JPH11108789A - ホイールリムの空気洩れ検査方法 - Google Patents

ホイールリムの空気洩れ検査方法

Info

Publication number
JPH11108789A
JPH11108789A JP26590297A JP26590297A JPH11108789A JP H11108789 A JPH11108789 A JP H11108789A JP 26590297 A JP26590297 A JP 26590297A JP 26590297 A JP26590297 A JP 26590297A JP H11108789 A JPH11108789 A JP H11108789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
seal member
compressed air
elastic seal
rim
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26590297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Matsumoto
久典 松元
Atsuo Matsuda
厚夫 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Motor Wheel Co Ltd
Original Assignee
Central Motor Wheel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Motor Wheel Co Ltd filed Critical Central Motor Wheel Co Ltd
Priority to JP26590297A priority Critical patent/JPH11108789A/ja
Publication of JPH11108789A publication Critical patent/JPH11108789A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気を使用して安価にホイールリムの空気洩
れ検査を可能にする。 【解決手段】 ホイールリム20の突き合わせ溶接部2
1の一面側に、圧縮空気供給源に連通された圧縮空気室
1dを形成する弾性シール部材1を圧接配置する。溶接
部21の他面側に、空気排出孔7を設けた空気流入室6
dを形成する弾性シール部材6を圧接配置する。圧縮空
気室1d内へ圧縮空気を供給する。溶接部21に溶接欠
陥が存在する場合に、他面側の空気流入室6d内に洩れ
出た空気を空気排出孔7に臨ませて設けた風速計により
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ホイール
リムの空気洩れ検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ホイールはリムとディスクの溶
接組立によって製作される。このうちリムは矩形状の平
板を円筒形に丸めて端部を突き合わせ溶接し、次いでリ
ム形状にロール成形されてリムとなる。
【0003】リムの外周側にはチューブレスタイヤが装
着され使用に供されるので、タイヤ装着後使用に供され
る間中空気洩れがないようにリム製作時点においてリム
の突き合わせ溶接欠陥の有無が洩れ検査装置により全数
検査される。
【0004】従来提案されている検査装置として特開平
8−271369号の公報に記載されたものがある。こ
のものは弾性シール部材からなる内側囲みと外側囲みで
リム溶接部を包囲し、外側囲み側からヘリウムガスを供
給し、内側囲み側を真空吸引して吸引経路に設けたヘリ
ウムガス分析計によりヘリウムガスの洩れを検出して空
気洩れの有無を判断する装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記検
査装置においては高価なヘリウムガスを使用する必要が
あるうえに、真空装置とヘリウムガス分析計が必要であ
り、設備コストの上昇が避けられない。
【0006】更にリム脱着時に検査で使用した一定量の
ヘリウムガスが飛散して、作業環境を悪くするほか高価
なヘリウムガスを回収できない不都合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになしたものであり、その要旨とすると
ころは、ホイールリムの突き合わせ溶接部の一面側に、
圧縮空気供給源に連通された圧縮空気室を形成する弾性
シール部材を圧接配置し、前記溶接部の他面側に、空気
排出孔を設けた空気流入室を形成する弾性シール部材を
圧接配置し、前記圧縮空気室内へ圧縮空気を供給し、前
記溶接部に溶接欠陥が存在する場合に、他面側の空気流
入室内に洩れ出た空気を空気排出孔に臨ませて設けた風
速計により検出することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明は上記構成になるものであり、リム溶接
部をその内外面に両弾性シール部材を圧接し、圧縮空気
室へ圧縮空気を供給して溶接部の一面に圧力をかける。
このときリム溶接部に欠陥がある場合には、その圧縮空
気が欠陥部を通過し、反対側の空気流入室内に洩出す
る。圧縮空気が溶接欠陥を介して洩出してくると、弾性
シール部材に形成された空気排出孔から空気が外部に流
出する。このとき、この空気排出孔に風速計が配置して
あるので、その風速計が風速を検知し、空気洩れが検出
される。
【0009】しかして、検出媒体は空気であるため、ヘ
リウムガスに比べて安価であり、大気への飛散によって
環境を汚染することもない。更に、高価なガス分析装置
も不要で風速計だけで良いので、装置費用も極めて安価
である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明を実施する
ための好適な装置例を示し、図4は空気洩れ検出のフロ
ーチャートを示す。
【0011】図1及び図2は検査方法に使用される装置
を示す図であり、図において、内側弾性シール部材1は
基台(図示省略)等に載置されている。該内側弾性シー
ル部材1は、底壁1aと周壁1bとからなり、周壁1b
の内側に上面が開口した圧縮空気室構成凹部1cを形成
している。更に、その周壁1bの上面はリム20の断面
形状に合致した形状に成形され、リム20を加圧するこ
によりリム溶接部21の両側部下面に密着するようにな
っている。そして、このように密着することにより内側
弾性シール部材1とリム20の内面との間に圧縮空気室
1dが形成されるようになっている。
【0012】前記内側弾性シール部材1の底壁1aには
圧縮空気室1dに連通する加圧空気導入孔1eが形成さ
れ、該孔1eに圧縮空気供給源2からの圧縮空気供給配
管5が接続されている。該配管5にはバルブ3と圧力計
4が設けられている。そして、圧縮空気を圧縮空気室1
d内に一定時間供給するようになっている。
【0013】外側弾性シール部材6は、上壁6aと周壁
6bとからなり、周壁6bの内側に下面が開口した空気
流入室構成凹部6cを形成している。更に、その周壁6
bの下面はリム20の断面形状に合致した形状に成形さ
れ、外側弾性シール部材1を加圧することによりその周
壁6bの下面がリム溶接部21の両側部上面に密着する
ようになっている。そして、このように密着することに
より、外側弾性シール部材6とリム20外面との間に空
気流入室6dが形成されるようになっている。
【0014】外側弾性シール部材6の上壁6aには空気
排出孔7が貫通形成され、更に該空気排出孔7は、風速
計プローブ8aを介して大気へ連通している。上記内側
弾性シール部材1及び外側弾性シール部材6としては、
本発明者等の知見では硬度70程度のウレタンゴムが好
都合である。
【0015】上記外側弾性シール部材6と空気排出孔7
と風速計プローブ8a及び外側弾性シール部材6の支持
構造について図2及び図3により詳述する。外側弾性シ
ール部材6の上壁6aの外周には、図2に示すように外
方への突出部6eが形成され、該上壁6aの上面に押さ
え板10を密着して重合し、上記突出部6eの下面をシ
ール部材12を介して枠体11の側枠11aで支持し、
該側枠11aを枠体11の上枠11bに固着して、外側
弾性シール部材6が、押さえ板10とシール部材12を
介して枠体11に支持されている。
【0016】上記押さえ板10は、外側弾性シール部材
6を、その全長にわたって均一にリム20の外面に押圧
する作用を担うものである。上記枠体11には、これに
支持された外側弾性シール部材6をリム20の外面に脱
着するための脱着手段、例えば図に示すようなシリンダ
ー13が備えられている。
【0017】上記押さえ板10には、上記外側弾性シー
ル部材6に形成した空気排出孔7に合致する位置に空気
排出孔10aが形成され、上記空気流入室6d内に流入
した空気を、両空気排出孔7,10aを流通させて大気
へ放出するようになっている。
【0018】更に、押さえ板10内には、上記空気排出
孔10aに位置して風速計8の検出部である風速計プロ
ーブ8aが設置されており、空気排出孔7,10aを流
通する空気流の風速を計測するようになっている。該風
速計8は、風速計プローブ8aにて風速が計測されたと
きに風速を記録表示する機能と、異常発生を知らせるア
ラーム機能も有している。この風速計8としては、風速
の分解能として0.01m/s以上あるものが好まし
く、1例として日本カノマックス社製ドラフトマスター
モデル6311が、また風速計プローブ8aとしては同
社製モデル0941が好適である。図中、9は風速計プ
ローブ8aのケースを示す。
【0019】次に、本発明の洩れ検査方法を実行するた
めの図4に示すフローチャートに基づいて、上記装置の
作用とともに本発明の洩れ検査方法を説明する。先ず、
ステップ101にて検査すべきリム20をクランプす
る。このクランプは、図1に示すように内側弾性シール
部材1の上面にリム20を、その溶接部21の内面が内
側弾性シール部材1の周壁1bで包囲されるようにして
載置し、図示を省略したシリンダー等の駆動源に接続さ
れた2本のクランプアームにてリム20を上方より一定
の圧力(4.5〜6kg/cm2 )で押さえ付けてクラ
ンプし、内側弾性シール部材1に空気洩れがないように
密着させる。
【0020】次に、ステップ102で、上記のクランプ
圧が設定値になったかを確認する。次にステップ103
で、外側弾性シール部材6を枠体11と共にシリンダー
13にて動作させ、外側弾性シール部材6の周壁6bが
リム溶接部21の外面を包囲するようにかつ空気洩れな
いようにリム20の外面に密着させてリム20をクラン
プする。
【0021】次いで、ステップ104で上記のクランプ
圧を検知し、そのクランプ圧が設置値(4.5〜6kg
/cm2 )になったら、ステップ105において配管5
を介して検査用高圧空気(例えば4kg/cm2 以上)
を内側弾性シール部材の圧縮空気室1d中に供給する。
【0022】次いで、ステップ106において、内側弾
性シール部材1の圧縮空気室1d内の圧力が検査圧力に
到達(4kg/cm2 )したら、ステップ107におい
て、洩れ検査を開始する。そして、ステップ108にお
いて、前記検査圧力での保持時間を予めタイマーにて設
定(3〜4秒間)し、リム溶接部内側から高圧空気を供
給する。
【0023】次に、ステップ109において、上記検査
圧力及び保持時間において溶接部21に空気洩れを生じ
る欠陥があった場合、該欠陥部位を介してリム内側から
外側に向かって高圧空気の流出が起こり、外側弾性シー
ル部材6の空気流入室6d内に高圧空気が流入する。し
かして外部弾性シール部材6に設けた空気排出孔7を経
て上記の流入した空気が流出することとなり、この空気
排出孔7において、流入空気量(洩出空気量)に応じた
空気の流れが発生する。ここに前記空気排出孔7に臨ん
で風速を検知する風速計プローブ8aが配置されている
ので、空気の流れがある場合、この流れが風速計プロー
ブ8aにより風速として検知され、風速計8に記録表示
される。このように風速が検知された場合には、ステッ
プ110において、そのリムには溶接部欠陥ありとして
判定され、補修又はスクラップ処理される。これによ
り、不良品の次工程流出を確実に防止する。
【0024】また、風速が検出されない場合は、ステッ
プ111において欠陥なしと判定され次工程へ送られ
る。尚、上記において検査圧力、保持時間等は要検査数
量によって任意に変更可能であり、上記数値に限定され
ないものである。図1において、7aは測定場所にて大
気の流れが強い場合、外部からの前記プローブ8aに空
気流が当たらないようにプロテクトするための中空配管
であり、図では図面の複雑化を避けるためイメージ的に
示した。
【0025】また、圧縮空気室1dを外側弾性シール部
材6側に設け、空気流入室6dと空気排出孔7と風速計
プローブ8aを内側弾性シール部材1側に設けてもよ
い。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明によれ
ば、高価なヘリウムガスを使用することなく、かつヘリ
ウムガスの流出による作業環境の汚染も生ぜず、しかも
設備投資の面からも高価なヘリウムガス検査装置や真空
装置が不要であり、利用する風速計は市販品で十分であ
るので極めて安価にホイールリムの空気洩れ検査が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検出方法の実施例を示す要部説明図。
【図2】内側及び外側弾性シール部材のうち外側弾性シ
ール部材の支持構造と風速計の配置を示す断面図。
【図3】外側弾性シール部材と風速計及び枠体を空気排
出孔部においてリム円周方向断面で見た図で、図2にお
けるA−A線断面図。
【図4】本発明における空気洩れ検査のためのフローチ
ャートを示す。
【符号の説明】 1…内側弾性シール部材 2…圧縮空
気源 1d…圧縮空気室 3…バルブ 4…圧力計 5…配管 6…外側弾性シール部材 6d…空気
流入室 7…空気排出孔 8…風速計 8a…風速計プローブ 9…ケース 10…押さえ板 11…枠体 12…シール部材 13…シリ
ンダー 20…リム 21…溶接

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールリムの突き合わせ溶接部の一面
    側に、圧縮空気供給源に連通された圧縮空気室を形成す
    る弾性シール部材を圧接配置し、前記溶接部の他面側
    に、空気排出孔を設けた空気流入室を形成する弾性シー
    ル部材を圧接配置し、前記圧縮空気室内へ圧縮空気を供
    給し、前記溶接部に溶接欠陥が存在する場合に、他面側
    の空気流入室内に洩れ出た空気を空気排出孔に臨ませて
    設けた風速計により検出することを特徴とするホイール
    リムの空気洩れ検査方法。
JP26590297A 1997-09-30 1997-09-30 ホイールリムの空気洩れ検査方法 Pending JPH11108789A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26590297A JPH11108789A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 ホイールリムの空気洩れ検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26590297A JPH11108789A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 ホイールリムの空気洩れ検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11108789A true JPH11108789A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17423697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26590297A Pending JPH11108789A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 ホイールリムの空気洩れ検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11108789A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112477A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Cosmo Instruments Co Ltd ホイールリークテスト装置
CN102967417A (zh) * 2012-11-14 2013-03-13 杭州三普数控设备有限公司 一种简式轮毂气密机
CN105181266A (zh) * 2015-10-13 2015-12-23 天津博益气动股份有限公司 用于轮辋焊缝气密性能检测的自动检测设备
JP2021516759A (ja) * 2018-03-21 2021-07-08 ギャズトランスポルト エ テクニギャズ シール膜用のベル型漏れ検出装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112477A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Cosmo Instruments Co Ltd ホイールリークテスト装置
CN102967417A (zh) * 2012-11-14 2013-03-13 杭州三普数控设备有限公司 一种简式轮毂气密机
CN105181266A (zh) * 2015-10-13 2015-12-23 天津博益气动股份有限公司 用于轮辋焊缝气密性能检测的自动检测设备
JP2021516759A (ja) * 2018-03-21 2021-07-08 ギャズトランスポルト エ テクニギャズ シール膜用のベル型漏れ検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4754638A (en) Apparatus and method for leak testing automotive wheel rims
JP3284942B2 (ja) ガスリーク検査方法と装置及び記録媒体
JP4824408B2 (ja) ダイアフラムダンパ、その製造方法および製造装置
JPH11101707A (ja) 配管材空圧検査装置
JPH11108789A (ja) ホイールリムの空気洩れ検査方法
JP4644100B2 (ja) ヘリウムリーク試験方法及びその装置
JP4262215B2 (ja) 充填用バルブユニットの不良部位検出用器具、およびこれを用いた充填用バルブユニットの不良部位検出方法
JP2010271094A (ja) ガスリーク検査装置
JP4316446B2 (ja) バッグ容器の注入口シール部の漏れ検査方法
CN105466652A (zh) 一种隔膜阀检测装置
JP3000909U (ja) 環状物の気密性検査装置
JPH07239284A (ja) リーク検査装置
JP3242034B2 (ja) 圧洩れ検査装置
JPH0942578A (ja) パイプ封止装置
KR200225812Y1 (ko) 밸브 누설 테스트장치
JP2650475B2 (ja) 気密試験装置
JPS6359093B2 (ja)
CN206248295U (zh) 一种下节装配的气密性试验工装
CN216978273U (zh) 一种电池托盘密封漏点排查工装
CN220751940U (zh) 双层智能真空盒检测装置
JPS5817336A (ja) ホイールのエア洩れ検査装置
CN212240769U (zh) 一种中桥主减速器壳试压检测工装
CN219104304U (zh) 一种检测旋转靶材背管气密性装置
JP3054040B2 (ja) 溶接部のリーク検出装置
JP3065777U (ja) 漏れ検査装置