JP3210818U - トレイ - Google Patents

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JP3210818U
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Abstract

【課題】除去困難な打抜き屑の発生を防止すると共に組立作業を容易化するトレイを提供する。【解決手段】本考案は、底面板10の周縁に起立姿勢で設けられる側面板11と端面板12とを含み、上方に開口部1Aを有するトレイ1であって、端面板12の端部に第1折線L11を介して連なった状態で設けられている斜面板13と、斜面板13の端部に第2折線L12を介して連なった状態で設けられ、且つ端面板12の端部に第3折線L13を介して連なった状態で設けられている折面板14と、を備え、斜面板13は、第1折線L11および第2折線L12に沿って折り曲げられた状態で下方から上方に向かって開口部1Aの内側に傾斜し、折面板14は、第2折線L12および第3折線L13に沿って折り曲げられた状態で側面板11に沿った起立姿勢になる。【選択図】図4

Description

本考案は、トレイに関する。
青果物等の内容物を収容するためのトレイが知られている。
例えば、特許文献1に記載の積重ね可能な包装箱(トレイ)は、底部パネルに連結された一対の第1直立側部パネルと一対の第2直立側部パネルとを備えている。各第1直立側部パネルは、各第2直立側部パネルよりも高く形成されている。各第1直立側部パネルには、包装箱を組み立てたときに底部パネルに接しないように第2直立側部パネルに接着される第1タブが形成されている。各第2直立側部パネルには、第1折り線によって連結され、第1タブよりも低い積重ねタブが形成されている。各積重ねタブには、第2折り線によって連結された終端取付タブが形成されている。また、各第2直立側部パネルには、折り線によって連結され、切込み線によって終端取付タブとは分離された下部タブが形成されている。各終端取付タブおよび各下部タブは、包装箱を組み立てたときに、第1直立側部パネルに接着される。また、このとき、各積重ねタブは、包装箱の隅部おいて内側に離間するように配置される。これにより、包装箱の各積重ねタブに他の包装箱を載せることができるようになっている。
特公昭56−41507号公報
上記した包装箱のブランクは、段ボールシートを抜型で打ち抜き、包装箱となる製品部から不要部分となる打抜き屑を分離することで形成されている。しかし、このブランクでは、第1タブと終端取付タブと下部タブとで囲まれた三角形状の小さな打抜き屑が発生していた。このような小さな打抜き屑は、ストリッピング装置等で除去することが困難な場合があった。
また、上記した包装箱は、第1タブ、終端取付タブおよび下部タブを適切な位置に接着しなければ組み立てることができないため、組立作業に多くの手間と時間がかかるという問題があった。
本考案は、上記課題を解決するために、除去困難な打抜き屑の発生を防止すると共に組立作業を容易化するトレイを提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、底面板の周縁に起立姿勢で設けられる側面板と端面板とを含み、上方に開口部を有するトレイであって、前記端面板の端部に第1折線を介して連なった状態で設けられている斜面板と、前記斜面板の端部に第2折線を介して連なった状態で設けられ、且つ前記端面板の端部に第3折線を介して連なった状態で設けられている折面板と、を備え、前記斜面板は、前記第1折線および前記第2折線に沿って折り曲げられた状態で下方から上方に向かって前記開口部の内側に傾斜し、前記折面板は、前記第2折線および前記第3折線に沿って折り曲げられた状態で前記側面板に沿った起立姿勢になる。
この場合、前記側面板は、外面板と内面板と対向させた二重構造に形成され、前記折面板は、前記第2折線および前記第3折線に沿って折り曲げられた状態で前記外面板と前記内面板との間に挟まれて起立姿勢に保持されていることが好ましい。
この場合、前記第3折線は、前記底面板の角部近傍から前記端面板の延出方向中間部まで延びており、前記第1折線および前記第2折線は、前記第3折線の先端から前記端面板の延出方向外側に向かって互いに離間するように延びており、前記斜面板は、前記第1折線および前記第2折線とで挟まれた範囲で三角形状に形成されていることが好ましい。
この場合、前記端面板、前記斜面板および前記折面板を展開した状態において、前記折面板は、前記端面板および前記斜面板から前記底面板と前記端面板との境界線に対して平行に延びている、または、前記端面板および前記斜面板から前記境界線に対して前記端面板の延出方向外側に傾斜する方向に延びていることが好ましい。
この場合、前記端面板の先端に折曲線を介して連なった状態で設けられ、前記折曲線に沿って折り曲げられた状態で前記開口部の少なくとも一部を覆う蓋板を更に備えていることが好ましい。
本考案によれば、除去の困難な打抜き屑の発生を防止することができる。また、トレイの組立作業を容易化することができる。
本考案の第1実施形態に係るトレイを示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係るトレイのブランクを示す平面図である。 本考案の第1実施形態に係るトレイを組み立てる過程を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係るトレイの角部を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係るトレイを積み重ねた状態を示す斜視図である。 図5のVI−VI断面図である。 本考案の第2実施形態に係るトレイを示す斜視図である。 本考案の第2実施形態に係るトレイのブランクを示す平面図である。 本考案の第1および第2実施形態の変形例に係るトレイのブランクの一部を示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、本明細書では、方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は本考案の技術的範囲を限定するものではない。
<トレイの構成>
図1および図2を参照して、第1実施形態に係るトレイ1について説明する。図1はトレイ1を示す斜視図である。図2はトレイ1のブランク2を示す平面図である。
図1に示すように、トレイ1は、底面板10の周縁に起立姿勢で設けられる一対の側面板11と一対の端面板12とを含んでいる。トレイ1は、上方に開口部1Aを有する箱である。詳細には、トレイ1は、一対の側面板11を二重構造として額縁状に形成した所謂二面額縁トレイである。
トレイ1は、図2に示すブランク2を組み立てることで形成されている。ブランク2は、一枚の紙製の段ボールシートをダイカッタ等(抜型)で打ち抜き、トレイ1となる製品部から不要部分(打抜き屑)をストリッピング装置等で分離することで形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図1参照)とを貼り合せたものである。なお、図2は表ライナ9B側を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
図2に示すように、ブランク2は、底面板10と、一対の側面板11と、一対の端面板12と、4つの斜面板13と、4つの折面板14と、を含んでいる。底面板10は、段方向よりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。一対の側面板11は、底面板10の段方向両端に第1罫線L1を介して連なった状態で設けられている。一対の端面板12は、底面板10の流れ方向両端に第2罫線L2(境界線)を介して連なった状態で設けられている。4つの斜面板13および4つの折面板14は、各端面板12の段方向両端部から外側に延びている。つまり、4つの斜面板13および4つの折面板14は、それぞれ、ブランク2の4つの角部付近に配置されている。
なお、一対の側面板11は、底面板10を挟んで段方向に略対称に形成されているため、以下、一方(図2で右側)の側面板11について説明する。また、一対の端面板12は、底面板10を挟んで流れ方向に対称に形成されているため、以下、一方(図2で上側)の端面板12について説明する。さらに、4つの斜面板13および4つの折面板14は、底面板10を挟んで段方向に対称、または底面板10を挟んで流れ方向に対称に形成されているため、以下、1つ(図2で右上側)の斜面板13および折面板14について説明する。
底面板10には、2つの仕切穴20と、4つの底面穴21と、が開口している。2つの仕切穴20は、底面板10の段方向両側、且つ流れ方向中央に形成されている。各仕切穴20は、段方向に長い略楕円形状に形成されている。4つの底面穴21は、底面板10の段方向両端、且つ仕切穴20を挟んで流れ方向に離間して配置されている。すなわち、底面板10には、各第1罫線L1に沿って2つの底面穴21が形成されている。各底面穴21は、流れ方向に細長い略長方形状に形成されている。各底面穴21の段方向の開口寸法は、段ボールシートを2枚重ねた厚さよりも僅かに広く設定されている。
側面板11は、底面板10と流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。側面板11の段方向の寸法(延出寸法)は、底面板10の段方向の寸法よりも短くなっている。
側面板11は、外面板11Aと、頂縁部11Bと、内面板11Cと、を含んでいる。外面板11Aは、底面板10の段方向一端に第1罫線L1を介して連なった状態で設けられている。頂縁部11Bは外面板11Aの先端に連なった状態で設けられ、内面板11Cは頂縁部11Bの先端に連なった状態で設けられている。外面板11Aの延出寸法は、内面板11Cの延出寸法と略同一である。頂縁部11Bの延出寸法は、段ボールシートの厚さよりも僅かに長く設定されている。頂縁部11Bと2つの面板11A,11Cとの境界には、2本の第3罫線L3が形成されている。
頂縁部11Bには、流れ方向に離間した位置に2つの積層係合部22が形成されている。2つの積層係合部22は、第1罫線L1に沿った2つの底面穴21から段方向一方(外側)に平行移動した位置に形成されている。各積層係合部22は、外側の第3罫線L3と同一直線上の一辺を残しつつ内側に向かって略六角形状に切目線を入れることで形成されている。各積層係合部22は、内側の第3罫線L3を超えて外面板11Aまで延びている。なお、各第3罫線L3は、各積層係合部22を避けるように形成されている。つまり、各積層係合部22には第3罫線L3は形成されていない。
内面板11Cの先端(外端)には、流れ方向に離間した位置に2つの係合突起23が形成されている。2つの係合突起23は、2つの積層係合部22から段方向一方(外側)に平行移動した位置に形成されている。したがって、底面穴21、積層係合部22および係合突起23は、段方向に一列に並ぶように設けられている。各係合突起23は、内面板11Cの先端から僅かに外側に突出しており、先端に向かって幅狭くなる略台形状に形成されている。
内面板11Cには、2つの係合突起23の間に仕切片24が形成されている。仕切片24は、内面板11Cの流れ方向略中央の一辺を残しつつ内面板11Cに略L字状の切目線を入れることで略四角形状に形成されている。仕切片24の残された一辺には、仕切罫線L4が形成されている。仕切片24の段方向外端には、係合突起23よりも流れ方向に小さな仕切突起24Aが突き出している。また、内面板11Cには、仕切片24の残された一辺に対向する位置に略半円形状の指穴24Bが開口している。なお、一対の仕切片24は、底面板10の中心(重心)を対称点とした略点対称に形成されている。
側面板11の流れ方向両端部には、一対の切欠き部25が形成されている。各切欠き部25は、2本の第3罫線L3から側面板11の流れ方向端部に向かって段方向に広がるように切り欠かれている。つまり、各切欠き部25は、略台形状に形成されている。
端面板12は、底面板10と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。端面板12の流れ方向の寸法(延出寸法)は、外面板11A(内面板11C)の段方向の寸法(延出寸法)と略同一である。端面板12の先端で段方向中央領域には、ガイド突起26が形成されている。ガイド突起26は、端面板12の先端から僅かに外側に突出しており、先端に向かって幅狭くなる略台形状に形成されている。
斜面板13は、端面板12の段方向(幅方向)端部に第1折線L11を介して連なった状態で設けられている。斜面板13は、流れ方向外側の一辺を底辺として底面板10に向かって延びた略三角形状に形成されている。
折面板14は、斜面板13の段方向端部に第2折線L12を介して連なった状態で設けられ、且つ端面板12の段方向に第3折線L13を介して連なった状態で設けられている。つまり、折面板14は、端面板12と斜面板13とに接続されている。端面板12、斜面板13および折面板14を展開した状態(ブランク2の状態)において、折面板14は、端面板12および斜面板13から第2罫線L2に対して端面板12の延出方向外側に傾斜する方向に延びている。折面板14の延出寸法は、側面板11の延出寸法よりも短くなっている。折面板14の基端側と先端側との間には段部が形成され、折面板14の先端部は基端部よりも細く形成されている。
第3折線L13は、底面板10の角部近傍から端面板12の延出方向中間部まで直線状に延びている。第3折線L13は、第1罫線L1に対して僅かに内側(端面板12側)に傾斜している。第1折線L11および第2折線L12は、それぞれ、第3折線L13の先端から端面板12の延出方向外端まで直線状に延びている。第1折線L11および第2折線L12は、第3折線L13の先端から端面板12の延出方向外側に向かって互いに離間するように延びている。第1折線L11は、第3折線L13に対して内側(端面板12側)に傾斜している。第2折線L12は、第3折線L13に対して外側(折面板14側)に傾斜している。つまり、第1折線L11と第2折線L12とは、略V字状に形成されている。上記した斜面板13は、第1折線L11および第2折線L12とで挟まれた範囲で三角形状に形成されている。また、第1折線L11、第2折線L12および第3折線L13は、略Y字状に形成されている。
なお、第1〜第3罫線L1,L2,L3、仕切罫線L4および第1〜第3折線L11,L12,L13は、それぞれ、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰して形成されている。第1〜第3罫線等L1〜L4および第1〜第3折線L11〜L13は、それぞれ、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げるための折り目である。
<トレイの組立工程>
次に、図1、図3および図4を参照して、トレイ1の組立工程について説明する。図3はトレイ1を組み立てる過程を示す斜視図である。図4はトレイ1の角部を示す斜視図である。ここでは、作業者がトレイ1を組み立てる場合について説明する。
トレイ1は、裏ライナ9Cを上方に向けたブランク2を折り曲げることで組み立てられる。図3に示すように、作業者は、一対の端面板12を第2罫線L2に沿って折り曲げて、一対の端面板12を底面板10に対して略垂直に立ち上げる。続いて、作業者は、各折面板14を端面板12に対して略直交させるように、各斜面板13と各折面板14とを折り曲げる。詳細には、各斜面板13を第1折線L11に沿って内側(側面板11側)に折り曲げ、各折面板14を第2折線L12および第3折線L13に沿って内側(側面板11側)に折り曲げる。すると、各斜面板13は、内側に向かって上り勾配となる傾斜面を形成する。また、各折面板14は、第1罫線L1上において略垂直に起立した姿勢になる。なお、各折面板14は、底面穴21に重ならない位置まで延びている。
次に、作業者は、一対の側面板11を第1罫線L1に沿って折り曲げて、一対の側面板11を底面板10に対して略垂直に立ち上げる。この状態で、各外面板11Aは、折面板14の外面に重なっている。続いて、図1に示すように、作業者は、各折面板14を巻き込むように頂縁部11Bおよび内面板11Cを第3罫線L3に沿って折り曲げる。また、作業者は、各内面板11Cの2つの係合突起23を底面板10の底面穴21に嵌め込む。なお、各積層係合部22は、外面板11A、頂縁部11Bおよび内面板11Cを折り曲げることで、相対的に頂縁部11Bよりも上方に突き出す。各積層係合部22は、内面板11Cと同一平面を成す突起になる。
次に、作業者は、各指穴24Bに指を掛けて各仕切片24を仕切罫線L4に沿って内側に折り曲げる。そして、作業者は、各仕切片24の仕切突起24Aを底面板10の仕切穴20に嵌め込む。この状態で、一対の仕切片24は、側面板11に対して略直交し、且つ底面板10に対して起立した姿勢に保持されている。
以上によって、一対の側面板11と一対の端面板12とが底面板10の周縁に立てた状態に設けられる。つまり、上方に開口部1Aを有するトレイ1の組み立てが完了する。なお、作業者は、一対の仕切片24によって簡易的に2つに区分けされたトレイ1の内部空間に内容物(図示せず)を収容する。
以上のようにトレイ1を組み立てた状態において、側面板11は、外面板11Aと内面板11Cと対向させた二重構造に形成されている。折面板14は、第2折線L12および第3折線L13に沿って折り曲げられた状態で側面板11に沿った起立姿勢になる(図3参照)。また、この状態で、折面板14は、外面板11Aと内面板11Cとの間に挟まれて起立姿勢に保持されている(図4参照)。第2罫線L2に対する斜面板13の傾斜角度、第2罫線L2に対する折面板14の傾斜角度、第1罫線L1に対する第3折線L13の傾斜角度、第1折線L11と第2折線L12との成す角度、第2折線L12と第3折線L13との成す角度、および第3折線L13と第1折線L11との成す角度等は、トレイ1を組み立てた状態で、折面板14を略垂直に起立した姿勢にするように設計されている。
また、図4に示すように、斜面板13は、第1折線L11および第2折線L12に沿って折り曲げられた状態で下方から上方に向かって開口部1Aの内側に傾斜している。すなわち、4つの斜面板13は、トレイ1の四方の上方角部を面取りするような傾斜面を形成している(図1参照)。なお、側面板11の切欠き部25は、トレイ1を組み立てた状態で斜面板13を露出させるように形成されている。
<トレイの積層作用>
次に、図5および図6を参照して、トレイ1の積層作用について説明する。図5はトレイ1を積み重ねた状態を示す斜視図である。図6は、図5のVI−VI断面図である。
トレイ1は、複数積み重ねることができるようになっている。以下、説明を簡単にするために、2つのトレイ1を積み重ねる場合について説明する。なお、以下の説明では、便宜上、下方のトレイ1を「下段トレイ1(D)」とも呼び、下段トレイ1(D)の各構成に符号「(D)」を付加し、上方のトレイ1を「上段トレイ1(U)」とも呼び、上段トレイ1(U)の各構成に符号「(U)」を付加することとする。
まず、作業者は、下段トレイ1(D)の上方に上段トレイ1(U)を同じ向きに配置し、上段トレイ1(U)を下降させる。上段トレイ1(U)の下降が進むと、上段トレイ1(U)は、下段トレイ1(D)の一対のガイド突起26(D)の間に入り込む(図5参照)。また、下段トレイ1(D)の各積層係合部22(D)は、上段トレイ1(U)の各底面穴21(U)に嵌り込む(図6参照)。なお、図6に示すように、各底面穴21(U)に嵌合した各係合突起23(U)は、第3罫線L3(U)で折られた内面板11C(U)の復元力によって底面穴21(U)の内側に寄っている。したがって、各底面穴21(U)の外側(外面板11A(U)側)には、積層係合部22(D)を嵌合させるための隙間が確保されている。
図6に示すように、上段トレイ1(U)の下面が下段トレイ1(D)の上縁面に突き当たると、上段トレイ1(U)の下降が停止する。詳細には、上段トレイ1(U)の底面板10(U)段方向(幅方向)両端部は、下段トレイ1(D)の頂縁部11B(D)上に載った状態になる。また、上段トレイ1(U)の四方の下方角部は、下段トレイ1(D)の4つの斜面板13(D)の上方に配置された状態になる(図5も参照)。以上によって、上段トレイ1(U)が下段トレイ1(D)に積み重なると共に連結された状態になる。
次に、積み重ねた2つのトレイ1を分離する場合、作業者は、上段トレイ1(U)の角部(図5参照)に指を引っ掛け、下段トレイ1(D)に対して上段トレイ1(U)を引き上げる。すると、下段トレイ1(D)の各積層係合部22(D)は、上段トレイ1(U)の各底面穴21(U)から相対的に離脱する。以上によって、上段トレイ1(U)が下段トレイ1(D)から分離された状態になる。
以上説明した第1実施形態に係るトレイ1によれば、4つの斜面板13(D)が開口部1A(D)を狭くするように傾斜しているため、上段トレイ1(U)が下段トレイ1(D)の内側に落ち込むことを防止することができる。また、上段トレイ1(U)の4つの下方角部は、下段トレイ1(D)の4つの斜面板13(D)よりも相対的に外側に位置しているため、作業者は上段トレイ1(U)の4つの下方角部の何れかにしっかりと指(手)を掛けることができる。これにより、下段トレイ1(D)に対して上段トレイ1(U)を容易に持ち上げることができる。
また、第1実施形態に係るトレイ1では、折面板14が斜面板13や端面板12に接続されていた。つまり、折面板14、斜面板13および端面板12は一体に形成されていた(図2参照)。この構成によれば、段ボールシートに打抜き加工を行う場合において、除去することが困難になる打抜き屑の発生を防止することができる。具体的には、例えば、三方を囲まれた三角形状の打抜き屑の発生を防止することができる。これにより、ブランク2の製造過程において、打抜き屑の除去を容易に行うことができる。
また、第1実施形態に係るトレイ1によれば、外面板11Aと内面板11Cとが折面板14を挟むことによって折面板14を起立姿勢に保持することができる(図6参照)。また、折面板14を起立姿勢に保持することで、斜面板13を開口部1Aの内側に向けて傾斜した姿勢に保持することができる。これにより、仮に、折面板14等を側面板11に接着してトレイ1を組み立てる場合に比べて、容易且つ短時間でトレイ1を組み立てることができる。
また、第1実施形態に係るトレイ1によれば、斜面板13および折面板14を第1〜第3折線L11〜L13に沿って折り曲げることで、自然に斜面板13を開口部1Aの内側に傾斜させることができる(図4参照)。
また、第1実施形態に係るトレイ1では、折面板14が側面板11から離れるように傾斜して延びていた(図2参照)。この構成によれば、斜面板13および折面板14を第1〜第3折線L11〜L13に沿って折り曲げることで、折面板14を略垂直に起立した状態にすることができる(図3参照)。これにより、底面板10に対して各側面板11および各端面板12を略垂直に立てたトレイ1を形成することができ、複数のトレイ1を適切に積み重ねることができる。
<第2実施形態>
次に、図7および図8を参照して、第2実施形態に係るトレイ3について説明する。図7はトレイ3を示す斜視図である。図8はトレイ3のブランク4を示す平面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係るトレイ1と同様の構成については同一の符号を付し、同様の説明は省略する。
図7に示すように、第2実施形態に係るトレイ3は、各端面板12に接続され、一対の側面板11に架け渡される一対の桟板15を備えた所謂桟付きトレイである。
図8に示すように、トレイ3のブランク4は、底面板10と、一対の側面板11と、一対の端面板12と、4つの斜面板13と、4つの折面板14と、一対の桟板15と、を含んでいる。蓋板の一例としての一対の桟板15は、一対の端面板12の先端に折曲線L5(第1罫線L1等と同様の折り目)を介して連なった状態で設けられている。なお、一対の桟板15は、底面板10を挟んで流れ方向に対称に形成されているため、以下、一方(図2で上側)の桟板15について説明する。
桟板15は、その先端を切り欠かれて略U字状に形成されている。桟板15の先端側、且つ段方向(幅方向)両端には、一対の係合フック30が形成されている。桟板15の基端部には、ガイド突起26の形状に沿って切目線が形成されている。なお、折曲線L5は、ガイド突起26を避けるように形成されている。つまり、ガイド突起26には折曲線L5は形成されていない。また、桟板15の基端側、且つ段方向両端には、一対の隅切部31が形成されている。各隅切部31は、トレイ3を組み立てた状態で各斜面板13を露出させるように略三角形状に切り欠かれている(図7も参照)。
各側面板11には、トレイ3を組み立てた状態で係合フック30を係合させるために一対の係合穴32が開口している。各係合穴32は、頂縁部11Bから内面板11Cに亘って略五角形状に形成されている。また、各折面板14には、略U字状の凹み部33が流れ方向外側から内側に向かって切り欠かれている。各凹み部33は、トレイ3を組み立てた状態で係合穴32に係合した係合フック30を逃がすために形成されている。
<トレイの組立工程および積層作用>
次に、トレイ3の組立工程について説明する。なお、第1実施形態に係るトレイ1の組立工程や積層作用と同様の説明は簡略化または省略する。
作業者は、各端面板12を折り曲げ、各斜面板13と各折面板14とを折り曲げる。続いて、作業者は、各折面板14を巻き込むように外面板11A、頂縁部11Bおよび内面板11Cを折り曲げ、各係合突起23を底面穴21に嵌め込む。次に、作業者は、各桟板15を折曲線L5に沿って開口部3Aの内側に折り曲げる。すると、各桟板15の一対の係合フック30は、側面板11の上端面に開口した係合穴32に係合する。この状態で、各桟板15は、一対の側面板11に架け渡された姿勢に保持され、開口部3Aの一部を覆うことになる(図7参照)。なお、各ガイド突起26は、桟板15を折り曲げることで、相対的に端面板12よりも上方に突き出す。以上によって、トレイ3の組み立てが完了する。
2つのトレイ3を積み重ねた場合、上方のトレイ3は、下方のトレイ3の桟板15の上面に載った状態になる。これにより、上方のトレイ3が下方のトレイ3の内側に落ち込むことを更に有効に防止することができる。また、積み重ねた2つのトレイ3を分離する場合、作業者は、第1実施形態に係るトレイ1の場合と同様に、上方のトレイ3の角部に指を引っ掛け、下方のトレイ3に対して上方のトレイ3を引き上げればよい。
以上説明した第2実施形態に係るトレイ3によれば、除去困難な打抜き屑の発生防止、組立作業の容易化、上方に重ねたトレイ3を容易に持ち上げることができる等、第1実施形態に係るトレイ1と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態に係るトレイ3では、一対の桟板15が開口部3Aの一部を覆っていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、一対の桟板15が開口部3Aの全部を覆ってもよい。この場合、一対の桟板15の先端が長さ方向(幅方向に直交する方向)中央で突き合わされてもよいし、一方の桟板15が他方の桟板15にオーバーラップしてもよい。また、第2実施形態に係るトレイ3では、一対の桟板15が一対の端面板12の先端に連なっていたが、これに限らず、1つの桟板15が1つの端面板12の先端に連なっていてもよい。この場合、1つの桟板15が開口部3Aの一部または全部を覆うことになる。
また、第2実施形態に係るトレイ3では、桟板15が端面板12の先端に連なっていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、1つの側面板11の頂縁部11Bおよび内面板11Cを省略し、蓋板が1つの外面板11Aの先端に連なった状態で設けられていてもよい(図示せず)。この場合、蓋板が開口部3Aの一部または全部を覆うことになる。
なお、第1および第2実施形態に係るトレイ1,3は、4つの斜面板13を備えていたが、本考案はこれに限定されない。斜面板13は、トレイ1,3の4つの角部のうち少なくとも1つに設けられていればよい。
また、第1および第2実施形態に係るトレイ1,3では、折面板14が側面板11から離れるように傾斜して延びていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、端面板12、斜面板13および折面板14を展開した状態(ブランク2,4の状態)において、折面板14は、端面板12および斜面板13から第2罫線L2に対して平行(略水平)に延びていてもよい。この構成によれば、斜面板13および折面板14を第1〜第3折線L11〜L13に沿って折り曲げることで、折面板14は、垂直よりも僅かに外側に傾斜した姿勢になる。この場合、側面板11も僅かに外側に傾斜させることが好ましい。これにより、下方から上方に向かって僅かに広がるトレイ(図示せず)を形成することができる。
また、第1および第2実施形態に係るトレイ1,3は、紙製の段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、樹脂製の段ボールシートや厚紙等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係るトレイの一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1,3 トレイ
1A,3A 開口部
10 底面板
11 側面板
11A 外面板
11C 内面板
12 端面板
13 斜面板
14 折面板
15 桟板(蓋板)
L2 第2罫線(境界線)
L11 第1折線
L12 第2折線
L13 第3折線

Claims (5)

  1. 底面板(10)の周縁に起立姿勢で設けられる側面板(11)と端面板(12)とを含み、上方に開口部(1A,3A)を有するトレイ(1,3)であって、
    前記端面板の端部に第1折線(L11)を介して連なった状態で設けられている斜面板(13)と、
    前記斜面板の端部に第2折線(L12)を介して連なった状態で設けられ、且つ前記端面板の端部に第3折線(L13)を介して連なった状態で設けられている折面板(14)と、を備え、
    前記斜面板は、前記第1折線および前記第2折線に沿って折り曲げられた状態で下方から上方に向かって前記開口部の内側に傾斜し、
    前記折面板は、前記第2折線および前記第3折線に沿って折り曲げられた状態で前記側面板に沿った起立姿勢になることを特徴とするトレイ。
  2. 前記側面板は、外面板(11A)と内面板(11C)と対向させた二重構造に形成され、
    前記折面板は、前記第2折線および前記第3折線に沿って折り曲げられた状態で前記外面板と前記内面板との間に挟まれて起立姿勢に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のトレイ。
  3. 前記第3折線は、前記底面板の角部近傍から前記端面板の延出方向中間部まで延びており、
    前記第1折線および前記第2折線は、前記第3折線の先端から前記端面板の延出方向外側に向かって互いに離間するように延びており、
    前記斜面板は、前記第1折線および前記第2折線とで挟まれた範囲で三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトレイ。
  4. 前記端面板、前記斜面板および前記折面板を展開した状態において、前記折面板は、前記端面板および前記斜面板から前記底面板と前記端面板との境界線に対して平行に延びている、または、前記端面板および前記斜面板から前記境界線に対して前記端面板の延出方向外側に傾斜する方向に延びていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のトレイ。
  5. 前記端面板の先端に折曲線を介して連なった状態で設けられ、前記折曲線に沿って折り曲げられた状態で前記開口部の少なくとも一部を覆う蓋板(15)を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のトレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020126045A (ja) * 2019-01-31 2020-08-20 株式会社明電舎 面分光装置および面分光装置の光学収差補正方法
JP7174137B1 (ja) * 2021-11-15 2022-11-17 株式会社日立物流 組み立て式トレイ

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