JP3210476B2 - ハニカム構造体圧入時の油拭き取り装置 - Google Patents

ハニカム構造体圧入時の油拭き取り装置

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JP3210476B2 JP08096293A JP8096293A JP3210476B2 JP 3210476 B2 JP3210476 B2 JP 3210476B2 JP 08096293 A JP08096293 A JP 08096293A JP 8096293 A JP8096293 A JP 8096293A JP 3210476 B2 JP3210476 B2 JP 3210476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカム構造体圧入時
の油拭き取り装置、特に自動車排ガス浄化触媒用金属担
体の素材となる筒状メタルハニカム構造体を外筒内に圧
入或いは押し潰して圧入する際に、圧入ガイド或いは押
潰し板に付着する潤滑油を拭き取るための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車排ガス浄化触媒用金属担体は、金
属箔製の平板と波板を交互に配置した層によりハニカム
状に成形された筒状のハニカム構造体とこれを内挿した
外筒から構成される。この金属担体の製造装置として
は、ハニカム構造体とこれを保持する外筒との間をでき
るだけ隙間のない結合部とするために、予め製品仕上が
り寸法よりも僅かに大きいハニカム構造体を外筒に圧入
する手段が採用されている。なお、ハニカム構造体を外
筒に圧入する場合は、円筒状のハニカム構造体を同形状
の外筒に圧入する例と、レーストラック形状の外筒にハ
ニカム構造体を押潰しながら圧入する例がある。
【0003】このハニカム構造体を外筒に圧入する時
は、上述した寸法上の点や押潰し板及び外筒内面の摩擦
抵抗のため、圧入が円滑にいかず、薄い平板の最外周部
が圧入完了時に飛び出すことが多い。これを解消するた
めに、テーパーガイド、外筒内面にテーパーをつけるこ
とにより挿入を容易にし、さらにハニカム構造体外面或
いは外筒内面に潤滑油を塗布し、摩擦抵抗を下げる工夫
がなされている。
【0004】最近では、外筒とハニカム構造体、ハニカ
ム構造体内部の平板と波板を強固に結合させるため、ハ
ニカム構造体の外径と外筒内径との差、即ち圧入代を多
く取り、きつめに圧入する傾向がある。この点で潤滑油
使用のメリットは大きく、実操業では必要欠くべからざ
るものとなっている。
【0005】しかしながら、この塗布された潤滑油が全
て成形された担体内に収まるわけではない。圧入時にハ
ニカム構造体を押潰し圧入する際、該構造体の外表面に
塗布された潤滑油がテーパーガイド及び押潰し板に付着
して残存する。この付着した油が次回の圧入の際に外筒
やハニカム構造体の不必要な箇所に付着し、品質に悪影
響を及ぼす等の問題がある。この残存油は圧入操作を重
ねるごとに蓄積され、経時的に面上を拡散することにな
る。このため2回目の圧入操業以前に油拭き取り作業が
必要となる。従って、定期的或いは必要に応じて装置を
停止し、操業者が潤滑油をガイドや押潰し板からウエス
或いはペーパータオル等で拭き取っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように操業者が
潤滑油をテーパーガイド或いは押潰し板から拭き取るに
は、装置を一旦停止しなければならない。停止後安全を
確認し、拭き取りを終了し、運転を再開するには少なく
とも数分は要する。品質上の要求から拭き取り頻度を増
やせば、生産性を阻害するばかりか、そのための人員も
配置する必要がある。また、人手による場合には拭き残
しも考えられ、完全な作業が常に保証されるとは限らな
い。
【0007】本発明は、かかる問題を解決し、ハニカム
構造体の圧入時或いは押潰し圧入時に残存する潤滑油を
装置を停止することなく、かつ自動的に確実に拭き取る
ことが可能な油拭き取り装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の油拭き取り装置は、平箔と波箔とを重ねて巻
き取って形成したハニカム構造体を外筒内に圧入して金
属担体を製作する際に用いるテーパーガイド或いは押潰
し板の内面に付着する圧入用潤滑油を拭き取る装置であ
って、前記テーパーガイド或いは押潰し板の内面に接す
る面に多数の吸引孔を有する中空剛体チャンバーを、昇
降駆動装置により昇降自在に保持せしめ、該剛体チャン
バーの孔を有する面を浸透性の布で被覆すると共に、前
記チャンバーの中空部を内部吸引装置に連結したことを
特徴とする。上記中空剛体チャンバーはテーパーガイド
及び押潰し板の内面に密着する形状(レーストラック形
状に類似)に形成され、その密着面に吸引孔が設けられ
ている構造とすることが好ましい。
【0009】
【作用】油拭き取り時に剛体チャンバーをテーパーガイ
ド又は押潰し板の内面に密着させると、ガイド又は押潰
し板に付着した油は、チャンバー表面の浸透性の布によ
り吸い取られ、さらに吸引手段によりチャンバー内部を
吸引するため、浸透性の布内の油は布を通ってチャンバ
ー内部に移動しチャンバー底部の油溜まりに溜まり、こ
れを定期的に抜く。また、拭き取り面に沿ってチャンバ
ーを動かすことにより、吸い取り効果を向上させる。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいて実施例を説明する。図1
は本発明に係る油拭き取り装置の具体例を示すもので、
油拭き取りヘッド11は、断面が金属担体の形状に類似
した、例えばレーストラック形状に形成した中空の剛体
チャンバー1から構成され、該剛体チャンバー1の直線
状の側面に、油を吸引する孔4が数mmピッチで多数穿設
されている。該油拭き取りヘッド11の形状は、孔を開
けた面がテーパーガイドや押潰し板面に密着するもので
あれば、他の形状でも良い。また、この吸引孔4の設け
た面を含む剛体チャンバー1の外周には、浸透性の良好
な不織布2が被覆され、その上下端で押え板3によって
取替え自在にチャンバーに固着されている。剛体チャン
バー1に内部は中空になっており、その底部は油溜まり
5となっており、油抜きの止め栓6がねじ込まれ、定期
的にこれを緩めて溜まった油を抜く。この止め栓6の替
わりにボールプランジャを用いて、ボールの上げ下げで
油抜きを行ってもよい。
【0011】上記のように不織布2を巻いた剛体チャン
バー1からなる油拭き取りヘッドは、その上面で昇降シ
リンダ10のロッドに連結保持され、該シリンダ10の
動作により昇降し、油拭き取り位置と退避位置間の移動
或いは拭き取り作業中の僅かな上下動を行うようになっ
ている。また、剛体チャンバー1の上面には真空引き用
ホース7の一端が差し込まれており、該ホース7の他端
は真空ポンプ8に接続している。剛体チャンバー1は完
全密閉でないため、油拭き取りヘッド11がテーパーガ
イド或いは押潰し板に接触していないときには、吸引圧
は大気圧に近い。このため拭き取りヘッドがテーパーガ
イド等に接触していないときに真空ポンプ8を運転すれ
ば負荷が増大するので、このときにはホース中途に設け
た遮断弁9により遮断し、真空を保持する。
【0012】図2はレーストラック型金属担体の製造に
おけるハニカム構造体の押潰し圧入工程において、本発
明の装置を用いて油拭き取りを実施した状態を示す。通
常、押潰し圧入工程は、図3に示すように、中空円筒型
のハニカム構造体14の直径位置方向を、対向する押潰
し板13a,13bで押圧してレーストラック形状と
し、これをテーパーガイド12a,12bの下方から押
し上げて待機している外筒15内に圧入するものであ
る。この時ハニカム構造体14の外面や外筒15内面に
塗布した潤滑油が、テーパーガイド12a,12bのテ
ーパー面や押潰し板13a,13bの表面に付着する。
この付着した油を拭き取るため、図1の拭き取り装置を
使用する。
【0013】拭き取りに際しては、まず、押潰し板13
a,13bは開状態にし、テーパーガイド12a,12
bを閉状態にしておき、油拭き取りヘッド11を該ガイ
ドのテーパー面に沿って押し込む。続いて、押潰し板1
3a,13bを閉じてこれらを拭き取りヘッド11に押
し付ける。これにより油拭き取りヘッド11は、テーパ
ーガイド12a,12bと押潰し板13a,13bに挟
み込まれるような状態となる。油拭き取り効果を上げる
ため、昇降シリンダ10でヘッド11を上下に数mm、数
回動作させて、ガイドと板面を擦ることが望ましい。
【0014】油拭き取りヘッド11をこのようにテーパ
ーガイド12a,12bと押潰し板13a,13bに数
秒間接触した状態を保ったのち、テーパーガイド及び押
潰し板を開にするが、この接触期間中、ポンプ8により
チャンバー1内の真空吸引を行い、不織布2に吸い込ま
れた油を吸引し、チャンバーの油溜まり5に溜める。溜
まった油は栓6を定期的に抜くことにより連続的に運転
可能となる。
【0015】本発明の拭き取り装置は、以上の如く、一
回若しくは複数回のハニカム体の外筒への押潰し圧入後
であって次回押潰し圧入前に使用すれば良く、圧入装置
或いは押潰し圧入装置と組み合わせ、油拭き取り動作を
圧入或いは押潰し圧入動作のシーケンス内に組み込むこ
とが可能である。
【0016】なお、図示した例では、レーストラック形
状のハニカム構造体の押潰し圧入操作に本発明を適用し
た場合を示したが、勿論、円筒型ハニカム構造体の外筒
への圧入操作に適用することも可能である。この場合に
は、図示した油拭き取りヘッドを用いてもよいし、或い
はテーパーガイドのみに密着する形状のヘッドとしても
よい。
【0017】本発明者らが行った実験によれば、図4に
示すように、塗油量を変化させても、本発明の拭き取り
装置で拭き取ったあとの残油量はほぼ0.1gで一定で
あり、品質面で支障のない量であった。真空ポンプ系の
能力を向上させることにより、残油量をさらに減少させ
ることもできた。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の油拭き取り装置に
よれば、押潰し・圧入装置を停止させることなく、テー
パーガイド或いはこれと押潰し板に付着した潤滑油を拭
き取ることができる。その結果、生産性を阻害すること
なく、品質の安定した金属担体を製造することができ、
工業上の効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油拭き取り装置の一実施例を示す斜視
図。
【図2】本発明をハニカム構造体の押潰し圧入装置の油
拭き取りに適用した場合を示す説明図。
【図3】通常のハニカム構造体の押潰し圧入工程の説明
図。
【図4】本発明を用いた場合の塗油量と残油量の関係を
示すグラフ。
【符号の説明】
1 剛体チャンバー 2 不織布 3 押え板 4 吸引孔 5 空間及び油溜まり 6 止め栓 7 真空ホース 8 真空ポンプ 9 遮断弁 10 昇降シリンダ 11 油拭き取りヘッド 12 テーパーガイド 13 押潰し板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 孝光 東京都千代田区大手町2−6−3 新日 本製鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−371236(JP,A) 実開 平6−52931(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 31/00 - 37/36 B08B 1/00 B23P 11/00,19/00 F01N 3/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平箔と波箔とを重ねて巻き取って形成し
    たハニカム構造体を外筒内に圧入して金属担体を製作す
    る際に用いるテーパーガイド或いは押潰し板の内面に付
    着する圧入用潤滑油を拭き取る装置であって、前記テー
    パーガイド或いは押潰し板の内面に接する面に多数の吸
    引孔を有する中空剛体チャンバーを、昇降駆動装置によ
    り昇降自在に保持せしめ、該剛体チャンバーの孔を有す
    る面を浸透性の布で被覆すると共に、前記チャンバーの
    中空部を内部吸引装置に連結したことを特徴とする、ハ
    ニカム構造体圧入時の油拭き取り装置。
  2. 【請求項2】 中空剛体チャンバーはテーパーガイド及
    び押潰し板の内面に密着する形状に形成され、その密着
    面に吸引孔が設けられている請求項1記載の油拭き取り
    装置。
JP08096293A 1993-04-07 1993-04-07 ハニカム構造体圧入時の油拭き取り装置 Expired - Fee Related JP3210476B2 (ja)

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