JP2011189479A - フラッパーピーニング装置 - Google Patents

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清 正法地
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晃 河野
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Abstract

【課題】予め決められた任意の面積範囲を精度良く高効率にピーニングできるようにする。
【解決手段】円柱状の中空シャフト1を回転可能に支持する支持ローラ5を備えた架台4と、架台4の長手方向に移動して位置決めが可能な位置決め台9と、位置決め台9上に架台4の長手方向へ横行移動可能に備えた横行駆動台14と、横行駆動台14上に垂直方向へ昇降可能に備えた昇降台16と、昇降台16に備えたモータ17の駆動軸18と連動する2つの偏心軸19,20により水平面内を円運動するよう備えた揺動台21と、フラップ22が中空シャフト1上に張り出して回転するよう揺動台21上に水平に支持したロトピーン23とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、予め決められた任意の面積範囲を精度良く高効率にピーニングできるようにしたフラッパーピーニング装置に関するものである。
ピーニング粒子を備えた可撓性のフラップをスピンドルの先端に固定したピーニング・フラップ構造体が知られている(特許文献1参照)。従来のピーニング・フラップ構造体は、内部にモータが備えられた握りに、ロトピーンのスピンドルを差込んで固定するようにしており、ピーニング・フラップ構造体を使用する作業者が、握りを把持してモータにより回転するフラップをワークピースの表面に接触させることにより、フラップに備えたピーニング粒子がワークピースの表面に衝突する打撃によってワークピースの表面硬化、圧縮応力の付与等を行うようになっている。
特開昭49−016996号公報
しかし、特許文献1のように作業者がピーニング・フラップ構造体を手で把持してピーニング作業を行う方法では、手作業のために一定の面積を均一なピーニング力によってピーニングすることが非常に難しく、そのためにワークピースに安定したピーニング強度を付与できないという問題があった。従って、フラッパーピーニング作業には熟練した作業者が必要であるが、このような熟練した作業者を確保するには困難が伴い、更に、熟練した作業者でもピーニング作業には長い時間が掛るために、作業者に大きな負担が掛るとともに、ピーニング作業は高コストになるという問題を有していた。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもので、予め決められた任意の面積範囲を精度良く高効率にピーニングできるようにしたフラッパーピーニング装置を提供しようとするものである。
請求項1に記載の発明は、円柱状のワークピースを回転可能に支持する支持ローラを備えた架台と、該架台の長手方向に移動して位置決めが可能な位置決め台と、該位置決め台上に前記架台の長手方向へ横行移動可能に備えた横行駆動台と、該横行駆動台上に垂直方向へ昇降可能に備えた昇降台と、該昇降台に備えたモータの駆動軸と連動する2つの偏心軸により水平面内を円運動するよう備えた揺動台と、フラップがワークピース上に張り出して回転するよう前記揺動台上に水平に支持したロトピーンと、からなることを特徴とするフラッパーピーニング装置である。
請求項2に記載の発明は、前記揺動台が前記駆動軸を中心に回動して、前記ロトピーンがワークピース上から退避できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のフラッパーピーニング装置である。
本発明のフラッパーピーニング装置によれば、横行駆動台上に昇降可能な昇降台を備え、該昇降台上に水平面内を円運動する揺動台を備えて、該揺動台上にロトピーンを支持したので、横行駆動台を横行させると、揺動台の円運動により所要の幅を有する直線状のピーニング部をワークピースに形成することができ、続いて、このピーニング部と次のピーニング部がラップする位置までワークピースを回転させた後に再び横行駆動台を横行させるという操作を繰り返すと、予め決められた任意の面積範囲を精度良く高効率にピーニングすることができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施例であるフラッパーピーニング装置の一例を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1のIII−III方向矢視図である。 本発明を適用するワークピースの一例である中空シャフトの説明図である。 中空シャフトに備えた調整突部にフラッパーピーニングを施す状態を示す説明図である。 ロトピーンを試験材料に作用させてピーニング強度を計測する状態を示す説明図である。 回転し且つ円運動するロトピーンを横行させることにより生じるピーニング部の説明図である。
以下に、円柱状のワークピースの外面に予め決められた所要の面積範囲をフラッパーピーニングする場合のフラッパーピーニング装置について図1〜図3を参照して説明する。
図1〜図3において、4は支持ローラ5によって円柱状のワークピースである中空シャフト1の長手方向2個所を回転可能に支持するようにした架台であり、該架台4には、モータ6により回転されて前記中空シャフト1の回転を駆動するようにした駆動ローラ7が設けられている。上記架台4は車輪8により任意の場所に移動できるようになっている。前記中空シャフト1の長手方向所要箇所には、図4に示すように、回転時の振動を防止するべく加工を行うための環状の調整突部2が設けられている。
前記架台4の側部には、レール10に沿って移動することにより任意の位置に位置決めできる位置決め台9が設けられている。
前記位置決め台9の上部には、位置決め台9に固定されたガイド11に沿って架台長手方向に横行可能に支持され、且つ、図3に示すように位置決め台9に備えたモータ12により駆動軸13で横行が駆動される横行駆動台14が設けられている。
前記横行駆動台14の上部には、シリンダ装置15によって垂直方向に昇降する昇降台16が設けられている。
前記昇降台16には、該昇降台16に備えたモータ17により回転する駆動軸18と連動する2つの偏心軸19,20によって水平面内を円運動するよう支持された揺動台21が設けられている。更に、スピンドル24の先端に設けられたフラップ22が中空シャフト1の上部に張り出して回転するように、ロトピーン23の前記スピンドル24が前記揺動台21上に固定具25を介して水平に支持されている。
又、前記揺動台21は、前記駆動軸18を中心に回動させることにより、図2中二点鎖線で示すように、前記ロトピーン23を中空シャフト1上から外部に退避させられるようになっている。図2中、26は、可撓軸27によって前記ロトピーン23の回転を駆動するモータであり、このモータ26は前記横行駆動台14に固定された連結材28上に設置されている。29は制御盤である。
次に、上記実施例の作動を説明する。
図4に示す中空シャフト1の長手方向所要箇所に備えられた環状の調整突部2に対し、図5にハッチングを付して示すように、中空シャフト1の長手方向と周方向の矩形の面積範囲においてフラッパーピーニングする場合について説明する。このとき、フラッパーピーニングを行う面積範囲の外周にはマスキングテープ30を接着してもよい。
フラッパーピーニングに当たっては、図6に示すように、ロトピーン23の回転速度とフラップ22のピーニング粒子が衝突する衝突高さを夫々変化させたときの試験材料31の曲り量からピーニング強度を求める試験を事前に行っており、この試験結果に基づいて前記ロトピーン23の回転速度とフラップ22の衝突高さを予め決定している。
図1〜図3に示したフラッパーピーニング装置により中空シャフト1の調整突部2をフラッパーピーニングするには、先ず、図2中二点鎖線で示すように揺動台21を回動して、前記ロトピーン23を架台4上から退避した状態とし、この状態において中空シャフト1を架台4の支持ローラ5上に載置する。
続いて、位置決め台9を中空シャフト1の調整突部2に対応する位置まで移動して位置決めし、退避した揺動台21を図2中実線で示す位置に回動させて、前記ロトピーン23を中空シャフト1の上部に張り出させる。このとき、前記処理を行う面積範囲の周方向の一辺がロトピーン23のフラップ22に一致するように中空シャフトを回転し、前記横行駆動台14の移動範囲が前記処理する面積範囲の幅(例えば調整突部2の幅)に一致するように図示しないストッパ手段によって横行範囲を設定する。
次に、シリンダ装置15により昇降台16を下降させて、ロトピーン23のフラップ22が調整突部2に衝突する衝突高さを設定する。
続いて、モータ17により揺動台21を円運動させ、モータ26によりロトピーン23を設定回転数で回転させた状態において、モータ12の駆動により横行駆動台14を処理する面積範囲の一端から他端に向かって移動させる。すると、図7に示すように、揺動台21の円運動により所要の幅を有する直線状のピーニング部P1が形成される。
続いて、形成されたピーニング部P1と次のピーニング部P2が所要の幅でラップする位置まで前記中空シャフト1を回転させた後、前記横行駆動台14を処理部3の他端から一端に移動させて次のピーニング部P2を形成するという操作を繰り返すことにより、図5に示すように予め決められた任意の面積範囲の処理部3を均一にピーニングすることができる。
上記したように、ロトピーン23を水平面内を円運動させながら架台長手方向に横行移動させて所要の幅を有する直線状のピーニング部P1を形成し、続いて、形成したピーニング部P1と次のピーニング部P2が所要幅でラップするようにして図5に示す予め決められた任意の面積範囲の処理部3を自動的にピーニングするようにしたので、決められた任意の面積範囲を精度良く高効率にピーニングすることができる。
尚、本発明のフラッパーピーニング装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、種々の形状のワークピースに対するフラッパーピーニングに適用できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 中空シャフト(ワークピース)
4 架台
5 支持ローラ
9 位置決め台
14 横行駆動台
16 昇降台
17 モータ
18 駆動軸
19,20 偏心軸
21 揺動台
22 フラップ
23 ロトピーン

Claims (2)

  1. 円柱状のワークピースを回転可能に支持する支持ローラを備えた架台と、該架台の長手方向に移動して位置決めが可能な位置決め台と、該位置決め台上に前記架台の長手方向へ横行移動可能に備えた横行駆動台と、該横行駆動台上に垂直方向へ昇降可能に備えた昇降台と、該昇降台に備えたモータの駆動軸と連動する2つの偏心軸により水平面内を円運動するよう備えた揺動台と、フラップがワークピース上に張り出して回転するよう前記揺動台上に水平に支持したロトピーンと、からなることを特徴とするフラッパーピーニング装置。
  2. 前記揺動台が前記駆動軸を中心に回動して、前記ロトピーンがワークピース上から退避できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のフラッパーピーニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114959219A (zh) * 2022-05-31 2022-08-30 安徽理工大学 一种长薄板试验件超声喷丸强化装置
US11498183B2 (en) 2020-01-10 2022-11-15 Rolls-Royce Plc Automated peening
CN118142977A (zh) * 2024-05-11 2024-06-07 南通杰元纺织品有限公司 一种床垫生产用除尘清扫设备

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