JP3210436U - 改ざん防止機能付き包装用箱 - Google Patents

改ざん防止機能付き包装用箱 Download PDF

Info

Publication number
JP3210436U
JP3210436U JP2017000607U JP2017000607U JP3210436U JP 3210436 U JP3210436 U JP 3210436U JP 2017000607 U JP2017000607 U JP 2017000607U JP 2017000607 U JP2017000607 U JP 2017000607U JP 3210436 U JP3210436 U JP 3210436U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
slit
box body
notch
insertion flap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017000607U
Other languages
English (en)
Inventor
純子 田澤
純子 田澤
Original Assignee
丸金印刷株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 丸金印刷株式会社 filed Critical 丸金印刷株式会社
Priority to JP2017000607U priority Critical patent/JP3210436U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3210436U publication Critical patent/JP3210436U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】箱を蓋で封止する際に、箱本体側のロック部を差し込みフラップのスリットに差し込みしやすくし、蓋の封止後は、ロック部をスリットから抜けにくくする改ざん防止機能付き包装用箱を提供する。【解決手段】この包装用箱Bでは、差し込みフラップにスリット17が形成され、箱本体bにロック部18が形成されて、箱本体bを蓋で封じる際に、スリット17にロック部18を挿入し、ロック部18の各鉤形の切り込み181とスリット17の下側他方の切り込み172とを係合させて、蓋をロックし、蓋を開封するときは、つまみ部Tを差し込みフラップから引き上げて差し込みフラップをロック部18から切り離す。【選択図】図2

Description

本考案は、化粧品、治験用薬などの物品を収納するのに使用する包装用箱に関し、特に、蓋の不正な開封を防止するのに最適な改ざん防止機能付き包装用箱に関する。
一般に、化粧品などの商品は店内に陳列されるため、化粧品を収納する箱の蓋が不正に開封されないように、化粧品の箱には、蓋を一度開封するとその痕跡が残る改ざん防止機能を備えたものが知られている。
この種の改ざん防止機能を備えた包装箱が特許文献1により提案されている。
この文献1の包装箱は、前板と後板と左右の側板からなる胴部と、前板の上縁に連設される蓋板と、蓋板の先端部に設けられる差し込みフラップとを有し、蓋板の差し込みフラップを後板の内側に差し込み可能とし、後板の上縁の側の一部であって、後板のその他の部分から切取り可能に設けられた係止片と、蓋板の差し込みフラップに設けられてその幅方向へ延びるスリットとを有し、差し込みフラップを後板の内側に差し込むときに、係止片の上端係止部を差し込みフラップの外側面からスリットに挿入し、係止片の上端係止部にスリットのエッジを係止させることにより、蓋板を閉止し、蓋板の差し込みフラップのスリットのエッジと係止している係止片を後板のその他の部分から切り取ることにより、蓋板を開封するようになっている。
この包装箱では、特に、蓋板の差し込みフラップに設けられるスリットが、その幅方向の中央部に設けられ、先端側に向けて凸状をなす凸状スリット部と、凸状スリット部の幅方向の両側から水平に延びる水平スリット部と、凸状スリット部の幅方向の両側から水平スリット部に対して鋭角をなして斜め先端側に延びる斜行スリット部とを有し、差し込みフラップの凸状スリット部に沿って画成される凸片部を、係止片の上端係止部をスリットに挿入するときのガイドにして、差し込みフラップの水平スリット部のエッジを係止片の上端係止部に係止させて蓋板を閉止するようにしてある。
このようにして蓋板を不正に開封しようとすると、ロック部が破れて痕跡が残るようになっている。
特許第5405249号公報
しかしながら、上記従来(特許文献1)の包装箱では、箱本体(胴部)側のロック部(係止片の上端係止部)を差し込みフラップのスリットに挿入し確実に係止させるために、差し込みフラップのスリットが、先端側に向けて凸状をなす凸状スリット部と、凸状スリット部の幅方向の両側から水平に延びる水平スリット部と、凸状スリット部の幅方向の両側から水平スリット部に対して鋭角をなして斜め先端側に延びる斜行スリット部とにより形成されているが、各スリット部が線状の切り込みにより形成されるために、箱本体に物品を収納した後、箱本体を蓋で封止する際に(つまり、蓋先端の差し込みフラップを箱本体内に差し込み、本体側のロック部を差し込みフラップのスリットに差し込み係止させるとき)に、ロック部をスリットに差し込みにくい、という問題がある。
本考案は、このような従来の問題を解決するもので、この種の改ざん防止機能付き包装用箱において、箱本体を蓋で封止する際に、箱本体側のロック部を差し込みフラップのスリットに差し込みしやすくし、また、蓋の封止後は、箱本体側のロック部を差し込みフラップのスリットから抜けにくくすること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の改ざん防止機能付き包装用箱は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と箱の底面をなす底板とからなり、天面に開口を有する箱本体と、前記箱本体の天面をなし、前記箱本体の天面開口を開閉する先端に差し込みフラップを有する蓋とにより構成され、前記差し込みフラップに幅方向に延びるスリットを有し、前記箱本体の前記差し込みフラップに対向される一側面板の前記開口の縁部に前記スリットに挿入し係合可能なロック部を備え、前記箱本体を前記蓋で封止する際に、前記蓋側のスリットと前記箱本体側のロック部とを係合させて、前記蓋をロックし、前記蓋を不正に開封しようとすると、前記蓋又は前記箱本体の一部が破れて痕跡を残す改ざん防止機能付き包装用箱において、
前記蓋側のスリットは、前記差し込みフラップに、前記差し込みフラップの先端方向に向けて凸の円弧状に形成される一方の切り込みと、前記円弧状の切り込みの中央と両端との間の中間部近傍から前記差し込みフラップの先端方向に向けて凸の略U字形又は略コ字形又は略V字形又は略円弧状に形成される中間の切り込み及び当該中間の切り込みの両端から前記一方の切り込みの両端側に近接して並列に前記一方の切り込みの両端側に沿って斜めに形成され、前記一方の切り込みの両端につながる両端側の切り込みからなる他方の切り込みとにより、前記一方の切り込みと前記他方の切り込みとにより囲まれた部分を切り抜かれて、中央が溝形に開口され、両端側を長穴状に形成されるとともに、前記スリットの前記一方の切り込み側の縁部につまみ部が設けられ、
前記箱本体側のロック部は、前記一側面板の前記開口縁部に、当該開口縁部の前記スリットの両端に略対応する位置に一対の鉤形の切り込みを当該鉤形の先端を前記一側面板の幅方向中央に向けて形成されて、前記各鉤形の切り込み間に略板状に形成され、
前記箱本体を前記蓋で封じる際に、前記蓋側のスリットに前記箱本体側のロック部を挿入し、前記ロック部の前記各鉤形の切り込みと前記スリットの前記他方の切り込みとを係合させて、前記蓋をロックし、
前記蓋を開封する際は、前記つまみ部を前記差し込みフラップから引き上げて前記差し込みフラップを前記ロック部から切り離す、
ことを要旨とする。
この場合、差し込みフラップにスリットの両端から又はスリットの両端に近接して蓋に向けて切り取り線が付されることが好ましい。
また、この場合、一方の切り込みの両端と他方の切り込みの両端は蓋側に向けて凸の円弧状の切り込みを介してつなげられることが好ましい。
本考案の改ざん防止機能付き包装用箱によれば、上記の構成により、箱本体を蓋で封じる際に、中央が溝形に開口され、両端側を長穴状に形成された蓋側のスリットに箱本体側の板状のロック部を挿入し、ロック部の各鉤形の切り込みとスリットの他方の切り込みとを係合させて、蓋をロックするので、箱本体側のロック部を差し込みフラップのスリットに差し込みしやすくすることができ、蓋の封止後は、箱本体側のロック部を差し込みフラップのスリットから抜けにくくすることができ、また、蓋を開封するときは、つまみ部を差し込みフラップから引き上げて差し込みフラップをロック部から切り離すので、蓋の開封を容易に行うことができる、という本考案独自の格別な効果を奏する。
本考案の一実施の形態における改ざん防止機能付き包装用箱の開封前の外部構成を示す背面側から見た部分斜視図 同包装用箱の開封後の外部構成及び内部構成を示す背面側から見た部分斜視図 同包装用箱を構成する紙基材の展開図 同包装用箱の特に改ざん防止機能の構成及び作用効果を示す部分背面図 同包装用箱の使用例を示し、箱を開封した状態を示す背面側から見た部分斜視図 同包装用箱の使用例を示し、箱を不正に開封した状態を示す背面側から見た部分斜視図
次に、この考案を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1及び図2に再封機能付き包装用箱を示している。
図1、図2に示すように、再封機能付き包装用箱B(以下、包装用箱B又は箱Bという場合がある。)は、ボール紙、クラフト紙のような比較的厚さがあり直立性のある紙材により形成され、箱Bの正面、背面及び左右両側面をなす4側面板11−14(正面板11、右側面板12、背面板13、左側面板14)と箱Bの底面をなす底板15(図3参照)とからなり、天面に開口10を有する箱本体bと、箱本体bの天面をなし、箱本体bの天面開口10を開閉する蓋16とにより構成される。
この箱Bの場合、箱本体bは、縦に長い直方体状に構成され、正面板11、背面板13はそれぞれ、同じ大きさの縦長の長方形で、左右の側面板12、14はそれぞれ、正面板11、背面板13よりも幅が狭い同じ大きさの縦長の長方形になっている。なお、この場合、正面板11の右側面板12とは反対側の側縁部に接続片111(図3参照)が形成され、この接続片111が左側面板14の裏面で正面側縁部に糊を介して接続される。また、底板15は、図3を参照すると、4側面板11−14の各端縁部、この場合、正面板11の下端縁部から折れ線L1を介して連接され、箱本体bの底面開口の前側の略半部を閉塞可能な凸状部E1及び凹凸状部E2を有する複合形状の前側の底板151、背面板13の下端縁部から折れ線L3を介して連接され、箱本体bの底面開口の後側の略半部を閉塞可能な凸状部E1及凹凸状部E2を有する複合形状の後側の底板152、左右各側面板12、14の下端縁部から折れ線L2、L4を介して連接され、箱本体bの底面開口の左右両側を閉塞可能な略台形状の左右一対のフラップ153、154からなり、箱本体bの底面開口で、前側、後側の各底板151、152が左右の各フラップ153、154に糊付けされ、各底板151、152の凸状部E1、凹凸状部E2が相互に係合されて、各底板151、152が横長の長方形に組み合わせられる。このようにして底板15は底面開口の一方の対角線上で分割可能に構成され、この対角線上で前側、後側の各底板151、152とともに4側面板11−14が扁平状に折り畳み可能で、箱Bが折り畳まれた状態からワンタッチで箱形に組み立てられるようになっている。
蓋16は、図3を参照すると、4側面板11−14の各端縁部、この場合、正面板11の上端縁部から折れ線5を介して連接され、箱本体bの天面開口10の全部を閉塞可能な横長の長方形の蓋本体161及び蓋本体161の先端に折れ線L8を介して必要な差し込み長さに連接され、箱本体bの天面開口10内(具体的に言えば、後述の左右の各フラップ163、164と正面板11との間の隙間)に差し込み可能な略台形の差し込みフラップ162、左右各側面板12、14の上端縁部から折れ線L6、L7を介して連接され、箱本体bの天面開口10の両側を閉塞可能な略台形の左右一対のフラップ163、164からなる。このようにして箱本体bの天面開口10を左右の各フラップ163、164で覆い、その上から蓋本体161により閉じ、蓋本体161先端の差し込みフラップ162を箱本体b内に差し込むことにより、箱本体bの天面開口10が封止されるようになっている。
そして、この包装用箱Bでは、図1、図2に示すように、差し込みフラップ162に幅方向に延びるスリット17を有し、箱本体bの差し込みフラップ162に対向される一側面板11、この場合、正面板11の天面開口10の縁部にスリット17に挿入し係合可能なロック部18を備え、箱本体bを蓋16で封止する際に、蓋側のスリット17と箱本体側のロック部18とを係合させて、蓋16をロックし、蓋16を不正に開封しようとすると、蓋16又は箱本体bの一部が破れて痕跡を残し、改ざんを防止するようになっている。
この箱Bの改ざん防止機能では、特に、蓋側のスリット17は、差し込みフラップ162の略中央に、差し込みフラップ162の先端方向に向けて凸の円弧状に形成される上側一方の切り込み171と、この円弧状の切り込み171の中央と両端との間の中間部近傍から差し込みフラップ162の先端方向に向けて凸の略U字形に形成される中間の切り込み172a及びこの中間の切り込み172aの両端から一方の切り込み171の両端側に近接して並列に一方の切り込み171の両端側に沿って斜めに形成され、上側一方の切り込み171の両端につながる両端側の切り込み172bからなる下側他方の切り込み172とにより、上側一方の切り込み171と下側他方の切り込み172とにより囲まれた部分を切り抜かれて、中央が溝形に開口され、両端側を長穴状に形成されるとともに、スリット17の一方の切り込み171側の縁部につまみ部Tが円弧状に設けられる。この場合、スリット17の一方の切り込み171の両端と他方の切り込み172の両端は蓋16側に向けて凸の円弧状の切り込み173を介してつなげられる。そして、差し込みフラップ162にスリット17の両端に近接する位置から一対の切り取り線174が蓋16に向けて略逆ハの字形に付される。
また、箱本体側のロック部18は、正面板11の上縁部(開口縁部)に、この上縁部のスリット17の両端に対応する位置又はそれよりも少し内側の位置に一対の鉤形の切り込み181をこれら鉤形の先端がそれぞれ正面板11の幅方向中央に向けて形成されて、各鉤形の切り込み181間に横長の長方形の略板状に形成される。
また、この包装用箱Bは、図3に示すように、全体が一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材Pからなる。
この紙基材Pは、展開した状態において、組み立て時に箱本体bの正面板11をなす正面板部P11と、正面板部P11の左側部に設けられ、組み立て時に箱本体bの左側面板14の裏面に固定される接続片部P111と、正面板部11の右側部に連続して設けられ、組み立て時に箱本体bの右側面板12をなす右側面板部P12と、右側面板部P12の右側部に連続して設けられ、組み立て時に箱本体bの背面板13をなす背面板部P13と、背面板部P13の右側部に設けられ、組み立て時に箱本体bの左側面板14をなす左側面板部P14と、正面板部P11の上側部に連続して設けられ、組み立て時に蓋16の蓋本体161をなす蓋本体部P161、及びこの蓋本体部P161の先端に連続して設けられ、組み立て時に差し込みフラップ162をなす差し込みフラップ部P162と、正面板部P11の下側部に連続して設けられ、組み立て時に前側の底板151をなす前側底板部P151と、右側面板部P12の上側部に連続して設けられ、組み立て時に蓋16の右のフラップ163をなす右のフラップ部P163と、右側面板部P12の下側部に連続して設けられ、組み立て時に底板15の右のフラップ153をなす右のフラップ部P153と、背面板部P13の下側部に連続して設けられ、組み立て時に底板15の後側の底板152をなす後側底板部P152と、左側面板部P14の上側部に連続して設けられ、組み立て時に蓋16の左のフラップ164をなす左のフラップ部P164と、左側面板部P14の下側部に連続して設けられ、組み立て時に底板15の左のフラップ154をなす左のフラップ部P154と、を備える。
この場合、正面板部P11、背面板部P13が縦に長い長方形に、左右両側面板部P12、14がまた縦長の長方形になっている。なお、正面板部P11の左側部の接続片部P111は略台形になっている。また、正面板部P11には、既述のとおり、上縁部に、この上縁部においてスリット17の両端に対応する位置又はそれよりも少し内側の位置に一対の鉤形の切り込み181がこれら鉤形の先端をそれぞれ正面板部P11の幅方向中央に向けて形成されて、各鉤形の切り込み181間にロック部18が横長長方形の略板状に形成される。
蓋本体部P161は箱本体bの天面開口10と略同じ大きさの横長の長方形に形成され、その先端の差し込みフラップ部P162は角丸の略台形に形成され、右、左の各フラップ部P163、164は略台形に形成される。また、差し込みフラップ部P162には、既述のとおり、その略中央に、差し込みフラップ部P162の先端方向に向けて凸の円弧状に形成される上側一方の切り込み171と、この一方の切り込み171の中央と両端との間の中間部近傍から差し込みフラップ部P162の先端方向に向けて凸の略U字形に形成される中間の切り込み172a及びこの中間の切り込み172aの両端から一方の切り込み171の両端側に近接して並列に一方の切り込み171の両端側に沿って斜めに形成され、上側一方の切り込み171の両端につながる両端側の切り込み172bからなる下側他方の切り込み172とにより、上側一方の切り込み171と下側他方の切り込み172とにより囲まれた部分を切り抜かれて、中央が溝形に開口され、両端側が長穴状のスリット17が形成されるとともに、このスリット17の一方の切り込み171側の縁部(この場合、一方の切り込み171の直下に)に円弧状のつまみ部Tが併せて形成される。そして、スリット17の一方の切り込み171の両端と他方の切り込み172の両端が蓋16側に向けて凸の円弧状の切り込み173を介してつなげられる。そして、差し込みフラップ部P162にスリット17の両端に近接して、円弧状の切り込み173の延長上に一対の切り取り線174が蓋16に向けて略ハの字形に付される。
前側底板部P151、後側底板部P152は箱Bの底面が(仮想の前後方向略中央ライン)で前後に2分割された形状で、かつ底面の略中央(仮想の前後方向略中央ライン)で相互に対向する縁部にその略中央(仮想の前後方向略中央ライン)から突出する凸状部E1とその略中央(仮想の前後方向略中央ライン)に一致する凹状部E21及びその略中央(仮想の前後方向略中央ライン)から突出する凸状部E22からなる凹凸状部E2が対称的に形成される。この前側底板部P151、後側底板部P152の場合、下端縁部は一端から略中心までが底面の略中央(仮想の前後方向略中央ライン)から略台形状に突出する凸状部E1をなし、縁部の中心から他端方向に向けて底面の仮想の前後方向略中央ラインに一致する凹状部E21をなし、他端が底面の略中央(仮想の前後方向略中央ライン)から略台形状に突出する凸状部(接着片)E22をなす。右のフラップ部P153、左のフラップ部P154は略台形に形成される。このようにして前側底板部P151の接着片E22が近接する左右のフラップ部P153、P154の一方、この場合、右のフラップ部P153の表面に糊を介して固定されるとともに、後側底板部P154の接着片E22が近接する左右のフラップ部P153、P154の他方、この場合、左側のフラップ部P154の表面に糊を介して固定され、前側底板部P151のE1が後側底板部P152の凹状部E21から後側底板部P152の裏面側に差し込まれるとともに、後側底板部P152の凸状部E1が前側底板部P151の凹状部E1から前側底板部P151の裏面側に差し込まれて底板15が形成される。かかる箱Bの各部の形状及び構造から、この箱Bは、底面の一方の対角線を折り畳み線として、正面板部11と右側面板部12、背面板部13と左側面板部14がそれぞれ裏面を合せて、かつ前側底板部P151と正面板部P11、後側底板部P152と背面板部P13がそれぞれ裏面を合せて折り畳み可能に構成される。なお、この包装用箱Bを化粧品を包装する工場などへ出荷するときは、箱Bはワンタッチで折り畳まれ、蓋本体161及び右、左の各フラップ163、164がそれぞれ、箱Bの正面板11及び左右の各側面板12、14の天面開口101側の端部延長上に延ばされた状態が取られる。そして、化粧品の包装に際し、箱Bは、既述のとおりに折り畳まれた状態から、右側面板部P12に対して正面板部P11を引き離し、左側面板部P14に対して背面板部P13を引き離すように、4側面板部P11−P14を起こすと、正面板部P11及び右側面板部P12との間から前側底板部P151が一方の対角線上の折り畳み線を介して曲げ戻されるとともに背面板部P13及び左側面板部P14との間から後側底板部P152が一方の対角線上の折り畳み線を介して曲げ戻されて、前側、後側の各底板部P151、P152の対向する縁部が底面の中央で合わせられるとともに、前側底板部P151の縁部の凸状部E1が後側底板部P152の縁部の凹状部E21から後側底板部P152の裏面側に差し込まれ、後側底板部P152の縁部の凸状部E1が前側底板部P151の縁部の凹状部E22から前側底板部P151の裏面側に差し込まれた状態の略四角形状に戻されて、底板15が形成され、箱Bの底面開口が閉塞される。これにより、箱Bは蓋16及び各上フラップ163、164が正面板11及び左右の各側面板12、14の上部延長上に延ばされた状態の箱形に戻される。
紙基材Pはかくして構成され、この紙基材Pは、既述のとおり、ワンタッチで箱形に戻され、箱本体bが組み立てられる。
このようにして箱Bは、箱本体B内に化粧品などが収納された後、箱本体bの天面開口10が蓋16で封止される。この場合、図4に示すように、蓋側のスリット17に箱本体側のロック部18を挿入し、ロック部18の各鉤形の切り込み181とスリット17の他方の切り込み172とを噛み合わせ係合させて蓋16をロックする。このとき、蓋側のスリット17は、中央が溝形に開口され、両端側を長穴状に形成されて、スリット17の大きさが従来の線状の切り込みからなるスリットに比べて拡大され、しかも、スリット17の中央が差し込みフラップ162の先端に向けて凸の円弧状で溝形に開口され、箱本体側のロック部18がスリット17の幅と略同じ幅の横長の板状になっているので、ロック部18をその中央から両端側を徐々にスリット17に挿入し、ロック部18の各鉤形の切り込み181とスリット17の他方の切り込み172とを係合させて、蓋16をロックすることができ、箱本体側のロック部18を差し込みフラップ162のスリット17に差し込みしやすい。そして、このように蓋16をロックすると、図4に示すように、蓋16を上方に引き上げて開けようとしても、ロック部18の両端の鉤形のスリット181で囲まれた部分にスリット17の他方の切り込み172(具体的には、両端の切り込み172b)のエッジが引っ掛かるので、ロック部18がスリット17から抜けにくく、差し込みフラップ162を箱本体bから容易に引き抜くことができない。つまり、蓋16は容易に開くことができない。そして、蓋16の封止後、蓋16を開封するときは、図5に示すように、つまみ部Tを差し込みフラップ162から引き上げて差し込みフラップ162をロック部18から切り離すようにしているので、蓋16を不正に開封しようとして、つまみ部Tを無理に引き上げると、蓋16又は箱本体bの一部が破れる。この場合、差し込みフラップ162のスリット17の両端近傍に一対の切り取り線174が付けられているので、図6に示すように、差し込みフラップ162が各切り取り線174に沿って破断しやすく、蓋16の一部に蓋16を不正に開けた痕跡が残される。なお、蓋16を開封するときは、図5に示すように、つまみ部Tを差し込みフラップ162から引き上げて差し込みフラップ162から一対の切り取り線174に沿って切り離し、このときに大きく開いたスリット17からロック部18をスリット17の手前に引き出してスリット17との係合を外すことで、蓋16のロックを簡単に解除することができる。
このように差し込みフラップ162は、蓋16や箱本体bの一部を破らない限り、箱本体bから引き抜くことができず、蓋16を開けることができないので、ここに箱Bの改ざん防止としての効果がある。
以上説明したように、この包装用箱Bによれば、既述の構成により、箱本体bを蓋16で封じる際に、中央が溝形に開口され、両端側を長穴状に形成された蓋側のスリット17に箱本体側の板状のロック部18を挿入し、ロック部18の各鉤形の切り込み181とスリット17の他方の切り込み172とを噛み合わせ係合させて、蓋16をロックするので、箱本体側のロック部18を差し込みフラップ162のスリット17に差し込みしやすくすることができ、蓋16の封止後は、箱本体側のロック部18を差し込みフラップ162のスリット17から抜けにくくすることができ、また、蓋16を開封するときは、つまみ部Tを差し込みフラップ162から引き上げて差し込みフラップ162をロック部18から切り離すので、蓋16の開封を容易に行うことができる。
なお、この実施の形態では、スリット17の他方の切り込み172の中間の切り込み172aが差し込みフラップ162の先端方向に向けて凸の略U字形に形成されるものとしたが、この中間の切り込みは差し込みフラップの先端方向に向けて凸の略コ字形又は略V字形又は略円弧状に形成されてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、この実施の形態では、差し込みフラップ162にスリット17の両端に近接する位置から一対の切り取り線(ミシン目)174が蓋16に向けて略逆ハの字形に付されるものとしたが、この一対の切り取り線(ミシン目)はスリットの両端(の位置)から蓋に向けて付けられてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
B 改ざん防止機能付き包装用箱
b 箱本体
10 開口
11 正面板
111 接続片
12 右側面板
13 背面板
14 左側面板
15 底板
151 前側の底板
E1 凸状部
E2 凹凸状部
E21 凹状部
E22 凸状部(接着片)
152 後側の底板
E1 凸状部
E2 凹凸状部
E21 凹状部
E22 凸状部(接着片)
153 右のフラップ
154 左のフラップ
16 蓋
161 蓋本体
162 差し込みフラップ
163 右のフラップ
164 左のフラップ
17 スリット
171 一方の切り込み
172 他方の切り込み
172a 中間の切り込み
172b 両側の切り込み
173 円弧状の切り込み
174 切り取り線(ミシン目)
18 ロック部
181 鉤形の切り込み
T つまみ部
P 紙基材
P11 正面板部
P111 接続片部
P12 右側面板部
P13 背面板部
P14 左側面板部
P151 前側底板部
P152 後側底板部
P153 右のフラップ部
P154 左のフラップ部
P161 蓋本体部
P162 差し込みフラップ部
P163 右のフラップ部
P164 左のフラップ部
17 スリット
171 一方の切り込み
172 他方の切り込み
172a 中間の切り込み
172b 両側の切り込み
173 円弧状の切り込み
174 切り取り線(ミシン目)
18 ロック部
181 鉤形の切り込み
L1−L8 折れ線
上記目的を達成するために、本考案の改ざん防止機能付き包装用箱は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と箱の底面をなす底板とからなり、天面に開口を有する箱本体と、前記箱本体の天面をなし、前記箱本体の天面開口を開閉する先端に差し込みフラップを有する蓋とにより構成され、前記差し込みフラップに幅方向に延びるスリットを有し、前記箱本体の前記差し込みフラップに対向される一側面板の前記開口の縁部に前記スリットに挿入し係合可能なロック部を備え、前記箱本体を前記蓋で封止する際に、前記蓋側のスリットと前記箱本体側のロック部とを係合させて、前記蓋をロックし、前記蓋を不正に開封しようとすると、前記蓋又は前記箱本体の一部が破れて痕跡を残す改ざん防止機能付き包装用箱において、
前記蓋側のスリットは、前記差し込みフラップに、前記差し込みフラップの先端方向に向けて凸の円弧状に形成される一方の切り込みと、前記一方の切り込みの中央と両端との間の中間部近傍から前記差し込みフラップの先端方向に向けて凸の略U字形又は略コ字形又は略V字形又は略円弧状に形成される中間の切り込み及び当該中間の切り込みの両端から前記一方の切り込みの両端側に近接して並列に前記一方の切り込みの両端側に沿って斜めに形成され、前記一方の切り込みの両端につながる両端側の切り込みからなる他方の切り込みとにより、前記一方の切り込みと前記他方の切り込みとにより囲まれた部分を切り抜かれて、中央が溝形に開口され、両端側を長穴状に形成されるとともに、前記スリットの前記一方の切り込み側の縁部につまみ部が設けられ、
前記箱本体側のロック部は、前記一側面板の前記開口縁部に、当該開口縁部の前記スリットの両端に略対応する位置に一対の鉤形の切り込みを当該鉤形の先端を前記一側面板の幅方向中央に向けて形成されて、前記各鉤形の切り込み間に略板状に形成され、
前記箱本体を前記蓋で封じる際に、前記蓋側のスリットに前記箱本体側のロック部を挿入し、前記ロック部の前記各鉤形の切り込みと前記スリットの前記他方の切り込みとを係合させて、前記蓋をロックし、
前記蓋を開封する際は、前記つまみ部を前記差し込みフラップから引き上げて前記差し込みフラップを前記ロック部から切り離す、
ことを要旨とする。
この場合、差し込みフラップにスリットの両端から又はスリットの両端に近接して蓋に向けて切り取り線が付されることが好ましい。
また、この場合、一方の切り込みの両端と他方の切り込みの両端は蓋側に向けて凸の円弧状の切り込みを介してつなげられることが好ましい。

Claims (3)

  1. 箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と箱の底面をなす底板とからなり、天面に開口を有する箱本体と、前記箱本体の天面をなし、前記箱本体の天面開口を開閉する先端に差し込みフラップを有する蓋とにより構成され、前記差し込みフラップに幅方向に延びるスリットを有し、前記箱本体の前記差し込みフラップに対向される一側面板の前記開口の縁部に前記スリットに挿入し係合可能なロック部を備え、前記箱本体を前記蓋で封止する際に、前記蓋側のスリットと前記箱本体側のロック部とを係合させて、前記蓋をロックし、前記蓋を不正に開封しようとすると、前記蓋又は前記箱本体の一部が破れて痕跡を残す改ざん防止機能付き包装用箱において、
    前記蓋側のスリットは、前記差し込みフラップに、前記差し込みフラップの先端方向に向けて凸の円弧状に形成される一方の切り込みと、前記円弧状の切り込みの中央と両端との間の中間部近傍から前記差し込みフラップの先端方向に向けて凸の略U字形又は略コ字形又は略V字形又は略円弧状に形成される中間の切り込み及び当該中間の切り込みの両端から前記一方の切り込みの両端側に近接して並列に前記一方の切り込みの両端側に沿って斜めに形成され、前記一方の切り込みの両端につながる両端側の切り込みからなる他方の切り込みとにより、前記一方の切り込みと前記他方の切り込みとにより囲まれた部分を切り抜かれて、中央が溝形に開口され、両端側を長穴状に形成されるとともに、前記スリットの前記一方の切り込み側の縁部につまみ部が設けられ、
    前記箱本体側のロック部は、前記一側面板の前記開口縁部に、当該開口縁部の前記スリットの両端に略対応する位置に一対の鉤形の切り込みを当該鉤形の先端を前記一側面板の幅方向中央に向けて形成されて、前記各鉤形の切り込み間に略板状に形成され、
    前記箱本体を前記蓋で封じる際に、前記蓋側のスリットに前記箱本体側のロック部を挿入し、前記ロック部の前記各鉤形の切り込みと前記スリットの前記他方の切り込みとを係合させて、前記蓋をロックし、
    前記蓋を開封する際は、前記つまみ部を前記差し込みフラップから引き上げて前記差し込みフラップを前記ロック部から切り離す、
    ことを特徴とする改ざん防止機能付き包装用箱。
  2. 差し込みフラップにスリットの両端から又はスリットの両端に近接して蓋に向けて切り取り線が付される請求項1に記載の改ざん防止機能付き包装用箱。
  3. 一方の切り込みの両端と他方の切り込みの両端は蓋側に向けて凸の円弧状の切り込みを介してつなげられる請求項1又は2に記載の改ざん防止機能付き包装用箱。
JP2017000607U 2017-02-14 2017-02-14 改ざん防止機能付き包装用箱 Active JP3210436U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000607U JP3210436U (ja) 2017-02-14 2017-02-14 改ざん防止機能付き包装用箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000607U JP3210436U (ja) 2017-02-14 2017-02-14 改ざん防止機能付き包装用箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3210436U true JP3210436U (ja) 2017-05-25

Family

ID=58745590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017000607U Active JP3210436U (ja) 2017-02-14 2017-02-14 改ざん防止機能付き包装用箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3210436U (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6379431B1 (ja) * 2017-12-04 2018-08-29 凸版メディア株式会社 包装箱
JP2019006486A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 丸金印刷株式会社 ワンプッシュ開封・開蓋機能付き包装用箱
CN109987305A (zh) * 2019-04-26 2019-07-09 上海久连环保材料有限公司 自封纸箱
JP2019182654A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 正毅 横▲濱▼ 袋固定ゴミ入れ
JP2020111373A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 古林紙工株式会社 包装箱
JP7409203B2 (ja) 2020-04-02 2024-01-09 Toppanホールディングス株式会社 紙箱

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019006486A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 丸金印刷株式会社 ワンプッシュ開封・開蓋機能付き包装用箱
JP6379431B1 (ja) * 2017-12-04 2018-08-29 凸版メディア株式会社 包装箱
JP2019099233A (ja) * 2017-12-04 2019-06-24 凸版メディア株式会社 包装箱
JP2019182654A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 正毅 横▲濱▼ 袋固定ゴミ入れ
JP2020111373A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 古林紙工株式会社 包装箱
JP7236865B2 (ja) 2019-01-15 2023-03-10 古林紙工株式会社 包装箱
CN109987305A (zh) * 2019-04-26 2019-07-09 上海久连环保材料有限公司 自封纸箱
JP7409203B2 (ja) 2020-04-02 2024-01-09 Toppanホールディングス株式会社 紙箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3210436U (ja) 改ざん防止機能付き包装用箱
JP5366325B2 (ja) 包装用箱
US20050116016A1 (en) Box with tamper-proof lid
JP6132563B2 (ja) 包装用箱
US20230331430A1 (en) Tamper evident pizza box
JP3216513U (ja) ロック機能付き包装箱
JP6299352B2 (ja) 吊り下げ包装箱
JP6715544B2 (ja) 包装箱
JP3182100U (ja) 包装用容器
JP4238650B2 (ja) 包装箱
JP3177596U (ja) 包装箱
JP3183806U (ja) 包装用容器
JP3216447U (ja) 開封防止機能付き包装箱
JP7254641B2 (ja) 包装用箱
JP7254644B2 (ja) 改ざん防止機能付き包装用箱
JP4234853B2 (ja) 改ざん防止箱
JP3235080U (ja) 化粧品用包装箱
JP6516557B2 (ja)
JP6775261B1 (ja) 改ざん防止機能付き包装箱
JP3094883U (ja) 包装用紙箱
JP6234142B2 (ja) 包装箱
JP3239895U (ja) 不正混入防止機能を有する包装用箱
JP2004269031A (ja) 改ざん防止包装用箱
JP7409203B2 (ja) 紙箱
JP6214306B2 (ja) 包装箱

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3210436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250