JP2018144113A - 支持装置及びそれを備えるパレット搬送装置 - Google Patents

支持装置及びそれを備えるパレット搬送装置 Download PDF

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詩生 野川
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Abstract

【課題】被支持部材の搬送に支障を与えること無く被支持部材を支持する。【解決手段】支持装置51は、水平な上面を有する基台52と、基台52の上面に摺動可能に設けられ傾斜した上面を有するカム部材53と、カム部材53の傾斜した上面に下面が接触し上端が被支持部材11に当接可能に構成された支持部材54と、鉛直方向に支持部材54を移動可能に支持するガイド部材56と、出没ロッド58aの出没によりカム部材53を移動させるアクチュエータ58と、出没ロッド58aとカム部材53の間に介装された弾性体59とを備える。ガイド部材56がカム部材53を幅方向から挟む一対の柱部を有し、その一対の柱部が基台52に設けられる。パレット搬送装置10は、パレット11の搬送経路上の架台9又は支持板21に基台52が固定された支持装置51を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、ワークの加工時にそのワークを搭載するパレット等を支持してワークに加わる荷重によるパレット等の損傷を防止する支持装置及びそれを備えるパレット搬送装置に関するものである。
従来、ワークを載せる1又は2以上のパレットを搬送させるパレット搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このパレット搬送装置では、ワークを載せる複数のパレットを加工機に対峙する位置まで搬送し、加工機は、そのパレットに搭載されたワークを加工するとしている。
しかし、ワークを載せるパレットは、そのワークの加工が容易になるように、ワークを加工する加工機側に偏って載せるように構成される。従って、ワークの加工時にそのワークに荷重が加わると、そのワークを搭載するパレットにも同等の荷重が加わり、ワークが偏って載せられたパレットには相応のモーメントが加わって、そのパレットを支持する支持部に損傷を生じさせるおそれがある。
この不具合を解消する為に、ワークに荷重を加えるような加工機にパレットを対峙させた場合に、そのパレットをワークの加工時に加えられる荷重に耐えうるように支持する支持装置を設けることが考えられる。
特開2011−93032号公報
しかし、ワークを載せたパレットは水平方向に搬送され、ワークには鉛直方向上方から荷重が加えられることが一般的であり、加工時にパレットをその加工方向に対向する方向、即ちパレットを下方から支持するように構成すると、その支持部材はパレットの水平方向の搬送に支障を生じさせるという未だ解決すべき課題が残存していた。
本発明の目的は、被支持部材の搬送に支障を与えること無く被支持部材を支持し得る支持装置及びそれを備えるパレット搬送装置を提供することにある。
本発明の支持装置は、水平な上面を有する基台と、その基台の上面に摺動可能に設けられ傾斜した上面を有するカム部材と、カム部材の傾斜した上面に下面が接触し上端が被支持部材に当接可能に構成された支持部材と、鉛直方向に支持部材を移動可能に支持するガイド部材と、出没ロッドの出没によりカム部材を移動させるアクチュエータと、出没ロッドとカム部材の間に介装された弾性体とを備える。
この支持装置では、ガイド部材がカム部材を幅方向から挟む一対の柱部を有し、その一対の柱部が基台に設けられることが好ましい。
本発明のパレット搬送装置は、ワークを搭載可能に構成された1又は2以上のパレットと、架台上に搬送方向に延びて設けられた支持板と、その支持板の上縁に固定されパレットを移動可能に搭載するパレットレールと、パレットレールに搭載されたパレットをそのパレットレールに沿って搬送させるパレット送り手段と、パレットの搬送経路上の架台又は支持板に基台が固定された上記支持装置とを備える。
本発明の支持装置では、アクチュエータによりカム部材を基台の上面において摺動させ、そのカム部材の傾斜した上面に下面が接触する支持部材を鉛直方向上方に移動させ、支持部材の上面を被支持部材の下面に当接させることにより、その被支持部材を下方から支持することができる。
一方、アクチュエータによりカム部材を逆方向に移動させ、カム部材の傾斜した上面に下面が接触する支持部材を鉛直方向下方に移動させると、支持部材の上端は被支持部材の下面から離間する。すると、パレット等の被支持部材の水平方向の自由な移動は許容される。よって、被支持部材の搬送に支障を与えること無く、被支持部材を支持し得る支持装置となる。
また、本発明の支持装置は、出没ロッドとカム部材の間に弾性体を介装させたので、支持部材がパレット等の被支持部材の下面に接触して、カム部材がそれ以上移動しないような事態が生じても、弾性体が伸縮し、出没ロッドの更なる出没を許容することになる。
このため、この支持装置を備えるパレット搬送装置では、搬送されるパレットの支持部材が当接する下面の位置が異なるようなものであっても、支持装置によって、その差を吸収しつつパレットを支持することが可能となる。
本発明実施形態の支持装置を示す図6のA部拡大図である。 その支持部材がパレットに当接した状態を示す図1に対応する図である。 その支持部材がパレットから離間した状態を示す図1に対応する図である。 その支持装置を備えるパレット搬送装置の上面図である。 図6のB−B線断面図である。 そのパレット搬送装置の正面図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図4〜図6に、本発明におけるパレット搬送装置10を示す。各図において、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が略水平横方向、Y軸が略水平前後方向、Z軸が鉛直方向に延びるものとし、パレット搬送装置10の構成について説明する。
このパレット搬送装置10は、ワークを搭載可能に構成された1又は2以上のパレット11と、架台9上に搬送方向に延びて設けられた支持板21と、支持板21の上縁に固定されパレット11を移動可能に搭載するパレットレール22と、パレット11の移動経路上の架台9又は支持板21に設けられた支持装置51とを備える。
図5に詳しく示すように、支持板21は、パレット11の搬送経路に沿って架台9上に直接固定され、パレットレール22は、その支持板21の上縁にねじ止めにより固定された市販の直線運動ガイドレールである。また、このパレットレール22は、パレット11を水平状態で搭載するものであって、支持板21の長手方向に無端で連結される。
図4及び図5に示すように、パレットレール22に搭載されるパレット11は、パレットレール22を跨いでパレットレール22上を移動可能に構成された直線運動ブロック12と、その直線運動ブロック12にねじ止めされた台座13とを有する。
この直線運動ブロック12はパレットレール22を構成する直線運動ガイドレールと対に販売される市販のものであって、この実施の形態では、一対の直線運動ブロック12,12が所定の間隔を開けて台座13に設けられる場合を示す(図4)。
そして、この直線運動ブロック12は、図示しないローラリテーナを備えるものが好ましい。このローラリテーナを備える直線運動ブロック12を用いることにより、その幅方向(Y軸方向)の移動やパレットレール22に対する傾動を禁止しつつパレット11がパレットレール22上を移動する抵抗を著しく軽減することができるものである。
台座13の一方の側部にはワークを搭載する搭載具16がその上面に設けられ、直線運動ブロック12は台座13の他方の側部に固定される。そして、台座13の他方の側部に固定された直線運動ブロック12を、支持板21に設けられた搬送方向に延びるパレットレール22に跨がせて移動可能に支持させることにより、パレット11は水平状態でパレットレール22に移動可能に搭載される。
これにより、このパレット11は、搭載された図示しないワークの加工が容易になるように、ワークを加工する加工機1,2側に偏ってワークを載せるように構成される。ここで、図4に示すように、パレット11における台座13は、そのX軸方向の長さLが各加工機1,2が設置されているピッチPと同一又はそのピッチPより短く形成されることが好ましい。
このため、パレットレール22上をパレット11がワークを搭載した状態で所定のピッチPを空けて移動すると、水平状態の台座13の一方の側部が加工機1,2側に突出することになり、パレット11は各加工機1,2に対峙し、搭載具16を介してその側部に搭載されたワークを加工機1,2により加工可能に構成される。
図4〜図6に示すように、本実施の形態におけるパレット搬送装置10は、パレットレール22に搭載されたパレット11をそのパレットレール22に沿って搬送させるパレット送り手段41が設けられる。
このパレット送り手段41は、パレット11と係合可能に構成されパレットレール22に沿って無端で設けられて循環する循環ベルト42と、この循環ベルト42を循環させる循環機構43(図5)とを備える。
図6に示すように、パレットレール22が上縁に固定された支持板21には、その四隅に従動プーリ44が設けられ、循環ベルト42はこれらの四つの従動プーリ44を包囲するように掛け回される。
また、この支持板21には、この循環ベルト42を循環させる循環機構であるサーボモータ43が設けられ、その回転軸43aに駆動プーリ45が取付けられる。駆動プーリ45は四つの従動プーリ44と同一面上に設けられ、その駆動プーリ45の近傍には、その駆動プーリ45に循環ベルト42を掛け回すようにその循環ベルト42を転向させる一対の転向プーリ46が支持板21に枢支される。
そして図示しないコントローラからの指令によりサーボモータ43が駆動すると、回転軸43aが駆動プーリ45とともに回転し、駆動プーリ45に掛け回された循環ベルト42が四つの従動プーリ44を包囲した状態で循環するように構成される。
循環ベルト42はいわゆる歯付きベルトである。この循環ベルト42は、図1に示すように、幅方向に延びる凹凸42a,42bが長手方向に交互に連続するベルトであって、その凹凸42a,42bに係合可能な被凹凸14a,14bがパレット11に形成される。被凹凸14a,14bは係止部材14に形成され、図4に示すように、この係止部材14は、パレット11における直線運動ブロック12と搭載具16の間の台座13に設けられる。
図1に戻って、直線運動ブロック12と同じ下側に設けられた係止部材14は、循環ベルト42に重合して係合するように構成される。即ち、係止部材14に循環ベルト42が重合すると、この係止部材14に形成された被凹凸14a,14bに、循環ベルト42に形成された凹凸42a,42bが係合するように構成される。
パレット11における被凹凸14a,14bが循環ベルト42の凹凸42a,42bに係合すると、循環ベルト42と独立したパレット11のX軸方向の移動は禁止される。これにより、図示しないコントローラからの指令により図6に示すサーボモータ43が駆動し、パレット11が係合された循環ベルト42が循環すると、パレット11がその循環ベルト42とともに移動し、循環ベルト42が沿うパレットレール22に沿ってそのパレット11を搬送可能に構成される。
ここで、図5及び図6の符号47は、従動プーリ44間の循環ベルト42が弛むことを防止して係止部材14から循環ベルト42が離間することを防止する支持材47であり、符号48は、その支持材47を支持板21に取付ける取付具48を示す。
このパレット11の移動経路上の架台9又は支持板21には支持装置51が設けられる。この支持装置51は、加工機1,2(図4)に対応して設けられ、その加工機1,2によりワークを加工する為に、そのワークを搭載したパレット11を停止させる位置に設けられる。
図1に示す様に、この支持装置51は、架台9又は支持板21に固定された基台52と、その基台52の上面に摺動可能に設けられたカム部材53を備える。この実施の形態における基台52は、架台9に直接取付けられるものとし、架台9にネジ止めされる本体部材52aと、その上端に水平に取付けられた平板52bとを備えるものを示す。
本体部材52aは加工の良好性を考慮してアルミニウム材から成り、平板52bは耐摩耗性を考慮して、炭素鋼材から成るものとする。
カム部材53は平板52bの上面に摺動可能に搭載され、その上面において、水平方向に移動可能に搭載される。このカム部材53は、平板52bと同様に耐摩耗性を考慮して炭素鋼材から成り、その下面を水平な平板52bに面接触させた場合に、その上面は傾斜して形成される。
上面の傾斜角αは、その上面の静摩擦係数との関係で決められ、その上面に当接する後述する支持部材54が下降しようとしても、その間に生じる摩擦により、カム部材53の水平方向の移動が禁止される角度とされる。具体的には、カム部材53の移動方向に直交する正面から見た場合に、その上面が移動方向である水平面に対して30度以下、例えば25度程度の、比較的小さな角度を成すような台形状を成してカム部材53は形成される。
また、本発明の支持装置51は、そのカム部材53の上面に下面が接触し上端が被支持部材であるパレット11に当接可能に構成された支持部材54と、カム部材53の移動方向に直交する鉛直方向に支持部材54を移動可能に支持するガイド部材56とを備える。
支持部材54は、方形6面体から成るブロック部54aと、その下部にブロック部54aと一体的に形成された従動節部54bを有する。そして、支持部材54であるブロック部54aの上面が水平を成した状態で従動節部54bの下面はカム部材53の上面に面接触可能に傾斜して形成される。即ち、従動節部54bの下面はカム部材53の上面の水平面に対する角度αと同一の角度で傾斜するように構成される。
図5に示すように、ガイド部材56は、側面視において、カム部材53を幅方向の両側から挟む一対の柱部56a,56bを有する鳥居状を成して形成され、その一対の柱部56a,56bが基台52における平板52bに立設される。そして、その平板52bに設置されたカム部材53の幅より僅かに広い間隔を開けて一対の柱部56a,56bは立設され、この一対の柱部56a,56bによりカム部材53の幅方向の移動を制限するように構成される。
一方、一対の柱部56a,56bの上部を連結する貫部56cには、図4及び図5に示すように、支持部材54におけるブロック部54aが貫通する角孔56dが形成される。この角孔56dは、ブロック部54aの水平断面における方形外形より僅かに大きな方形状を成して形成され、その角孔56dに挿通されたブロック部54aを含む支持部材54を鉛直方向に移動可能に構成される。
このように、支持部材54を移動可能に支持するガイド部材56に、カム部材53を幅方向から挟む一対の柱部56a,56bを形成し、その一対の柱部56a,56bを基台52に設けることにより、このガイド部材56がカム部材53の幅方向の移動を制限することになる。これにより、カム部材53の幅方向の移動を制限する別部品を不要にして部品点数の増加を防止することができる。
図1に示すように、カム部材53の上面に下面が接触する従動節部54bは、カム部材53の長手方向に延びて、ブロック部54aより長く形成される。ブロック部54aより突出した従動節部54bに対向する貫部56cには、スプリング用小孔56eが形成される。この小孔56eにはコイルスプリング57が挿入され、この状態で従動節部54bが一体的に設けられたブロック部54aが角孔56dに下方から挿入される。
これにより、コイルスプリング57は貫部56cと従動節部54bとの間で圧縮され、伸長しようとする付勢力により貫部56cと従動節部54bとの間の間隔を拡大させ、それにより従動節部54bの下面をカム部材53の傾斜した上面に押しつけるように付勢するものとする。
更に、本発明の支持装置51は、出没ロッド58aの出没によりカム部材53を移動させるアクチュエータ58と、その出没ロッド58aとカム部材53の間に介装された弾性体59とを備える。
この実施の形態におけるアクチュエータ58は、本体部58bに給排されるエア等の流体により出没ロッド58aを本体部58bより出没させる流体圧シリンダであって、その本体部58bが基台52における平板52bに取付けられる。
このアクチュエータ58は、出没ロッド58aをカム部材53の長手方向に向けた状態で取付けられ、出没ロッド58aの先端には雌ねじ(図示せず)が軸芯に沿って形成される。そして、その出没ロッド58aの先端における雌ねじには、棒状の係止片61が同軸に取付けられる。
係止片61は、その雌ねじに螺合される雄ねじ部61aと、その雄ねじ部61aの先端にその径を拡大させたフランジ部61bとを有する。雄ねじ部61aにはナット62が螺合され、その状態で雄ねじ部61aが出没ロッド58a先端の図示しない雌ねじ部に螺合される。出没ロッド58aの雌ねじ部に所定の深さ雄ねじ部61aを螺合させた状態でナット62を出没ロッド58aの先端縁に押しつけることにより、それ以上の係止片61の出没ロッド58aへの螺合を防止するように構成される。
カム部材53には、長手方向の一端、この実施の形態では傾斜した上面の高い側の端部から係止片61におけるフランジ部61bが長手方向に移動可能な溝53aが下面に形成され、カム部材53の高い側の端部にはその溝53aを塞ぐ蓋部材63が取付けられる。蓋部材63には、係止片61における雄ねじ部61aが挿通可能であるけれども、フランジ部61bが挿通不能な切り欠き63aが形成される。
カム部材53の溝53aには弾性体であるコイルスプリング59が挿入され、その一端がその底面に当接して設けられ、その他端にフランジ部61bが当接し、圧縮される。蓋部材63の切り欠き63aに雄ねじ部61aが挿通された状態で、その蓋部材63がカム部材53に取付けられる。これにより、出没ロッド58aとカム部材53の間に弾性体であるコイルスプリング59が介装される。
そして、本体部58bに給排されるエア等の流体により出没ロッド58aを本体部58bより突出させると、カム部材53が基台52の上面において摺動し、水平方向に移動する。すると、カム部材53の傾斜した上面に下面が接触する従動節部54bを有する支持部材54の水平方向の移動はガイド部材56により不能であるので、その支持部材54は、ガイド部材56に案内されて、鉛直方向上方に移動し、その上端はガイド部材56の上端縁から上方に突出する。
そして、支持部材54の上面がパレット11における台座13の下面に当接し、それ以上の上方への移動が不能になると、カム部材53の水平方向への移動も困難となり、出没ロッド58aが突出するにもかかわらず、カム部材53が移動しない事態を生じさせる。このような事態が生じた場合に、図1に示すように、弾性体59であるコイルスプリング57は縮まって、カム部材53は移動しないけれども、出没ロッド58aの突出は許容されるように構成される。
一方、突出させた出没ロッド58aを本体部58bに没入させると、図2に示す様に、係止片61におけるフランジ部61bが蓋部材63に接触するまで、弾性体59であるコイルスプリング57が伸長し、更に出没ロッド58aを本体部58bに没入させると、係止片61と共にカム部材53がアクチュエータ58に向かって水平方向に移動することになる。
すると、カム部材53の傾斜した上面に下面が接触する従動節部54bを有する支持部材54の水平方向の移動はガイド部材56により禁止されるので、その支持部材54は、コイルスプリング57の付勢力によりガイド部材56に案内されて、鉛直方向下方に移動し、図3に示すように、その上端が被支持部材であるパレット11の下面から離間するように構成される。
次に、上記パレット搬送装置を用いたパレット搬送及び支持装置によるパレットの支持を説明する。
上記パレット搬送装置10を用いたパレット11の搬送において、この実施の形態におけるパレット11は、所定の加工が行われるワークを搭載するものであり、パレットレール22に搭載されたパレット11にワークが搭載されるものとする。
この実施の形態におけるパレット11は、ワークを搭載する搭載具16(図5)を備えるので、ワークはこの搭載具16を介してパレット11に搭載されるものとする。
図1に示すように、パレット11をパレットレール22に搭載すると、パレット11に設けられた被凹凸14a,14bはパレットレール22に沿って設けられた循環ベルト42の凹凸42a,42bに係合することになる。このため、駆動機構である図6に示すサーボモータ43を駆動して循環ベルト42を循環させることにより、パレットレール22に沿ってそれらのパレット11を搬送することが可能になる。
この搬送はパレット11がパレットレール22に沿って設けられた各加工機1,2(図4)に対峙するまで行われ、パレット11が各加工機1,2に対峙した状態でサーボモータ43aを停止させ、パレット11の搬送を停止させる。そして、パレット11に搭載された図示しないワークをそれらの各加工機1,2において加工する。この時、各加工機1,2のピッチPと同一のピッチで複数のパレット11を搬送させることにより、複数の加工機1,2による加工を同時に行うことが可能となる。
加工機1,2によるワークの加工にあっては、それらの加工機1,2に対応して設けられた支持装置51により、加工機1,2に対峙して搬送が停止されたパレット11を下方から支持する。即ち、図3に示すように、パレット11の搬送は、支持装置51における支持部材54を下降させた状態で行われる。
そして、搬送が停止されたパレット11を下方から支持するには、図2に示すように、アクチュエータ58における本体部58bに給排されるエア等の流体により出没ロッド58aを本体部58bより突出させる。そして、出没ロッド58aに弾性体59を介して連結されたカム部材53を基台52の上面において摺動させ、そのカム部材53の傾斜した上面に下面が接触する支持部材54を鉛直方向上方に移動させる。そして、支持部材54の上面を被支持部材となるパレット11の台座13の下面に当接させ、そのパレット11を下方から支持する。
この状態で、加工機1,2は、そのパレットに搭載されたワークを加工する。このワークの加工時に、そのワークに荷重が加わり、そのワークを搭載するパレット11にも同等の荷重が加わるけれども、その荷重をパレット11の下面に当接させた支持部材54が支持し、そのパレット11を移動可能に設けられたパレットレール22や直線運動ブロック12に負荷がかかることを防止する。
即ち、カム部材53の傾斜した上面は水平面に対して比較的鋭角であるので、比較的小さな力でカム部材53を移動させることができ、それによりそのカム部材53に接触する支持部材54を鉛直方向に移動させることはできる。けれども、支持部材54とカム部材53の間に生じる摩擦により、支持部材54に荷重を加えても、カム部材53を水平方向に移動させることができない。
このため、加工機1,2によるワークの加工時に、そのワークを搭載するパレット11に下方に向かう荷重が作用しても、その荷重によって支持部材54が下方に移動することはなく、支持部材54が下面に接触したパレット11も下方に移動することはない。よって、ワークが偏って載せられたパレット11にモーメントが生じることはなく、そのパレット11を支持するパレットレール22や直線運動ブロック12に負荷が加わることは無い。
このように、この支持装置51では、被支持部材であるパレット11を下方から支持する際に、アクチュエータ58における出没ロッド58aを本体部58bより突出させ、カム部材53の傾斜した上面に下面が接触する支持部材54を鉛直方向上方に移動させる。そして、支持部材54の上面がパレット11の台座13の下面に当接し、それ以上の支持部材54の上方への移動が不能になると、カム部材53の水平方向への更なる移動も不能となる。
けれども、本発明の支持装置51は、出没ロッド58aとカム部材53の間に弾性体59であるコイルスプリングを介装させたので、支持部材54の上面がパレット11の台座13の下面に当接し、カム部材53が移動しないような事態が生じても、図1に示す様に、弾性体59であるコイルスプリングが伸縮し、出没ロッド58aの突出を許容することになる。
これにより、パレット搬送装置10において、搬送されるパレット11毎に、支持部材54が当接する下面の位置が異なるようなものであっても、その差を支持装置51において吸収することになる。このため、支持部材54が当接する下面の位置が比較的高いパレット11を支持する場合に、支持部材54の上昇量が足りずに、その支持部材54が被支持部材であるパレット11における台座13の下面に接触しないような事態を回避することができる。
パレット11に搭載されたワークの加工機1,2による加工が終了すると、加工されたワークを搭載した状態でパレット11を再び搬送させる。このパレット11を搬送する際に、支持部材54がパレット11に接触していると、そのパレット11の搬送を阻害するので、支持部材54を下降させるべく、アクチュエータ58にあっては、突出させた出没ロッド58aを本体部58bに没入させる。
すると、図2に示す様に、係止片61におけるフランジ部61bが蓋部材63に接触するまで、弾性体59であるコイルスプリング57が伸長し、更に出没ロッド58aを本体部58bに没入させると、図3に示すように、係止片61と共にカム部材53がアクチュエータ58に向かって水平方向に移動し、カム部材53の傾斜した上面に下面が接触する従動節部54bを有する支持部材54は、コイルスプリング57の付勢力によりガイド部材56に案内されて、鉛直方向下方に移動する。
この結果、支持部材54の上端は被支持部材であるパレット11の下面から離間して、パレット11の水平方向の自由な移動を阻害することはなくなる。よって、被支持部材であるパレット11の搬送に支障を与えること無く、被支持部材であるパレット11を支持し得る支持装置51及びそれを備えるパレット搬送装置10となる。
なお、上述した実施の形態では、パレット送り手段41として、循環ベルト42と、この循環ベルト42を循環させる循環機構43とを備えるものを例示したけれども、このパレット送り手段41はこれに限らず、パレット11をパレットレール22に沿って搬送しうる限り、別の構成のものであっても良い。
また、上述した実施の形態では、台座13の一方の側部にワークを搭載する搭載具16が設けられる場合を説明した。けれども、図示しないが、台座13に貫通孔を形成し、その貫通孔に搭載具を設け、この貫通孔を介してワークを台座13に貫通して搭載するようにしても良く、ワークを搭載可能であれば、搭載具16はなくても良い。
また、上述した実施の形態では、支持装置51の基台52を架台9に直接取付ける場合を説明したけれども、支持装置51は、その基台52を支持板21に取付けるようにしても良い。
また、上述した実施の形態では、ガイド部材56に角孔56dを形成し、この角孔56dに挿通された支持部材54を鉛直方向に移動可能に構成したが、鉛直方向に支持部材54を移動可能に支持しうる限り、角孔56dでなくても良い。例えば、ガイド部材56に丸孔を形成し、この丸孔に支持部材54を鉛直方向に移動可能に挿通させても良い。
更に、上述した実施の形態では、出没ロッド58aをカム部材53の傾斜した上面の高い側の端部に取付け、アクチュエータ58における出没ロッド58aを本体部58bより突出させることにより、支持部材54を鉛直方向上方に移動させる場合を説明した。けれども、出没ロッド58aをカム部材53の傾斜した上面の低い側の端部に取付け、アクチュエータ58における出没ロッド58aを本体部58bに没入させることにより、支持部材54を鉛直方向上方に移動させるようにしても良い。
9 架台
10 パレット搬送装置
11 パレット(被支持部材)
21 支持板
22 パレットレール
41 パレット送り手段
51 支持装置
52 基台
53 カム部材
54 支持部材
56 ガイド部材
56a,56b 柱部
58 流体圧シリンダ(アクチュエータ)
58a 出没ロッド
59 コイルスプリング(弾性体)

Claims (3)

  1. 水平な上面を有する基台(52)と、
    前記基台(52)の上面に摺動可能に設けられ傾斜した上面を有するカム部材(53)と、
    前記カム部材(53)の傾斜した上面に下面が接触し上端が被支持部材(11)に当接可能に構成された支持部材(54)と、
    鉛直方向に前記支持部材(54)を移動可能に支持するガイド部材(56)と、
    出没ロッド(58a)の出没により前記カム部材(53)を移動させるアクチュエータ(58)と、
    前記出没ロッド(58a)と前記カム部材(53)の間に介装された弾性体(59)と
    を備えたことを特徴とする支持装置。
  2. ガイド部材(56)がカム部材(53)を幅方向から挟む一対の柱部(56a,56b)を有し、前記一対の柱部(56a,56b)が基台(52)に設けられた請求項1記載の支持装置。
  3. ワークを搭載可能に構成された1又は2以上のパレット(11)と、
    架台(9)上に搬送方向に延びて設けられた支持板(21)と、
    前記支持板(21)の上縁に固定され前記パレット(11)を移動可能に搭載するパレットレール(22)と、
    前記パレットレール(22)に搭載された前記パレット(11)を前記パレットレール(22)に沿って搬送させるパレット送り手段(41)と、
    前記パレット(11)の搬送経路上の前記架台(9)又は前記支持板(21)に基台(52)が固定された請求項1又は2記載の支持装置(51)と
    を備えたパレット搬送装置。
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