JP3538815B2 - 圧延油の除去方法および圧延油の除去装置 - Google Patents

圧延油の除去方法および圧延油の除去装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機により冷間
圧延した金属帯に付着する圧延潤滑油の除去方法および
その除去装置、特に極薄に圧延した金属箔に付着する圧
延油の除去方法およびその除去装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】圧延機により金属帯を圧延するときに
は、圧延する金属帯の冷却、圧延効率の向上、防錆ある
いは金属帯表面に付着しているゴミ等を除去するため
に、圧延潤滑油(以下、圧延油という)が供給されてい
る。そして、圧延した金属帯を巻取装置で巻き取る前
に、金属帯の表面(表裏両面)に付着した圧延油を除去
することが行なわれている。
【0003】圧延後の金属帯に付着している圧延油を除
去する理由は次の通りである。すなわち、圧延油が付着
したままの状態で金属帯を巻取装置で巻き取ると、巻き
取った金属帯間の摩擦係数が圧延油のために小さくな
り、金属帯が幅方向にずれる(横滑り)という不具合が
発生するからである。この横滑りが大きくなると、圧延
している金属帯に破断が発生することになる。
【0004】従来から、圧延機には圧延した金属帯に付
着した圧延油を除去するために次ぎの方式が採用されて
いる。 1)圧延機の圧延した金属帯の出口側に、金属帯の上下
方向からゴム等の弾性材からなる表面層を有するローラ
(以下、ワイパー装置という)を押し付けて圧延油を除
去する方式。 2)圧延機の圧延した金属帯の出口側に、金属帯の上下
方向から多孔質の表面層を有する吸引ロールを押して付
けて圧延油を吸引除去する方式。 3)圧延機の圧延した金属帯の出口側に、エアー噴出ノ
ズルを設置して、金属帯表面に付着した圧延油を飛散さ
せる方式。 4)圧延機の圧延した金属帯の出口側に、吸引ノズルを
設置して、金属帯表面に付着した圧延油を吸引除去する
方式。 5)上記1)、2)、3)、4)を適宜組み合わせた方
式。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した圧延油の除去
方式は、板厚を100〜300μmに圧延する冷間圧延
機には広く採用されている。しかし、板厚が100μm
以下、特に80μm以下という極薄の金属帯(以下、金
属箔という)をリバース式多段圧延機により冷間圧延す
ると次ぎのような不具合が発生し易くなる。なお、この
金属箔の材質は、ステンレス鋼、銅または銅合金、アル
ミニウムまたはアルミニウム合金等からなるものであ
る。
【0006】1)厚さが極薄であるために、ワイパー装
置や吸引ロールを設置しても、圧延油の除去効率を上げ
るために、強い押圧力でワイパー装置や吸引ロールを金
属箔の方向に押し付けると金属箔が破断することにな
る。特に、近年は生産性向上のために、板厚100μm
以下の金属箔の圧延においても、圧延速度を200m/
分以上で圧延する場合があり、油切りを良くするために
この押圧力を高くすると、金属箔の破断を発生させるこ
とになる。また、金属箔の表面に微細な疵を発生させる
原因にもなる。 2)吸引ノズルあるいは噴射ノズルにより金属箔表面の
圧延油を除去する方式においても、極薄の金属箔である
ために、吸引力あるいはエアーの噴射力により、金属箔
の表面に疵がつき易くなる。特に、厚さが30μm以下
の金属箔を圧延する場合には、疵がつき易い。
【0007】3)ワイパー装置、吸引ロールは、圧延し
た金属帯の表面に付着している圧延油を除去しながら、
圧延油を金属帯の両端部に絞り寄せる作用を行なう。こ
の金属帯の両端部に絞り寄せた圧延油を、さらに上記の
噴射ノズルや吸引ノズルで除去する手段も採用されてい
るが、極薄の金属帯の表面はこの噴射力、吸引力により
疵がつき易くなり、必然的に吸引力を弱くせざるを得な
くなる。
【0008】従って、金属箔の圧延において、圧延機の
ワークロールとデフレクタロールとの間に設置したワイ
パー装置、吸引ロール、エアー噴出ノズル、吸引ノズル
等により金属箔の表裏面に付着している圧延油を除去し
ても、確実に除去することは不可能である。圧延油が残
存した金属箔を巻取装置で巻き取ると、金属箔に付着し
た圧延油が巻き付け力により絞り出されてくる。この絞
り出された圧延油は巻き取った金属箔の回転軸方向の側
面から流れだし、新しく巻き込んだ金属箔の表面に付着
し、圧延作業中における金属箔の横滑り発生の原因にな
る。
【0009】そこで本発明の目的は、厚さが100μm
以下、特に80μm以下の極薄の金属箔をリバース式多
段圧延機の巻取装置に適用して、圧延中の金属箔の横滑
りの防止に効果を発揮することができる圧延油の除去方
法および圧延油の除去装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧延機の巻取
装置により巻き取られた金属箔の回転軸方向側面の外周
部近傍を、前記金属箔の巻き取り径の増加に追従して移
動可能な吸引手段により前記巻き取られた金属箔に付着
している圧延油を吸引する圧延油の除去方法である。こ
の吸引手段による圧延油の吸引方向は、金属箔の巻き取
り厚さが所定の値より小さいときは巻取装置の回転軸方
向とし、前記巻取り径が前記所定の値を越えたときは前
記回転軸方向と直交する方向に変換することが望まし
い。この吸引方向の変換により、圧延油の除去効果をさ
らに向上させることができる。
【0011】また本発明は、巻取装置により巻き取られ
た金属箔の回転軸方向側面の外周部近傍に、前記巻き取
られた金属箔の径の増加に追従して移動可能に設置され
た吸引手段を備えている圧延油の除去装置である。さら
に、この吸引手段の吸引方向は、巻取装置の回転軸方向
と、この回転軸方向と直交する方向とを備えている圧延
油の除去装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明をリバース式多段圧延機に適
用したときの実施の形態を示す概略図である。図1に示
すように、圧延機1には、リール2、3を有する2台の
巻取装置4、5が設置されている。これら巻取装置4、
5の間には、金属箔6の圧延を行なう圧延機1の本体部
分となるワークロール7、中間ロール8、バックアップ
ロール9が配置されている。これら各ロールは、圧延す
る金属箔6を挟んで上下対象の位置に配置されている。
また、図示していないが、ワークロール7、中間ロール
8の近傍には圧延油を供給する複数個のノズルが設置さ
れている。なお、図1に示すようなリバース式多段圧延
機は、圧延方向Aを交互に変える複数の圧延パスを繰り
返して目標とする板厚の金属箔を得る圧延機である。
【0013】10は圧延した金属帯6に付着している圧
延油を除去するためのワイパー装置であり、ロール表面
部にゴム等の軟らかい材質が被覆されている。ワイパー
装置10は、圧延した金属箔6を挟んで上下一対配置さ
れ、圧延した金属箔6に付着している圧延油を拭き取っ
て、圧延油を金属箔6の進行方向両端から落下させる作
用を行なう。ワイパー装置10により金属箔6から落下
した圧延油は、図示していない圧延油回収装置により回
収され、清浄化した後、圧延油として再利用される。1
1は表面部に多孔質のゴムあるいは繊維等が積層された
吸引ロールであり、図示していない吸引装置に接続さ
れ、金属箔6の表面に付着している圧延油を吸引除去す
る。吸引ロール11は、圧延した金属箔6を挟んで上下
一対配置されている。吸引ロール11により除去された
圧延油は、圧延油回収装置により回収され圧延油として
再利用される。
【0014】12はデフレクタロールであり、図示して
いない油圧シリンダ等によりデフレクタロール12の位
置を微調整して、金属箔6に適度な張力を付与するよう
になっている。13は本発明の吸引手段を構成する吸引
ノズルである。吸引ノズル13は、巻取装置4または巻
取り装置5(以下巻取装置4という)に巻き取られた金
属箔6の回転軸方向の両側面部の側に設置されている。
【0015】吸引ノズル13は、巻取装置4により巻き
取られた金属箔6の回転軸方向の両側面であって、特に
その外周部近傍に付着している圧延油を吸引して除去す
るために設置される。従って、本発明において、吸引ノ
ズル13の設置位置は、巻取装置4により巻き取られた
金属箔6の回転軸方向の側面側であって、巻き取った金
属箔6の外周部近傍にする必要がある。さらに、吸引ノ
ズル13は、巻き取った金属箔6の巻き取り厚さ(また
は巻取り径)の増加に追従して巻き取り円の径方向に移
動可能にする。
【0016】なお、本発明に適用できる吸引手段は、ノ
ズルを減圧装置に接続して吸引する吸引ノズル、あるい
は、コンプレッサーから圧縮空気を供給してこのエゼク
タ作用により吸引力を発生させる吸引ノズル等を使用す
ることができる。
【0017】吸引手段である吸引ノズル13と、巻取装
置4により巻き取った金属箔6との位置関係について説
明する。図2(a)は、リール2で巻き取った金属箔6
の径R1がまだ小さいときの吸引ノズル13の位置を示
している。吸引ノズル13のノズル口13aの位置は、
巻き取った金属箔6の回転軸O−O方向の側面14側で
あって、外周部15の近傍になるようにする。すなわ
ち、新しく巻き取った金属箔6の両端部で回転軸O−O
方向の側面14側の近傍に位置させる。そして、ノズル
口13aを回転軸O−O方向に向けて回転軸O−O方向
から圧延油を吸引する。ノズル口13aと巻き取った金
属箔6の側面14との距離Hは、吸引ノズルの吸引力に
もよるが3〜10mm程度、エヤー吸引量は0.2〜
0.5m/分程度にするとよい。
【0018】巻取装置4が金属箔6を巻き取るに従って
巻き取り径R1は増加していく。図2(b)はこの巻き
取り径がR1からR2に増加したことを示している。図
2(a)、(b)に示すように、吸引ノズル13は巻き
取った金属箔6の径の増加に従ってその位置を径方向に
移動させ、新しく巻き取った金属箔13の回転軸O−O
方向の側面14の近傍に位置させる。そして、ノズル口
13aと側面14との距離Hはほぼ一定に保ち、ノズル
口13を回転軸O−O方向に向けて回転軸O−O方向か
ら圧延油を吸引する。このように回転軸O−O方向から
吸引力を作用させると、新しく巻き取った金属箔6側面
14近傍と、同じく新しく巻き取った金属箔6の外周部
15の端部近傍に残存している圧延油を吸引除去するこ
とができる。
【0019】図3は、吸引ノズル13と巻き取った金属
箔6との位置関係について改善した第2の実施の形態を
示す。第2の実施の形態においては、巻取装置4で巻き
取った金属箔6の厚さが所定の値d1以下のときは、図
3(a)に示すように吸引ノズル13による吸引方向は
巻取装置4の回転軸O−O方向にし、巻き取った金属箔
6の厚さが所定の値d1を越えてd2になると、図3
(b)に示すように、吸引ノズル13の向きを巻き取っ
た金属箔6の径方向(回転軸O−Oと直交する方向)に
変換した例を示す。このように吸引ノズルの吸引方向を
90°変換させる手段としては、後記の図5に示すよう
に、吸引方向が異なる吸引ノズルを2個設置する方法、
あるいは、1個の吸引ノズルを回転ジョイントとシリン
ダー装置により構成した方向変換装置により90°変換
する手段等が採用できる。
【0020】上記図3(a)に示す例は、金属箔6の巻
き始めから、その巻き取り厚さd1が比較的小さい30
mm程度になるまで採用するとよい。その理由は、巻き
取り厚さd1が小さいときは、巻き取られた金属箔6の
間から絞り出される圧延油量は少ないので、吸引ノズル
13による吸引方向を回転軸O−O方向にして、新しく
巻き取られた金属箔6の外周部15の両端面近傍に残存
している圧延油を吸引除去した方が、金属箔6に残存し
ている圧延油をより多く吸引除去することができ、金属
箔6の横滑りをより防止できるからである。
【0021】そして、巻き取った金属箔6の厚さが所定
の値d1を越えてd2になると、吸引ノズル13の吸引
方向を90°変換して、その吸引方向は巻き取った金属
箔6の回転軸O−O方向と直交する方向にする理由は次
の通りである。すなわち、巻き取り厚さが所定の厚さd
1より大きくなると、その締付け力により金属箔6間に
残存している圧延油がより多く絞り出され、この圧延油
が回転軸O―O方向の側面14に出てくる。そこで、吸
引ノズル13の吸引方向を回転軸O−O方向と直交する
方向に変換すると、側面14に絞り出された圧延油を吸
引ノズル13でより確実に吸引除去することが可能にな
り、新しく巻き取る金属箔6の間に圧延油が入り込むこ
とを防止することができる。なお、図3に示す例におい
ても、吸引ノズル13は金属箔6の巻き取り厚さの増加
に追従して回転軸O−O方向と直交する方向に移動させ
るようにする。
【0022】続いて、本発明を実施するための装置につ
いて説明する。図4は本発明の圧延油の除去装置の実施
の形態を示す図である。図4において、巻取装置4の両
端部近傍には2本の支柱20、20が立設されている。
この2本の支柱20、20間には、水平方向に延びる上
下移動部材21が上下方向に移動自在に係合している。
上下移動部材21が支柱20と係合しながら上下方向に
移動自在にする機構としては、支柱20の縦方向に溝部
20aを設け、この溝部20aに上下移動部材21の両
端部21aが摺動自在に嵌合させるとよい。
【0023】上下移動部材21には、巻き取った金属箔
6と接触して回転自在なローラ22と、金属箔6に付着
している圧延油を吸引除去するための吸引ノズル23
a、23bを取り付ける。吸引ノズル23a、23bの
取付け位置は、巻き取った金属箔6の回転軸O−O方向
の側面14側で、巻き取った金属箔6の外周面15近傍
とする。なお、上下移動部材21とローラ22は、合成
樹脂等の軽量化された材質から構成し、巻き取った金属
帯6の外周部15にローラ22を介して大きな荷重がか
からないようにする必要がある。なお、吸引ノズル23
a、23bは、図示しない配管を経由して圧縮空気を供
給することにより、エジェクタ作用によりノズル口に生
じる負圧により吸引力を発生させる形式を使用するとよ
い。この理由は、通常の製造現場には圧縮空気を使用す
る設備が多く採用されており、圧縮空気を供給するコン
プレッサーが設置されているからである。吸引ノズル2
3a、23bにより吸引された圧延油は、図示していな
い配管を経由して圧延油回収装置に圧縮空気とともに回
収される。
【0024】続いて、図4に示す圧延油の除去装置の作
用について説明する。巻取装置4により巻き取られた金
属箔6は、その巻き取り厚さは次第に増加していく。上
下移動部材21に取り付けたローラ22は、巻き取った
金属箔6の外周部15に沿って回転自在であるととも
に、巻き取り厚さの増加に追従して上下移動部材21を
自動的に上方へ移動させる。この上下移動部材21の上
方への移動とともに、吸引ノズル23a、23bも上方
に移動し、吸引ノズル23a、23bの吸引口は常に巻
き取った金属帯の回転軸O−O方向の側面14側で、巻
き取った金属箔6の外周部15近傍に位置するようにな
る。これにより、新規に巻き取った金属箔6の両端部に
残存している圧延油、巻き取った金属箔6から絞り出さ
れて側面14に付着している圧延油を効率良く吸引して
除去することができる。
【0025】図5は本発明の圧延油の除去装置につい
て、第2の実施の形態を示す図である。図5において
は、図4に示す圧延油の除去装置に、さらに吸引ノズル
24a、24bをブラケット25を介して上下移動部材
21に取り付けている。吸引ノズル23a、23bの吸
引方向は回転軸O−Oに直交する方向であるが、新規に
取り付けた吸引ノズル24a、24bの吸引方向は回転
軸O−Oになるようにしている。なお、これら吸引ノズ
ル23a、23b、24a、24bと、巻き取った金属
箔6との位置関係は、図2、図3で説明した内容と同一
である。
【0026】続いて、図5に示す圧延油の除去装置の作
用について説明する。圧延機1が稼動を開始して金属箔
6の巻き取り厚さが所定の厚さより小さいときには、吸
引ノズル24a、24bを作動させる。そして、圧延作
業が進行して巻き取り厚さが所定の厚さより大きくなる
と、吸引ノズル24a、24bの作動を止め、吸引ノズ
ル23a、23bを作動させる。この吸引ノズル23
a、23bと、24a、24bとの作動の切換は、例え
ば、支柱20にリミットスイッチを設置し、上下移動部
材21がこのリミットスイッチに接触すると、電磁弁を
作動させてこれら各吸引ノズルに供給する圧縮空気の経
路を変換することにより可能になる。
【0027】なお、上記図5に示す実施の形態におい
て、常に吸引ノズル23a、23bと、吸引ノズル24
a、24bとを作動させてもよい。また、図4及び図5
に示す本発明の装置を構成する支柱20、上下移動部材
21は、金属箔6を巻き取ったリール2を取り外すとき
に邪魔になる場合がある。従って、本発明の装置をレー
ル上を走行する台車上に設置するとよい。
【0028】以上に説明した本発明の圧延油除去装置
は、巻き取った金属箔の巻き取り厚さの増加につれて上
下方向に移動自在な部材に吸引ノズルを設置した例につ
いて説明したが、本発明は次のような手段により、金属
箔の巻き取り厚さの増加に追従して吸引ノズルの位置を
自動的に移動させることができる。
【0029】1)巻取装置の両端部近傍にロボット装置
を設置し、このロボット装置のアームに吸引ノズルを把
持させる。そして、ロボット装置の制御装置に予め圧延
する金属箔の圧延速度、圧延目標板厚、板幅、巻取装置
のリールの径等を入力しておくと、ロボットの制御装置
は圧延開始から圧延経過時間ごとの巻き取る金属帯の厚
さをソフトウエアにより算出させることができる。これ
により、ロボットの制御装置は、この算出値(または関
係式)に基づいてソフトウエアにより、吸引ノズルを把
持したアームの移動を巻き取る金属帯の厚さの増加に追
従して自動制御することができる。あるいは、圧延機の
制御装置とこのロボット装置の制御装置とを通信回線を
介して接続し、圧延機の制御装置からロボットの動作を
制御する方法も採用できる。 2)図4に示す2本の支柱に沿って吸引ノズルを設置し
た上下移動部材21の上下移動を、ボールネジを用いた
パルスモータの制御により行なう。この制御は上記1)
と同様に制御装置に組み込んだソフトウエアにより行な
うことができる。また、上記1)と同様に圧延機の制御
装置からの制御信号により上下移動部材21の移動を制
御することができる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明した本発明は次ぎの効果を有
している。 1)圧延機の巻取装置に新規に巻き取られた金属箔に残
存している圧延油を直ちに除去できるので、圧延作業中
の金属箔の横滑りを防止することが可能になる。 2)巻き取った金属箔の側面から絞り出された圧延油も
除去できるので、新規に巻き取った金属箔にこの圧延油
の付着を防止でき、圧延作業中の金属箔の横滑りを防止
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した多段圧延機の概略構成を示
す説明図である。
【図2】 本発明を実施するときに、巻取装置で巻き取
った金属帯と吸引ノズルとの位置関係を説明するための
図である。
【図3】 同じく、本発明を実施するときに、巻取装置
で巻き取った金属帯と吸引ノズルとの位置関係を説明す
るための図である。
【図4】 本発明の圧延油の除去装置について、第1の
実施の形態を説明するための図である。
【図5】 同じく、本発明の圧延油の除去装置につい
て、第2の実施の形態を説明するための図である。
【符号の説明】
1:圧延機、 4、5:巻取装置、 6:金属
箔、7:ワークロール、 10:ワイパー装置、 1
1:吸引ロール、13:吸引ノズル、 13a:ノズル
口、 14:側面 15:外周部、 20:支柱、 21:上
下移動部材、22:ローラ、 23a、23b、24
a、24b:吸引ノズル。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機の巻取装置により巻き取られた金
    属箔の回転軸方向側面の外周部近傍を、前記金属箔の巻
    き取り径の増加に追従して移動可能な吸引手段により前
    記巻き取られた金属箔に付着している圧延油を吸引する
    ことを特徴とする圧延油の除去方法。
  2. 【請求項2】 圧延油の吸引方向は、金属箔の巻き取り
    厚さが所定の値より小さいときは巻取装置の回転軸方向
    とし、前記巻取り径が前記所定の値を越えたときは前記
    回転軸方向と直交する方向に変換することを特徴とする
    請求項1に記載の圧延油の除去方法。
  3. 【請求項3】 巻取装置により巻き取られた金属箔の回
    転軸方向側面の外周部近傍に、前記巻き取られた金属箔
    の径の増加に追従して移動可能に設置された吸引手段を
    備えていることを特徴とする圧延油の除去装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引手段の吸引方向は、巻取装置の
    回転軸方向と、前記回転軸と直交する方向とを備えてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の圧延油の除去装
    置。
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