回転リング29は、意図的に真円ではなく、半径方向に歪みを形成し、若干の歪みを有する円形になっている。そのため、トレイ搭載機構2を回転させるときに、回転リング29の歪みがブレーキとして機能し、トレイ搭載機構2が急激に回転してしまうことを防止している。
[トレイ]
トレイ70は、図示しない被熱処理部品を炉に入れて熱処理する際、被熱処理部品を載せ、被熱処理部品をトレイ70ごと炉の内部に入れるためのものである。図5は、トレイ70の一例を示したものである。トレイ70は、周囲を構成する四角形をなす枠71と、枠71の内側で縦方向(図5のD1方向)に延びる複数の縦リブ72と、横方向(図5のD2方向)に延び、隣り合う縦リブ72同士をつないでいる横リブ73とで構成されている。このトレイ70は、被熱処理部品を熱処理するために複数回にわたって炉に入れて加熱されると、反り返ってしまう。そのため、天地を反転させることにより反り返りを修正することが必要になる。本発明に係るトレイ反転装置1は、トレイ70の反り返りを修正するために、トレイ70の天地を反転させるときに用いられる。
[回転駆動機構]
回転駆動機構3は、図3等に示すように、例えば、ハンドル31、伝達軸32、第1スプロケット33、第2スプロケット34及びチェーン35で構成されている。ハンドル31は、出入り口60が形成されている壁面5aの上部の隅の位置に設けられている。このハンドル31は、トレイ70を反転させる作業者が手で回してトレイ搭載機構2を回転させるための構成要素である。伝達軸32は、安全柵5の上部であって安全柵5の側面の近傍で、安全柵5の長軸方向Xに延びている。伝達軸32の長手方向一端はハンドル31に接続されており、他端は図示しない軸受けで保持されている。また、伝達軸32の長手方向の他端側には、第1スプロケット33が設けられている。第1スプロケット33はその中心が伝達軸32の中心と一致しており、伝達軸32からその径方向の外側に張り出す形態で伝達軸32に取り付けられている。この伝達軸32は、ハンドル31を回したときに、ハンドル31の回転に伴って回転する。また、第1スプロケット33は、伝達軸32の回転と共に回転する。第2スプロケット34は、上記の回転軸28に取り付けられており、第2スプロケット34はその中心が回転軸28の中心と一致しており、回転軸28からその径方向の外側に張り出す形態で回転軸28に取り付けられている。第1スプロケット33と第2スプロケット34とは、チェーン35で連絡されている。チェーン35は、第1スプロケット33の回転を第2スプロケット34に伝達している。
こうした構成の回転駆動機構3は、ハンドル31を回転させることにより、その回転が、伝達軸32、第1スプロケット33、チェーン35、第2スプロケット34、回転軸28の順に伝達される。回転軸28が回転されることにより、トレイ搭載機構2が回転される。
[回転ストップ機構]
回転ストップ機構80は、トレイ搭載機構2が180°の範囲のみで回転することを許容する機構である。図2、図6及び図7は、回転ストップ機構80の一例を示している。図2、図6及び図7に示す例の回転ストップ機構80は、トレイ70の一面側が上側を向いた位置でトレイ搭載機構2の回転を止めると共に、一面側が下側を向いた位置でトレイ搭載機構2の回転を止める。具体的に、トレイ搭載機構2に設けられている第1突き当て板81及び第2突き当て板82と、第1突き当て板81及び第2突き当て板82が突き当てられることにより、トレイ搭載機構2の回転を止める第1ストッパ83及び第2ストッパ84とで構成されている。第1突き当て板81は第1案内テーブル21aに設けられ、第2突き当て板82は、第2案内テーブル21bに設けられている。第1突き当て板81及び第2突き当て板82は、長軸方向Xの一端から外側に突出する形態でそれぞれ設けられている。
第1案内テーブル21aの第1突き当て板81と第2案内テーブル21bの第2突き当て板82は、図6及び図7に示すように、保持フレーム22の短軸方向Yにおける一端側に1つずつ設けられている。一方、第1ストッパ83及び第2ストッパ84は、トレイ反転装置1の下部から上が側に延びる形態で設けられている。第1ストッパ83と第2ストッパ84とは、トレイ搭載機構2の短軸方向Yの両端に1つずつ設けられている。図6(A)及び図6(B)に示すように第1ストッパ83は、トレイ搭載機構2が回転して第1突き当て板81が突き当てられる構成要素である。これに対し、図7(A)及び図7(B)に示す第2ストッパ84は、第2突き当て板82が突き当てられる構成要素である。
こうした構成の回転ストップ機構80は、回転ストップ機構80がトレイ搭載機構2を180°の範囲のみで回転することを許容している。図6(A)及び図6(B)に示すように、第1ストッパ83は、時計回りに回転したトレイ搭載機構2が水平な状態になったときに、第1突き当て板81が突き当てられて、トレイ搭載機構2の回転を止めている。これに対し、図7(A)及び図7(B)に示すように、第2ストッパ84は、反時計回りに回転したトレイ搭載機構2が水平な状態になったときに、第2突き当て板82が突き当てられて、トレイ搭載機構2の回転を止めている。
[支持機構]
支持機構4は、回転軸支持部41及び回転リング支持台42で構成されている。回転軸支持部41は、トレイ搭載機構2の長軸方向Xにおいて、奥側の壁面5b側に設けられている。この回転軸支持部41は、回転軸28を回転自在に支持している。一方、回転リング支持台42は、トレイ搭載機構2の長軸方向Xにおいて、出入り口60が形成された壁面5a側に設けられている。回転リング支持台42は、回転リング29を回転自在に支持している。
回転軸支持部41は、奥側の壁面5bと平行をなすフレーム41a(図4参照)と、回転軸28を回転自在にフレーム41aに支持する図示しない軸受けとを少なくとも有している。フレーム41aは、壁面5bの下端部に設けられた梁52から上側に延びて構成されている。このフレーム41aの上部には、図示しない軸受け、例えば、ベアリングが取り付けられる穴が設けられている。軸受けは、この穴に挿入される形態でフレーム41aに取り付けられている。軸受けの内側には、回転軸28が挿入される。
回転リング支持台42は、図1及び図4に示すように、左右両側に1台ずつ設けられており、回転リング29を下からそれぞれ支持している。各回転リング支持台42は、チャンネル材等の土台43と、土台43から上側に延びる形態をなし、支持ローラ45が取り付けられるローラ取り付け機構44と、ローラ取り付け機構44に対して回転自在な支持ローラ45とで構成されている。支持ローラ45の外周面は、回転リング29の外周面に突き当てられており、回転リング29が回転することに伴って、支持ローラ45も共に回転するように構成されている。
[トレイ反転装置の作用]
以上に説明したトレイ反転装置1は、図8(A)から図8(C)に示すようにして、トレイ搭載機構2に搭載されたトレイ70を反転させ、反転されたトレイ70がトレイ搭載機構2から取り出されるように構成されている。
まず、図8(A)に示すように、トレイ70がトレイ搭載機構2に載せられる。図8(A)の二点鎖線で示した四角形のものは、安全柵5の外側に位置するトレイ70を表している。トレイ70は、安全柵5の出入り口60から安全柵5の内側に入れられ、第1案内テーブル21aと第2案内テーブル21bとの間に搬入されてトレイ搭載機構2に搭載される。図8(A)は、トレイ70がトレイ搭載機構2の長軸方向Xの奥側まで搬入された場合を例に示している。ただし、トレイ70は、長軸方向Xの奥側まで搬入するとは必須ではなく、例えば、長軸方向Xの中間位置に搬入したり、長軸方向Xの手前側に搬入したりすることができる。
次いで、図8(B)に示すように、飛び出し防止部材65が安全柵5の出入り口60の位置に差し込まれる。図8(B)に示した例では、飛び出し防止部材65は、出入り口60の上縁部のうち半円をなす領域の最も上側の位置と、その位置に対応する下縁部の位置とを連絡する形態で安全柵5に差し込まれている。その後、トレイ搭載機構2が反転される。トレイ搭載機構2の反転は、回転駆動機構3を用いて行われる。回転駆動機構3の駆動は、安全柵5のハンドル31により行われる。この図に示すように、ハンドル31が回されることにより、その回転運動は、伝達軸32、第1スプロケット33、チェーン35及び第2スプロケット34を介して回転軸28に伝達される。回転軸28にハンドル31の回転運動が伝達されると、トレイ搭載機構2は回転される。ただし、このトレイ反転装置1は、上述した回転ストップ機構80を備えているので、180°回転したところで第1突き当て板が第1ストッパに突き当たり、トレイ搭載機構2の回転が停止される。
その後、図8(C)に示すように、トレイ70がトレイ搭載機構2から搬出され、安全柵5の内側から外側に取り出される。トレイ70をトレイ搭載機構2から搬出するとき、作業者は、飛び出し防止部材65をトレイ70に引っかけ、飛び出し防止部材65でトレイ70を出入り口60に引き寄せる。出入り口60の近傍まで引き寄せられたトレイ70は、出入り口60から安全柵5の外側に取り出される。
1 トレイ反転装置
2 トレイ搭載機構
3 回転駆動機構
4 支持機構
5 安全柵
5a,5b,5c,5d 壁面
21a 第1案内テーブル
21b 第2案内テーブル
22 保持フレーム
22a 第1フレーム
22b 第2フレーム
23a 第1補強フレーム
23b 第2補強フレーム
25 ローラコンベヤ
26 支持フレーム
27 ローラ
28 回転軸
29 回転リング
31 ハンドル
32 伝達軸
33 第1スプロケット
34 第2スプロケット
35 チェーン
41 回転軸支持部
41a フレーム
42 回転リング支持台
43 土台
44 ローラ取り付け機構
45 支持ローラ
50 フレーム
51 支柱
52 梁
53 エキスパンドメタル
54 補強材
58 被固定部材
60 出入り口
61 開口部
65 飛び出し防止部材
70 トレイ
71 枠
72 リブ
80 回転ストップ機構
81 第1突き当て板
82 第2突き当て板
83 第1ストッパ
84 第2ストッパ

Claims (5)

  1. 熱処理用の炉に入れ被熱処理物を熱処理する際に前記被熱処理物が置かれるトレイの天地を反転させるトレイ反転装置であって、
    前記トレイを一定方向で往復移動させるトレイ搭載機構と、該トレイ搭載機構の幅方向の中央部を中心に前記トレイ搭載機構を回転させる回転駆動機構と、前記トレイ搭載機構を支持する支持機構と、を備え、
    前記トレイ搭載機構は、前記トレイの一面側に配置された第1案内テーブルと、前記トレイの他面側に配された第2案内テーブルと、前記一定方向の一端側に設けられた回転軸と、前記一定方向の他端側に設けられた回転リングと、で構成され、前記第1案内テーブルと前記第2案内テーブルとは、前記トレイの高さに対応する隙間を空けて対向し、
    前記支持機構は、前記回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部と、前記回転リングの外周に接触する支持ローラを有し、前記回転リングを回転自在に支持する回転リング支持台とで構成されている、ことを特徴とするトレイ反転装置。
  2. 前記回転リングは、半径方向に歪みが形成されている、請求項1に記載のトレイ反転装置。
  3. 前記一面側が上側を向いた位置で前記トレイ搭載機構の回転を止めると共に、前記一面側が下側を向いた位置で前記トレイ搭載機構の回転を止める回転ストップ機構をさらに備えている、請求項1又は2に記載のトレイ反転装置。
  4. 前記トレイ反転装置の内側と外側とを仕切る安全柵をさらに備え、前記安全柵には、前記トレイが前記安全柵の内側と外側とに出し入れされる出入り口が前記隙間に対応する位置に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトレイ反転装置。
  5. 前記安全柵には、前記安全柵に着脱可能に取り付けられ、前記トレイが前記安全柵の外側に飛び出すことを防止する飛び出し防止部材が設けられている、請求項4に記載のトレイ反転装置。
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