JP5530243B2 - 線材の巻線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルの先端から繰出される線材をステータの半径方向に突出して形成された磁極に巻回させる線材の巻線装置に関するものである。
従来、インナーロータ型モータのステータは、環状の部材を複数積層してなるステータコアの内周側に突出する複数の磁極に線材を巻回して形成され、アウターロータ型モータのステータは、そのステータコアの外周側から放射状に突出する複数の磁極に線材を巻回して形成される。従来、このステータコアの各磁極への巻線は、スピンドルに取り付けたノズルを、スピンドルの回転とともに各磁極の回りで、例えば円軌道で公転させることにより行われていた。このようなスピンドル式の巻線によれば、巻線作業を高速化することができるとされていた。
しかし、このスピンドル式の巻線では、線材の繰出端であるノズルの先端と磁極の間にある程度の間隔を設ける必要があるので、巻線時に、ノズルの先端の位置を精密に制御することはできない不具合があった。このため、例えば、ノズルの磁極回りでの公転と磁極軸方向への送りとが精密に整合して行われず、巻線に巻乱れが生じてしまう不具合があった。そして、磁極と磁極の間に凸部を有するタイプのステータコアの場合には、この凸部がノズルの軌跡に干渉してしまうようなこともあった。
このような不具合を解消するために、本出願人は3軸方向のそれぞれにノズルを移動させる3台の移動機構を備えた巻線装置を提案した(例えば、特許文献1参照。)。即ち、この巻線装置は、前後移動機構で左右移動機構を前後移動可能に支持し、この左右移動機構で上下移動機構を左右移動可能に支持し、更にこの上下移動機構で可動台を上下移動可能に支持し、この可動台にノズルを取付けている。この巻線装置では、これら3台の移動機構による動作の組み合わせでノズルが取付けられた可動台を3次元方向に動かし、そのノズルの線材繰出端である先端位置を精密に制御し得るようにしている。これにより、巻乱れを生じることなく巻線を行い、線材の占積率の高い整列巻が成されたステータによりモータの特性を向上させることが期待できるものである。
特開平10−271774号公報
しかし、上記従来の巻線装置では、ノズルを3軸方向にそれぞれ移動させる移動機構は、前後、左右、上下の各移動機構を順次積み上げることにより構成されているので、前後移動機構はノズルと一緒に左右移動機構と上下移動機構を動かさねばならず、また左右移動機構はノズルと一緒に上下移動機構を動かさなければならない。このようにノズルとともに移動する部分が比較的大きいため、前後移動機構によるノズルの前後動作、左右移動機構によるノズルの左右動作は高速化することができずに、結果として巻線作業の高速化を阻害していた。
また、上記従来の巻線装置における上下移動機構は、ボールネジを用いているので、そのネジ軸をサーボモータを用いて回転させ、それによりノズルが取付けられた可能台を移動させている。このボールネジでは、サーボモータがそのネジ軸を1回転させると、そのネジ軸に形成された螺旋溝の長手方向におけるピッチに相当する量だけノズルが上下に移動することになる。そして、ステータの磁極に巻線をする場合に、通常はノズルをその螺旋溝のピンチの数倍から数十倍移動させなければならないので、このノズルを往復移動させて巻線するためには、サーボモータはそのネジ軸を数回から数十回正転させた後に、再び数回から数十回逆転させなければならなかった。このため、ボールネジを用いた上記従来の巻線装置において、ノズルを比較的速い速度で移動させて巻線を行う場合には、サーボモータによりネジ軸を高速で回転させるとともに、そのネジ軸を急加減速する必要がある。このため、ボールネジを用いて巻線を行わせようとする従来の巻線装置にあっては、そのネジ軸を回転させる駆動源として、いわゆる高トルクであって、かつ高応答のサーボモータが必要とされる。このようなサーボモータはとても高価かつ大型のものであるので、高速で巻線させることを追求すると、その装置の単価が押し上げられ、かつその装置が大型化する不具合を生じさせる。
本発明の目的は、このような問題点に着目してなされたもので、ステータの磁極に線材を高精度であってかつ高速に巻回し得る線材の巻線装置を提供するところにある。
本発明は、磁極間にノズルが進入可能なスロットを有するステータコアの磁極にノズルから繰り出された線材を巻回する巻線装置であって、ステータコアを支持する支持具が設けられたテーブルと、支持具の回転の中心軸と一致する鉛直軸を回転中心とする回転軸を有する揺動用サーボモータと、磁極の軸に直交する方向にノズルを移動させるノズル移動機構と、機台上に設けられテーブルまたはノズル移動機構を移動させる前後方向駆動部とを有し、ノズル移動機構は、機台に鉛直に固定された台座と、台座に鉛直方向に伸びて設けられた直線運動ガイドレールと、直線運動ガイドレールに鉛直方向で上下動可能に設けられてノズルが固定された可動台と、台座に設けられ回転部材の中心軸が連結されて回転可能に構成された回転軸を有する昇降用サーボモータと、一端が回転部材の回転中心から偏倚した位置に枢支され他端が可動台に枢支された連結部材とを備え、昇降用サーボモータの回転軸の同一方向の回転により直接回転部材を回転させてノズルを鉛直上下に往復運動させる動作と、揺動用サーボモータの回転軸を一定角度で正転及び逆転を交互に行いステータコアを揺動させる動作とを組み合わせることにより、線材を磁極に巻回することを特徴とする巻線装置である。
この場合、回転部材を回転させてノズルを鉛直上下に往復運動させる動作とステータコアを揺動させる動作とは同期して行われ、ノズルの先端がスロットから上方または下方へ抜け出たときに揺動を開始し、ノズルが方向転換してスロットに侵入する以前に揺動を終了するものであって、ステータコアの揺動方向は、ノズルの上下の往復運動の方向のそれぞれにおいて互いに逆方向であることが好ましい。
また、揺動用サーボモータは、磁極とそれに隣接する磁極の成す角度に相当する角度で正転及び逆転することが好ましく、前後方向駆動部は、テーブルまたはノズル移動機構をノズルが伸びる方向に移動させることもできる。そして、前後方向駆動部は、線材を磁極に一巻き巻回するごとに線材の直系分だけテーブルまたはノズル移動機構を移動させることが好ましい。
本発明の線材の巻線装置では、ノズル移動機構によりノズルを往復移動させるとともに、磁極の軸と略垂直な方向でかつそのノズル移動機構による往復移動方向と直交する方向にノズルをその他の移動機構により移動させ、これらの動作の組み合わせにより、ノズルを磁極の周囲に回転移動させる。これにより、ノズルから繰り出された線材をステータの磁極に巻回することができる。そして、そのノズルを磁極と磁極の間のスロットを直線的に移動するトラック状に回転移動させることにより、ノズルの線材繰出端と磁極の間に生じる隙間を減少させて、巻線に巻乱れが生じるようなことを回避することができる。
また、ノズル移動機構によりノズルの往復移動は、駆動源により回転部材を回転させることにより行われ、回転部材を回転させると、その回転中心から偏倚して枢支された連結部材の一端が円運動を描き、その連結部材の他端が枢支された可動台をノズルとともに往復移動させる。このため、回転部材が1回回転すると回転部材の回転中心からの偏倚量の2倍の値に等しい量だけノズルは1回往復運動を行い、駆動源は同一方向に回転部材を回転させるだけでその回転回数に応じた回数だけノズルを往復運動させることができる。このため、従来のボールネジにおけるネジ軸を回転させるサーボモータが必要とした高速からの急加減速を必要とせずに、巻線を比較的容易に高速化することができる。また、従来必要とされた高速からの急加減速を行いうる高トルク、高応答のサーボモータも不要になり、巻線装置の単価が押し上げられることもない。
また、そのノズル移動機構による往復移動方向と直交する方向にノズルを移動させる他の移動機構として、磁極が揺動するようにステータコアを動作させるステータコア動作機構を備えれば、このステータコア動作機構において、巻線の対象である磁極とそれに隣接する磁極の成す角度に相当する角度でステータコアを正転及び逆転させることにより巻線を行うことができる。ここで、巻線の対象である磁極とそれに隣接する磁極との成す角度は比較的小さいことから、巻線時における磁極の揺動は速やかに行われ、これにより巻線速度を確実に高速化させることができる。
本発明実施形態の巻線装置を示す側面図である。 その巻線装置の上面図である。 そのノズル移動機構の動作を示す図である。 その巻線される磁極とその一方に隣接する磁極の間のスロットをノズルが直線的に移動する状態を示す図1のA−A線断面図である。 その巻線される磁極とその他方に隣接する磁極の間のスロットをノズルが直線的に移動する状態を示す図4に対応する断面図である。 その磁極に対するノズルの動きを示す図である。 その巻線装置により巻線がなされたアウターロータ型のステータコアの断面図である。 本発明の別の実施形態の巻線装置を示す斜視図である。 その別の巻線装置により線材を磁極に巻回させる状態を示す図8のB−B線断面図である。 その別のノズル移動機構の動作を示す図である。 その別のステータコアの磁極に対するノズルの動きを示す図である。 その別の巻線装置により巻線がなされたインナーロータ型のステータコアの断面図である。 X軸に沿ってノズル移動機構を移動させる前後方向駆動部を介してノズル移動機構が機台に取付けられた更に別の巻線装置を示す図2に対応する上面図である。 その更に別の巻線装置にノズルが複数設けられた図13に対応する上面図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に本発明における線材の巻線装置10を示す。各図において、互いに直交するX、Y及びZの3軸を設定し、X軸が略水平前後方向、Y軸が略水平横方向、Z軸が鉛直方向に延びるものとし、この巻線装置10の構成について説明する。この巻線装置10は、ノズル11から繰り出された線材12をステータコア13の磁極13bに巻回するものである。そして、図7に示すように、この実施の形態におけるステータコア13はアウターロータ型のものが用いられ、円環状の環状部13aと、この環状部13aの外周面からその環状部13aの外側に向けて放射状に突出している複数の磁極13bとを備えるものである。
図1及び図2に示すように、この巻線装置10は、設置場所に設置される機台14を備える。機台14にはテーブル16をX軸方向である前後方向に移動させる前後方向駆動部17が設けられ、そのテーブル16にはステータコア13を支持する支持具18が設けられる。前後方向駆動部17は、駆動方向であるX軸に沿って機台14に配された前後方向ガイド17aと、その前後方向ガイド17aに平行に配され表面に螺旋状の雄ねじが配される前後方向回転軸17bと、その前後方向回転軸17bにボールねじにより螺合されその前後方向回転軸17bの回転により前後方向ガイド17aに沿って移動可能な前後方向移動部材17d(図1)と、前後方向回転軸17bを回転駆動する前後方向駆動源17cとが配される。この実施の形態における前後方向駆動源は前後方向サーボモータ17cであって、そのサーボモータ17cが駆動することにより移動する前後方向移動部材17dにテーブル16が取付けられる。
テーブル16には、回転軸19aがZ軸方向にある揺動用サーボモータ19と、その揺動用サーボモータ19からY軸方向にずれてその揺動用サーボモータ19に隣接する取付板21が設けられる。ステータコア13を支持する支持具18は、ステータコア13を上端縁に水平に載置する鉛直方向に伸びた棒状芯材18aと、その芯材18aの上端縁に載置されたステータコア13を上方から押させる押さえ部材18bとを有する。棒状芯材18aは揺動用サーボモータ19の回転軸19aにその下端が取付けられ、上部はステータコア13の環状部13a(図7)の外径より僅かに小さな外径に形成される。取付板21の揺動用サーボモータ19に臨む側には直線運動ガイドレール23が鉛直方向に伸びて取付けられ、このガイドレール23に昇降部材22が上下動可能に取付けられる。
押さえ部材18bは、中心の鉛直軸を棒状芯材18aの中心軸に一致させかつその鉛直軸を回転中心として回転可能にその昇降部材22に取付けられる。芯材18aの上端縁に載置されたステータコア13を上方から実際に押させる押さえ部材18bの下部にあっては、ステータコア13の環状部13aの外径より僅かに小さな外径に形成され(図4及び図5)、心材18aと押さえ部材18bによりステータコア13はその環状部13aが挟まれ、その環状部13aからその外側に磁極13bが放射状に突出して各磁極13bの周囲にノズル11が周回可能に構成される。
棒状芯材18aは揺動用サーボモータ19の回転軸19aにその下端が取付けられるので、サーボモータ19の回転軸19aが回転すると、棒状心材18aはその回転軸19aとともに回転し、棒状芯材19aと押さえ部材18bにより挟まれたステータコア13は棒状芯材18aと押さえ部材18bから成る支持具18の中心軸を中心として回転する。そして、ステータコア13は棒状芯材19aの上端縁に載置されてその中心が支持具18の中心軸に一致するように構成され、ステータコア13の周囲における磁極13bは、ステータコア13の回転により揺動可能に構成される。このため、この揺動用サーボモータ19は、磁極13bが揺動するようにステータコア13を動作させるステータコア動作機構として機能するように構成される。そして、その昇降部材22の上方の取付板21にはこの昇降部材22を押さえ部材18bとともに昇降させる昇降用シリンダ24が設けられる。
また、この巻線装置10には、磁極13bの軸に直交する方向にノズル11を移動させるノズル移動機構30が設けられる。このノズル移動機構30は、機台14に鉛直に伸びて直接固定された台座31と、その台座31のステータコア13に臨む面に鉛直方向に移動可能に設けられた可動台32と、台座31の上部に設けられ回転部材34を回転可能に構成された駆動源33と、その回転部材34と可動台32を連結する連結部材36とを有する。台座31のステータコア13に臨む面には直線運動ガイドレール37が鉛直方向に伸びて設けられ、このガイドレール37に可動台32がZ軸方向に移動可能に設けられる。また、この実施の形態における駆動源は昇降用サーボモータ33であって、その回転軸33aの延長線上であってかつ可動台32の上方に回転部材34が枢支部材38を介して枢支される。回転部材34の中心軸34aと昇降用サーボモータ33の回転軸33aはユニバーサルジョイント39により連結され、昇降用サーボモータ33の回転軸33aの回転により直接回転部材34が回転するように構成される。一方、連結部材36は、その一端が回転部材34の回転中心から偏倚した位置に枢支され、他端が回転部材34の下方に上下動可能に取付けられた可動台32に枢支される。そして、この可動台32にY軸方向に伸びて延長台41が固定され、この延長台41の突出端であってステータコア13のX軸方向に位置する部分にノズル11がX軸方向に伸びて固定される。
ノズル11は延長台41に固定される大径部11aと、その大径部11aに連続する小径部11bとを有する。そして、図4及び図5に示すように、小径部11bは大径部11aと同軸に設けられ、その小径部11bはステータコア13の磁極13bと磁極13bの間のスロット13cに進入可能な外径に形成される。この大径部11aと小径部11bには線材12が挿通可能な貫通孔がそれらの中心軸に貫通して設けられ、この貫通孔に挿通された線材12が小径部11bの先端から繰り出し可能に構成される。
次に、このような線材の巻線装置を用いた巻線作業について説明する。
この巻線装置10を用いた巻線作業にあっては、先ず、ステータコア13を支持具18により支持させる。この支持に際して、前後方向駆動部17はその前後方向サーボモータ17cを駆動して前後方向回転軸17bを回転させ、それにより前後方向移動部材17dをテーブル16とともに図1の実線矢印で示すように台座31から遠ざける。その状態で、取付板21に設けられた昇降用シリンダ24のロッド24aを没入させて昇降部材22を上昇させ、その昇降部材22に取付けられた押さえ部材18bを一点鎖線矢印で示すように上昇させて、その下方に棒状芯材18aとの間に空間を形成する。そして、その空間を介してステータコア13を棒状芯材18aの上縁に水平に載置する。そして、昇降用シリンダ24のロッド24aを突出させて昇降部材22を二点鎖線矢印で示すように下降させ、その昇降部材22とともに下降する押さえ部材18bにより、棒状芯材18aの上縁に載置されたステータコア13を図1に示すように上方から押さえる。
その後、前後方向駆動部17はその前後方向サーボモータ17cを駆動して前後方向回転軸17bを逆方向に回転させ、前後方向移動部材17dをテーブル16とともに図1の破線矢印で示すように台座31に近づける。そして、実際の巻線を始めるに際して、ステータコア13をX軸方向に移動させる前後方向駆動部17、ノズルをZ軸方向に移動させるノズル移動機構30、及び磁極13bが揺動するようにステータコア13を動作させるステータコア動作機構として機能する揺動用サーボモータ19により、ステータコア13に対してノズル11を3次元方向に移動させ、そのノズル11の先端から繰り出された線材12の端部を図示しない絡げピン又は線クランプ装置に絡げて固定しておく。次に、実際の巻線が行われることになるけれども、この実際の巻線にあっては、ノズル移動機構30によりノズル11をZ軸方向に往復移動するとともに、巻線される磁極13bが揺動するように揺動用サーボモータ19によりステータコア13の正回転及び逆回転を交互に行う。これらの動作の組み合わせにより、ノズル11を磁極13bの断面形状に沿ってその磁極13bの周囲にトラック状に回転移動させる。
このトラック状の回転移動を具体的に説明すると、ノズル移動機構30によるノズル11の往復移動は、図4及び図5に示すように、ステータコア13の磁極13bと磁極13bの間に形成されるスロット13cにノズル11の先端、即ち小径部11bの線材繰出端である先端を進入させた状態で行われる。そして、図6に示すように、ノズル11の先端が巻線する磁極13bとその一方に隣接する磁極13bにより挟まれるスロット13cにある場合に揺動用サーボモータ19による磁極13bの揺動は行わずに、そのノズル11のみを下降させる。そして、そのノズル11の先端がそのスロット13cから抜け出たときに磁極13bの揺動を開始し、そのノズル11の先端が巻線する磁極13bとその他方に隣接する磁極13bとの間の隣接するスロット13cの下方に位置した段階でその揺動を終了させる。即ち、最初のスロット13cから下方に抜け出た時点で磁極13bの揺動を開始し、下端の折り返し点で方向を転換して上昇するノズル11の先端が、その後隣接するスロット13cに進入する以前にその揺動を終了させる。この場合のノズル11の先端の動きを磁極13bを中心に観察すると図6の下方における円弧軌道をそのノズル11の先端が描くことになる。
そして、ノズル11の先端がその磁極13bと他の磁極13bにより挟まれる隣接するスロット13cを上昇する間その磁極13bを揺動させずに、そのノズル11のみを上昇させ、そのノズル11の先端がその隣接するスロット13cから上方に抜け出たときに磁極13bを逆方向に揺動させ、そのノズル11の先端が最初のスロット13cの上方に位置した段階でその揺動を終了させる。即ち、この揺動を隣接するスロット13cから上方に抜け出た時点で磁極13bの揺動を開始し、上端の折り返し点で方向を転換して下降するノズル11の先端が最初のスロット13cに進入する以前にその揺動を終了させる。この場合のノズル11の先端の動きを磁極13bを中心に観察すると、図6の上方における円弧軌道をそのノズル11の先端が描くことになる。これにより、磁極13bの断面形状に沿って磁極13bの周囲にノズル11をトラック状に回転移動させることが可能になる。
ここで、ノズル移動機構30によるノズル11のZ軸方向における往復移動は、駆動源である昇降用サーボモータ33により回転部材34を回転させることにより行われる。図3に示すように、回転部材34を回転させると、その回転中心から偏倚して枢支された連結部材36の一端は図3の(a)〜(d)の順序で円運動を描くことになる。一方、その連結部材36の他端は昇降可能な可動台32に枢支されているので、その連結部材36の他端は可動台32とともにZ軸方向の上下運動となり、回転部材34が1回回転すると回転部材34の回転中心からの偏倚量Rの2倍の値に等しい量だけ可動台32は1回往復運動を行うことになる。このため、昇降用サーボモータ33は同一方向に回転部材34を回転させるだけでその回転回数に応じた回数だけ可動台32を往復運動させることができる。
一方、巻線される磁極13bの揺動は、ステータコア13を往復回転させることにより行われ、その回転は揺動用サーボモータ19により棒状芯材18a(図1)をその中心軸を回転中心として回転させることにより行われる。この棒状芯材18aは揺動用サーボモータ19の回転軸19aに取付けられているので、図4及び図5に示すように、この回転は巻線の対象である磁極13bとそれに隣接する磁極13bの成す角度に相当する角度で揺動用サーボモータ19の回転軸19aを正転及び逆転させることにより行われる。従って、昇降用サーボモータ33により回転部材34を1回回転させるとともに揺動用サーボモータ19の回転軸19aを僅かな角度で正転及び逆転させるだけで、ノズル11を磁極13bの周囲にトラック状に1回回転移動させることができる。このため、例えば、昇降用サーボモータ33がその回転軸33aを毎分3000回回転させることができるようなものを用いれば、磁極13bの周囲にノズル11を毎分3000回回転移動させることができる巻線装置となる。よって、サーボモータを数回又は数十回回転させなければノズルを1回回転移動させることができなかった従来に比較して、巻線速度を著しく高速化させることができる。
また、本発明の巻線装置10では、ノズル11を磁極13bの周囲に回転移動させて巻線するために従来用いていたボールネジ式を用いない。このため、従来そのボールネジにおけるネジ軸を回転させるサーボモータが必要とした高速からの急加減速を必要としない。本発明における駆動源である昇降用サーボモータ33にあっては、その回転軸33aを同一方向に同一速度で回転すればそのノズル11をZ軸方向に往復運動させることができ、揺動用サーボモータ19にあっては僅かな角度で正転及び逆転を繰り返すことにより磁極13bを揺動させることができる。このため巻線の高速化のために従来必要とされた高トルク、高応答のサーボモータが不要になる。よって、標準品として市販されているサーボモータを本発明における巻線装置10の昇降用サーボモータ33や揺動用サーボモータ19として用いることにより、巻線装置10の単価を押し上げることなく巻線速度の高速化を図ることができ、その昇降用サーボモータ33や揺動用サーボモータ19の能力の限界にまで巻線速度を高めることができる。
また、線材12を磁極13bに整列巻きさせるためには、ノズル11を磁極13bの周囲に回転移動させるとともに、線材12の一巻きごとに線材12の直径分だけ前後方向駆動部17によりステータコア13をX軸方向に移動させることが必要である。そして、ステータコア13をX軸方向に移動させるには、前後方向駆動部17の前後方向サーボモータ17cにより前後方向回転軸17bを回転させることにより行われけれども、その移動量は線材12の一巻きごとに線材12の直径分だけであるので極めて少なく、その前後方向回転軸17bを高速で回転させる必要はない。よって、前後方向回転軸17bを回転させる前後方向サーボモータ17cにあっても、標準品として市販されているサーボモータを使用することができ、巻線装置10の単価を押し上げることなく整列巻きする巻線速度の高速化を図ることができる。
そして、図6に示すように磁極13bの断面形状は矩形であるので、ノズル11の巻線時の軌跡は、磁極13bに巻回された線材12にノズル11が接触しない範囲で巻線がなされる磁極13bのなるべく近くを通るように設定することにより、ノズル11の線材繰出端と巻線がなされる磁極13bの間に生じる隙間を減少させることができる。これにより、巻線に巻乱れが生じるようなことを回避することができ、磁極13bに線材12を有効に整列巻きすることができる。
なお、このような巻線を全ての磁極13bに対して行い、全ての磁極13bへの巻線が終了した後には、ステータコア13を支持具18から取り外す。この取り外しに際して、前後方向駆動部17はその前後方向サーボモータ17cを駆動して前後方向回転軸17bを回転させ、テーブル16とともに支持具18を図1の実線矢印で示すように台座31から遠ざける。その状態で、取付板21に設けられた昇降用シリンダ24のロッド24aを没入させ、昇降部材22とともに押さえ部材18bを一点鎖線矢印で示すように上昇させて、その押さえ部材18bによるステータコア13の押さえを解除するとともにそのステータコア13の上方に空間を形成する。そして棒状芯材18aの上端に載置されたステータコア13をその空間を介して棒状芯材18aから取り外し、一連の巻線作業を終了させる。
図8〜図12に本発明の別の実施の形態を示す。この別の実施の形態において、先の実施の形態における装置と同一符号は同一部品を示し、繰り返しての説明を省略する。
図12に示すように、この別の実施の形態におけるステータコア63は、インナーロータ型のものが用いられ、円環状の環状部63aと、この環状部63aの内周面からその環状部63aの中心に向けて突出している複数の磁極63bとを備える。図8に示すように、機台14にはこのようなステータコア63を搭載する支持装置68が備えられる。この支持装置68は、機台14に配された固定台68aと、その固定台68aに水平面内で回転可能に取付けられ上側にステータコア63を搭載固定可能な回転台68bと、この回転台68bを回転させる図示しない揺動用サーボモータを備える。
この別の実施の形態における巻線装置60は、上記支持装置68が備えられて設置場所に設置される機台14と、その機台14に設けられ前述したノズル移動機構30を3軸方向に駆動するための駆動手段70を備える。駆動手段70は、3軸方向の駆動部71,72,73を組み合わせてなり、前後方向駆動部71と、左右方向駆動部72と、上下方向駆動部73とを具備するものとされる。これらの駆動部71,72,73は、駆動方向X,Y,Zに沿って略同一の駆動機構とされる。
先ず、上下方向駆動部73について説明すると、この上下方向駆動部73は、駆動方向Zに沿って配された上下方向ガイド73aと、該上下方向ガイド73aに平行に配され表面に雄ねじが配される上下方向回転軸73bと、その上下方向回転軸73bにボールねじにより螺合され上下方向ガイド73aに沿って移動可能な上下方向移動部73cと、その上下方向移動部73cに接続される上下方向接続部73dと、上下方向回転軸73bを回転駆動する上下方向駆動源73eとが配される。上下方向回転軸73bは、ユニバーサルジョイント73fにより上下方向駆動源73eに接続される。上下方向移動部73cは、上下方向回転軸73bに配された雄ねじの範囲によって、駆動方向Zの移動範囲が設定される。
前後方向駆動部71と左右方向駆動部72とは、上下方向駆動部73と同様の構造として図8に示す駆動方向X,Yに沿って配される。前後方向駆動部71は、機台14に固定されて前後方向駆動源71eを具備するものとされ、かつ、左右方向駆動部72が、前後方向接続部71dを介して前後方向駆動部71に対して前後方向移動可能に配される。左右方向駆動部72は、左右方向駆動源72eを具備するものとされ、かつ、上下方向駆動部73が、左右方向接続部72dを介して左右方向駆動部72に対して左右方向移動可能に配される。そして、それぞれの駆動源71e,72e,73eとしては、例えば、高精度制御可能なサーボモータが用いられる。そして、上下方向駆動部73の上下方向接続部73dには、巻線を行う磁極63bの軸に直交する方向であるZ軸方向にノズル11を移動させるノズル移動機構30が設けられる。
このノズル移動機構30は、先の実施の形態において説明したものと同一構造のものであって、図8〜図10に示すように、上下方向駆動部73の上下方向接続部73dに固定された台座31と、その台座31のステータコア13に臨む面に鉛直方向に移動可能に設けられた可動台32と、台座31の上部に設けられ回転部材34を回転可能に構成された駆動源33と、その回転部材34と可動台32を連結する連結部材36とを有する。台座31のステータコア63に臨む面には直線運動ガイドレール37が鉛直方向に伸びて設けられ、このガイドレール37に可動台32がZ軸方向に移動可能に設けられる。また、この実施の形態における駆動源は昇降用サーボモータ33であって、その回転軸に直接回転部材34が取付けられる。一方、連結部材36は、その一端が回転部材34の回転中心から偏倚した位置に枢支され、他端が回転部材34の下方に上下動可能に取付けられた可動台32に枢支される。そして、この可動台32の下部であってステータコア13のX軸方向に位置する部分にノズル11がX軸方向に伸びて固定される。図9に示すように、可動台32にはノズル11に貫通した線材12を転向させる第1プーリ76が設けられ、台座31にはノズル11に貫通して第1プーリ76により転向した線材12を上下方向接続部73dに向けて更に転向させる第2プーリ77が設けられる。
次に、このような巻線装置を用いた線材の巻線方法について説明する。
先ず、線材12をノズル11に貫通させてノズル11の先端から繰出す。そして、巻線を始めるに当たり、駆動手段70はノズル移動機構30とともにノズル11を3次元方向に移動させ、線材12の端部を図示しない絡げピン又は線クランプ装置に絡げて固定する。その後、駆動手段70を駆動して、図9に示すように、水平位置にあるノズル11をステータコア63における巻線を行おうとする磁極63bとそれに隣接する磁極63bとの間のスロット63cに移動させる。そして、次に実際の巻線が行われることになるけれども、この実際の巻線にあっては、ノズル移動機構30によりノズル11をZ軸方向に往復移動するとともに、巻線される磁極63bが揺動するように支持装置68の図示しない揺動用サーボモータにより回転台68bをステータコア63とともに正回転及び逆回転させる。これらの動作の組み合わせにより、ノズル11を磁極63bの断面形状に沿ってその磁極63bの周囲にトラック状に回転移動させる。
図11に示すように、このトラック状の回転移動は、ノズル11の先端が巻線する磁極63bとその一方に隣接する磁極63bにより挟まれるスロット63cにある場合に支持装置68における図示しない揺動用サーボモータによる磁極63bの揺動は行わずに、そのノズル11のみを下降又は上昇させる。そして、そのノズル11の先端がそのスロット63cから抜け出たときに磁極63bの揺動を開始し、そのノズル11の先端が巻線する磁極63bとその他方に隣接する磁極63bとの間の隣接するスロット63cの下方又は上方に位置した段階でその揺動を終了させる。即ち、最初のスロット63cから下方又は上方に抜け出た時点で磁極63bの揺動を開始し、下端又は上端の折り返し点で方向を転換して上昇又は下降するノズル11の先端が、その後隣接するスロット63cに進入する以前にその揺動を終了させる。これにより、ノズル11を磁極63bの断面形状に沿ってその磁極63bの周囲にトラック状に回転移動させることができる。
図10に示すように、ノズル移動機構30によるノズル11の往復移動は、駆動源である昇降用サーボモータ33により回転部材34を回転させることにより行われる。回転部材34を回転させると、その回転中心から偏倚して枢支された連結部材36の一端は円運動を行い、図10の(a)〜(d)の順序で、その連結部材36の他端は可動台32とともに、回転部材34の回転中心からの偏倚量Rの2倍の値に等しい量で往復運動を行う。このため、ノズル移動機構30による昇降用サーボモータ33は同一方向に回転部材34を回転させるだけでその回転回数に応じた回数だけ可動台32を往復運動させることができる。
一方、巻線される磁極63bの揺動は、ステータコア63を往復回転させることにより行われ、その回転は支持装置68における図示しない揺動用サーボモータにより行われる。このステータコア63の往復回転は、巻線の対象である磁極63bとそれに隣接する磁極63bの成す角度に相当する角度で図示しない揺動用サーボモータを正転及び逆転させることにより行われる。従って、昇降用サーボモータ33により回転部材34を1回回転させるとともに図示しない揺動用サーボモータを僅かな角度で正転及び逆転させるだけで、ノズル11を磁極63bの周囲にトラック状に1回回転移動させることができる。この結果、ネジ軸を複数回回転させなければノズルを磁極の周囲に1回回転移動させることができなかった従来に比較して、巻線速度の高速化を図ることができる。
また、この別の実施の形態における巻線装置60では、ノズル移動機構30とともにノズル11を3次元方向に移動させる駆動手段70を備えるけれども、この駆動手段70は、巻線する磁極63bを変更する場合や、ノズル11の先端から繰り出される線材12の端部を図示しない絡げピン又は線クランプ装置に絡げて固定する場合等のように、ノズル11を大きく移動させる場合に用いられる。このため、この駆動手段70は、ノズル11をノズル移動機構30とともにZ軸に沿って上下動させる上下方向駆動部73を備えるけれども、磁極63bの周囲にノズル11を回転移動させて巻線する際にこの上下方向駆動部73を用いない。このため、この上下方向駆動部73における上下方向駆動源73eとして、高速からの急加減速を行い得る高トルク、高応答のサーボモータを用いることを必要としない。そして、昇降用サーボモータ33にあっては同一方向に同一速度で回転すればそのノズル11をZ軸方向に往復運動させることができ、図示しない揺動用サーボモータにあっては僅かな角度で正転及び逆転を繰り返すことにより磁極63bを揺動させることができる。よって、標準品として市販されているサーボモータをこの別の巻線装置60の上下方向駆動源73eや、昇降用サーボモータ33や、図示しない揺動用サーボモータとして用いることにより、巻線装置60の単価を押し上げることなく巻線速度の高速化を図ることができる。
また、線材12を磁極63bに整列巻きさせるためには、ノズル11を磁極63bの周囲に回転移動させるとともに、線材12の一巻きごとに線材12の直径分だけ前後方向駆動部71によりノズル11をノズル移動機構30とともにX軸方向に移動させることが必要である。このノズル11をX軸方向に移動させるには、前後方向駆動部71の前後方向駆動源71eを駆動して前後方向接続部71dをX軸方向に移動させることにより行われけれども、その移動量は線材12の一巻きごとに線材12の直径分だけであるので極めて少なく、前後方向駆動源71eを高速で駆動させる必要はない。よって、この前後方向駆動源71eとしてサーボモータを用いる場合にあっても、標準品として市販されているものを使用することができ、巻線装置60の単価を押し上げることなく高速で整列巻きし得る巻線装置60を得ることができる。
なお、上述した実施の形態では、駆動源として、サーボモータを用いる場合を説明したが、駆動源としてステッピングモータを用いることもできる。
また、上述した実施の形態では、ノズル移動機構30によりノズル11をZ軸方向に往復移動するとともに、巻線される磁極13b,63bが揺動するようにステータコア13,63を正回転及び逆回転させ、これらの動作の組み合わせにより、ノズル11をトラック状に回転移動させて線材12を巻回する場合を説明したが、ノズル11を上下移動とともにY軸方向へも移動させ、これらの動作の組み合わせによりノズル11を回転移動させても良く、ノズル11の上下移動と同期してステータコア13,63自体をY軸方向へ往復移動させることによって、線材12を磁極13b,63bに巻き付けるようにしても良い。この場合であっても、確実に線材12を磁極13b,63bに巻き付けることが可能となる。
更に、上述した別の実施の形態では、ノズル移動機構30を3軸方向に駆動する駆動手段70を説明したが、この駆動手段は3軸方向に限らず、X、Y及びZの内の1軸又は2軸であっても良い。例えば、図13及び図14に示すように、テーブル16を機台14に取付け、X軸に沿ってノズル移動機構30を移動させる前後方向駆動部87を介してそのノズル移動機構30を機台14に取付けてもよい。図13及び図14における前後方向駆動部87は、駆動方向であるX軸に沿って機台14に配された前後方向ガイド87aと、その前後方向ガイド87aに平行に配され表面に螺旋状の雄ねじが配される前後方向回転軸87bと、前後方向回転軸17bを回転駆動する前後方向駆動源87cとが配される。このような巻線装置10であれば、Y軸方向における幅を小さくすることができ、図14に示すように延長台41に複数のノズル11をY軸方向に並べて取付ければ、単一のノズル移動機構30で複数のステータコア13(図1)を同時に巻線することも可能になる。
10 巻線装置
11 ノズル
12 線材
13,63 ステータコア
13b,63b 磁極
19 ステータコア動作機構
30 ノズル移動機構
31 台座
32 可動台
33 駆動源
34 回転部材
36 連結部材

Claims (5)

  1. 磁極(13b,63b)間にノズル(11)が進入可能なスロット(13c,63c)を有するステータコア(13,63)の前記磁極(13b,63b)に前記ノズル(11)から繰り出された線材(12)を巻回する巻線装置であって、
    前記ステータコア(13,63)を支持する支持具(18)が設けられたテーブル(16)と、前記支持具(18)の回転の中心軸と一致する鉛直軸を回転中心とする回転軸(19a)を有する揺動用サーボモータ(19)と、前記磁極(13b,63b)の軸に直交する方向に前記ノズル(11)を移動させるノズル移動機構(30)と、機台(14)上に設けられ前記テーブル(16)または前記ノズル移動機構(30)を移動させる前後方向駆動部(17,71,87)とを有し、
    前記ノズル移動機構(30)は、前記機台(14)に鉛直に固定された台座(31)と、
    前記台座(31) に鉛直方向に伸びて設けられた直線運動ガイドレール(37)と、
    前記直線運動ガイドレール(37)に鉛直方向で上下動可能に設けられて前記ノズル(11)が固定された可動台(32)と、
    前記台座(31)に設けられ回転部材(34)の中心軸が連結されて回転可能に構成された回転軸(33a)を有する昇降用サーボモータ(33)と、
    一端が前記回転部材(34)の回転中心から偏倚した位置に枢支され他端が前記可動台(32)に枢支された連結部材(36)とを備え、
    前記昇降用サーボモータ(33)の前記回転軸(33a)の同一方向の回転により直接前記回転部材(34)を回転させて前記ノズル(11)を鉛直上下に往復運動させる動作と、
    前記揺動用サーボモータ(19)の前記回転軸(19a)を一定角度で正転及び逆転を交互に行い前記ステータコア(13,63)を揺動させる動作とを組み合わせることにより、前記線材(12)を前記磁極(13b,63b)に巻回する
    ことを特徴とする巻線装置。
  2. 前記回転部材(34)を回転させて前記ノズル(11)を鉛直上下に往復運動させる動作と前記ステータコア(13,63)を揺動させる動作とは同期して行われ、
    前記ノズル(11)の先端が前記スロット(13c)から上方または下方へ抜け出たときに揺動を開始し、前記ノズル(11)が方向転換してスロット(13c)に侵入する以前に揺動を終了するものであって、
    前記ステータコア(13,63)の揺動方向は、前記ノズル(11)の上下の往復運動の方向のそれぞれにおいて互いに逆方向であることを特徴とする請求項1に記載の巻線装置。
  3. 前記揺動用サーボモータ(19)は、磁極(13b,63b)とそれに隣接する磁極の成す角度に相当する角度で正転及び逆転することを特徴とする請求項1に記載の巻線装置。
  4. 前後方向駆動部(17,71,87)は、前記テーブル(16)または前記ノズル移動機構(30)を前記ノズル(11)が伸びる方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の巻線装置。
  5. 前後方向駆動部(17,71,87)は、線材(12)を前記磁極(13b,63b)に一巻き巻回するごとに前記線材(12)の直系分だけ前記テーブル(16)または前記ノズル移動機構(30)を移動させることを特徴とする請求項4に記載の巻線装置。
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