JP3543916B2 - 強誘電体キャパシタの形成方法及び不揮発性半導体記憶素子の製造方法 - Google Patents

強誘電体キャパシタの形成方法及び不揮発性半導体記憶素子の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体膜を有するキャパシタ(以下、「強誘電体キャパシタ」という。)の形成方法及びこの強誘電体キャパシタを備えた不揮発性半導体記憶素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の不揮発性半導体記憶素子である、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ等は読み出し時間こそDRAM並であるが、書き込み時間が長く、高速動作は期待できない。これに対して、強誘電体キャパシタを用いた不揮発性半導体記憶素子は読み出し、書き込み共にDRAM並であり、高速動作の期待できる不揮発性メモリである。デバイス構造は、選択トランジスタ1つと強誘電体キャパシタ1つで1セル又は選択トランジスタ2つと強誘電体キャパシタ2つで1セルを構成するのが一般的である。
【0003】
強誘電体キャパシタに用いる強誘電体材料として、これまで検討されてきたPZTに比べて疲労特性が良く低電圧駆動が可能なSrBiTaが注目され、現在盛んに検討されている。
【0004】
この材料は、PZT等の強誘電体材料とは異なり、MOD法、ゾルゲル法、MOCVD法、スパッタリング法等のいずれかの形成方法においても、特開平8−23073号公報や特開平9−36309号公報に開示されているように、通常700〜800℃程度の高温における酸化性雰囲気中の熱処理で強誘電体の結晶化をさせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような高温の酸化性雰囲気での熱処理は、比較的集積度の低い平面型構造の強誘電体キャパシタではそれほど問題にならないものの、強電体メモリを高集積化するために不可欠なスタック型構造においては、下部電極とのコンタクトに用いるポリシリコンプラグや、プラグと下部白金電極と間の拡散を防止するTiN又はTaSiN等のバリアメタルの高温プロセスでの酸化が生じる。
【0006】
このようなポリシリコンプラグやバリアメタルの酸化が起こると、プラグと下部電極間が導通しなくなったり、バリアメタルが膨張を起こして剥離してしまうという問題が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の強誘電体キャパシタの形成方法は、下部電極上に、強誘電体を酸素含有雰囲気中で熱処理することにより強誘電体膜を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中で熱処理することで上記強誘電体膜を結晶化する工程と、この結晶化工程の後に上記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の強誘電体キャパシタの形成方法は、酸素含有雰囲気を用いたMOCVD法によって、下部電極上に強誘電体膜を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中で熱処理することで上記強誘電体膜を結晶化する工程と、上記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0008】
好ましくは、上記結晶化工程後に、酸素雰囲気中で、上記下部電極の下地が酸化されない温度で上記強誘電体膜の酸素欠損補充のための熱処理をする工程を有する。
【0009】
好ましくは、上記下部電極上に上記強誘電体膜を形成する工程が、塗布成膜法を用いて、強誘電体膜材料を所定の膜厚まで塗布した後、乾燥させる工程を繰り返し、所望の膜厚の強誘電体膜を形成する工程である
【0010】
また、本発明の強誘電体キャパシタの形成方法は、下部電極上に、強誘電体を酸素含有雰囲気中で熱処理することにより所定の膜厚の強誘電体膜を形成した後、不活性ガス雰囲気中で熱処理することで上記強誘電体膜を結晶化する工程を繰り返し、所望の膜厚の強誘電体膜を形成する工程と、形成された該強誘電体膜上に上部電極を形成する工程とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の強誘電体キャパシタの形成方法は、酸素含有雰囲気を用いたMOCVD法によって、下部電極上に所定の膜厚の強誘電体膜を形成した後、不活性ガス雰囲気中で熱処理することで上記強誘電体膜を結晶化する工程を繰り返し、所望の膜厚の強誘電体膜を形成する工程と、該強誘電体膜上に上部電極を形成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0011】
好ましくは、上記所望の膜厚の強誘電体膜を形成した後、酸素雰囲気中で、上記下部電極の下地が酸化されない温度で上記強誘電体膜の酸素欠損補充のための熱処理をする工程を有する
【0012】
好ましくは、上記強誘電体膜を塗布成膜法を用いる
【0013】
好ましくは、上記酸素欠損補充のための熱処理を上記上部電極形成後に行う
【0014】
好ましくは、上記強誘電体膜がビスマス系層状構造化合物である
【0015】
好ましくは、上記ビスマス系層状構造化合物がSrBi(Ta1−xNb(0≦x≦1)である。
【0016】
好ましくは、上記強誘電体膜の結晶化のための熱処理を650℃乃至800℃の温度で行う
【0017】
本発明の不揮発性半導体記憶素子の製造方法は、半導体基板に選択トランジスタを形成し、該選択トランジスタ上に層間絶縁膜を形成した後、該層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールにおいて上記半導体基板と電気的に接続するように導電性プラグ或いは該導電性プラグ及び導電性バリア層を形成し、該導電性プラグ或いは該導電性プラグ及び導電性バリア層と電気的に接続するように、上記下部電極を形成した後、強誘電体キャパシタを上記形成方法で形成することを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づいて本発明について詳細に説明する。
【0019】
本発明における強誘電体キャパシタを有する不揮発性半導体記憶素子に用いる基板は通常の半導体装置や集積回路等の基板として使用することができる基板であれば特に限定されるものではないが、シリコン基板が望ましい。
【0020】
本発明において、強誘電体膜は、ビスマス系層状構造化合物、例えば、BiTi12、SrBiTa、SrBiNb、SrBi(Ta1−xNb、BaBiNb、BaBiTa、PbBiNb、PbBiTa、PbBiTi15、SrBiTi15、BaBiTi15、SrBiTi18、BaBiTi18、PbBiTi18、Na0.5Bi4.5Ti15、K0.5Bi4.5Ti15等が挙げられるが、中でもSrBiTa、SrBi(Ta1−xNb(0<x≦1)が好ましい。
【0021】
これらの強誘電体膜は上記基板上にゾルゲル法、MOD(Metal Organic Decomposition)法等の塗布成膜法及びMOCVD法、スパッタリング法等によって形成される。
【0022】
塗布成膜法においては、上記薄膜を構成する一部の元素の塩又は金属アルコキシド等を含む有機溶媒と、他の元素の塩又は金属アルコキシド等を含む有機溶媒とを混合することによって、原料溶液を調製し、この原料溶液をスピンコート等により、1回の塗布で20〜100nm程度の膜厚で塗布し、100〜300℃程度の乾燥工程を行う。
【0023】
この塗布成膜法中で、MOD法で用いる原料溶液の作成方法の一例を以下に説明する。
【0024】
まず、溶液合成の出発原料として、タンタルエトキシド(Ta(OC)、2−エチルヘキサン酸ビスマス(Bi(OCOC15)、及び2−エチルヘキサン酸ストロンチウム(Sr(OCOC15)を使用した。タンタルエトキシドを秤量し、2−エチルヘキサン酸中に溶解させ反応を促進さえるため、100℃から最高温度120℃まで加熱しながら撹拌し、30分間反応させた。
その後、120℃での反応によって生成したエタノールと水分とを除去した。この溶液に20〜30mlのキシレンに溶解させた2−エチルヘキサン酸ストロンチウムをSr/Ta=8/20になるように適量加えて、125℃から最高温度140℃で30分間加熱撹拌した。その後、この溶液に10mlのキシレンに溶解させた2−エチルヘキサン酸ビスマスをSr/Bi/Ta=8/24/20になるように適量加え、130℃から最高温度150℃で10時間加熱撹拌した。
【0025】
次に、この溶液から低分子量のアルコールと水と溶媒として使用したキシレンとを除去するために、130〜150℃の温度で5時間蒸留した。その後溶液のSrBiTaの濃度が0.1mol/lになるように調整し、これを前駆体溶液とした。尚、これらの出発原料は上記のものに限定されるものではなく、原料中に酸素を含む有機金属であればよい。また、溶媒についても上記出発原料が十分に溶解するものであればよい。
【0026】
従来の塗布成膜法では、その後の500〜600℃程度の仮焼成熱処理、650〜800℃程度の強誘電体薄膜の結晶化を目的とした熱処理、上部電極形成、加工後における膜のリーク電流の抑制のための500〜700℃の熱処理等をすべて酸化性雰囲気中にて行っていた。
【0027】
これに対し、本発明では、最も高温の熱処理を必要とする結晶化熱処理を窒素、アルゴン等の不活性雰囲気中で行うことを特徴としている。この不活性雰囲気中の結晶化熱処理は、結晶化熱処理温度とリーク電流密度との関係を示す図17に示すように650〜800℃程度で行うことが望ましい。尚、図17のデータは、一括結晶化アニールを行ったものであり、Pt/TiO/SiO/Siの4層基板にMOD溶液を塗布し、結晶化を窒素雰囲気で60分間、上部電極形成後酸素雰囲気で550℃、60分間の熱処理を行った試料を用いたものである。
【0028】
この際、塗布、乾燥等を繰り返して所望の厚さまで膜を堆積した後の一括の結晶化であっても良いし、塗布、乾燥工程毎の結晶化であってもよい。また、熱処理時間は特に限定せず、拡散炉による数分〜数時間の熱処理、又は、RTAによる数十秒〜数分の熱処理による十分な結晶化が可能な時間とする。
【0029】
通常、酸化物の結晶化のための熱処理は酸素を十分供給する必要があるため、酸化性雰囲気中で行わなければならない。しかしながら、ゾルゲル法やMOD法等では金属アルコキシドや塩等の原料中に多くの酸素が含まれており、窒素、アルゴン等の不活性雰囲気中においても、結晶化が可能である。しかしながら、より強誘電特性を向上させるため及びリーク電流抑制のため、上部電極形成後、400〜650℃程度の熱処理を行う。
【0030】
また、MOCVD法による強誘電体薄膜形成においては、酸素含有雰囲気中において、650℃以下の比較的低い基板温度で膜を堆積して、アモルファス又は弱い結晶状態とする。使用するソース原料、キャリアガス流量、酸素濃度、圧力等の成膜条件は、膜中に酸素が十分取り込まれ、ポストアニールで十分に結晶化させることができる条件とする。
【0031】
その後、ポストアニールを窒素、アルゴン等の不活性雰囲気中で650〜800℃程度で行い、強誘電体膜を結晶化させる。このような膜の堆積、ポストアニールの工程は、所望の膜厚まで堆積した後の一括のポストアニールでもよいし、膜の堆積、ポストアニールを数回繰り返して所望の膜厚を得る方法でも良い。上部電極形成後に、リーク電流抑制及び酸素欠損の補充を目的とした、400〜650℃程度の熱処理を行う。
【0032】
また、スパッタリング法による強誘電体薄膜形成においても、MOCVD法と同様に、酸素含有雰囲気中において、650℃以下の比較的低い基板温度で膜を堆積して、アモルファス又は弱い結晶状態とする。使用するソース原料、キャリアガス流量、酸素濃度、圧力等の成膜条件は、膜中に酸素が十分取り込まれ、ポストアニールで十分に結晶化させることができる条件とする。
【0033】
その後、ポストアニールを窒素、アルゴン等の不活性雰囲気中で650〜800℃程度で行い、強誘電体膜を結晶化させる。このような膜の堆積、ポストアニールの工程は、所望の膜厚まで堆積した後の一括のポストアニールでもよいし、膜の堆積、ポストアニールを数回繰り返して所望の膜厚を得る方法でも良い。上部電極形成後は、リーク電流抑制及び酸素欠損の補充を目的とした、400〜650℃程度の熱処理を行う。
【0034】
上述のような方法を用いれば、通常最も高温を必要とする強誘電体薄膜の結晶化熱処理工程を窒素、アルゴン等の不活性雰囲気中で行うことにより、高温プロセスでの酸化が問題となるスタック型強誘電体記憶素子に対するダメージを十分抑制することが可能である。
【0035】
(第1の実施例)
以下、図1及び図2を用いて、本発明の第1の実施例の強誘電体記憶素子の製造工程を説明する。
【0036】
まず、シリコン基板1上に、水蒸気を含有させた酸素雰囲気中で1050℃、20分の熱処理をすることにより、膜厚が200nmの熱酸化膜(SiO膜)2を形成する。その後、シリコン基板1上にTiをDCパワーを2kW、基板温度を400℃の条件でスパッタリングして膜厚が20nmのTi膜を形成し、さらにこのTi膜を熱酸化して膜厚40nmのTiO密着層3を形成した。その後、PtをDCパワーを2kW、基板温度を500℃の条件でスパッタリングし、膜厚が200nmの下部Pt電極4を形成し、Pt/TiO/SiO/Si基板を準備した(図2(a))。
【0037】
次に、このPt/TiO/SiO/Si基板上に、上述の原料溶液の作成方法によって作成された、強誘電体SrBiTaのMOD溶液(組成比Sr/Bi/Ta=8/24/20)を1層が50nm程度となるように塗布した後、250℃、5分の乾燥を行う工程後、常圧酸素雰囲気中において、基板温度を500℃、時間30分の仮焼成を行った。更に、常圧窒素雰囲気中での700℃、60分の熱処理により、SrBiTa膜7を結晶化させた(図2(b))。
【0038】
これら塗布から窒素雰囲気中熱処理までの一連の工程を、塗布毎に繰り返し、4回の塗布で膜厚200nm程度とした(図2(c))。
【0039】
また、このSrBiTa膜5上にPtをDCパワー2kW、基板温度500℃の条件でスパッタリングにより形成し、さらに公知のドライエッチング法で加工して、上部Pt電極6とした(図2(d))。ドライエッチングにはECRエッチャーを用い、使用ガスはC、CHF、Clの混合ガスとした。
【0040】
その後、リーク電流抑制のため、常圧窒素雰囲気中における基板温度550℃、時間60分の熱処理を行う。
【0041】
上記の方法で作製した強誘電体キャパシタ素子の上部電極面積は、1×10−4cmとした。
【0042】
図3及び図4にそれぞれ、この強誘電体キャパシタ素子のヒステリシス特性(±3V印加時)、リーク電流特性を示す。強誘電特性はPr=4.9μC/cm、Vc=0.48V(または、Ec=24kV/cm)、また、+3V印加時のリーク電流密度は3×10−8A/cm、絶縁耐圧は20V以上であった。これより、第1の実施例における素子は、上部Pt電極形成後の熱処理雰囲気のみが違う第3の実施の形態と比較して、Prが小さくなっているものの、リーク電流密度、絶縁耐圧が良好であることがわかる。
【0043】
また、第1の実施例では、強誘電体薄膜の結晶化のための熱処理における不活性雰囲気は窒素雰囲気としたが、これをアルゴン雰囲気としても同様な結果が得られた。
【0044】
また、上記強誘電体薄膜はSrBiTaを用いているが、Taの一部をNbに置換したSrBi(Ta1−xNb(x=0.4)を用いた場合、Pr=6μC/cm、Vc=0.72V(またはEc=35kV/cm)、また+3V印加時のリーク電流密度は8×10−8A/cm、絶縁耐圧は20V以上であった。このように、SrBi(Ta1−xNb(x=0.4)についても、本実施例で用いた作製方法により良好な強誘電特性が得られることがわかる。この他、Nbの添加濃度をさらに増やしても0<x≦1の範囲で良好な強誘電特性が得られた。
【0045】
(第2の実施例)
以下、図5及び図6を用いて、本発明の第2の実施例の強誘電体記憶素子の製造工程を説明する。
【0046】
まず、シリコン基板1上に、水蒸気を含有させた酸素雰囲気中で1050℃、20分の熱処理をすることにより、膜厚が200nmの熱酸化膜(SiO膜)2を形成する。その後、シリコン基板1上にTiをDCパワーを2kW、基板温度を400℃の条件でスパッタリングして膜厚が20nmのTi膜を形成し、さらにこのTi膜を熱酸化して膜厚40nmのTiO密着層3を形成した。その後、PtをDCパワーを2kW、基板温度を500℃の条件でスパッタリングし、膜厚が200nmの下部Pt電極4を形成し、Pt/TiO/SiO/Si基板を準備した(図6(a))。
【0047】
次に、このPt/TiO/SiO/Si基板上に、第1の実施例と同様の方法で作成された強誘電体SrBiTaのMOD溶液(組成比Sr/Bi/Ta=8/24/20)を1層が50nm程度となるように塗布し、250℃、5分の乾燥工程を4回繰り返して所望の膜厚200nm程度とし、常圧酸素雰囲気中において、基板温度を500℃、時間30分の熱処理によって膜中の残留有機物を分解するための仮焼成を行った(図6(b))。
【0048】
その後、常圧窒素雰囲気中において、基板温度700℃、時間60分の熱処理により、SrBiTa膜5を結晶化させた。また、このSrBiTa膜5上にPtをDCパワー2kW、基板温度500℃の条件でスパッタリングにより形成し、さらに公知のドライエッチング法で加工して、上部Pt電極6とした。ドライエッチングにはECRエッチャーを用い、使用ガスはC、CHF、Clの混合ガスとした。その後、リーク電流の抑制及び酸素欠損の補充による強誘電特性の安定化を目的とした、常圧酸素雰囲気中における基板温度550℃、時間30分の熱処理を行った(図6(c))。尚、図6(c)において、符号5aは酸素雰囲気中でのアニール処理が行われたSrBiTa膜を示す。
【0049】
上記の方法で作製した強誘電体キャパシタ素子の上部電極面積は、1×10−4cmとした。この工程で作製した強誘電体薄膜のXRDパターンを図7に示す。図7により、SrBiTaの(105)面、(110)面、(200)面等の反射に対する強いピークが見られ、SrBiTaが十分結晶化していることがわかる。
【0050】
図8及び図9にそれぞれ、この強誘電体キャパシタ素子のヒステリシス特性(±3V印加時)、リーク電流特性を示す。強誘電特性はPr=10.2μC/cm、Vc=0.68V(または、Ec=34.2kV/cm)、また、+3V印加時のリーク電流密度は5×10−8A/cm、絶縁耐圧は約16Vであった。これより、第2の実施例における素子は、ヒステリシス特性、リーク電流密度、絶縁耐圧が良好であることがわかる。
【0051】
また、第2の実施例では、強誘電体薄膜の結晶化のための熱処理における不活性雰囲気は窒素雰囲気としたが、これをアルゴン雰囲気としても同様な結果が得られた。
【0052】
また、上記強誘電体薄膜はSrBiTaを用いているが、Taの一部をNbに置換したSrBi(Ta1−xNb(x=0.4)を用いた場合、Pr=13.5μC/cm、Vc=0.83V(またはEc=41.7kV/cm)、また+3V印加時のリーク電流密度は8×10−8A/cm、絶縁耐圧は約15Vであった。このように、SrBi(Ta1−xNb(x=0.4)についても、本実施例で用いた作製方法により良好な強誘電特性が得られることがわかる。この他、Nbの添加濃度をさらに増やしても0<x≦1の範囲で良好な強誘電特性が得られた。
【0053】
(第3の実施例)
以下、図10及び図11を用いて本発明の第3の実施例の強誘電体記憶素子の製造工程を説明する。
【0054】
まず、第1の実施例と同様の方法で、Pt/TiO/SiO/Si基板を準備した(図11(a))。
【0055】
次に、このPt/TiO/SiO/Si基板上に、第1の実施例と同様の方法で作成された強誘電体SrBiTaのMOD溶液(組成比Sr/Bi/Ta=8/24/20)を1層が50nm程度となるように塗布し、250℃、5分の乾燥工程の後、常圧酸素雰囲気中において、基板温度を500℃、時間30分の熱処理によって膜中の残留有機物を分解するための仮焼成を行った。その後、常圧窒素雰囲気中において、基板温度700℃、時間60分の熱処理により、SrBiTa膜7を結晶化させた(図11(b))。これら塗布から窒素雰囲気中熱処理までの一連の工程を塗布毎に繰り返し、4回の塗布で200nmの膜厚とした(図11(c))。
【0056】
また、このSrBiTa膜7上にPtをDCパワー2kW、基板温度500℃の条件でスパッタリングにより形成し、さらに公知のドライエッチング法で加工して、上部Pt電極6とした。ドライエッチングにはECRエッチャーを用い、使用ガスはC、CHF、Clの混合ガスとした。その後、リーク電流の抑制及び酸素欠損の補充による強誘電特性の安定化を目的とした、常圧酸素雰囲気中における基板温度550℃、時間30分の熱処理を行った(図11(d))。尚、図11(d)において、符号7aは酸素雰囲気中でのアニール処理が行われたSrBiTa膜を示す。
【0057】
上記の方法で作製した強誘電体キャパシタ素子の上部電極面積は、1×10−4cmとした。この工程で作製した強誘電体薄膜のXRDパターンを図12に示す。図12により、SrBiTaの(105)面、(110)面、(200)面等の反射に対する強いピークが見られ、第2の実施例と同様、SrBiTaが十分結晶化していることがわかる。
【0058】
図13及び図14にそれぞれ、この強誘電体キャパシタ素子のヒステリシス特性(±3V印加時)、リーク電流特性を示す。強誘電特性はPr=8.6μC/cm、Vc=0.69V(または、Ec=34.6kV/cm)、また、+3V印加時のリーク電流密度は5×10−8A/cm、絶縁耐圧は20V以上であった。これより、第3の実施例における素子は、ヒステリシス特性、リーク電流密度、絶縁耐圧が良好であることがわかる。特に、第2の実施例では16V程度であった耐圧が、第3の実施例では20V以上を示しており、絶縁耐圧に優れた膜が得られることがわかる。また、第3の実施例では、強誘電体薄膜の結晶化のための熱処理における不活性雰囲気は窒素雰囲気としたが、これをアルゴン雰囲気としても同様な結果が得られた。
【0059】
また、上記強誘電体薄膜はSrBiTaを用いているが、Taの一部をNbに置換したSrBi(Ta1−xNb(x=0.4)を用いた場合、Pr=10.2μC/cm、Vc=0.85V(またはEc=42.8kV/cm)、また+3V印加時のリーク電流密度は8×10−8A/cm、絶縁耐圧は20V以上であった。このように、SrBi(Ta1−xNb(x=0.4)についても、本実施例で用いた作製方法により良好な強誘電特性が得られることがわかる。この他、Nbの添加濃度をさらに増やしても0<x≦1の範囲で良好な強誘電特性が得られた。
【0060】
(第4の実施例)
以下、図15及び図16を用いて、本発明の第4の実施例の強誘電体記憶素子の製造工程を説明する。
【0061】
まず、図15(a)に示すように、スイッチング用トランジスタを公知のMOSFET形成工程により形成し、層間絶縁膜で覆った後、ビット線が基板の不純物拡散領域11と接触する部分のみ公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用いてコンタクトホール27を形成し、不純物を拡散したポリシリコンを埋め込んだ後、公知のCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、図15(b)に示したように層間絶縁膜14とポリシリコンプラグ15表面を平坦化した。
次に、図15(c)に示すようにTaSiNバリアメタル層16を公知のスパッタ法により膜厚2000Å堆積した後、Ir膜17、IrO膜18、Pt膜19を公知のスパッタ法によりそれぞれ500Å、1000Å、500Å堆積して、Pt/IrO/Ir/TaSiNという多層下部電極とした。ここで、Ir、IrOは高温酸素雰囲気中での熱処理によるバリアメタルの酸化を防止するために設けられている。この下部電極上に強誘電体膜として、SrBiTa膜20を形成する。形成方法は、第3の実施例と同様に、各MOD溶液塗布毎に強誘電体膜を結晶化させる方法とした。すなわち、第1の実施例と同様の方法で作成されたMOD溶液(組成比Sr/Bi/Ta=8/24/20)を1層が50nm程度となるように塗布し、250℃、5分の乾燥工程の後、常圧酸素雰囲気中において、基板温度を500℃、時間30分の熱処理によって膜中の残留有機物を分解するための仮焼成を行った。その後、常圧窒素雰囲気中において、基板温度700℃、時間60分の熱処理により、SrBiTa膜7を結晶化させた。これら塗布から窒素雰囲気中熱処理までの一連の工程を塗布毎に繰り返し、4回の塗布で200nmの膜厚とした。
【0062】
次に、膜厚1000Åの上部Pt電極21を形成した後、公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用いて1.7μm角の大きさに加工した。その後、リーク電流の抑制及び酸素欠損の補充による強誘電特性の安定化を目的とした、常圧酸素雰囲気中における基板温度550℃、時間30分の熱処理を行った。
【0063】
次に、SrBiTa膜20、Pt膜19、IrO膜18、Ir膜17及びTaSiNバリアメタル層16を公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用いて2.0μm角の大きさに加工して、図15(c)に示すような形状とした。ドライエッチングにはECRエッチャーを用い、使用ガスはSrBiTa膜20に対してはArとClとCFとの混合ガス、Pt膜19、IrO膜18及びIr膜17に対してはCとCHFとClとの混合ガス、TaSiNバリアメタル層16に対してはClとした。
【0064】
次に、図15(d)に示すように、膜厚300ÅのTiOバリア絶縁膜22を公知のスパッタ法を用いて堆積し、続いて、層間絶縁膜として膜厚1500Åのシリコン酸化膜23を公知のCVD法にて堆積し、その後、SrBiTa膜上部に公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用いて、1.2μm角のコンタクトホール28を形成した。
【0065】
次に、図16(a)に示すように、膜厚4000ÅのAl電極24を形成し、公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法とを用いて加工してプレート線とした後、常圧窒素雰囲気中で、400℃で30分間の熱処理を行い電極界面を安定化させた。その後、図16(b)に示すように、公知の平坦化技術により、CVD法を用いて層間絶縁膜25を堆積し、平坦化を行い、公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法とを用いてスイッチング用トランジスタのもう一方の不純物拡散層へのコンタクトホール29を形成し、図16(c)に示すように、公知のAl配線技術を用いてビット線26を形成して、強誘電体記憶素子を完成した。
【0066】
このようにして作製した不揮発性半導体記憶素子の強誘電特性(図17及び図18に示す)を測定したところ、印加電圧±3Vで、Pr=7.5μC/cm、Ec=35.8kV/cmという値が得られており、強誘電体キャパシタとして十分な動作が確認された。次に、強誘電体記憶素子のリーク電流密度を測定した。印加電流+3Vでのリーク電流密度は、5×10−8A/cmであり、また、印加電圧10Vでも絶縁破壊が起こっていないため、強誘電体キャパシタとして十分な特性が確認された。
【0067】
上記作製した強誘電体キャパシタの多層下部電極は、Pt/IrO/Ir/TaSiNとしたが、これに限らず、Ir/IrO/Ir/TaSiN、IrO/Ir/TaSiN、またはPt/RuO/Ru/TaSiN、Ru/RuO/Ru/TaSiN、RuO/Ru/TaSiN、Pt/IrO/Ir/tiN、Ir/IrO/Ir/TiN、IrO/Ir/TiN、Pt/RuO/Ru/TiN、Ru/RuO/Ru/TiN、RuO/Ru/TiN、さらに、Ir/TaSiN、Ir/TiN、Ru/TaSiN、Ru/TiN等、耐熱性に優れた多層電極であれば何でもよい。
【0068】
また、本実施の形態では、強誘電体膜の結晶化のための熱処理における不活性雰囲気は窒素雰囲気としたが、これをアルゴン雰囲気としても同様な結果が得られた。また、上記強誘電体はSrBiTaOを用いているが、Taの一部をNbに置換したSrBi(Ta1−xNb(0<x≦1)でも同様の効果が得られた。
【0069】
上記第4の実施の形態の比較例として、上記強誘電体記憶素子製造工程において、SrBiTa膜形成時の結晶化熱処理工程を常圧窒素雰囲気中熱処理から、常圧酸素雰囲気中熱処理に変更した。まず、SrBiTaの結晶化熱処理工程を酸素雰囲気中での650℃、60分とした場合は、ウエハ面内各部にTaSiNの酸化による膜膨張が原因と見られる剥離が生じた。
【0070】
また、SrBiTaの結晶化熱処理工程を窒素雰囲気中での650℃、60分とした場合は、剥離は生じなかったものの、SrBiTaの結晶化が不十分で、作製した強誘電体記憶素子の強誘電体特性を測定しても、ヒステリシス特性は得られなかった。SrBiTaの結晶化工程を酸素雰囲気中で行う場合、ヒステリシス特性が得られるようになる熱処理温度のあたりで剥離が生じるようになり、良好な強誘電体特性をもつ強誘電体記憶素子を作製することはできなかった。
【0071】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明を用いることにより、下部電極の下地を酸化させることなく強誘電体膜を結晶化させることができるので、強誘電体特性の優れた強誘電体キャパシタ及び強誘電体キャパシタを備えたスタック型構造を有する不揮発性半導体記憶素子を歩留まり良く製造することができる。
【0072】
また、本発明では、強誘電体膜の酸素欠損を補充することができるので、更に強誘電特性を向上させることができる。
【0073】
また、本発明では、所望の厚さが厚い場合にも強誘電体膜を制御良く形成することができる。
【0074】
また、本発明を用いることにより、モホロジーが良くなり、より絶縁耐圧を向上させることができる。
【0075】
また、本発明では、強誘電体膜の酸素欠損補充のためのアニールを強誘電体膜と上部電極との界面におけるリーク電流抑制のためのアニールで兼用することができるので、工程数を増やすことなく、強誘電特性を向上させることができる。
【0076】
また、請求項10に記載の本発明を用いることにより、疲労特性がよく、低電圧駆動可能な強誘電体キャパシタを得ることができる。
【0077】
また、請求項11に記載の本発明を用いることにより、さらに疲労特性がよく、低電圧駆動可能な強誘電体キャパシタを得ることができる。
【0078】
また、TaSiNをバリアメタル層に用いた場合、特にバリアメタル層を酸化させることなく、強誘電体特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例による強誘電体キャパシタの製造プロセスフローを示すである。
【図2】本発明における第1の実施例による強誘電体キャパシタの製造工程断面図である。
【図3】本発明における第1の実施例の強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図である。
【図4】本発明における第1の実施例の強誘電体キャパシタのリーク電流特性を示す図である。
【図5】本発明における第2の実施例による強誘電体キャパシタの製造プロセスフローを示すである。
【図6】本発明における第2の実施例による強誘電体キャパシタの製造工程断面図である。
【図7】本発明における第2の実施例の強誘電体膜のXRDパターンを示す図である。
【図8】本発明における第2の実施例の強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図である。
【図9】本発明における第2の実施例の強誘電体キャパシタのリーク電流特性を示す図である。
【図10】本発明における第3の実施例による強誘電体キャパシタの製造プロセスフローを示すである。
【図11】本発明における第3の実施例による強誘電体キャパシタの製造工程断面図である。
【図12】本発明における第3の実施例の強誘電体膜のXRDパターンを示す図である。
【図13】本発明における第3の実施例の強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図である。
【図14】本発明における第3の実施例の強誘電体キャパシタのリーク電流特性を示す図である。
【図15】本発明における第4の実施例の不揮発性半導体記憶素子の前半の製造工程を示す図である。
【図16】本発明における第4の実施例の不揮発性半導体記憶素子の後半の製造工程を示す図である。
【図17】本発明における第4の実施例の強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図である。
【図18】本発明における第4の実施例の強誘電体キャパシタのリーク電流特性を示す図である。
【図19】結晶化熱処理温度とリーク電流密度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 熱酸化膜
3 TiO密着層
4 下部Pt電極
5 複数回塗布乾燥を繰り返した後、結晶化させた状態のSrBiTa
6、8、21 上部Pt電極
7 一回塗布乾燥行った後、結晶化させた状態のSrBiTa
9 スイッチング用トランジスタのチャネル部
10 素子分離領域
11、12 スイッチング用トランジスタの不純物拡散領域
13 スイッチング用トランジスタのゲート部
14、23、25 層間絶縁膜
15 ポリシリコンプラグ
16 TaSiNバリアメタル層
17 Ir層
18 IrO
19 Pt層
20 SrBiTa
22 TiOバリア絶縁層
24 プレート線(Al配線)
26 ビット線(Al配線)
27 ポリシリコンプラグ用コンタクトホール
28 プレート線用コンタクトホール
29 ビット線用コンタクトホール

Claims (13)

  1. 下部電極上に、強誘電体を酸素含有雰囲気中で熱処理することにより強誘電体膜を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中で熱処理することで上記強誘電体膜を結晶化する工程と、この結晶化工程の後に上記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする、強誘電体キャパシタの形成方法。
  2. 酸素含有雰囲気を用いたMOCVD法によって、下部電極上に強誘電体膜を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中で熱処理することで上記強誘電体膜を結晶化する工程と、上記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする、強誘電体キャパシタの形成方法。
  3. 上記結晶化工程後に、酸素雰囲気中で、上記下部電極の下地が酸化されない温度で上記強誘電体膜の酸素欠損補充のための熱処理をする工程を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
  4. 上記下部電極上に上記強誘電体膜を形成する工程が、塗布成膜法を用いて、強誘電体膜材料を所定の膜厚まで塗布した後、乾燥させる工程を繰り返し、所望の膜厚の強誘電体膜を形成する工程であることを特徴とする、請求項1に記載の強誘電体キャパシタの形成方法。
  5. 下部電極上に、強誘電体を酸素含有雰囲気中で熱処理することにより所定の膜厚の強誘電体膜を形成した後、不活性ガス雰囲気中で熱処理することで上記強誘電体膜を結晶化する工程を繰り返し、所望の膜厚の強誘電体膜を形成する工程と、形成された該強誘電体膜上に上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする、強誘電体キャパシタの形成方法。
  6. 酸素含有雰囲気を用いたMOCVD法によって、下部電極上に所定の膜厚の強誘電体膜を形成した後、不活性ガス雰囲気中で熱処理することで上記強誘電体膜を結晶化する工程を繰り返し、所望の膜厚の強誘電体膜を形成する工程と、該強誘電体膜上に上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする、強誘電体キャパシタの形成方法。
  7. 上記所望の膜厚の強誘電体膜を形成した後、酸素雰囲気中で、上記下部電極の下地が酸化されない温度で上記強誘電体膜の酸素欠損補充のための熱処理をする工程を有することを特徴とする、請求項5又は請求項6に記載の強誘電体キャパシタの形成方法。
  8. 上記強誘電体膜を塗布成膜法を用いることを特徴とする、請求項5に記載の強誘電体キャパシタの形成方法。
  9. 上記酸素欠損補充のための熱処理を上記上部電極形成後に行うことを特徴とする、請求項3、請求項4、請求項7又は請求項8に記載の強誘電体キャパシタの形成方法。
  10. 上記強誘電体膜がビスマス系層状構造化合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の強誘電体キャパシタの形成方法。
  11. 上記ビスマス系層状構造化合物がSrBi(Ta1−xNb(0≦x≦1)であることを特徴とする請求項10に記載の強誘電体キャパシタの形成方法。
  12. 上記強誘電体膜の結晶化のための熱処理を650℃乃至800℃の温度で行うことを特徴とする、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の強誘電体キャパシタの形成方法。
  13. 半導体基板に選択トランジスタを形成し、該選択トランジスタ上に層間絶縁膜を形成した後、該層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールにおいて上記半導体基板と電気的に接続するように導電性プラグ或いは該導電性プラグ及び導電性バリア層を形成し、該導電性プラグ或いは該導電性プラグ及び導電性バリア層と電気的に接続するように、上記下部電極を形成した後、上記請求項1乃至請求項12に記載の工程で強誘電体キャパシタを形成することを特徴とする、不揮発性半導体記憶素子の製造方法。
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