JP6452433B2 - 循環式パレット搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のパレットをトラック形の軌道で循環させて、そのパレットに搭載されたワーク等を搬送する循環式パレット搬送装置に関するものである。
従来、製造ラインにおいて、ワークを搬送し、搬送先において工作機がそのワークに対して所定の加工を行う搬送装置がある。そして、本出願人は工作機に対してワークを載せる複数のパレットを、2本の直線部分とそれをつなぐ2つの曲線からなるトラック形の軌道で循環するように搬送するパレット搬送装置を提案した(例えば、特許文献1参照。)。
この搬送装置では、互いに平行に延びる第1及び第2パレットレールと、第1及び第2パレットレールに搭載されたパレットをその第1及び第2パレットレールに沿って搬送させる第1及び第2パレット送り手段と、第1及び第2パレットレールの各両端部に対峙する二位置間を半円状に移動して、複数のパレットを第1又は第2パレットレールの端縁から第2又は第1パレットレールにまで移動させるパレット移動手段とを備えている。
このような従来の循環式パレット搬送装置では、第1又は第2パレット送り手段により第1又は第2パレットレールに搭載されて搬送されたパレットをその端縁からパレット移動手段により半円状に移動させて第2又は第1パレットレールの端縁に接続し、そのパレットを第2又は第1パレット送り手段により第2又は第1パレットレールに移動させて再び搭載することにより、複数のパレットをトラック形の軌道で循環させるようにしている。
特開2011−93032号公報(図11)
上述したように、上記従来の循環式パレット搬送装置は、第1及び第2パレットレールに搭載されたパレットをその第1及び第2パレットレールに沿って搬送させる第1及び第2パレット送り手段を備える。
一方、上記従来の循環式パレット搬送装置におけるパレット移動手段は、第1及び第2パレットレールの端部からパレットを半円状に移動させる必要がある。このため、第1及び第2パレットレールの端部に達したパレットには、パレット送り手段が係合することは許されず、その端部からパレット移動手段によりパレットを半円状に確実に移動させ得るようなものである必要がある。
つまり、上記従来の循環式パレット搬送装置におけるパレット送り手段は、パレットレールに搭載されたパレットをそのパレットレールに沿って搬送させるものであるけれども、そのパレットが端部にまで達すると、そのパレットとの係合は解除されて、そのパレットを再び移動させることはできないようなものとなる。
しかし、第1及び第2パレットレールの端部にまで達したパレットを移動させることができないパレット送り手段では、その端部から半円状に移動して第2又は第1パレットレールの端縁に接続したパレットを、第2又は第1パレットレールに再び移動させることもできなくなるので、パレットをトラック形の軌道で循環させることが困難になるという、未だ解決すべき課題が残存していた。
即ち、上記従来の循環式パレット搬送装置では、一方のパレットレールの端部からのパレットの移動、及び他方のパレットレールの端部まで移動した後のパレットのその他方のパレットレールへの再移動が困難になる不具合があった。
本発明の目的は、一方のパレットレールの端部からのパレットの移動、及び他方のパレットレールの端部まで移動した後のパレットのその他方のパレットレールへの再移動を確実に行わせ得る循環式パレット搬送装置を提供することにある。
本発明は、パレットを移動可能に搭載する第1パレットレール及び第2パレットレールが水平方向に所定の間隔を開けて互いに平行に設けられ、その第1及び第2パレットレールに搭載されたパレットを第1パレットレール及び第2パレットレールに沿って搬送させる第1パレット送り手段及び第2パレット送り手段が設けられ、第1パレットレール又は第2パレットレールに搭載されたパレットを第2パレットレール又は第1パレットレールに移動するパレット移動手段が第1及び第2パレットレールの両端部にそれぞれ設けられた循環式パレット搬送装置の改良である。
その特徴ある構成は、パレット移動手段が、第1及び第2パレットレールの中心線上の鉛直軸を回転軸として回転及び上下動可能な昇降回転板と、パレットを搭載可能に構成され昇降回転板が下降した状態で第1又は第2パレットレールに連続するように昇降回転板の周囲に設けられた1又は2以上の短レールと、短レールに搭載されたパレットの移動を禁止するパレット係止機構と、短レールが第1パレットレールに連続する第1位置と第2パレットレールに連続する第2位置において昇降回転板を昇降させ上昇した昇降回転板を回転させるインデックスユニットとを備え、パレット係止機構は、パレットに設けられた係止ローラと、昇降回転板に設けられ短レールに搭載されたパレットの係止ローラに係止する凹部が先端に形成された可動板と、凹部が係止ローラに係止される方向に可動板を付勢する弾性体と、弾性体(の付勢力に抗して凹部が係止ローラから離脱する方向に可動板を移動させるシリンダとを備えたところにある。
この循環式パレット搬送装置の第1及び第2パレット送り手段は、幅方向に延びる凹凸が長手方向に交互に連続して形成され第1及び第2パレットレールに沿って無端で設けられて循環する循環ベルトを備え、その凹凸に係合可能な被凹凸がパレットの下面に形成され、凹凸に被凹凸が係合することによりパレットが循環ベルトの循環により第1又は第2パレットレールに沿って搬送されるように構成することが好ましい。
第1又は第2パレットレールの端部及びその端部に連続する短レールに沿って循環するように循環ベルトに連続して設けられた補助ベルトを備える場合、循環ベルトの凹凸と同様の凹凸を補助ベルトに形成し、パレットが短レールに搭載された昇降回転板が下降すると補助ベルトの凹凸にパレットの被凹凸が係合し、昇降回転板が上昇すると凹凸から被凹凸が離間するように構成することができる。
本発明の循環式パレット搬送装置では、パレット移動手段が、回転及び上下動可能な昇降回転板と、その昇降回転板が下降した状態で第1又は第2パレットレールに連続する短レールと、その昇降回転板を昇降させ上昇した昇降回転板を回転させるインデックスユニットとを備える。
このため、パレット送り手段が短レールに搭載されたパレットと係合するようなものであっても、その短レールを昇降回転板とともに上昇させることにより、パレットとパレット送り手段の係合を解消させることができる。
また、パレット送り手段により一方のパレットレールを移動するパレットをその端縁から短レールに確実に移動させても、昇降回転板とともにその短レールを上昇させることにより、その短レールに搭載されたパレットとパレット送り手段の係合を解消させることができる。
このため、上昇した昇降回転板をその後に短レールとともに回転させることにより、その短レールに搭載されたパレットを半円状に移動させて他方のパレットレールにまで移動させることができる。この移動の際に、パレット係止機構を設ければ、短レールに搭載されたパレットの移動を禁止することができる。
そして、その昇降回転板を下降させると、短レールに搭載されたパレットにパレット送り手段が再び係合するので、パレットとともに半円状に移動して他方のパレットレールの端縁に接続した短レールから、そのパレットを他方のパレットレールにまで再び移動させることができる。これにより、パレットをトラック形の軌道において確実に循環させることが可能になる。
本発明実施形態の循環式パレット搬送装置の平面図である。 その循環式パレット搬送装置の正面図である。 図1のA−A線断面図である。 その搬送装置に用いるパレットを図2のC方向から見た平面図である。 そのパレット移動手段を示す図1のB−B線断面図である。 その短レールに搭載されたパレットの移動がパレット係止機構により禁止された状態を示す図5に対応する図である。 その短レールに搭載されたパレットとともに昇降回転板が上昇した状態を示す図5に対応する図である。 そのパレットを搬送して第1パレットレールの端部にまで達する状態を示す上面図である。 そのパレットを第1パレットレールの端部から短レールに搭載してパレット係止機構によりその移動を禁止させた状態を示す図8に対応する上面図である。 その短レールに搭載されたパレットとともに上昇した昇降回転板を回転させた状態を示す図8に対応する図である。 第2パレットレールに連続する短レールに搭載されたパレットを第2パレットレールに移動させた状態を示す図8に対応する上面図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に、本発明における循環式パレット搬送装置10を示す。各図において、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が略水平横方向、Y軸が略水平前後方向、Z軸が鉛直方向に延びるものとし、循環式パレット搬送装置10の構成について説明する。
この循環式パレット搬送装置10は、ワーク6(図3)を搭載したパレット11をトラック形の軌道で循環させて搬送し、その搬送経路に沿って設けられた工作機1〜4(図1)の前でそのパレット11を停止させて、それらの工作機1〜4によりそのパレット11に搭載されたワーク6を加工させるような場合に用いられるものである。
なお、図1では、本発明の循環式パレット搬送装置10の両側に工作機1〜4が4台設けられる場合を示すけれども、これは一例であって、この工作機1〜4の台数は、加工を必要とするワーク6により異なり、パレット11の台数は、その工作機1〜4の台数に応じて適宜に増減されるものである。
本発明の循環式パレット搬送装置10は、水平方向(Y軸方向)に所定の間隔を開けて互いに平行に設けられた第1パレットレール21及び第2パレットレール31を備える。この第1及び第2パレットレール21,31は、パレット11を移動可能に搭載するものであり、それぞれが架台9上にX軸方向に真っ直ぐに延びて設けられる。
両者は同一構造であるため、第1パレットレール21を代表して説明すると、この第1パレットレール21は、パレット11を水平状態で搭載するものであって、図3に詳しく示すように、架台9上に直接固定されて設けられた支持板22と、その支持板22の上縁にねじ止めにより固定された市販の直線運動ガイドレール23を備える。
一方、第1及び第2パレットレール21,31に搭載されるパレット11は、直線運動ガイドレール23を跨いで第1及び第2パレットレール21,31上を移動可能に構成された直線運動ブロック12と、その直線運動ブロック12にねじ止めされた台座13と、その台座13に設けられた係止部材14と、直線運動ブロック12と反対側の台座13に取付けられた係止ローラ18とを有する。
この直線運動ブロック12は直線運動ガイドレール23と対に販売される市販のものであって、図示しないローラリテーナを備えるものが好ましい。このローラリテーナを備える直線運動ブロック12を用いることにより、その幅方向(Y軸方向)の移動や第1及び第2パレットレール21,31に対する傾動を禁止しつつパレット11が第1及び第2パレットレール21,31上を移動する抵抗を著しく軽減することができるものである。
台座13の一方の側部にはワーク6を搭載する搭載具16が設けられる。この搭載具16は、台座13に形成された貫通孔13aに設けられ、この貫通孔13aを介してワーク6を台座13に貫通して搭載するように構成される。なお、この搭載具16の構造はパレット11に搭載して加工しようとするワーク6の種類によって、適宜変更使用されるものである。そして、直線運動ブロック12は台座13の他方の側部に固定され、係止部材14は、この直線運動ブロック12と搭載具16の間の台座13に設けられる。
このように、台座13の他方の側部に固定された直線運動ブロック12を、第1及び第2パレットレール21,31における直線運動ガイドレール23に跨がせて移動可能に支持させることにより、パレット11は水平状態で第1及び第2パレットレール21,31に移動可能に搭載されることになる。
ここで、図1に示すように、パレット11における台座13は、そのX軸方向の長さLが各工作機1〜4が設置されているピッチPと同一又はそのピッチPより短く形成されることが好ましい。
このため、第1及び第2パレットレール21,31上を複数のパレット11がワーク6を搭載した状態で所定のピッチPを空けて移動すると、水平状態の台座13の一方の側部が工作機1〜4側に突出することになり、複数のパレット11は各工作機1〜4に対峙し、搭載具16を介してその側部に搭載されたワーク6を工作機1〜4により加工可能に構成される。なお、係止部材14の詳細は後述する。
図1及び図2に示すように、この循環式パレット搬送装置10は、第1パレットレール21に搭載されたパレット11をその第1パレットレール21に沿って搬送させる第1パレット送り手段41と、第2パレットレール21に搭載されたパレット11をその第2パレットレール31に沿って搬送させる第2パレット送り手段51(図1)を備える。
この第1パレット送り手段41及び第2パレット送り手段51は同一構造であるで、以下に第1パレット送り手段41を代表して説明する。
この第1パレット送り手段41は、パレット11と係合可能に構成され第1パレットレール21に沿って無端で設けられて循環する循環ベルト42と、この循環ベルト42を循環させる循環機構43(図2)とを備える。
図2に示すように、第1パレットレール21における支持板22には、その四隅に従動プーリ44が設けられ、循環ベルト42はこれらの四つの従動プーリ44を包囲するように掛け回される。
また、この支持板22には、この循環ベルト42を循環させる循環機構であるサーボモータ43が設けられ、その回転軸43aに駆動プーリ45が取付けられる。駆動プーリ45は四つの従動プーリ44と同一面上に設けられ、その駆動プーリ45の近傍には、その駆動プーリ45に循環ベルト42を掛け回すようにその循環ベルト42を転向させる一対の転向プーリ46が支持板22に枢支される。
そして図示しないコントローラからの指令によりサーボモータ43が駆動すると、回転軸43aが駆動プーリ45とともに回転し、駆動プーリ45に掛け回された循環ベルト42が四つの従動プーリ44を包囲した状態で循環するように構成される。
循環ベルト42はいわゆる歯付きベルトである。この循環ベルト42は、図2の拡大図に示すように、幅方向に延びる凹凸42a,42bが長手方向に交互に連続するベルトであって、その凹凸42a,42bに係合可能な被凹凸14a,14bがパレット11に形成される。被凹凸14a,14bはパレット11を構成する係止部材14に形成される。
直線運動ブロック12と同じ下側に設けられた係止部材14は、循環ベルト42に重合して係合するように構成される。即ち、係止部材14に循環ベルト42が重合すると、この係止部材14に形成された被凹凸14a,14bに、循環ベルト42に形成された凹凸42a,42bが係合し、循環ベルト42から係止部材14が浮き上がって離間すると、循環ベルト42の凹凸42a,42bと係止部材14の被凹凸14a,14bとの係合が解除されるように構成される。
パレット11における被凹凸14a,14bが循環ベルト42の凹凸42a,42bに係合すると、循環ベルト42と独立したパレット11のX軸方向の移動は禁止される。これにより、サーボモータ43を駆動させて、パレット11が係合された循環ベルト42を循環させると、パレット11がその循環ベルト42とともに移動し、循環ベルト42が沿う第1及び第2パレットレール21,31に沿ってそのパレット11は搬送されることになる。
ここで、図2の符号47は、従動プーリ44間の循環ベルト42が弛むことを防止して係止部材14から循環ベルト42が離間することを防止する支持材47であり、符号48は、その支持材47を支持板22に取付ける取付具48を示す。
図1に示すように、第1及び第2パレットレール21,31の両端部には、パレット移動手段61がそれぞれ設けられる。このパレット移動手段61は、第1又は第2パレットレール21又は31に搭載されたパレット11を第2又は第1パレットレール31又は21にまで移動するものである。
また、このパレット移動手段61は、第1及び第2パレットレール21,31の中心線上の鉛直軸を回転軸として回転及び上下動可能な昇降回転板62と、その昇降回転板62の周囲に設けられた1又は2以上の短レール63と、その昇降回転板62を昇降させ、上昇した昇降回転板62を回転させるインデックスユニット64(図5〜図7)とを備える。
図5〜図7に示すように、インデックスユニット64は、方形箱型を有する本体部64aの上面略中央部分から鉛直線を回転中心として上方に突出する出没回転ロッド64bを有し、この出没回転ロッド64bの回転中心を第1及び第2パレットレール21,31の中心線上に位置させてその本体部64aが架台9に取付けられる。
昇降回転板62はこの出没回転ロッド64bの上端に水平状態でネジ止めされ、インデックスユニット64が図示しないコントローラからの指令により、その出没回転ロッド64bを図7に示すように上方に突出させると昇降回転板62は上昇し、図5及び図6に示すように、その出没回転ロッド64bを本体部64aに没入させると昇降回転板62は下降するように構成される。
また、このインデックスユニット64は、図示しないコントローラからの指令により上方に突出させた出没回転ロッド64bを回転可能に構成され、その回転により、図10の実線矢印で示すように、昇降回転板62は所定の角度回転するように構成される。
図1に戻って、昇降回転板62の周囲には1又は2以上の短レール63が設けられる。この実施の形態における昇降回転板62は、上面視で十字形を成して形成され、その周囲に突出する4カ所の突出端の回転中心から等しい位置に、短レール63が90度毎に4カ所設けられる場合を示す。これらの短レール63は、第1及び第2パレットレール21,31における直線運動ガイドレール23と同一のものが用いられ、この短レール63の長さWは、パレット11のX軸方向の長さLと同一又はそれよりも長く形成される。
4つの短レール63が設けられるこの実施の形態では、昇降回転板62を下降させた状態で、回転中心を対称点として対称位置にある二つの短レール63が第1及び第2パレットレール21,31の直線運動ガイドレール23に連続するように、インデックスユニット64の本体部64aが架台9に固定される。
即ち、第1パレットレール21における直線運動ガイドレール23に連続する短レール63を、昇降回転板62の回転中心を中心として180度回動させると、その短レール63は第2パレットレール31における直線運動ガイドレール23に連続するように配置される。
そして、第1及び第2パレットレール21,31の直線運動ガイドレール23に短レール63が連続した場合に、その短レール63は、第1及び第2パレットレール21,31における直線運動ガイドレール23から移動したパレット11を搭載し、又は、短レール63に搭載されたパレット11をそれらの直線運動ガイドレール23に移動可能に構成される。
一方、昇降回転板62には、その昇降回転板62の周囲に設けられた短レール63にパレット11が搭載された状態で、パレット11の移動を禁止するパレット係止機構71が短レール63毎に設けられる。
図5〜図9に示すように、この実施の形態におけるパレット係止機構71は、昇降回転板62に設けられて短レール63に搭載されたパレット11の係止ローラ18に係止する凹部72aが先端に形成された可動板72と、その凹部72aが係止ローラ18に係止される方向に可動板72を付勢する弾性体73と、その弾性体73の付勢力に抗して凹部72aが係止ローラ18から離脱する方向に可動板72を移動させるシリンダ74,75(図5〜図7)とを備える。
昇降回転板62には、その回転中心から短レール63に向かって延びるレール77が設けられ、このレール77には可動体78が移動可能に設けられ、レール77と回転中心との間の昇降回転板62には止め壁79が立設される。
可動板72は可動体78に取付けられ、弾性体であるコイルスプリング73は可動板72と止め壁79の間に圧縮された状態で介装される。
そして、昇降回転板62には、可動体78に沿うようにその回転中心から短レール63に向かって延びる長孔62aが形成され、可動板72が取付けられた可動体78には、その長孔62aに遊挿されて昇降回転板62を貫通する操作部材76の基端が取付けられる。
図5〜図7に示すように、シリンダ74,75は架台9に支柱9aを介して取付けられる。このシリンダは、短レール63が第1パレットレール21に連続した時に、その操作部材76の下端に出没ロッド74aの先端が対向するように架台9に取付けられた第1シリンダ74と、短レール63が第2パレットレール31に連続した時に、その操作部材76の下端に出没ロッド75aの先端が対向するように架台9に取付けられた第2シリンダ75とを備える。
図5及び図8に示すように、操作部材76に出没ロッド74a,75aが対向するシリンダ74,75がそのロッド74a,75aを突出させると、それにより操作部材76が移動し、その操作部材76が取付けられた可動板72が弾性体であるコイルスプリング73の付勢力に抗して移動する。すると、その先端における凹部72aがパレット11に設けられた係止ローラ18から離間するように構成される。
そして、係止ローラ18から可動板72の先端における凹部72aが離間すると、短レール63に搭載されたパレット11の自由な移動が可能になるように構成される。
一方、図6及び図9に示すように、シリンダ74,75がそのロッド74a,75aを本体73b,75b内部に没入させると、可動板72がコイルスプリング73の付勢力により移動し、その先端における凹部72aがパレット11に設けられた係止ローラ18に係止する。これにより短レール63に搭載されたパレット11の自由な移動を禁止するように構成される。
従って、このパレット移動手段61では、図5及び図8に示すように、第1シリンダ74によりその出没ロッド74aを突出させて、第1パレットレール21に連続する短レール63に対向する可動板72をコイルスプリング73の付勢力に抗して移動させ、その状態で、第1パレットレール21から、それに連続する短レール63にパレット11を移動させて搭載する。
その後、図6及び図9に示すように、第1シリンダ74によりその出没ロッド74aを没入させることにより、可動板72をコイルスプリング73の付勢力により移動させ、その先端をパレット11に設けられた係止ローラ18に係止させる。これにより、その短レール63に搭載されたパレット11の移動を停止する。
図7に示すように、この状態でパレット11とともに昇降回転板62を上昇させ、図10に示すように、その後回転させることにより、パレット11が搭載された短レール63を第1パレットレール21に連続する第1位置から離して、第2パレットレール31に連続する第2位置まで回転させることができる。
そして、パレット11が搭載された短レール63が第2位置まで回転した状態では、図6に示すように、昇降回転板62を下降させることにより、その短レール63は第2パレットレール31と連続する。
このため、その後、図5に示すように、第2シリンダ75によりその出没ロッド75aを突出させて、第2パレットレール31に連続する短レール63に対向する可動板72をコイルスプリング73の付勢力に抗して再び移動させ、その短レール63に搭載されたパレット11の移動を許容する。これにより、そのパレット11を第2パレットレール31に移動することが可能になるのである。
図1及び図2に示すように、この循環式パレット搬送装置10は、第1及び第2パレットレール21,31の端部及びその端部に連続する短レール63に沿って循環するように循環ベルト42に連続して設けられた補助ベルト82と、これらの補助ベルト82を循環させる補助循環機構83(図2)を更に備える。
補助ベルト82及び補助循環機構83(図2)は、第1及び第2パレットレール21,31の両端部のそれぞれに設けられ、これらは同一構造である。よって、その内の1つを代表して説明する。
補助ベルト82は、循環ベルト62と同様のいわゆる歯付きベルトであり、この補助ベルト82にも、幅方向に延びる凹凸82a,82bが長手方向に交互に連続して形成される(図2の拡大図)。そして、パレット11の係止部材14に形成された被凹凸14a,14bが、この凹凸82a,82bにも係合可能に構成される。
図2及び図5に示すように、架台9には、第1及び第2パレットレール21,31における支持板22の両端部に平行に補助板91が立設され、この補助板91の上端には第1及び第2パレットレール21,31の端部及びこの第1及び第2パレットレール21,31に連続する短レール63に沿ってガイド材92がX軸方向に延びて水平に設けられる。
このガイド材92は、第1及び第2パレットレール21,31の端部及びこの第1及び第2パレットレール21,31に連続する短レール63に沿う補助ベルト82を下方から支えるものである。
また、ガイド材92の両側における補助板91には、ガイド材92の上面に乗ってX軸方向に移動する補助ベルト82を転向させる補助プーリ93が枢支される。
また、この補助板91には、この補助ベルト82を循環させる補助循環機構であるサーボモータ83が設けられ、その回転軸83aに補助駆動プーリ84が取付けられる。
補助駆動プーリ84は2つの補助プーリ93と同一面上に設けられ、その補助駆動プーリ84の近傍には、その補助駆動プーリ84に補助ベルト82を掛け回すようにその補助ベルト82を転向させる一対の補助転向プーリ94が補助板91に枢支される(図2)。
そして、図示しないコントローラからの指令によりサーボモータ83が駆動すると、補助駆動プーリ84に掛け回された補助ベルト82が循環し、二つの補助プーリ93間の補助ベルト82が水平なガイド材92の上面を移動して第1及び第2パレットレール21,31の端部及びこの第1及び第2パレットレール21,31に連続する短レール63に沿うように構成される。
この補助ベルト82も循環ベルト42と同形の幅方向に延びる凹凸82a,82bが長手方向に交互に連続して形成されるので、係止部材14に補助ベルト82が重合すると、補助ベルト82に形成された凹凸82a,82bが係止部材14における被凹凸14a,14bに係合することになる。
従って、この補助ベルト82を循環ベルト42と同一の速度で循環させると、循環ベルト42に係合して第1パレットレール21を移動するパレット11は、図8の実線矢印で示す様に、第1パレットレール21の端部においてその循環ベルト42から補助ベルト82に係合が移る。
そして、循環する補助ベルト82がパレット11を更に移動させると、図9に示すように、そのパレット11を第1パレットレール21の端部から、その第1パレットレール21に連続する短レール63にまで移動させるように構成される。
また、係止部材14はパレットにおける台座13の下面に設けられているので、係止部材14に補助ベルト82が重合した状態で短レール63にまで移動したパレット11が、図7に示すように、昇降回転板62の上昇によりその短レール63とともに上昇すると、補助ベルト82から係止部材14が上昇し、補助ベルト82に形成された凹凸82a,82bから係止部材14における被凹凸14a,14bが浮き上がって離間する。これにより、補助ベルト82の凹凸82a,82bと係止部材14の被凹凸14a,14bとの係合が解除されるように構成される。
逆に、図5及び図6に示すように、上昇していた昇降回転板62が下降し、その昇降回転板62の周囲に設けられた短レール63が第1及び第2パレットレール21,31に連続するようになると、パレット11における係止部材14に補助ベルト82が重合し、補助ベルト82に形成された凹凸82a,82bが係止部材14における被凹凸14a,14bに再び係合することになる。
図2に示すように、パレット11における被凹凸14a,14bが補助ベルト82の凹凸82a,82bに係合すると、補助ベルト82と独立したパレット11のX軸方向の移動は禁止される。このためパレット11が係合された補助ベルト82を循環させると、パレット11がその補助ベルト82とともに移動し、補助ベルト82が沿う短レール63又は第1及び第2パレットレール21,31に沿ってそのパレット11は搬送されることになる。
従って、係止部材14が係合した補助ベルト82を循環させると、短レール63に搭載されたパレット11を第1又は第2パレットレール21又は31にまで移動させるように構成される。
なお、上記の説明及び用いた図面においては、パレット11の2辺の端部に2つの係止部材14を設けた場合を示し、パレット11を第1パレットレール21の端部から、それに連続する短レール63にまで移動させると、2つの係止部材14が補助ベルト82に係合されている場合を示した。
この場合において、昇降回転板62の上昇、下降における補助ベルト82と係止部材14との離間および係合は、常に2つ係止部材14において行われるものとして図示し説明したが、この2つの係止部材14の少なくとも1つが補助ベルト82と係合、離間できれば本発明の効果を得ることができる。この場合、補助ベルト82の水平横方向の長さは、図面で示した長さより短くてもよく、具体的には図9または図10の状態において、第1パレットレール21側または第2パレットレール31側に位置する係止部材14のみに係合できる長さであればよい。
次に、上記循環式パレット搬送装置を用いたパレット搬送方法を説明する。
上記循環式パレット搬送装置10を用いたパレット搬送方法は、第1パレットレール21に搭載されたパレット11を第1パレットレール21に沿って搬送する第1パレット搬送工程と、第1パレットレール21の端部に達したパレット11を第2パレットレール31に移動する第1パレット移動工程と、第2パレットレール31に搭載されたパレット11を第2パレットレール31に沿って搬送する第2パレット搬送工程と、第2パレットレール31の端部に達したパレット11を第1パレットレール21に移動する第2パレット移動工程と、を有する。
この実施の形態では、図1における上面視において、パレット11が反時計回りの軌道に循環するものとして、以下に各工程を説明する。
<第1パレット搬送工程>
この工程では、第1パレットレール21に搭載されたパレット11を搬送する。
この実施の形態におけるパレット11は、所定の加工が行われるワーク6を搭載するものであり、第1ガイドレール21に搭載されたパレット11にワーク6が搭載されるものとし、さらに、パレット11は、ワーク6を搭載する搭載具16を備えるので、ワーク6はこの搭載具16を介してパレット11に搭載されるものとする。
パレット11の第1ガイドレール21への搭載は、パレット11の直線運動ブロック12を第1ガイドレール21における直線運動ガイドレール23の端部から搭載することにより行われる。
このようにパレット11を第1ガイドレール21に搭載すると、パレット11に設けられた被凹凸14a,14bは第1ガイドレール21に沿って設けられた循環ベルト42の凹凸42a,42bに係合することになる。このため、その後、駆動機構であるサーボモータ43を駆動することによりその循環ベルト42を循環させることにより、第1ガイドレール21に沿ってそれらのパレット11を搬送することが可能になる。
この搬送はパレット11が第1パレットレール21に沿って設けられた各工作機1,2に対峙するまで行われ、パレット11が各工作機1,2に対峙した状態でサーボモータ43aを停止させ、パレット11に搭載されたワーク6をそれらの各工作機1,2において加工を施すことになる。この時、各工作機1,2のピッチPと同一のピッチで複数のパレット11を搬送させることにより、複数の工作機1,2による加工を同時に行うことが可能となる。
<第1パレット移動工程>
この工程では、第1パレットレール21の端部に達したパレット11を第2パレットレール31に移動させる。この移動は第1及び第2パレットレール21,31の一方の端部に設けられたパレット移動手段61により行われる。
循環ベルト42に連続して補助ベルト82を設けたこの実施の形態では、前述の第1パレット搬送工程において、第1パレットレール21に沿ってパレット11を移動させ、そのパレット11が第1パレットレール21の端部に達する直前で、図8の実線矢印で示すように、パレット11は循環ベルト42から、それに連続する補助ベルト82に係合することになる。このため、その補助ベルト82を循環ベルト42と同一の速度で循環させることにより、パレットは第1パレットレール21の端部にまで至ることになる。
ここで、この実施の形態では、第1パレットレール21の端部及びその端部に連続する短レール63に沿って循環する補助ベルト82を循環ベルト42に連続して設けた。このため、補助ベルト82の循環を停止させてその補助ベルト82に係合したパレット11を第1パレットレール21の端部に留め置き、それと別に循環ベルト42を循環させれば、第1パレットレール21におけるパレット11をその第1パレットレール21に沿って移動させることができる。即ち、補助ベルト82を循環ベルト42に連続して設けることにより、この第1パレット移動工程と別に、第1パレットレール21では、パレット11を移動させることができることになる。
この第1パレット移動工程では、パレット移動手段61におけるインデックスユニット64により昇降回転板62を下降させて(図5)、短レール63を第1パレットレール21に連続させ、この状態で補助ベルト82を循環させて、第1パレットレール21の端部に達したパレット11を第1パレットレール21から短レール63に移動させて、図9に示すように、その短レール63に搭載させる。
この時、図5に示すように、第1シリンダ74によりその出没ロッド74aを突出させて、第1パレットレール21に連続する短レール63に対向する可動板72をコイルスプリング73の付勢力に抗して移動させ、その状態で、第1パレットレール21から、それに連続する短レール63にパレット11を移動させて搭載する。
その後、図6及び図9に示すように、第1シリンダ74によりその出没ロッド74aを没入させることにより、可動板72をコイルスプリング73の付勢力により移動させ、その先端をパレット11に設けられた係止ローラ18に係止させる。これにより、パレット11をその後半円状に移動させる途中において、その短レール63に搭載されたパレット11の移動を停止することができる。
そして、インデックスユニット64は、図7に示すように、この状態でパレット11とともに昇降回転板62を上昇させ、パレット11と補助ベルト82との係合を解消させる。
その後、インデックスユニット64は、図10に示すように、昇降回転板62を回転させて、パレット11が搭載された短レール63を第1パレットレール21に連続する第1位置から離して、第2パレットレール31に連続する第2位置まで回転させる。
昇降回転板62に90度毎に短レール63を設けたこの実施の形態では、90度回転させることにより、次の短レール63が第1パレットレール21に連続することになる。このため、90度回転させると、第1パレットレール21に連続する短レール63は、その第1位置から離れるに留まり、先の短レール63に搭載されたパレット11が第2パレットレール31に連続する第2位置まで移動することになる。
従って、昇降回転板62に複数の短レール63を等角度に設けることにより、このパレット移動工程において必要な昇降回転板62の回転角度は減少するので、パレット11の速やかな移動が可能となる。
その後、インデックスユニット64は、図6に示すように、この状態でパレット11とともに昇降回転板62を下降させ、パレット11が搭載された短レール63を第2パレットレール31の直線運動ガイドレール23に連続させ、それとともに、パレット11における係止部材14に補助ベルト82を重合させ、補助ベルト82に形成された凹凸82a,82bを係止部材14における被凹凸14a,14bに再び係合させる。
昇降回転板62の下降にあっては、パレット11の係止部材14の被凹凸14a,14bと補助ベルト82の凹凸82a,82bとが確実に係合できる位置となるように予め設定されたプログラムによりサーボモータ83の回転角度を制御する。
このように、パレット11が搭載された短レール63が第2位置まで回転して、その短レール63が第2パレットレール31と連続した後、図5に示すように、第2シリンダ75によりその出没ロッド75aを突出させて、第2パレットレール31に連続する短レール63に対向する可動板72をコイルスプリング73の付勢力に抗して再び移動させ、その短レール63に搭載されたパレット11の移動を許容する。
その後、図10の破線矢印で示す様に、パレット11が係合された第2パレットレール31の端部における補助ベルト82を循環させ、パレット11をその補助ベルト82とともに移動させて、短レール63に搭載されたパレット11を第2パレットレール31にまで移動させる。
このようにして、そのパレット11を第1パレットレール21の端部から第2パレットレール31に移動させる。
なお、上記の説明及び図面においては、パレット11の2辺の端部に2つの係止部材14を設けた場合を示し、昇降回転板62が下降した際に補助ベルト82と2つの係止部材14とが係合されるものとして図示し説明したが、この2つの係止部材14の少なくとも1つが補助ベルト82と係合できれば本発明の効果を得ることができる。この場合、補助ベルト82の水平横方向の長さは、図面で示した長さより短くてもよく、具体的には図10の状態において、第2パレットレール31側に位置する係止部材14のみに係合できる長さであればよい。
特に、昇降回転板62が下降して、パレット11の1つの係止部材14のみの被凹凸14a,14bと補助ベルト82の凹凸82a,82bとが係合することで、係合の精度を向上させることができる。
<第2パレット搬送工程>
この工程では、第2パレットレール31に搭載されたパレット11を搬送する。前の第1パレット移動工程では、図10に示すように、短レール63から第2パレットレール31に移動したパレット11は第2パレットレール31の端部に、それに沿って設けられた補助ベルト82に係合した状態で移動する。
この第2パレット搬送工程では、第2パレットレール31に搭載されたパレット11を搬送するので、この補助ベルト82には、第2パレットレール31に沿って設けられた循環ベルト42が連続するために、この補助ベルト82及び循環ベルト42を同一の速度で循環させる。
これにより、パレット11は第2パレットレール31の端部から反対方向に向かって移動を初め、図11に示すように、その端部から離間すると補助ベルト82から循環ベルト42に新たに係合し、この循環ベルト42を循環させることによりパレット11を第2パレットレール31に沿って搬送することができる。
この第2パレットレール31に沿った搬送は、パレット11が第2パレットレール31に沿って設けられた各工作機3,4に対峙するまで行われ、パレット11が各工作機3,4に対峙した状態でサーボモータ43aを停止させ、パレット11に搭載されたワーク6にそれらの各工作機3,4において加工を施すことになる。
ここで、この実施の形態では、第2パレットレール31の端部及びその端部に連続する短レール63に沿って循環する補助ベルト82を循環ベルト42に連続して設けた。このため、循環ベルト42の循環と補助ベルト82の循環を別々に行い、図10に示すように、補助ベルト82の循環により短レール63からパレット11を第2パレットレール31の端部に移動した後にその循環を停止させることにより、そのパレット11を第2パレットレール31の端部に維持させることができる。
また、補助ベルト82の循環と別に循環ベルト42を循環させると、その循環ベルト42に係合するパレット11は第2パレットレール31を搬送されることになり、第2パレットレール31の端部に搭載されて補助ベルト82に係合するパレット11を移動させること無く、循環ベルト42が係合して第2パレットレール31に搭載されたパレット11を移動させることができる。
そして、循環ベルト42が係合するパレット11と所定のピッチになったときに、補助ベルト82を循環させ、それに係合するパレット11を移動させて循環ベルト42に係合させるようにすれば、複数のパレット11を所定のピッチで第2パレットレール31上を搬送させることができる。
このようにして、各工作機3,4のピッチPと同一のピッチで複数のパレット11を搬送させるようにすれば、複数の工作機3,4による加工を同時に行うことが可能となる。
<第2パレット移動工程>
この工程では、第2パレットレール31の端部に達したパレット11を第1パレットレール21に移動させる。この移動は第1及び第2パレットレール21,31の他方の端部に設けられたパレット移動手段61により行われる。その具体的な移動の手順は、先の第1パレット移動工程と同一であるので、繰り返しての説明を省略する。
このように、上述した各工程が1回行われることにより、各パレット11をそれぞれ1個分づつ反時計方向にトラック形の軌道で搬送することができる。
そして、このような各工程が1回行われる毎に、循環式パレット搬送装置10の動作を停止した状態で、各工作機1〜4を作動させ、各パレット11に載った図示しない各ワーク6に対して所定の各種加工が並行して行われる。この各工作機1〜4の作動時、いずれかのパレット11に対してワーク6の搬入出が行われることになる。
上述したように、本発明の循環式パレット搬送装置10では、補助ベルト82が短レール63に搭載されたパレット11と係合するようなものである。このため、その補助ベルト82によりパレット11を確実に短レール63にまで案内できる。
その一方、パレット移動手段61は、短レール63が設けられた昇降回転板62を昇降させるインデックスユニット64を備える。このため、その短レール63を昇降回転板62とともに上昇させることにより、短レール63に搭載されたパレット11とパレット送り手段41,51の係合を解消させることができる。このため、上昇した昇降回転板62を短レール63とともに回転させることにより、一方のパレットレール21の端部から他方のパレットレール31の端部にまで、パレット11を確実に半円状に移動させることができる。
そして、その後、昇降回転板62を下降させると、短レール63に搭載されたパレット11に補助ベルト82が再び係合するので、パレット11とともに半円状に移動して他方のパレットレール31の端縁に接続した短レール63から、そのパレット11を他方のパレットレール31にまで確実に移動させることができる。
これにより、本発明の循環式パレット搬送装置10では、パレット11をトラック形の軌道において確実に循環させることが可能になる。
そして、パレット11には、ワーク6が台座13の一方の側部に搭載され、その台座13の他方の側部に直線運動ブロック12を固定するので、その直線運動ブロック12を第1及び第2パレットレール21,31に支持させることにより、ワーク6が搭載された台座13の一方の側部を常に外側に向けて、パレット11をトラック形の軌道で循環させることができる。このため、この循環式パレット搬送装置10の両側に、ワーク6の加工機1〜4を設置させることが可能になる。
また、このような循環式パレット搬送装置10では、パレット11を無端で設けられて循環する循環ベルト42に係合することにより、第1パレットレール21及び第2パレットレール31に沿ってそのパレット11の搬送を行うので、パレット11の循環ベルト42に係合する位置を変化させることにより、その循環ベルト42に係合して第1パレットレール21又は第2パレットレール31に沿って搬送された先のパレット11との間隔、即ち先のパレット11との搬送ピッチを容易に変更することができる。
よって、各工作機1〜4の変更又は加工対象物の変更等が成されて、ワーク6を搬送するピッチの変更が必要になっても、パレット11自体を変更することなく速やかにそのピッチの変更に対応させることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、パレット11が反時計回り方向の軌道に循環する場合を説明したが、反時計回り方向に限らず、各パレット11を時計回り方向に搬送することも可能である。
また、上述した実施の形態では、昇降回転板62の周囲に短レール63が90度毎に4カ所設けられる場合を説明した。けれども、昇降回転板62に設けられる短レール63の数は4カ所に限られず、1カ所でも2カ所でも良い。また、6カ所でも、8カ所でも良いものとする。
また、上述した実施の形態では、第1及び第2パレットレール21,31の端部及びその端部に連続する短レール63に沿って循環する補助ベルト82を循環ベルト42に連続して設ける場合を説明した。けれども、第1及び第2パレットレール21,31の端部にパレット11を留め置く必要が無い場合には、この補助ベルト82を設けること無く、循環ベルト42を短レール63に沿うような位置にまで延長させても良い。
図示しないが、補助ベルト82を設けること無く、循環ベルト42を短レール63に沿うような位置にまで延長させても、循環ベルト42に幅方向に延びる凹凸42a,42bを長手方向に交互に連続して形成して、パレット11に係合させることにより、その短レール63を昇降回転板62とともに上昇させることにより、短レール63に搭載されたパレット11と循環ベルト42の係合を解消させることができる。これにより、パレット11をトラック形の軌道で確実に循環させることが可能になる。
10 循環式パレット搬送装置
11 パレット
14a,14b 被凹凸
21 第1パレットレール
31 第2パレットレール
41 第1パレット送り手段
42 循環ベルト
42a,42b 凹凸
51 第2パレット送り手段
61 パレット移動手段
62 昇降回転板
63 短レール
64 インデックスユニット
82 補助ベルト
82a,82b 凹凸
71 パレット係止機構

Claims (3)

  1. パレット(11)を移動可能に搭載する第1パレットレール(21)及び第2パレットレール(31)が水平方向に所定の間隔を開けて互いに平行に設けられ、前記第1及び第2パレットレール(21,31)に搭載された前記パレット(11)を前記第1パレットレール(21)及び前記第2パレットレール(31)に沿って搬送させる第1パレット送り手段(41)及び第2パレット送り手段(51)が設けられ、前記第1パレットレール(21)又は前記第2パレットレール(31)に搭載された前記パレット(11)を前記第2パレットレール(31)又は前記第1パレットレール(21)に移動させるパレット移動手段(61)が前記第1及び第2パレットレール(21,31)の両端部にそれぞれ設けられた循環式パレット搬送装置において、
    前記パレット移動手段(61)は、前記第1及び第2パレットレール(21,31)の中心線上の鉛直軸を回転軸として回転及び上下動可能な昇降回転板(62)と、前記パレット(11)を搭載可能に構成され前記昇降回転板(62)が下降した状態で前記第1又は第2パレットレール(21,31)に連続するように前記昇降回転板(62)の周囲に設けられた1又は2以上の短レール(63)と、前記短レール(63)に搭載された前記パレット(11)の移動を禁止するパレット係止機構(71)と、前記短レール(63)が前記第1パレットレール(21)に連続する第1位置と前記第2パレットレール(31)に連続する第2位置において前記昇降回転板(62)を昇降させ上昇した前記昇降回転板(62)を回転させるインデックスユニット(64)とを備え、
    前記パレット係止機構(71)は、前記パレット(11)に設けられた係止ローラ(18)と、前記昇降回転板(62)に設けられ前記短レール(63)に搭載された前記パレット(11)の前記係止ローラ(18)に係止する凹部(72a)が先端に形成された可動板(72)と、前記凹部(72a)が前記係止ローラ(18)に係止される方向に前記可動板(72)を付勢する弾性体(73)と、前記弾性体(73)の付勢力に抗して前記凹部(72a)が前記係止ローラ(18)から離脱する方向に前記可動板(72)を移動させるシリンダ(74,75)とを備え
    ことを特徴とする循環式パレット搬送装置。
  2. 第1及び第2パレット送り手段(41,51)は、幅方向に延びる凹凸(42a,42b)が長手方向に交互に連続して形成され第1及び第2パレットレール(21,31)に沿って無端で設けられて循環する循環ベルト(42)を備え、
    前記凹凸(42a,42b)に係合可能な被凹凸(14a,14b)がパレット(11)の下面に形成され、
    前記凹凸(42a,42b)に前記被凹凸(14a,14b)が係合することにより前記パレット(11)が前記循環ベルト(42)の循環により第1又は第2パレットレール(21,31)に沿って搬送されるように構成された請求項1記載の循環式パレット搬送装置。
  3. 第1又は第2パレットレール(21,31)の端部及びその端部に連続する短レール(63)に沿って循環するように循環ベルト(42)に連続して設けられた補助ベルト(82)を備え、
    前記循環ベルト(42)の凹凸(42a,42b)と同様の凹凸(82a,82b)が前記補助ベルト(82)に形成され、
    パレット(11)が前記短レール(63)に搭載された昇降回転板(62)が下降すると前記補助ベルト(82)の凹凸(82a,82b)に前記パレットの被凹凸(14a,14b)が係合し、
    前記昇降回転板(62)が上昇すると前記凹凸(42a,42b)から前記被凹凸(14a,14b)が離間するように構成された
    請求項2記載の循環式パレット搬送装置。
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