JP3210163B2 - リーク検査装置 - Google Patents
リーク検査装置Info
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- JP3210163B2 JP3210163B2 JP02978994A JP2978994A JP3210163B2 JP 3210163 B2 JP3210163 B2 JP 3210163B2 JP 02978994 A JP02978994 A JP 02978994A JP 2978994 A JP2978994 A JP 2978994A JP 3210163 B2 JP3210163 B2 JP 3210163B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象物に組付けられた
際に内部に密封空間を形成する物体のリーク検査装置に
関し、例えばボールジョイントのダストカバーの膜部の
漏洩検査等に用いて好ましいリーク検査装置に関する。
際に内部に密封空間を形成する物体のリーク検査装置に
関し、例えばボールジョイントのダストカバーの膜部の
漏洩検査等に用いて好ましいリーク検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば揺動軸を有するボールとハウジン
グとから構成されるボールジョイントには、その摺動部
への塵埃や水などの侵入を防止し摺動性能を維持するた
めのダストカバーが取り付けられている。この種のダス
トカバーは、その一端の取付部がハウジングに固定され
他端の取付部が揺動軸に固定されることにより内部に空
間が形成され、必要に応じてグリースなどの潤滑油が封
入される。
グとから構成されるボールジョイントには、その摺動部
への塵埃や水などの侵入を防止し摺動性能を維持するた
めのダストカバーが取り付けられている。この種のダス
トカバーは、その一端の取付部がハウジングに固定され
他端の取付部が揺動軸に固定されることにより内部に空
間が形成され、必要に応じてグリースなどの潤滑油が封
入される。
【0003】このように自動車の懸架装置などに多用さ
れてるボールジョイントにあっては、ハウジングと揺動
軸とが相対的に激しく揺動することから、これらの間に
両端が固定されたダストカバーにも優れた耐久性が要求
される。例えば、ダストカバーを成形する際に材料の充
填不良などが生じると、その部分が薄膜となって使用中
の破損に至るおそれも考えられる。そのため、成形され
たダストカバーに対して膜部の漏洩検査が行われてい
る。
れてるボールジョイントにあっては、ハウジングと揺動
軸とが相対的に激しく揺動することから、これらの間に
両端が固定されたダストカバーにも優れた耐久性が要求
される。例えば、ダストカバーを成形する際に材料の充
填不良などが生じると、その部分が薄膜となって使用中
の破損に至るおそれも考えられる。そのため、成形され
たダストカバーに対して膜部の漏洩検査が行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リーク検査は検査者による目視評価が主流であったた
め、微細な膜欠陥や薄膜現象などの欠陥を発見すること
が極めて困難であった。そのため、抜き取り検査として
実際のボールジョイントにダストカバーを装着した耐久
試験が行われていたが、膜欠陥等の発生をリアルタイム
に工程へフィードバックすることが困難であり、また検
査工程の自動化にも繋がらないという問題があった。
リーク検査は検査者による目視評価が主流であったた
め、微細な膜欠陥や薄膜現象などの欠陥を発見すること
が極めて困難であった。そのため、抜き取り検査として
実際のボールジョイントにダストカバーを装着した耐久
試験が行われていたが、膜欠陥等の発生をリアルタイム
に工程へフィードバックすることが困難であり、また検
査工程の自動化にも繋がらないという問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、微細な欠陥をも発見するこ
とができ、しかも製品不具合の情報を即座に工程へフィ
ードバックでき、加えて検査工程の自動化を実現できる
リーク検査装置を提供することを目的とする。
鑑みてなされたものであり、微細な欠陥をも発見するこ
とができ、しかも製品不具合の情報を即座に工程へフィ
ードバックでき、加えて検査工程の自動化を実現できる
リーク検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のリーク検査装置は、膜部と、当該膜部の両
端部に形成された取付部とを備えたゴム製品の漏洩検査
を行うリーク検査装置において、前記取付部の一方に嵌
合する第1の治具と、前記取付部の他方に嵌合し前記第
1の治具に対して相対的に接近離反移動が可能に設けら
れた第2の治具と、前記第1の治具および第2の治具に
それぞれ接続されそれぞれの取付部を吸着する負圧源
と、前記第1の治具、第2の治具およびゴム製品で形成
された空間の内部に前記膜部を膨出させる正圧を付加す
る正圧源と、前記正圧源により正圧とされた空間の圧力
状態を検証する検証手段とを備えたことを特徴とする。
に、本発明のリーク検査装置は、膜部と、当該膜部の両
端部に形成された取付部とを備えたゴム製品の漏洩検査
を行うリーク検査装置において、前記取付部の一方に嵌
合する第1の治具と、前記取付部の他方に嵌合し前記第
1の治具に対して相対的に接近離反移動が可能に設けら
れた第2の治具と、前記第1の治具および第2の治具に
それぞれ接続されそれぞれの取付部を吸着する負圧源
と、前記第1の治具、第2の治具およびゴム製品で形成
された空間の内部に前記膜部を膨出させる正圧を付加す
る正圧源と、前記正圧源により正圧とされた空間の圧力
状態を検証する検証手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】被検査物の例えば膜部の漏洩検査を行う場合、
まず被検査物の取付部の一方を第1の治具に嵌合させ
る。次に、この第1の治具に対して第2の治具を接近さ
せ当該第2の治具を被検査物の他方の取付部に嵌合させ
る。これにより、被検査物の内部には、第1の治具,第
2の治具,および被検査物で区画された空間が形成され
ることになる。
まず被検査物の取付部の一方を第1の治具に嵌合させ
る。次に、この第1の治具に対して第2の治具を接近さ
せ当該第2の治具を被検査物の他方の取付部に嵌合させ
る。これにより、被検査物の内部には、第1の治具,第
2の治具,および被検査物で区画された空間が形成され
ることになる。
【0008】このようにして第1の治具と第2の治具と
に被検査物をセットすると、次に負圧源によって被検査
物の取付部を吸着する。被検査物の取付部は組付け対象
物へ組付けられる際にシール性能が確保される構造とな
っていることから、負圧源による吸着によって前記空間
内が密閉されることになる。
に被検査物をセットすると、次に負圧源によって被検査
物の取付部を吸着する。被検査物の取付部は組付け対象
物へ組付けられる際にシール性能が確保される構造とな
っていることから、負圧源による吸着によって前記空間
内が密閉されることになる。
【0009】この状態から正圧源を用いて被検査物の空
間内を正圧とし、被検査物の膜部に内部から圧力を作用
させる。もし、膜部に微細欠陥が存在すれば被検査物の
空間内の圧力が減少し、欠陥がなければ内部圧力の初期
値が維持されることになる。このような圧力状態を一定
時間だけ検証手段によって監視し、圧力減少が観察され
れば膜部に欠陥が存在するものとする。
間内を正圧とし、被検査物の膜部に内部から圧力を作用
させる。もし、膜部に微細欠陥が存在すれば被検査物の
空間内の圧力が減少し、欠陥がなければ内部圧力の初期
値が維持されることになる。このような圧力状態を一定
時間だけ検証手段によって監視し、圧力減少が観察され
れば膜部に欠陥が存在するものとする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係るリーク検査装置
を示す装置構成図、図2は同実施例の被検査物の取付状
態を説明するための要部拡大断面図である。まず最初に
被検査物としてボールジョイントのダストカバーを例示
して本発明のリーク検査装置を説明する。
明する。図1は本発明の一実施例に係るリーク検査装置
を示す装置構成図、図2は同実施例の被検査物の取付状
態を説明するための要部拡大断面図である。まず最初に
被検査物としてボールジョイントのダストカバーを例示
して本発明のリーク検査装置を説明する。
【0011】本実施例に係るダストカバー4は、図1お
よび図2に示されるように、両端が開口した円筒状のゴ
ム製品であって、小径に形成された取付部(リップ部)
1がボールの揺動軸に嵌合されて取り付けられる。この
取付部1の内周面にはシールリップ1aが形成されてお
り、ボールの揺動軸に密着してシール性能を確保する。
なお、図2に示す「10」は取付部の強度を高めるため
にインサート成形された金属製の環である。一方、ボー
ルジョイントのハウジング側に取り付けられる取付部2
の構造はハウジングの形状や固定手段によって種々の形
状となされるが、本実施例の取付部(スカート部)2で
は外方に広がる鍔2aが形成され、この鍔2aの内側に
例えば固定用バンドが装着される。
よび図2に示されるように、両端が開口した円筒状のゴ
ム製品であって、小径に形成された取付部(リップ部)
1がボールの揺動軸に嵌合されて取り付けられる。この
取付部1の内周面にはシールリップ1aが形成されてお
り、ボールの揺動軸に密着してシール性能を確保する。
なお、図2に示す「10」は取付部の強度を高めるため
にインサート成形された金属製の環である。一方、ボー
ルジョイントのハウジング側に取り付けられる取付部2
の構造はハウジングの形状や固定手段によって種々の形
状となされるが、本実施例の取付部(スカート部)2で
は外方に広がる鍔2aが形成され、この鍔2aの内側に
例えば固定用バンドが装着される。
【0012】このようなダストカバー4は主としてゴム
材料からなり、例えば射出成形法によって製造される。
したがって、溶融ゴムをキャビティ内に射出する際に材
料の廻り込みに支障が生じたりするとダストカバーに部
分的な欠陥が発生することになる。また、溶融材料中に
エアーが混入したりするとピンホール等が発生すること
になり、射出条件や冷却条件等が適切に制御できないで
成形を行った場合などにも密封性能を損なう種々の製品
欠陥が生じることが考えられる。
材料からなり、例えば射出成形法によって製造される。
したがって、溶融ゴムをキャビティ内に射出する際に材
料の廻り込みに支障が生じたりするとダストカバーに部
分的な欠陥が発生することになる。また、溶融材料中に
エアーが混入したりするとピンホール等が発生すること
になり、射出条件や冷却条件等が適切に制御できないで
成形を行った場合などにも密封性能を損なう種々の製品
欠陥が生じることが考えられる。
【0013】そこで、以下に説明する本発明のリーク検
査装置を用いてダストカバー4の漏洩検査を行うように
している。この検査はダストカバーの成形後であってボ
ールジョイントに当該ダストカバーを装着する前に行わ
れる。なお、本発明のリーク検査装置による漏洩検査は
抜き取り検査であってもよいが、製造された全てのダス
トカバーに対して行うことも可能である。
査装置を用いてダストカバー4の漏洩検査を行うように
している。この検査はダストカバーの成形後であってボ
ールジョイントに当該ダストカバーを装着する前に行わ
れる。なお、本発明のリーク検査装置による漏洩検査は
抜き取り検査であってもよいが、製造された全てのダス
トカバーに対して行うことも可能である。
【0014】図1に示すように、本実施例のリーク検査
装置は、相対的に接近離反移動が可能に設けられた2つ
の治具5,6を有している。第1の治具5にはダストカ
バーのスカート部2を嵌合させ、第2の治具6にはダス
トカバーのリップ部1を嵌合させる。本実施例では第1
の治具5を固定とし、第2の治具6を第1の治具5に対
して流体シリンダ11等で上下移動可能に設けている。
ただし、第1の治具5と第2の治具6とは相対的に接近
離反移動が可能であればよいので、本実施例にのみ限定
されることなく、第2の治具6を固定とし第1の治具5
を可動としてもよいし、あるいは両者5,6を可動とし
てもよい。
装置は、相対的に接近離反移動が可能に設けられた2つ
の治具5,6を有している。第1の治具5にはダストカ
バーのスカート部2を嵌合させ、第2の治具6にはダス
トカバーのリップ部1を嵌合させる。本実施例では第1
の治具5を固定とし、第2の治具6を第1の治具5に対
して流体シリンダ11等で上下移動可能に設けている。
ただし、第1の治具5と第2の治具6とは相対的に接近
離反移動が可能であればよいので、本実施例にのみ限定
されることなく、第2の治具6を固定とし第1の治具5
を可動としてもよいし、あるいは両者5,6を可動とし
てもよい。
【0015】第1の治具5には、ダストカバー4のスカ
ート部2が嵌合される凸部13が形成されており、この
凸部13の側面でダストカバー4の内面を規制し、ボー
ルジョイントに組付けられる正規の姿勢とする。この凸
部13の麓の周囲には全周あるいは部分的に凹部14が
形成されており、第1の治具5を貫通する通孔15を介
して真空ポンプ(負圧源)7に接続されている。本実施
例では凸部13の麓の周囲に凹部14を部分的に形成
し、それぞれの凹部14に連通する通孔15をそれぞれ
真空ポンプ7に接続している。これによりダストカバー
のスカート部2を凸部13に嵌合し、真空ポンプ7を作
動すると、凹部14を覆うスカート部2の端面が第1の
治具5に吸着されることになる。
ート部2が嵌合される凸部13が形成されており、この
凸部13の側面でダストカバー4の内面を規制し、ボー
ルジョイントに組付けられる正規の姿勢とする。この凸
部13の麓の周囲には全周あるいは部分的に凹部14が
形成されており、第1の治具5を貫通する通孔15を介
して真空ポンプ(負圧源)7に接続されている。本実施
例では凸部13の麓の周囲に凹部14を部分的に形成
し、それぞれの凹部14に連通する通孔15をそれぞれ
真空ポンプ7に接続している。これによりダストカバー
のスカート部2を凸部13に嵌合し、真空ポンプ7を作
動すると、凹部14を覆うスカート部2の端面が第1の
治具5に吸着されることになる。
【0016】一方、上述した第1の治具5の上方に設け
られた第2の治具6は、本体6aと当該本体に対して上
下移動可能に設けられたスライド板6bからなり、本体
6aは流体シリンダ11によってスライド板6bととも
に第1の治具5に対して接近離反移動する。また、スラ
イド板6bは漏洩検査を終了したのちにダストカバーの
リップ部1を第2の治具6から離脱するための部材であ
り、本体6aに設けられた流体シリンダ12によって本
体6aに対して上下移動する。
られた第2の治具6は、本体6aと当該本体に対して上
下移動可能に設けられたスライド板6bからなり、本体
6aは流体シリンダ11によってスライド板6bととも
に第1の治具5に対して接近離反移動する。また、スラ
イド板6bは漏洩検査を終了したのちにダストカバーの
リップ部1を第2の治具6から離脱するための部材であ
り、本体6aに設けられた流体シリンダ12によって本
体6aに対して上下移動する。
【0017】第2の治具6には、ダストカバーのリップ
部1に嵌合する凸部16が形成されており、さらにこの
凸部16の側面にはリップ部1を吸着するための環状凹
部17が形成されている。また、リップ部1と第2の治
具6との位置決めは凸部16の麓の周囲に形成された位
置決め面18によってなされ、リップ部1の上面と当該
位置決め面18とが当接すると環状凹部17がリップ部
1の内面に臨むことになる。環状凹部17は4等配に穿
設された通孔19を介して第2の治具6に穿設された通
孔20に連通しており、この通孔20が真空ポンプ7に
接続されている。これにより、真空ポンプ7を作動させ
ると通孔20,19を介して環状凹部17に負圧が作用
し、リップ部1が第2の治具6に吸着される。
部1に嵌合する凸部16が形成されており、さらにこの
凸部16の側面にはリップ部1を吸着するための環状凹
部17が形成されている。また、リップ部1と第2の治
具6との位置決めは凸部16の麓の周囲に形成された位
置決め面18によってなされ、リップ部1の上面と当該
位置決め面18とが当接すると環状凹部17がリップ部
1の内面に臨むことになる。環状凹部17は4等配に穿
設された通孔19を介して第2の治具6に穿設された通
孔20に連通しており、この通孔20が真空ポンプ7に
接続されている。これにより、真空ポンプ7を作動させ
ると通孔20,19を介して環状凹部17に負圧が作用
し、リップ部1が第2の治具6に吸着される。
【0018】また、第1の治具5、第2の治具6および
ダストカバー4によって形成される空間Sには通孔21
を介してエアーポンプ(正圧源)8からエアーが供給さ
れる。このエアーポンプ8は、ダストカバーの空間S内
に所定圧のエアーを供給することにより、第1の治具5
および第2の治具6で吸着保持されたダストカバー4の
内部から正圧を付加し、これによりダストカバーの膜部
3を膨出させて、その圧力変化を観察しようとするもの
である。したがって、ダストカバー4の仕様や用途に応
じてエアーポンプ8からの供給圧を設定することが好ま
しい。
ダストカバー4によって形成される空間Sには通孔21
を介してエアーポンプ(正圧源)8からエアーが供給さ
れる。このエアーポンプ8は、ダストカバーの空間S内
に所定圧のエアーを供給することにより、第1の治具5
および第2の治具6で吸着保持されたダストカバー4の
内部から正圧を付加し、これによりダストカバーの膜部
3を膨出させて、その圧力変化を観察しようとするもの
である。したがって、ダストカバー4の仕様や用途に応
じてエアーポンプ8からの供給圧を設定することが好ま
しい。
【0019】エアーポンプ8に設けられた検証手段9は
例えば圧力計からなり、正圧が付加されたダストカバー
4の内部圧力を観察する。そして、エアーポンプ8によ
ってダストカバー内部Sの圧力が所定値となったのち、
その圧力値の状態を検出する。なお、検証手段9は圧力
計以外にも例えばその他の圧力センサや流量計などを用
いることも可能である。
例えば圧力計からなり、正圧が付加されたダストカバー
4の内部圧力を観察する。そして、エアーポンプ8によ
ってダストカバー内部Sの圧力が所定値となったのち、
その圧力値の状態を検出する。なお、検証手段9は圧力
計以外にも例えばその他の圧力センサや流量計などを用
いることも可能である。
【0020】次に作用を説明する。ダストカバーの膜部
3の漏洩検査を行う場合は以下のようにする。まず、ダ
ストカバーのスカート部2を第1の治具5の凸部13に
嵌合させ、次に、この第1の治具5に対して第2の治具
6を下降させて当該第2の治具の凸部16をダストカバ
ーのリップ部1に嵌合させる。このときリップ部1の上
面が第2の治具に形成された位置決め面18に当接する
ことによりダストカバー4と第2の治具6との位置決め
が行われる。これにより、ダストカバー4の内部には、
第1の治具5,第2の治具6,およびダストカバー4で
区画された空間Sが形成されることになる。
3の漏洩検査を行う場合は以下のようにする。まず、ダ
ストカバーのスカート部2を第1の治具5の凸部13に
嵌合させ、次に、この第1の治具5に対して第2の治具
6を下降させて当該第2の治具の凸部16をダストカバ
ーのリップ部1に嵌合させる。このときリップ部1の上
面が第2の治具に形成された位置決め面18に当接する
ことによりダストカバー4と第2の治具6との位置決め
が行われる。これにより、ダストカバー4の内部には、
第1の治具5,第2の治具6,およびダストカバー4で
区画された空間Sが形成されることになる。
【0021】このようにして第1の治具5と第2の治具
6にダストカバー4をセットすると、次に真空ポンプ7
によってダストカバーのリップ部1とスカート部2とを
吸着する。ただし、この吸着は上述したダストカバー4
のセット時に行ってもよい。この場合、ダストカバーの
リップ部1とスカート部2はボールジョイントの揺動軸
およびハウジングに組付けられる際にシール性能が確保
される構造となっていることから、真空ポンプ7による
吸着によって空間S内が密閉されることになる。
6にダストカバー4をセットすると、次に真空ポンプ7
によってダストカバーのリップ部1とスカート部2とを
吸着する。ただし、この吸着は上述したダストカバー4
のセット時に行ってもよい。この場合、ダストカバーの
リップ部1とスカート部2はボールジョイントの揺動軸
およびハウジングに組付けられる際にシール性能が確保
される構造となっていることから、真空ポンプ7による
吸着によって空間S内が密閉されることになる。
【0022】この状態からエアーポンプ8を用いてダス
トカバーの空間S内にエアーを供給して正圧とし、ダス
トカバーの膜部3に内部から圧力を作用させる。もし、
膜部3に微細欠陥が存在すればダストカバーの空間S内
の圧力が減少し、欠陥がなければ内部圧力の初期値が維
持されることになる。このような圧力状態を一定時間だ
け圧力計9によって監視し、圧力減少が観察されれば膜
部3に欠陥が存在するものとして外部に喚起する。
トカバーの空間S内にエアーを供給して正圧とし、ダス
トカバーの膜部3に内部から圧力を作用させる。もし、
膜部3に微細欠陥が存在すればダストカバーの空間S内
の圧力が減少し、欠陥がなければ内部圧力の初期値が維
持されることになる。このような圧力状態を一定時間だ
け圧力計9によって監視し、圧力減少が観察されれば膜
部3に欠陥が存在するものとして外部に喚起する。
【0023】検査を終了すると真空ポンプ7とエアーポ
ンプ8を停止し、流体シリンダ11を作動させて第2の
治具6を上昇させる。このとき、流体シリンダ12を作
動させてスライド板6bでダストカバーのリップ部1を
押し下げ(図2に二点鎖線で示す)、第2の治具6の凸
部16からリップ部1を離脱する。これにより、検査を
終了したダストカバー4は常に第1の治具5側に残るこ
とになり、搬出等の自動化を図る上で効果的である。
ンプ8を停止し、流体シリンダ11を作動させて第2の
治具6を上昇させる。このとき、流体シリンダ12を作
動させてスライド板6bでダストカバーのリップ部1を
押し下げ(図2に二点鎖線で示す)、第2の治具6の凸
部16からリップ部1を離脱する。これにより、検査を
終了したダストカバー4は常に第1の治具5側に残るこ
とになり、搬出等の自動化を図る上で効果的である。
【0024】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施例に開示された各要素は、本発明の技術
的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨で
ある。
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施例に開示された各要素は、本発明の技術
的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨で
ある。
【0025】例えば、真空ポンプ7による吸着を利用し
てリップ部1とスカート部2の製品精度を検査するよう
に構成してもよい。つまり、真空ポンプ7に圧力計など
の検証手段を設け、第1の治具5と第2の治具6のそれ
ぞれにダストカバーのリップ部1とスカート部2を装着
した際の負圧の変化状態を当該圧力計によって観察す
る。もし、リップ部1やスカート部2の成形に問題があ
るときには、これらリップ部1あるいはスカート部2は
適正に吸着されないので吸着面に漏れが生じる。したが
って、真空ポンプ7の配管系の真空度は高まらずこれを
圧力計で検知すればリップ部やスカート部の製品精度の
検査に応用できる。
てリップ部1とスカート部2の製品精度を検査するよう
に構成してもよい。つまり、真空ポンプ7に圧力計など
の検証手段を設け、第1の治具5と第2の治具6のそれ
ぞれにダストカバーのリップ部1とスカート部2を装着
した際の負圧の変化状態を当該圧力計によって観察す
る。もし、リップ部1やスカート部2の成形に問題があ
るときには、これらリップ部1あるいはスカート部2は
適正に吸着されないので吸着面に漏れが生じる。したが
って、真空ポンプ7の配管系の真空度は高まらずこれを
圧力計で検知すればリップ部やスカート部の製品精度の
検査に応用できる。
【0026】
【発明の効果】本発明のリーク検査装置では、負圧源に
より被検査物の取付部を吸着するとともに被検査物の内
部に正圧を作用させてその圧力変化によって漏洩の有無
を検査するので、目視では検出できない微細な欠陥をも
発見することができる。しかも、実際の対象物に組み込
むことなく被検査物単体で漏洩検査を行うので、製品不
具合の情報を即座に工程へフィードバックできる。ま
た、被検査物の取付部を利用した吸着保持と圧力変動の
検出による漏洩有無の判断を行うので、複雑な動作を伴
わず、検査工程の自動化が期待できる。
より被検査物の取付部を吸着するとともに被検査物の内
部に正圧を作用させてその圧力変化によって漏洩の有無
を検査するので、目視では検出できない微細な欠陥をも
発見することができる。しかも、実際の対象物に組み込
むことなく被検査物単体で漏洩検査を行うので、製品不
具合の情報を即座に工程へフィードバックできる。ま
た、被検査物の取付部を利用した吸着保持と圧力変動の
検出による漏洩有無の判断を行うので、複雑な動作を伴
わず、検査工程の自動化が期待できる。
【図1】本発明の一実施例に係るリーク検査装置を示す
装置構成図である。
装置構成図である。
【図2】同実施例の被検査物の取付状態を説明するため
の要部拡大断面図である。
の要部拡大断面図である。
1…リップ部(取付部) 1a…シールリップ 2…スカート部(取付部) 2a…鍔 3…膜部 4…ダストカバー(被検査物) 5…第1の治具 6…第2の治具 6a…本体 6b…スライド板 7…真空ポンプ(負圧源) 8…エアーポンプ(正圧源) 9…圧力計(検証手段) 10…環 11,12…流体シリンダ 13…凸部 14…凹部 15…通孔 16…凸部 17…環状凹部 18…位置決め面 19,20,21…通孔 S…空間
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01M 3/04 G01M 3/04 L (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/26 B60G 7/02 F16C 11/06 F16J 15/00 G01M 3/04
Claims (1)
- 【請求項1】膜部(3)と、当該膜部(3)の両端部に
形成された取付部(1,2)とを備えたゴム製品の漏洩
検査を行うリーク検査装置において、 前記取付部の一方に嵌合する第1の治具(5)と、前記
取付部の他方に嵌合し前記第1の治具に対して相対的に
接近離反移動が可能に設けられた第2の治具(6)と、
前記第1の治具および第2の治具にそれぞれ接続されそ
れぞれの取付部を吸着する負圧源(7)と、前記第1の
治具、第2の治具およびゴム製品で形成された空間
(S)の内部に前記膜部(3)を膨出させる正圧を付加
する正圧源(8)と、前記正圧源により正圧とされた空
間の圧力状態を検証する検証手段(9)とを備えたこと
を特徴とするリーク検査装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02978994A JP3210163B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | リーク検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07239284A JPH07239284A (ja) | 1995-09-12 |
JP3210163B2 true JP3210163B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=12285771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02978994A Expired - Fee Related JP3210163B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | リーク検査装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3210163B2 (ja) |
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JP2006200562A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Nikon Corp | シール部材及びシール方法、テーブル及びステージ装置、並びに露光装置 |
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JP5016465B2 (ja) * | 2007-12-12 | 2012-09-05 | 鬼怒川ゴム工業株式会社 | 環状ワークの気密性検査方法およびその装置 |
KR100963574B1 (ko) * | 2008-08-07 | 2010-06-15 | (주)영우 | 레시프로 컴프레샤의 실린더헤드커버 검사장치 |
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-
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- 1994-02-28 JP JP02978994A patent/JP3210163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07239284A (ja) | 1995-09-12 |
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