JP3211809B2 - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関し、詳しくは高誘電体膜材料もしくは強誘電体膜材料
からなる誘電体膜を有する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン酸化膜と比べて大きな誘電率を
有する高誘電体膜を用いた半導体記憶装置や、自発分極
を持つ強誘電体膜を用いた半導体記憶装置が、近年開発
されている。高誘電体材料としては、STO〔SrTi
3 、チタン酸ストロンチウム〕、BSTO〔(Ba,
Sr)TiO3 、チタン酸バリウム・ストロンチウム〕
などがあり、強誘電体材料としては、PZT〔Pb(Z
r,Ti)O3 、チタン酸ジルコン酸鉛〕、PLZT
〔(Pb,La)(Zr,Ti)O3 、チタン酸ジルコ
ン酸ランタン鉛〕、SBT〔SrBi2 Ta2 9 、ス
トロンチウム・ビスマス・タンタレート〕などの酸化物
がある。これらの薄膜を形成する方法としては、ゾルゲ
ル法やMOD(Metal Organic Decomposition )法など
の回転塗布法、スパッタ法、MOCVD(Metal Organi
c Chemical Vapor Deposition )法などが用いられてい
る。
【0003】STOやBSTOなどの高誘電体は、30
0℃〜600℃程度の比較的低い温度で形成することが
可能である。また、強誘電体材料のペロブスカイト構造
の酸化物材料であるPZTも600℃程度の比較的低い
温度で形成することが可能である。ところが、PZTの
ように鉛をその構成元素として含む材料は、鉛やその酸
化物の蒸気圧が高いため、成膜時に鉛が蒸発して膜中に
欠陥を発生させ、ひどい場合にはピンホールを発生させ
る。この結果、リーク電流が増大し、100万回〜1億
回程度の分極反転を繰り返すと自発分極の大きさが減少
する疲労現象が起こるという欠点があった。特に、強誘
電体不揮発性メモリによるFeRAMの分野での使用と
なると、疲労現象の少ない強誘電体膜が求められてい
る。
【0004】一方、ビスマス層状構造化合物材料の開発
が進められている。ビスマス層状構造化合物材料は、1
959年にSmolenskiiらによって発見され、
Soviet Phys.Solid State(USSR),1 (1959) G.A.Smolens
kii,V.A.Isupov and A.I.Agranovskaya,p.149 に開示さ
れている。その後、Subbaraoにより詳細な検討
がなされ、それがJ.Phys.Chem.Solids(USA),23 (1962)
E.C.Subbarao,p.665に開示されている。またCarlo
s A.、Paz de Araujoらは、このビス
マス層状構造化合物材料であるSBT膜がFeRAMに
適していることを発見し、特に1兆回以上の分極反転後
も特性に変化が見られないという優れた疲労特性を報告
している。さらにSBT膜は分極反転に必要な電界がP
ZT膜と比べて小さいため、特に駆動電圧が小さくなる
高集積FeRAMに適している。しかしながら、SBT
の形成には、700℃〜800℃程度の高温プロセスが
必要になるという問題があった。
【0005】次に、従来の半導体記憶装置の一例を、図
5の概略構成断面図によって説明する。
【0006】図5に示すように、半導体基板(例えば第
1導電型シリコン基板)111には、素子間分離酸化膜
112が形成され、素子の形成領域を分離している。こ
の素子の形成領域にはトランジスタ121が形成されて
いる。このトランジスタ121は、半導体基板111上
に形成したゲート酸化膜122と、その上部に形成した
ポリシリコンワード線(ゲート電極も含む)123と、
そのゲート電極部分の両側の半導体基板111に形成し
たもので第1導電型とは反対極性の第2導電型の不純物
拡散領域124,125とから構成されている。上記ポ
リシリコンワード線123の側壁にはサイドウォール絶
縁膜126が形成されている。
【0007】また半導体基板111上には上記トランジ
スタ121を覆う層間絶縁膜113が形成されている。
この層間絶縁膜113には、不純物拡散領域124に達
する接続孔114が形成され、その接続孔114の内部
には不純物拡散領域124に接続するメモリ部の導電性
プラグ115が形成されている。
【0008】上記層間絶縁膜113上には上記導電性プ
ラグ115に接続する誘電体キャパシタ131の下部電
極層132と、誘電体膜133と、上部電極134とが
積層されている。この誘電体キャパシタ131は層間絶
縁膜116により被覆され、誘電体キャパシタ131の
上部電極134上に開口部117が形成されている。こ
の開口部117を通じて上部電極134に接続するプレ
ート線141が形成されている。
【0009】さらに上記プレート線141を被覆する層
間絶縁膜118が形成されている。この層間絶縁膜11
8、116、113には他方の上記不純物拡散領域12
5に達するビットコンタクトホール119が形成され、
このビットコンタクトホール119通じて第2導電型の
不純物拡散領域125に接続するビット線142が形成
されている。
【0010】従来の高誘電体材料もしくは強誘電体材料
を誘電体膜133に用いた誘電体キャパシタ131を備
えた半導体記憶装置110では、前記説明したように、
下部電極132、強誘電体膜133および上部電極13
4からなる強誘電体キャパシタ131を上記トランジス
タ121上に形成したスタック型構造が採用されてい
る。それによって、メモリセル領域を縮小し、高集積化
を可能としている。このようなスタック型構造を可能と
するためには、トランジスタ(選択トランジスタ)12
1と誘電体キャパシタ131との接続に導電性プラグ1
15を用いるプラグ構造とする必要がある。
【0011】また誘電体キャパシタの下部電極材料とし
ては、耐酸化性、耐反応性等の点から白金、イリジウ
ム、ルテニウム等の貴金属が用いられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】誘電体キャパシタに用
いられる高誘電体膜もしくは強誘電体膜の形成プロセス
においては、これらを結晶化させて高誘電率もしくは強
誘電性を得るために500℃〜800℃の高温酸化性雰
囲気中での処理が不可欠である。これらの高集積半導体
記憶装置の実用化に際して、誘電体キャパシタの貴金属
下部電極とポリシリコンプラグもしくはタングステンプ
ラグとが誘電体膜を形成するプロセス中の高温時に反応
したり、プラグが酸化してコンタクト不良を起こした
り、貴金属や誘電体膜の構成元素等が基板中に拡散し
て、トランジスタ特性を劣化させる等の問題があった。
このため、上記プラグと貴金属の下部電極との間に、熱
的に安定で、かつ酸素やプラグ材料や下部電極の構成元
素に対して強力なバリア性を有する導電性の拡散バリア
層が必要となっていた。
【0013】一般的には、これまでこの拡散バリア層と
して窒化チタンを用いてきたが、高温酸化性雰囲気中で
の熱処理によって酸化されて導電性の劣化や剥離を引き
起こしていた。また、柱状の結晶粒界を伝わって酸素、
シリコン、貴金属、鉛、ビスマスなどが拡散し易く、十
分なバリア性を得ようとすると、200nm以上の膜厚
が必要になり、これによって誘電体キャパシタの段差が
大きくなり、高集積化を阻害するという問題があった。
またこの問題を引き起こさないように、誘電体膜の熱処
理温度を下げると、十分な誘電率が得られない、十分な
強誘電性が得られない、リーク電流が増加する等の問題
が起こり、高い信頼性が得られないという問題があっ
た。
【0014】また、上記問題を解決するために、窒化チ
タンの代わりに結晶粒界のないアモルファスの拡散バリ
ア層として窒化ケイ化タンタル(TaSiN)を用い、
貴金属としてイリジウムを用いることによって耐熱性を
向上させようとする試みもなされ、そのことが、J.Kudo
et al.,IEEE IEDM Technical Dugest,p.609(1997)に開
示されている。しかしながら、この場合も下部電極全体
の膜厚は200nm〜300nmと厚いうえに耐熱性も
700℃程度であるため、SBT膜を用いるような高集
積FeRAMとしては十分ではなかった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体記憶装置およびその製造方
法である。
【0016】半導体記憶装置は、第1の電極と誘電体膜
と第2の電極とを積層して成る誘電体キャパシタと、そ
の誘電体キャパシタの第1の電極もしくは第2の電極に
接続される導電性プラグとを備えた半導体記憶装置にお
いて、第1の電極および第2の電極のうち導電性プラグ
に接続している電極は、導電性を有する金属低級酸化物
層と、酸素の拡散を阻止する拡散バリア層とを有するも
のであり、導電性プラグ側より金属低級酸化物層、拡散
バリア層が積層されているものである。
【0017】上記半導体記憶装置では、第1の電極およ
び第2の電極のうち導電性プラグに接続している電極
は、導電性を有する金属低級酸化物層と、酸素の拡散を
阻止する拡散バリア層とを有し、導電性プラグ側から金
属低級酸化物層、拡散バリア層の順に積層されているこ
とから、例えば誘電体膜が高温酸化性雰囲気中で形成さ
れたものであっても、拡散バリア層によって金属低級酸
化物層への酸素の拡散が阻止されている。そのため、金
属低級酸化物層はそれ以上の酸化が進まないので、金属
低級酸化物層中の酸素と導電性プラグ等との反応が防止
されているとともに、誘電体膜を形成した後も金属低級
酸化物層は十分な導電性を保ているものとなっている。
特に導電性プラグがポリシリコン等のシリコン系材料で
形成されている場合であっても、金属低級酸化物層中の
酸素とシリコン系材料のシリコンとが反応してシリコン
酸化膜を形成することがないので、導通不良を生じるこ
とはない。
【0018】半導体記憶装置の製造方法は、基板上に形
成した層間絶縁膜に接続孔を形成し、該接続孔内に導電
性プラグを形成する工程と、層間絶縁膜上に、導電性プ
ラグに接続する第1の電極を形成し、該第1の電極上に
誘電体膜と第2の電極とを積層して誘電体キャパシタを
形成する工程とを備えた製造方法において、第1の電極
の導電性プラグが接続している側に、導電性を有する金
属低級酸化物層と、酸素の拡散を阻止する拡散バリア層
とを形成する工程を備えた製造方法である。
【0019】上記半導体記憶装置の製造方法では、誘電
体キャパシタを構成する第1の電極の導電性プラグが接
続している側に、導電性を有する金属低級酸化物層と、
酸素の拡散を阻止する拡散バリア層とを形成することか
ら、その後に誘電体膜を高温酸化性雰囲気中で形成して
も、拡散バリア層によって金属低級酸化物層への酸素の
拡散が阻止される。そのため、金属低級酸化物層はそれ
以上の酸化が進まないので、金属低級酸化物層中の酸素
と導電性プラグとの反応が防止されるとともに、誘電体
膜を形成した後も金属低級酸化物層は十分な導電性を保
てる。特に導電性プラグがポリシリコン等のシリコン系
材料で形成されている場合であっても、金属低級酸化物
層中の酸素とシリコン系材料のシリコンとが反応してシ
リコン酸化膜を形成することがないので、導通不良を生
じることはない。
【0020】また、特に金属低級酸化物層の金属とし
て、チタン、バナジウム、クロム、鉄およびレニウムの
ような酸化物生成自由エネルギーが酸化シリコンの生成
自由エネルギーよりも小さく、かつ生成した酸化物が導
電性を有しているような金属を選択することによって、
導電性プラグの酸化が防止できるとともに十分な導電性
が確保される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の半導体記憶装置に係わる
第1の実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説
明する。
【0022】図1に示すように、第1導電型を有する半
導体基板11には、素子間分離酸化膜12が形成され、
素子の形成領域を分離している。この素子の形成領域に
はトランジスタ21が形成されている。このトランジス
タ21は、半導体基板11上に形成したゲート酸化膜2
2と、その上部に形成したワード線(ゲート電極も含
む)23と、そのゲート電極部分の両側の半導体基板1
1に形成したもので第1導電型とは反対極性の第2導電
型を有する不純物拡散領域24,25とから構成されて
いる。上記ワード線23は例えば不純物をドーピングし
たポリシリコンで形成されている。上記ワード線23の
側壁にはサイドウォール絶縁膜26が形成されている。
【0023】また半導体基板11上には上記トランジス
タ21を覆う層間絶縁膜13が形成されている。この層
間絶縁膜13には、不純物拡散領域24に達する接続孔
14が形成され、その内部には不純物拡散領域24に接
続するメモリ部の導電性プラグ15が形成されている。
この導電性プラグ15は、例えば不純物をドープしたポ
リシリコンからなる。
【0024】上記層間絶縁膜13上には上記導電性プラ
グ15に接続する誘電体キャパシタ31の第1の電極
(下部電極)32と、誘電体膜33と、第2の電極(上
部電極)34とが積層されている。上記下部電極32の
導電性プラグ15側には、導電性を有する金属低級酸化
物層51と、酸素の拡散を阻止する拡散バリア層52と
が順に形成されている。上記誘電体膜33は、高誘電体
材料もしくは強誘電体材料で形成されている。
【0025】上記金属低級酸化物層51は、例えば、チ
タン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マ
ンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッ
ケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ジルコニウ
ム(Zr)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、モリ
ブデン(Mo)、テクネチウム(Tc)、ランタン(L
a)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、セリ
ウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(N
d)、ウラン(U)、ネプツニウム(Np)、プルトニ
ウム(Pu)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(E
u)、アメリシウム(Am)、ルテニウム(Ru)、ロ
ジウム(Rh)、レニウム(Re)、オスミウム(O
s)、イリジウム(Ir)、スズ(Sn)、タリウム
(Tl)、インジウム(In)、鉛(Pb)およびビス
マス(Bi)からなる金属群から少なくとも1種が選択
される金属の低級酸化物からなる、シリコンに対するバ
リア性を有するとともに、導電性を有する材料で形成さ
れている。特には、チタン、バナジウム、クロム、鉄お
よびレニウムのような酸化物生成自由エネルギーが酸化
シリコンの生成自由エネルギーよりも小さく、かつ生成
した酸化物が導電性を有しているような金属を選択する
ことによって、導電性プラグ15の酸化が防止できると
ともに十分な導電性が確保される。ここでいう金属低級
酸化物とは、化学量論的な酸素量よりも少ない酸素量を
有する酸化物をいう。
【0026】ここでは、上記金属低級酸化物層51は、
一例として、異なった物質の二つの層からなる。金属低
級酸化物層51の第1の層51aは、シリコンに対する
バリア性を有するとともに、導電性を有する金属低級酸
化物層からなり、金属低級酸化物層51の第2の層51
bは、酸素を含む貴金属層からなり、この酸素を含む貴
金属層の貴金属層は、化学式M1a M2b c で表され
る遷移金属酸化物を含む貴金属材料からなるもので、化
学式中のM1は、イリジウム、ルテニウム、ロジウム、
パラジウムおよび白金のうちの少なくとも1種を含む貴
金属であり、M2は、ハフニウム、タンタル、ジルコニ
ウム、バナジウム、モリブデンおよびタングステンのう
ちの少なくとも1種を含む遷移金属であり、a、b、c
はそれぞれの元素の組成比を表し、0.4≦a≦0.
9、0.02≦b≦0.15、0.04≦c、a+b+
c=1なる関係を満足している。例えば、第1の層51
aはチタンの低級酸化物層(TiOx )からなり、第2
の層51bは酸素含有イリジウムハフニウム合金からな
る。
【0027】なお上記導電性プラグ15と上記金属低級
酸化物層51と界面には、シリサイド膜53が形成され
ていてもよい。ここでは、一例として、シリサイド膜5
3はチタンシリサイド(TiSi2 )で形成されてい
る。
【0028】上記拡散バリア層52は、例えば、イリジ
ウム、ルテニウム、ロジウム、レニウム、オスミウム群
から選択される少なくとも1種の金属からなる、もしく
は前記金属の酸化物からなる、もしくは前記金属および
前記金属の酸化物を含む混合物からなる。ここでは、一
例として、拡散バリア層52はイリジウムで形成されて
いる。
【0029】上記誘電体膜33は、ABO3 型ペロブス
カイト構造を有するものからなる。例えば、SrTiO
3 、(Ba,Sr)TiO3 、PbTiO3 、Pb(Z
r,Ti)O3 、(Pb,La)TiO3 、(Pb,L
a)(Zr,Ti)O3 、BaTiO3 、LiNb
3 、LiTaO3 およびYMnO3 なる化学式で表さ
れる物質のうち少なくとも1種を含んでいるものからな
る。もしくは、ビスマス系層状ペロブスカイト構造化合
物からなる。例えば、SrBi2 Ta2 9 、SrBi
2 Nb2 9 、SrBi2 (Ta,Nb)2 9 、Bi
4 Ti3 12、SrBi4 Ti4 15、SrBi4 (T
i,Zr)4 15、BaBi2 Ta2 9 およびBaB
2 Nb2 9 なる化学式で表される物質のうち少なく
とも1種を含んでいるものからなる。
【0030】上記誘電体キャパシタ31は層間絶縁膜1
6により被覆され、誘電体キャパシタ31の上部電極3
4上に接続孔17が形成されている。この接続孔17を
通じて上部電極34に接続するプレート線41が形成さ
れている。
【0031】さらに上記プレート線41を被覆する層間
絶縁膜18が形成されている。この層間絶縁膜18、1
6、13には他方の不純物拡散領域25に達するビット
コンタクトホール19が形成され、このビットコンタク
トホール19通じて不純物拡散領域25に接続するビッ
ト線42が形成されている。
【0032】上記誘電体キャパシタ31を備えた半導体
記憶装置10では、導電性プラグ15に接続している下
部電極32は、導電性を有する金属低級酸化物層51
と、酸素の拡散を阻止する拡散バリア層52とを有し、
導電性プラグ15側から金属低級酸化物層51、拡散バ
リア層52の順に積層されていることから、例えば誘電
体膜33が高温酸化性雰囲気中で形成されたものであっ
ても、拡散バリア層52によって金属低級酸化物層51
への酸素の拡散が阻止される。そのため、金属低級酸化
物層51はそれ以上の酸化が進まないので、金属低級酸
化物層51中の酸素と導電性プラグ15等との反応が防
止されるとともに、誘電体膜33を形成した後も金属低
級酸化物層51は十分な導電性を保てる。特に導電性プ
ラグ15がポリシリコン等のシリコン系材料で形成され
ている場合であっても、金属低級酸化物層51中の酸素
とシリコン系材料のシリコンとが反応してシリコン酸化
膜を形成することがないので、導通不良を生じることは
ない。
【0033】また、上記半導体記憶装置10では、トラ
ンジスタ(選択トランジスタ)21と誘電体キャパシタ
31との接続に導電性プラグ15を用いているので、強
誘電体キャパシタ31を上記トランジスタ21上に形成
したスタック型構造の採用が可能となっている。それに
よって、メモリセル領域を縮小し、高集積化を可能とし
ている。
【0034】上記構成の半導体記憶装置10では、拡散
バリア層として、導電性を有しかつ適度に少量酸化した
金属低級酸化物層51を用いている。そして誘電体膜3
3の形成中の高温酸化性雰囲気中でも、この金属低級酸
化物層51がそれ以上の酸化が進まないように酸素の拡
散を防止する拡散バリア層52で被覆するような電極構
造を採用している。それによって、ポリシリコンからな
るような導電性プラグ15等との反応を防止するととも
に、誘電体膜33を形成した後も十分な導電性を保つこ
とができる。
【0035】特にこの金属低級酸化物層51の金属とし
て、チタン、バナジウム、クロム、鉄およびレニウムの
ような酸化物生成自由エネルギーが小さく、かつ生成し
た酸化物が導電性を有しているような金属、例えば上記
説明したようなチタンを選択して用いることによって、
ポリシリコンからなるような導電性プラグ15等の酸化
を防止することができ、かつ十分な導電性が確保され
る。また、この金属低級酸化物層51は、シリコン酸化
膜やポリシリコンなどとの密着性が良好であり、密着性
の不足による膜剥がれ等の問題がほとんど発生しない。
さらに、下部電極32と導電性プラグ15等との反応を
防止するとともに、誘電体膜33を形成した後も十分な
導電性を保つことができるようにするためには、この金
属低級酸化物層51に含まれる酸素量を適当な値に制御
する必要がある。すなわち、この金属低級酸化物層51
に含まれる酸素量が少なすぎると導電性プラグ15等と
の反応が引き起こされる。逆に酸素量が多すぎると導電
性が損なわれ、接触抵抗の増大を招くことになる。この
金属低級酸化物層51中の酸素量を誘電体膜33を形成
した後も適当な値に保つためには、酸素の拡散バリア層
52でこの金属低級酸化物層51を被覆することが重要
となる。
【0036】この構造を用いた場合、例えば、導電性プ
ラグ15上に金属低級酸化物層51として膜厚が20n
mの酸化チタン(TiO0.6 )膜を形成し、酸素の拡散
バリア層52として膜厚が20nmのイリジウム膜を用
いると、酸素中で750℃〜900℃程度の高温に1時
間以上さらしても、ポリシリコンからなる導電性プラグ
15の酸化や電極との反応等が起こらない。さらにイリ
ジウム膜は誘電体膜33の下地として用いた場合、非常
に良好な誘電特性が得られるので、非常に有用である。
したがって、比較的に形成温度が低いSTO膜やBST
O膜やPZT膜などから形成温度の高いSBT膜にまで
適用可能であるうえに、キャパシタ領域の段差を非常に
低く抑えられるので、素子の高集積化には格段に有利と
なる。
【0037】さらに、導電性プラグ15がポリシリコン
である場合には、プラグ表面にシリサイド膜53を形成
することにより、さらに絶縁膜等の形成を抑えることが
できるので、さらに再現性や均一性に優れた量産を行う
ことが可能となる。
【0038】また、チタンの低級酸化物層からなる第1
の層51a上に酸素含有イリジウムハフニウム合金から
なる少量の酸素を含む貴金属層の第2の層51bを形成
することで、チタンの酸化の度合いを適当な量に制御す
ることが可能になる。さらにこの第2の層51bとし
て、酸化物生成自由エネルギーが小さい遷移金属の酸化
物を含む貴金属層を用いることで、誘電体膜33の形成
中に酸素が第1の層51aに拡散する度合いをさらに精
密に制御することが可能となり、再現性良く素子を形成
することができる。この遷移金属の酸化物貴金属材料の
特性に関しては、特開平10−242409号公報に詳
しく開示してある。
【0039】次に酸素の拡散バリア層52中の金属の作
用について以下に説明する。
【0040】酸素の拡散バリア層52としては、従来か
ら用いられてきた窒化チタン(TiN)、窒化酸化チタ
ン(TiON)、窒化タンタル(TaN)、窒化ケイ化
タンタル(TaSiN)、窒化タングステン(WN)等
の導電性窒化物なども考えられるが、これらは誘電体膜
33に強誘電体を用いた場合には耐熱性の点で十分では
ない。ただし、Ta2 5 、STOなどの高誘電体の場
合は使用できる場合もある。強誘電体の場合にも使用で
きる拡散バリア材料としては、現在のところ、貴金属ま
たはこれらの酸化物しか知られていない。
【0041】酸素の拡散バリア層52としては、単体で
は、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、ロジウ
ム(Rh)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)等
の金属や、酸化イリジウム(IrO2 )、酸化ルテニウ
ム(RuO2 )、酸化ロジウム(RhO3 )、酸化レニ
ウム(ReO3 )、酸化オスミウム(OsO3 )等の導
電性酸化物があげられる。このような拡散バリア層52
を用いた場合、下部電極構造は、下層より、ポリシリコ
ンからなる導電性プラグ15、(シリサイド膜53)、
金属低級酸化物層51、バッファ層(図示省略)、酸素
の拡散バリア層52、下地層(図示省略)、誘電体膜3
3となる。
【0042】まず、酸素の拡散バリア層52に酸化イリ
ジウム(IrO2 )などの導電性酸化物を用いた場合に
は、金属低級酸化物層51中の金属が導電性酸化物中の
金属より酸化されやすい〔金属低級酸化物中の金属はシ
リコン(Si)より酸化しやすいことから、当然、導電
性酸化物中の金属より酸化しやすくなる〕ことから、導
電性酸化物中の酸素を取り込んでしまう可能性が高い。
そのため、拡散バリア層52と金属低級酸化物層51と
の間にイリジウム(Ir)などのバッファ層(図示省
略)を形成しておくことが好ましい。また、導電性酸化
物上に直接誘電体膜33を形成した場合にはリーク電流
が大きくなることが知られている。そのため、誘電体膜
33の下層に白金(Pt)などからなる下地層(図示省
略)を形成しておくことが好ましい。
【0043】一方、拡散バリア層52にイリジウム(I
r)を用いた場合、拡散バリア層52に誘電体膜33の
下地層としての効果とバッファ層としての効果とを持た
すことができるので、下地層とバッファ層とを省くこと
ができる。他の貴金属(例えばルテニウム、ロジウム、
レニウム、オスミウム)の場合にも同様の効果が得られ
る。したがって、上記図1によって説明した例では、バ
ッファ層と下地層とを省略している。
【0044】また、誘電体の特性を考えた場合には、下
地層として白金(Pt)が最も優れているが、白金(P
t)は酸素の拡散バリアにはならないため、白金(P
t)と拡散バリア層との積層構造とする必要がある。し
かしながら、これ以外に、拡散バリア層中に白金(P
t)を添加して、例えばイリジウム白金(IrPt)合
金のようにして下地層と拡散バリア層との両方の効果を
持たせて用いてもよい。
【0045】なお、鉛とビスマスに関しては、現在のと
ころ有望な強誘電体材料にはこのどちらかの金属低級酸
化物層が必ず含まれ、最終的に下地層と反応して、Pt
2 Pb2 7 などの酸化物層を形成し、これが拡散バリ
ア層となっていることも考えられるが、極めて稀である
と考えられる。
【0046】次に、本発明の半導体記憶装置の製造方法
に係わる第1の実施の形態を、図2の製造工程図によっ
て説明する。なお、図2では、前記図1によって説明し
た構成部品と同様のものには同一符号を付与した。
【0047】図2の(1)に示すように、公知のMOS
FETの形成技術により半導体基板11上にスイッチ用
のトランジスタ21を形成した後、公知の技術によりそ
のトランジスタ21を覆う層間絶縁膜13を半導体基板
11上に形成する。続いて、公知のリソグラフィー技術
とエッチング技術とを用いて、これから形成するキャパ
シタを半導体基板11に形成した不純物拡散領域24と
接続させるようにする接続孔14を形成する。次いで、
公知の埋め込み技術によって、接続孔14に不純物拡散
したポリシリコンを埋め込み、その後、化学的機械研磨
(以下CMPという、CMPはChemical Mechanical Po
lishing の略)法によって、層間絶縁膜13上の余分な
ポリシリコンを研磨して除去し、接続孔14の内部に残
したポリシリコンで導電性プラグ15を形成するととも
に、上記層間絶縁膜13と導電性プラグ15との表面を
平坦化する。なお、上記導電性プラグ15の直径は0.
4μmであった。
【0048】次に、図2の(2)に示すように、スパッ
タ法によって上記層間絶縁膜13上に下部電極層61を
形成する。この下部電極層61は、3層の薄膜、すなわ
ち、チタン(Ti)膜と酸素を含むイリジウムハフニウ
ム合金(IrHfO)膜とイリジウム(Ir)膜とから
なり、その成膜条件の詳細を以下に説明する。
【0049】まず、公知のSC2洗浄を10分間行った
後、DCスパッタ法により、Ti膜を例えば20nmの
厚さに形成した。そのときの成膜条件としては、ターゲ
ットにチタンターゲットを用い、投入電力を2kW、プ
ロセスガスにアルゴン(Ar)を用い、その供給流量を
40sccm、成膜雰囲気の圧力を0.5Pa、基板温
度を200℃に設定した。
【0050】さらに大気にさらすことなく連続して、反
応性DCスパッタ法によりIrHfO膜を例えば25n
mの厚さに形成した。そのときの成膜条件としては、タ
ーゲットにイリジウムハフニウム合金(Ir94Hf6
ターゲットを用い、投入電力を2kW、プロセスガスに
アルゴン(Ar)と酸素(O2 )とを用い、アルゴンの
供給流量を28.6sccm、酸素の供給流量を1.4
sccm、成膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度を
室温に設定した。この条件と同一条件で作製したIrH
fO膜の組成比は、Ir69.5Hf6.8 23.7であった。
【0051】さらに大気にさらすことなく連続して、D
Cスパッタ法により、Ir膜を例えば20nmの厚さに
形成した。そのときの成膜条件としては、ターゲットに
イリジウムターゲットを用い、投入電力を2kW、プロ
セスガスにアルゴン(Ar)を用い、その供給流量を3
0sccm、成膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度
を200℃に設定した。
【0052】次に、化学的溶液塗布法により、この下部
電極層61上に強誘電体膜62として、例えばストロン
チウム・ビスマス・タンタレート(以下SBTという、
SBTはSrBi2 Ta2 9 である)薄膜を形成す
る。まず、SBT薄膜を形成するために用いる前駆体溶
液の合成方法、この前駆体溶液を用いてSBT薄膜を形
成する工程に関して、以下に説明する。
【0053】溶液合成の出発原料としてタンタルエトキ
シド〔Ta(OC2 5 5 〕、ビスマス2エチルヘキ
サネート〔Bi(C7 15COO)2 〕およびストロン
チウム2エチルヘキサネート〔Sr(C7 15COO)
2 〕を使用した。タンタルエトキシドを秤量し、2エチ
ルヘキサネート中の溶解させ反応を促進させるため、1
00℃から最高120℃まで加熱しながら撹拌し、30
分間反応させた。その後、120℃で反応によって生成
したエタノールと水分とを除去した。この溶液に、20
ml〜30mlのキシレンに溶解させたストロンチウム
2エチルヘキサネートをSr/Ta=2/5となるよう
に適量加え、125℃から最高温度140℃で30分加
熱撹拌した。その後、この溶液に、10mlのキシレン
に溶解させたビスマス2エチルヘキサネートを溶液中の
金属元素の組成比がSr/Bi/Ta/=0.8/2.
2/2になるように適量加え、130℃から最高温度1
50℃で10時間加熱撹拌した。
【0054】次にこの溶液から低分子量のアルコールと
水と溶媒として使用したキシレンを除去するために13
0℃〜150℃の温度で5時間蒸留した。この溶液から
ダストを除去するために0.45μm径のフィルタで濾
過した。その後、溶液のSBTの濃度が0.1mol/
lになるように調整し、これを前駆体溶液とした。な
お、これらの原料および溶液の合成方法は上記のものに
限定されるものではない。また溶媒も上記出発原料が十
分に溶解するものであればよい。
【0055】次に上記前駆体溶液を用いて以下に説明す
る工程によって成膜を行った。まず、回転させたウエハ
上に上記前駆体溶液を滴下し回転塗布する。この塗布条
件としては、回転数を3000rpm、回転時間を20
秒に設定した。その後、完全に溶媒を揮発させるため、
ウエハを250℃に加熱したホットプレート上に載せて
7分間大気中で乾燥させ、続いてRTA(Rapid Therma
l Annealing )法を用いて大気圧、750℃の酸素雰囲
気中で30秒間の熱処理を行った。この成膜工程を3回
繰り返した後、第1焼成として拡散炉を用いた大気圧、
750℃の酸素雰囲気中で60分間の熱処理を行い、膜
厚が170nmのSBTの強誘電体からなる誘電体膜6
2を成膜した。
【0056】次に、スパッタ法によって、誘電体膜62
上に上部電極層63を例えばイリジウムを50nmの厚
さに堆積して形成する。この成膜時の基板温度は200
℃に設定した。次いで第2焼成として拡散炉を用いた大
気圧、750℃の酸素雰囲気中で60分間の熱処理を行
った。
【0057】次に図2の(3)に示すように、公知のリ
ソグラフィー技術とエッチング技術とにより、上部電極
層63とSBTの誘電体膜62と下部電極層61とを加
工して、例えば1.0μm角のパターンを形成する。そ
の結果、層間絶縁膜13上に、導電性プラグ15に接続
された下部電極32(61)、誘電体膜33(62)、
上部電極34(63)を積層してなる誘電体キャパシタ
(強誘電体キャパシタ)31が形成された。
【0058】上記各エッチングでは反応性イオンエッチ
ング装置を用い、上部電極層63をエッチングするエッ
チングガスにはアルゴンと塩素との混合ガスを用い、誘
電体膜62をエッチングするエッチングガスにはアルゴ
ンと三塩化ホウ素(BCl3)との混合ガスを用い、下
部電極層61をエッチングするエッチングガスにはアル
ゴンと塩素との混合ガスを用いた。このとき、強誘電体
キャパシタの側壁のプロファイル角αはおよそ60°で
あり、CDゲインは片側がおよそ0.1μmであった。
【0059】次に、図2の(4)に示すように、公知の
CVD法によって、上記層間絶縁膜13上に上記誘電体
キャパシタ31を覆う層間絶縁膜16を例えば酸化シリ
コンを150nmの厚さに堆積して形成した。その後、
公知のリソグラフィー技術とエッチング技術とを用い
て、上部電極34上の層間絶縁膜16に接続孔17を、
例えば0.4μmの直径を有するように形成した。
【0060】次に、図2の(5)に示すように、公知の
スパッタ法によって、チタン(Ti)膜を例えば20n
mの厚さに形成し、続いて酸窒化チタン(TiON)膜
を例えば20nmの厚さに形成し、さらにアルミニウム
−シリコン(Al−Si)合金膜を例えば500nmの
厚さに形成する。次いで公知のリソグラフィー技術とエ
ッチング技術とによりTi膜、TiON膜、Al−Si
合金膜を加工して、接続孔17を通じて上部電極34に
接続するプレート線41を形成した。
【0061】その後、以下の工程を行って、前記図1に
示したように、CVD法により層間絶縁膜18を形成し
て平坦化を行った後、公知のリソグラフィー技術とエッ
チング技術とを用いて、他方の不純物拡散領域25上の
上記層間絶縁膜18、16、13にビットコンタクトホ
ール19を形成した。さらに公知のアルミニウム配線技
術を用いてビット線42を形成し、強誘電体メモリセル
(半導体記憶装置)を完成させた。
【0062】次に、上記製造方法により作製した導電性
プラグ15上の誘電体キャパシタ(強誘電体キャパシ
タ)31の断面を分析した。
【0063】まず、透過型電子顕微鏡を用いて解析を行
った。図3に示すように、ポリシリコンからなる導電性
プラグ15の界面には、膜厚が20nm程度の膜厚を有
するチタンシリサイド(TiSi2 )からなるシリサイ
ド膜53が形成されており、その上に20nm程度の膜
厚を有する酸化チタン(TiO0.5 )からなる金属低級
酸化物層の第1の層51aが形成されていて、さらに2
5nm程度の膜厚を有するIr85Hf9 6 層からなる
金属低級酸化物層の第2の層51bが形成されており、
その上に20nm程度の膜厚を有するIr層からなる酸
素の拡散バリア層52が形成されていることがわかっ
た。したがって、下部電極32はSBTの誘電体膜(強
誘電体膜)33を形成するための熱処理により、Ti層
の導電性プラグ15側の一部が導電性プラグ15のポリ
シリコンと反応してシリサイド化されると同時に、Ti
層の上側の残部はIrHfO層から拡散してきた酸素に
より一部が酸化してTiO0.5 層を形成していることが
わかった。また誘電体膜33上にはイリジウムからなる
上部電極34が形成されている。
【0064】次いで公知のソーヤタワー回路を用いて上
記強誘電体メモリセルの電気特性の測定を行った。その
結果、ヒステリシスループの形状は良好であり、印加電
圧が3Vで残留分極Prは9.9μC/cm2 であり、
印加電圧が0.6Vで抗電界Ecは30kV/cmの値
が得られた。よって、強誘電体キャパシタとして十分な
動作が確認された。また、印加電圧が3Vでのリーク電
流の値は、50nA/cm2 であり、強誘電体キャパシ
タとして十分な特性が確認された。
【0065】次に公知の疲労特性の測定を行った。すな
わち、電圧が3V、周波数1MHzのパルスを上記強誘
電体キャパシタに印加して繰り返し分極反転を行った場
合の、繰り返し分極反転回数に対する残留分極Prの変
化を測定した。その結果、2000億サイクルの分極反
転後も残留分極Prの値に全く変化は見られず、不揮発
性メモリとして良好な特性を示した。
【0066】さらに、上記説明したのと同様なるプロセ
スを用いて、D.K.Schroder,Semiconductor Material an
d Device Characterization,Wiley-Interscience,New Y
ork,(1990)に開示されているような公知の4端子ケルビ
ン(Kelvin)パターンを作製し、ポリシリコンの導電性
プラグ15と下部電極32との接触抵抗を測定した。そ
の結果、直径0.4μmのポリシリコンの導電性プラグ
15の場合、およそ200Ωであり、上記構成の半導体
記憶装置の作製上、十分に小さい値であることがわかっ
た。
【0067】また、比較のため、上記下部電極32中の
第2の層(IrHfO膜)51bを、上記説明したのと
同様なる成膜条件で、反応性DCスパッタ法により形成
した。そのときの成膜条件としては、ターゲットにイリ
ジウムハフニウム合金(Ir94Hf6 )ターゲットを用
い、投入電力を2kW、プロセスガスにアルゴン(A
r)と酸素(O2 )とを用い、アルゴンの供給流量を2
9.6sccm、酸素の供給流量を0.4sccm、成
膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度を室温に設定し
た。
【0068】その結果、誘電体(強誘電体)キャパシタ
31を形成した後のIrHfO膜の組成比は、Ir87
103 であった。この場合には、シリコンがTiOx
の第1の層51aを突き破ってIrHfO膜の第2の層
51b中に侵入し、シリサイド化を起こしていた。これ
はIrHfO膜中に含まれる酸素量が少ないために、T
i層の酸化が十分に行われず、ポリシリコンの導電性プ
ラグ15との反応を抑制することができなかったものと
考えられる。しかしながら、この場合でも、シリコンに
侵入がIrHfO膜の第2の層51b中で止まり、SB
Tの誘電体(強誘電体)膜33に影響を与えない場合に
は素子として使用できる場合もある。
【0069】なお、上記第1の実施の形態での説明で
は、強誘電体膜の材料としてSBTを用いたが、本発明
はSBTに限定されるものではなく、上記説明したよう
な他の強誘電体材料や高誘電体材料を用いることも可能
である。また、誘電体膜33の形成方法において、上記
説明した化学的溶液塗布方法の他に、MOCVD法、ス
パッタ法、蒸着法等の方法を用いることができる。
【0070】次に、本発明の半導体記憶装置に係わる第
2の実施の形態を以下に説明する。この第2の実施の形
態では、前記第1の実施の形態で説明した構造およびそ
の製造方法における下部電極32およびその製造方法の
みが異なり、その他の構造および製造方法は同様であ
る。
【0071】そこで、ここでは、下部電極の形成方法お
よびその構成を以下に説明する。
【0072】まず、公知のSC2洗浄を10分間行った
後、公知のコバルトシリサイド技術により、ポリシリコ
ンの導電性プラグの表面のみにコバルトシリサイド(C
oSi2 )膜を例えば20nmの厚さに形成した。この
CoSi2 膜は前記第1の実施の形態におけるシリサイ
ド膜53に相当する。
【0073】その製造方法の一例を以下に説明する。例
えば、公知のDCスパッタ法により、コバルト(Co)
膜を例えば10nmの厚さに形成した後、引き続き、チ
タン(Ti)膜を20nmの厚さに形成した。次にRT
Aにより、550℃の窒素雰囲気中で30秒間の熱処理
を行い、ポリシリコンとコバルトとを反応させてコバル
トシリサイドを形成した。その後、公知のアンモニア過
酸化水素水洗浄を10分間行った後、硫酸過酸化水素水
洗浄を3分間行い、Ti層および未反応のコバルト層の
みを除去する。そして再びRTAにより、700℃の窒
素雰囲気中で30秒間の熱処理を行った。その結果、ポ
リシリコンの導電性プラグの表面のみにコバルトシリサ
イド(CoSi2 )膜が形成された。
【0074】次に、DCスパッタ法により、チタン低級
酸化物(TiOx )からなる金属低級酸化物層を例えば
20nmの厚さに形成した。そのときの成膜条件として
は、ターゲットにチタンターゲットを用い、投入電力を
2kW、プロセスガスにアルゴン(Ar)と酸素
(O2 )とを用い、アルゴンの供給流量を29.0sc
cm、酸素の供給流量を1.0sccm、成膜雰囲気の
圧力を0.2Pa、基板温度を200℃に設定した。な
お、この成膜条件で作製したTiOx 膜の組成比は、T
40.559.5であった。
【0075】さらに大気にさらすことなく連続して、反
応性DCスパッタ法によりイリジウムからなる酸素の拡
散バリア層を例えば20nmの厚さに形成した。そのと
きの成膜条件としては、ターゲットにイリジウムターゲ
ットを用い、投入電力を2kW、プロセスガスにアルゴ
ン(Ar)を用い、アルゴンの供給流量を30scc
m、成膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度を200
℃に設定した。
【0076】次いで、上記第1の実施の形態で説明した
のと同様の製造方法により、誘電体膜、上部電極層を形
成する。その後、公知のリソグラフィー技術とエッチン
グ技術とにより、上部電極層と誘電体膜と下部電極層と
を加工して、誘電体キャパシタを形成した。
【0077】この構造の下部電極は、SBTの強誘電体
膜を形成した後も各層間での元素の相互拡散や組成変化
は見られず、ポリシリコンプラグと下部電極間の接触抵
抗も200Ω程度の良好な値を示した。
【0078】次に、本発明の半導体記憶装置に係わる第
3の実施の形態を以下に説明する。この第3の実施の形
態では、前記第1の実施の形態で説明した構造およびそ
の製造方法における下部電極32およびその製造方法の
みが異なり、その他の構造および製造方法は同様であ
る。
【0079】そこで、ここでは、下部電極の形成方法を
以下に説明する。
【0080】まず、公知のSC2洗浄を10分間行った
後、公知のチタンシリサイド技術により、ポリシリコン
の導電性プラグの表面のみにチタンシリサイド(TiS
2)膜を例えば20nmの厚さに形成した。このTi
Si2 膜は前記第1の実施の形態におけるシリサイド膜
53に相当する。その製造方法は、一例として、公知の
DCスパッタ法により、チタン(Ti)膜を例えば10
nmの厚さに形成した後、650℃の窒素雰囲気中で3
0秒間の熱処理を行い、ポリシリコンとチタンとを反応
させてチタンシリサイドを形成した。その後、公知のア
ンモニア過酸化水素水洗浄を10分間行い、未反応のT
i層のみを除去する。そして再びRTAにより、800
℃の窒素雰囲気中で30秒間の熱処理を行った。その結
果、導電性プラグの表面のみにチタンシリサイド(Ti
Si2 )膜が形成された。
【0081】次に、DCスパッタ法により、チタン低級
酸化物(TiOx )からなる金属低級酸化物層を例えば
20nmの厚さに形成した。そのときの成膜条件として
は、ターゲットにチタンターゲットを用い、投入電力を
2kW、プロセスガスにアルゴン(Ar)と酸素
(O2 )とを用い、アルゴンの供給流量を29.0sc
cm、酸素の供給流量を1.0sccm、成膜雰囲気の
圧力を0.2Pa、基板温度を200℃に設定した。な
お、この成膜条件で作製したTiOx 膜の組成比は、T
40.559.5であった。
【0082】さらに大気にさらすことなく連続して、D
Cスパッタ法によりイリジウムからなる酸素の拡散バリ
ア層を例えば20nmの厚さに形成した。そのときの成
膜条件としては、ターゲットにイリジウムターゲットを
用い、投入電力を2kW、プロセスガスにアルゴン(A
r)を用い、アルゴンの供給流量を30sccm、成膜
雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度を200℃に設定
した。
【0083】次いで、上記第1の実施の形態で説明した
のと同様の製造方法により、誘電体膜、上部電極層を形
成する。その後、公知のリソグラフィー技術とエッチン
グ技術とにより、上部電極層と誘電体膜と下部電極層と
を加工して、誘電体キャパシタを形成した。
【0084】この構造の下部電極は、SBTの強誘電体
膜を形成した後も各層間での元素の相互拡散や組成変化
は見られず、ポリシリコンの導電性プラグと下部電極間
の接触抵抗も200Ω程度の良好な値を示した。
【0085】次に、本発明の半導体記憶装置に係わる第
4の実施の形態を以下に説明する。第4の実施の形態で
は、前記第1の実施の形態で説明した構造およびその製
造方法における下部電極およびその製造方法のみが異な
り、その他の構造および製造方法は同様である。
【0086】そこで、ここでは、下部電極の形成方法を
以下に説明する。
【0087】まず、公知のSC2洗浄を10分間行った
後、公知のDCスパッタ法により、チタン(Ti)膜を
例えば5nm〜20nm、好ましくは10nmの厚さに
形成した。次に、反応性DCスパッタ法により、金属低
級酸化物層となるチタン低級酸化(TiOx )膜を例え
ば20nmの厚さに形成した。そのときの成膜条件とし
ては、ターゲットにチタンターゲットを用い、投入電力
を2kW、プロセスガスにアルゴン(Ar)と酸素(O
2 )とを用い、アルゴンの供給流量を29.0scc
m、酸素の供給流量を1.0sccm、成膜雰囲気の圧
力を0.2Pa、基板温度を200℃に設定した。な
お、この成膜条件で作製したTiOx 膜の組成比は、T
40.559.5であった。
【0088】さらに大気にさらすことなく連続して、D
Cスパッタ法により、酸素の拡散バリア層となるイリジ
ウム(Ir)膜を例えば20nmの厚さに形成した。そ
のときの成膜条件としては、ターゲットにイリジウムタ
ーゲットを用い、投入電力を2kW、プロセスガスにア
ルゴン(Ar)を用い、アルゴンの供給流量を30sc
cm、成膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度を20
0℃に設定した。
【0089】次いで、上記第1の実施の形態で説明した
のと同様の製造方法により、誘電体膜、上部電極層を形
成する。その後、公知のリソグラフィー技術とエッチン
グ技術とにより、上部電極層と誘電体膜と下部電極層と
を加工して、誘電体キャパシタを形成した。なお、上記
誘電体膜を形成する熱工程によって、上記チタン膜と導
電性プラグのシリコンとが反応してチタンシリサイド膜
を形成する。
【0090】このような構造の下部電極は、誘電体キャ
パシタを形成した後も各層間での元素の相互拡散や組成
変化は見られず、ポリシリコンの導電性プラグと下部電
極間の接触抵抗も良好な値を示した。
【0091】次に、本発明の半導体記憶装置に係わる第
5の実施の形態を以下に説明する。この第5の実施の形
態では、前記第1の実施の形態で説明した構造およびそ
の製造方法における下部電極およびその製造方法のみが
異なり、その他の構造および製造方法は同様である。
【0092】そこで、ここでは、下部電極の形成方法を
以下に説明する。
【0093】まず、公知のポリシリコンのエッチバック
技術により、ポリシリコンの導電性プラグの表面を例え
ば20nm程度エッチバックして、導電性プラグの表面
を窪ませた。次に、DCスパッタ法により、Ti膜を例
えば30nmの厚さに形成した。その後、公知のCMP
法により平坦化を行い、導電性プラグの表面にTi膜を
埋め込んだ構成が形成された。
【0094】次に、反応性DCスパッタ法により、金属
低級酸化物層となる酸素含有イリジウムハフニウム合金
(IrHfO)膜を例えば25nmの厚さに形成した。
そのときの成膜条件としては、ターゲットにイリジウム
ハフニウム合金(Ir94Hf6 )ターゲットを用い、投
入電力を2kW、プロセスガスにアルゴン(Ar)と酸
素(O2 )とを用い、アルゴンの供給流量を28.6s
ccm、酸素の供給流量を1.4sccm、成膜雰囲気
の圧力を0.2Pa、基板温度を室温に設定した。この
条件と同一条件で作製したIrHfO膜の組成比は、I
69.5Hf6.823.7であった。
【0095】さらに大気にさらすことなく連続して、D
Cスパッタ法により、酸素の拡散バリア層となるイリジ
ウム(Ir)膜を例えば20nmの厚さに形成した。そ
のときの成膜条件としては、ターゲットにイリジウムタ
ーゲットを用い、投入電力を2kW、プロセスガスにア
ルゴン(Ar)を用い、その供給流量を30sccm、
成膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度を200℃に
設定した。
【0096】この構造の下部電極は、SBTからなる強
誘電体膜を形成した後には、図4に示すように、ポリシ
リコンの導電性プラグ15の界面には、膜厚が20nm
のチタンシリサイド(TiSi2 )からなるシリサイド
膜53が形成され、その上に膜厚が20nmのTiO
0.5 からなる金属低級酸化物層の第1の層51aが形成
され、その上に膜厚が25nmのIr85Hf9 6 から
なる金属低級酸化物層の第2の層51bが形成され、さ
らにその上に膜厚が20nmのイリジウム(Ir)から
なる酸素の拡散バリア層52が形成されていることがわ
かった。したがって、この下部電極32は、SBTの誘
電体(強誘電体)膜33の形成中の熱処理により、Ti
膜の導電性プラグ15側の一部がこの導電性プラグ15
のポリシリコンと反応してシリサイド膜53を形成する
と同時に、Ti膜の上部の残部はIrHfO層から拡散
してきた酸素により一部が酸化して、TiO0.5 からな
る金属低級酸化物層の第1の層51aを形成しているこ
とがわかった。また誘電体膜33上には上部電極34が
形成されている。
【0097】このような構造の下部電極は、誘電体キャ
パシタ31を形成した後も各層間での元素の相互拡散や
組成変化は見られず、ポリシリコンの導電性プラグ15
と下部電極32間の接触抵抗も良好な値を示した。
【0098】次に、本発明の半導体記憶装置に係わる第
6の実施の形態を以下に説明する。第6の実施の形態で
は、前記第1の実施の形態で説明した構造およびその製
造方法における下部電極およびその製造方法のみが異な
り、その他の構造および製造方法は同様である。
【0099】そこで、ここでは、下部電極の形成方法を
以下に説明する。
【0100】まず、公知のポリシリコンのエッチバック
技術により、ポリシリコンの導電性プラグの表面を例え
ば10nm程度エッチバックして、ポリシリコンプラグ
の表面を窪ませた。次に、DCスパッタ法により、Ti
膜を例えば30nmの厚さに形成した。その後、公知の
CMP法により平坦化を行い、これによって上記導電性
プラグの表面にTi膜を埋め込んだ構成が形成された。
【0101】次に、反応性DCスパッタ法により、金属
低級酸化物層となるチタン酸化(TiOx )膜を例えば
20nmの厚さに形成した。そのときの成膜条件として
は、ターゲットにチタンターゲットを用い、投入電力を
2kW、プロセスガスにアルゴン(Ar)と酸素
(O2 )とを用い、アルゴンの供給流量を29.0sc
cm、酸素の供給流量を1.0sccm、成膜雰囲気の
圧力を0.2Pa、基板温度を200℃に設定した。こ
の条件と同一条件で作製したTiOx 膜の組成比は、T
40.559.5であった。
【0102】さらに大気にさらすことなく連続して、D
Cスパッタ法により、酸素の拡散バリア層となるイリジ
ウム(Ir)膜を例えば20nmの厚さに形成した。そ
のときの成膜条件としては、ターゲットにイリジウムタ
ーゲットを用い、投入電力を2kW、プロセスガスにア
ルゴン(Ar)を用い、その供給流量を30sccm、
成膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度を200℃に
設定した。
【0103】次いで、上記第1の実施の形態で説明した
のと同様の製造方法により、誘電体膜、上部電極層を形
成する。その後、公知のリソグラフィー技術とエッチン
グ技術とにより、上部電極層と誘電体膜と下部電極層と
を加工して、誘電体キャパシタを形成した。なお、上記
誘電体膜を形成する熱工程によって、上記チタン膜と導
電性プラグのシリコンとが反応してチタンシリサイド膜
を形成する。
【0104】このような構造の下部電極は、誘電体キャ
パシタを形成した後も各層間での元素の相互拡散や組成
変化は見られず、ポリシリコンの導電性プラグと下部電
極間の接触抵抗も良好な値を示した。
【0105】次に、本発明の半導体記憶装置に係わる第
7の実施の形態を以下に説明する。第7の実施の形態で
は、前記第1の実施の形態で説明した構造およびその製
造方法における下部電極およびその製造方法のみが異な
り、その他の構造および製造方法は同様である。
【0106】そこで、ここでは、下部電極の形成方法を
以下に説明する。
【0107】まず、公知のSC2洗浄を10分間行った
後、公知のDCスパッタ法により、チタン(Ti)膜を
例えば20nmの厚さに形成した。
【0108】さらに大気にさらすことなく連続して、D
Cスパッタ法により、金属低級酸化物層となる酸素含有
イリジウム(IrO)膜を例えば25nmの厚さに形成
した。そのときの成膜条件としては、ターゲットにイリ
ジウムターゲットを用い、投入電力を2kW、プロセス
ガスにアルゴン(Ar)と酸素(O2 )とを用い、アル
ゴンの供給流量を22.0sccm、酸素の供給流量を
8.0sccm、成膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板
温度を200℃に設定した。なお、このときと同様なる
条件で作製したIrO膜の組成比は、Ir65.035.0
あった。
【0109】さらに大気にさらすことなく連続して、D
Cスパッタ法により、酸素の拡散バリア層となるイリジ
ウム(Ir)膜を例えば20nmの厚さに形成した。そ
のときの成膜条件としては、ターゲットにイリジウムタ
ーゲットを用い、投入電力を2kW、プロセスガスにア
ルゴン(Ar)を用い、アルゴンの供給流量を30sc
cm、成膜雰囲気の圧力を0.2Pa、基板温度を20
0℃に設定した。
【0110】次いで、上記第1の実施の形態で説明した
のと同様の製造方法により、誘電体膜、上部電極層を形
成する。その後、公知のリソグラフィー技術とエッチン
グ技術とにより、上部電極層と誘電体膜と下部電極層と
を加工して、誘電体キャパシタを形成した。なお、上記
誘電体膜を形成する熱工程によって、上記チタン膜の下
層と導電性プラグのシリコンとが反応してチタンシリサ
イド膜を形成するとともに、残りのチタン膜とIrO膜
の酸素とが反応して金属低級酸化物層の第1の層となる
TiOx 膜が形成される。
【0111】このような構造の下部電極は、誘電体キャ
パシタを形成した後も各層間での元素の相互拡散や組成
変化は見られず、ポリシリコンの導電性プラグと下部電
極間の接触抵抗も良好な値を示した。
【0112】また、上記各実施の形態において、導電性
プラグと下部電極との界面に形成されるシリサイド膜に
は、表1に示すようなシリサイドを用いることが可能で
ある。ただし、表1に示した各シリサイド中、最初に記
載したシリサイドが最も安定な状態である。
【0113】
【表1】
【0114】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体記
憶装置によれば、第1の電極および第2の電極のうち導
電性プラグに接続している電極は、導電性を有する金属
低級酸化物層と、酸素の拡散を阻止する拡散バリア層と
を有し、導電性プラグ側から金属低級酸化物層、拡散バ
リア層の順に積層されているので、電極上から金属低級
酸化物層への酸素の拡散を阻止することができる。した
がって、金属低級酸化物層がさらに酸化されることはな
いので、金属低級酸化物層中の酸素と導電性プラグ等と
の反応が防止できるとともに、金属低級酸化物層は十分
な導電性を保つことができる。また、金属低級酸化物層
中の酸素と導電性プラグとが反応して絶縁性の酸化膜を
形成することがないので、酸化膜による導通不良を生じ
ることはない。よって、本発明の半導体記憶装置によれ
ば、導電性プラグ等との密着性が良好でかつ顕著なバリ
ア性を有する、信頼性の高い電極構造を提供することが
できる。
【0115】本発明の半導体記憶装置の製造方法によれ
ば、誘電体キャパシタを構成する第1の電極の導電性プ
ラグが接続している側に、導電性を有する金属低級酸化
物層と、酸素の拡散を阻止する拡散バリア層とを形成す
るので、その後に誘電体膜を高温酸化性雰囲気中で形成
しても、拡散バリア層によって金属低級酸化物層への酸
素の拡散が阻止できる。そのため、金属低級酸化物層は
それ以上の酸化が進まないため、金属低級酸化物層中の
酸素と導電性プラグとの反応が防止できるとともに、誘
電体膜を形成した後も金属低級酸化物層は十分なバリア
性と導電性を保つことができる。よって、導電性プラグ
がたとえシリコン系材料で形成されている場合であって
も、絶縁膜を形成することによる導通不良を生じること
なく、信頼性の高い、良好なコンタクト特性を示す電極
構造の半導体記憶装置の製造方法を提供することがで
き、極めて有用の製造方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置に係わる第1の実施の
形態を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明の半導体記憶装置の製造方法に係わる第
1の実施の形態を示す製造工程図である。
【図3】透過型電子顕微鏡を用いた解析結果を示す誘電
体キャパシタの概略構成断面図である。
【図4】本発明の半導体記憶装置に係わる第5の実施の
形態を示す概略構成断面図である。
【図5】従来の半導体記憶装置を示す概略構成断面図で
ある。
【符号の説明】
10…半導体記憶装置、15…導電性プラグ、31…誘
電体キャパシタ、32…下部電極(第1の電極)、33
…誘電体膜、34…上部電極(第2の電極)、51…金
属低級酸化物層、52…拡散バリア層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/788 29/792 (72)発明者 落合 昭彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−302888(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/10 H01L 21/28 H01L 21/8242 H01L 21/8247 H01L 27/108 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極と誘電体膜と第2の電極とを
    積層して成る誘電体キャパシタと、 前記誘電体キャパシタの第1の電極もしくは第2の電極
    に接続された導電性プラグとを備えた半導体記憶装置に
    おいて、 前記第1の電極および前記第2の電極のうち前記導電性
    プラグに接続している電極は、導電性を有する金属低級
    酸化物層と酸素の拡散を阻止する拡散バリア層とを当該
    導電性プラグ側から順次積層してなることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記金属低級酸化物層は、酸化シリコン
    の生成自由エネルギーよりも小さい酸化物生成自由エネ
    ルギーを有する金属を少なくとも1種含むことを特徴と
    する請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記金属低級酸化物層は、シリコンに対
    するバリア性を有するとともに、導電性を有することを
    特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記金属低級酸化物層は、チタンの低級
    酸化物層からなることを特徴とする請求項3記載の半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記金属低級酸化物層は、バナジウムの
    低級酸化物層からなることを特徴とする請求項3記載の
    半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記拡散バリア層は、イリジウム、ルテ
    ニウム、ロジウム、レニウム、オスミウム群から選択さ
    れる金属からなる、もしくは前記金属の酸化物からな
    る、もしくは前記金属および前記金属の酸化物を含む混
    合物からなることを特徴とする請求項1記載の半導体記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性プラグは不純物をドープした
    ポリシリコンからなり、 前記導電性プラグの前記キャパシタの電極とのコンタク
    ト面にシリサイド膜が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記誘電体膜は、ABO3 型ペロブスカ
    イト構造を有することを特徴とする請求項1記載の半導
    体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記誘電体膜は、SrTiO3 、(B
    a,Sr)TiO3 、PbTiO3 、Pb(Zr,T
    i)O3 、(Pb,La)TiO3 、(Pb,La)
    (Zr,Ti)O3 、BaTiO3 、LiNbO3 、L
    iTaO3 およびYMnO3 なる化学式で表される物質
    のうち少なくとも1種を含んでいることを特徴とする
    求項8記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記誘電体膜は、ビスマス系層状ペロ
    ブスカイト構造化合物からなることを特徴とする請求項
    1記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記誘電体膜は、SrBi2 Ta2
    9 、SrBi2 Nb2 9 、SrBi2 (Ta,Nb)
    2 9 、Bi4 Ti3 12、SrBi4 Ti4 15、S
    rBi4 (Ti,Zr)4 15、BaBi2 Ta2 9
    およびBaBi2 Nb2 9 なる化学式で表される物質
    のうち少なくとも1種を含んでいることを特徴とする
    求項10記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記金属低級酸化物層は、異なった物
    質の二つの層からなり、 前記金属低級酸化物層の第1の層は、シリコンに対する
    バリア性を有するとともに、導電性を有する金属低級酸
    化物層からなり、 前記金属低級酸化物層の第2の層は、酸素を含む貴金属
    層からなり、 前記酸素を含む貴金属層の貴金属は、イリジウム、ルテ
    ニウム、ロジウム、レニウム、オスミウム、パラジウム
    および白金のうちの少なくとも1種を含むことを特徴と
    する請求項1記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記金属低級酸化物層の第1の層は、
    チタンの低級酸化物層からなることを特徴とする請求項
    12記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記酸素を含む貴金属層は、化学式M
    a M2b c (M1は貴金属、M2は遷移金属、a、
    b、cはそれぞれの元素の組成比を表す)で表される遷
    移金属酸化物を含む貴金属材料からなり、 前記遷移金属は、ハフニウム、タンタル、ジルコニウ
    ム、バナジウム、モリブデンおよびタングステンのうち
    の少なくとも1種を含み、 前記組成範囲が、0.4≦a≦0.9、0.02≦b≦
    0.15、0.04≦c、a+b+c=1なる関係を満
    足することを特徴とする請求項12記載の半導体記憶装
    置。
  15. 【請求項15】 基板上に形成した層間絶縁膜に接続孔
    を形成し、該接続孔内に導電性プラグを形成する工程
    と、 前記層間絶縁膜上に、前記導電性プラグに接続する第1
    の電極を形成し、該第1の電極上に誘電体膜と第2の電
    極とを積層して誘電体キャパシタを形成する工程とを備
    えた半導体記憶装置の製造方法において、 前記第1の電極の前記導電性プラグが接続している側
    に、導電性を有する金属低級酸化物層と、酸素の拡散を
    阻止する拡散バリア層とを形成する工程を備えたことを
    特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記金属低級酸化物層を、酸化シリコ
    ンの生成自由エネルギーよりも小さい酸化物生成自由エ
    ネルギーを有する金属を少なくとも1種含むように形成
    することを特徴とする請求項15記載の半導体記憶装置
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記金属低級酸化物層を、シリコンに
    対するバリア性を有するとともに、導電性を有する材料
    で形成することを特徴とする請求項15記載の半導体記
    憶装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記金属低級酸化物層を、チタンの低
    級酸化物で形成することを特徴とする請求項17記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記金属低級酸化物層を、バナジウム
    の低級酸化物で形成することを特徴とする請求項17
    載の半導体記憶装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記拡散バリア層を、イリジウム、ル
    テニウム、ロジウム、レニウムおよびオスミウム群から
    選択される金属、もしくは前記金属の酸化物、もしくは
    前記金属および前記金属の酸化物を含む混合物で形成す
    ることを特徴とする請求項15記載の半導体記憶装置の
    製造方法。
  21. 【請求項21】 前記導電性プラグを、不純物をドープ
    したポリシリコンで形成した後、前記導電性プラグのコ
    ンタクト面にシリサイド膜を形成することを特徴とする
    請求項15記載の半導体記憶装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記誘電体膜を、ABO3 型ペロブス
    カイト構造を有する材料で形成することを特徴とする
    求項15記載の半導体記憶装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記誘電体膜を、SrTiO3 、(B
    a,Sr)TiO3、PbTiO3 、Pb(Zr,T
    i)O3 、(Pb,La)TiO3 、(Pb,La)
    (Zr,Ti)O3 、BaTiO3 、LiNbO3 、L
    iTaO3 およびYMnO3 なる化学式で表される物質
    のうちの少なくとも1種を含む材料で形成することを特
    徴とする請求項22記載の半導体記憶装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記誘電体膜を、ビスマス系層状ペロ
    ブスカイト構造化合物で形成することを特徴とする請求
    項15記載の半導体記憶装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記誘電体膜を、SrBi2 Ta2
    9 、SrBi2 Nb2 9 、SrBi2 (Ta,Nb)
    2 9 、Bi4 Ti3 12、SrBi4 Ti4 15、S
    rBi4 (Ti,Zr)4 15、BaBi2 Ta2 9
    およびBaBi2 Nb2 9 なる化学式で表される物質
    のうちの少なくとも1種を含む材料で形成することを特
    徴とする請求項24記載の半導体記憶装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記金属低級酸化物層を、異なった物
    質の二つの層で形成し、 前記金属低級酸化物層の第1の層を、シリコンに対する
    バリア性を有するとともに、導電性を有する金属低級酸
    化物で形成し、 前記金属低級酸化物層の第2の層を、酸素を含み、かつ
    イリジウム、ルテニウム、ロジウム、レニウム、オスミ
    ウム、パラジウムおよび白金のうちの少なくとも1種を
    含む材料で形成することを特徴とする請求項15記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記金属低級酸化物層の第1の層を、
    チタンの低級酸化物で形成することを特徴とする請求項
    26記載の半導体記憶装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記金属低級酸化物層の第2の層を、
    化学式M1a M2bc (ただし、M1は貴金属、M2
    は遷移金属、a、b、cはそれぞれの元素の組成比を表
    す)で表される遷移金属酸化物を含む貴金属材料で形成
    する際に、 その組成範囲が、0.4≦a≦0.9、0.02≦b≦
    0.15、0.04≦c、a+b+c=1なる関係を満
    足し、 前記遷移金属を、ハフニウム、タンタル、ジルコニウ
    ム、バナジウム、モリブデンおよびタングステンのうち
    少なくとも1種から選択して用いることを特徴とする
    求項26記載の半導体記憶装置の製造方法。
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